JPH02219593A - モノクローナル抗体、それからなる阻害剤及びそれを用いた測定方法 - Google Patents

モノクローナル抗体、それからなる阻害剤及びそれを用いた測定方法

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JPH02219593A
JPH02219593A JP1098823A JP9882389A JPH02219593A JP H02219593 A JPH02219593 A JP H02219593A JP 1098823 A JP1098823 A JP 1098823A JP 9882389 A JP9882389 A JP 9882389A JP H02219593 A JPH02219593 A JP H02219593A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は神経成長因子(IIerve growth  factor、以下NGFとする)β
サブユニットを特異的に認識するモノクローナル抗体、
それから成る阻害剤及びそれを用いた測定方法に関する
ものである。
(従来の技術) NCFは、胎生期の知覚神経節および交感神経節神経細
胞の分化と成長を促進する作用を持つ、−群のポリペプ
チドである。神経組織以外の組織で産生され、神経組織
に作用するものと考えられ、特に交感神経節神経細胞で
は、成長後もその機能維持に必須の因子である。
NGFは、α、β、γの38iの異なるサブユニットか
らなる分子ff1140000のホルモン様タンパク質
である。αサブユニットの役割は未だ明確にされておら
ず、γサブユニットはアルギニン特異的ペプチダーゼ活
性を持つセリンプロテアーゼである。βサブユニットは
単独でNGF活性を発現し、118個のアミノ酸残基か
らなる分子量14000のペプチド鎖が2分子非共有結
合した2Q体構造をとっており、分子量は約28000
である。
動物実験では、筋ジストロフイー症マウス(d y/d
 y)の願下リンパ腺中のNGF活性および後肢筋肉中
NGF様免疫交叉活性レベルが、発症していないマウス
に比較して有意に減少していることが報告されている。
一方、NGFに応答し分化する株細胞系としては、19
76年、ラット褐色細胞Jlil(ph−eochro
mocytoma)よりPCI2細胞が単離されクロー
ンとして樹立された。PCl、2細胞はNGFに応答し
、形態的には、長い神経線維を伸ばし、種々の神経細胞
としての機能を高めることが次第に明らかになってきて
おり、この細胞系が、NGFなどによる分化に伴なう形
質発現の分子機構を明らかにできる絶好の系と考えられ
ている。また、この細胞系は、分化した交感神経細胞の
性質を明らかにする良い系ともなっており、また、神経
分泌細胞のモデルとしても良く用いられている。
(発明が解決しようとする課m> NGFの測定法としてはバイオアッセイ法(内分泌実験
講座、ホルモン測定法(上’)  266−280頁 
1982年)、ポリクローナル抗体を用いた放射免疫測
定法(ジャーナル オブ ニューロケミストリー 第1
8巻 2355−2362頁)、酵素免疫測定法(プロ
シーヂングス オブ ナシヨナル アカデミ−オブ サ
イエンスUSA  第75巻 4042−4046頁1
978年)が知られている。
従来知られているバイオアッセイ法は、生物活性を指標
としているため最も信頼性のある方法であるが、神経節
の採取などにある程度の習熟を必要とし、様々な神経繊
維伸長パター゛ンがあられれ評価が困難であり、また感
度はせいぜいlog/m1程度と比較的低いという問題
がある。
放射免疫測定法、酵素免疫測定法においても、使用する
抗体が必ずしも均一な性質を有していないことから測定
精度に問題がある。
また増殖因子の研究において、その活性阻害剤を用いる
ことは、研究の進歩と深い関わりがある。
しかし、NGFには生理的条件下で、NGFの作用のみ
を阻害する適当な阻害剤が知られておらず、この事がN
GF研究の進歩を妨げている。
(課題を解決するための手段及び作用)本発明者らは従
来技術の問題点を解決するべく、操作が簡単で測定精度
の高いNGFの測定方法及びNGFの阻害剤について鋭
意検討したところ、モノクローナル抗体を使用すること
でこれらの問題点を解決できることを見出だ1、本発明
を完成させた。
すなわち本発明は、 ■ 神経成長因子βサブユニットを特異的に認識するモ
ノクローナル抗体 ■ 神経成長因子βサブユニットを特異的に認識するモ
