JPH02242899A - 保香性組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な保香性組成物、さらに詳しくいえば、
洗浄剤に配合したとき、洗浄後、乾燥しても被洗浄物に
香りが消失しない、いわゆる残香性の良好な保香性組成
物に関するものである。

従来の技術 従来、香料は、例えば衣類用洗浄剤、人体用洗浄剤、住
居用洗浄剤などの洗浄剤、芳香剤、オーデコロン、香水
などの芳香製品、クリーム、化粧水、制汗剤などの化粧
品、シャンプー、リンス、ヘアコンディショナーなどの
ヘアケア製品、バスソルトやバブルバスなどの入浴剤、
さらには食品などの多くの製品に幅広く用いられている
。

そして、香料をこれらの製品に添加した場合、使用後に
おいても香りが残るように、通常保香性香料や香料用保
留剤が用いられている。この保香性香料や香料用保留剤
としては、例えばペンジルベンゼエート、ジアルキルフ
タレート、バーコリン、リモネンダイマー、アルキレン
グリコール、ポリアルキレンゲリコール、アルキルシト
レート、ジアルキルアジペートなどの溶剤類、ミル−、
ペルーバルサム、トルーバルサム、ムスク類、ンベット
、バニリン、ヒドロキシシトロネラール、オリバナム、
ベチバー、ペンジルイソオイゲノーノ呟アンブレット、
ベンゾイン、ランダナム、タラリセージ、シンナミック
アルコール、イリス、スチラックス、コスタス、クマリ
ン、メチルナフチルケトン、シンナミルシンナメート、
エチルシンナメート、β−ナフトールエーテル ローズフェノン、オークモス、ジメチルヒドロキノン、
エレミ、マスティック、インドール、パチュリ−、バブ
ル、ムスクケトン、ジフェニルメタンなどの香料類、さ
らにはフローライト、ゼオライト、デンプン、タルク、
プラスチック、粘土、セルロースの無機物又は有機物担
体などが使用目的に応じて適宜用いられている。

しかしながら、これらの保香性香料や香料用保留剤は、
一般に油性であるため、洗浄剤に配合して使用しても、
該洗浄剤の作用によって水溶化されて洗い流され、洗浄
後は被洗浄物に香りが残らなくなる。被洗浄物が水で濡
れている場合は、わずかに残った香料成分が水分の揮散
とともに揮散して、においが感じられることがあるが、
完全に乾燥すると、香料成分の残留がほとんどなくなっ
て、香りを失う。例えば衣料用洗浄剤に保香性香料や、
香料とともに香料用保留剤を配合しても、衣類を洗浄し
た場合、乾燥後、香りがほとんど残らない。

発明が解決しようとする課題 本発明は、各種洗浄剤に配合した場合、これを用いて洗
浄後、乾燥しても被洗浄物に香りが消失しないいわゆる
残香性に優れｔ；保香性組成物を提供することを目的と
してなされたものである。

課題を解決するための手段 本発明者らは、洗浄剤に配合して残香性を付与する保香
性組成物について、鋭意研究を重ねた結果、香料とポリ
エチレングリコールとカチオン性高分子化合物とを含有
する組成物を用いれば、その目的を達成しうろことを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、（Ａ）香料、（Ｂ）ポリエチレン
グリコール及び（Ｃ）カチオン性高分子化合物を含有し
て成る保香性組成物を提供するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明組成物において、（Ａ）成分として用いられる香
料については特に制限はなく、天然香料及び合成香料の
いずれも用いることができるが、好ましくは沸点２００
°Ｃ以上のものである。天然香料としては、例えばイラ
ンイラン油、ラベンダー油、ゼラニウム油、シトロネラ
油、クラリセージ油、パチュリ−油、ベチバー油、サン
ダルウツド油、ガルバナム油、オリバナム油、トルーバ
ルサム、ペルーバルサム、エレミ油、イリスコンクリー
ト、ローズワックス、ジャスミンワックス、スチラック
ス油などが挙げられる。また、合成香料としては、例え
ばインド−４，ペンジルサリシレート、不ロリンブロメ
リア、アミルシンナミックアルデヒド、シス−３−へキ
セニルサリシレート、オイゲノール、イソオイゲノール
、へりオトロビン、メチルヨノン、ヘディオン、リラー
ル、ヘリオナール、リリアール、シクラメンアルデヒド
、クマリン、アンプロキサン、シトラール、シトロネラ
ール、サンタレックス、バタダノール、カシメラン、セ
ドランハー、バニリン、メチルβ−す７チルケトン、ヤ
ラヤラ、ベルトフィックス、イソビス−パー、６−アセ
チル−１，１，３，４，４，６−へキサメチル−テトラ
ヒドロす７タレン、５−アセチル−１，１，２，３，３
，６−ヘキサメチルインダン、４−アセチル−６−ｔ−
ブチル−１，１−ジメチルインダン、１，３．４．６．
７．８−ヘキサヒトロー４．６，６．７．８．８−へキ
サメチルシクロペンタン−γ−２−ベンゾピラン、ンク
ロベンタデカノライド、シクロペンタデカノン、１．１
．３，３．５−ペンタメチル−４，６−シニトロインダ
ン、３−メチルシクロペンタデカノン−１，２，６−シ
ニトロー３−メトキシ−１−メチル−４−ｔ−ブチルベ
ンゼン、２．６−シニトロー３．５−ジメチル−４−ア
セチル−し−ブチルベンゼン、２．６−シニトロー３．
４．５−１−ツメチル−ｔ−ブチルベンゼン、シクロ−
１，１３−エチレンジオキシトリデカン−１，１３−ジ
オンなどが挙げられる。これらの香料は、それぞれ単独
で用いても太いし、２種以上を調合した調合香料として
用いよい。

