JP2003327992A - 精油組成物及び貼付体 - Google Patents

精油組成物及び貼付体

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JP2003327992A
JP2003327992A JP2002132827A JP2002132827A JP2003327992A JP 2003327992 A JP2003327992 A JP 2003327992A JP 2002132827 A JP2002132827 A JP 2002132827A JP 2002132827 A JP2002132827 A JP 2002132827A JP 2003327992 A JP2003327992 A JP 2003327992A
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Japan
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essential oil
oil composition
relief
skin
patch
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JP2002132827A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Yamamoto
好子 山本
Hikojiro Sano
彦次郎 佐野
Kazuyo Kawahara
和代 河原
Koichi Shizu
幸一 志津
Kunimoto Noda
國基 野田
Hiroaki Kadota
浩明 門田
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Egredior Kk
SANO INTERNATIONAL KK
Original Assignee
Egredior Kk
SANO INTERNATIONAL KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッサージを行なわなくても手軽にむくみを
軽減して疲労感を緩和することができる精油組成物を提
供する。 【解決手段】 親水性高分子からなる基材に精油を吸着
させて成ることを特徴とする。この精油組成物を身体に
近接あるいは接触させて精油を経皮的に身体に吸収させ
て作用させることによって、細胞内、細胞外等に過度に
溜まった組織液やリンパ液を身体外に排出させて基材に
吸収することができる。しかも、精油の揮発によってそ
の芳香を吸引してアロマセラピー的な効果を得ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、疲労感を緩和する
ために用いられる精油組成物及びこれを用いた貼付体に
関するものであり、特に、むくみを軽減するために好適
に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】「むくみ」は組織液やリンパ液が細胞
内、細胞外等に過度に溜まった状態で生じると考えられ
ており、むくんだ状態のまま放置すると、周囲の毛細血
管が圧迫されてさらにむくみが進行し、身体に疲労が蓄
積される恐れがあった。
【0003】そこで、むくみが生じている部位にマッサ
ージを施すことによって、血行の促進を図り、組織液や
リンパ液が細胞内、細胞外等に過度に溜まらないように
してむくみを軽減することが行なわれているが、マッサ
ージの技量によっては充分な効果を得ることができず、
また、マッサージに要する時間が必要であり、手軽にむ
くみを軽減することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、マッサージを行なわなくても
手軽にむくみを軽減して疲労感を緩和することができる
精油組成物及び貼付体を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
精油組成物は、親水性高分子からなる基材に精油を吸着
させて成ることを特徴とするものであり、この精油組成
物を身体に近接あるいは接触させて精油を経皮的に身体
に吸収させて作用させることによって、細胞内、細胞外
等に過度に溜まった組織液やリンパ液を身体外に排出さ
せて基材に吸収することができ、マッサージを行なわな
くても手軽にむくみを軽減することができて疲労感を緩
和することができるものである。しかも、精油の揮発に