ノクローナル抗体で、 ・固相に固定化されたモノクローナル抗体(I)・標識
されたまたは標識されていないモノクロ−ナル抗体(I
I) 及び標識されていないモノクローナル抗体(If)を使
用した場合には、モノクローナル抗体(1)若しくは(
If)の結果生じる免疫反応生成物またはモノクローナ
ル抗体(If)を特異的に認識する標識された抗体を試
料と反応させ、固相又は液相の標識を直接的又は間接的
に検出することを特徴とする、試料中の神経成長因子β
サブユニットおよび/又は神経成長因子のilN定方法
■ 神経成長因子βサブユニットを特異的に認識し、固
相に固定化されたモノクローナル抗体・標識された神経
成長因子及び/又は神経成長因子βサブユニット ・試料 とを反応させ、固相又は液相の標識を直接的または間接
的に検出することを特徴とする、試料中の神経成長因子
βサブユニットおよび/又は神経成長因子の測定方法 ■ 請求項(1)に記載の抗体から成る神経成長因子β
サブユニット及び/又は神経成長因子に対する阻害剤 である。以下、その詳細について説明する。
本発明において、NGFβサブユニットを特異的に認識
するモノクローナル抗体は、それ自体公知である方法(
ジー、ケーラーとシー ミルシニタイン、ネーチャー、
第256巻、495頁。
1975年)に準じて得ることができる。この方法によ
り、NGFβサブユニットを特異的に認識する複数種の
モノクローナル抗体を得ることができた。それぞれの抗
体の親和定数は、10−7〜10−11Mの範囲内であ
った。またこれらの抗体は、NGFβサブユニットの異
なる抗原決定部位を認識するものであった。
従ってこれらのモノクローナル抗体を使って、NGFβ
サブユニットをサンドイッチ法、競争法などにより、定
量的に免疫学的に測定することが可能となり、βサブユ
ニットを定量できることはもちろん、それを通してNG
Fを定量的に測定することが可能となった。
例えばサンドイツチ法の場合は、抗体及び試料の添加順
序には特に限定はなく、また、同相と液相との分離回数
にも制限はない。モノクローナル抗体(II)は、標識
されていてもいなくてもよい。
標識されている場合は、反応後、その標識を固相又は液
相において検出すればよい。標識されていない場合は、
モノクローナル抗体(1)若しくは(II)の結果生じ
る免疫反応生成物又はモノクローナル抗体(II)を特
異的に認識する標識化抗体を添加し、その標識を検出す
ればよい。このときの抗体は、例えば抗IG抗体などが
あげられる。
また、NGFβサブユニットは2量体構造をとりている
ため、モノクローナル抗体(1)、(II)は同じ抗原
決定部位を認識するものであってもよいが、異なるもの
の方が好ましい。
また競争法の場合は、固相に固定化されたモノクローナ
ル抗体(I)に対し、標識されたNGF及び/又はNG
Bβサブユニットと試料とを同時に反応開始させる必要
がある。そのため、もし標識されたNGF及び/又はN
GBβサブ、ユニットと試料とを同時に添加できない場
合は、先に加えたものが反応しない工夫をするべきであ
る。例えば、一方を加えた時点で凍結乾燥すればよい。
本発明方法に用いられるモノクローナル抗体(1)は固
相に固定化されているが、固相に固定化する方法は公知
の方法を採用することができる。
固相としては例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリカーボネート、セファロース粒子、
ラテックス、アガロース、セルロース、ポリメタアクリ
レートなどが使用される。
また本発明で用いられる標識化抗体の作製方法とその検
出方法もなんら限定されるものではなく、公知の方法に
より標識化および検出することができる。標識としては
、直接的に検出されるものとしては、例えば放射性物質
、蛍光物質などがあげられ、間接的に検出されるものと
しては、例えば酵素などがあげられる。酵素として具体
的には、ペルオキシダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ
、アルカリホスファターゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、
β−グルクロニダーゼなどがあげられ、放射性物質とし
ては、3,125I、または1311等が、蛍光物質と
しては、例えば、フルオレスカミン、フルオレラセンチ
オシアネート、テトラローダミンイソチオシアネート(
TRITC)等があげられ、常法によりモノクローナル
