JPH02231568A - ヒト卵巣癌の新規な診断方法 - Google Patents

ヒト卵巣癌の新規な診断方法

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JPH02231568A
JPH02231568A JP5000589A JP5000589A JPH02231568A JP H02231568 A JPH02231568 A JP H02231568A JP 5000589 A JP5000589 A JP 5000589A JP 5000589 A JP5000589 A JP 5000589A JP H02231568 A JPH02231568 A JP H02231568A
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JP
Japan
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human
sod
antibody
solution
ovarian cancer
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JP5000589A
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Naoyuki Taniguchi
直之 谷口
Mutsuo Ishikawa
石川 睦男
Taizo Uda
泰三 宇田
Tetsuo Kawaguchi
哲男 川口
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼ(
以下、ヒトMn−SODと略記する.)の濃度を測定す
ることによって、ヒト卵巣の上皮性発癌およびその予後
のモニタリングなどのヒト上皮性卵巣癌の新規な診断方
法に関するものである. 〔従来の技術〕 女性の性器癌には、子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌、絨毛
癌などがある.これらの中で子宮頚癌の発生は年々着実
に減少してきており、絨毛癌は高い治療効果を期待でき
るようになってきたが、子宮体癌および卵巣癌は早期診
断法、治療法、予後のモニタリング法等に多くの問題を
有している.なかでも、卵巣癌は幼・若年層から老年婦
人までのあらゆる年令層で発生し、年々増加してきてい
るが、特に、50代以上の女性の発生率が上昇している
〔森、三宅:ジャパニーズ・ジャーナル.オプ・キャン
サー・リサーチ(癌)、79巻、12号、1988年〕
.また、特に、予後が極めて悪い悪性群の卵巣癌の治療
では、優れた早期診断方法の確立が切望されている. そこで、これまでに卵巣癌を診断する方法として、α−
フェトプロテイン、胎児性癌抗原、絨毛性ゴナドトロピ
ンまたは卵巣癌由来の培養細胞表面vi鎖抗原のCA1
25等をその診断マーカーに用いて検討した例がある(
望月眞人:―床病理、34巻、11号、1986年.近
江和夫ら:臨床化学検査技術講座第9回テキスト、19
89年.).シかし、前記の方法において、α−フェト
プロテインの場合には肝癌の診断マーカーとして開発さ
れたものであるためか上皮性卵巣癌の陽性率は0%であ
り、胎児性癌抗原の場合には上皮性卵巣癌の陽性率は1
2%であり、絨毛性ゴナドトロピンの場合には上皮性卵
巣癌の陽性率は0%である.一方、卵巣癌由来の培養細
胞表面糖饋抗原のCA125の場合には上皮性卵巣癌の
陽性率は94%と高いが、子宮体癌で21%を示し、ま
た子宮内膜癌で30%を示す.従って、これらの診断マ
ーカーを用いて上皮性卵巣癌を診断するには、いづれの
方法もその陽性率および/または特異性に問題がある. (発明が解決すべき問題点〕 本発明の目的は、ヒトMn−SOD(ミトコンドリアの
マトリックス部分に存在するモノマ一当たりの分子量が
約25,000のダイマーまたはテトラマーからなると
考えられている酵素であり、酸素毒性の主要な分子種で
あるスーパーオキシドアニオンラジカルの07を不均化
する反応を触媒する.)に対して非常に特異性の高い免
疫反応性を有するモノクローナル抗体からなるヒトMn
 −SODの測定試薬を用いて、ヒト体液中のヒトMn
−SODの濃度を測定することによって、ヒト卵巣の上
皮性発癌およびその予後のモニタリングなどのヒト上皮
