JP2985725B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP2985725B2
JP2985725B2 JP7107419A JP10741995A JP2985725B2 JP 2985725 B2 JP2985725 B2 JP 2985725B2 JP 7107419 A JP7107419 A JP 7107419A JP 10741995 A JP10741995 A JP 10741995A JP 2985725 B2 JP2985725 B2 JP 2985725B2
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の空燃比制御装
置に係り、特に空燃比をリーン側に制御しているときの
ノッキングを抑制するよう構成した内燃機関の空燃比制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギ事情の悪化、及び大気汚
染を防ぐための排ガス規制の強化に伴って内燃機関の熱
効率をより向上するとともに排ガスをよりクリーンにす
るリーンバーン制御システムを備えた内燃機関の開発が
進められている。
【0003】また、リーンバーン制御システムによる希
薄燃焼方式の採用に伴って空燃比をリーン側に制御して
いるときは、ノッキング発生を抑制することが重要とな
る。ノッキングは、伝播火炎前方の未燃焼混合気(エン
ドガス)が自発火又は表面発火により急激に燃焼して燃
焼室内に激しい圧力振動が生じることによりエンジンが
金属的なたたき音(数KHz)を発生する現象であるが、
その防止策としては、点火による正常火炎の伝播が終了
するまでのエンドガスの予燃焼反応を抑制する方法が有
効である。ところが、一般にエンドガス域の温度、圧力
が高いほど、またそうした高温、高圧維持されている
時間が長いほど、予燃焼反応が進行する傾向にある。
【0004】また、ノッキングの発生しやすいエンジン
の運転条件としては、次に挙げるような条件がある。 高負荷運転時(圧縮時の温度、圧力が吸気を絞った
低負荷時よりも高いためである) 低回転数時(エンドガスが圧縮状態に保たれる時間
が長くなるためである) 点火時期を進めたとき(火炎伝播の終期が上死点に
近づくためである) 空燃比を理論空燃比に制御(理論空燃比付近におい
てノック余裕度が最小になる傾向があり、ノッキングが
発生しやすくなる) ここで、ノック余裕度とは、ある運転条件下で最大の軸
トルクを発生するのに必要な最小点火進角値(MTB)
と、ある一定の運転条件下で点火時期を進めていった場
合にノッキングを発生し始める点火時期であるノック限
界進角との差のことである。
【0005】以上のことから、通常の理論空燃比(スト
イキ)で制御するエンジンでは、ノッキングの防止策と
して、ノッキング発生時に点火時期をノック限界から離
れるように遅角することでノッキングを防止するもの
と、ノッキング発生時に燃料を増量して理論空燃比より
もリッチ側の空燃比としてノック余裕度を大きくしてノ
ック発生を抑制するものに大別することができる。
【0006】また、エンジンには、ノッキング現象に対
応した振動等の検出に基づいてノッキング状態を検出す
るノックセンサ等が設けられており、このノックセンサ
から出力された検出信号に応じて上記のように点火時期
を遅角させたり、あるいは燃焼室に噴射される燃料を増
量して空燃比をリッチ側に制御していた。
【0007】上記のような制御を行う従来の装置として
は、例えば特開昭63−246443号公報のように、
ノッキング発生時に燃焼状態が良いときは点火時期をノ
ッキング抑制方向(遅角)に制御し、ノッキング発生時
に燃焼状態が悪いときは空燃比をノッキング抑制方向
(燃料を増量)に制御する装置がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、理論空
燃比よりもリーン側の空燃比で制御を行うリーンバーン
エンジンでは、リーン燃焼時の混合気の燃焼状態が悪い