抗体に結合される。
競争法で用いられる標識されたNGFの調製方法も、公
知の方法に従って化学的に結合させれば良く、標識物質
としては例えば上記で説明したものが使用できる。しか
しながら、標識物質は上記物質に何ら限定されるべきも
のではない。
測定に使用される試薬は、上記物質以外にも、基質、溶
解剤、緩衝剤、洗浄剤9反応停止剤等の公知の試薬が用
いられる。
また本発明のモノクローナル抗体から成る阻害剤を使っ
て神経クローン細胞や、神経節細胞の神経成長因子に応
答した神経線維形成を阻害させることが可能となった。
この阻害剤は抗NGFβサブユニットモノクローナル抗
体から成ればよく、生物学的、薬学的に許容される物質
を含んでもよい。
このときに用いられる神経クローン細胞や神経節細胞と
しては、NGFに応答して神経線維を形成するものであ
れば特に限定はしないが、例えば前述のPC12細胞系
が良く用いられる。
−例をあげればPCI2細胞に対するNGFによる分化
誘導作用を観察する際には、まず細胞を1〜2.5X1
0   c e 11 s/cm   にまき、NGF
存在下に1夜以上培養することにより行うことができる
。このとき、抗NGFβサブユニットモノクローナル抗
体から成る阻害剤を用いることにより、神経線維形成の
阻害が観察できる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように本発明によれば、■抗N
GFβサブユニットモノクローナル抗体が得られる。
■試料中のNGF濃度は、0.1〜200ng/mlの
範囲内で測定することができ、 ■従来法に比べて極めて簡便な操作で短時間に、かつ感
度よく多数の検体の測定が可能である。
■本発明のモノクローナル抗体から成る阻害剤を用いて
神経クローン細胞や、神経節細胞の神経成長因子に応答
した神経線維形成を阻害させることが可能となり、神経
生理学的分野の研究において、該モノクローナル抗体が
果たす役割は非常に重要であると考えられる。
(実施例) 以下に本発明の詳細な実施例を説明する。しかし本発明
は、これら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 モノクローナル抗体の作成 (A)抗原感作動物細胞の調製 Ba1b/cvウス(♀)をヒトNGFβサブユニット
で免疫した。免疫は、マウスの腹腔にフロイントの完全
アジュバントとヒトNGFβサブユニット(特願昭63
−35042記載の方法で得た大腸菌由来の組換えヒト
NGFβサブユニット)100μg/匹とを乳化させた
試料100μlを投与した。2週間後に追加免疫として
ヒトNGFβサブユニット100μg/匹をフロイント
の不完全アジュバントと乳化させたちの100μmをマ
ウス腹腔に投与した。1週間後最終免疫としてヒトNG
Fβサブユニット100μg/匹をリン酸緩衝化生理食
塩水(0,85%NaC1含有0.01%リン酸緩衝液
、pH7,2:以下PBS)に溶解したちの100μl
を腹腔内に投与した。3日後この処置マウスの肺臓を無
菌的に取出した。15%子牛脂児血清(以下15%FC
8と省略する)を含むDMEMlom lを注射器で吸
い取り27ゲージの注射針をつけた。肺臓を水冷してお
いたデイツシュに入れ、注射針で数か新入をあけた。注
射針を差し込み還流し膵臓細胞をデイツシュに流出させ
た。流出液をナイロンメツシュで濾過し遠心チューブに
入れ、11000rpで10分間遠心分離して上澄をす
てた°。細胞ペレット中の赤血球を0.15M塩化アン
モニウム溶液(1mMエチレンジアミン4酢酸−2ナト
リウム塩(以下EDTAと省略する)を含む0.01M
炭酸緩衝液、pH7,2)で溶血させ遠心分離し、さら
に細胞ペレットをDMEMで2回同様に遠心洗浄して牌
細胞とした。
(B)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としてはBa1b/cマウス由来の8−アザ
グアニン耐性株として、SP210−Ag14 (以下
S P 210と省略する)を使用°した。細胞融合を
行う1週間前まで20ug/mlの8−アザグアニン、
15%FC8を含むDMEMで培養し、その後細胞融合
臼まで15%FCSを含むDMEMを使用した。細胞勘
合直前に、S P 210は無菌的にDMEMで110
00rpで10分間遠心洗浄を2回繰り返し調製した。
(C)細胞融合 上記(A)項で調製した肺臓細胞と上記(I3)項で調
製した骨髄腫細胞を5=1の割合で混合遠心(1000
