JPH02223652A - 火花点火内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

火花点火内燃機関の燃焼制御装置

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JPH02223652A
JPH02223652A JP1044420A JP4442089A JPH02223652A JP H02223652 A JPH02223652 A JP H02223652A JP 1044420 A JP1044420 A JP 1044420A JP 4442089 A JP4442089 A JP 4442089A JP H02223652 A JPH02223652 A JP H02223652A
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cylinder pressure
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哲朗 石田
Yoshiro Danno
団野 喜朗
Hiromitsu Ando
弘光 安東
Jun Takemura
竹村 純
Hidekazu Kamishina
神品 英一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火花点火内燃機関の燃焼状態を最適に保ちつ
つ、ノンキング状態となった場合にはこれを速やかに解
消する燃焼制御装置に関する。
〔従来の技術〕
火花点火内燃機間(以下、単に機関と称す)における正
常な燃焼は、点火プラグから与えられる火花によって混
合気の一部が着火されて火炎が発生し、更にその火炎が
混合気内を伝播することにより進行する。ところが、点
火時期の過進角などによって機関がノンキング状態にな
ると、燃焼途中における未燃焼部分の混合気が断熱圧縮
などによる温度上昇のために火炎の伝播を待たず自己着
火し、−時に燃焼する。この燃焼は急激に起こるために
燃焼室内では圧力および温度が急上昇すると共に衝撃波
が発生し、機関各部の機械的振動や点火プラグ、ピスト
ンなどの過熱、溶損を生じる。したがって、ノッキング
は機関にとって最も有害な現象の一つとして、点火時期
制御(点火時期の遅角)などにより発生防止が図られて
いる。
ところが、機関から最大のトルクを引き出せる点火時期
、いわゆるM B T (Minimum 5p−ar
k Advance for Be5t Torque
)は、周知のようにノッキングを発生させる点火時期の
近傍にある。そのため、トルクの増大を図るべく進角量
を多くとるとノンキングの発生頻度が高くなり、逆にノ
ンキングを抑えるべく小さくとるとトルクの低下がもた
らされる。
そこで、従来の機関ではシリンダブロックなどに振動加
速度検出型のノックセンサ(Gセンサ)を取り付け、ノ
ンキングに伴う機関の振動加速度を検出することによっ
て、最大トルクを引き出しつつノッキングの発生を抑え
るような点火時期制御!I(進角および遅角)を行って
いた。制御の具体的手順としては、まず点火時期を徐々
に進角させていって、ノッキングが発生した瞬間に所定
量の遅角を行い、その後ノッキングが再び発生するまで
の進角を行うのが一般的であり、これを機関運転中に常
時繰り返すのである。
また、本出願人は、筒内圧から筒内圧変化率を演算し、
その立下り領域における変化状況に応じてフッ。キング
の発生し易い状態を判定する方法を発明し先に出願して
いる(特願昭63−255957)。
〔発明が解決しようとする課題〕
機関の振動加速度を検出してノッキングの発生を抑える
従来の方法には以下のような不具合があった。
実際にノンキングが発生しないかぎり常に点火時期を進
角させていくため、瞬間的なノッキングはある間隔で必
ず起こることになり、機関保護の見地から問題となって
いた。また、この瞬間的なノアキングの発生頻度を少な
くするためにはノッキング発生時の遅角量を大きくする