ので、点火時期を進めることによりリーン側の空燃比に
おける燃焼状態を良好に保つようにしているが、上記公
報の装置のようにノッキングが発生したときに点火時期
を遅角させた場合、通常のリーン燃焼時よりも燃焼状態
が悪化してトルク変動が大きくなり、さらには失火状態
となるおそれがある。
【0009】また、燃焼状態が悪いリーン制御時におい
ては、リーン制御中のノッキング発生を抑制するために
燃料噴射量が増量されてしまうと、空燃比が理論空燃比
に近づく方向となるためノック余裕度が少なくなる。
た、リーン制御中は、燃焼状態が悪いので、ノッキング
発生を抑制するために点火時期を遅らせると、さらに燃
焼状態が悪くなるので、点火時期の遅角制御(ノック制
御)が禁止されている。このような、リーン制御中にノ
ッキング発生を抑制するために燃料噴射量が増量される
と、空燃比は上記ノック余裕度が小さい理論空燃比に近
づくことになりノッキングが発生しやすくなる。且つ、
前記のように遅角制御が禁止されているので、点火時期
を制御することによりノッキングを回避することもでき
ない。よって、リーン制御時に発生したノッキングを抑
制することができないといった問題がある。
【0010】そこで、本発明は上記課題に鑑み、空燃比
をリーン側に制御しているときにノッキングが発生した
場合にリーン制御を中断することによりノッキングを抑
制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、機関負荷状態
を表すパラメータが所定の基準値以下であるときにはリ
ーン制御を行い、該基準値以上であるときにはリーン制
御を中断して理論空燃比制御を行う空燃制御手段と、
内燃機関のノッキング発生の有無を検出するノッキング
検出手段と、前記理論空燃比制御が行われているときに
前記ノッキング検出手段によって検出されたノッキング
の有無に応じて点火時期の遅角制御を行う遅角制御手段
と、前記空燃制御手段によってリーン制御が行われて
いるときにノッキングの発生が検出された場合、前記理
論空燃比制御が行われるように前記基準値を下げる基準
値変更手段と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、空燃比制御手段によってリー
ン制御が行われているときにノッキングの発生が検出さ
れた場合、機関負荷状態を表すパラメータの基準値を下
げる。そのため、空燃比制御手段は、リーン制御を理論
空燃比制御に切り換える。これにより、空燃比は所定の
理論空燃比となるように制御が行われる。 この際、リー
ン制御時では、希薄空燃比となるよう空燃比制御が行わ
れていたため、理論空燃比制御に切り換わることによ
り、空燃比はノック余裕度の小さい(ノッキングが発生
し易い)理論空燃比に向けて変更されていく。 しかる
に、理論空燃比制御では、リーン制御で禁止されていた
遅角制御手段が起動するため、ノッキングの発生は遅角
制御手段の遅角制御動作により抑制される。更に、空燃
比が燃焼状態の安定する理論空燃比に変更されていくた
め、燃焼状態は安定化する。このため、遅角制御を行っ
ても燃焼状態が悪化するようなことはない。
【0013】
【実施例】以下、図面と共に本発明になる内燃機関の空
燃比制御装置の一実施例を示す。尚、図1は本発明にか
かる内燃機関の概略構成の一例を示す。自動車の内燃機
関に適用されたエンジン1は、シリンダブロック2とシ
リンダヘッド3とを有している。シリンダブロック2
は、その内部に形成されたシリンダボアにピストン4が
摺動自在に挿入されており、ピストン4の上方にシリン
ダヘッド3とともに燃焼室5を形成している。
【0014】シリンダヘッド3には、吸気ポート6と排
気ポート7とが形成されている。これらの吸気ポート6
及び排気ポート7は、夫々吸気バルブ8と排気バルブ9
により開閉されるようになっている。また、シリンダヘ
ッド3には、点火プラグ10が取り付けられている。点
火プラグ10は、後述するイグナイタ37で発生した高
電圧がディストリビュータ34を介して印加されると、
