JPH0223655B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は例えばオフイス・オートメーシヨン機
器間のケーブルの布設を容易ならしめ、しかもそ
のレイアウトの変更に十分対処することのできる
実用性の高いプレキヤストブロツクに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

各種のオフイス・オートメーシヨン機器を導入
してオフイス・ネツトワークを構成する場合、オ
フイス内に情報伝送を担うケーブルを布設するこ
とは勿論のこと、トランシーバ、増幅器、リピー
タ、モデム等のネツトワーク機器を幹線系ケーブ
ルの近傍に設け、これらのネツトワーク機器と前
記オフイス・オートメーシヨン機器との間を支線
ケーブルを介して結ぶことが必要となる。この
為、オフイス・オートメーシヨン機器の数が増
え、ネツトワークが大規模化するに従つてオフイ
ス内に布設されるケーブルが蜘蛛の巣状に複雑に
張めぐらされると言う現象が生じる。この為、ケ
ーブルの布設コストが増大し、しかもオフイス・
オートメーシヨン機器の設備場所移動に伴うレイ
アウトの変更に十分対処できないと言う問題が生
じた。

即ち、従来所謂コンピユータルーム等にあつて
は、床全体を30cm程度上げ、その床下にケーブル
を布設することが行われている。しかし、この手
法ではケーブルの布設コストが極めて高くなる
上、床上スペースが狭くなつて圧追感を与えると
言う問題があつた。また一般的には、幹線ケーブ
ルを天井裏や床下に布設し、壁に予め設けた配管
を通して上記幹線ケーブルから支線ケーブルを導
き、これを床上に配設することが行われている。
しかし、これもまたケーブル布設コストが高いこ
とのみならず、床上に露出するケーブル配管がオ
フイス環境を悪くし、更に歩行の障害ともなる等
の不具合があつた。更に最近では、ビル等の建築
時に、予め床下にケーブルダクトを櫛状に設けて
おくこと等が試みられているが、上記ケーブルダ
クトは建物の実状に合せて設計・工事される為
に、そのコストが高かつた。しかも、レイアウト
の変更や、ケーブルの追加等の工事には大変な労
力を必要とし、実用性に欠けると言う問題があつ
た。

一方、電源ケーブル等の比較的細いケーブルの
布設を容易ならしめるものとして、例えば第１図
に示すようなフロアパネルが知られている。この
フロアパネルは、上面に十字線状の溝１を形成し
てなる矩形状の下部板体２と、この下部板体２の
上に嵌込み固定される上部板体３とからなり、床
面に相互に連結して設けられる。そして電源ケー
ブルを上記下部板体２と上部板体３との間の溝１
によつて形成される空間部に布設しようとするも
ので、この際、フロアコンセント等は溝１の交差
部であるフロアパネルの中央部に設けられ、上部
板体３の中央に穿たれた孔４を通して床面に露出
される。尚、図中５は上記孔４を塞ぐ盲目板であ
る。

このようなフロアパネルを用いれば、前述した
ネツトワークを形成するケーブルを体裁良く、簡
易に布設することができると考えられるが、実際
には次のように問題があつた。

即ち、ネツトワークを形成するケーブルには、
一般に同軸ケーブルや光フアイバケーブルが用い
られ、1M〜100Mbpsと言う高速度でデータ伝送
が行われる。従つて上記ケーブルには厳しいデー
タ伝送特性が要求される。これにも拘らず、前記
フロアパネルの溝１を通してケーブルを布設する
と、該ケーブルを溝１の交差部で急激に屈曲させ
ることが歪めず、ケーブルの屈曲部でデータ伝送
特性の大幅な劣化を招来すると言う不具合があ
る。これにも増して、ネツトワークを構成する場
合、上記ケーブルの近傍に、例えばケーブルに直
結してトランシーバやモデム等のネツトワーク機
器を設けることが必要となるが、前述したフロア
パネルではこれらのネツトワーク機器を設備する
スペースが無いと言う大きな問題があつた。この
ような不具合を解消する一手段として、下部板体
２と上部板体３との間に障害物の無い広い空間を
形成すること等が考えられるが、上部板体３の上
から加わる加重、つまり床強度やその他の問題が
あり、その実用化が非常に難かしかつた。