性卵巣癌の新規な診断方法を提供することである. 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研究
した結果、ヒトMn−SODに対して非常に特異性の高
い免疫反応性を有するモノクローナル抗体からなるヒト
Mn−SODの測定試薬を用いて、ヒト体液中のヒトM
 n − S O Dの濃度を測定することによって、
ヒト卵巣の上皮性発癌およびその予後のモニタリングな
どのヒト上皮性卵巣癌の診断を高い陽性率および特異性
をもって容易に行えることを見出し、本発明を完成する
に至った. 即ち、本発明は、ヒトMn−SOD(ヒトMn一スーパ
ーオキシドジスムターゼ)に対して非常に特異性の高い
免疫反応性を有するモノクローナル抗体からなるヒトM
n−SODの測定試薬を用いて、ヒト体液中のヒトMn
−SODの濃度を測定することを特徴とするヒト上皮性
卵巣癌の新規な診断方法に関するものである. 以下、本発明を詳細に説明する. 本発明のヒト上皮性卵巣癌の新規な診断方法は、ヒトの
上皮性卵巣癌では約50%の陽性率を示すが、肝癌では
約30%を示し、子宮頚癌では約15%を示し、子宮体
癌では約7%を示し、非上皮性卵巣癌およびメラノーマ
では0%を示すものであ゛る. 本発明の新規な診断方法で用いるヒトMn−SODに対
して非常に特異性の高い免疫反応性を有するモノクロー
ナル抗体からなるヒトMn−SODの測定試薬としては
、ヒトMn−SODに対して非常に特異性の高い免疫反
応性を有する抗体(a−l》、および酵素で標識した抗
体〔抗体(a−1)を酵素で標識した抗体(a−2)−
以下、これらを『酵素標識抗体1と略記することもある
.)を必須とするものである.そして、そのときのヒト
Mn−SOD濃度の測定は、前記の抗体(a−1)を担
体に担持させた後、その担持された抗体(a−1)と測
定試料中のヒトMn−SODとを反応させ、次に前記の
抗体(a−2)を反応させることによって、〔担体に担
持された抗体(a−1) 、ヒトMn−SOD,抗体(
a−2) )からなる複合体を作製して、その後に酵素
反応させて生じた反応液の色の吸光度を測定することに
よって行うことができる.本発明の診断方法におけるヒ
トMn−SODの測定のためのは、これらの試薬の他に
、担体、洗浄液、プロッキング液、ヒトMn−SODの
検量線を作成するための既知濃度のヒトMn−SOD溶
液(以下、r標準ヒト M n − S O D溶液1
と略記する.)、r酵素標識抗体』の酵素に対応する基
質溶液(以下、r基質溶液1と略記する.)なども必要
とするので、これらを測定前に準備しておく必要がある
. 本発明の診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用
いる抗体(a−1)としては、ヒトMn−S0Dに対し
て非常に特異的の高いモノクローナル抗体であれば特に
制限されないが、好ましくは特願昭63−128165
号に記載されたヒトMn一SODをマウスに免疫して得
られたリンパ球を用いた細胞融合によって作製されたハ
イブリドーマ株であるPGII株(微工研条寄第160
8号)が産生したモノクローナル抗体がよい.本発明の
診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用いるこれ
らの抗体としては、硫安などを用いた塩析やイオン交換
クロマトグラフィーなどによって高純度に精製したもの
を用いるのが好ましい.また、必要に応じて、これらの
抗体には、アジ化ナトリウム、エチル水銀チオサルチル
酸ナトリウムなどのような蛋白質の防腐剤を必要量添加
することもできる. 本発明のヒト上皮性卵巣癌の新規
な診断方法におけるヒトMn−SODの測定に用いる(
a−2)(r酵素標識抗体1)の作製において、抗体(
a−1)を標識する酵素としては、ベルオキシダーゼ、
カタラーゼ、グルコースオキシダーゼ、乳酸オキシダー
ゼ、アルコールオキシダーゼ、モノアミンオキシダーゼ
、β−ガラクトシダーゼなどの酸化還元系の酵素、およ
びアルカリフォスフアターゼなどのリン酸加水分解酵素
などから選ばれた少なくとも一種以上の酵素を挙げるこ
とができる. 本発明の診断方法における(a−2)の作製は、前記の
抗体(a−1)と前記の1種以上の酵素をグルタルアル
デヒドを用いた1段階法(イムノケミストリイ(Imm
