JPH0530693B2 - - Google Patents

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JPH0530693B2
JPH0530693B2 JP2014897A JP1489790A JPH0530693B2 JP H0530693 B2 JPH0530693 B2 JP H0530693B2 JP 2014897 A JP2014897 A JP 2014897A JP 1489790 A JP1489790 A JP 1489790A JP H0530693 B2 JPH0530693 B2 JP H0530693B2
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JP
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piece
wall
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bottom plate
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JP2014897A
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Kichiji Ogura
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OGURA ART PRINTING CO Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は包装用の箱に関し、特に封緘された後
の箱体に対して改竄を施すことを防止し、或いは
封緘された後の箱体に対して不正な開封が行われ
ることが防止できる機構を具えた包装用の箱に関
するものである。
〔従来技術とその問題点〕
一般に包装用の箱が採用している構造は、箱本
体を、前後壁及び左右壁によつて四角い筒状体と
して形成し、その筒状体を形成する後壁の上下両
端部に、上下の開口部を閉塞するための蓋板及び
底板を連続的に形成するという構成としていた。
包装用の箱は、その用途が薬品等の収容を目的
としている場合には、箱の内部に収容されている
薬品に不正な細工を施されたり、或いは、内容物
を抜き取られる危険を防止するために箱体に対し
て不正な開封操作が行われることを防止できる機
能を有することが要望されている。
このような目的を達成するために、薬品製造業
者は、包装用の箱を構成するに際して、箱体に対
して不正な開封操作を防止できるような機構を付
加していたが、これらの不正防止機構は、主とし
て、最も不正な開封操作が行われやすい蓋板部分
および底板部分に集中されている。
しかしながら、蓋板部分或いは底板部分に対し
て不正な開封或いは改竄が加えられるのを防止す
るために従来より採用されている手段としては、
殆どの場合、蓋板部分或いは底板部分を二重構造
として構成し、万一開封された場合には、開封の
痕跡が確認され易くなるような構造を採用してい
たが、目的を達成するための構造が複雑であると
いう製造上の問題があるほか、蓋板や底板部分を
除くその他の部分、例えば、糊代部分等を鋭利な
刃物などで丁寧に開披した場合には蓋板或いは底
板等に損傷を与えることなく内容物を取り出すこ
とができるという危険が依然として残るという欠
点が指摘されている。
このような欠点を解決するものとして、本発明
者によつて以下のような構造を有する不正な開封
防止機構を有する包装用の箱が提案された。即ち (1) 筒状に形成された箱体後壁面の上下に、先端
に接着用の舌片を連設した蓋板及び底板をそれ
ぞれ折り曲げ自在に連設し、前記蓋板および底
板によつて筒状体の上下開口面を閉止できるよ
うにする。
(2) 筒状に形成した箱体の前壁面の上下には、一
定長さの折り込み片を連設し、この折り込み片
を筒状の箱体の内側に折り込んで前壁の内面に
ほぼ密着するように当接させる。(前壁面の上
下両端部があたかも二重構造となるように構成
する) (3) 前壁片の内側に二重壁面を形成するように折
り込んだ折り込み片の折り曲げ境界部には(前
