JPH0221954B2 - - Google Patents

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JPH0221954B2
JPH0221954B2 JP57126005A JP12600582A JPH0221954B2 JP H0221954 B2 JPH0221954 B2 JP H0221954B2 JP 57126005 A JP57126005 A JP 57126005A JP 12600582 A JP12600582 A JP 12600582A JP H0221954 B2 JPH0221954 B2 JP H0221954B2
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JP
Japan
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heat
layer
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acid
image
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JP57126005A
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Hideki Takematsu
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5916783A publication Critical patent/JPS5916783A/ja
Publication of JPH0221954B2 publication Critical patent/JPH0221954B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/0027After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or layers by lamination or by fusion of the coatings or layers

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  • Electronic Switches (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は感熱記録材料及び記録方法に関するも
のである。
感熱記録方式は近年、その簡便さ、装置のメン
テナンスフリー等の利点により広範に使用されて
いる方式である。感熱記録方式に使用する感熱記
録材料としてはロイコ染料とフエノール性化合物
を用いたものや染料インキを塗布してなる熱転写
用の転写リボン等が知られている。これらのうち
には基材の所要部分にのみ感熱記録層を予め形成
したものを提案されているが、このようなやり方
では用途毎にサイズの異なる基材に、異なる形状
の感熱記録層を設ける必要がある。又、従来の感
熱記録方式で色相の異なる画像を重ねた多色画像
を記録しようとするときは、熱印字部分のみが転
写するような転写テープを用いると行なえるが一
度転写を行なつた被転写体に再び転写を行なおう
とすると、既に転写によつて形成されている画像
が次の転写を行なうのに用いる転写テープに逆転
写したり、或いは逆転写しないまでも画像が崩れ
たりする不都合がある。或いはロイコ型染料を用
いる系においては透明基材を用いたとしても、全
体に発色するため好ましくないものである。
上記のような欠点を解消するために、基材の表
面に剥離層、感熱記録層、接着剤層が順次設けら
れた感熱記録材料を本発明者は別途提案している
が、このような感熱記録材料においては熱記録を
接着剤層側から行なうため熱ヘツドへの接着剤の
付着の防止のため滑剤や離型剤を接着剤層に配合
する必要があり、又、最表層として軟化点の低い
樹脂を用いる必要があるため印字の際に印字のズ
レを生じる可能性があり、感熱記録層中の発色成
分を溶解する溶剤を含む組成物を用いて接着剤層
を形成すると熱記録を行なう以前に感熱記録層中
の発色成分どうしが接触して発色してしまう恐れ
