JPS635678Y2

JPS635678Y2 -

Info

Publication number: JPS635678Y2
Application number: JP11243383U
Authority: JP
Priority date: 1983-07-19
Filing date: 1983-07-19
Publication date: 1988-02-16
Also published as: JPS6021285U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は一般家庭において使用する脱水洗濯機
いわゆる全自動洗濯機等に関するもので、昨今、
洗濯機の上方空間を利用して衣類乾燥機を設置し
省スペース化やデザインの向上を含め、洗濯機と
衣類乾燥機を同時に使用する家庭が増え、特に衣
類乾燥機においては衣類の水分を水滴化し排水す
る除湿式乾燥機を使用する場合の排水処理として
洗濯機のパネル上面から導き、洗濯機の排水処理
と同じ水路に兼用化した洗濯機の改良に係る。

従来例の構成とその問題点従来この種の脱水洗濯機においては、第４図に
示すように、乾燥機の露結水を外槽の溢水路へ導
く露結水路受部３１は滴下水の流水末端部を壁で
囲い、その底面に穴３２を設けたり、更には第５
図の様に穴の下部に線状の導水棒３３を設けた
り、第６図の様に円筒状の水路３４を形成してい
た。第５図は導水棒３３によつて水滴を導き流出
させる位置を特定化したものであるが、第４図、
第５図共衣類乾燥機から発生する微量のリント類
の堆積により、穴に目づまりをおこし、壁から溢
れてしまつたり、穴の大きさによつて限界があつ
た。第６図はリント類の堆積をできるだけ発生し
ないように出口を円筒状に設けているが、末端部
の流出位置が不安定で外槽の外へ飛水し、床面に
滴下する問題があつた。これら問題点は特に脱水
洗濯機の溢水路へ露結水を導くにあたつて脱水洗
濯機特有の洗濯槽兼脱水槽及びそれを内槽する外
槽が洗濯時あるいは脱水時に振動やバランス移動
により、不安定な動きをする溢水路へ適確に露結
水を滴下流出させることが要求されるため、発生
しているが、他の方法としてパイプで下部の排水
管へ導くことが可能であるが、非常に高コストと
なり、振動に対する保証も極めて薄い等の問題が
ある。

考案の目的本考案はこのような従来の問題を解消し、滴下
水を適確に流出せしめ、露結水に含むリント類に
よる目づまりの発生をなくすと共に、良好な滴下
流出経路を作り、露結水の排水過程における簡素
化を図り、かつ露結水受部と電装部品補護を兼ね
る脱水洗濯機の乾燥機露結水路装置を提供するも
のである。

考案の構成本考案の脱水洗濯機の乾燥機露結水路装置は除
湿式乾燥機の露結水を、洗濯機の外槽に設けた溢
水路へ導く露結水路部を設け、この露結水路部は
露結水の滴下する面を滴下流出する方向へ傾斜さ
せ、滴下流出する末端部へは凹状に水路を形成さ
せながら、水路巾を狭くし、先端部のみ、ほぼ垂
直に面を残して形成するものであり、滴下流水す
る水を凹状の水路に導き、狭くなつてゆく水路巾
により集結させ、更に先端部に設けられたほぼ垂
直の面により水の表面張力作用を利用し、前記の
面に集中的に集める効果をねらい下方向にある溢
水路へ真下に適確に落下流出させるものである。
また露結水路部は電装品を補護する保護カバーと
を一体的に形成し、合理化を図るものである。

実施例の説明以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例に
ついて説明する。第１図は除湿式乾燥機１（以下
乾燥機）と、脱水洗濯機２とをランドリータイプ
として設置使用する場合の設置図であり、乾燥機
１を脱水洗濯機２の上方空間を利用し、ユニツト
台３の上に載せて使用する例である。

一般にこの種乾燥機１は、例えば２Kgの乾燥衣
類を普通脱水機で脱水した場合、被乾燥衣類を乾
燥させるためには、60〜80分要し、その間に約
1000ccの露結水を排出する。この露結水は12〜16
c.c.／分のペースで露結水ホース４ａに導かれ、脱
水洗濯機２の上面に接続された滴下パイプ４に通
る。第２図において、滴下パイプ４は脱水洗濯機
本体２の上面を覆う本体カバー５の上面に設けた
開口穴６に保持される。滴下パイプ４は乾燥機１
の露結水を最適に滴下するためＵ型に管路を形成
しており、図示するように下方に設けた露結水路
受部７へ滴下させる。ここで脱水洗濯機の構成を
説明すると、洗濯槽兼脱水槽（以下、洗槽）８を
内装した外槽９を、その内部下面に支持金具１０
にて固着し、４本からなるサスペンシヨン１１に
より、この支持金具１０と本体２の吊り下げ部２
ａ間を弾性的に連結し、外槽９を弾性的に支えて
いる。１２は洗槽８及びパルセータ１３の回転を
切換えるクラツチ部でモータ１４によりベルト１
５を介して駆動されている。１６は排水ホースで
コツク１７を介して機体外へ排水するためのもの
で排水弁１８の開閉によつて切換えられる。１９
は溢水ホースで外槽９と一体的に形成した溢水路
２０と連結されコツク１７と連通されている。２
１は洗槽８の上端開口部に設けられた流体バラン
サーである。２２は外槽９の上端部を覆い、溢水
路２０の上部とを連通する外槽受カバーである。

