JPH02242736A - 不正な開封の防止機構を具えた包装用の箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は包装用の箱に関し、特に改窟或いは不正な開封
の防止に有効な機能を有する包装用の箱に関する。

〔従来技術とその問題点〕

一般に包装用箱の構造は、箱本体を、前後壁及び左右壁
によって四角い筒状体として形成し、その筒状体を形成
する後壁の上下両端部に、上下の開口端面を閉止するた
めの蓋板及び底板を折り曲げ開閉を自在として連設する
という構成を基本としている。

包装用の箱は、その用途が、薬品などを収容するもので
ある場合、内部に収容されている薬品に細工を施された
り或いは内容物の抜き取りをされる危険を防止するため
に不正な開封操作が行われることを防止できる機能を有
することが必要とされている。

このような目的のために製薬業者は、従来より包装用の
箱を構成するに際して、箱体に対する不正な開封を防止
できるような機能を持った機構を付加していた。

上記した不正な開封を防止する機構としては、最も不正
な開封操作を施され易い蓋板及び底板部分に集中されて
いる。

しかしながら蓋板或いは底板部分に対して不正な開封或
いは故意を防止するために従来より採用されている手段
は、殆どの場合、蓋板部分或いは底板部分を二重構造と
して万一開封された場合には開封の痕跡が確認されやす
くなるような構造を採用しているが、これらの目的を達
成するための構造が複雑であるという製品製造上の問題
があるほか、蓋板や底板部分を除く部分、例えば、糊代
部分等を鋭利な刃物などで丁寧に開披すれば蓋板或いは
底板などに損傷を与えることなく内容物を取り出すこと
ができるという危険は依然として残るという欠点が指摘
されている。

このような欠点を解決するものとして本発明者によって
以下のような構造を持った不正な開封防止機構を有する
包装用の箱が提案された。即ち（１）筒状をした箱体後
壁面の上下に、先端に接着用の舌片を連設した蓋板及び
底板をそれぞれ折り曲げ自在に連設して筒状体の上下開
口面を閉止できるようにする。

（２）筒状をした箱体の前壁面の上下には一定長さの折
り込み片を連設し、この折り込み片は筒状の箱体の内側
に折り込んで前壁の内面にほぼ密着するように当接させ
る。

（３）内側に折り込んだ当接片の折り曲げ部（前壁との
境界ｖＡ）には、蓋板若しくは底板の先端に連設した接
着用の舌片を挿入させるための筋状の開口面を形成して
いる。

（４）箱体の組み立てに際しては、蓋板若しくは底板に
連設した接着用の舌片の裏面に接着剤を塗布しく通常の
包装用箱においては接着剤は舌片の表側に塗布される）
、この接着剤の塗布面を、これと対応する面に位置する
折り込み片の内側（前壁と接する面）と接着させる。

（５）舌片の裏面と折り込み片の内側とが接着される結
果、接着剤の塗布面には外部から一切触れることができ
ないようにする。

という構造がそれである。

上記した構造の場合、不正な開封を防止できるという点
では従来の構造体に比較して著しく優れたものであった
が、蓋板若しくは底板の先端に連設した差し込み舌片を
嵌装させる相手方となる構造体、即ち、前壁片の上下に
連続させて内側に折り込むように構成した当接片の構成
が複雑であるために箱体の組み立てに特殊な技術を要す
るという問題点を抱えていた。

〔発明の目的〕

本発明は上記した問題に対処しようとするものであり、
簡単な構造であるにもかかわらず、箱体を組み立て、蓋
板及び底板を閉止した場合に、その閉止接着面が外部か
ら一切触れることのできない構成とし、これによって箱
体に収容された内容物の安全を保証し、その管理を一層
徹底することができるようにした不正な開封防止機構を
有する包装用の箱を提供せんとするものである。

また、本発明の他の目的は、外箱自体の構造は従来公知
のものをそのまま使用することができるにもかかわらず
、箱体の組み立て後においては接着面は外部から一切触
れることのできない構成とすることができる不正な開封
防止機構を具えた包装用の箱を提供せんとするものであ
る。

〔発明の要点〕

本発明は、前後の壁面及び左右の壁面を連続させること
によって筒状体を構成し、この筒状体の上下開口面を、
先端に折り込み用の舌片を有する蓋板若しくは底板によ
って閉止することができるように構成してなる箱本体と
、前記した箱本体の筒状部を構成する前壁の内側、若し
くは前壁及び後壁の内側に、少なくとも、前記した箱本
体に形成した蓋板若しくは底板に連設する折り込み用の
舌片の裏面が当接することのできる内枠体を嵌装させ、
前記した折り込み用の舌片の裏面に塗布した接着剤が箱
本体の内側に嵌装した内枠体の外面に一体的に接着でき
るように構成することを発明の要点としている。