必要があり、性能の面からも改善が望まれていた。
一方、筒内圧から筒内圧変化率を演算し、その立下り領
域における変化状況に基づいてノンキングの発生し易い
状態を判定する方法では、機関の運転状態によっては判
定が困難となる場合がある。
本発明は上記状況に鑑みなされたもので、ノッキングを
未然に防止しながら機関から高トルクを取り出す一方、
実際にノンキングが発生した場合にはこれを速やかに収
束させることのできる燃焼制御装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は機関から最大トルクを引き出しつつ確実に
ノンキングを防止しえる方法について研究し、種々の実
験を行ったところ、ノッキングの発生条件近傍において
特異な現象を発見した。すなわち、ノンキング発生条件
近傍においてはノンキングが発生しないにもかかわらず
燃焼速度が速くなり、第3図に示すようにこの際の熱発
生率の変化(−点鎖線で示す)が通常の燃焼時(破線で
示す)に比べて急激になるのである。この原因は次のよ
うに考えられる。
通常の燃焼時における化学反応は、第1の過酸化物反応
、第2の冷炎反応(ホルムアルデヒド反応)、第3の熱
炎反応の各段階を経て行われる。これらの段階のなかで
爆発的反応を示すのは第3段階の熱炎反応であり、過酸
化物反応と冷炎反応は燃料中の炭化水素がまずホルムア
ルデヒドやOH,HO,などの高エネルギーの遊離基に
分解される前駆反応である。
ノッキング発生条件近傍においては、燃焼室内の未燃焼
領域で高圧、高温のために第1、第2段階の前駆反応が
進行しており、通常より高エネルギーの遊離基が多い化
学的に活性化された状態となっている。したがって、そ
こに火炎面が到達すると、前駆反応に要する遅れなしで
直ちに熱炎反応が起こり、火炎速度ひいては熱発生率が
高くなるのである。
これらの事実から、本発明者等には以下のことが解った
。即ち、なんらかの手段によって熱発生率の変化を知る
ことができれば、ノッキング寸前の状況を検知すること
が可能となり、その時点で点火時期の遅角を行えば、ノ
ッキングが未然に防止される。そして、その際の遅角量
は、ノッキングが実際には起こっていないため、従来の
方式に比べ少量で済み、点火時期を常にMBTの近傍に
設定することが可能となると言うことである。
ところが、以上述べたようないわゆる予測制御を行って
も、機関が高回転で運転されるような場合には、現実に
ノッキングが発生してしまうことがあった。
本発明は上記知見に基づき完成されたもので、その目的
とするところはノンキングの未然なる防止を図りながら
高トルクを得る一方、突発的なノンキングには速やかな
対処を図り、円滑なる運転状態を実現することである。
この課題を解決するために、本発明では、火花点火内燃
機関の燃焼室内に発生する熱量と相関関係にある気筒内
の圧力を検出する筒内圧検出手段と、上記火花点火内燃
機関の気筒部の振動加速度を検出する振動加速度検出手
段と、上記筒内圧検出手段の検出信号から筒内圧変化率
を演算する筒内圧変化率演算手段と、少なくとも上記筒
内圧変化率の立下り領域における変化状況に基づいて燃
焼状態の良否を判定する第1の燃焼状態判定手段と、上
記振動加速度検出手段の検出信号に基づいて燃焼状態の
良否を判定する第2の燃焼状態判定手段と、上記燃焼状
態判定手段の一方を選択する燃焼状態判定手段選択手段
と、上記燃焼状態判定手段選択手段に選択された第1、
または第2の燃焼状態判定手段の出力信号に応じて上記
火花点火内燃機関の燃焼制御を行う燃焼制御手段とを具
えたことを特徴とする燃焼制御装置を提案するものであ
る。
〔作用〕
本発明による燃焼制御装置では、燃焼状態判定手段選択
手段が、少なくとも筒内圧変化率の立下り領域における
変化状況に基づいて燃焼状態の良否を判定する第1の燃
焼状態判定手段と、振動加速度検出手段の検出信号に基
づいて燃焼状態の良否を判定する第2の燃焼状態判定手
段との何れかを、機関の運転状態等に応じて選択し、上
記選択された燃焼状態判定手段の出力信号に応じて火花