よってその芳香を吸引してアロマセラピー的な効果を得
ることができ、芳香によっても疲労感を緩和することが
できるものである。
【0006】本発明の請求項2に係る精油組成物は、請
求項1に加えて、精油として、アカマツヨーロッパ、イ
ランイラン、ウインターグリーン、オレンジスィート、
カモマイルローマン、クラリーセージ、グレープフルー
ツ、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウムエジプト、テ
ィートゥリー、パルマローザ、ピナスポンデローザ、プ
チグレン、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、
ユーカリグロブルス、ユーカリラディアタ、ユーカリレ
モン、ラベンサラ、ラベンダーアングスティフォリア、
ラベンダースーパー、リトセア、レモン、レモングラ
ス、ローズウッド、ローズマリーカンファー、ローズマ
リーシネオールから選ばれる少なくとも一つを用いて成
ることを特徴とするものであり、使用者の身体の性状や
芳香の好み等に応じて各種の精油を使用することがで
き、使用感を向上させることができるものである。
【0007】本発明の請求項3に係る貼付体Aは、請求
項1又は2に記載の精油組成物1を袋体2に封入して成
ることを特徴とするものであり、袋体2を身体に貼付す
ることにより、精油組成物1を身体に近接あるいは接触
させやすくすることができると共に精油組成物1が身体
から脱落しにくくすることができ、精油組成物1を取扱
い易くすると共に精油組成物1を身体に持続的に作用さ
せることができるものである。
【0008】本発明の請求項4に係る貼付体Aは、請求
項3に加えて、袋体2の皮膚に密着させる面を通気性の
ある通気面3として形成し、袋体2の他の面を通気性の
ない不通気面4として形成して成ることを特徴とするも
のであり、通気面3を介して精油組成物1の精油を身体
に吸収させることができると共に皮膚に密着させない面
を不通気面4とすることで精油組成物1の精油が不通気
面4から飛散するのを防止することができ、精油を効率
よく身体に吸収させることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】本発明で使用する親水性高分子からなる基
材としては天然あるいは合成の高分子を用いることがで
きる。天然の親水性高分子としては皮膚等の身体への刺
激や毒性が少ない食物繊維を用いるのが好ましく、この
ような食物繊維としてはデキストリン、澱粉、セルロー
スタピオカなどを用いることができる。セルロースには
常温では難水溶性であっても体温等の熱が加わると水溶
性(易水溶性)に変化するものや常温で水溶性を有する
ものがあるが、本発明ではいずれのセルロースも用いる
ことができる。合成の親水性高分子としては皮膚等の身
体への刺激や毒性が少ないPVA(ポリビニルアルコー
ル)やPVP(ポリビニルピロリドン)、スメクタイト
などを用いることができる。また、基材は精油との混合
のし易さや精油の均一な分散性を確保するために粉体で
あることが好ましい。また、本発明では上記の複数種の
親水性高分子を単独であるいは二種以上を混合して用い
ることができる。
【0011】本発明で使用する精油としては、アカマツ
ヨーロッパ、イランイラン、ウインターグリーン、オレ
ンジスィート、カモマイルローマン、クラリーセージ、
グレープフルーツ、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウ
ムエジプト、ティートゥリー、パルマローザ、ピナスポ
ンデローザ、プチグレン、ペパーミント、ベルガモッ
ト、マンダリン、ユーカリグロブルス、ユーカリラディ
アタ、ユーカリレモン、ラベンサラ、ラベンダーアング
スティフォリア、ラベンダースーパー、リトセア、レモ
ン、レモングラス、ローズウッド、ローズマリーカンフ
ァー、ローズマリーシネオールなどを例示することがで
き、これらから選ばれる一種あるいは二種以上を組み合
わせて用いることができる。
【0012】アカマツヨーロッパの身体に対する効果
(スキンケア)は、湿疹の緩和、皮膚疾患の緩和などで
ある。
【0013】イランイランの身体に対する効果は、皮膚
分泌調整、頭皮強壮、ニキビの緩和、くすんだ肌の緩和
などである。
【0014】ウインターグリーンの身体に対する効果
は、足の疲れの緩和などである。
【0015】オレンジスイートの身体に対する効果は、
色黒やくすんだ肌の緩和、口内炎の緩和などである。