もあるため、このように溶剤の種類の制限がある
ため、接着剤層を構成する接着剤の選択範囲が狭
く、熱記録後に転写する対象が限定されることが
ある。
本発明は上記した従来技術の欠点を解消せんと
してなされたものであり、画像を最終的に設けた
い対象の表面に予め接着剤層を設けておき、記録
材料として基材の表面に剥離層及び感熱記録層を
順次形成したものを用いることにより、上記の従
来技術の欠点がいずれも解消しうることを見い出
して本発明に到達したものである。
即ち、本発明は基材の表面に剥離層及び感熱記
録層を順次形成してなる感熱記録材料を要旨とす
るものであり、又、本発明は基材の表面に剥離層
及び感熱記録層を順次形成してなる感熱記録材料
に熱記録を行なう工程と、受像シートの表面に接
着剤層を形成する工程とを行なつた後、接着剤層
と感熱記録層とが接するようにして感熱記録材料
と受像シートとを重ね合わせて加熱及び/若しく
は加圧し、しかる後、感熱記録材料の基材を剥離
することを特徴とする記録方法を要旨とするもの
である。
以下、本発明について詳細に説明する。
第1図は本発明において用いる感熱記録材料の
構造を示す模式的な断面図であり、基材1の表面
に剥離層2及び感熱記録層3を順次形成した状態
を示すものである。
上記における基材及び各層、並びに各層の設け
方について説明すると、後述するように本発明に
おいては感熱記録材料に画像形成を行なつた後、
別体の、表面に接着剤層を設けた受像シートに転
写するものであるので画像形成の際の熱記録の熱
や衝撃に耐え、かつ、転写の際の加熱及び/若し
くは加圧に耐えるものを使用する。具体的には帳
票用紙、コンデンサー紙、薄葉紙、上質紙、板紙
等の紙、セロフアン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、セルローストリアセテート等のプラスチ
ツクフイルム、合成紙、若しくは金属箔、並びに
以上の各材料の任意の複合体が使用できる。
次に、以上のような基材1の表面に設ける剥離
層について説明すると、剥離層としては基材と接
着性を有し、かつ、後述の感熱記録層を保持し、
加熱若しくは加圧時に感熱記録層を剥離しうるも
のであればよく、例えば、酢酸セルロース樹脂、
セルロースアセテートブチレート樹脂等のセルロ
ース系樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、エポ
キシ樹脂等の樹脂をベヒクルとする塗料を用いて
公知の塗布方法により設けたもの、更に公知の塗
料にレシチン等の熱離型剤、シリコーン、ワツク
ス等を添加してなる塗料を用いて設けたもの等を
例示できる。
次に感熱記録層3について説明すると、かかる
感熱記録層3は例えば、ジアゾ化合物、アルカリ
性物質、カツプリング剤、その他の添加剤及び結
合剤を加えてなる組成物を用いて形成することが
できる。
上記においてジアゾ化合物としては、例えば、
特公昭55―49730号公報に記載してあるものを用
いることができ、或いはこれらの対応ジアゾスル
ホネートも使用できる。
カツプリング剤としては一般式 で表わされるものを例示できる。但し、上記にお
いてR1,R2,R3,R5は水素、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、スルホン酸若しくはスル
ホン酸ナトリウム塩、アルキルアミノ基、アリー
ルアミノ基、アミノ基、カルボン酸、カルボン酸
エステル基、又はハロゲンであり、R4はアルキ
ル基、アリール基、若しくは複素環であり、R6
はスルホン酸若しくはスルホン酸ナトリウム塩又
はカルボキシル基であり、R7、及びR8はR1
R2,R3若しくはR5と同様のもの及びヒドロキシ
ル基でありXはハロゲン、mは1〜3の整数、n
は1若しくは2である。上記のうち(A)及び(B)に属
するカツプリング剤は青色若しくは赤色系の染料
を与えるものであり、(D)及び(E)に属するものは赤
色若しくは黄色系の染料を与えるものであり、こ
れらの他、次式 で表わされるようなものも使用できる。
具体的にはレゾルシン及びその誘導体である4
―ベンゾイルレジルシン、2―メチルレゾルシノ
ール、5―メチルレゾルシノール、ジレゾルシノ
ール及びジレゾルシノールサルフアイド、フロロ