点火内燃機関の燃焼制御を行う。
〔実施例〕
本発明の三つの実施例を図面に基づき具体的に説明する
里土裏施■ 第1図には各実施例に係る制御システムのハードウェア
を簡略に示す0図中、■は自動車用の4サイクル4゛気
筒ガソリンエンジン(以下、エンジン)であり、各気筒
の燃焼室2には点火プラグ3のほか筒内圧検出手段とし
ての筒内圧センサ4が取り付けられ、シリンダブロック
5には振動加速度検出手段としてのGセンサ6が取り付
けられている。筒内圧センサとGセンサ6はともに圧電
素子を組み込んだものであり、それぞれ気筒内の圧力と
シリンダブロック5の振動加速度を電荷に変換して出力
する。一方、フライホイール7にはクランク角センサ8
が隣接して設けられており、エンジン1のクランク軸が
単位角度(例えば、1°)回転する毎に信号が出力され
る。
点火プラグ3は点火コイル9、パワートランジスタ10
を介して電子式制御ユニット(以下、ECU)11に接
続しており、このECUIIにより駆動制御される。筒
内圧センサ4はアンプ12、マルチプレクサ13、ロー
パスフィルタ14を介して、Gセンサ6はアンプ15を
介して、またクランク角センサ8は直に、ECUIIに
接続しており、ECullに筒内圧と振動加速度とクラ
ンク角の信号をそれぞれ出力する。ECUIIには、こ
の他に吸気系や排気浄化装置などに関連する多数の機器
が接続し、エンジン1の集中制御を行うが、煩雑になる
ため、これらの機器に関する記載は省略する。
第2図は第1の実施例のブロック図である。
第2図において、燃焼状態判定手段選択手段40には運
転状態検出手段50よりエンジン回転数等の運転状態情
報が入力される。そして、燃焼状態判定手段選択手段4
0は上記運転状態情報に基づいて、第1の燃焼状態判定
手段31もしくは第2の燃焼状態判定手段32を選択す
る。そして、上記選択された燃焼状態判定手段(31ま
たは32)の出力信号は燃焼制御手段60に入力され、
エンジン1の燃焼が制御される。
第4図は第1の燃焼状態判定手段31のブロック図であ
る。第4図において、筒内圧変化率演算手段16には筒
内圧センサ4及びクランク角センサ8からそれぞれ、筒
内圧及びクランク角の信号が入力される。そして、筒内
圧変化率演算手段16にて演算された筒内圧の1階微分
値(筒内圧変化率)は立下り時間演算手段17に入力さ
れる。立下り時間演算手段17は後述する方法により、
筒内圧変化率の立下り時間Iθ、。。−〇。!を演算し
、判別手段1日に出力する。そして、判別手段18は立
下り時間1θ1゜。−〇。1に基づいて燃焼状態の判定
信号を出力する。
判別手段1日での燃焼状態の判定は以下のように行われ
る。
第3図において、通常燃焼時におりる熱発生率(破線で
示す)に比べ、ノッキング寸前の状態やノッキング時に
おける熱発生率(それぞれ、−点鎖線と実線で示す)は
、その立下り方が大きく変化している。したがって、熱
発生率の最大値から燃焼完了までの立下り領域における
熱発生率の変化割合をある基準で判別すれば、ノンキン
グ寸前の状態か否かを検知することができる。そして、
この検知結果を用いれば、点火時期を負荷状態やガソリ
ンのオクタン価などに応じた最適値に保つことができる
ところで、熱発生率dQ/dθの演算は以下の方法で行
われる。
今、熱発生量dQおよび内部エネルギ増分duを求める
演算式と状態方程式は以下のとおりである。
dQ=G−du十A−P−dV    (1)P?=G
−R−T 但し、Gは燃焼ガス量、 Aは仕事の熱等量 Rは気体定数 Cvは定容比熱 には比熱の比 Tは絶対温度である。
(1)、(2)、(3)式より に−1 −R +A−P−dV (■・dP+に−P−dV) 従って、熱発生率CdQ/dθ)は以下の通りである。
ところで、燃焼行程(上死点〜上死点後500)では dθ   dθ 次のように近似できる。
dQ  A・V  dP dθ k−1dθ すなわち、熱発生率は燃焼物理量たる筒内圧の1階微分
で近似できるのである。
そこで、本実施例では筒内圧変化率の立下りM域、即ち
