JPH0223412B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、包装材料のシートからの切断によ
つて製造された包装用の素材を、包装ステーシヨ
ンに送るための、素材コンベヤを有し、この素材
コンベヤが、側方配置の循環運動する多孔ベルト
からなり、これら多孔ベルトの運搬側部分が、そ
の後面に配置される吸引室によつて真空の作用を
受ける、包装用の素材を製造し送るための装置に
関する。

包装技術における必須要件を充すように経済的
な包装材料を処理するためには、箔またはこれか
ら作られる素材を運搬の際に充分に固定するため
に特別の対策が必要である。同時に、包装材料の
連続したシートから切断した素材で包装すべき物
品を包むまでシートおよび素材の双方を確実に途
切れなしに保持することが重要である。

（従来の技術） この問題の最初の解決はドイツ連邦共和国特許
公告第1167319号公報に見出される。この提案に
おいて材料シートは吸引ローラすなわち外胴面に
開く吸引開孔を備えたローラに送られる。素材は
この吸引ローラにおいて回転切断ナイフによつて
シート材料から切断される。個個の素材は次いで
吸引ローラから同軸線の横並びの吸引円板に移送
され、これは同様に吸引開孔によつて素材を横方
向に固定する。物品（包装体）はこれら２つの吸
引円板の間を通つて特に素材を同伴するようにし
て半径方向に動くことができ、その際に素材は滑
りによつて吸引円板から引き離される。

素材の保持運搬部材として吸引円板を使用する
ことは製造に費用が掛りかつ最大寸法が限定され
るから望ましくない。加うるに、（適当に大きな
寸法の）素材が吸引円板のまわりで実質的に輪に
なるときに吸引円板から素材を引き離すように包
装体を送ることが極めて困難になる。

故に最近の解決（ドイツ連邦共和国特許第
2530992号明細書およびドイツ連邦共和国特許公
開第2949685号公報）では、多孔ベルトが使用さ
れてこれの運搬側部分が適当な場所に固定される
吸引室によつて真空にさせられ、これによつて素
材が多孔ベルトで保持されかつこれに沿つて運ば
れる。多孔ベルトによつて素材のための垂直平面
の運搬径路が形成できる。この径路は必要な運搬
包装部材を互に離すに充分な長さを持つことがで
きる。また垂直の多孔ベルトに横向きに包装体を
運搬することによつて素材は容易にこのベルトか
ら引き離しできる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながらこの種の多孔ベルトを備えた公知
の装置では、材料シートを連続的に固定保持しな
がらこの材料シートから素材を切断するという問
題はまだ最も可能な方式で解決されていない。

故にこの発明の基礎となる目的は、１方におい
て材料シートおよび切断された素材が包装体など
によつて受取られるまで簡単で作用的に信頼でき
る構造によつて確実に途切れなしに運搬されるよ
うにする手段を提供し、他方において材料シート
から素材を完全に簡単に切断できるようにする手
段を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） この目的の達成のため、この発明によれば、素
材コンベヤの手前に、多孔ベルトのための１つの
偏向ローラの区域で多孔ベルトに接する吸引ドラ
ムが配置され、吸引ドラムの区域で、素材がシー
トから切断でき、吸引ドラムによつて、素材が多
孔ベルトに直接移送でき、前記の１つの偏向ロー
ラが、少くとも素材の輸送に役立つ周区域で吸引
空気を受ける。

（発明の作用および効果） 故にこの発明においては、２つの相異なる運搬
系すなわち１方において素材を製造する切断のた
めの吸引ローラおよび他方において素材を包装ス
テーシヨンまで運搬する多孔ベルトが、吸引ドラ
ムにおいて切断された素材を適当に密に隣接配置
される吸引ベルトへ中間コンベヤなしに直接移送
できるような空間的相互関係で配置される。円孤
（偏向ローラの周の１部）の形の径路に沿う素材
の運搬から平面の運搬径路（多孔ベルトによる）
への移送は、多孔ベルトが偏向ローラの区域です
でに素材の下方を走るからこの発明では特に望ま
しい方式で達成される。

偏向ローラ上に素材を保持するための空気吸引
作用は種類の方式で素材に加えられる。有利な実
施例によれば、偏向ローラは望ましくは多孔ベル
トの吸引開孔に対応する（半径向きの）吸引開孔
を備える。この場合に空気吸引作用は偏向ローラ
の区域においても多孔ベルトを介して素材に伝え
られる。