rpm、10分)し細胞ペレットを集めた。遠心チュー
ブを軽くたたいて細胞ペレットを壁面にうずく広げた。
その中に37℃に暖めておいた50%PEG (MER
K社製ポリエチレングリコール4000)を含むDME
M溶液0.5mlを遠心チューブを回しながら少しずつ
滴下した。1分間ゆっくりと遠心チューブを回転させ混
合した後、30秒に1mlの割合で遠心チューブを回転
しながら37℃に加温しておいたDMEMを10回加え
た。つぎにFe2を2mlゆっくりと入れ、11000
rp、10分間遠心した。細胞ペレットを15%FCS
とlXl0   Mヒポキサンチン、4X10   M
アミノプテリン、1.6X10   Mチミジンを含む
DMEM (以下HAT培地と省略する)で2回遠心洗
浄(1000rpm、10分間)した。この培養液を9
6ウエルプレート(Fa 1con#3042)に5×
105細胞個/ウェルになるように200μlずつ分注
した。3日目ごとにHAT培地を100μl/ウエル交
換した。3週間後からは、IXIOMヒボキサンチン、
1.6X 10   Mチミジンと15%FC8を含むDMEM(
以下HT培地と省略する)を培地交換に用いた。
(D)ハイブリドーマの選択 96ウエルプレートに細胞コロニーが認められる100
日目後から固相酵素免疫測定法を行い、培養上清に抗ヒ
トNGFβサブユニット抗体が存在するかどうか調べた
96ウエルイムノプレート平底(インターメッド社製)
に、ヒトNGFβサブユニット2μg/mlを50u 
1/ウェル分注し、37℃で1.5時間静置した。ウェ
ルに残っている溶液を除去し、PBSに0,04%ツイ
ーン(tween)−20を含んだ溶液(以下PBS−
T)で3回洗浄した後、0.1%ウシ血清アルブミン(
以下BSA)を溶解したPBS−T溶液3ooμmを各
ウェルに加えて、37℃で1.5時間ブロッキング処理
した。つぎに各ウェルに上記培養上清を100μmずつ
分注し37℃で1.5時間静置した。これらのウェルを
PBS−T溶液で3回洗浄した後、ペルオキシダーゼ標
識ラビット抗マウスIgG抗体(ジャクソン社製)40
00倍希釈を50μl/ウエルずっ分注し、37℃で1
.5時間静置した。PBS−T溶液で3回洗浄したのち
、基質溶液(1,2% 2.2−アジノジー(3−エチ
ルベンズチアゾリン硫酸)−ジアンモニウム塩(ABT
S)及び0.01%過酸化水素(H2O。)を含有する
0、1Mクエン酸緩衝液(pH5,1)を各ウェルに1
00μl添加した。
30分間室温で放置し、200mMシュウ酸溶液100
μlを加えて酵素反応を停止させた。
415nmでの吸光度を測定し、酵素活性が認められた
ウェルに抗ヒトNGFβサブユニット抗体を産生ずるハ
イブリドーマが存在することがわかる。以上のようにし
て、抗体価の強い抗体産生ハイブリドーマを取得した。
(IE)コンデショニングメディウムの調製26ゲージ
の注射針をつけた注射器に10m1の冷蔵しておいた0
、34Mサッカロース溶液を吸い取った。Ba1b/c
マウス(♂)をを椎脱臼させ、無菌的に腹腔内に上記溶
液を注入した。
注入後5分以内に左側腹部に18ゲージの注射針をつけ
水冷しておいた注射器にて腹腔内溶液を回収した。氷冷
しておいた遠心チューブに上記回収液を流し込み、11
000rpで5分間遠心分離した。遠心後上清を廃棄し
、細胞ペレットに15%FCS−DMEMを加え攪拌し
デッシニに入れた。37℃、5%炭酸ガス濃度、95%
湿度で一晩培養した。培養上清を集め、0.22μmの
メンブレンフィルターで濾過し、これをコンデショニン
グメデウムとした。
(F)クローニング 抗体産生を認めるハイブリドーマについて限界希釈法を
用いて単一クローンにした。上記(E)項で作製したコ
ンデショニングメデウムを1ml含むHAT培地20m
1を用意した。クローニングしたいハイブリドーマ細胞
を各ウェルに1個になるように上記培養液中に調整し、
200μm/ウェルずつ96ウエルプレート(Falc
on#3042)に分注した。培養10日目前後から細
胞コロニーが認められるウェルについて、上記(D)項
に記載した固相酵素免疫測定法をに準じて抗ヒトNGF
βサブユニット抗体産生ハイブリドーマを選択し、さら
に再度クローニングを繰り返し単一ハイブリドーマを樹
立した。最終的に27クローンのハイブリドーマを確立
した。
(G)抗ヒトNGFβサブユニット抗体の精製Ba1b
/c?ウス(♂)6〜10週令の腹腔にブリスタン(2
,6,10,14−テトラメチルペンタデカン)を0.