、筒内圧変化率の最大値から燃焼完了までのクランク角
度を立下り時間1θ10.−〇。1として検出して、こ
の検出値を絶対設定値(エンジンの種類により異なる)
と比較することで判定するようにした。
尚、上述したようにして、筒内圧変化率を演算する際に
は、ノッキング等による高周波振動成分をフィルタでカ
ットすることが望ましい、つまり、指圧線図にはいつで
も高周波の振動成分が重畳しており、この振動成分をカ
ットすることにより、筒内圧変化率の変化状態が第3図
に示したように単純化されるのである。そのため、本実
施例ではフーリエ級数形のローパスフィルタ14が用い
られている。このタイプのフィルタは実時間性(応答性
)が高いために車載用として適しているが、直接FFT
法やスプライン関数法を用いたタイプを用いても良い。
一方、第2図に示した第2の燃焼状態判定手η32では
Gセンサ6によりノッキング状態の監視が行われる。ま
た、クランク角センサ8は前述の筒内圧変化率の演算と
は別に、運転状態検出手段50としてエンジンの回転数
Neを検出し、その信号を燃焼状態判定手段選択手段4
0に送る。
燃焼状態判定手段選択手段40は、第5図のフローチャ
ートに示すように、5TEP 1で検出されたエンジン
回転数Neと予め設定された回転数N ref (例え
ば4000rpm)とを比較しく5TEP2 ) 、N
 e < N refの場合には第1の燃焼状態判定手
段31、即ち、予感型燃焼状態判定装置を選択しく5T
EP3 ) 、 N e>Nrefの場合には第2の燃
焼状態判定装置32、即ち、Gセンサを用いたノッキン
グ検出装置を選択する(STEP4)よう構成されてい
る。
第6図は上述の燃焼状態判定手段選択手段40で、第1
の燃焼状態判定手段3Iが選択された場合の燃焼制御の
フローチャートである。
第6図においてエンジン1が1回転するとまず、5TE
P 5にてクランク角センサ8によりクランク角θが検
出され、5TEP 6にて筒内圧センサ4により各気筒
の筒内圧Pが検出される。
次に、ECUII内では、筒内圧変化率演算手段16が
筒内圧変化率dP/dθを演算する(STEP7)。そ
して、立下り時間演算手段17が立下り時間1θ、。。
−θ。1を演算し、判別手段18が絶対設定値と比較し
てノッキング寸前の状態にあるか否かを判定する(ST
EP 8〜10)。
そして、ノッキング寸前の状態にある場合は、燃焼制御
手段60が余分に進角している度合い(α°)を算出し
、点火時期をα°遅角させる(STEPI3.14)、
また、ノッキングに対して余裕がある場合には、最適点
火時期に対する遅角の度合い(β°)を算出し、点火時
期をβ°進角させる(STEPI 1.12)、ここで
、上記α°とβ°を十分小さな一定値として1サイクル
毎に徐々に遅角もしくは進角させていく方法を採っても
よい。
第7図は前述の燃焼状態判定手段選択手段40で、第2
の燃焼状態判定手段32が選択された場合の燃焼制御の
フローチャートである。
第7図において、Gセンサ6はシリンダブロック5の振
動加速度を電荷に変換してECUに送る(STEP21
 ) 、そして、ECU内では上記振動加速度信号の強
度に応じてノッキング状態か否かの判定を行い(STE
P 22 )、ノンキングと判定された場合は燃焼制御
手段60が点火時期を無条件にT°遅角させ(STEP
23 ) 、ノンキングでないと判定された場合は現点
火時期が設定最大進角値か否かの判定を行う(STEP
24 ) 、そして、現点火時期が設定最大進角値であ
ればそのままNETURNされ、設定最大進角値よりも
遅角側であればδ°進角される。
なお、本実施例では燃焼制御手段は点火時期を遅角もし
くは進角することにより、燃焼制御を行うが、その他の
燃焼制御手段を駆動するようにしてもよい0例えば、E
GR装置が設けられている場合にはEGR弁の開弁時間
を、また、排気タービン付き機関の場合には過給圧を変
化させることにより、燃焼状態を制御してもよい。
箪l災隻■ 第2実施例は、第1実施例において第1の燃焼状態判定