外槽受カバー２２は、溢水路２０の上部と連通
する水受２３を有し、水受穴２４を通じて溢水路
へ、露結水を導く。この様な構造にあつて、露結
水路部７の構成を第３図にて説明する。露結水路
部７は乾燥機１の露結水を滴下パイプ４によつて
滴下された水は滴下面７ａに落とされ、誘導水路
７ｂに導かれ、さらに垂直面７ｃを通過し、下方
にある水受２３に自然落下する。滴下面７ａは、
滴下流出する方向へ傾斜し、滴下流出する末端部
へは凹状の水路を誘導水路７ｂの如く形成させな
がら、水路壁７ｄと共に水路巾を狭くし、先端部
のみ、ほぼ垂直に面を残した垂直面７ｃを形成し
ている。

上記構成にて動作を説明すると、乾燥機１から
滴下された水は滴下面７ａに落とされ、誘導水路
７ｂに導かれ、途中、水路壁７ｄにより、誘導さ
せながら、狭くなつていく水路巾により集結させ
られ、更に先端部に設けられたほぼ垂直上の水直
面７ｃにより、水の表面張力作用により集中的に
垂直面７ｃに集められ、真下にある水受２３へ適
確に自然落下する。水受２３に受け止められた水
は水受穴２４を通り、溢水路２０、溢水ホース１
９、コツク１７、排水ホース１６へと機外へ排水
される。露結水路部７は、万一露結水内にリント
類が含まれていても、滑り台式になつているた
め、下方へ押し流され、リント類の堆積による異
常は未然に防止でき、誘導水路７ｂ、水路壁７
ｄ、垂直面７ｃの構成により適確な位置に水滴を
水受２３へ落下させることができる。水受２３は
洗たく時及び脱水時にはパルセータ１３の回転に
よる衣類の撹拌作用による外槽９のバランス移動
や、洗槽８の回転による振動が加えられ、不安定
な滴下流出目標となるが、本実施例にて十分解消
し得るものである。

更に、本考案の実施例として、滴下面７ａの傾
斜角度Ａとし、誘導水路７ｂの傾斜角度Ｂとした
場合、Ａ＋Ｂ＜90゜、Ａ＜Ｂの条件が良好である
が、Ｒを拡大した場合、その限りではない。ま
た、露結水路部７は、電装部品を保護するための
保護カバー２５を一体的に形成することができ、
給水弁２６や、圧力スイツチ２７等をカバーし、
ビス２８にて本体カバー５へ取りつけられる。洗
濯時に、万一本体カバー５と外槽受カバー２２と
の隙間から手を挿入されても直接電装部品に触れ
られない安全な構造が確保できる。

考案の効果上記実施例からあきらかなように、本考案の脱
水洗濯機の乾燥機露結水路装置は、特に滴下流出
する末端部へは凹状に水路を形成させながら、水
路巾を狭くし、先端部のみ、ほぼ垂直に面を残し
て形成しているため、水滴の表面張力を有効に利
用せしめ適確な位置に水受部へ滴下することが可
能であり、外槽外への飛水防止による床面滴下の
解消や、露結水内におけるリント類による目づま
りの未然防止が図れる。更には電装品保護カバー
も兼ねる等、実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す脱水洗濯機お
よび乾燥機の正面図、第２図は同脱水洗濯機の縦
断面図、第３図ａは同要部の拡大斜視図、第３図
ｂは同要部正面図、第３図ｃは同要部断面図、第
４図は従来の露結水路受部を示す断面図、第５図
は従来の他の露結水路受部を示す断面図、第６図
は従来のさらに他の露結水路受部を示す断面図で
ある。１……乾燥機、２……脱水洗濯機、４……滴下
パイプ、５……本体カバー、７……露結水路受
部、７ａ……滴下面、７ｂ……誘導水路、７ｃ…
…垂直面、７ｄ……水路壁、８……洗濯槽兼脱水
槽（洗槽）、９……外槽、２０……溢水路、２３
……水受、２５……保護カバー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 洗濯機本体を覆う本体カバーの上面部に除湿
式乾燥機の露結水を導く開口穴を設け、前記露
結水を洗濯槽兼脱水槽を内装した外槽に設けた
溢水路へ導く露結水路受部とを装備し、前記露
結水路受部は露結水の滴下する面を滴下流出す
る方向へ傾斜させ、滴下流出する末端部へは凹
状に水路を形成させながら水路巾を狭くし、先
端部のみ、ほぼ垂直に面を残して形成した脱水
洗濯機の乾燥機露結水路装置。 (2) 露結水路受部は、電装部品の保護カバーと一
体に形成した実用新案登録請求の範囲第１項記
載の脱水洗濯機の乾燥機露結水路装置。