【0016】カモマイルローマンの身体に対する効果
は、炎症抑制、ニキビの緩和、傷跡の緩和、やけどの緩
和、アレルギーの緩和、老化シミの緩和、赤鼻の緩和な
どである。
【0017】クラリーセージの身体に対する効果は、皮
脂分泌調整、発汗多過の緩和、ニキビの緩和、くすみの
緩和、しわの緩和、抜け毛の緩和などである。
【0018】グレープフルーツの身体に対する効果は、
ニキビの緩和、脂性肌の緩和、肌のくすみの緩和などで
ある。
【0019】サイプレスの身体に対する効果は、しわの
緩和、収れん、脂性肌(髪)の緩和、脱臭、多汗症、毛
細血管保護などである。
【0020】ジュニパーの身体に対する効果は、脂性肌
の緩和、ニキビの緩和、湿疹の緩和、皮膚炎の緩和、脱
毛の緩和などである。
【0021】ゼラニウムエジプトの身体に対する効果
は、乾燥肌の緩和、皮脂分泌調整、収れん、皮膚弾力回
復、肌荒れの緩和などである。
【0022】ティートゥリーの身体に対する効果は、ニ
キビの緩和、シミの緩和、たこの緩和、いぼの緩和、た
だれの緩和、水虫の緩和、ふけの緩和、乾燥性湿疹の緩
和などである。
【0023】パルマローザの身体に対する効果は、乾燥
肌の緩和、老化肌の緩和、傷んだ髪の緩和、ニキビの緩
和、水虫の緩和などである。
【0024】ピナスポンデローザの身体に対する効果
は、乾燥肌の緩和、皮膚のたるみの緩和、もろい爪の緩
和などである。
【0025】プチグレン(葉)の身体に対する効果は、
化膿したニキビの緩和、皮膚浄化、制汗などである。
【0026】ペパーミントの身体に対する効果は、ニキ
ビの緩和、皮膚炎の緩和、水虫の緩和、歯痛の緩和、昆
虫忌避などである。
【0027】ベルガモット(果皮)の身体に対する効果
は、ニキビの緩和、湿疹の緩和、虫さされの緩和、体臭
除去などである。
【0028】マンダリンの身体に対する効果は、脂性肌
の緩和、ニキビの緩和、脂性の髪の緩和、ふけの緩和な
どである。
【0029】ユーカリグロブルスの身体に対する効果
は、日焼けの緩和、やけどの緩和、水膨れの緩和、切り
傷の緩和、ヘルペスの緩和、虫さされの緩和、防虫など
である。
【0030】ユーカリラディアタの身体に対する効果
は、アレルギー、ニキビの緩和などである。
【0031】ユーカリレモンの身体に対する効果は、水
虫の緩和、炎症の緩和、虫さされの緩和、咬み傷の緩
和、やけどの緩和などである。
【0032】ラベンサラの身体に対する効果は、虫ささ
れの緩和などである。
【0033】ラベンダーアングスティフォリアの身体に
対する効果は、ニキビの緩和、ふきでものの緩和、湿疹
の緩和、打ち身の緩和、虫さされの緩和、皮膚炎の緩
和、水虫の緩和などである。
【0034】ラベンダースーパーの身体に対する効果
は、ニキビの緩和、ふきでものの緩和、やけどの緩和、
湿疹の緩和、打ち身の緩和、虫さされの緩和、皮膚炎の
緩和、水虫の緩和などである。
【0035】リトセアの身体に対する効果は、炎症の緩
和、ニキビの緩和などである。
【0036】レモンの身体に対する効果は、脂性肌の緩
和、ニキビの緩和、ふきでものの緩和、シミの緩和、切
り傷の緩和、しもやけの緩和、割れやすい爪の強化など
である。
【0037】レモングラスの身体に対する効果は、ニキ
ビの緩和、発汗多過の緩和、開いた毛穴の緩和、シラミ
の緩和などである。
【0038】ローズウッドの身体に対する効果は、乾燥
肌の緩和、しわの緩和、たるみの緩和、敏感な弱い肌の
保護、ニキビの緩和、シミの緩和などである。
【0039】ローズマリーカンファーの身体に対する効
果は、皮膚細胞賦活作用、収れん作用、ふけ防止などで
ある。
【0040】ローズマリーシネオールの身体に対する効
果は、皮膚細胞賦活作用、収れん作用、ふけ防止、脱毛
症の緩和、やけどの緩和などである。
【0041】そして、本発明の精油組成物は、基材と上
記の各種精油を均一に混合して基材に精油を含浸させる
ことにより基材に精油を吸着させることによって調製す
ることができる。この時、粉体の基材が固まった場合は
粉砕して粉末状にする。また、本発明の精油組成物には
基材と精油の他に、血行促進作用や抗菌作用を有する木
酢液や竹酢液を配合したり、赤色の天然色素としてハイ
ビスカス、サフラワー、紅花などの花の粉末を、青色の
天然色素としてラベンダーなどの花の粉末を配合したり
しても良い。
【0042】基材と精油の配合割合は、基材100重量
部に対して精油を0.05〜10重量部配合するのが好
ましい。基材100重量部に対して精油の配合量が0.
