JPH02220211A - 磁気ヘッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体に対し情報の磁気記録、再生ない
し消去を行なう磁気ヘットに関し、特に２つの消去用磁
気ギャップが磁気コアのトラック幅方向に所定間隔で並
設された磁気コアを有した磁気ヘッドに関するものであ
る。

［従来の技術］ この種の磁気ヘッドとして磁気記録媒体の磁気ディスク
に情報の記録、再生を行なう磁気ディスク装置に用いら
れ、いわゆるトンネル消去を行なうもので、磁気コアの
構造がバルクタイプと呼ばれるものでは上記の構造が採
用されている。この磁気ヘッドの従来の構造は第６図（
Ａ）、（Ｂ）及び第７図に示すようになっている。なお
この磁気ヘッドは特に磁気コアの耐摩耗性を向上するた
めに磁気コアの磁気ディスク摺動面にガラスを埋め込ん
だものである。

第６図（Ａ）において符号１，３．５で示すものはそれ
ぞれ磁気コアを構成するフロントコア（以下コアと略す
）であり、符号６も磁気コアを構成するバックコア（こ
れも以下コアと略す）である、コア１．３は丁字形に、
形成され、コア５゜６は断面が矩形で、−直線状に細長
い棒状に形成されている。そしてコア５の対向する両側
面の上端部のそれぞれに対しコア１．３がそれぞれ記録
又は再生用磁気ギャップ（以下録再ギャップと略す）２
と消去用の２つの磁気ギャップ（以下消去ギャップと略
す）４．４′を介して接合されている。この場合消去ギ
ャップ４．４′は磁気コアのトラック幅方向に所定間隔
で並設されており、不図示の磁気ディスクの摺動方向の
矢印六方向に見て消去ギャップ４．４′が録再ギャップ
２を挟む配置にされている。

なおコア１，３．５の図中上面である磁気ディスク摺動
面には上記のように耐摩耗性を向上するために図中梨地
で示すガラス１７が埋め込まれている。ガラス１７は第
８図（Ａ）に示すようにコア１，３．５の磁気ディスク
摺動面に形成された溝１６に埋め込まれる。溝１６は磁
気ディスク摺動方向の矢印六方向に対して傾斜した一直
線状に形成され、Ａ方向に所定間隔で形成される。

そしてこのように接合されたコア１，３．５の図中下端
部にコア６を接合して２つの磁気回路を一体化した磁気
コアが構成される。即ちコア１゜５．６から記録又は再
生用の磁気回路が構成され、コア３，５．６から消去用
の磁気回路が構成される。コア５および６は２つの磁気
回路に共用される。

尚磁気ヘッドの組み立て工程ではコア１．３゜５にコア
６を接合する前に、それぞれコイル８゜１０を巻回した
ボビン７．９がコア１．３のそれぞれに嵌合される。

そしてコア１，３．５のＡ方向に沿う両側面にスーライ
ダ１１゜１２が接着により接合される。スライダ１１，
１２はコア１，３，５．６から成る磁気コアを保持して
これを補強するとともに、磁気コアとともに磁気ディス
クに摺接して磁気ディスクの摺動性を安定化させるもの
である。スライダ１１．１２はそれぞれボビン７．９を
避ける溝１１ｂ、１２ｂを有したブロック状に形成され
ており、それぞれの磁気コアに対向する側には丁字形の
平坦な接合面ｔｉｃ、１２ｃが突出して形成されている
。そして接合面ｔｉｃ、１２ｃのＴ字の上端部の水平な
面部分がコア１，３．５の両側面の上端部に接合され、
中央の縦の面部分がコア５の両側面に接合される。第６
図（Ｂ）はこのように接合した状態を示している。

そして第６図（Ｂ）に示す状態からコア１゜３にボビン
７．９を嵌合した後コア１，３．５にコア６を接合して
磁気ヘッド本体が構成される。

更に第７図に示すように磁気ヘッド本体１５は支持部材
である弾性板１３上にスライダ１１゜１２部分を接着し
て固定され、弾性板１３に外部回路導出用のフレキシブ
ルプリント基板１４を結合し、同基板１４にコイル８．
１０の端末８ａ。