グリシン、ピラゾロン類である1―フエニル―3
―メチル―5―ピラゾロン、4,4′―ビス(1―
フエニル―3―メチル―5―ピラゾロン)、1―
(4′―スルホフエニル)―3―メチル―5―ピラ
ゾロン、ナフトール類としては、2―ヒドロキシ
―3―ナフトエ酸―2′―エトキシアニリド、2―
ヒドロキシ―3―ナフトエ酸―2′,5′―ジメトキ
シアニリド、2―ヒドロキシ―3―ナフトエ酸―
2′―メトキシ―5―ニトロアニリド、2―ヒドロ
キシ―3―ナフトエ酸―2―メチル―4―クロロ
アニリド、2―ヒドロキシ―3―ナフトエ酸―モ
ルホリノプロピオアミド、2―ヒドロキシ―3―
ナフト酸エタノールアミド、ジヒドロキシナフタ
リン、2―ヒドロキシ―3―ナフトエ酸ナフトア
ミド、1,8―ジヒドロキシナフタリン―3(ま
たは4)―スルホン酸ナトリウム、1―ヒドロキ
シ―8―ベンゾイルアミノナフタリン―3―スル
ホン酸ナトリウム、1―ヒドロキシ―8―フエニ
ルアミノナフタリン―4―スルホン酸ナトリウ
ム、1―ヒドロキシ―8―メチルアミノナフタリ
ン―5―スルホン酸ナトリウム、1―ヒドロキシ
ナフタリン―4―スルホン酸ナトリウム、2,8
―ジヒドロキシナフタリン―6―スルホン酸ナト
リウム。
酸性のカツプリング剤としては、2―ヒドロキ
シ―3―ナフトエ酸、2―ヒドロキシ―6―ナフ
トエ酸、2―ヒドロキシ―1―ナフトエ酸、2,
6―ジヒドロキシ安息香酸、2,4―ジヒドロキ
シ安息香酸、3,5―ジヒドロキシ安息香酸、
2,4,6―トリヒドロキシ安息香酸及びシアノ
酢酸、そのほか、m―ヒドロキシフエニル尿素、
N,N―エチレンビスアセトアセトアミド、2,
6―ジヒドロキシアセトフエノン、アセトアセト
アニリド、2,4,6―トリヒドロキシアセトフ
エノン、N―ベンジルアセトアセトアミド、カテ
コール、アセト酢酸ベンズアミド、あるいはま
た、2,4―ジヒドロキシ安息香酸エタノールア
ミド、3,5―ジヒドロキシ安息香酸エタノール
アミドなども使用できる。
カツプリング剤としてはその構造中にカツプリ
ング位置とともに、カルボン酸金属塩の形の基を
有する化合物も使用できる。具体例を挙げると、
2―ヒドロキシ―1―ナフトエ酸、2―ヒドロキ
シ―3―ナフトエ酸、2―ヒドロキシ―4―ナフ
トエ酸、2―ヒドロキシ―6―ナフトエ酸、2,
3―(または2,4―、2,5―、2,6―、
3,4―、3,5―)ジヒドロキシ安息香酸、
2,3,4―(または2,4,6―、3,4,5
―)トリヒドロキシ安息香酸、2―ヒドロキシア
ントラセン―3―カルボン酸、3―ヒドロキシベ
ンゾフラン―2―カルボン酸、2―ヒドロキシカ
ルバゾール―3―カルボン酸、2―ヒドロキシ―
α―ベンゾカルバゾール―3―カルボン酸、1―
(4′―スルホフエニル)―3―カルボキシ―5―
ピラゾロン、4,4′―メチレンビス―(3―ヒド
ロキシ―2―ナフトエ酸)―2―(または3―、
4―)アセトアセトアミノ安息香酸、3―(また
は4―、5―、6―)アセトアセトアミノサリチ
ル酸、5,5′―カルボキシアセトアセトベンジジ
ドのような芳香族化合物の金属塩である。
塩を形成する金属としては、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ス
トロンチウム、バリウム、アルミニウム、クロ
ム、マンガン、鉄、コバルト、ニツケル、銅、亜
鉛またはカドミウムなど、1価または多価の原子
価をもつものから任意に選べる。
構造中にカツプリング位置とともに、カルボン
酸金属塩の形の基を有する化合物として列挙した
各化合物のうち、特に好ましいものは2―ヒドロ
キシ―1―ナフトエ酸、2―ヒドロキシ―3―ナ
フトエ酸、2,4―ジヒドロキシ安息香酸、4―
アセトアセトアミノ安息香酸、または4―アセト
アセトアミノサリチル酸の、カルシウム、亜鉛、
ストロンチウム、マンガンまたはカドミウムの塩
である。
アルカリ性物質としては有機若しくは無機の、
塩基性化合物若しくは熱分解によりアルカリを発
生する熱分解性アルカリ発生剤を用いることがで
き、有機系のものとして、尿素、チオ尿素、アミ
ノピリジン、イミダゾール、フエニルイミダゾー
ル、グアニジン、ジフエニルグアニジン、ジ―o
―トリルグアニジン等、無機系のものとして、
NH4HCO3、NH4H2PO4、(NH42HPO4