unochemistory),6.43 (1969
))または2段階法〔イムノヶミストリイ(Immun
ochemistory),8.1175 (1971
))、過沃素酸酸化法〔メソッド・イン・エンジモロジ
イ(Methods  in  Engymorogy
),31.133 (1975))やマレイミド法〔ジ
ャーナル・オブ・ザ・バイオケミストリイ(Journ
a1  or  the  Biochemistor
y),78,235 (1975))などで結合して作
成することができるが、後の2つの方法で行うのが好ま
しい. これをそのまま(a−2)として用いることもできるが
、ヒトMn−SODの測定感度をさらに高めるためには
SephadexSSephacrylなどを用いたゲ
ル濾過でこれを精製して得たものを(a−2)として用
いた方が好ましい.そのようなゲル濾過で得られた(a
−2)画分は、そのまま使用(蛋白質濃度が低ければ透
析膜などによって所定の濃度まで濃縮し、蛋白質濃度が
高ければ所定の濃度まで希釈する)することもできるが
、中性付近のpHに調整した緩衝液(例えば、リン酸緩
衝液またはトリスー塩酸緩衝液など)などで透析し、凍
結乾燥または除菌フィルターで濾過して保存し、必要に
応じて(a−2)溶液として0.01〜100μg/m
j!で、好ましくは0. 1〜10μg / m 1の
蛋白質濃度で使用するのがよい.また、必要に応じて、
(a−2)には、この酵素活性の測定で支障がない程度
に、アジ化ナトリウム、エチル水銀チオサルチル酸ナト
リウムなどのような蛋白質の防腐剤を必要量添加するこ
ともできる.本発明の診断方法におけるヒトMn−SO
Dの検量線の作成のために用いる既知量のヒトMn−S
OD ( r標準ヒトMn−SOD溶液1)は、〔ジャ
ーナル・オブ・ナショナル・キャンサー・インスチチュ
− } (Journal of National 
CancerInstitute) 、7 2s 5、
(1984))に準じて、熱処理、硫安分画、イオン交
換クロマトグラフィー、ゲル濾過、等電点クロマトグラ
フイーなとで精製して得ることができる. 本発明の診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用
いる担体は、ヒトMn−SODの測定で抗体(a−1)
を担持するための担体として必要なものである. 本発明の診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用
いるヒトMn−SODを担持するために用いることがで
きる担体の形状としては、例えば、イムノアッセイ用の
プレート、チューブ、ビーズ、膜などを挙げることがで
き、その材質としては、例えば、ポリエチレン、ボリス
チレン、ポリプロピレン、ニトロセルロース、ガラスな
どを挙げることができる. 本発明の診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用
いる洗浄液は、担体に一定量の抗体(a−1)を担持し
た後にその担体に担持されなかったものを洗浄して除去
したり、測定試料中のヒトMn−SODを担体に担持さ
れた抗体(a−1)と反応させた後にその未反応物質を
洗浄して除去するために必要である.このような目的に
用いる洗浄液としては、例えば、水、反応時のpHに調
整した緩衝液(リン酸緩衝液,トリスー塩酸緩衝液など
の緩衝液)、前記の緩衝液にTween20,Twee
n60などの界面活性剤を0〜3容量%含む)などを挙
げることができるが、好まし《は前記の界面活性剤を0
.02〜0.8容量%含む反応時のpHに調整した緩衝
液を用いるのがよい.本発明の診断方法におけるヒトM
n−SODの測定で用いるプロッキンダ液は、(a−2
)(’酵素標識抗体1)や測定試料中のヒトMn−SO
Dが担持体表面に非特異的に結合するのを防ぐのに必要
であり、また、測定試料の希釈液を調製するときの溶媒
としても用いることができる.このような目的に用いる
ブロワキンダ液は、ウシ血清アルブミ7 (BSA) 
、卵白7)Ltプミy(OVA)、陣笠貝ヘモシアニン
(KLH)、γ−グロプリン、ゼラチン、脱脂粉乳など
の高分子蛋白質、各種動物の血清などを前記の反応時の
pHに調整した洗浄液に溶解することによって調製する
ことができるが、これらの高分子蛋白質の濃度は、0.