放電による火花を発生させる。
【0015】吸気ポート6には、吸気マニホールド1
1、サージタンク12、スロットルボデー13、吸気管
14、エアクリーナ15が順に接続されている。又、エ
ンジン吸気系には、スロットルボデー13をバイパスし
て吸気管14とサージタンク12とを接続するエアバイ
パス通路16が設けられている。
【0016】このエアバイパス通路16は、電磁式のバ
イパス流量制御弁17により開閉、及びその開口度が制
御される。さらに、サージタンク12には、吸気管内圧
力PMを検出するための吸気圧力センサ18が設けられ
ており、その検出信号を制御装置50に出力する。
【0017】排気ポート7には、排気マニホールド1
9、排気管20が順に接続されている。また、吸気マニ
ホールド11の各吸気ポートに対する接続端近くに燃料
噴射弁21が取り付けられている。この燃料噴射弁21
には、燃料タンク22に貯留された燃料(ガソリン等)
が燃料ポンプ23により燃料供給管24を介して供給さ
れる。
【0018】スロットルボデー13には、吸入空気量を
制御するスロットルバルブ25が設けられている。この
スロットルバルブ25は、アクセルペダル26の踏み込
みに応じて駆動され、その弁開度がスロットルセンサ2
7によって検出される。シリンダブロック2には、ノッ
キング発生を検出するノックセンサ28が取り付けられ
ている。このノックセンサ28は、例えばシリンダブロ
ック2に伝達されたノッキング発生による振動をピエゾ
効果を利用して検出する圧電素子等が組み込まれた構成
となっている。
【0019】また、シリンダブロック2には、エンジン
冷却水の温度を検出する水温センサ29が取り付けられ
ている。そして、吸気管14には、吸入空気温度を検出
する吸気温センサ30が取り付けられている。また、排
気マニホールド17には、排気ガス中の酸素濃度を検出
するO2 センサ31が取り付けられている。
【0020】ディストリビュータ34には、クランク軸
の回転が伝達されるシャフト35の回転位相、換言すれ
ばクランク角を検出するクランク角センサ36a,36
bが組み込まれている。一方のクランク角センサ36a
は、気筒判別用であり、本実施例の内燃機関が6気筒で
あるとすると、ディストリビュータ34のシャフト35
が1回転する毎、即ちクランク軸が2回転する毎(72
0°CA毎)に1つのパルスを出力する。その発生位置
は、例えば第1気筒の上死点の如く設定される。
【0021】他方のクランク角センサ36bは、ディス
トリビュータ34のシャフト35が1回転する毎(クラ
ンク軸が2回転する毎)に24個のパルス、従ってクラ
ンク角度30°毎のパルスを発生する。そして、クラン
ク角センサ36a,36bにより検出された検出信号
は、制御装置50に出力される。
【0022】そして、ディストリビュータ34にはイグ
ナイタ37で発生した高電圧が印加されると、各気筒の
点火プラグ10に分配する。これにより、点火プラグ1
0は放電による火花を発生させ、燃焼室5内の混合気に
点火する。図2は制御装置50の一構成例を表すブロッ
クである。制御装置50は、バッテリ電源48から供給
された電源により作動する。
【0023】また、制御装置50は、MPU(マイクロ
プロセッシングユニット)51と、後述する燃料噴射制
御(ストイキ制御又はリーン制御)及び点火時期制御等
の制御プログラムやエンジン制御に必要なデータが格納
されるROM(リードオンメモリ)52と、RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)53と、バス54を介して上記
MPU51,ROM52,RAM53に接続された入出
力ポート55,56とを有する。
【0024】入出力ポート55には、A/D変換器57
及びコンパレータ58が接続され、A/D変換器57に
はマルチプレクサ(MPX)5が接続されている。吸
気圧力センサ18からの信号は、バッファ60を介して
マルチプレクサ59に送り込まれMPU51からの指示
に応じて選択されてA/D変換器57に供給され、2進