本発明組成物において、（Ｂ）成分として用いられるポ
リエチレングリコールとしては、平均分子量が４００〜
２７，０００、好ましくは１　、０００〜２０，０００
の範囲にあるものが好適であり、また、このポリエチレ
ングリコールは１種用いてもよいし、２種以上を組み合
わせて用いてもよい。

一方、（Ｃ）成分として用いられるカチオン性高分子化
合物としては、例えばカチオン化デンプン、。

カチオン化セルロース、カチオン性アクリルアミド系高
分子化合物などの粉体が挙げられる。これらのカチオン
系高分子化合物は１種用いてもよいし、２種以上を組み
合わせて用いてもよく、まｔ；、その粒子径が通常５０
０μｍ以下、好ましくは２００μ禦以下のものが用いら
れる。

本発明組成物における各成分の配合割合については、（
Ａ）成分の香料の含有量が０．１〜８０重量％、好まし
くは１〜３０重量％で、（Ｂ）成分のポリエチレングリ
コールと（Ｃ）成分のカチオン性高分子化合物との合計
含有量が９９．９〜２０重量％、好ましくは９９〜７０
重量％の範囲にあり、かつ（Ｂ）成分のポリエチレング
リコールと（Ｃ）成分のカチオン性高分子化合物との重
量比が５：９５ないし９５：５、好ましくは２０：８０
ないし８０：２０の範囲にあるような割合で、該（Ａ）
Ｉｉｔ分、（Ｂ）成分及び（Ｃ）成分を配合することが
望ましい。

該（Ａ）成分の香料の含有量が前記範囲を逸脱すると乾
燥後残香性が低下するおそれがあるし、また、（Ｂ）成
分のポリエチレングリコールと（Ｃ）成分のカチオン性
高分子化合物との割合が前記範囲を逸脱すると本発明の
効果が十分に発揮されなくなり、好ましくない。

本発明組成物の調製方法については特に制限はないが、
例えばポリエチレングリコールと香料とを混合して加熱
溶融し、次いでこれに所望粒径のカチオン性高分子化合
物粉体を加え、均質に分散させたのち、冷却固化し、さ
らに必要に応じ、任意の粒径になるように粉砕すること
によって調製することができる。

このようにして得られた本発明の保香性組成物は１種の
カプセルであって、ポリエチレングリコール中に香料が
取り込まれた連続相の中に、カチオン性高分子化合物が
分散状態に存在しており、その結果法に示すような作用
、すなわち、（１）洗たく時、該カチオン性高分子化合
物が水を吸収して膨潤するため、粒子表面に膨潤したカ
チオン性高分子化合物の膜が形成されて、香料の溶出が
抑制され、しかも香料が全く溶出しないということはな
く、少し溶出することによって、洗たく時に香りを立た
せて、使用感を満足させる、（２）該カチオン性高分子
化合物は、被洗浄物に対する親和力を有しているため、
被洗浄物に付着して、すすいでも水に流されにくく、し
かも被洗浄物上で延ばされるので、乾燥後、被洗浄物上
の粒子の残存は目視では認められない、（３）被洗浄物
の乾燥後においても、ポリエチレングリコール／カチオ
ン性高分子化合物中にある香料から香りが出て、残香性
を発揮する、などの作用をもたらす。