1〜lO wt/vol%、好まし《は、0. 1〜2
 wt/vol%とするのがよ《、各種動物の血清を用
いて調製する場合には、前記の洗浄液を用いて、1〜5
 0 vol/vo1%、好ましくは、1 0 〜2 
0 vol/vol%とするのがよい.また、必要に応
じて、プロッキング液には、アジ化ナトリウム、エチル
水銀チオサルチル酸ナトリウム、などのような蛋白質の
防腐剤を必要量添加することもできる. 本発明の診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用
も゜1る測定試料としては、ヒトの尿、血液、血清など
のヒト体液をそのままあるいはヒトMn−SODを測定
できる範囲内に前記の洗浄液でこれらの測定試料を適当
に希釈したものを用いることができる. 本発明の診断方法におけるヒトMn−SODの測定で用
いる酵素の基質漕液(『基質溶液』)としては、(a−
2)  ( ’酵素標識抗体1)における抗体の標識に
用いた酵素が反応する基質がH80!である場合には、
その酵素反応によって生じた物質によって呈色する0−
フ二二レンジアミン、2,2゜−アミノビス(3エチル
ベンゾチアゾリンー6−スルホン酸(ABTS)などの
物質を含む緩衝液を用いることができ、基質がパラニト
ロフェニルフォスフエイトである場合には、ジエタノー
ルアミンなどの物質を含む緩衝液を用いることができる
. 以上のようにして担体、洗浄液、プロッキンダ液、『標
準ヒトMn−SOD溶液1、r基質溶液1、E#−(a
−1) 、(a−2)を用いて、以下のような各測定の
操作段階を経ることによって測定試料中のヒトMn−S
ODを測定することができる.■担体に一定量の抗体(
a−1)を担持する段階担体に一定容量の抗体(a−1
)溶液を一定時間接触させる.接触時の温度は、2〜4
0℃が好ましい. ■担体に担持されていない抗体(a−1)を除去する段
階 担体に抗体(a−1)溶液を一定時間接触した後、その
溶液を除去し、さらに担体に担持されずに残留した抗体
(a−1)を洗浄液で数回洗浄することによって除去す
る. ■測定試料および(a−2)が抗体(a−1)を担持し
ていない担持体表面に非特異的に結合するのを防ぐ段階 前記■の抗体(a−1)を担持した担体に一定容量のプ
ロッキング液を一定時間接触させる.接触時の温度は、
2〜40℃が好ましい. ■担体に担持された抗体(a−1) 、ヒトMn−So
D1抗体(a−2)からなる複合体(以下、r複合体1
と略記する.)を得る段階 r複合体1の作製は、前記■の担体に担持された抗体(
a−1)と一定容量の測定試料とを一定時間接触反応さ
せ、その未反応溶液を除去した後、抗体(a−1)を介
して担持体に担持されずに残留した測定試料を洗浄液で
数回洗浄することによって除去し、次に、抗体(a−1
)を介して担体に担持されたヒトMn−SODと一定容
量の(a−2)とを一定時間接触反応させることによっ
て、行うことができる. ■担体に担持された抗体(a〜1)、ヒトMn−SOD
および(a−2)を反応させた後の未反応液を除去する
段階 前記■の未反応溶液を洗浄液で数回洗浄することによっ
て除去する. ■r複合体1として担体に担持された(a−2)とr基
質溶液1を反応させる段階 ここで用いるr基質溶液1としては、(a−2)におけ
る抗体の標識に用いた酵素が基質とし得る物質とその酵
素反応が起きることによって呈色する物質を含む溶液を
用いる. その一定容量の『基質溶液1を、r複合体1として担体
に担持された(a−2)と一定時間反応させるが、好ま
しくはH.So ,などの酸、NaOHなどのアルカリ
または酵素阻害剤などを用いて酵素反応を停止した方が
よい.反応温度は、そのときに用いる酵素の至適温度範
囲内であれば特に問題はないが、好ましくは20〜35
℃がよい.■酵素反応後の反応液の吸光度を測定する段
階前記の酵素反応後の反応液の呈色が最大吸光度を示す
ときの波長でその反応液の吸光度を測定する. 以上のようにして、測定試料のかわりにr標準ヒトMn
−SOD溶液1を用いた結果から、検量線を作成し、測
定試料中のヒトMn−SOD量を迅速、かつ高感度に測
定することができる.本発明のヒト上皮性卵巣癌の新規