８ｂ及び１０ａ、１０ｂを接続して磁気ヘッドが構成さ
れる。

このように構成された磁気ヘッドは磁気ヘッド本体１５
の図中上面を磁気ディスク摺勅面として不図示の磁気デ
ィスクに摺接して情報の磁気記録又は再生を行なうよう
になっている。記録時には消去ギャップ４．４′により
トンネル消去が行なわれる。

［発明が解決しようとする課題］ ところで上述のような構造の磁気ヘッドでは上述したガ
ラス１７を埋め込むために第８図（Ａ）に示したように
コア１，３．５の磁気ディスク摺動面に溝１６を形成し
ているため、コア３．５において消去ギャップ４．４′
に面する部分で第８図（Ｂ）、（Ｃ）に符号３ａ、５ａ
で示すギャップ近傍部分の磁路の断面積Ｓ３、Ｓｓがか
なり小さなものとなる。しかもコア３．５の形状の違い
によりギャップ近傍部分３ａの磁路の断面積Ｓ、はギャ
ップ近傍部分５ａの磁路の断面積ＳＳよりも小さくなる
。

このため特にギャップ近傍部分３ａの所で磁気抵抗が高
くなるので磁気的な飽和が生じ易く、消去効率が著しく
低下してしまう。またコイル１０に印加される消去信号
電流の起磁力により消去ギャップ４．４′に発生する磁
界の強さは消去ギャップ４′側より消去ギャップ４側が
弱くなってしまう、そしてこのような状態では消去ギャ
ップ４．４′の発生磁界の強さが共に最適になる起磁力
は見出せず、トンネル消去を良好に行なえず、磁気ヘッ
ドの信顆性が著しく損なわれてしまう。

そこで本発明の課題はこの種の磁気ヘッドにおいて上記
のようなｒＩｉ１気的飽和を防止するとともに、２つの
消去ギャップの発生磁界の強さのバランスを取れるよう
にすることにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明においては上述した課題を解決するために、２つ
の消去用磁気ギャップが磁気コアのトラック幅方向に所
定間隔で並設され、前記２つの磁気ギャップ近傍部分の
それぞれの磁路の断面積が異なる磁気コアを有した磁気
ヘッドにおいて、前記磁気コアの磁路の断面積が小さい
方の磁気ギャップ近傍部分に接触して該近傍部分の磁気
・抵抗を低減する磁性部材を設けた構造を採用した。

［作　用］ このような構造によれば、上記磁性部材により磁路の断
面積が小さく磁気抵抗が高い方の磁気ギャップ近傍部分
の磁気抵抗が低減されることにより、前記磁気ギャップ
近傍部分での磁気的飽和が防止されるとともに、２つの
消去用磁気ギャップの発生磁界のバランスを取ることが
できる。

［実施例］ 以下、第１図〜第５図を参照して本発明の実施例の詳細
を説明する。なおここでは磁気ディスク装置用の磁気ヘ
ッドで先述の従来例と同タイプのものを実施例として例
示する。第１図〜第５図において従来例の第６図〜第８
図中と共通もしくは対応する部分には共通の符号が付し
てあり、共通部分の説明は省略する。

第１実施例 第１図（Ａ）、（Ｂ）及び第２図は本発明の第１実施例
による磁気ヘッドの構造を説明するものである。

第１図（Ａ）は磁気ヘッド本体の構造を示す分解斜視図
である。同図に示すように本実施例では先述の従来例と
異なる点として、スライダ１２の磁気コアに接合される
接合面１２ｃ上に磁性膜２３を形成している。磁性膜２
３は例えばパーマロイ等の高透磁率磁性材を蒸着法によ
って付着させることにより形成する。また磁性膜２３は
スライダ１２の接合面１２ｃにおいて丁字形のコア３の
水平な上端部に対向する部位に形成され、Ａ方向に沿う
ように細長い矩形に形成される。

そして第１図（Ｂ）に示すように磁気コアの両側にスラ
イダｉｆ、１２を接着などで接合することにより、磁性
膜２３はコア３の上端部のＡ方向に沿った両側面の内で
消去ギャップ４側の側面に密着して接触する。さらに第
２図に拡大して示されるように、磁性１１ｉ２３のＡ方
向と逆方向側の端部は消去ギャップ４の近傍まで延びて
おり、コア３の消去ギャップ４に面するギャップ近傍部
分３ａの側面に接触する。

