JPS5810552Y2 - 脱水洗濯機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は脱水槽への給水手段を有し、脱水運転中に脱水
かごに給水していわゆるスピンリンスを行う脱水洗濯機
に関するもので、脱水槽への給水装置を改良し、部品点
数の削減をはがり、構造の簡略化と点検、補修にも便宜
をはがった構成を提供するものである。

従来の一例を示せば第１図のとおりである。

１は給水ノズル本体、２はこの本体に溶着等により取付
けた蓋、３は給水ノズル本体１に一体成形した放水口、
４はホースである。

そしてこの給水ノズル本体１はねじ５でタンク６に固定
される。

７は脱水かご、８は布の飛び出しを防ぐ脱水キャップで
ある。

この従来例においては、給水ノズル本体１の取付は取外
しが面倒で部品点数も多く補修時等の作業性が悪い。

また蓋２を溶着しているので、ノズル内に異物がつまっ
た際の掃除が困難である等の欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点を除去するもので、以下
図面とともにその実施例を説明する。

１１は洗濯機の外筐、１２は洗濯槽と脱水受槽を一体成
形したタンク、１３は脱水受カバー、１４は内蓋、１５
はスイッチ箱、１６は脱水かご、１７は中央部に多数の
穴を設けた脱水キャップ、１８はつまみ、１９は脱水蓋
である。

２０は給水ノズル本体で、筒状をなし、その下端は開口
している。

その筒状胴部の一側にはホース接続口２１を、また他側
には放水口２２を一体的に設け、この放水口２２は脱水
かご１６の開口に対応して設けている。

２３は前記放水口２２の一側に設けたムダ水検知用の穴
、２４はタンク１２に突設した有底筒状の案内体で、壁
面の一部にたて方向にスリット２５を設けている。

実施例ではこの案内体２４を円筒状にし、また給水ノズ
ル本体２０も円筒状にし、給水ノズル本体２０の下端開
口を案内体２４に嵌合させ、給水ノズル本体２０の上面
をスイッチ箱１５で押えて固定する構成とした。

前記案内体２４のスリット２５は給水ノズル本体２０を
嵌合させる際のたわみを与え、確実な嵌合状態を得る上
に有効であり、また給水ノズル本体２０を嵌合させた際
、スリット２５の下端を露出することにより小孔を形成
し、これを残水除去用の水抜穴として用いる実施例にお
いてはスリット２５に連続してタンク１２に溝２６を設
け、水抜穴としている。

またこのスリット２５ないしは溝２６は脱水かご１６に
対向させない方向に適度に傾けることにより、ここから
の排水を脱水かご１６に向けないように配慮されている
。

これは水抜穴からの放水が脱水かご方向に向うと脱水蓋
開放時にこの放水が目につき、見苦しく、また使用者に
徒らに不安感を与えるからである。

この水抜き手段は凍結防止の上からも必要なことである
。

以上のように本考案によれば、給水ノズルの取付けに従
来のようなねじを用いず、また蓋の溶着等がなく、単に
案内体に嵌合させ、上部をたとえばスイッチ箱で押える
だけでよいので、着脱の作業性がよく、とくに補修５点
検に便利で、異物がつまった際の掃除にも便利である。

そして部品点数が少なく、構成は簡単であり、凍結防止
等のために残水除去も簡単であり、この種スピンリンス
方式の給水手段として大きな実用的効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の要部切欠斜視図、第２図は本考案の実
施例の要部を切欠いて示した斜視図、第３図は同要部拡
大斜視図、第４図は同要部拡大断面図である。 １２・・・・・・タンク、１５・・・・・・スイッチ箱
、１６・・・・・・脱水かご、２０・・・・・・給水ノ
ズル本体、２１・・・・・・ホース接続口、２２・・・
・・・放水口、２４・・・・・・案内体、２５・・・・
・・スリット。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）洗濯槽と脱水受槽を有したタンクと、前記脱水受
   槽内の脱水槽への給水手段とを備え、前記給水手段は、
   下端を開口とした筒状の給水ノズル本体を有し、この給
   水ノズル本体の一側にホース接続口を、他側に脱水槽に
   臨む放水口をそれぞれ設け、かつ前記給水ノズル本体の
   下端開口をタンクに突設した有底筒状の案内体に嵌合し
   、かつ、給水ノズル本体の上端をスイッチ箱で押圧固定
   した脱水洗濯機。
2. （２）案内体の壁面にスリットを設け、このスリットを
   残水除去用の水抜穴とした実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の脱水洗濯機。
3. （３）スリットは脱水槽の中心に対向しない位置に設け
   た実用新案登録請求の範囲第２項記載の脱水洗濯機。