05重量部未満であれば、本発明の効果を得にくくなる
ものであり、一方、基材100重量部に対して精油の配
合量が10重量部よりも多いと、精油の身体(特に皮
膚)に対する作用(刺激)が強すぎて皮膚炎等の症状が
発生する恐れがある。また、二種類以上の精油を併用す
る場合はそれらの配合比率は任意であって、使用者の身
体の性状や芳香の好み等に応じて適宜設定可能である。
【0043】上記のように調製される精油組成物は、足
の裏、足首、膝、ふくらはぎ、肩、背中、腰、腕などの
身体のあらゆる部位の皮膚に近接あるいは接触させて使
用することができ、これにより、精油組成物中の精油が
揮発すると共に精油組成物が近接あるいは接触した部位
の皮膚から揮発した精油が身体に経皮的に吸収されるも
のである。そして、身体に吸収された精油の作用(血行
促進作用等)により、精油組成物が近接あるいは接触し
た部位の皮膚から身体内の老廃物を体外に排出すること
ができるものである。従って、本発明は、細胞内外等に
過度に溜まった組織液やリンパ液を身体外に汗等として
排出させることができるものであり、マッサージを行な
わなくても精油組成物を身体に近接あるいは接触させる
だけで手軽にむくみを軽減することができて疲労感を緩
和することができるものである。しかも、精油の揮発に
よってその芳香を吸引してアロマセラピー(芳香療法)
的な効果を得ることができ、芳香によっても疲労感も緩
和することができるものである。また、本発明の精油組
成物は体外に排出された汗等の老廃物を基材に吸収して
保持するものである。尚、本発明は特にむくみが出る前
や就寝前に身体の皮膚に近接あるいは接触させて使用す
るのが好ましい。
【0044】上記のように精油組成物は足の裏等の身体
の皮膚表面に接触させて使用するものであるが、精油組
成物は粉末であるために皮膚表面に長時間に亘って貼り
付いた状態を維持するのは難しい。そこで、図1に示す
ように、上記の精油組成物1を袋体2に封入して貼付体
Aを形成し、この貼付体Aを足の裏等の身体の皮膚表面
に貼付することによって、袋体2を介して精油組成物1
を皮膚表面に近接あるいは接触した状態を維持するのが
好ましく、これにより、精油組成物1を身体に近接ある
いは接触させやすくすることができると共に精油組成物
1が身体から脱落しにくくすることができ、精油組成物
1を身体に持続的に作用させることができるものであ
る。また、上記のような貼付体Aを形成することによっ
て、粉体の精油組成物1が飛散したりしにくくなり取り
扱い性を向上させることができるものである。
【0045】袋体2は通気性を有するシート材料5と通
気性のないシート材料6を重ね合わせ、これらの端部同
士を全周に亘って貼り合わせることによって形成されて
いる。通気性を有するシート材料5としては例えば織布
や不織布や紙及びプラスチックシートなどを用いること
ができるが、粉末の精油組成物1が漏れ出さないように
するために、袋体2に形成される多数個の通気孔は粉末
の精油組成物1の大きさよりも小さく形成されている。
一方、通気性のないシート材料6は上記の通気性のある
シート材料5の片面にポリエチレンやナイロンなどの合
成樹脂をコーティングすることによって形成されてお
り、合成樹脂のコーティングにより不通気に形成されて
いる。そして、通気性を有するシート材料5で形成され
た袋体2の片面が通気面3として形成されていると共に
通気性のないシート材料6で形成された袋体2の他の片
面が不通気面4として形成されているものである。
【0046】このように形成される貼付体Aは、図2に
示すように、通気面3を皮膚7の表面に密着させるよう
にして身体に貼付するものであり、これにより、袋体2
に封入されている精油組成物1の精油が揮発して通気面
3を通って身体に経皮的に吸収されるものである。一
方、袋体2の皮膚に密着させていない面は不通気面4と
して形成されているので、袋体2に封入されている精油
組成物1の精油が揮発して不通気面4から空気中に飛散
するのを防止することができるものであり、これによ
り、身体に吸収されない精油の量を少なくすることがで
きて精油を効率よく身体に吸収させることができるもの
である。また、上記の貼付体Aの使用により体外に排出
された汗等の老廃物は通気面3を通って基材に吸収して
保持されるものであるが、基材に保持された汗等の老廃
物は不通気面4を通ることが無いものであり、貼付体A