5ml/匹投与した。2週間後上記(F)項で得られた
抗ヒトNGFβサブユニット抗体産土ハイブリドーマ株
をマウス腹腔内に各クローンについて2×106細胞個
/匹移植した。10日目前後に生成した腹水を、18ゲ
ージの注射針を腹腔に差し込み、1/20mの0.2M
−EDTAをいれた遠心チューブに滴下させた。遠心チ
ューブを400Or pmで10分間遠心し、上清を集
めた。採取した上清を50%硫酸アンモニウム沈殿分画
法にしたがって粗精製し、0.05%アジ化ナトリウム
を含むPBS溶液に透析後、イオン交換クロマトグラフ
ィー、ゲル濾過をおこない精製した。メルカプトエタノ
ール還元下での12%5DS−ポリアクリルアミド電気
泳動で1本の重鎮と1本の軽鎖の2本のバンドになった
ことで抗体の純度を確認した。
以上の方法により、ヒトNGFβサブユニットを特異的
に認識する複数種のモノクローナル抗体を得た。それぞ
れの抗体の結合定数は1o−7〜10   Mの範囲内
であった。
実施例2 免疫測定法 (A)抗ヒトNGFβサブユニット抗体の固定化未処理
マイクロタイタープレート(96ウエルφヌンクプレー
ト、インターメッド社製)の各ウェルに0.1M炭酸ナ
トリウム緩衝1fC(pH9,6)に溶解した3μg/
mlのマウス由来の抗ヒトNGFβサブユニットモノク
ローナル抗体(実施例1で作製したちの;名称Aとする
)の溶液200μ!を加えて、4℃で一夜インキエベー
トした。次に、各ウェルの溶液を除去し、PBS−Tで
3回洗浄した後、0.1%BSAを溶解したPBS−T
溶液300μlを各ウェルに加えて、4℃でブロッキン
グ処理しそのまま保存した。
(B)西洋ワサビペルオキシダーゼ(以下HRP)標詭
抗体の調製 0.3M重炭酸ナトリウム緩衝液(pH8,1)に溶解
したHRP溶液(5mg/m l)l:1%1−フルオ
ロ−2,4−ジニトロベンゼンのエタノール溶液0.1
mlを加え、室温にて1時間反応させた。その溶液に0
.06M過ヨウ素酸ナトリウム1.0mlを添加し30
分反応させた。未反応の過ヨウ素酸ナトリウムを0.1
6Mのエチレングリコール1.Omlを加えて除去した
後、0.01M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9,5)で
透析した。次に、マウス由来抗ヒトNGFβサブユニッ
ト・モノクローナル抗体(実施例1で作製したもの、名
称Bとする;モノクローナル抗体Aとは異なる抗原部位
を認識するもの)5mgを加えて5〜6時間反応させた
。水素化ホウ素ナトリウム5mgを添加して4℃で一夜
放置した。この後、未反応の水素化ホウ素ナトリウムを
除去するため、0.85%塩化ナトリウムを含む10m
Mリン酸ナナトリウム緩衝液pH7,1)に対して4℃
で一夜攪拌しながら透析した。上記反応物をTSKゲル
G−3000SW (東ソー■製、商品名)を用いて高
速液体クロマトグラフィーにて精製し、HRP標識抗体
とした。
(C)試料中のNGFの定量 本実施例中の(A)で記述した方法で作製したマイクロ
タイタープレートを室温にもどし、PBS−T溶液で洗
浄した後、ヒトNGFを含む標準試料を各ウェルにそれ
ぞれ20μl加えた。
つぎに本実施例(B)で得たHRP標識抗体をPBS−
T溶液で希釈し、各ウェルに200μlずつ添加した。
そのまま室温で3時間インキュベートした後、溶液を除
去しPBS−T溶液で3回洗浄した。それに、1.2%
 2.2゛−アジノジ−(3−エチルベンズチアゾリン
硫酸)−ジアンモニウム塩及び0.01%過酸化水素(
H202)を含有する0、1Mクエン酸緩衝液(pH4
,1)から成る基質溶液を各ウェルに200μm添加し
、室温で30分間酵素反応させた後、200mMシュウ
酸溶液を100μl加えて酵素反応を停止させた。
上記マイクロタイタープレートの各ウェルについて、波
長415nm、対照波長492nmの吸光強度を自動マ
イクロタイタープレートリーダー(東ソー■製、MPR
−A4、商品名)で測定した。結果を表1に示す。表1
から明らかなように、試料中のNGFは0.1〜200
ng/mlの範囲で定量できることが確認された。
表1 実施例3 抗ヒトNGFβサブユニットモノクローナル抗体による
阻害試験 (a)PCI2細胞の培養 (前培養) PC12細胞をプライマリアデイツシュ(ベクトン、デ