壁と折り込み片との境界部には)、蓋板若しく
は底板の先端に連設した接着用の舌片を挿入さ
せるための開口部(筋状の〓間)を形成してい
る。
(4) 箱体の組立に際しては、蓋板若しくは底板に
連設した接着用舌片の裏面に接着剤を塗布し
(通常の包装用箱においては接着剤は舌片の表
側に塗布される)、この接着剤の塗布面を、こ
れと対応する面に位置する折り込み片の内側
(前壁と接する面)と接着させる。
(5) 舌片の裏面と折り込み片の内側とが接着され
る結果、接着剤の塗布面には外部から一切触れ
ることができないようにする。
という構造がそれである。
上記した構造の場合、不正な開封を防止できる
確率が高いという点では従来の包装用箱の構造に
比較して著しく優れたものであつたが、蓋板若し
くは底板の先端に連設した差し込み舌片を挿入さ
せるための相手方となる構造部、即ち、前壁片の
上下両端に折り込み片を延長させ(連設し)、こ
の折り込み片と前壁片との折り曲げ境界部に舌片
を挿入させるための開口面(筋状の開口面)を形
成するという構造部の構成が複雑であるために、
箱の組み立てに特殊な技術を要し、既存のカート
ニングマシーンによる自動組み立てが不可能であ
り、組み立て作業を自動化しようとすれば、組み
立て機構を新設しなければならず、その結果コス
ト高をもたらすという問題点を抱えているた。
また、上記した構造の場合、蓋板部分から開封
操作用の器具を挿入しても挿入部位が蓋板の表面
側であるために蓋板裏面に塗布している接着剤に
触れることはできなかつたが、蓋板および底板の
先端部に形成した差し込み舌片の形成部位が同じ
方向である場合には、蓋板側から鋭利なナイフ等
を差し込んで、反対側に位置する底板側に挿入し
ている差し込み舌片の裏面に塗布している接着材
を剥離させるという不正な開封操作を行うことが
可能であり、依然として完全なものとは言えなか
つた。
〔発明の目的〕
本発明は上記した問題に対処しようとするもの
であり、構造が簡単であるにもかかわらず、組み
立てられた箱体の蓋板および底板を閉止した場合
に、その閉止接着面を外部から触れることが困難
である不正な開封防止機構を有する包装用の箱を
提供することを目的としている。
また本発明の他の目的は、改竄を防止するため
の機構が箱体内の複数箇所に設けられており、万
一不正な開封操作が行われた場合には、箱体内に
開封操作の痕跡が残存して、容易に確認できるよ
うに構成し、これによつて箱体に収容された内容
物の安全を保証し、その管理を一層徹底すること
ができるようにした不正な開封の防止機構を具え
た包装用の箱を提供することを目的としている。
〔発明の要点〕
本発明は、適宜の厚さを有する一枚の紙片を折
り畳むことによつて角筒状の箱胴部を形成し、且
つ、箱胴部を構成する前壁面の上下両端には、先
端に差し込み舌片を連設した蓋板及び底板を折り
曲げ自在に連設した包装用の箱において、箱胴部
の後壁及び左側壁部分を二重壁面として構成し、
前記二重壁面を構成する後壁面のうち、内側に位
置する壁片をその高さ方向における中央部で分離
して上下二枚の内側後壁片とし、これら二つに分
離された内側後壁片と外側壁片とを内側後壁片の
分離部分で接着して一体化させ、更に内側に位置
する後壁片の上端部及び下端部に接着剤の塗布面
を形成し、この塗布面を蓋板及び底板の先端に形
成した差し込み舌片の裏面と接着一体化させるよ
うに構成してなる不正な開封の防止機構を具えた
包装用の箱を考案の要点としている。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
本考案の包装用箱は適宜の厚さを有する一枚の
紙片によつて構成するものであり、折り畳むこと
によつて筒状に構成される箱本体と、この箱本体
の上下開口部を閉塞する閉止機構部とによつて構
成されている。
箱本体は左外壁片1、後外壁片2、右壁片3、
前壁片4、左内壁片5及び後内壁片6を折り曲げ
線a…aを介して順次連続せしめ、且つ、前記す
る後内壁片6は、高さ方向における中間部分を適
宜幅だけ切除することによつて上下二つの後内壁
片6a,6aに分離した構成としている。
7は蓋板、8は底板であり、前壁片4の上下両
端に折り曲げを自在とするように連設しており、
その先端部には差し込み舌片7a及び8aが折り