(NH43PO4、NaHNH4PO4等を挙げることがで
きる。
その他の成分としてはジアゾ化合物の保存安定
性の向上及び定着操作における光分解速度の向上
の意味で酸性の安定剤を加えることが望ましく、
1価ないし2価以上の脂肪酸、具体的にはクエン
酸、シユウ酸、マロン酸、リンゴ酸、アジピン
酸、マレイン酸等を挙げることができる。
結合剤としては、好ましくは(イ)ジアゾ化合物の
溶剤である水、メタノール若しくはエタノールに
溶解すること、(ロ)熱印字の際にジアゾ化合物の発
色反応が容易な程度に軟化ないし溶融することが
挙げられる。以上の条件に合致するものとしては
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセタール、ポリビニルホルマール、
エポキシ、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリル酸塩、
ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース、メラミン、ポリビニルピ
ロリドン、ゼラチン、カゼイン等の合成若しくは
天然の樹脂を挙げることができる。結合材とし
て、更に酸性残基を有するものを用いると、ジア
ゾ化合物の安定化及び定着時の光分解速度促進の
点でより好ましく、このようなものとしてはスチ
レン/マレイン酸共重合体、イソブチレン/マレ
イン酸共重合体、塩化ビニル―酢酸ビニル―マレ
イン酸三元共重合樹脂を用いるとよい。
上記したジアゾ化合物、アルカリ性物質、カツ
プリング剤、その他の成分、及び結合材に溶剤若
しくは希釈剤を加えて感熱記録層形成用の組成物
を調製する。
上記においてジアゾ化合物とカツプリング剤の
配合比は1/0.5〜1/5であり、より好ましく
は1/3〜1/2である。又、ジアゾ化合物と結
合材の配合比は1/1〜1/20、より好ましくは
1/3〜1/10である。アルカリ性物質は使用す
るアルカリ性物質の種類により、アルカリ性の度
合が異なるため一概には言えず、適宜予備試験等
を行なつて定めるが、その配合量はジアゾ化合物
とカツプリング剤の結合が十分に促進されるよう
な雰囲気を作る最少限でよい。
但し、後述するようにアルカリ性物質を含む層
を後述するように別の層(例えば第3図中符号3
Aで示す層)とするときはアルカリ性物質/結合
材は1/0.5〜1/5、好ましくは1/0.5〜1/
2程度である。
以上のようにして調製した組成物を基材の一方
の面の剥離層の表面に公知の塗布方法、例えばグ
ラビアコート、ロールコート、エアーナイフコー
ト、キスコート、スプレーコート、かけ流しコー
ト、デイツプコート、スピンナーコート、ホイー
ラーコート、刷毛塗り、シルクスクリーンによる
ベタコート、ワイヤーバーコート、フローコー
ト、グラビア印刷、グラビアオフセツト印刷、平
版オフセツト印刷、ダイリソ印刷、凸版印刷、凹
版印刷、ジエツトプリント、シルクスクリーン印
刷、静電印刷により塗布し、厚みが1〜5μm程度
になるようにして感熱記録層を形成する。
感熱記録層としては上記したアルカリ性でも発
色するタイプの他、中性で発色するものも使用で
き、一例としてジアゾ化合物とし2,5―ジエト
キシ(ジメトキシ)―4―(4―トリルメルカプ
ト)ベンゼンジアゾニウムクロライドを用い、ア
ルカリ性物質を含まずに感熱記録層を構成しても
よい。
以上の工程とは別に、本発明においては受像シ
ートの表面に接着剤層を形成する。第2図は受像
シート4の表面に接着剤層5を形成してある状態
を示す断面図である。
上記において受像シートとしては例えば次のよ
うなものを挙げることができる; (イ)帳票用紙、薄葉紙、硫酸紙、上質紙、アート
紙、コート紙、板紙等の紙、(ロ)ポリエチレンフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、アイオノマーフ
イルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリ塩化ビニ
リデンフイルム、ポリビニルアルコールフイル
ム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリ
カーボネートフイルム、ナイロンフイルム、ポリ
