JPH02230794A - 内層用回路板の銅回路の処理方法 - Google Patents
内層用回路板の銅回路の処理方法Info
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- JPH02230794A JPH02230794A JP5152389A JP5152389A JPH02230794A JP H02230794 A JPH02230794 A JP H02230794A JP 5152389 A JP5152389 A JP 5152389A JP 5152389 A JP5152389 A JP 5152389A JP H02230794 A JPH02230794 A JP H02230794A
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Landscapes
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、多層プリント配線板の製造に用いる内層用回
路板の銅回路の処理方法に関するものである,
路板の銅回路の処理方法に関するものである,
多層プリント配線板は、片面乃至両面に#!箔等で回路
を形成した内層用回路板にプリブレグを介して外層用回
路板もしくは#4笛を重ね、これを加熱加圧成形して内
層用回路板と外層用回路板もしくは銅箔とを積層するこ
とによって製造されるのが一般的である. そして、内層用回路板に形成した銅の回路と外層用回路
板もしくは銅箔を積層させるブリプレグの樹脂との接着
性を確保することが必要である。 特に内層用回路板の回路を電解#l箔によって形成する
場合、銅箔の片面は粗面に形成されるが他の片面は平滑
面に形r&されており、内層用回路板の製造に際しては
粗面で銅笛を援着させているために、内層用回路板の銅
回路の表面ば銅箔の平滑面となり、銅回路とブリプレグ
の樹脂との接着性は非常に低《なるものであって、接着
性を高める工夫が必要となるのである. そこで、従未から種々の方法で銅の回路と樹脂との接着
性を高めることが検討されでおり、銅回路の表面に酸化
物層を形成して接着性を高めることが一般になされでい
る.この銅回路の表面に酸化物層を形成する方法として
は、過硫酸カリウムを含むアルカリ水溶液、あるいは亜
塩素酸ナ} +7ウムを含むアルカリ水溶液を用いて処
理することによっておこなうことが一般的である.
を形成した内層用回路板にプリブレグを介して外層用回
路板もしくは#4笛を重ね、これを加熱加圧成形して内
層用回路板と外層用回路板もしくは銅箔とを積層するこ
とによって製造されるのが一般的である. そして、内層用回路板に形成した銅の回路と外層用回路
板もしくは銅箔を積層させるブリプレグの樹脂との接着
性を確保することが必要である。 特に内層用回路板の回路を電解#l箔によって形成する
場合、銅箔の片面は粗面に形成されるが他の片面は平滑
面に形r&されており、内層用回路板の製造に際しては
粗面で銅笛を援着させているために、内層用回路板の銅
回路の表面ば銅箔の平滑面となり、銅回路とブリプレグ
の樹脂との接着性は非常に低《なるものであって、接着
性を高める工夫が必要となるのである. そこで、従未から種々の方法で銅の回路と樹脂との接着
性を高めることが検討されでおり、銅回路の表面に酸化
物層を形成して接着性を高めることが一般になされでい
る.この銅回路の表面に酸化物層を形成する方法として
は、過硫酸カリウムを含むアルカリ水溶液、あるいは亜
塩素酸ナ} +7ウムを含むアルカリ水溶液を用いて処
理することによっておこなうことが一般的である.
上記のように銅回路の表面に酸化物層を形成させること
によって、銅回路と樹脂との接着性を十分に確保するこ
とができる.しかしながら、特開昭56−153797
号公報や特開昭61−176192号公報においても報
告されているように、銅酸化物、特に酸化第二銅は酸に
溶解し易いために、スルーホールをドリル加工したあと
スルーホールメッキをする際に化学メッキ液に浸漬する
と、スルーホールの内周に露出する銅回路の断面部分の
酸化物層がメッキ液の酸(塩酸等)に溶解し、スルーホ
ールの内周から銅回路と樹脂との界面を酸が浸入する溶
解侵食が発生するいわゆる/%ロー現象が起こり易《な
り、多層プリント配線板の信頼性が低下することになる
ものであった.本発明は上記の点に鑑みて為されたもの
であり、銅回路と樹脂との接着性を高める効果を保持し
つつハロー現象の発生を防止することができる内層用回
路板の銅回路の処理方法を提供することを目的とするも
のである.