発明の効果 本発明の保香性組成物は、香料とポリエチレングリコー
ルとカチオン性高分子化合物とを含有するものであって
、洗浄力のある製品に配合されても、洗たく時やすすぎ
時に完全に洗い流されることがなく、かつ洗浄後乾燥し
ても香料が揮散されにくく、残存しているため、特に乾
燥後の残香を著しく高める効果を有しており、また、柔
軟剤に配合する場合においては、同様な作用により、該
柔軟剤が洗浄力を有しない分だけ、より残香性を高め、
さらに漂白剤などの酸化力のあるものに配合する場合に
おいても、香料の保持力があるため、酸化による香料の
劣化が起こりにくく、使用時に新鮮な香りを与え、かつ
漂白乾燥後も香りが残るトイった優れた残香性をもたら
すなどの特徴を有している。

本発明の保香性組成物は、例えば粉体、固体、か粒状、
油状なとの衣類用洗浄剤、人体用洗浄剤、住居用洗浄剤
などの洗浄剤、シャンプー、セッケン、漂白剤、柔軟剤
、入浴剤などの多くの製品に好適に用いられる。

実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。

なお、各香りの評価は次のようにし７て求めた。

（１）　　洗剤製品時の香りの評価 容量２００ｍＱの広口ビンに、それぞれ製品１００ｍＱ
を入れてＭをし、室温で２か月間床存後に、蓋を開いた
後の製品の香りについて、パヒューマー５人で、次の判
定基準に従って評価した。

判定基準 香りの質 Ｏ：良い、△；やや良い、×：良くない香りの強さ ４：ちょうど良い ３：やや弱い ２：弱い １：非常に弱い ０：におわない （２）洗たく中の香りの評価 洗たく機に、２０°Ｃの水３０Ｑと前記（１）の製品２
５〜４０９とを入れ、かくはん溶解したのち、衣類（木
綿肌着５００ｇ、混紡ンヤツ５００ｇ）　１　ｋｇを投
入し、かくはんしている際の香りについて、前記（１）
の場合と同様にして評価した。

（３）干す時の香り評価 前記（２）で１５分間衣類を洗濯したのち、３分間脱水
し、次いで２０°Ｃの水道水を１５Ｑ／分の流量で流し
ながら６分間すすぎ、さらに３分間脱水したものについ
て、前記（１）と同様に評価した。

（４）乾燥した後の香りの評価 前記（３）で脱水した衣類を屋外で日中８時間乾燥後、
衣類の残香性について、前記（１）と同様に評価した。

（５）乾燥後２日経時した衣類の香りの評価前記（４）
で乾燥した衣類をたたんでタンスにしまい、２日後の衣
類に残った残香を前記（１）と同様にして評価した。

（６）アイロン掛けした際の香りの評価前記（５）の衣
類をアイロン掛けした際、田る残香について、前記（１
）と同様にして評価した。

実施例１〜３、比較例１〜３、 第１表に示す配合組成の賦香洗剤（実施例１及び比較例
１は嵩密度０．５ｙ／ｃｃ未満、実施例２．３及び比較
例２．３は嵩密度９．５ｇ／ｃｃ以上）を調製し、各段
階における香りの評価を行った。

その結果を第４表に示す。

なお、第１表における洗剤用香料の組成を第２表に、カ
プセル香料の組成を第３表に示す。

また、第１表における保香性カプセルは、次に示す方法
により調製した。すなわち、平均分子量６．０００のポ
リエチレングリコール４０重１部を８０℃で溶融したの
ち、これに第３表に示す組成のカプセル香料１０重１部
を添加して均一に混合し、次いで平均粒径１５０μｍの
カチオン化デンプン５０重量部を添加して均一に分散さ
せ、その後２０℃に冷却固化させＩ；のち、粉砕して、
平均粒径５００μｍの保香性カプセルを得た。

〔注〕

ＡＯ３−Ｎａ：アルキル基の炭素数が１４〜１８のα−
オレフィンスルホン酸ナトリウム塩 入Ｏ８−に：アルキル基の炭素数が１４〜１８のａ−オ
レフィンスルホン酸カリウム塩 ＬＡＳ　−Ｎａ　：アルキル基の炭素数が１０〜１４の
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ ウム塩 ＬＡＳ−Ｋ　：アルキル基の炭素数がｌＯ〜１４の直鎖
アルキルベンゼンスルホン酸カリウ ム塩 ａ−５Ｆ−Ｎａ：炭素数１４〜１８の脂肪酸のメチルエ
ステルのスルホン酸ナトリウム塩 ノニオン界面活性剤： 炭素数１２〜１３直鎖−級アルコール のエチレンオキシド平均１５モル付加物ケイ酸Ｎａ　：
　Ｎａ、０　：　５ｉ０２−１　：　２．２第 表 以上の結果から明らかなように、低嵩密度洗剤及び高嵩
密度洗剤のいずれにおいても保香性カプセルを配合した
ものは、乾燥後２日経時しても香りが感じられ、残香性
を著しく高めることができた。また、洗たく終了時、被
洗たく物上に該保香性カプセル粒子の残存は目視では認
められなかった。

