JP2002121583A - 香料粒子 - Google Patents

香料粒子

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JP2002121583A
JP2002121583A JP2000314636A JP2000314636A JP2002121583A JP 2002121583 A JP2002121583 A JP 2002121583A JP 2000314636 A JP2000314636 A JP 2000314636A JP 2000314636 A JP2000314636 A JP 2000314636A JP 2002121583 A JP2002121583 A JP 2002121583A
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Hirohide Mizunoya
博英 水野谷
Kazuyuki Fukuda
和之 福田
Shigeaki Fujinami
繁明 藤並
Koichi Ohori
浩一 大堀
Hiroyuki Yamashita
博之 山下
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 香料、デキストリン及び水溶性高分子を
含有する香料粒子。 【効果】 香料の経時残存性、徐放性、溶解性及び匂い
の強さに優れた香料粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経時安定性に優れ
た香料粒子に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】衣料用
洗剤等は、洗浄性を改善する目的でアルカリ剤、漂白剤
等の成分を含有する。賦香を目的として配合される香料
は、これらアルカリ剤、漂白剤等の成分により、例えば
エステル系香料は化学的変化を受け変質し、香りが消失
するばかりではなく、逆に不快臭を発するおそれがあ
る。そのため経時的安定性を保持するために、香料を担
体に含浸させ造粒した香料粒子を作製するなど、いろい
ろな手法が検討され、提案されている(例えば、特開昭
61−155307号公報、特開平1−101399号
公報、特表平8−510785号公報)。
【0003】一方、近年、衣料を洗濯する洗濯機は、衣
料保護のためにその機械的攪拌力が弱くなってきてお
り、また節水目的のために洗濯時間が短くなって、経時
安定性を確保するために香料粒子を強固な粒子とする
と、充分な香料の放出が得られず、洗濯中に芳香を放
ち、洗濯した衣料に芳香を残すという所期の目的が達成
されていない。
【0004】本発明の目的は、更なる経時的安定性の実
現と、衣料用洗剤に配合した場合には弱い洗濯攪拌力で
も香料の放出が容易に達成される香料粒子を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、香料、デキス
トリン及び水溶性高分子を含有する香料粒子を提供する
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するデキストリン
は、澱粉の加水分解物であって、デキストロース当量が
25以下、好ましくは1〜15、特に3〜10であるの
が好ましい。澱粉分子は加水分解によって次第に小分子
となり、最終的にはブドウ糖となるが、その加水分解の
程度によって、各種糖類の混合物が製造される。ここ
で、デキストロース当量(D.E.)とは、澱粉の加水
分解の程度を示す量で、 (数式) D.E.=(直接還元糖(グルコースとして表示)/固
形分)×100(%) で示す。
【0007】デキストリンは、比表面積が、デキストリ
ンへの吸油量から0.2〜0.6m 2/gであるものが
好ましい。本発明の香料粒子中に、デキストリンは20
〜60重量%(以下、単に%と記載する)、好ましくは
25〜55%、特に30〜50%含有するのが好まし
い。
【0008】本発明で使用する水溶性高分子としては、
ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合体、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リビニルピロリドン、無水マレイン酸−メチルビニルエ
ーテル共重合体、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール(含部分ケン化物)、及びこれらのアル
カリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられ、ポリエチレ
ングリコールが好ましい。
【0009】水溶性高分子の平均分子量は、ポリスチレ
ンを標準としたGPC法で6000〜20000、好ま
しくは6000〜13000、特に7000〜9000
のものが、造粒する際の粘度の点で好ましい。
【0010】本発明の香料粒子中に、水溶性高分子は1
0〜50%、好ましくは12〜45%、特に15〜40
%含有するのが好ましい。
【0011】本発明で使用する香料は、脂肪族炭化水
素、テルペン系炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素
類、脂肪族アルコール、テルペン系アルコール、芳香族
アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族
エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン
類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、
テルペン系アルデヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオ
アルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪
族ケトン、テルペン系ケトン、水素化芳香族ケトン、脂
肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケ
トン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノ
ール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カ
ルボン酸、水素化芳香族カルボン酸等の酸類、脂肪酸ラ
クトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、水素化
芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪
族エステル、フラン系カルボン酸族エステル、脂肪族環
状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸族エ
ステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボ
ン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリ
ル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、イン
ドール等の含窒素化合物等の合成香料、及び動物、植物
からの天然香料等が挙げられる。
【0012】具体的な香料としては、アルデヒド(C8
〜C20)、アニスアルデヒド、アセトフェノン、アセ
チルセドレン、アリルアミルグリコレート、アリルシク
ロヘキサンプロピオネート、α−ダマスコン、アンブロ
キサン、アニスアルデヒド、ベンジルアルコール、ボル
ニルアセテート、ベンズアルデヒド、セドロール、セレ
ストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックア
ルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトロネラー
ル、シトロネロール、シトロネリルニトリル、シクラメ
ンアルデヒド、クマリン、シンナミルアセテート、ジプ
ロピレングリコール、ジメチルベンジルカービノール、
ジヒドロミルセノール、ジフェニルオキサイド、エチル
バニリン、オイゲノール、フェニルエチルフェニルアセ
テート、ガラキソリッド、ゲラニオール、ゲラニルニト
リル、ヘリオナール、ヘリオトロピン、シス−3−ヘキ
セノール、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ハイドロ
トロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、イ
ンドール、イオノン、イソシクロシトラール、アンバー
コア、イソEスーパー、イソブチルキノリン、ジャスモ
ラクトン、コアボン、リリアール、リモネン、リナロー
ル、リナロールオキサイド、リラール、マイヨール、γ
−メチルイオノン、ムスクケトン、ムスクチベチン、ム
スクモスケン、ミラックアルデヒド、ネロール、ノピー
ルアルコール、フェニルエチルアルコール、α−ピネ
ン、ローズオキサイド、サンダルマイソールコア、サン
タレックス、バクダノール、ターピネオール、テトラヒ
ドロリナロール、テトラヒドロリナリールアセテート、
テトラヒドロゲラニオール、トナリッド、トリプラー
ル、チモール、バニリン、アニス油、ベイ油、ボアドロ
ーズ油、カナンガ油、カルダモン油、セダーウッド油、
オレンジ油、マンダリン油、バジル油、ナツメグ油、シ
トロネラ油、クローブ油、コリアンダー油、エレミ油、
ユーカリ油、フェンネル油、ゼラニウム油、ジャスミン
油、ラベンダー油、レモン油、レモングラス油、ライム
油、ネロリ油、オークモス油、パチュリ油、ペパーミン
ト油、プチグレン油、パイン油、ローズ油、ローズマリ
ー油、クラリーセージ油、サンダルウッド油、スペアミ
ント油、スパイクラベンダー油、スターアニス油、タイ
ム油、ベチバー油、イランイラン油、トルーバルサム
油、チュベローズ油等が挙げられる。
【0013】これらの香料のうち、好ましくは酸やアル
カリや触媒活性を持つ無機粉体(例;ゼオライト)に不
安定なエステル類やアセタール類が挙げられる。エステ
ル類としては、酢酸ヘキシル、酢酸シトロネリル、酢酸
ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ベンジル、プロピオン酸
エチル−2−シクロヘキシル、サリチル酸エチル、サリ
チル酸ヘキシル、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、サ
リチル酸ベンジル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸シス
−3−ヘキセニル、酢酸p−tert−ブチルシクロヘ
キシル、酢酸o−tert−ブチルシクロヘキシル、ジ
ヒドロジャスモン酸メチル、γ−オクタラクトン、γ−
ノナラクトン、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクト
ン、δ−デカラクトン、アンスラニル酸メチル等が用い
られる。アセタール類としては、アセトアルデヒドエチ
ルフェニルエチルアセタール、アセトアルデヒドフェニ
ルエチルプロピルアセタール、アセトアルデヒドエチル
リナリルアセタール、オクタナールジメチルアセター
ル、シトラールジエチルアセタール、ヒドロキシシトロ
ネラールジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒ
ドグリセリルアセタール等が用いられる。更に好ましく
は、エステル基を持つ大環状ムスクが挙げられ、シクロ
ペンタデカノリド、12−ケトシクロペンタデカノリ
ド、シクロヘキサデカノリド、アンブレットリド、オキ
サシクロヘキサデセン−2−オン、12−オキサヘキサ
デカノリド、11−オキサデカノリド、10−オキサヘ
キサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデ
カンジオエート等が用いられる。
【0014】本発明は、これらの香料のうち1種を粒子
化してもよく、また2種以上を調合した調合香料とした