〔発明の目的〕

本発明はこのような事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、オフイス・オー
トメーシヨン機器を相互に接続するネツトワーク
のケーブルの布設およびそのネツトワーク機器の
設備を諸要特性の劣化を招くことなしに可能なら
しめ、しかもそのレイアウトの変更に十分対処す
ることのできる実用性の高いプレキヤストブロツ
クを提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は相互に連結可能な矩形状の基底板上の
４隅に所定高さのコーナーリブを設け、これらの
コーナーリブ間の上記基底板の辺部に他の基底板
との連通部を形成し、且つ前記基底板上の中央部
領域の連通部間に亘るケーブルの緩やかな曲率を
持つ配設を妨げることのない位置にセンターリブ
を設け、これらのリブ上に蓋板を載置固定して前
記基底板との間に形成される空間部にネツトワー
ク機器の収容を可能ならしめ、更に上記蓋体の縁
部に溝を設けて支線ケーブルの引出しを可能なら
しめたものである。

〔発明の効果〕

かくして本発明によれば、コーナーリブとセン
ターリブとによつて蓋板が支持されるので、その
床強度を十分に確保することができる。しかも、
センターリブがケーブルの布配を妨げることのな
い位置に設けられているので、該ケーブルを無理
に屈曲させることなく、緩やかな曲率を持つて引
廻すことが可能となるので、そのデータ伝送特性
の劣化を招くことがない。しかも、基底板と蓋体
との間には、リブ形成位置を除く広い空間が形成
されるので、この空間へのネツトワーク機器の設
備を可能とする。そして、このネツトワーク機器
から蓋体縁部の溝を通して支線ケーブルを取出す
ことが可能となるので、床上にオフイス・オート
メーシヨン機器だけを設備して、その環境を良く
することが可能となる。更にはオフイス・オート
メーシヨン機器のレイアウト変更時には、蓋板を
取外すだけで、ネツトワークのケーブル布設を容
易に変更することが可能となる。故に、ネツトワ
ーク設備コストの大幅な低減を図り得、信頼性の
高いシステムを容易に構築できる等の実用上絶大
なる効果が奏せられる。

〔発明の実施例〕

以下、図面を参照して本発明に係るプレキヤス
トブロツクの実施例につき説明する。

第２図乃至第７図は第１の実施例を示すもので
ある。一辺30cm程度の矩形状の基底板１１は、そ
の基底板１１上の４隅に高さ３〜５cm程度のＬ字
形のコーナーリブ１２を形成している。これらの
コーナーリブ１２は、相互に独立して設けられた
ものであつて、その間の基底板１１の辺部に隙間
を形成し、これを該基底板１１に連結された他の
基底板１１との連通部１３としている。尚、この
実施例では、コーナーリブ１２間にもリブ１４が
設けられ、上記連通部１３がそれぞれ２分して形
成される。そして、上記基底板１１の各辺の縁部
には、それぞれ凸部１５と凹部１６とが対称的に
形成されている。これらの凸部１５および凹部１
６を利用し、複数の基底板１１が上記凸部１５と
凹部１６との嵌合による位置合せがなされて相互
に連結される。この連結状態が第４図に示され
る。

一方、基底板１１上の中央領域には、前記コー
ナーリブ１２と同じ高さのセンターリブ１７が設
けられている。このセンターリブ１７は、前記コ
ーナーリブ１２と共に、これらのリブ上に載置固
定される蓋板１８からの加重を受け、上記蓋板１
８の床強度を確保すると共に、蓋板１８と基底板
１１との間に高さ３〜５cmの空間部を形成すする
ものである。そして、これらのセンターリブ１７
は、前記連通部１３間に亘つて布設されるケーブ
ルの妨げとならない位置に、つまり上記ケーブル
の緩やかな曲率を持つ布設を可能とする位置に設
けられている。即ち、第３図ａに例示するよう
に、センターリブ１７は、対向する連通部１３間
に導かれるケーブル１９を直線的に布設すること
ができ、且つ隣接する辺の連通部１３間に導かれ
るケーブル１９を、そのケーブル１９の許容曲率
半径を満たす緩やかな曲率を持つて布設すること
のできる。その妨げとならない位置に設けられて
いる。そして、これらのコーナーリブ１２および
センターリブ１７は、基底板１１上において例え
ばその50％以上を占有することのない大きさのも
のとして定められており、これらのリブ、および
前記基底板１１、蓋板１８との間に形成される広
い空間部を、第３図ｂに示すようにネツトワーク
機器２０を設備可能な空間としている。つまり、
コーナーリブ１２およびセンターリブ１７は基底
板１１上に相互に独立して設けられており、基底
板１１および蓋板１８との間に形成される空間部
が連続性を持つようになつている。