スチレンフイルム、エチレン酢酸ビニル共重合体
フイルム、エチレンビニルアルコール共重合体フ
イルム、セルロースジアセテートフイルム、セル
ローストリアセテートフイルム、ポリスルホンフ
イルム、ポリイミドフイルム等のプラスチツクフ
イルム若しくはプラスチツクシート又はプラスチ
ツク板、(ハ)、ステンレス、アルミニウム、銅、
鉛、錫等の金属箔若しくは金属板、(ニ)天然繊維、
化学繊維、ガラス繊維等の繊維の織布若しくは不
織布、(ホ)ガラス、コンクリート、セラミツク等の
無機質板、(ヘ)木、合板、パーチクルボード等の木
質板、(ト)上記(イ)ないし(ヘ)の材料を適宜に積層した
ものである。これらのうち、高品質の画像を得る
にはアート紙、コート紙、白色のポリエステルフ
イルム等が例示でき透明性を要求される場合には
透明プラスチツクフイルム又はシートが好ましく
又透明プラスチツクフイルム又はシートが好まし
く透明プラスチツクフイルムの中でもポリエステ
ル、ポリカーボネート等の耐熱性のすぐれたもの
が好ましい。
次に以上のような受像シート4の表面に接着剤
層5を形成する。かかる接着剤層5を形成する接
着剤組成物は熱可塑性樹脂、例えば、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリエステル、ポリエステルポリオール、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸
エステル、エチレン/酢酸ビニル共重合体等の樹
脂であつて透明性を有するものが望ましく、透明
基材の材質、或いは本発明の感熱記録材料を用い
て記録し貼着する対象との接着性を考慮して選択
し、適宜な溶剤に希釈し、公知の塗布方法により
塗布することにより感熱接着剤層5を形成するこ
とができる。感熱接着剤層5の厚みとしては特に
限定されないが、5〜50μm程度である。
或いは接着剤組成物として紫外線硬化性を有す
るエポキシ樹脂を用いると感熱記録層の定着と接
着剤の硬化が同時に行なえる。
以上のように準備した感熱記録材料及び受像シ
ートを用いて記録を行なうには第3図に示すごと
く、まず感熱記録材料の感熱記録層3側からサー
マルヘツド6を用いて熱記録を行なう。熱記録に
使用するサーマルヘツドとしてはライン若しくは
マトリツクスのドツト型、セグメント型、熱活字
型又は熱ペン型等の任意の型式のものが使用で
き、熱エネルギーとしては1ドツトあたり0.1〜
5mJが必要である。
感熱記録層中のジアゾ化合物としてジアゾスル
ホネートを使用する場合には熱印字を行なうのに
先立ち、活性化のための紫外線露光を行なうとよ
く、このようにすると、記録感度が上昇する。
熱印字を行なつた後、感熱記録層に紫外線を照
射して、熱印字のされていない部分のジアゾ化合
物を分解させて画像を定着し、その後の不要なカ
ブリ発色を防止する。定着及び活性化のために用
いる紫外線は、例えば、超高圧水銀灯、高圧水銀
灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、クセノンアー
ク、メタルハライドランプ等の光源から発するも
のを用いればよい。
以上のように熱印字及び定着を行なつた後、第
4図に示すごとく接着剤層5と感熱記録層3とが
接するようにして感熱記録材料と受像シートとを
重ね合わせて加熱及び/若しくは加圧し、しかる
後、感熱記録材料の基材を剥離層と共に剥離す
る。
更に感熱記録材料の感熱記録層中の発色成分、
特にカツプリング剤を変えて異なる発色状態を与
えるようにしておき、熱印字及び定着した後に他
の基材に次々に重ねて転写すると色相の異なる画
像が混在して視認される。多色刷りのような効果
が得られる。多色刷りのような効果と言つても、
単に色相の異なる区域が並んでいるだけでなく、
予め所定の色分解用フイルターを用い、黄、赤、
藍、黒の発色を与える感熱記録材料に記録し、見
当を合わせて同一基材上に貼着すると、いわゆる
カラー写真のような画像も得られるものである。
以上、本発明の感熱記録材料の基本について述
べたが、更に次のような改変を行なつてもよい。
改変の(1)としては、第5図に示すごとく、感熱
記録材料の感熱記録層3の表面に更に感熱記録層
を保護し、かつ、熱印字の際に感熱記録層中の成
