JPH0223257Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、一般家庭で使用される除湿型衣類乾
燥機と組合せて使用する全自動洗濯機に関するも
のである。

従来例の構成とその問題点 従来、第１図に示す様に、除湿型の衣類乾燥機
１を台２に乗せ、全自動洗濯機３上方に設置した
ランドリーシステムが知られている。そして、除
湿型の衣類乾燥機１が運転中に衣類より除湿した
水は、ホース４を通して、全自動洗濯機３の天板
５と操作板６で構成された操作箱７内に落下させ
ている。この水は天板７と一体に設けた水路８を
とおして穴９より、水受槽１０に落としていた。

この構造の問題としては、操作部が天板５後方
にあり、全自動洗濯機３上方に衣類乾燥機１を設
けると、全自動洗濯機３の操作がしにくいという
点にある。

そこで、第２図に示す様に操作部１１を天板５
前面に設けると、操作がしやすくなるし、天板後
方部１２は、スペースが小さくなる。また天板５
と操作部１１、天板後方部１２が一体化出来、材
料もその分、少くてすみ省資源となる。しかし、
この構造においては、天板５全体を一体化してい
るため、型抜きの関係上、第１図に示すような排
水用の水路８を天板５と一体に設けることが出来
ず、除湿水の排出がうまく出来ないものであつ
た。

考案の目的 本考案の全自動洗濯機は、上記従来の問題を解
消したもので、天板の後方内部に設けた防水板を
利用して除湿水を排出するようにしたものであ
る。

考案の構成 本考案の全自動洗濯機は、天板の電装部品下方
に防水板を設け、この防水板に除湿水を防振支持
された水受槽の上方へ導く排水水路を形成したも
ので、天板の前部に操作部を設けた全自動洗濯機
においても除湿水の排出を可能にしたもので、し
かも防振支持された水受槽内に確実に落下させる
突出部を防水板の流出穴の外周に設けたものであ
る。

実施例の説明 本考案の一実施例を第３図〜第５図に従つて説
明する。第１図、第２図と同一部分は同一符号を
付している。

第５図の１５は安全スイツチであり、フタ１６
の開閉を感知するためのものであり、脱水中、フ
タ１６を開けた時や、タンク１７内の衣類がかた
より、脱水中の振動が大きくなり、防振支持され
た水受槽１０も大きく振動する時に、安全のため
に回転中のタンク１７の回転を停止するよう、モ
ーターへの通電を遮断し、ブレーキを働かす役目
をする電装部品である。

この安全スイツチ１５は、天板５内の後方部１
２に設置される。この安全スイツチ１５にタンク
１７内から水滴がかかるのを防ぐため、内部に防
水板１８を安全スイツチ１５下方に位置して設置
している。なお、天板５の後方部１２には、安全
スイツチ以外に水位調整部、メインスイツチ部が
設けられている。

第３図は、防水板１８の構成を示しており、１
９は防水板固定用のリブ、２０は防水板１８固定
のためのビス用のビス穴、２１は安全スイツチ１
５のレバーで、タンク１７の振動を関知する。２
２は防水板１８に設けた振動レバーの挿入孔であ
る。

第４図は、防水板１８を製品に取付けた状態を
示す縦断面図である。

２３は、除湿型衣類乾燥機１の排水ホース４を
固定する丸穴で、天板５に設置してある。排水ホ
ース４を通り落下した水滴２４は、天板５下方に
設置した防水板１８のリブ２５と傾斜した底部２
６よりなる排水水路２７内に落下する。リブ２５
の高さは、落下する水滴２４の量が多くても水滴
２４の飛び散りで安全スイツチ１５に水滴がかか
ることのないよう十分な高さを有する。また底部
２６に設けた整流用リブ２８によつても水の飛び
散りを防いでいる。排水水路２７内に落下した水
滴は、傾斜した底部２６に沿つて流れ、底部２６
最下部に設けた穴２９より、その外周で下方に突
出させたピンのような突出部３０を伝わり落下
し、水受槽１０上面に設けた水受槽カバー３１に
落下し、水受槽カバー３１の低い部分に設けた穴
３２より水受槽１０内、すなわちタンク１７との
間に落下する。このため、タンク１７内に脱水後
の衣類が入つていても、衣類に水滴２４が落ち折
角脱水した衣類を濡らすことがない。

考案の効果 上記したように本考案の全自動洗濯機は、排水
水路を天板後方に設置した電装部品下方の防水板
を設けることにより、部品点数を増やすことな
く、排水水路が設けられる。したがつて、前部に
操作部を有する全自動洗濯機もランドリーシステ
ムとして使用でき、使い勝手の向上がはかれるも
のである。なお、実施例のように排水水路内に整
流用リブを設けると、水路内に多量の水滴が落下
しても、水の飛び散りを防ぎ、電装部品に水がか
かるのを防ぐことができ、また水路の底部を傾斜
させ最下部に穴を設けると、水路内に落下した水
滴は、スムーズに流れ穴より落下することがで
き、さらに水路の最下部の穴の外周で下方に突出
させたピンのような突出部を設ければ、水滴が底
部裏面にまわりこんだりせず、落下させると共に
水受槽カバーへの水滴の落下距離を小さくして、
水受槽へ水滴が落ちた時の飛び散りを防ぐことが
できる。そしてまた排水水路の穴の位置を水受槽
とタンクの間の上方に設けることにより、排水水
路より落下した水滴がタンク内に落ちて、タンク
内に脱水後の衣類が入つていても、水滴によつて
衣類が濡れることを防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の全自動洗濯機と除湿型衣類乾燥
機の組合せ状態を示した部分断側面図、第２図は
操作部を前部に設けた全自動洗濯機の斜視図、第
３図は本考案の一実施例を示す防水板の斜視図、
第４図は本考案の一実施例を示す要部の縦断面
図、第５図は本考案の一実施例を示す安全スイツ
チと天板の関係を示す斜視図である。 ５……天板、１０……水受槽、１１……操作
部、１２……後方部、１８……防水板、２７……
排水水路、２９……穴、３０……突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗濯機本体内に防振支持された水受槽と、洗濯
   機本体の上部に設けられ、前部に操作部を、後部
   に電装部品を有する天板と、この天板の電装部品
   下方に位置し、除湿水を前記水受槽の上方へ導く
   防水板を備え、前記防水板には水受槽へ除湿水を
   流出する穴を設けるとともに、その穴の外周で防
   水板の裏面に下方に突出した突出部を設けた全自
   動洗濯機。