ィッキンソン社製)に、1o4cells/cm2の濃
度でまき、37℃、95%air、5%CO2の雰囲気
下で1日培養した。培地は、5%準胎児牛血清、5%馬
血清を含むDulbecco  ModifiedMi
nimum  EssentialMedium  を
使用した。(5%PFCS。
5%HSSDMEMと略す) (実験区1) 実験区1として、mouse  2.5SNGF (S
 i gma社製)を40ng/mlの濃ffl’5%
PFcs、596H3,DMEMに溶解し、前培養培地
と交換し3日間培養した。
(実験区2) 実験区2として、mouse  2.58NGF (S
 i gma社製)とヒト神経成長因子βサブユニット
を特異的に認識するモノクロ−ナル抗体clone  
F3F9 (実施例1で調製した°もの)とをそれぞれ
40ng/mlの濃度で5%PFC8,5%H8,DM
EMに溶解し、前培養培地と交換し3日間培養した。
(実験区3) 実験区3として、大腸菌由来 recombinant  human  NGFβ5
ubunitを20μg/mlの濃度で5%PFCS、
5%H8,DMEMに溶解し、前培養培地と交換し3日
間培養した。
(実験区4) 実験区4として、大腸菌由来 recombinant  human  NGFβ5
ubunitと抗ヒトNGFβサブユニットモノクロー
ナル抗体clone  F3F9をそれぞれ20 u 
g / m lの濃度で5%PFCS。
5%HS、DMEMに溶解し、前培養培地と交換し3日
間培養した。
(対照区) 対照区としてNGF及びモノクローナル抗体無添加の5
%PFCS、5%HS、DMEMを前培養培地と交換し
3日間培養した。
(結果) 実験区1〜4及び対照区における神経線維の伸長を観察
し、その結果をそれぞれ第1〜5図に示した。
図からも明らかなように実験区1と実験区3では、神経
線維の伸長が観察された。しかし、実験区2と実験区4
では、神経線維の伸長は観察されず、対照区と同様の形
態を示し、ヒト神経成長因子βサブユニットを特異的に
認識するモノクローナル抗体clone  F3F9が
、mouse  2.58  NGFと recombinant  human  NGFβ 
5ubunttのPC12細胞に対する神経線維伸長作
用を阻害することが確認された。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は、それぞれ実施例3の実験区1〜4及び対
照区における神経線維の伸長の程度を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)神経成長因子βサブユニットを特異的に認識する
    モノクローナル抗体。
  2. (2)神経成長因子βサブユニットを特異的に認識する
    モノクローナル抗体で、 ・固相に固定化されたモノクローナル抗体( I )・標
    識されたまたは標識されていないモノクローナル抗体(
    II) 及び標識されていないモノクローナル抗体(II)を使用
    した場合には、モノクローナル抗体( I )若しくは(
    II)の結果生じる免疫反応生成物またはモノクローナル
    抗体(II)を特異的に認識する標識された抗体を試料と
    反応させ、固相又は液相の標識を直接的又は間接的に検
    出することを特徴とする、試料中の神経成長因子βサブ
    ユニットおよび/又は神経成長因子の測定方法。
  3. (3)神経成長因子βサブユニットを特異的に認識し、
    固相に固定化されたモノクローナル抗体( I ) ・標識された神経成長因子及び/又は神経成長因子βサ
    ブユニット ・試料 とを反応させ、固相又は液相の標識を直接的または間接
    的に検出することを特徴とする、試料中の神経成長βサ
    ブユニットおよび/又は 神経成長因子の測定方法。
  4. (4)モノクローナル抗体が、神経成長因子βサブユニ
    ットに対して10^−^7〜10^−^1^1Mの親和
    定数を有するものである請求項(2)または(3)に記
    載の方法。
  5. (5)請求項(1)に記載の抗体から成る神経成長因子
    βサブユニット及び/又は神経成長因子に対する阻害剤
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