また、前記リブ上に載置固定される蓋板１８
は、例えばセンターリブ１７に対向する位置に透
孔２１を有する。蓋板１８はリブ上に位置合せさ
れて載置されたのち、前記透孔２１を介する螺子
によつてリブ上に、つまり基底板１１に対して固
定される。尚、蓋板１１については、第５図に示
すようにその上面にジユータン２２を貼付した構
造とし、更にゴム等の弾性部材２３を介在させて
基底板１１のリブ上に載置固定するようにしても
よい。このようにすれば、蓋板１８によつて形成
される床面にクツシヨン性を持たせることが可能
となる。また蓋板１１の辺の縁部には、前記連通
部１３に対向する位置に溝２４が設けられてい
る。この溝２４は、相互に突合わされる蓋板１８
間において連通孔を形成するものであり、この連
通孔を通して前記空間部に設けられるネツトワー
ク機器２０からの支線ケーブル２５が床面上に取
出される。この支線ケーブル２５の溝２４が形成
する連通孔を介した引出しには、例えば第６図に
展開図を示すゴム製のブツシユ２６にてケーブル
２５を挾み、上記ブツシユ２６の溝２６ａを連通
孔に嵌合させる等して、その取出し部におけるケ
ーブル２６を保護するようにすればよい。また、
連通孔からケーブル２５を引出さないときには、
上記連通孔を第７図に示す如きパツキング体２７
を用いて閉塞するようにすればよい。尚、上記ブ
ツシユ２６の床面突出部を或る程度長くしてお
き、床洗浄時等に連通孔を介して水が侵入しない
ような工夫を施しておくことも好ましい。また蓋
体１８の継目における水の侵入に対しては、第５
図に示すように、蓋板１８の周縁にゴムパツキン
グ材２８を設けておく等の対策を講じればよい。

本発明に係るプレキヤストブロツクは、上述し
たような構成を有するものであるが、例えば次の
ように実現される。即ち、基底板１１について
は、コーナーリブ１２およびセンターリブ１７と
共に一体的に形成すればよく、例えば安価な軽量
コンクリート材料等を用いることができる。そし
て、その裏面を粗面化しておき、床に対する接着
目としておけばよい。また上記軽量コンクリート
材料に代えて、グラスフアイバ材や、アクリル樹
脂等を用いて基底板１１を形成してもよい。また
蓋板１８については、リブに支えられた上で必要
な床強度を確保すればよいので、比較的任意の材
料を用いることができる。また蓋板１８に放熱性
が要求されるならば、これを金属板を用いて実現
することが可能であり、また軽量化の要求がある
ならば、ハニカム構造化した金属薄板や、合板、
細い鉄筋入りのコンクリート板、グラスフアイバ
材やアクリル樹脂からなる板等を適宜用いること
ができる。