によって、銅回路と樹脂との接着性を十分に確保するこ
とができる.しかしながら、特開昭56−153797
号公報や特開昭61−176192号公報においても報
告されているように、銅酸化物、特に酸化第二銅は酸に
溶解し易いために、スルーホールをドリル加工したあと
スルーホールメッキをする際に化学メッキ液に浸漬する
と、スルーホールの内周に露出する銅回路の断面部分の
酸化物層がメッキ液の酸(塩酸等)に溶解し、スルーホ
ールの内周から銅回路と樹脂との界面を酸が浸入する溶
解侵食が発生するいわゆる/%ロー現象が起こり易《な
り、多層プリント配線板の信頼性が低下することになる
ものであった.本発明は上記の点に鑑みて為されたもの
であり、銅回路と樹脂との接着性を高める効果を保持し
つつハロー現象の発生を防止することができる内層用回
路板の銅回路の処理方法を提供することを目的とするも
のである.
本発明に係る内層用回路板の銅回路の処理方法は、内層
用回路板に設けた銅の回路を酸化処理して回路の表面に
CuzOを主成分とする銅酸化物層を形成した後、この
銅の回路の表面を酸で処理して銅酸化物層中のCuOを
除去することを特徴とするものである. また本発明にあって、C u 2 0を主成分とする銅
酸化物層を形成するために、銅の回路の酸化処理は酢酸
アンモニウム系溶液を用いておこなうのが好ましい. 以下本発明を詳細に説明する。 内層用回路板としては、銅箔を張った銅張〃ラスエボキ
シ樹脂積層板、銅張〃ラスポリイミド樹脂積層板などを
用いて銅箔をエッチング処理等することによって、片面
もしくは両面に銅の回路を設けて形成したものを用いる
ことがで終るが、さらに積層板に化学メッキや電気メッ
キで銅の回路を片面もしくは両面に形成したものを用い
ることもできる.そしてまずこの内層用回路板の表面を
粗面化処理するのが好ましい.粗面化処理は、パフ研摩
、ソフトエッチング等による化学薬品処理、電解処理、
液体ホーニング等によっておこなうことができる.銅笛
として両面が粗面に予め形成されたものを用いる場合に
は、このような粗面化処理は省略することができる. 次に、この内層用回路板の銅回路の表面を酸化処理する
.Wl化処理はたとえば酢酸アンモニウム系水溶液など
を用いておこなうことがで終る.酸化処理することによ
って銅回路の表面に銅酸化物層を形成することができる
.銅酸化物層は酸化第一銅(Cu2O)及び酸化第二銅
(Cub)によって形成されるが、酢酸アンモニウム系
水溶液などを用いて酸化をおこなうことによって、銅の
酸化物層はCu2O(亜酸化銅)を主成分とする組成で
形成することができる.本発明においてこの酸化処理で
形成される銅酸化物層は、CuO / Cu2O =
0 . 5以下の組成(重量比)となるようにするのが
好ましい.ちなみに、酸化処理を従米から汎用されてい
る過硫酸カリウムを含むアルカリ水溶液や亜塩素酸ナF
リウムを含むアルカリ水溶液を用いておこなうと、銅の
酸化物層はCuOを主成分とする組成で形成される. このように内層用回路板の銅回路の表面にCj+2Oを
主成分とする酸化物層を形成させて乾燥した後に、内層
用回路板の銅回路の表面を酸処理し、酸化処理で形成さ
れる銅回路の表面の銅酸化物のうちCuO成分を除去す
る.特開昭61−176192号公報においても紹介さ
れているように、銅酸化物のなかでもC u 2 0は
酸に溶解しにくいのに対してCuOは酸に溶解し易いも
のであり、このCuOを銅回路の表面から除去すること
によって、酸に溶解することで発生する・ハロー現象を
防ぐことが可能になるのである。ここで、CuOはこの
ように酸に溶解し易いので酸によって処理することで容
易に溶解除去することができる.この酸処理に用いる酸
としてはpH=2以下の強酸が好ましく、塩酸等の無磯
酸を使用することができるが、このような無機酸以外に
有機酸を使用することもできる.CuOの除去は、銅回
路の表面の酸化物層の組成が、CuO/(CuzO+C
u)=0.03以下になるようにおこなえば実用的に十
分である。 上記のように酸で処理をおこなったのちに、直ちに水洗
や湯洗等して内層用回路板から酸を洗い流して乾燥する
.そしてあとはこの内層用回路板を用いて、通常の工程
で多層プリント配線板を製造することがでさる。すなわ
ち、この内層用回路板にプリプレグを介して外層用回路
板(あるいは他の内層用回路板)やもしくは銅箔を重ね
、これを加熱加圧して積層成形することによってプリプ
レグをボンディング層として多層に積層し、さらにスル
ーホールをドリル加工して設けると共に化学メッキ等に
よってスルーホールメγキを施し、さらにエッチング等
の処理をして外層回路を形成することによって、多層プ
リント配線板を91遺することができる.