ものを粒子化したものでもよい。本発明の香料粒子中
に、香料は5〜50%、好ましくは10〜40%、特に
15〜30%含有するのが好ましい。
【0015】本発明の香料粒子には、更に香料の可溶
化、溶解性、保存安定性の点で、陰イオン性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤又は
両性界面活性剤を、0.1〜5%、好ましくは0.3〜
5%、特に0.5〜3%含有するのが好ましい。
【0016】陰イオン性界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニルエーテ
ル硫酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィン
スルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和
脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アルキル
又はアルケニルコハク酸塩、アルキル又はアルケニルエ
ーテルのカルボン酸塩、アシル化アミノ酸塩等が挙げら
れる。ここで塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩、アンモニウム塩、塩基性アミノ酸塩、アルカ
ノールアミン塩が挙げられる。非イオン性界面活性剤と
しては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリ
オキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノー
ルアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物、ショ糖
脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンモノエステル、アル
キルアミンオキサイド等が挙げられる。陽イオン性界面
活性剤としては、モノアルキル型又はジアルキル型の4
級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、エステルアミ
ド塩酸塩、エステルイミダゾリン等が挙げられる。両性
界面活性剤としては、ベタイン型又はスルホン酸型等が
挙げられる。これらの界面活性剤は2種以上を併用して
もよい。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤が
香料粒子の保存安定性の点で好ましい。
【0017】本発明の香料粒子は、アルカリ性の系で、
例えば衣料用洗剤に配合する場合、保存中に微量浸入し
てくるアルカリ種を中和する点で酸を1〜10%、好ま
しくは1〜5%、特に1〜3%含有するのが好ましい。
酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン
酸、フマル酸、クエン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカ
ン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン
酸、リノール酸、リノレン酸、安息香酸、ケイ皮酸、サ
リチル酸、没食子酸、エチレンジアミン四酢酸等のカル
ボン酸類、ほう酸、メタケイ酸等の無機酸が挙げられ、
2種以上を併用してもよい。酸としては、香料粒子の香
りへの影響が少なく、しかも香料の保存安定性に影響し
ない点で、コハク酸、アジピン酸、フマル酸等のジカル
ボン酸類、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸
等の高級脂肪酸等の、匂いが弱い弱酸が好ましい。
【0018】本発明の香料粒子は、吸湿による品質劣化
防止、溶解性向上を目的とする崩壊剤として作用する点
で無機塩を5〜30%、好ましくは7〜25%、特に8
〜20%含有するのが好ましい。無機塩としては、塩化
ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグ
ネシウム、ケイ酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム等
が挙げられる。これらは2種以上を併用してもよい。無
機塩としては、香料粒子中の水を脱水し香料の保存安定
性を高める点で、硫酸ナトリウム等が好ましい。
【0019】本発明の香料粒子は、例えば、香料とデキ
ストリンを混合後に造粒する。造粒方法としては、溶融
した水溶性高分子を香料とデキストリン混合物に加えて
全体を均一化後造粒する乾式造粒法や、水溶性高分子の
水溶液を香料とデキストリン混合物に加えて混合後、造
粒・乾燥する湿式造粒法等が挙げられ、香料が熱による
変質が激しいものは、乾式造粒法が好ましい。
【0020】混合機としては、例えば、ナウターミキサ
ー(ホソカワミクロン(株)製)、リボン型混合機
((株)徳寿工作所製)、V型ブレンダ((株)ダルト
ン製)、ハイスピードミキサー(深江工業(株)製)、
ヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)、ベンチニー
ダ(入江商会(株)製)等が挙げられる。
【0021】香料、デキストリン及び水溶性高分子を加
えて全体を均一に混合して、次いで造粒機で造粒する。
本発明の造粒物を製造する際に用いる造粒機としては、
乾式造粒法として、例えば押出造粒機や攪拌転動造粒機
等が挙げられる。押出造粒機の具体例としては不二パウ
ダル(株)製のペレッターダブル及びツインドームグラ
ン、(株)菊水製の顆粒機等が挙げられる。また、攪拌
転動造粒機の具体例としては、深江工業(株)製のハイ
スピードミキサー、三井鉱山(株)製のヘンシェルミキ
サー等が挙げられる。
【0022】造粒の際の温度は、微粉の発生を抑制する
とともに適度な粒子強度を付与させるために水溶性高分
子の融点付近、より好ましくは水溶性高分子の融点より
30℃高い温度から融点までの温度範囲で押し出すこと
が好ましい。
【0023】本発明においては造粒後、必要に応じ解