信号に変換された後、入出力ポート55を介してMPU
51内に取り込まれる。
【0025】スロットルセンサ27,水温センサ29,
吸気温センサ30から出力された信号は、上記吸気圧力
センサ18の信号と同様にバッファ61〜63を介して
マルチプレクサ59に送り込まれ、MPU51からの指
示によりマルチプレクサ59からA/D変換器57に出
力されて2進信号に変換された後、入出力ポート55を
介してMPU51に取り込まれる。
【0026】O2 センサ31から出力された電圧信号
は、バッファ64を介してコンパレータ58に供給され
て、基準値と比較される。そして、コンパレータ58で
は、空燃比が理論空燃比に対しリッチ又はリーンかを判
定し、その判定結果を入出力ポート55を介してMPU
51に転送する。
【0027】クランク角センサ36aからのクランク角
720°毎のパルスは、バッファ65を介して割込み要
求信号生成回路66に供給される。一方、クランク角セ
ンサ36bからのクランク角30°毎のパルスは、バッ
ファ67を介して割込み要求信号生成回路66及び回転
速度信号生成回路68に供給される。
【0028】割込み要求信号生成回路66は、クランク
角720°毎及びクランク角30°毎のパルスから、種
々の割込み要求信号を生成する。これらの割込み要求信
号は、入出力ポート56を介してMPU51に供給され
る。回転速度信号生成回路68は、クランク角30°毎
のパルスの周期からエンジンの回転速度NEを表す2進
信号を生成する。そして、回転速度信号生成回路68か
ら出力された回転速度信号は、入出力ポート56を介し
てMPU51に供給される。
【0029】ノックセンサ28の出力信号は、インピー
ダンス変換用のバッファ及びノッキング固有の周波数帯
域(7〜8KHz)が通過帯域であるバンドパスフィルタ
からなるバッファ・フィルタ69を介してピークホール
ド回路70に供給される。ピークホールド回路70は、
入出力ポート56を介して「1」レベルの信号がMPU
51から供給されているときのみ、ノックセンサ28か
らの出力信号を取り込み、その最大振幅を保持する。
【0030】ピークホールド回路70の出力は、A/D
変換器71によって2進信号に変換され、入出力ポート
56を介してMPU51に供給される。但し、A/D変
換器71は、MPU51からのA/D変換起動信号が入
来したとき、A/D変換を開始する。A/D変換が終了
すると、A/D変換器71は入出力ポート56を介して
MPU51にA/D変換完了通知を行う。
【0031】一方、MPU51から入出力ポート56を
介して駆動回路72に点火信号が出力されると、これが
駆動信号に変換されてイグナイタ37が付勢され、その
点火信号の持続時間及び持続時期に応じた点火制御が行
われる。制御装置50のMPU51は、後述するように
燃料噴射制御を行う際スロットル開度とエンジン回転数
との関係からストイキ制御又はリーン制御を選択し、且
つ各センサにより検出されたデータに基づいて燃料噴射
量を演算する。従って、MPU51は、ストイキ制御又
はリーン制御に応じた演算結果に基づく信号を入出力ポ
ート56、駆動回路73を介して燃料噴射弁21に出力
する。
【0032】その場合、燃料供給量の制御は、吸気圧力
センサ18により検出された吸気管内圧力PMとエンジ
ン回転数NEとにより算出された基本噴射量Tpを、吸
気温センサ30により検出された吸気温度と、水温セン
サ29により検出されたエンジン冷却水温Twと、O2
センサ31により検出された空燃比信号に応じて補正さ
れる。
【0033】MPU51は、吸気温センサ30により検
出された吸気温度信号と、水温センサ29により検出さ
れたエンジン冷却水温信号Twとに応じてバイパス空気
量信号を入出力ポート56、駆動回路74を介してバイ
パス流量制御弁17へ出力する。バイパス流量制御弁1
7は、駆動回路74から出力された制御信号に応じてそ
の開閉及び弁開度を制御する。
【0034】また、MPU51は、上記吸気管圧力PM