用回路板に設けた銅の回路を酸化処理して回路の表面に
CuzOを主成分とする銅酸化物層を形成した後、この
銅の回路の表面を酸で処理して銅酸化物層中のCuOを
除去することを特徴とするものである. また本発明にあって、C u 2 0を主成分とする銅
酸化物層を形成するために、銅の回路の酸化処理は酢酸
アンモニウム系溶液を用いておこなうのが好ましい. 以下本発明を詳細に説明する。 内層用回路板としては、銅箔を張った銅張〃ラスエボキ
シ樹脂積層板、銅張〃ラスポリイミド樹脂積層板などを
用いて銅箔をエッチング処理等することによって、片面
もしくは両面に銅の回路を設けて形成したものを用いる
ことがで終るが、さらに積層板に化学メッキや電気メッ
キで銅の回路を片面もしくは両面に形成したものを用い
ることもできる.そしてまずこの内層用回路板の表面を
粗面化処理するのが好ましい.粗面化処理は、パフ研摩
、ソフトエッチング等による化学薬品処理、電解処理、
液体ホーニング等によっておこなうことができる.銅笛
として両面が粗面に予め形成されたものを用いる場合に
は、このような粗面化処理は省略することができる. 次に、この内層用回路板の銅回路の表面を酸化処理する
.Wl化処理はたとえば酢酸アンモニウム系水溶液など
を用いておこなうことがで終る.酸化処理することによ
って銅回路の表面に銅酸化物層を形成することができる
.銅酸化物層は酸化第一銅(Cu2O)及び酸化第二銅
(Cub)によって形成されるが、酢酸アンモニウム系
水溶液などを用いて酸化をおこなうことによって、銅の
酸化物層はCu2O(亜酸化銅)を主成分とする組成で
形成することができる.本発明においてこの酸化処理で
形成される銅酸化物層は、CuO / Cu2O =
0 . 5以下の組成(重量比)となるようにするのが
好ましい.ちなみに、酸化処理を従米から汎用されてい
る過硫酸カリウムを含むアルカリ水溶液や亜塩素酸ナF
リウムを含むアルカリ水溶液を用いておこなうと、銅の
酸化物層はCuOを主成分とする組成で形成される. このように内層用回路板の銅回路の表面にCj+2Oを
主成分とする酸化物層を形成させて乾燥した後に、内層
用回路板の銅回路の表面を酸処理し、酸化処理で形成さ
れる銅回路の表面の銅酸化物のうちCuO成分を除去す
る.特開昭61−176192号公報においても紹介さ
れているように、銅酸化物のなかでもC u 2 0は
酸に溶解しにくいのに対してCuOは酸に溶解し易いも
のであり、このCuOを銅回路の表面から除去すること
によって、酸に溶解することで発生する・ハロー現象を
防ぐことが可能になるのである。ここで、CuOはこの
ように酸に溶解し易いので酸によって処理することで容
易に溶解除去することができる.この酸処理に用いる酸
としてはpH=2以下の強酸が好ましく、塩酸等の無磯
酸を使用することができるが、このような無機酸以外に
有機酸を使用することもできる.CuOの除去は、銅回
路の表面の酸化物層の組成が、CuO/(CuzO+C
u)=0.03以下になるようにおこなえば実用的に十
分である。 上記のように酸で処理をおこなったのちに、直ちに水洗
や湯洗等して内層用回路板から酸を洗い流して乾燥する
.そしてあとはこの内層用回路板を用いて、通常の工程
で多層プリント配線板を製造することがでさる。すなわ
ち、この内層用回路板にプリプレグを介して外層用回路
板(あるいは他の内層用回路板)やもしくは銅箔を重ね
、これを加熱加圧して積層成形することによってプリプ
レグをボンディング層として多層に積層し、さらにスル
ーホールをドリル加工して設けると共に化学メッキ等に
よってスルーホールメγキを施し、さらにエッチング等
の処理をして外層回路を形成することによって、多層プ
リント配線板を91遺することができる.