の不通気面4がベトベトすることがなくて使用感に優れ
るものである。
【0047】また、上記の袋体2は身体の動作に応じて
伸縮自在に形成されていることが好ましく、これによ
り、貼付体Aが皮膚7から不用意に剥がれにくくするこ
とができるものである。さらに、貼付体Aはシート状に
形成されることが好ましく、これにより、皮膚7に貼付
しても違和感を少なくすることができるものである。ま
た、貼付体Aを皮膚に貼付するにあたっては粘着テープ
8を使用することができ、粘着テープ8で貼付体Aの不
通気面4を覆うようにすると共に貼付体Aの周囲からは
み出す粘着テープ8の周端部を皮膚7の表面に粘着させ
るようにするものである。
【0048】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0049】基材は粉体の難水溶性セルロースタピオカ
100重量部と粉体の水溶性セルロースデキストリン1
5重量部とを混合して調製した。この基材100重量部
に対して精油としてサイプレス0.5重量部とレモン
0.5重量部と、木酢液10重量部と、赤色天然色素3
重量部とを均一に混合することによって精油組成物1を
調製した。
【0050】一方、通気性のあるシート材料5として不
織布を用いると共に通気性のないシート材料6として不
織布にポリエチレンをコーティングしたものを用いるこ
とによって袋体2を形成した。そして、この袋体2に精
油組成物1を封入することによって、図1に示す貼付体
Aを形成した。
【0051】次に、両足にむくみが生じた試験人を用意
し、一方の足の裏に上記の貼付体Aを図2のようにして
貼付し、他方の足の裏には何の処理も施さず、この状態
で睡眠を行った。このようにして貼付体Aを一日あたり
6〜9時間貼付した後の両足のむくみの状態、疲労の状
態、肌の状態を比較して貼付体Aを貼り付けた足の状態
を評価し、また、朝の目覚め感を評価した。これらの評
価は15日間連続して行なった。
【0052】尚、試験人は3名用意した。第一の試験人
は年齢49歳、身長160cm、体重64kgであっ
て、貼付体Aを一日あたり6〜7時間貼付した。第二の
試験人は年齢47歳、身長148cm、体重42kgで
あって、貼付体Aを8〜9時間貼付した。第三の試験人
は年齢48歳、身長165cm、体重68kgであっ
て、貼付体Aを8〜9時間貼付した。第一の試験人の評
価を表1に、第二の試験人の評価を表2に、第三の試験
人の評価を表3にそれぞれ示す。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】表1〜3から明らかなように、貼付体Aを
貼り付けた足のむくみの状態や疲労の状態や肌の状態及
び目覚め感は改善した。
【0057】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、親水性高分子からなる基材に精油を吸着させて成る
ことを特徴とするものであり、この精油組成物を身体に
近接あるいは接触させて精油を経皮的に身体に吸収させ
て作用させることによって、細胞内、細胞外等に過度に
溜まった組織液やリンパ液を身体外に排出させて基材に
吸収することができ、マッサージを行なわなくても手軽
にむくみを軽減することができて疲労感を緩和すること
ができるものである。しかも、精油の揮発によってその
芳香を吸引してアロマセラピー的な効果を得ることがで
き、芳香によっても疲労感も緩和することができるもの
である。
【0058】本発明の請求項2の発明は、精油として、
アカマツヨーロッパ、イランイラン、ウインターグリー
ン、オレンジスィート、カモマイルローマン、クラリー
セージ、グレープフルーツ、サイプレス、ジュニパー、
ゼラニウムエジプト、ティートゥリー、パルマローザ、
ピナスポンデローザ、プチグレン、ペパーミント、ベル
ガモット、マンダリン、ユーカリグロブルス、ユーカリ
ラディアタ、ユーカリレモン、ラベンサラ、ラベンダー
アングスティフォリア、ラベンダースーパー、リトセ
ア、レモン、レモングラス、ローズウッド、ローズマリ
ーカンファー、ローズマリーシネオールから選ばれる少
なくとも一つを用いて成ることを特徴とするものであ
り、使用者の身体の性状や芳香の好み等に応じて各種の
精油を使用することができ、使用感を向上させることが
できるものである。
【0059】本発明の請求項3の発明は、請求項1又は