分がサーマルヘツドに付着する、いわゆるステイ
ツキングを防止するための保護層7を設けた感熱
記録材料が挙げられる。保護層7としては熱可塑
性樹脂や熱硬化性樹脂に滑剤および離型剤を配合
してなる塗料組成物を用いて公知の塗布方法によ
り形成することができ、かかる塗料組成物はエチ
ルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロー
ス、セルロースアセテートプロピオネート、ニト
ロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘
導体、ポリスチレン、ポリαメチルスチレンなど
のスチレン樹脂及びスチレン共重合樹脂、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなど
のアクリル又はメタクリル樹脂の単独又は共重合
樹脂、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジ
ン変性フエノール樹脂、重合ロジンなどのロジン
エステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹
脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹
脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル―酢酸ビニル共
重合樹脂、環化ゴム、塩化ゴム等のうちから選択
したベヒクルの1種又は2種以上と更に滑剤及び
離型剤を配合し、溶剤及び希釈剤を添加し混練と
して調製することができる。サーマルヘツドとし
てドツトライン型感熱プリンターは熱印字の際に
圧力がかかり、感熱記録材料とサーマルヘツドと
が強く摩擦するので、滑剤および離型剤の使用が
効果的となる。
このように強固な保護層を設定するのは、接着
剤層に保護層の機能を兼ね備えさせる方式では不
可能であり、接着剤層と保護層を分けて設ける本
発明の構成により可能となるものである。
滑剤として役立つものは、金属石けんすなわち
ラウリン酸やステアリン酸のような脂肪酸の金属
塩が代表的であるが、そのほかにも次のような物
質がある。
有機スズ脂肪酸塩たとえばジブチル―スズ―ジ
ラウレート、ジブチル―スズ―ジノニレート、 脂肪酸アミドたとえばステアリルアミド、パル
ミチルアミド、オレイルアミド、ビス脂肪酸アミ
ド、 高級ケトンたとえばステアロン、 高級アルコールとその誘導体たとえばミリスチ
ルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセ
ロール、 炭化水素類たとえば流動パラフイン、パラフイ
ンワツクス、マイクロワツクス、低重合度のポリ
エチレン、ならびに、 天然ワツクスたとえばカルナウバロウ、カンデ
リラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタ
ンロウ。
又、離型剤とは、一般にゴムやプラスチツク加
工に際して型離れを改善する目的で使用されてい
るものを指す。多種類の物質が離型剤として役立
つが、主なものを挙げれば、 鉱油たとえば石油エーテル、 植物油たとえばオリーブ油やヒマシ油、 ワセリンあるいはラノリン、 脂肪酸とくに炭素数11〜24のアルカン酸または
アルケン酸、およびそのエステルとくに炭素数6
〜24のアルキルまたはアルケニルとのエステル、 亜リン酸エステルとくにフエニルまたはアルキ
ル(炭素数8〜13)のエステル、 グリセリン―ソルビタン縮合物の脂肪酸エステ
ル、 アルケノイル(炭素数7〜21)アミノ酸エステ
ル、 フルオロカーボンおよびテフロン、ならびにシ
リコーン などである。
上記した保護層を構成するのに使用する滑剤お
よび離型剤は、上記のように保護層を形成しない
ときは感熱記録層中に配合しあつてもよい。しか
しながら保護及びステイツキングの防止効果は保
護層を別に形成したときの方がすぐれている。
改変の(2)としては、受像シートの表面に接着剤
層を形成する際に、受像シートの表面に直接に組
成物を用いて塗布する代わりに、予め別体の基材
に剥離層及び接着剤層を順次形成してなる接着剤
シートを用いて受像シートの表面に接着剤層を形
成することが挙げられる。接着剤シートを製造す