とエンジン回転数NE及びクランク角と、吸気温センサ
30により検出された吸気温度信号と、ノックセンサ2
8により検出されたノック発生信号とに基づいて最適点
火時期信号をROM52より読み出し、この信号をイグ
ナイタ37に出力して点火時期制御を行う。
【0035】図3はエンジン回転数とスロットル開度T
Aをパラメータとする判定マップを示すグラフであり、
図4はリーン制御及びストイキ制御時のスロットル開度
に応じたトルク変化を示すグラフである。MPU51が
行う空燃比制御は、図3に示されるようにスロットル開
度とエンジン回転数との関係から、スロットル開度TA
が基準値TALNSTより大になるとストイキ制御とな
る。しかし、MPU51はスロットル開度TAが基準値
TALNSTより小になると、リーン制御を実行する。
【0036】また、図4に示されるように、リーン制御
時のトルク特性(図4中破線で示す)とストイキ制御時
のトルク特性(図4中実線で示す)との差により、スロ
ットル開度が大きくなるに従いトルク差も拡大する。さ
らに、エンジンの経年変化によりストイキ制御時のトル
ク特性は、図4中一点鎖線で示すように変化するため、
リーン制御時のトルク特性との差がより拡大されること
になる。
【0037】つまり、エンジンの燃焼室には、燃焼によ
り発生したカーボン等が少しずつ付着する。これにより
エンジンの圧縮比が上がり、特に理論空燃比(ストイ
キ)での燃焼時のトルクが増大することになるため、エ
ンジンの経年変化と共にリーン制御時とのトルク特性と
の差が拡大する。特にスロットル開度をゼロから僅かに
開いたときのトルク差の拡大が顕著になる。
【0038】図5及び図6はMPU51が実行する処理
のフローチャートである。図5は点火時期を算出するた
めのルーチンであり、各気筒の上死点の手前の所定クラ
ンク角毎に割り込みによって実行される。まず、ステッ
プ100では、吸気圧力センサ18によって検出した吸
気管圧力PM、回転速度信号生成回路68からの信号に
基づいて算出されたエンジン回転数NEから基本点火時
期ABSEが計算される。尚、基本点火時期ABSE
は、リーン制御中に最適な値とストイキ制御時に最適な
値が予めROM52にマップの形で記憶されており、吸
気管圧力PMとエンジン回転数NEをパラメータとして
読み出される。
【0039】ステップ102では、ノッキングが発生し
ているか否かが判定される。MPU51は、各気筒の爆
発行程の所定クランク角範囲(例えばATDC10°C
A〜ATDC50°CA)における、バッファ・フィル
タ69、ピークホールド回路70、A/D変換器71を
介して入力される所定周波数領帯域のノックセンサ出力
信号のピーク値aと、このピーク値aを各点火毎になま
し処理して得られるバックグランドレベルbに定数kを
乗算した判定レベルkbとを比較し、a≧kbであると
きノッキングが発生したと判断する。
【0040】また、上記ステップ102でノッキング発
生と判定された場合には、ステップ104に進み、点火
時期の遅角補正量AKNKを所定量αだけ大きくし、ノ
ッキングが発生した場合には点火時期がαだけ遅れるよ
うに制御する。次のステップ108では、ノッキング非
検出回数を計数するためのカウンタCの内容を“10”
に初期設定する。次いでプログラムはステップ11
進む。
【0041】一方、ステップ102において、ノッキン
グ発生無しと判定された場合には、ステップ106に進
む。このステップ106では、カウンタCの内容が
“1”だけ減少せしめられる。即ち、C←C−1の演算
がステップ106で行われる。次いでステップ110で
は、カウンタCの内容が“0”となったか否かの判別が
行われる。
【0042】このステップ110において、C≠0の場
合はそのままステップ116に進む。C=0の場合、即
ち、ノッキング発生無しの状態が連続して10回続いた
場合には、プログラムはステップ112に進み、点火時
期の遅角補正量AKNKが所定量βだけ減少される。こ
のステップ112の処理が終了すると、ステップ114
に進んでカウンタCの内容を“10”に初期設定した