手段31で筒内圧変化率の立下りの変化状況に応じた燃
焼状態判定、即ち、予感型の燃焼状態判定のみを行って
いたのに対し、予感型と振動加速度検出型の双方を用い
て燃焼状態を判定するようにしたものである。
したがって、エンジン回転数によらず最適な燃焼状態を
実現することに加え、運転状況が急変し、突発的なノッ
キングが発生した場合にも素早く対応することが可能と
なる。
第8図は第2の実施例のブロック図である。
と、振動加速度検出手段(Gセンサ)6からの信号とが
入力される。その他の構成は、第2図の第1実施例のも
のと同一である。
第9図は第2実施例における第1の燃焼状態判定手段3
1のフローチャートである。
第9図において、Gセンチ6はシリンダブロック5の振
動加速度を電荷に変換してECUに送る(STEP31
 ) 、そして、ECU内では上記振動加速度信号の強
度に応じてノッキング状態か否かの判定を行い(STI
I!P 32 ”)、ノッキングと判定された場合は燃
焼制御手段60が点火時期を無条件にT°遅角させる。
ノンキングでないと判定された場合は、5TEP34〜
39の筒内圧変化率の立下り時間に基づいた燃焼状態の
判定が行われ、判定結果に応じて5TEP40〜41も
しくは5TEP42〜43の燃焼制御が行われる。
なお、その他の構成は第1実施例と同一であるので説明
は省略する。
里1叉隻桝 第10図は第3の実施例のブロック図である。第10図
において、第1の燃焼状態判定手段31及び第2の燃焼
状態判定手段32は、それぞれ第6図及び第7図に示し
た第1実施例のものと同一であり、ここでは説明を省略
する。
第1の燃焼状態判定手段31からの燃焼状態判定信号は
第1の異常燃焼発生率演算手段51に入力され、第1の
異常燃焼発生率が演算される。また、第2の燃焼状態判
定手段32からの燃焼状態判定信号は第2の異常燃焼発
生率演算手段52に入力され、第2の異常燃焼発生率が
演算される。
さらに、上記第1及び第2の異常燃焼発生率は、異常燃
焼発生率比較手段53にて比較され、その比較結果は燃
焼状態判定手段選択手段40に入力される0次に、燃焼
状態判定手段選択手段40は上記比較結果に基づいて、
第1の燃焼状態判定手段31もしくは第2の燃焼状態判
定手段32を選択する。そして、上記選択された燃焼状
態判定手段(31または32)の出力信号は燃焼制御手
段60に入力され、エンジン1の燃焼制御が行われる。
第11図は燃焼状態判定手段の選択を行うフローチャー
トである。
第11図において、まずST[!P51で第1の異常燃
焼発生率演算手段51に筒内圧変化率演算手段16の出
力信号が読み込まれる。そして、5TEP52にて、第
2の異常燃焼発生率演算手段52に振動加速度検出手段
6の出力信号が読み込まれる。
つづいて、第1の異常燃焼発生率演算手段51で所定サ
ンプリング回数毎の異常燃焼発生率に、が演算される(
STEP53 ) 、具体的には、エンジンの1回転毎
(燃焼完了毎)に筒内圧変化率の立下り時間1θ、。。
−〇。
と絶対設定値とが比較され、その時点での過去20回の
燃焼において、立下り時間が絶対設定値より小さくなる
割合が演算される。
次に、第2の異常燃焼発生率演算手段52にて、所定サ
ンプリング回数における異常燃焼発生率Kgが演算され
る(STEP54 ) 、具体的にはその時点での過去
20回の燃焼において、Gセンサ6の出力信号が所定値
以上となる割合、即ち、ノンキングの発生率が演算され
る。
異常燃焼発生率比較手段53は、上記演算された第1の
異常燃焼発生率に、と第2の異常燃焼発生率Ktとの比
(Kz/に+)を演義 算るとともに、これを予め設定された(MAと比較しく
5TEP55 ) 、比較結果を燃焼状態判定手段選択
手段40に出力する。そして、燃焼状態判定手段選択手
段40は、(Kg/K。
)≦への場合には第1の燃焼状態判定手段31を選択し
く5TEP 56 )、(Kg/に+)>Aの場合には
第2の燃焼状態判定手段32を選択する(STEP57
 ) 。
第1の燃焼状態判定手段3Iが選択された場合の燃焼制