同じく有利な別の実施例によれば、多孔ベルト
に付属する吸引室が多孔ベルトのための偏向ロー
ラの区域内まで延長して偏向ローラのための吸引
セグメントを形成する。この吸引セグメントはそ
の外向きに開いた側部で素材を（直接にまたは多
孔ベルトを介して）保持できるような方式で偏向
ローラの周溝の中に延長する。

この発明の別な特色は、吸引ドラム、多孔ベル
トおよびその偏向ローラの設計に関する。

（実施例） この発明の実施例について図面を参照しながら
以下に説明する。

図示の装置は例えば巻たばこ包装体１０を製造
するための包装機械の１部であつて、主として市
販されている巻たばこ包装体１０は外方包みを備
え、これはこの場合に包装上問題がある低廉なプ
ラスチツク箔からなる。そのため包装材料の素材
１１は巻たばこ包装体１０の輸送方向に横向きの
平面内で包装体軌道１２に沿つて保持されて、素
材１１は相対運動によつて巻たばこ包装体１０の
まわりをＵ形に包む。このようにして素材１１を
備えた巻たばこ包装体は次いで折曲げタレツト１
３の中へ運搬され、これによつて周知の方法で素
材１１の必要な折曲げが達成される。

素材１１は連続的に（または間欠的に）送られ
る包装材料のシート１４から次次に切断される。
この材料シートは後続の運搬部材の上方に取付け
られた１対の引張りローラ１５，１６によつて運
搬される。材料シート１４は、引張りローラ１６
の周のほぼ半分に沿つて運搬されたのちに直接隣
接するすなわち密接する軸線の平行な吸引ドラム
１７に移される。

吸引ドラム１７上で素材１１は後続の材料シー
ト１４から切断される。この実施例ではほぼ半径
向きの切断ナイフ１８が吸引ドラム１７の中にほ
ぼ半径的に埋められ、その際に外刃は吸引ドラム
１７の胴面から突出するようにされる。切断は予
め定められた繰返し切断点で回転式対向ナイフ１
９によつて達成され、故に常に同じ長さの素材が
切断される。上述した切断具も種類の方式で設計
できる。

回転吸引ドラム１７は互に同じ間隔で配置され
るいくつかの特に３つの吸引列２１でこの吸引ド
ラム１７の胴面に開く半径向き吸引開孔２０を備
え、この吸引開孔は空気吸引作用を適当に受けた
ときに材料シート１４または素材１１を固定す
る。３つの吸引列２１の吸引開孔２０はそれぞれ
軸線に平行な共通の吸引通路２２に連結され、こ
れら吸引通路２２は吸引ドラム１７の軸線方向端
部に達し、ここで、吸引ドラム１７に隣接して取
付けられた定置の分配円板２４に形成されている
吸引溝２３に周期的に連通する。吸引溝２３は吸
引ドラム１７上の材料シート１４または素材１１
のほぼ半円状の運搬区域の全体に渉つて延長す
る。望ましくは下方区域で分配円板２４には溝２
３から離れている通気開孔２５が形成され、これ
はこの区域での吸引通路２２従つて吸引開孔２０
の通気の結果として後続の素材コンベヤ２６への
素材の移送を容易にする。

この素材コンベヤ２６によつて素材１１は直線
にすなわち垂直平面内で輸送される。そのため素
材コンベヤ２６は互に同一間隔で離れるように配
置される２つの多孔ベルト２７および２８からな
る。これらは上方および下方の偏向ローラ２９，
３０のまわりを案内される。この場合に偏向ロー
ラ２９および３０は両側ですなわち上方および下
方で包装体軌道１２からほぼ等しい距離だけ離れ
るように配置される。

多孔ベルト２７，２８は運搬側部分３１の区域
で特に各運搬側部分３１に対する個個の細長い吸
引室３２および３３によつてまたは共通の吸引箱
３４（第６，７，８図）によつて空気吸引作用を
受ける。吸引室３２，３３は運搬側部分３１に面
する側に多くのオリフイスまたは連続吸引スリツ
ト３５を備え、これは多孔ベルト２７，２８の運
搬側部分３１によつておおわれる。吸引スリツト
３５の区域で多孔ベルト２７，２８は吸引開孔３
６を備え、これは運搬側部分３１の反対側での吸
引室３２，３３または吸引箱３４による真空の作
用を可能にし、これによつて素材１１はこの輸送
の際に固定される。

特に第４図から明らかなように、この実施例で
は吸引室３２および３３は２つの垂直な支持要素
３７の中に形成され、これら支持要素の間に巻た
ばこ包装体１０を押し通すための空所３８が形成
される。この押し通し運動の際に素材１１は巻た
ばこ包装体１０によつて多孔ベルト２７，２８の
運搬側部分３１から引き離される。