2に記載の精油組成物を袋体に封入して成ることを特徴
とするものであり、袋体を身体に貼付することにより、
精油組成物を身体に近接あるいは接触させやすくするこ
とができると共に精油組成物が身体から脱落しにくくす
ることができ、精油組成物を取扱い易くすると共に精油
組成物を身体に持続的に作用させることができるもので
ある。
【0060】本発明の請求項4の発明は、袋体の皮膚に
密着させる面を通気性のある通気面として形成し、袋体
の他の面を通気性のない不通気面として形成して成るこ
とを特徴とするものであり、通気面を介して精油組成物
の精油を身体に吸収させることができると共に皮膚に密
着させない面を不通気面とすることで精油組成物の精油
が不通気面から飛散するのを防止することができ、精油
を効率よく身体に吸収させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】同上の断面図である。
【符号の説明】
1 精油組成物 2 袋体 3 通気面 4 不通気面 A 貼付体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11B 9/00 C11B 9/00 S A61K 9/70 401 A61K 9/70 401 31/125 31/125 31/343 31/343 35/78 35/78 B C K Q T U A61P 3/00 A61P 3/00 43/00 105 43/00 105 (72)発明者 山本 好子 大阪市中央区南本町2丁目2−3 堺筋ビ ル4F (72)発明者 佐野 彦次郎 兵庫県宝塚市御殿山3丁目11番10号 (72)発明者 河原 和代 大阪府摂津市庄屋2丁目2番3号 ステー ションハイツ千里丘II (72)発明者 志津 幸一 大阪府枚方市星丘4丁目28番2号 (72)発明者 野田 國基 大阪府東大阪市荒川3丁目19番28号 エク レディア株式会社内 (72)発明者 門田 浩明 兵庫県加古川市尾上町安田200−2−301 Fターム(参考) 4C076 AA77 AA81 BB31 CC26 CC50 EE31 FF31 FF68 4C086 AA01 AA02 CA01 MA01 MA04 MA32 MA63 NA14 ZB21 ZC21 4C088 AB03 AB12 AB26 AB33 AB38 AB44 AB55 AB57 AB62 AB73 AC01 BA40 MA32 MA63 NA14 ZB21 ZC21 4C206 AA01 AA02 CB24 MA01 MA04 MA52 MA83 NA14 ZB21 ZC21 4H059 BA02 BA12 BA17 BA23 BA30 BB04 BB14 BB15 BB18 BB45 BB51 BB55 BC23 DA25 DA26 DA28 EA40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性高分子からなる基材に精油を吸着
    させて成ることを特徴とする精油組成物。
  2. 【請求項2】 精油として、アカマツヨーロッパ、イラ
    ンイラン、ウインターグリーン、オレンジスィート、カ
    モマイルローマン、クラリーセージ、グレープフルー
    ツ、サイプレス、ジュニパー、ゼラニウムエジプト、テ
    ィートゥリー、パルマローザ、ピナスポンデローザ、プ
    チグレン、ペパーミント、ベルガモット、マンダリン、
    ユーカリグロブルス、ユーカリラディアタ、ユーカリレ
    モン、ラベンサラ、ラベンダーアングスティフォリア、
    ラベンダースーパー、リトセア、レモン、レモングラ
    ス、ローズウッド、ローズマリーカンファー、ローズマ
    リーシネオールから選ばれる少なくとも一つを用いて成
    ることを特徴とする請求項1に記載の精油組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の精油組成物を袋
    体に封入して成ることを特徴とする貼付体。
  4. 【請求項4】 袋体の皮膚に密着させる側の面を通気性
    のある通気面として形成し、袋体の他の面を通気性のな
    い不通気面として形成して成ることを特徴とする請求項
    3に記載の貼付体。
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