かくしてこのような構成のプレキヤストブロツ
クによれば、オフイス内の床に複数のプレキヤス
トブロツクを例えば第４図に示すように相互に連
結し乍ら配設することによつて、プレキヤストブ
ロツク内にケーブルの布設およびネツトワーク機
器の設備に必要な空間が形成される。この際、プ
レキヤストブロツク内の空間の高さが３〜５cm程
度、また基底板１１および蓋板１８の厚みがそれ
ぞれ１cm程度としても、床面の上昇を高々５〜７
cm程度に抑えられるから、従来のコンピユータル
ームにみられるように、新たな床を２重構造的に
設けるものとは異なり、床上空間の圧迫感を招く
ことは殆んどない。しかもその工事が非常に簡単
である。しかるのち、各プレキヤストブロツクの
蓋板１８を取外した状態でネツトワークの布設が
行われる。この場合、オフイス・オートメーシヨ
ン機器のレイアウトに応じて、前記連通部１３を
通し乍らケーブル１９を布設し、また上記機器の
レイアウト位置のプレキヤストブロツク空間部に
必要なネツトワーク機器を設備する。これによつ
て、第４図に示すようにネツトワーク機器２０
に、ブロツク内の空間部を利用して各所に設けら
れ、またこれらのネツトワーク機器２０を結ぶケ
ーブル１９が、緩やかな曲率を持つて布設される
ことになる。従つて、ケーブル１９のデータ伝送
特性の劣化を招く虞れがなく、またケーブル１９
にネツトワーク機器２０を直接に接続して所望と
するネツトワーク網を形成することが可能とな
る。しかるのち、各ネツトワーク機器２０から、
そこに接続されるオフイス・オートメーシヨン機
器への接続ケーブル（支線ケーブル）２５を取出
し、これを前記溝２４によつて形成される連通孔
を通して床面に導き乍ら、蓋体１８を各プレキヤ
ストブロツクの基底板１１に固定する。そして、
蓋体１８によつて形成された床上にオフイス・オ
ートメーシヨン機器を配置し、前記支線ケーブル
２５にそれぞれ接続して、オフイス・オートメー
シヨン・システムが完成される。尚、システムの
レイアウトの変更に際しては、必要とする箇所に
おいて蓋体１８を取外し、ケーブル布設の変更等
を行えばよい。

このように本発明に係るプレキヤストブロツク
を用いれば、相互に連結されて床面に敷つめられ
たプレキヤストブロツク内の空間部に、ネツトワ
ークを構成するケーブルおよびネツトワーク機器
を効果的に収納することができる。しかも上記ケ
ーブルのデータ伝送特性を損なうこともない。そ
して、ネツトワーク機器を床面上に露出させるこ
となしに、オフイス・オートメーシヨン機器の近
傍に設けることが可能となる。故にオフイスの美
観を高める上で大きく貢献する。更には、オフイ
ス内のレイアウト変更にも十分対処することがで
き、システム設備・保守コストの大幅な軽減を図
り得る。またプレキヤストブロツク自体を安価に
大量生産することができる上、その取扱いも容易
なので、工事費を安くできる等の効果が奏せられ
る。更には、第１図に示すフロアパネルと異な
り、蓋板１８が基底板１１側に確実に固定される
為、床強度を十分に確保して、振動やその他の要
因に対しても安定化を図ることができる。

尚、プレキヤストブロツクの形状については次
のように変形することもできる。第８図に示すも
のは、センターリブ１７を基底板１１上の中心部
に１個だけ設けたものである。このようにして
も、第８図ａに示すように、ケーブル１９の布設
空間を十分に確保し、また同図ｂに示すようにネ
ツトワーク機器２０を設ける空間を確保すること
ができる。またこの例では、連通部１３の幅を広
くすることができるので、例えば第８図ｃに示す
ように２つのプレキヤストブロツクにまたがる空
間を利用して、大きな形状のネツトワーク機器２
０を設けることも可能である。更にはまた、コー
ナーリブ１２およびセンターリブ１７を第９図
ａ，ｂにそれぞれ示すように設けることも可能で
ある。また、リブ上への蓋体１８の載置固定に際
しては、例えば第１０図に示すように蓋体１８と
コーナーリブ１２との間に位置決め用の嵌合体３
０を設け、センターリブ１７に設けられたねじ孔
３１に対して、蓋体１８に設けるねじ孔３２を大
口径化しておき、このねじ孔３２を挿通するねじ
３３にして蓋体１８を固定化するようにしてもよ
い。つまり、上記嵌合体３０によつて蓋体１８を
仮り止めし、ねじ３３によつて両者の固定化を行
うようにすればよい。そして、蓋体１８の取外し
に際しては、ねじ３３に代えてねじ孔３２に螺合
されるねじ３４とセンターリブ１７の上面との当
接、押圧によつて、蓋体１８が持ち上げるように
すればよい。