〔実施例〕

以下に本発明の実施の一例を図面を参照して説明する。

本発明は、箱本体Ａを構成するための紙片と、前記箱本
体Ａの内部に当接する内枠体Ｂを構成するための紙片と
によって構成されている。

箱本体Ａを構成するための紙片は左側壁片１、後壁片２
、右側壁片３及び前壁片４を折り曲げ線１）・・・１）
を介して順次連続するように形成しており、後壁片２の
上端には、先端に折り込み舌片５１を有する蓋板片５を
、また下端には先端に折り込み舌片６１を有する底板片
６をそれぞれ折り曲げを自在とするようにして連設して
いる。

左側壁片ｌ及び右側壁片３はその上下にそれぞれ中蓋片
１２．１２並びに中底片３１．３１を折り曲げ自在に連
設している。

２１は、後壁片２の上端部に形成した半円弧状の切欠部
であり、切欠部２１の両端は、蓋板片５との境界部に刻
設形成したミシン目状の切り取り線５３と接続するよう
にしている。

１４は前壁片４の端部に連設した糊代であり、左側壁片
ｌの端部内側に当接して接着するようにしている。

５２及び６２は折り込み舌片５Ｉ及び６１の裏面に塗布
形成した接着剤であり、組み立て時において内枠体Ｂの
表面側に一体的に接着するようになっている。

内枠体Ｂを構成するための紙片は、組み立て時において
箱本体Ａの内側にほぼ近接して嵌装することができる大
きさとして構成するものであり、右側壁片Ｂｌ、後壁片
Ｂ２、左側壁片Ｂ３、前壁片Ｂ４及び糊代Ｂ５を順次連
続せしめると共に、前壁片Ｂ４の上下両端には蓋板Ｂ６
及び底板Ｂ７を折り曲げ自在に連設している。

図中８４１．Ｂ４１は箱本体Ａの折り込み舌片５１及び
６１の当接面である。

なお、箱本体Ａの構成態様は第１図例示のように！板片
５及び底板片６が、その閉止状態において舌片部分が互
いに向かい合うに位置させる所謂ストレートタイプとな
るものに限定されるものではなく、例えば第２図に例示
するように蓋板片５と底板片６とを一方を前壁片４の上
端部に連続させ、また、他方は後壁片２の下端部に連続
させることによって舌片部分が逆方向に向かって挿入さ
れるようにする所謂リバーシブルタイプとして構成する
ことも自由である。

内枠体Ｂの構成手段もまた、第３図乃至第６図に例示さ
れたものに限定されるものではなく、以下のように構成
を変更して使用をすることも差し支えない。例えば ■　内枠体の上下に連設する蓋板Ｂ６と底板Ｂ７の折り
曲げ方向が互いに逆方向となるように構成すること。（
第７図及び第８図参照） ■　内枠体Ｂを単に筒状体として構成し、蓋板及び底板
を省略した構成とすること。（第９図及び第１Ｏ図参照
） ■　内枠体Ｂを筒状体として形成せずに、前壁片Ｂ４と
その両側に接する側壁片Ｂ１、Ｂ３のみによって断面コ
字状を呈するように形成し、前壁片Ｂ４の上下両端に蓋
板Ｂ６及び底板Ｂ７を連設した構成とすること。（第１
）図（ａ）参照）■　内枠体Ｂを前壁片Ｂ４とその両側
に接する右側壁片Ｂ１と左側壁片Ｂ３のみによって断面
コ字状に形成すること。（第１）図山）参照）■　内枠
体Ｂを、前壁片Ｂ４とその上下に連続するＩＩ板Ｂ６及
び底板Ｂ７のみによって構成すること。（第１）図ｒＣ
）参照〉 ■　内枠片を前壁片に相当する一枚の紙片のみによって
構成すること。（第１）図（ｄ）参照）等に自由に変更
をすることができる。

〔発明の組み立て方法〕

上記のように構成した箱体は以下のようにして構成する
。

■　箱本体Ａを機械（カートナー）によって自動的に組
み立てる際に箱本体Ａの材料と、内枠体Ｂの材料とを同
時に供給し、機械によって両者を同時に接着させながら
組み立てる方法。

と。

■　箱本体Ａに、内枠体Ｂを予め接着したのち箱体を組
み立てる方法。

の二つが挙げられる。

上記した組み立て方法のうち、■の方法は箱本体Ａに嵌
装する内枠体Ｂの構成が筒状を呈する場合（第１図乃至
第１０図に例示する構造）に最適なものであり、■に記
載する組み立て方法は内枠体Ｂの構造が筒状体を呈しな
い構造体である場合（第１）図（ａ）〜（ｄ）参照）に
最適なものである。