御のフローチャート及び第2の燃焼制御判定手段32が
選択された場合のフローチャートは、それぞれ第1実施
例と同一であるので、ここでは説明を省略する(第6図
及び第7図参照)。
上記第3実施例においては、予感型及び振動加速度検出
型の燃焼状態判定手段の検出する実際の異常燃焼の発生
率に基づいて、どちらの燃焼状態判定手段を選択するか
を判断しているため、エンジンが高回転であっても予感
型の燃焼状態判定装置がノンキング寸前の状態を検出す
ることができる場合には、振動加速度検出型の燃焼状態
判定手段に切り換えることなく、より最適な燃焼制御が
可能となる。
上記三つの実施例において、予感型の燃焼状態判定手段
は、筒内圧変化率の立下り時間を筒内圧変化率の最大値
から燃焼完了までのクランク角度1θ1゜。−θ。1と
してノッキング寸前の状態を判定したが、筒内圧変化率
の変化が少ない部分をカントオフして、例えば筒内圧変
化率の最大値に対して50%の筒内圧変化率を示すクラ
ンク角θ5゜から10%の筒内圧変化率を示すクランク
角θ、。までを立下り時間としてもよい。
また、燃焼状態の判定基準は、立下り時間と絶対設定値
との比較に限るものではなく、筒内圧変化率の最大値に
対する立下り時間の比等で燃焼状態の判定を行ってもよ
い。
さらに、以下に述べるように、筒内圧変化率の立下りの
変化状況として、筒内圧変化率の立下り領域における負
の最大傾き量を用いて燃焼状態を判定してもよい。
第12図(a)、(ロ)はそれぞれクランク角と熱発生
率のグラフ、クランク角と熱発生率変化率のグラフであ
る。
第12図(ロ)において、ノック無、ノック寸前、ノッ
ク有ではそれぞれ熱発生率変化率(d”Q/ dθりの
最小値(負の最大値)が大きく変化している。したがっ
て、上記熱発生率変化率を絶対設定値と比較することに
よって、燃焼状態の判定が可能となる。
一方、前述のように熱発生率(dQ/dθ)と筒内圧変
化率(dP/dθ)とは、燃焼行程では比例関係にある
と考えられるから、熱発生率変化率(d”Q/ dθ2
)も筒内圧の2階微分値(d”P/dθ2)で置き換え
ることができる。
したがって、第13図のブロック図に示すように、筒内
圧変化率の立下り領域における傾き量に基づいて、燃焼
状態の判定を行ってもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の火花点火内燃機関の燃焼
制御装置によれば、筒内圧変化率の立下り領域における
変化状況に基づいた予感型の燃焼状態判定手段と、振動
加速度信号に基づいたノッキング制御とを組み合わせ、
両者をエンジンの運転状態あるいはそれぞれの出力特性
に応じて切り換えるよう構成したため、エンジンの燃焼
を常に最適状態に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1〜第3実施例のハードウェアを示す模式図
、第2図は第1実施例のブロック図、第3図はクランク
角と熱発生率のグラフ、第4図は第1及び第3実施例に
おける第1の燃焼状態判定手段のブロック図、第5図〜
第7図は第1実施例における燃焼制御のフローチャート
、第8図は第2実施例のブロック図、第9図は第2実施
例における第1の燃焼状態判定装置のフローチャート、
第10図は第3実施例のブロック図、第11図は第3実
施例のフローチャート、第12図(a)、(ロ)はそれ
ぞれ、クランク角と熱発生率のグラフ、クランク角と熱
発生率変化率のグラフ、第13図は筒内圧変化率の立下
り領域における傾き量に基づいた燃焼状態判定のブロッ
ク図である。 図中、 1はエンジン、 4は筒内圧センサ、 6は振動加速度検出手段(Gセンサ)、8はクランク角
センサ、 11はECU。 16は筒内圧変化率演算手段 17は立下り時間演算手段 18は判別手段 19は筒内圧2階微分演算手段 31は第1の燃焼状態判定手段 32は第2の燃焼状態判定手段 40は燃焼状態判定手段遺灰手段 である。 は運転状態検出手段 は第1の異常燃焼発生率演算手段 は第2の異常燃焼発生率演算手段 は異常燃焼発生率演算手段 は燃焼制御21手段 出願人 三菱自動車工業株式会社 弔 図 第 図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)火花点火内燃機関の気筒内の圧力を検出する筒内