またコーナーリブ１２とセンターリブ１７を第
１２図乃至第１３図に示すように設けることもで
きる。このようにすれば、相互に連結された４つ
のプレキヤストブロツク間で、ネツトワーク機器
を収容するに十分な広い空間を形成することがで
き、更に大きな効果が期待される。

以上要するに本発明に係るプレキヤストブロツ
クは、基底板１１上に設けられたコーナーリブ１
２とセンターリブ１７とによつて、ケーブル１９
の配線を妨げることのない、しかもネツトワーク
機器の収納を可能とした空間を蓋板１８との間に
形成するものである。故に、ケーブル１９を無理
に屈曲させることがなく、その伝送特性に劣化を
招くことなしにプレキヤストブロツク内に布設す
ることができる。そして、ネツトワーク機器２０
をケーブル１９に直結させて、プレキヤストブロ
ツク内に収納することができ、更にそのレイアウ
ト変更にも十分に対処し得る等の効果が奏せら
れ、従来のネツトワーク網の布設工事に伴う問題
を解消した、新規で実用性の高いネツトワークの
布設工事法を実現することが可能となる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。例えばプレキヤストブロツクの大きさは、
一辺30cm程度の正方形のみならず、工事時に取扱
いに不便を招くことのない大きさ形状にすればよ
い。また、その形成材料も仕様に応じて選択すれ
ばよいものである。要するに、本発明はその要旨
を逸脱しない範囲で種々変形可能であり、光フア
イバを用いたネツトワーク等に対しても適用可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は電源ケーブル布設用のフロアパネルの
構成図、第２図は本発明の一実施例に係るプレキ
ヤストブロツクの構成図、第３図ａ，ｂはプレキ
ヤストブロツクにおけるリブとケーブルおよびネ
ツトワーク機器との関係を示す図、第４図はプレ
キヤストブロツクの使用例を示す図、第５図は蓋
体の構成を示す図、第６図はブツシユの構成図、
第７図はパツキング体の構成図、第８図ａ〜ｃは
別の実施例に係るプレキヤストブロツクの構成と
その作用を示す図、第９図ａ，ｂはプレキヤスト
ブロツクの更に別の構成例を示す図、第１０図は
プレキヤストブロツクにおける蓋体の固定法を示
す図、第１１図乃至第１３図はそれぞれプレキヤ
ストブロツクの更に別の構成例とその作用を示す
図である。 １１…基底板、１２…コーナーリブ、１３…連
通部、１４…リブ、１５…凸部、１６…凹部、１
７…センターリブ、１８…蓋体、１９…ケーブ
ル、２０…ネツトワーク機器、２４…溝、２６…
ブツシユ、２７…パツキング体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 相互に突き合わせて連結可能な辺部を形成し
   てなる矩形状の基底板と、 この基底板と対をなして設けられ、前記基底板
   上の４隅にそれぞれ設けられた所定高さのコーナ
   ーリブ上に載置固定されて前記基底板との間にケ
   ーブル類の敷設や電装品の設備を可能とする空間
   部を形成する前記基底板と同じ大きさの矩形状の
   蓋体と、 この蓋体の縁部に設けられて上記空間部と前記
   蓋体の上面部とを連通する為の溝と、 前記基底板の中央部領域で、且つ前記コーナー
   リブ間に形成される前記空間部の連通部を通して
   前記空間部に敷設される前記ケーブル類の緩やか
   な曲げを妨げることのない位置に設けられて前記
   コーナーリブと共に前記蓋体を支持するセンター
   リブと を具備したことを特徴とするプレキヤストブロツ
   ク。 ２ 蓋体の縁部に設けられた溝は、連結された複
   数の基底板の各リブ上にそれぞれ載置固定された
   複数の蓋体間において、相互に対向して連通孔を
   形成するものである特許請求の範囲第１項に記載
   のプレキヤストブロツク。