内層用回路板の銅回路の表面を酸化処理して酸化物層を
形成することによって、銅回路の表面に微細な突起を形
成させて粗面化して、銅回路と樹脂との接着性を高める
ことがで終る.また酸化処理して形成されるCu2Oを
主成分とする銅酸化物のうち酸に溶解し易いCuOを除
去する処理をおこなうことによって、銅回路の酸化物層
がメッキ処理の際などに酸に溶解してハロー現象が生じ
ることを防止することができる.
形成することによって、銅回路の表面に微細な突起を形
成させて粗面化して、銅回路と樹脂との接着性を高める
ことがで終る.また酸化処理して形成されるCu2Oを
主成分とする銅酸化物のうち酸に溶解し易いCuOを除
去する処理をおこなうことによって、銅回路の酸化物層
がメッキ処理の際などに酸に溶解してハロー現象が生じ
ることを防止することができる.
次に本発明を実施例によって説明する.K1九
■ 両面に70μ厚の銅笛を張って形成した厚み1.0
一鴫の〃ラス布基材エボキシ樹脂積層板(松下電工株式
会社製品番1766)を用いて内層用回路板を作成し、
内層用回路板の銅回路の表面をバ7研摩して粗面化処理
した. ■ 次に、 NH.CH.COO ・・・608/l
NH.Cρ ・・・5g/I
NH.OH(35%) ・・・10g/
ICu(CH*COO)zH2O +++2 0
g/ICuS G 4 ・ 5 H2O
− 3 g/1の岨成の酢酸7冫モニウム浴を83℃
に調整し、この酸化処理俗に60秒間浸漬して銅回路の
表面を酸化処理した.この処理をした後における銅回路
の表面のCuO/Cu.Oは0.05であった。 ■ 次に、水:HClが1:1の容積比の酸性浴を25
℃にll!整し、この酸性俗に10秒間浸漬して、酸化
処理した銅回路の表面を酸で処理し、銅回路の表面の銅
酸化物のうちCuOを溶解除去した。 この処理をした後における銅回路の表面のCuO/Cu
.O#0であった. ■ このように酸で処理した後、直ちに内層用回路板を
流水で水洗して乾燥した. そしてこのように処理した内層用回路板1の両面に、第
1図に示すように〃ラス布基材にエボキシ樹脂を含浸乾
燥して調製した厚み0.11I1のプリブレグ(松下電
工株式会社製1661JM)2を三枚ずつ重ねると共に
、さらにその外側に厚み18μの銅笛3を重ねてビルド
アップし、50Torrに減圧した雰囲気下で、170
℃、2Okgf/c+s12O分間の条件で二次積層成
形することによって多層板を得た。 K暫涯1 実施例1において■の工程での酸化処理を、K2S.O
。 ・・・13g/ffiNaO H
= 5 5 g/flの岨成で60℃に
調整した過硫酸カリウム浴に3分間浸漬することによっ
ておこなった,この処理をした後における銅回路の表面
のCub/Cu2Oは0.8であった.あとは流水洗浄
して乾燥した後、■の酸処理をすることなく、実施例1
と同様に二次積層成形をして多層板を得た. 肛暫九玄 実施例1において■の酸処理をおこなわないようにした
他は、実施例1と同様にして多層板を得た. 上記実施例及び比較例1.2で得た多層板に、0.41
φのドリルビットを用いて8万rpmの回転速度及び1
.6m/winの送り速度の条件でスルーホール加工を
おこなった.これを水:HC1が1:1の容積比の酸溶
液に30分間浸漬して、ノ)ローの発生状態を顕微鏡で
観察した.ハローの大きさ(スルーホールの内周からの
酸溶液の浸入幅寸法で測定)を次表に示す。 実施例は銅回路にCuzOを主成分とする酸化物層を形
成したのちに酸処理してCuOを除去するようにしたも
のであるのに対して、比較例1は銅回路にCuOを主成
分とする酸化物層を形成すると共にCuOの除去処理を
おこなわないもの、比較例2は銅回路にCuzOを主成
分とする酸化物層を形成するがCuOの除去処理をしな
いものである.そして前表にみちれるように、実施例の
ものは比較例1や比較例2のものに比べて、ハローの発
生を大幅に低減できることが確認される。
一鴫の〃ラス布基材エボキシ樹脂積層板(松下電工株式
会社製品番1766)を用いて内層用回路板を作成し、
内層用回路板の銅回路の表面をバ7研摩して粗面化処理
した. ■ 次に、 NH.CH.COO ・・・608/l
NH.Cρ ・・・5g/I
NH.OH(35%) ・・・10g/
ICu(CH*COO)zH2O +++2 0
g/ICuS G 4 ・ 5 H2O
− 3 g/1の岨成の酢酸7冫モニウム浴を83℃
に調整し、この酸化処理俗に60秒間浸漬して銅回路の