曲げ自在に連設されている。
9…9は左外壁片1、右壁片3及び後内壁片5
の上下両端部に折り曲げ自在に連設した閉止片で
あり、箱体を筒状に組み立てた場合にその上下両
端部に形成される開口面を閉塞するためのもので
ある。
なお、左外壁片1の上端部に形成した閉止片9
には包装用箱を開封した場合に利用する挿入舌片
91が形成されており、この挿入舌片91が右壁
片3の上端に連設した閉止片9に刻設形成してい
る挿入用のスリツト92に嵌挿できるようにして
いる。
21,21は後外壁片2の上下両端部に形成し
た切欠部であり、幅の広いコ字状若しくは横広が
りの凹字状に形成している。
前記した切欠部21,21はその背面に位置す
る後内壁片6の上下両端に接着剤の塗布面61,
61を形成するために利用するものであり、箱体
(箱胴部)を筒状に形成した後においても前記切
欠部21,21を利用することによつて接着剤が
容易に塗布できるように図つている。
51は、左内壁片5の端部に形成した接着剤の
塗布面、62,62は後内壁片6a,6aに形成
した接着剤の塗布面であり、左内壁片5の端縁部
に形成した接着剤の塗布面51部分は左外壁片1
の裏面端縁部に当接一体化させ、また、二枚に分
離している後内壁片6a,6aの分離境界部近く
に塗布した接着剤の塗布面62,62は後外壁片
2の裏面に接着一体化させることによつて角筒状
をした箱胴部を形成するようにしている。
〔箱の組み立て〕
上記のように構成した本発明の包装箱体は以下
のようにして組み立てる。
上記のように構成された紙片は、後内壁片6の
側から左内壁扞5、前壁片4、右壁片3、後外壁
片2及び左外壁片1の順に、順次折り曲げながら
角筒状に組み立てるものであり、組み立てが進行
するに従つて後外壁片2の内側には後内壁片6が
位置し、また、左外壁片1の内側には左内壁片5
が位置してこれらの部分だけがそれぞれ二重壁面
を構成するようになる。
なおこの場合、左内壁片5の端部に形成した接
着剤の塗布面51が左外壁片1の裏面端部と接着
して一体化され、また後内壁片6a,6aの分離
境界部近くに塗布した接着剤の塗布面61,61
が後外壁片2の裏面と接着一体化して箱胴部の形
状を維持する。
上記の操作によつて筒状の箱胴部が形成される
と、これに続いて右壁片3及び左側壁片1の下端
部に連設している閉止片9,9をその先端部が互
いに重合するように内側に折り曲げ、更に後内壁
片6の下端部に連設している閉止片9をこの上面
に折り曲げて重合する。
これらの操作が完了したのち前壁片4の下端に
連設している底板8を折り曲げ、その先端部に連
設している差し込み舌片8aを後外壁片2と後内
壁片6とが重合している〓間部分に挿入する。
前記した〓間部分に挿入された舌片8aは、そ
の裏面部が後内壁片6の端部に形成している接着
剤の塗布面61に重合当接して両者の接着一体化
が行われ底板8の閉止が完了する。
また、箱胴部に物品が収容された後において、
蓋板7の閉止がおこなわれるが、これらの閉止作
業は底板8の閉止作業と全く同様である。
なお、説明の便宜上底板8の閉止作業と、蓋板
7の閉止作業を分離して説明したが、カートニン
グマシーンによる自動包装を行う場合には、内部
に収容すべき物品の供給と、箱胴部の形成、及び
底板、蓋板の閉止作業は同時に行われるものであ
る。
〔発明の効果〕
上記のように構成した本発明の効果を述べれば
以下の通りである。
(1) 一枚の紙片を順次折り畳むことによつて角筒
状に形成される箱本体は、その紙片の折り畳み
端部となる左外壁片1の内側には、更に左内壁
片5が位置する二重壁面構造となつているの
で、両者を接着している接着剤の塗布面51部
分をナイフ等によつて手際よく開封できても更
にその内側に左内壁片5が存在するので、これ
を破損しない限り箱本体内部の物品に触れるこ
とができず極めて安全であり、不正な開封操作
の防止効果を効果的に発揮することができる。
(2) 箱本体の上下両端部を閉止する蓋板7及び底
板8部分は、差し込み舌片7a及び8aの裏面
部分が後内壁片6の端部に形成した接着剤の塗
布面61,61と接触して両者の接着一体化が
図られているので、差し込み舌片7a,8aの
表面側からナイフ等を挿入してもこれに触れる
ことは不可能であり、この点において完全に開