な診断方法は、ヒト体液を測定試料として用いて、前記
のようにしてそのヒトMn−SOD量を測定した時のヒ
トMn−SOD濃度が130ng/mj!(女性の健常
人の平均値+2倍の一準偏差値)以上の高値を示す場合
には、その女性が上皮性卵巣癌に罹っている可能性が高
いと診断することができるし、また、手術後のその濃度
を測定することによって、その予後の経過が回復期、安
定期または進行期のどの状態かをモニタリングすること
ができる.〔実施例〕 以下、本発明を参考例および実施例によって具体的に説
明する.なお、これらの実施例は、本発明を例示するた
めのものであって、本発明の範囲を限定するものではな
い. 参考例1 〔抗体の生産と精製〕 ヒトMn−SODに対して特異性が高いモノクローナル
抗体を産生ずるPGII株(微工,研条寄第1608号
)を培養し、リン酸緩衝液で浮遊させたその10’個の
培養細胞を、B A L B / cマウス(♂、8週
齢、2週間前にプリスタンを0. 5mIl腹腔内投与
)の腹腔内に投与して行ワた.マウス体重の顕著な増加
は1週目頃から認められ、1〜3週目に適宜腹水をとり
だした.こうして得られたモノクローナル抗体の抗体価
は、10’〜10’であった. 得られた腹水からのモノクローナル抗体の精製は、次の
ようにして行った. 前記の腹水をトリスー塩酸緩衝液(pH7.4)で透析
し、同緩衝液で平衡化したDEAE−セルロース力ラム
に流した.素通り画分を50%飽和硫安で塩析し、得ら
れた沈澱をリン酸緩衝液(pH 7. 4 )に溶解し
、同緩衝液に対して透析した.このようにして得られた
ヒトMn−SODに対するモノクローナル抗体の純度は
、SOSポリアクリルアミドゲルを用いたスラブゲル電
気泳動で、高純度であることがわかった. 参考例2 〔r酵素標識抗体1の作成〕 参考例1で得た精製モノクローナル抗体(PG11)を
用いて、次のように抗体を酵素で標識し、本発明のヒト
疾患の診断法におけるヒトMn−SODの測定に用いる
r酵素標識抗体1を得た.まず、西洋ワサビペルオキシ
ダーゼ8. 5 m gを蒸留水1mlに溶解し、0.
 1 Mの過沃素酸ナトリウムを200μi加えて室温
で30分間静置した.この酵素溶液を1mM酢酸緩衝液
( p H 4. 5 )を用いて4℃で1晩透析後、
0.2M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.5)100μ
!を添加してp H 9.5に調整した. 一方、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)(以下、P
BSと略記する.)に溶解していた8. 5 m gの
モノクローナル抗体(PC−11)を0.OIM炭酸ナ
トリウム緩衝液(pH9.5)を用いて4℃で1晩透析
した.このようにして得たベルオキシダーゼとモノクロ
ーナル抗体とを混合し、室温で2時間半静置し、この反
応液にテトラヒドリドホウ酸ナトリウムを加え、4℃で
2時間静置した.このようにして得たベルオキシダーゼ
標識モノクローナル抗体は、PBSを用いて4℃下一晩
透析し、これを瓶に10ttl.づつ分注し、ヒトMn
−SoDの測定キットであるr酵素標識抗体J  (3
0pg/瓶)とした.ヒトMn−SODの測定時には、
PBSで適当に希釈して用いた. 参考例3 〔ヒトMn−SOD濃度の測定〕 参考例lのモノクローナル抗体溶液(10pg/ml、
PBSで溶解.)を担体であるイムノアッセイ用96ウ
ェル平底プレート(Nunc社のボリスチレン製マイク
ロプレート)に100plづつ分注し、4℃下一晩静置
してモノクローナル抗体を各ウェルに担持した.次に、
担体に担持されなかったモノクローナル抗体を除去する
ために0.05%のTween20を含むPBSからな
る洗浄液で各ウェルを洗浄した.さらに、このプレート
へのヒトMn−SODやr酵素標識抗体1の非特異的な
吸着を防ぐために0.1%のBSA (ウシ血清アルプ
ミン)を含むPBSを200plづつ各ウェルに分注し
て室温で30分間静置した.次に、同洗浄液で洗浄後、
r標準ヒトMn−SoD溶液1 (2、5、l3、32
、80、200、500ng/mj!,PBSで溶解.