多孔ベルト２７，２８は吸引室３２，３３また
は吸引箱３４の樋状くぼみ３９の中を走る。この
せまいくぼみ３９はこれの中を走る多孔ベルト２
７，２８が素材１１に面する接触面４０とほぼ平
らになるように形成される。多孔ベルト２７，２
８の吸引開孔３６および吸引室３２，３３のため
の吸引スリツト３５はこれら部分の長手中央平面
に関して内向きに食い違うように配置される。

多孔ベルト２７，２８は偏向ローラ２９および
３０に向つて曲がる内面に横向きのリブ状隆起４
１を備え、その結果として多孔ベルト２７，２８
は歯付きベルトとして形成される。少くとも上方
の偏向ローラ２９は対応するくぼみ４２を備え、
これの中に隆起４１が積極的に係合する。これに
よれば、偏向ローラ２９，３０に対して滑りなし
の多孔ベルト２７，２８の正確な運動が確実に達
成される。くぼみ４２は備向ローラ２９，３０の
内曲げ部分４３の区域に形成される。この内曲げ
部分すなわち平らな溝４３は多孔ベルト２７，２
８がこれの中にはまりかつそのときに少くとも偏
向ローラ２９の胴面と実質的に平らになるように
形成される。吸引開孔３６は各２つの隆起４１の
間に配置される。

この実施例は、吸引ドラム１７による材料シー
ト１４の受け取りから巻たばこ包装体への素材１
１の移送までのあいだ空気吸引作用による関連運
搬部材への材料シート１４および素材１１の連続
した途切れない固定が確実に達成されるように設
計される。吸引ドラム１７において形成された素
材１１の素材コンベヤ２６への移送は特別の方式
で達成される。

第１図およびその他の図による実施例におい
て、素材コンベヤ２６の上方偏向ローラ２９は胴
面の区域で特に少くとも素材１１の運搬に役立つ
周区域で空気吸引作用を受ける。望ましくは空気
吸引作用はここでは多孔ベルト２７，２８を介し
て素材１１まで作用し、従つて素材１１はすでに
偏向ローラ２９の区域で多孔ベルト２７，２８に
よつて確実に輸送される。

図示の実施例において、偏向ローラ２９は固定
の支持軸４５に回転可能に取付けられた中空円筒
体４４からなる。この支持軸は同時に偏向ローラ
２９に真空を付与する役をする。中空円筒体４４
は半径向き吸引開孔４６を装備し、そのおのおの
は多孔ベルト２７，２８の吸引開孔３６の区域で
中空円筒体４４の胴面に開く。吸引開孔４６は支
持軸４５の真空系すなわち吸引開孔４６の区域で
周方向に延長する弧状溝４７に連結される。これ
は吸引開孔４６が素材１１の輸送の区域に渉つて
弓形溝４７に連結されるように形成され配置され
る。この弧状溝は次いで支持軸４５の中を軸線方
向に延長する中央開孔４９に半径向き開孔４８を
介して連結される。故に中央開孔４９を真空源に
連結させると弧状溝４７は常に空気吸引作用を受
ける。素材１１は吸引ドラム１７に最も接近した
偏向ローラ２９の上方区域でこの偏向ローラによ
つて引き取られる。偏向ローラ２９に沿う輸送は
ほぼ1/4円に渉つて行なわれる。

上述した輸送装置の設計によれば、材料シート
および素材が互に隣接する弧状軌道に沿つて多孔
ベルトで受け取られるまでこれらが輸送されるよ
うな方式で運搬部材の望ましい配備が充分に達成
できる。そのため第１図から第８図の実施例で
は、偏向ローラ２９、吸引ドラム１７および引張
りローラ１６が共通の軸線平面内で上下に配置さ
れる。その結果として第５図から特に明らかなよ
うにこれら運搬部材の望ましい同期駆動が可能に
なる。吸引ドラム１７と偏向ローラ２９は歯車５
０，５１を介して直接に作動的に係合する。別の
歯車５２は引張りローラ１６を駆動する役をす
る。吸引ドラム１７は両端で連続の軸５３に取付
けられる。ここで偏向ローラ２９の支持軸４５は
１側で取付けられる。