封防止機能を発揮することができる。
(3) なお、蓋板7と底板8に連設している差し込
み舌片7a,8aが同一方向を向くように形成
されている場合には(このような閉止構造を通
常ストレートタイプと称している。)蓋板7の
先端に連設した舌片7aの背面側から挿入した
ナイフ等によつて反対側に位置している舌片8
a裏面の接着分を開封操作するという不正な操
作が可能であるが、本発明は、後内壁片6の高
さ方向における中間部分を適宜幅だけ切除する
ことによつて二つの後内壁片6a,6aに分離
した構成とし、しかも、この分離をした二つの
後内壁片6a,6aの分離境界部近くに形成し
た接着剤の塗布面61,61を後外壁片2にそ
れぞれ接着一体化させる構造としたので、仮
に、蓋板7側からナイフ等を挿入して一方側の
後内壁片6aに塗布した接着剤の塗布面61を
開封した場合でも、そこを通過したナイフ等は
その下側に位置するもう一方の後内壁片6aの
接着部によつてその侵入を防止する効果が期待
できる。従つて、上方に位置する後内壁片6a
の接着剤塗布面61が開封された場合でもそれ
らの開封操作に使用したナイフ類はその下側に
位置する切除部分から箱胴部の内側に案内され
るようになり、他方の後内壁片6aの接着部ま
で剥離させることは極めて困難とし、例えスト
レートタイプの閉止構造を採用した包装用箱の
場合でも不正な開封の操作を防止できる効果を
有することができる。
(4) 構造が簡単であり、製造に際してはカートニ
ングマシーンを利用した自動組み立てに馴染む
ので製造コストを著しく低廉化させることがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すものであり、第1図
は展開平面図、第2図は組み立て開始時の状態を
示す斜視図、第3図は組み立ての途中を示す斜視
図、第4図は箱胴部の組み立て完了直前の状態を
示す斜視図、第5図は組み立て時において右壁片
の一部を切欠して示す斜視図、第6図は箱体の組
み立て時における中央縦断面図である。 1…左外壁片、2…後外壁片、21…切欠部、
3…右壁片、4…前壁片、5…後内壁片、6…後
内壁片、6a…後内壁片、7…蓋板、8…底板、
7a,8a…差し込み舌片、9…閉止片、91…
差し込み舌片、92…スリツト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 適宜の厚さを有する一枚の紙片を折り畳むこ
    とによつて角筒状の箱胴部を形成し、且つ、箱胴
    部を構成する前壁面の上下両端には、先端に挿入
    用の舌片を連設した蓋板及び底板を折り曲げ自在
    に連設した包装用の箱において、前記する箱胴部
    が左外壁片、後外壁片、右壁片、前壁片、左内壁
    片及び後内壁片を折り曲げ線を介して順次連続せ
    しめる構成となし、且つ、前記する後内壁片は高
    さ方向における中間部分を適宜幅だけ切除するこ
    とによつて上下二つの後内壁片に分離された構成
    とし、また、前壁片の上下両端部には、先端に折
    り込み舌片を有する蓋板および底板をそれぞれ折
    り曲げ自在に連設し、前記する左外壁片、右壁片
    及び後内壁片の上下両端部には箱体の上下開口部
    を閉塞するための閉止片がそれぞれ折り曲げ自在
    に連設され、また、後外壁片の上下両端部には凹
    字状の切欠部を形成すると共に、箱体の組み立て
    時において前記した左外壁片の端縁部が左内壁片
    の前壁片寄り端縁部に重合して接着され、また、
    後内壁片は中央部に形成した切除部近くの外面を
    後外壁片の内側面に接着固定し、後外壁片の上下
    両端に形成した凹字状の切欠部から露出する外内
    壁片に塗布した接着剤の塗布面が蓋板及び底板の
    先端に形成した差し込み舌片の内側面に当接する
    ように構成してなる不正な開封の防止機構を具え
    た包装用の箱。
JP2014897A 1990-01-26 1990-01-26 不正な開封の防止機構を具えた包装用の箱 Granted JPH03226451A (ja)

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