    圧検出手段と、上記火花点火内燃機関の気筒部の振動加
    速度を検出する振動加速度検出手段と、上記筒内圧検出
    手段の検出信号から筒内圧変化率を演算する筒内圧変化
    率演算手段と、少なくとも上記筒内圧変化率の立下り領
    域における変化状況に基づいて燃焼状態の良否を判定す
    る第1の燃焼状態判定手段と、上記振動加速度検出手段
    の検出信号に基づいて燃焼状態の良否を判定する第2の
    燃焼状態判定手段と、上記火花点火内燃機関の運転状態
    を検出する運転状態検出手段と、上記検出された運転状
    態に応じて上記燃焼状態判定手段の一方を選択する燃焼
    状態判定手段選択手段と、上記燃焼状態判定手段選択手
    段に選択された第1、または第2の燃焼状態判定手段の
    出力信号に応じて上記火花点火内燃機関の燃焼制御を行
    う燃焼制御手段とを具えたことを特徴とする燃焼制御装
    置。
  2. (2)火花点火内燃機関の気筒内の圧力を検出する筒内
    圧検出手段と、上記火花点火内燃機関の気筒部の振動加
    速度を検出する振動加速度検出手段と、上記筒内圧検出
    手段の検出信号から筒内圧変化率を演算する筒内圧変化
    率演算手段と、少なくとも上記筒内圧変化率の立下り領
    域における変化状況に基づいて燃焼状態の良否を判定す
    る第1の燃焼状態判定手段と、上記振動加速度検出手段
    の検出信号に基づいて燃焼状態の良否を判定する第2の
    燃焼状態判定手段と、上記第1の燃焼状態判定手段の判
    定結果に基づいて異常燃焼の発生率を演算する第1の異
    常燃焼発生率演算手段と、上記第2の燃焼状態判定手段
    の判定結果に基づいて異常燃焼の発生率を演算する第2
    の異常燃焼発生率演算手段と、上記第1の異常燃焼発生
    率演算手段の演算結果と上記第2の異常燃焼発生率演算
    手段の演算結果とを比較する異常燃焼発生率比較手段と
    、上記異常燃焼発生率比較手段の比較結果に応じて燃焼
    状態判定手段の一方を選択する燃焼状態判定手段選択手
    段と、上記燃焼状態判定手段選択手段に選択された第1
    、または第2の燃焼状態判定手段の出力信号に応じて上
    記火花点火内燃機関の燃焼制御を行う燃焼制御手段とを
    具えたことを特徴とする燃焼制御装置。
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DE68918216T DE68918216T2 (de) 1988-10-13 1989-10-13 Einrichtung zur Bestimmung von Brenndaten bei einer Brennkraftmaschine mit Funkzündung und Vorrichtung zur Steuerung dieser Brenndaten.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007505247A (ja) * 2003-06-30 2007-03-08 ウエストポート リサーチ インコーポレイテッド 加速度計を用いた内燃エンジン制御方法および装置
JP4871962B2 (ja) * 2006-03-08 2012-02-08 イエフペ エネルジ ヌヴェル エンジン燃焼パラメータの振動信号からの実時間推定
JP2019190464A (ja) * 2018-04-23 2019-10-31 シク ジュン、キュン 大型低速エンジンの燃焼分析装置及びこれを利用したエンジンの燃焼状態判断方法

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