表面を酸化処理した.この処理をした後における銅回路
の表面のCuO/Cu.Oは0.05であった。 ■ 次に、水:HClが1:1の容積比の酸性浴を25
℃にll!整し、この酸性俗に10秒間浸漬して、酸化
処理した銅回路の表面を酸で処理し、銅回路の表面の銅
酸化物のうちCuOを溶解除去した。 この処理をした後における銅回路の表面のCuO/Cu
.O#0であった. ■ このように酸で処理した後、直ちに内層用回路板を
流水で水洗して乾燥した. そしてこのように処理した内層用回路板1の両面に、第
1図に示すように〃ラス布基材にエボキシ樹脂を含浸乾
燥して調製した厚み0.11I1のプリブレグ(松下電
工株式会社製1661JM)2を三枚ずつ重ねると共に
、さらにその外側に厚み18μの銅笛3を重ねてビルド
アップし、50Torrに減圧した雰囲気下で、170
℃、2Okgf/c+s12O分間の条件で二次積層成
形することによって多層板を得た。 K暫涯1 実施例1において■の工程での酸化処理を、K2S.O
。 ・・・13g/ffiNaO H
= 5 5 g/flの岨成で60℃に
調整した過硫酸カリウム浴に3分間浸漬することによっ
ておこなった,この処理をした後における銅回路の表面
のCub/Cu2Oは0.8であった.あとは流水洗浄
して乾燥した後、■の酸処理をすることなく、実施例1
と同様に二次積層成形をして多層板を得た. 肛暫九玄 実施例1において■の酸処理をおこなわないようにした
他は、実施例1と同様にして多層板を得た. 上記実施例及び比較例1.2で得た多層板に、0.41
φのドリルビットを用いて8万rpmの回転速度及び1
.6m/winの送り速度の条件でスルーホール加工を
おこなった.これを水:HC1が1:1の容積比の酸溶
液に30分間浸漬して、ノ)ローの発生状態を顕微鏡で
観察した.ハローの大きさ(スルーホールの内周からの
酸溶液の浸入幅寸法で測定)を次表に示す。 実施例は銅回路にCuzOを主成分とする酸化物層を形
成したのちに酸処理してCuOを除去するようにしたも
のであるのに対して、比較例1は銅回路にCuOを主成
分とする酸化物層を形成すると共にCuOの除去処理を
おこなわないもの、比較例2は銅回路にCuzOを主成
分とする酸化物層を形成するがCuOの除去処理をしな
いものである.そして前表にみちれるように、実施例の
ものは比較例1や比較例2のものに比べて、ハローの発
生を大幅に低減できることが確認される。
上述のように本発明にあっては、内層用回路板に設けた
銅の回路を酸化処理して回路の表面にCu2Oを主成分
とする酸化物層を形成した後、この銅の回路の表面を酸
で処理して酸化物層中のCuOを除去するようにしたの
で、銅回路の表面を酸化処理して酸化物層を形成するこ
とで銅回路の表面に微細な突起を形成させて表面を粗面
化して銅回路と樹脂との接着性を高めることができるも
のであり、また銅回路の酸化物層のCu○を除去するこ
とによって酸に溶解し易い成分を低滅することができ、
多層プリント配線板に加工するにあたって銅回路の酸化
物層がメッキ処理の際などに酸に溶解してハロー現象が
生じるようなことを防止することができるものである。
銅の回路を酸化処理して回路の表面にCu2Oを主成分
とする酸化物層を形成した後、この銅の回路の表面を酸
で処理して酸化物層中のCuOを除去するようにしたの
で、銅回路の表面を酸化処理して酸化物層を形成するこ
とで銅回路の表面に微細な突起を形成させて表面を粗面
化して銅回路と樹脂との接着性を高めることができるも
のであり、また銅回路の酸化物層のCu○を除去するこ
とによって酸に溶解し易い成分を低滅することができ、
多層プリント配線板に加工するにあたって銅回路の酸化
物層がメッキ処理の際などに酸に溶解してハロー現象が
生じるようなことを防止することができるものである。
第1図は多層板を成形する際の積層構成を示す概略分解
図であり、1は内層用回路板、2はプリプレグ、3は銅
箔である。 1−・・内層用回路板
図であり、1は内層用回路板、2はプリプレグ、3は銅
箔である。 1−・・内層用回路板
Claims (2)
- (1)内層用回路板に設けた銅の回路を酸化処理して回
路の表面にCu_2Oを主成分とする銅酸化物層を形成
した後、この銅の回路の表面を酸で処理して銅酸化物中
のCuOを除去することを特徴とする内層用回路板の銅
回路の処理方法。 - (2)銅の回路の酸化処理を酢酸アンモニウム系溶液で
おこなうことを特徴とする請求項1に記載の内層用回路