いずれの場合にも内枠体Ｂは、箱体を組み立てるに際し
て、前壁片Ｂ４の上下両端部分が箱本体Ａの前壁片４の
内側に当接されるように嵌装され（ストレートタイプの
場合・第７図及び第８図並びに第９図二点鎖線部分を除
く各図参照）、或いはリバーシブルタイプのものにおい
ては前壁片Ｂ４の上端部及び後壁片Ｂ２の下端部が、箱
本体Ａの前壁片４の内側及び後壁片２の内側に当接され
るようにして嵌装されることによって両者の一体化が図
られる。

このようにして箱本体Ａと内枠体Ｂとを一体化して構成
した箱体は、薬品その他の内容物を収容した後で左側壁
片１及び右側壁片３の上下に連設した中蓋片１２．１２
及び中底片１３．１３をそれぞれ折り曲げた後、その上
方から蓋板片５及び底板片名を折り曲げ、折り込み舌片
５１及び６１を内枠体Ｂの背面に位置させるように挿入
することによって完全な組み立てを完了することができ
る。

この場合、蓋板片５及び底板片６の先端に連設した折り
込み舌片５１及び６１の裏面に塗布形成した接着剤５１
及び６１は内枠体の上下両面にそれぞれ当接されること
によって箱体の強固な接着閉止が図られている。

〔発明の効果〕

本発明は上記のように構成したので、組み立てを完了し
た箱体は、蓋板片５及び底板片６の先端に連設した折り
込み舌片５１，６１の裏面に形成した接着剤の塗布面５
２．６２が内枠Ｂを構成する前壁片Ｂ４の上下両面、若
しくは前壁片Ｂ４の上端面と後壁片の下端面に当接して
接着されるようにすることができる。

上記のように本発明の接着面は外部から全く触れること
のできない部位に位置することとなったので、組立て完
了後の箱に開封の目的でナイフ等の鋭利な刃物類を差し
込んでも差し込まれた刃物類は折り込み舌片５１．６１
の背面と後壁面３との間を移動するだけであり、絶対に
不正な開封をされることがなく、従来の包装用箱が有し
ていた折り込み舌片部分から不正な開封が行われる危険
を完全に除去することができた。

また、本発明は外装体として使用する箱本体Ａに従来公
知の箱体を使用することができるようにしたので製品コ
ストの点でも高騰を来すことがなく、経済性の面からも
優れた効果をもたらすことができた。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであり、第１図は箱本体
の展開平面図、第２図は箱本体の異なる実施例を示す展
開平面図、第３図は内枠体の展開平面図、第４図は内枠
体の組み立て状態を示す斜視図、第５図は第１に例示す
る箱本体い第４図例示の内枠体を嵌装する状態を示す分
解斜視図、第６図は第５図例示のものの組み立て状態に
おける縦断側面図、第７図は内枠体の異なる実施例を示
す展開平面図、第８図は同上図の組み立て状態を示す斜
視図、第９図は更に異なる内枠体を示す展開平面図、第
１θ図は同上図の組み立て状態を示す斜視図、第１）図
（ａ）〜（ｄｌは上記例示のものと更に異なる内枠体を
示す斜視図である。 Ａ・・・箱本体、１・・・左側壁片、２・・・後壁片、
３・・・右側壁片、４・・・前壁片、５・・・蓋板片、
６・・・底板片、１）・・・折り曲げ線、１２・・・中
蓋片、１３・・・中底片、１４・・・糊代、２１・・・
切欠部、５１．６１・・・折り込み舌片、５２．６２・
・・接着剤、Ｂ・・・内枠、Ｂ１・・・右側壁片、Ｂ２
・・・後壁片、Ｂ３・・・左側壁片、Ｂ４・・・前壁片
、Ｂ５・・・糊代、Ｂ６・・・蓋板、Ｂ７・・・底板、
Ｂ４１・・・折り込み舌片の当接面 特許　出　願人　　　小倉美術印刷株式会社第 図 ｊ 第３図 第２図 第５図 第６ 図 第９図 第７図 Ｃα１ 第１） 図 （Ｃ） （ｂ） （ｄ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）前後の壁面及び左右の壁面を連続させることによ
   って筒状体を構成し、この筒状体の上下開口面を、先端
   に折り込み用の舌片を有する蓋板若しくは底板によって
   閉止することができるように構成してなる箱本体と、前
   記した箱本体の筒状部を構成する前壁の内側、若しくは
   前壁及び後壁の内側に、少なくとも、前記した箱本体に
   形成した蓋板若しくは底板に連設する折り込み用の舌片
   の裏面が当接することのできる内枠体を嵌装させ、前記
   した折り込み用の舌片の裏面に塗布した接着剤が箱本体
   の内側に嵌装した内枠体の外面に一体的に接着できるよ
   うに構成してなる不正な開封の防止機構を備えた包装用
   の箱。