後、ステップ116に進む。
【0043】次のステップ116では、現在リーン制御
中か否かを判定する。現在リーン制御中でない場合は、
ステップ120に進む。このステップ120では、ステ
ップ100で計算した基本点火時期ABSEとステップ
102又はステップ112で更新された点火時期の遅角
補正量AKNK、及びその他の運転状態に基づいて計算
された点火時期補正量AOTHERから最終的な点火時
期AOPを算出する。
【0044】また、上記ステップ116において、現在
リーン制御中と判定された場合には、ステップ118に
進む。このステップ118では、ステップ102〜11
2で算出されたRAM53に記憶されている点火時期の
遅角補正量AKNKを“0”に置き換える。その後、ス
テップ120に進み、上記のように点火時期補正量AO
THERから最終点火時期AOPを算出する。
【0045】従って、リーン制御かストイキ制御かに拘
わらず、ノッキング発生の有無に基づいて点火時期の遅
角補正量AKNKを算出するが、リーン制御時には、こ
の遅角補正量AKNKを“0”に置き換えることにより
最終点火時期AOPへの反映は行わないようにする。
なわち、リーン制御中は点火時期の遅角制御(ノック制
御)を禁止して燃焼状態を良好に保ち、リーン制御中で
ないときは点火時期の遅角制御によりノッキングの発生
を抑制する。
【0046】このようにして算出された最終点火時期A
OPを用いて、周知のようにイグナイタ37を制御して
点火時期が制御される。図6はストイキ制御/リーン制
御の切替ルーチンの処理を説明するためのフローチャー
トである。尚、図6の処理は所定時間毎に繰り返し実行
される。
【0047】ステップ200では、スロットル開度を除
く他のリーン制御実行条件(例えば、エンジン冷却水温
TWが所定温度以上で暖機が完了していること、始動後
所定時間経過していること等)が成立しているか否かを
判定する。このステップ200において、リーン制御実
行条件が不成立であるときは、ステップ220に進み、
ストイキ制御を実行する。
【0048】また、このステップ200において、リー
ン制御実行条件が成立しているときは、ステップ202
に進み、クランク角センサ36bにより検出されたクラ
ンク角検出信号に基づいてエンジン回転数NEを算出
し、エンジン回転数NEが2000rpm以下か否かを
判定する。これはリーン制御中のノッキング発生領域が
エンジン回転数2000rpm以下であり、エンジン回
転数2000rpm以上のリーン領域を確保して燃費の
低下を最小限に抑えるためである。
【0049】ステップ202において、エンジン回転数
NEが2000rpmを越えた場合、ノッキング発生の
おそれがないので後述するステップ218に移行する。
しかし、ステップ202において、エンジン回転数NE
が2000rpm以下の場合は、ステップ204に進
み、吸気圧力センサ18により検出された吸気管内圧力
PMを読み取り吸気管内圧力PMが600mmHg以上
か否かを判定する。
【0050】これはリーン制御中のノッキング発生領域
が吸気管内圧力600mmHg以上であり、上記ステッ
プ202のエンジン回転数の制限と組み合わせることに
より、リーン制御からストイキ制御へのモード切替を加
速時のみに制限するためのものである。そのため、トル
クが一定である定速走行時、つまり多少のトルク変化で
もそのショックが運転者に顕著に伝わる走行時にはリー
ン制御からストイキ制御へモード切替が行われず、トル
クが徐々に大きくなる加速時、つまり多少のトルク変化
は車両の加速感に吸収されて、運転者に違和感を与えな
い走行時のみにリーン制御からストイキ制御へモード切
替が行われるようにするため、ストイキ制御とリーン制
御とのトルク差によるモード切り換え時の飛び出しを防
止することができる。
【0051】また、ステップ204において、吸気管内
圧力PMが600mmHg未満の場合は、吸気圧力を絞
った低負荷時であり、ノッキング発生領域でないため後
述するステップ218に移行してスロットル開度の条件