板の銅回路の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5152389A JPH0636470B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 内層用回路板の銅回路の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5152389A JPH0636470B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 内層用回路板の銅回路の処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02230794A true JPH02230794A (ja) | 1990-09-13 |
JPH0636470B2 JPH0636470B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=12889373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5152389A Expired - Lifetime JPH0636470B2 (ja) | 1989-03-03 | 1989-03-03 | 内層用回路板の銅回路の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0636470B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04208596A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-30 | Toppan Printing Co Ltd | 多層プリント配線板の製造方法 |
US5289630A (en) * | 1991-07-22 | 1994-03-01 | Macdermid, Incorporated | Process for fabricating multilayer printed circuits |
WO2010050266A1 (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | 日立化成工業株式会社 | 銅の表面処理方法及び銅 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10296942A (ja) * | 1997-04-23 | 1998-11-10 | Matsushita Electric Works Ltd | 積層板の製造方法 |
-
1989
- 1989-03-03 JP JP5152389A patent/JPH0636470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04208596A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-30 | Toppan Printing Co Ltd | 多層プリント配線板の製造方法 |
US5289630A (en) * | 1991-07-22 | 1994-03-01 | Macdermid, Incorporated | Process for fabricating multilayer printed circuits |
WO2010050266A1 (ja) * | 2008-10-27 | 2010-05-06 | 日立化成工業株式会社 | 銅の表面処理方法及び銅 |
JP5402939B2 (ja) * | 2008-10-27 | 2014-01-29 | 日立化成株式会社 | 銅の表面処理方法及び銅 |
US8809696B2 (en) | 2008-10-27 | 2014-08-19 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Method for surface treatment of copper and copper |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0636470B2 (ja) | 1994-05-11 |
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