ここで本実施例の磁気ヘッドの磁性膜２３以外の構造は
先述の従来例と共通とし、本実施例の磁気ヘッドの磁気
コアについても第８図（Ａ）〜（Ｃ）に示したようにコ
ア３の消去ギャップ４に面するギャップ近傍部分３ａの
６１路の断面積Ｓ３がコア５の消去ギャップ４′に面す
るギャップ近傍部分５ａの磁路の断面積Ｓ、より小さい
ものとする。

このような本実施例の構造によれば、６ｉ１性膜２３が
コア３の消去ギャップ４側の側面に接触し、ギャップ近
傍部分３ａの側面に接触しているので、コア３のギャッ
プ近傍部分３ａを含む消去ギャップ４側の磁気抵抗が低
減する。従って消去ギャップ４側の磁気的飽和を防止で
きる。又消去ギャップ４側の磁気抵抗が低減することで
、消去信号電流の起磁力により消去ギャップ４．４′に
発生する磁界の強さのバランスがとれるようになる、こ
れにより効率良く良好にトンネル消去を行なえ、磁気ヘ
ッドのｆｇ　ｆｌ性を向上できる。

尚第３図に応用例として示すように、磁性膜２３をスラ
イダにではなくコア３の消去ギャップ４側の側面に形成
し、ギャップ近傍部分３ａの側面に接触するように形成
するものとしても良い。

このようにしても上記と同様の作用効果が得られる。

呈」」Ｕ【例 次に第４図は本発明の第２実施例による構造を説明する
ものである。

本実施例では第１実施例の磁性膜２３の代りに第４図に
符号２４で示す磁性板を用いる。磁性板２４はパーマロ
イやフェライト等の高透磁率磁性材から成り、コア３の
水平な上端部の幅よりわずかに短い矩形の薄板として形
成する。

又スライダ１２の接合面１２ｃにおいてコア３の両端部
の消去ギャップ４部分を除く部分に対向する部位には深
さが磁性板２４の厚さに相当する凹部１２ｄを形成する
。

そして第４図に矢印で示すように磁性板２４を凹部１２
ｄに嵌め込み、接着により固定する。

このように磁性板２４を固定したスライダ１２を磁気コ
アに接合することにより、磁性板２４がコア３の消去ギ
ャップ４側の側面に接触し、ギャップ近傍部分３ａに接
触し、磁性板２４を介して第１実施例の場合と同様にコ
ア３の消去ギャップ４側の磁気抵抗が低減され、同様の
作用効果が得られる。尚この場合磁性板２４の断面積が
第１実施例の磁性膜２３より大きいので磁気抵抗を低減
する効果は第１実施例の場合より大きいことは勿論であ
る。

策ｍ九■ 次に第５図（Ａ）、（Ｂ）は本発明の第３実施例による
構造を説明するものである。

第５図（Ａ）において符号２５で示すものはフェライト
等の高透磁率磁性材から成る磁性板であり、コア３のＡ
方向に沿った側面の寸法形状に略対応した丁字形の薄板
として形成されている。

但し磁性板２５のＴ字の水平部分の幅寸法はコア３より
僅かに短いものとする。

また符号２６は非磁性板であり、形状寸法がコア１．５
のＡ方向に沿った側面に略対応したヒの字形の薄板とし
て形成されている。その厚さは磁性板２５と同じとする
。磁性板２５と非磁性板２６は一体的に接合されている
。

そして磁性板２５と非磁性板２６を一体化したものは第
５図（Ｂ）に示すようにコア１．３゜５とスライダ１２
との間に挟んで接着により固定される。

このような構造により磁性板２５がコア３の消去ギャッ
プ４側の側面に接触し、ギャップ近傍部分３ａの側面に
接触することにより、コア３の消去ギャップ４側の磁気
抵抗が低減され、上述した第１実施例及び第２実施例と
同様の作用効果が得られる。

又この場合コア１，３．５から成る磁気コアの側面にこ
れに対応した形状の磁性板２５、非磁性板２６の接合体
を接合することにより、磁気コアの機械的強度が向上す
るという利点がある。

尚以上の各実施例において磁性１］ｉ２３及び磁性板２
４．２５は消去ギャップ４をＩ気的に短絡しないように
消去ギャップ４ないしコア５には接触しないようにする
ことは勿論である。