砕、球形化等により整粒を行ってもよい。解砕に用いる
装置は、例えばフィッツミル(Fitzpatrick社、米
国)、コミニューター(不二パウダル(株)製)、パワ
ーミル(ダルトン(株)製)等が挙げられ、球形化に用
いる装置はマルメライザー(不二パウダル(株)製)等
が挙げられる。解砕機に供給する温度は常温付近まで冷
却されていることが好ましく、例えば、造粒物を振動冷
却機に供給し、所定の温度まで冷却後に解砕すると、解
砕物の解砕機内での付着が抑制される。また、解砕、球
形化により発生する微粉や十分に解砕、球形化されなか
った粗粉をより低減させるために、更に解砕物を分級し
てもよい。
【0024】
【実施例】実施例 表1及び表2に記載した担体及び無機塩(添加時)成分
を混合機(入江商会(株)製:BENCH KNEAD
ER PNV−5H型)に仕込み、ジャケット温度を8
0℃、攪拌回転数60r/minで混合、昇温し、粉体の温
度が酸(添加時)及び界面活性剤(添加時)成分の融点
以上になったことを確認後、酸及び界面活性剤成分をそ
の融点以上で添加する。香料成分も同様に、粉体温度が
香料融点以上になったことを確認後、溶融した香料成分
を添加する。次いで、粉体温度が水溶性高分子成分の融
点以上になったことを確認後、溶融した水溶性高分子を
添加して、10分間混合したのち、粉体の温度が水溶性
高分子の融点以上になったことを確認後、混合物を抜き
出した。次いで、得られた混合物を押出造粒機(不二パ
ウダル(株)製:ドームグランDG-L1型)により孔径5
00μmのスクリーンを通して押し出して圧密化した。
得られた押出物を室温まで放冷後、整粒機(ダルトン
(株)製:パワーミル)にて解砕した。得られた解砕物
を手篩により分級し、粒子径350〜1400μmの香
料粒子を得た。
【0025】香料粒子の、経時残存率、徐放性、溶解
性、匂いの強さを次の評価方法基準で測定し、評価した
結果を表1及び表2に記載する。 (1)経時残存率 香料粒子0.5重量部及び下記組成の顆粒状洗浄剤組成
物100重量部を混合し、密閉したビンの中で50℃2
0%RHに10日間静置した後、エーテルで香料を抽出
し、定量法としてシクロペンタデカノンを内標準物質と
する内標準法を用いて、検量線のGCピーク面積比から
香料残存率を求めた。 洗浄剤組成:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム 16% オレフィン(炭素数9〜15)スルホン酸ナトリウム 16 牛脂脂肪酸ナトリウム 2.4 ポリオキシエチレン(10)アルキル(炭素数9〜17)エーテル 2.4 ゼオライト(4A型) 24 炭酸ナトリウム 16 ケイ酸ナトリウム(2号) 8 硫酸ナトリウム バランス ポリエチレングリコール 3.2 少量添加物 3.2 水 6.4 (2)徐放性 25℃、60%RHに香料粒子のみを静置し、香料専門
パネラー5名が官能評価を行い、香料の強度が初期の8
0%に低下する迄の日数を測定した。5名の平均日数で
評価した。 (3)溶解性 香料粒子2gを10℃、1Lの水道水に投入し、800
r/minで5分間攪拌し、溶解しなかった香料粒子をロ別
して、105℃で30分間乾燥した後秤量し水不溶分
(不溶率%)を測定した。 (4)匂いの強さ (3)において、5分後の匂いの強さを(2)の専門パ
ネラー5名が次の基準で評価した。5名の平均評価点で
評価した。 評点 5:かなり強く匂う 4:十分匂う 3:匂う 2:ほとんど匂わない 1:匂わない
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】本発明の香料粒子は、いずれも経時残存
性、徐放性、溶解性及び匂いの強さにおいて優れたもの
であった。
【0029】比較例 表3に記載した原料で香料の粒子化を行った。比較例1
は香料のみで、粒子化を行わなかった。比較例2は、水
溶性高分子を溶融した後、香料を添加して混合後、薄膜
状に放冷固化後、粉砕して粒子化した。比較冷3以降
は、実施例と同様の方法で香料粒子を得た。これらの操
作で得た香料及び香料粒子について、経時残存率、徐放
性、溶解性、匂いの強さを実施例と同様に評価した。そ
の結果を表3に記載したが、各評価ともに実施例より劣
った結果となった。
【0030】
【表3】
【0031】本発明の香料粒子は、いずれも経時残存
性、徐放性、溶解性及び匂いの強さにおいて優れたもの
であった。
【0032】
【発明の効果】香料の経時残存性、徐放性、溶解性及び
匂いの強さに優れた香料粒子。
フロントページの続き (72)発明者 藤並 繁明 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 大堀 浩一 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 (72)発明者 山下 博之 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内 Fターム(参考) 4H059 AA09 BA17 BA26 BB02 BB03 BB15 BB22 BB45 BB51 BB53 DA09 DA16 EA11 EA15 EA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料、デキストリン及び水溶性高分子を
    含有する香料粒子。
  2. 【請求項2】 更に、界面活性剤を含有する請求項1記
    載の香料粒子。
  3. 【請求項3】 更に、酸を含有する請求項1又は2記載
    の香料粒子。
  4. 【請求項4】 更に、無機塩を含有する請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の香料粒子。
  5. 【請求項5】 水溶性高分子が、平均分子量6000〜
    20000のポリエチレングリコールである請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の香料粒子。
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