を判定してストイキ制御又はリーン制御を選択する。
【0052】しかし、ステップ204において、吸気管
内圧力PMが600mmHg以上の場合、吸気圧力の高
い高負荷時であり、ノッキング発生領域であるのでステ
ップ206に進み、前回リーン制御されているか否かを
判定する。このステップ206では、リーン制御中のノ
ッキング発生状況によってスロットル開度基準値TAL
NSTを変更するため、上記ステップ202、204の
条件成立時であり、且つ前回リーン制御されているか否
かの判定を行う。
【0053】そして、ステップ206において、前回リ
ーン制御されている場合には、これらの条件が全て満た
されているので、ステップ208に進む。このステップ
208では、前述したように図5のルーチン(S104
又はS112)で算出されてRAM53に記憶されてい
る点火時期の遅角補正量AKNKを読み出し、所定値
(例えば“0”でも可)と比較することでノッキングが
発生しているか否かを判定する。
【0054】ステップ208において、AKNK≧所定
値である場合、ステップ210に進み、基準値TALN
STの補正量AをΔA(例えば、0.1°)だけ増加さ
せる。また、AKNK<所定値の場合は、ステップ21
2に進み、基準値TALNSTの補正量AをΔA(例え
ば、0.1°)だけ減少させる。
【0055】次のステップ214では、補正量Aが0か
否かを判定しており、補正量A≦0であるときには、ス
テップ216に進み、補正量Aを0にしてガード処理を
行う。また、ステップ216が処理された後、あるいは
ステップ214で補正量A>0の場合は、ステップ21
8に進む。
【0056】ステップ218では、上記のようにして変
更された基準値TALNSTとスロットル開度TAとを
比較する。そして、TA≧TALNST−Aであるとき
は、ステップ220に進み、ストイキ制御を行う。即
ち、ステップ220では、TA≧TALNST−Aであ
るときは、スロットル開度TAが基準値TALNSTの
補正値より大きいので、加速状態であり、ストイキ制御
に切り換わる。従って、空燃比が理論空燃比(ストイ
キ)になるように燃料噴射弁21からの燃料噴射量を制
御する。このように、上記のようにリーン制御が行われ
ているときにノッキングの発生が検出された場合、機関
負荷状態を表すパラメータの基準値TALNSTを下げ
る。そのため、空燃比制御は、リーン制御からストイキ
制御(理論空燃比制御)に切り換わる。これにより、空
燃比は所定の理論空燃比となるように制御が行われる。
この際、リーン制御時では、希薄空燃比となるよう空燃
比制御が行われていたため、ストイキ制御に切り換わる
ことにより、空燃比はノック余裕度の小さい(ノッキン
グが発生し易い)理論空燃比に向けて変更されていく。
しかるに、ストイキ制御では、リーン制御で禁止されて
いた遅角制御が起動するため、ノッキングの発生は点火
時期の遅角制御動作により抑制される。更に、空燃比が
燃焼状態の安定する理論空燃比に変更されていくため、
燃焼状態は安定化する。このため、遅角制御を行っても
燃焼状態が悪化するようなことはない。
【0057】また、上記ステップ218において、TA
<TALNST−Aの場合は、ステップ222に進み、
リーン制御を行う。即ち、ステップ222では、スロッ
トル開度TAが基準値TALNSTの補正値より小さい
ので、理論空燃比より薄い希薄燃焼となるように燃料噴
射弁21からの燃料噴射量を減少させるリーン制御を行
う。
【0058】上記のように、ノッキングが発生しやすい
条件のときは、スロットル開度の基準値TALNSTが
徐々に小さく補正される。そのため、図3のスロットル
開度の基準値TALNSTが下がりエンジン回転数20
00rpm以下におけるストイキ領域がリーン領域側に
拡大される。
【0059】また、本実施例では、エンジン回転数が2
000rpm以下で、且つ吸気管内圧力PMが600m
mHg以上の場合は、ノッキングが発生しやすいため、
上記のようにノック制御(点火時期遅角制御)を行って