又以上のような磁気抵抗低減にかかわる構造は実施例に
示した磁気ディスク装置用め磁気ヘッドに限らず、２つ
の消去用磁気ギャップが磁気コアのトラック幅方向に所
定間隔で並設され、２つの磁気ギャップ近傍部分のそれ
ぞれの磁路の断面積が異なる磁気コアを有した磁気ヘッ
ドならば同様に適用して同様の作用効果を期待できる。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、２つ
の消去用磁気ギャップが磁気コアのトラック幅方向に所
定間隔で並設され、前記２つの磁気ギャップ近傍部分の
それぞれの磁路の断面積が異なる磁気コアを有した磁気
ヘッドにおいて、前記磁気コアの磁路の断面積が小さい
方の磁気ギャップ近傍部分に接触して該近傍部分の磁気
抵抗、を低減する磁性部材を設けた構造を採用したので
、磁路の断面積が小さい方の磁気ギャップ近傍部分での
磁気的飽和を防止できるとともに、２つの消去用磁気ギ
ャップの発生磁界の強さのバランスをとることができ、
消去を効率良く良好に行なえ、磁気ヘッドの信頼性を向
上できるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）は本発明の第１実施例による磁気ヘッド本
体の構造を示す分解斜視図、第１図（Ｂ）は同ヘッドの
磁気コアにスライダを接合した状態の斜視図、第２図は
同ヘッドの磁気コアの消去ギャップ周辺の拡大断面図、
第３図は第１実施例の応用例による磁気コアの構造を示
す斜視図、第４図は第２実施例による磁気ヘッドのスラ
イダと磁性板の構造を示す斜視図、第５図（Ａ）は第３
実施例による磁気ヘッド本体の構造を示す分解斜視図、
第５図（Ｂ）は同ヘッドの磁気コアにスライダを接合し
た状態の斜視図、第６図（Ａ）は従来の磁気ヘッド本体
の構造を示す分解斜視図、第６図（Ｂ）は同ヘッドの磁
気コアにスライダを接合した状態の斜視図、第７図は同
従来ヘッドの全体を示す斜視図、第８図（Ａ）から（Ｃ
）は耐摩耗用のガラスを取り払った状態で磁気コアのギ
ャップ周辺の構造を拡大して示すもので、第８図（Ａ）
は磁気コアのギャップ周辺の拡大斜視図、第８図（Ｂ）
はコア３の消去ギャップ近傍の拡大斜視図、第８図（Ｃ
）はコア５の消去ギャップ近傍の拡大斜視図である。 １．３．５・・・フロントコア ２・・・録再ギャップ ３ａ、５ａ・・・ギャップ近傍部分 ４．４′・・・消去ギャップ　６・・・バックコア７．
９・・・ボビン　　　　　８．１０・・・コイル１１．
１２・・・スライダ　　２３・・・磁性膜２４．２５・
・・磁性板　　　２６・・・非磁性板特許出願人　キャ
ノン電子株式会社 （・〜　°−１ 石痴２へつア１てスライタ゛Ｅ月ｂ−しｒ？４に！／１
４斗オルり第１図（Ｂ） 票６図（Ｂ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）２つの消去用磁気ギャップが磁気コアのトラック幅
   方向に所定間隔で並設され、前記２つの磁気ギャップ近
   傍部分のそれぞれの磁路の断面積が異なる磁気コアを有
   した磁気ヘッドにおいて、前記磁気コアの磁路の断面積
   が小さい方の磁気ギャップ近傍部分に接触して該近傍部
   分の磁気抵抗を低減する磁性部材を設けたことを特徴と
   する磁気ヘッド。 ２）前記磁気コアに接合され該磁気コアとともに磁気記
   録媒体に摺接する磁気コア保持部材を有し、前記磁性部
   材は磁性膜として前記磁気コア保持部材の磁気コア接合
   面に形成されたことを特徴とする請求項第１項に記載の
   磁気ヘッド。 ３）前記磁気コアに接合され該磁気コアとともに磁気記
   録媒体に慴接する磁気コア保持部材を有し、前記磁性部
   材は磁性板として前記磁気コアと磁気コア保持部材の間
   に固定されたことを特徴とする請求項第１項に記載の磁
   気ヘッド。 ４）前記磁性部材は磁性膜として前記磁気コアの側面に
   形成されたことを特徴とする請求項第１項に記載の磁気
   ヘッド。