第６図から第８図による実施例は原理的に第１
図から第５図によるものと同様に設計される。こ
れでは素材１１は別の方式で空気吸引によつて上
方の偏向ローラ２９に固定される。特に第６図か
ら明らかなように、ここで設けられる吸引箱３４
は特に円孤の形状に形成され吸引箱３４に隣接す
るせまい吸引セグメント５４，５５によつて偏向
ローラ２９の区域まで長くされる。これはここで
は実際上Ｕ形横断面の比較的せまい樋形空気輸送
部材として形成される。固定の吸引セグメント５
４，５５は偏向ローラ２９に設けられた対応の形
状および寸法の周溝５６および５７の中に延長す
る。これにおいて寸法の差異は、偏向ローラ２９
が吸引セグメント５４，５５に対して自由に回転
できるように選択される。吸引セグメント５４，
５５の半径方向は開いていてかくして吸引スリツ
ト５８を形成する。

第７図の実施例において、吸引セグメント５４
は多孔ベルト２７，２８すなわちこれらの吸引開
孔３６の区域の直下を延長する。故にこの場合に
は第１図から第５図による実施例と同様に、多孔
ベルト２７，２８は偏向ローラ２９の区域で空気
吸引作用を受け、従つてそれらは素材に対するそ
れらの運搬および固定の作用を達成できる。

第８図による実施例では素材の固定および運搬
は偏向ローラ２９の区域で互に分離している。こ
こでは吸引セグメント５５は多孔ベルト２７，２
８に対して横向きにすなわち内方へ食い違うよう
に配置される。そのため吸引セグメント５５は偏
向ローラ２９の胴面と実質的に平らであつて従つ
て吸引スリツト５８は素材１１に直接作用でき
る。

さらにこの場合に運搬部材１６，１７，２９は
前述した実施例の場合と同じまたは同様に相対配
置される。吸引箱３４は多孔ベルト２７，２８の
案内に関して吸引室３２，３３と同様に設計され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による装置の１部垂直断面に
よる簡略化した側面図、第２図は第１図の装置の
同じく１部垂直断面による90゜偏向の正面図、第
３図は第１図および第２図の装置の上方区域を拡
大して側面図および垂直断面図で示す図、第４図
は多孔ベルトおよび吸引室の区域を拡大して示す
水平断面図、第５図は第３図に示される部分の詳
細を90゜偏向させて示す正面図、第６図は別の実
施例を示す第３図に対応する図、第７図は第６図
の実施例を90゜偏向させ１部断面で示す正面図、
第８図は変型実施例を示す第７図に対応する図で
ある。 図面において、１１は素材、１４は材料シー
ト、１５と１６は引張りローラ、１７は吸引ドラ
ム、２５は吸引開孔、２６は素材コンベヤ、２７
と２８は多孔ベルト、２９と３０は偏向ローラ、
３２と３３は吸引室、３３と３４は吸引箱、３６
は吸引開孔、４１は隆起、４２はくぼみ、４４は
中空円筒体、４５は支持軸、４６は吸引開孔、４
７は弧状溝、４８は半径向き開孔、４９は中央開
孔、５４と５５は吸引セグメント、５６と５７は
周溝を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シート状の包装材料の連続したウエブ１４か
   ら、所望の長さの素材１１を次次に切断し、この
   素材を、個個に次次と包装ステーシヨン１２，１
   ３に輸送する装置において、 〔Ａ〕 前記装置が、 (a) 回転駆動できる多孔の吸引ドラム１７と、 (b) 前記ウエブを、吸引ドラムに供給するため
   の手段１５，１６と、 (c) 吸引ドラムに作動的に関連する、ウエブを
   次次の素材に切断するための、横向きの切断
   手段１８，１９と、 (d) 吸引ドラムの予め定められた周区域に渉つ
   て、吸引ドラムの外面に真空を加えて、前記
   周区域で、吸引ドラムにウエブおよび素材を
   積極的に保持するための手段２０−２４と、 (e) 吸引ドラムと包装ステーシヨンの間に配置
   される素材コンベヤ２６とを有し、 〔Ｂ〕 前記素材コンベヤが、 (a) 横方向に相離れ共通に回転駆動できる、一
   対の平行な無端状多孔ベルト２７，２８と、 (b) 前記ベルトを支持する、軸線の平行な２つ
   の偏向ローラ２９，３０と、 (c) 無端状多孔ベルトの運搬側部分に沿つてこ
   のベルトの背後に配置され、前記運搬側部分
   に真空の作用を付与する吸引手段とを有し、 〔Ｃ〕 吸引ドラムは、１つの偏向ローラ２９の
   区域で、無端状多孔ベルト２７，２８に接する
   ように配置され、前記の１つの偏向ローラ２９
   が、少くとも素材の輸送に役立つ周区域で吸引
   空気を受けること、 を特徴とする包装用の素材を製造し送るための装
   置。