なお、洗剤用添加物として、蛍光剤、色素漂白剤、漂白
活性剤、スメクタイト、殺菌剤、生薬、ビタミン剤、ア
ズレンなどを加えることができるが、特に漂白剤を加え
た漂白洗剤においては、保香性カプセルを加えｔ；もの
は、香料の劣化が抑制される効果もみられた。

実施例４ 次に示す組成の粉末賦香シャンプーを調製して、洗髪を
行ったところ、２日経時しても髪に香りが残っていた。

粉末シャンプー組成 粉末ＡＳ−Ｎａ　　　　　　　　　　　　　７０重量％
無水硫酸Ｎａ　　　　　　　　　　　　２５無水硫ａＭ
ｇ　　　　　　　　　　　　バランス色　　　素　　　
　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ１ｌ香　　　料　　
　　　　　　　　　　　　　　　　０．１５保香性カプ
セル（香料８重量％含有）０．３１００．００ 実施例５ 次に示す組成の賦香セッケン２種を調製し、肌の洗浄を
行ったところ、いずれの場合も２日経時しても肌に香り
が残っていた。

セッケン組成 牛脂セッケン パーム油セッケン ヤシ油セッケン 二酸化チタン ＥＤＴ＾−２Ｎａ 香　　料 （１）　　　　　　（Ｉ［） ６９重量％　　−重量％ ０．３　　　　　　０．３ ０．１　　　　　０゜１ １．０　　　　　　１．０ 保香性カプセル （香料１５重量％含有）０．５　　　　０．５水　　　
分　　　　　バランス　　バランスｔｏｏ、ｏ　　　　
ｉｏｏ、。

実施例６ 次に示す組成の漂白剤を調製し、衣類の漂白を行ったと
ころ、漂白２日後も香りが残っていた。

しかも、該漂白剤において、通常では酸化されて使用で
きない香料〔アルデヒド類、不飽和化合物（芳香核を除
く）や着色しやすい香料にトロムスク類、フェノール類
、アミン類、アルデヒド類〕でも香りの変質がみられず
安定であった。

漂白剤 ポリオキシエチレンラウリル エーテル（ｐ”ｌ）　　　　　　　　　　　１重量％過
炭酸ナトリウム　　　　　　　　　８０酵素（アルカラ
ーゼ２．ＯＴ。

ノポンインダストリー社）０．５ ＣａＳＯ＊　・１／２ＨｚＯｉ　　　　　　　　　　　
２炭酸ナトリウム　　　　　　　　　　バランス香　　
　　　　　料　　　　　　　　　　　　　　０．０５保
香性カプセル（香料２０重量％含有）０．３１００．０ 実施例７ 次に示す組成の柔軟剤２種を調製し、衣類の柔軟処理を
行ったところ、いずれの場合も処理後５日経過した時点
においても香りが残っていた。

柔軟剤組構 （Ｉ） ジ硬化牛脂アルキルジメチ ルアンモニウムクロリド　　　　　１４重量％ジオレイ
ルアルキルジメチ ルアンモニウムクロリド Ｎ−ラウロイルジェタノールアミド　　４コハク酸　　
　　　　　　　　　　　　２粉砕尿素　　　　　　　　
　　　　バランス（例えば特開昭６３−１３８０００号
公報記載のもの）着色粒子　　　　　　　　　　　　　
０・ｌ香　　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　０．２保香性カプセル（香料１０重量％含有）０．
５１００．０ （ｎ） −重量％ 実施例８ 次に示す組成の入浴剤を調製し、入浴を行ったところ、
入浴後、２日間経過した時点においても肌に香りが残っ
ていた。

入浴剤組成 硫酸ナトリウム　　　　　　バランス　重量％炭酸水素
ナトリウム　　　　　　　　３８流動パラフイン　　　
　　　　　　　　０．２ビタミンＥ　　　　　　　　　
　　　　　Ｏ・３色　　　　素　　　　　　　　　　　
　　　　　　０，５香　　　　料　　　　　　　　　　
　　　　　　　０．５保香性カプセル（香料２０Ｍ量％
含有）０．５１００．０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １（Ａ）香料、（Ｂ）ポリエチレングリコール及び（Ｃ
   ）カチオン性高分子化合物を含有して成る保香性組成物
   。