ノッキングを抑制している。従って、ノッキングの有無
に応じてスロットル開度の基準値TALNSTを補正
し、ノッキング発生時にはストイキ領域をリーン領域側
に拡大して上記ノック制御と共にストイキ制御を実行し
てノッキングをより効果的に抑制することができる。
【0060】そして、ノッキングが抑制された状態のと
き、スロットル開度TAがスロットル開度の基準値TA
LNSTより小さい低負荷時には、リーンバーン制御に
切り換わり、空燃比が理論空燃比(ストイキ、空気過剰
率λ=1)よりもリーン側に制御されて燃費向上を図る
ことができると共に、NOx排出量の抑制も図ることが
できる。
【0061】尚、上記実施例では、ノッキング発生の有
無に応じてスロットル開度の基準値(TALNST)を
補正し、ノッキング発生時はリーン制御からストイキ制
御に切替えてノッキング発生を抑制するようにしたが、
これに限らず、スロットル開度に関連して変化する条件
(例えば、所定時間内におけるスロットル弁開度の変化
量ΔTA、あるいは所定時間内の吸気管圧力の変化量Δ
PM等)に応じてノッキング発生時にリーン制御からス
トイキ制御に切り換えるようにしても良い。
【0062】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、空
御手段によるリーン制御中にノッキング発生が検出され
た場合、リーン制御から燃焼状態が良好なストイキ制御
に切替えることにより空燃比が理論空燃比になるように
エンジンへの燃料噴射量を増加させてノッキングを抑制
することができる。また、リーン制御から理論空燃比制
御に切替えることにより空燃比が燃焼状態の安定する理
論空燃比に変更されていくため、理論空燃比制御が行わ
れているときに点火時期の遅角制御を行うことにより燃
焼状態が悪化せず、ノック余裕度が小さい理論空燃比近
傍でのノッキング発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる内燃機関の空燃比制御装置の一実
施例の概略構成図である。
【図2】制御装置のブロック図である。
【図3】エンジン回転数とスロットル開度TAをパラメ
ータとする判定マップを示すグラフである。
【図4】リーンバン制御及びストイキ制御時のスロット
ル開度に応じたトルク変化を示すグラフである。
【図5】制御装置のMPUが実行する所定クランク角割
り込みルーチンのフローチャートである。
【図6】ストイキ制御/リーン制御切替ルーチンのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 シリンダブロック 3 シリンダヘッド 4 ピストン 8 吸気バルブ 9 排気バルブ 10 点火プラグ 18 吸気圧力センサ 21 燃料噴射弁 25 スロットルバルブ 26 アクセルペダル 27 スロットルセンサ 28 ノックセンサ 29 水温センサ 30 吸気温センサ 31 O2 センサ 36 ディストリビュータ 36a,36b クランク角センサ 37 イグナイタ 50 制御装置 51 MPU

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関負荷状態を表すパラメータが所定の
    基準値以下であるときにはリーン制御を行い、該基準値
    以上であるときにはリーン制御を中断して理論空燃比制
    御を行う空燃制御手段と、 内燃機関のノッキング発生の有無を検出するノッキング
    検出手段と、前記理論空燃比制御が行われているときに前記ノッキン
    グ検出手段によって検出されたノッキングの有無に応じ
    て点火時期の遅角制御を行う遅角制御手段と、 前記空燃制御手段によってリーン制御が行われている
    ときにノッキングの発生が検出された場合、前記理論空
    燃比制御が行われるように前記基準値を下げる基準値変
    更手段と、 を具備する内燃機関の空燃比制御装置。
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