)を調製し、各ウェルに100pj!づつ分注して室温
で1時間静置した.次に、同洗浄液で洗浄後、参考例2
で得られたr酵素標識抗体1溶液を各ウェルに100u
lづつ分注して室温で1時間静置した.次に、同洗浄液
で洗浄後、各ウェルにr基質溶液1(1Omgの0−フ
二二レンジアミンと5μlの35%H30!をp H 
5. (Jの0.1Mクエン酸緩衝液25mlに溶解)
を100plづつ分注し、遮光して室温で15分間静置
した.最後に、さらに2N硫酸を50ttlづつ分注し
て酵素反応を停止し、マイクロプレート光度計を用いて
その反応停止後の溶液の492nmにおける吸光度を測
定した.実施例l〜lO 〔各種の女性患者血清中のヒトMn−SOD濃度の測定
〕 参考例3のヒトMn−SODの測定法において、r標準
ヒトMn−SOD溶液1のかわりに第1表に示した各種
疾患患者〔上皮性卵巣癌(実施例1:23例)、非上皮
性卵巣癌(実施例2:12例)、子宮体癌(実施例3:
15例)、子宮頚癌(実施例−4:7例)、肺癌(実施
例5:4例)、肝癌(実施例6:7例)、メラノーマ(
実施例7:3例)、その他の産婦人科領域の癌疾患(絨
毛癌、外陰癌、乳癌を含めたもの.実施例8:8例)、
肝硬変(実施例988例)、その他の産婦人科領域の疾
患(子宮内膜症、卵巣嚢胞、絨毛性疾患、パーシャル・
モル.実施例1087例)〕の血清を希釈液で10倍に
希釈したものを用いて、それらのヒトMn−SOD濃度
を測定した.なお、対照として、女性患者血清のかわり
に健常な女性(対照:207例)の血清を希釈液で10
倍に希釈したものを用いた.その結果を第1表に示す.
実施例11 〔ヒトMn−SOD濃度の測定による上皮性卵巣癌患者
の予後のモニタリング〕 23例の上皮性卵巣癌患者の手術後の治療経過を、血清
中のヒトMn−SOD濃度を経時的に測定することによ
って予後のモニタリングを行った.即ち、参考例3のヒ
トMn−SODの測定法において、r標準ヒトMn−S
OD溶液1のかわりに上皮性卵巣癌患者から手術後に経
時的に採血した血清を希釈液で10倍に希釈したものを
用いて各患者の血清中のヒトMn−SOD濃度を測定し
た. 前記23例うちの7例は回復期、4例は安定期、12例
は進行期を示した.それらの治療経過とヒトMn−SO
D濃度との関係を第2表および第1図に示す. 第 表 Mn−SOD濃度 回復期  安定期 減少   6例  1例 一 定   1例  3例 増加 進行期 4例 8例 〔発明の効果〕 本発明の卵巣癌の新規な診断法によれば、ヒトMn−S
OD濃度を測定することによって、上皮性卵巣癌に罹っ
ているか否かをかなり高い確率で容易に判断することが
できるし、また、その予後のモニタリングとしても育効
である. 4.図面の説明 第1図は、上皮性卵巣癌患者を手術した後、回復期、安
定期、進行期にある23例の各血清中のヒトMn−SO
D濃度の変動を示す. 特許出願人  宇部興産株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヒトMn−スーパーオキシドジスムターゼ(以下、ヒト
    Mn−SODと略記する。)に対して非常に特異性の高
    い免疫反応性を有するモノクローナル抗体からなるヒト
    Mn−SODの測定試薬を用いて、ヒト体液中のヒトM
    n−SODの濃度を測定することを特徴とするヒト上皮
    性卵巣癌の新規な診断方法。
JP5000589A 1988-05-27 1989-03-03 ヒト卵巣癌の新規な診断方法 Pending JPH02231568A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5000589A JPH02231568A (ja) 1989-03-03 1989-03-03 ヒト卵巣癌の新規な診断方法
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