るには、基材、剥離層、接着剤層として、前記し
た感熱記録材料用の基材及び剥離層、受像シート
に設ける接着剤層と同様な材料及び方法を用いて
行なえばよく、このように接着剤シートを用いる
と、受像シートの適宜な位置に必要の都度、所望
の大きさの接着剤層を設けることができる。
更に改変の(3)としては感熱記録層3を第6図に
示すように、アルカリ性物質を含む層3Aとアル
カリ性物質以外の物質を含む層3Bの二つの層に
分けてもよい。層3A及び3Bを形成する順序は
第6図のようにしてもよく、又3A及び3Bを入
替えてもよい。なおアルカリ性物質を含む層3A
は、アルカリ性物質と、層3B中のアルカリ性物
質以外の物質とをより効率的に隔離するため、ア
ルカリ性物質を結合材中に溶解したものよりも分
散してなるものが好ましい。
又、前記した様に中性で発色するジアゾ化合物
を用いて感熱記録層を構成するときはジアゾ化合
物を含む層とカツプリング剤を含む層とに分けて
もよい。
以上の本発明によれば、得られた画像を用途に
合わせた適宜な基材の適宜な位置に、適宜な大き
さで転写することが出来るから、予め、材料、大
きさの異なる基材毎に、大きさ及び位置を決めて
感熱記録層を形成しておく不便さがない。又、本
発明によれば得られた画像を他の基材に重ねて転
写できるから、従来の予め感熱記録層を有すると
き発色色相が1種であつたり、或いは転写テープ
を用いる際の逆転写といつた不都合が生じない。
更に本発明によれば感熱記録層上に接着剤層を
予め設けておかなくてよいから、接着剤層を構成
する組成物に用いる溶剤の制限に由来する不都合
がなく、接着剤の選択範囲が広いものであり、従
つて転写する対象である受像シートの選択範囲が
広いものである。
以下に本発明をより具体的に説明するための実
施例を掲げる。
実施例 1 下記組成の剥離性塗料、感剤塗料、保護層用塗
料及び接着剤用塗料を調製した。
剥離性塗料 酢酸セロース樹脂(ダイセル化学工業製、
LAC) ……5重量部 メチルセロソルブ ……25 〃 メチルエチルケトン ……15 〃 トルエン ……15 〃 大豆レシチン ……0.5 〃 感剤塗料 2,5―ジエトキシ―4―(4′―トリルメルカ
プト)―ベンゼンジアゾスルホン酸ナトリウム
…1重量部 2―ヒドロキシ―3―ナフトエ酢酸カルシウム
塩 1.5 〃 酢酸プロピオン酸セルロース樹脂(イーストマ
ンコダツク製、CAP482―05) ……5 〃 トルエン ……20 〃 エタノール ……20 〃 メチルセルソルブ ……5 〃 保護層用塗料 ポリメタクリル酸メチル樹脂(分子量約70万)
……1重量部 ポリエチレンワツクス(BASF製、AF)
……0.2重量部 離型剤(MOLDWIZ F―57) ……0.5 〃 トルエン ……9.3 〃 接着剤用塗料 塩ビ/酢ビ共重合樹脂 ……5重量部 アクリル樹樹(ロームアンドハース製、パラロ
イドB―66) ……5 〃 メチルエチルケトン ……20 〃 トルエン ……20 〃 上記各塗料を用い、厚み25μmの透明ポリエス
テルフイルムの表面に、まず剥離性塗料を用いて
グラビアコーテイングにより塗膜厚みが0.5μmと
なるよう剥離層を設け、次いで感剤塗料を用いて
ロールコーテイングにより塗膜厚み3μmの感剤層
を剥離層に重ねて設け、更に感材層に重ねて保護
層用塗料を用いロールコーテイングにより塗膜厚
み2μmの保護層を設けて感熱記録材料を作成し
た。
得られた感熱記録材料の接着剤層側よりライン
ドツト型のサーマルプリンターによりドツトあた
り約1.3mJのエネルギーで熱印字し、更に約
1000JのエネルギーのXeフラツシユで定着した
後、感熱記録材料の保護層側を、予め上記接着剤
用塗料塗膜厚み10μmになるよう塗布してあるア
ート紙と重ねて170℃の熱板にて10Kg/cm2の圧力
で加熱及び加圧して接着させポリエステルフイル
ムを剥離したところアート紙上に透過光学濃度
1.12の鮮明な青色画像が得られた。
実施例 2 実施例1で用いたのと同じ剥離性塗料と接着剤
用塗料とを用いて、ポリエステルフイルム(厚み
25μm)の表面に剥離層及び接着剤層を設けて接
着剤転写シートを作成した。
上記で得られた接着剤転写シートを用いてアー
ト紙上に接着剤層を設ける以外は実施例1と同様
に行ない同様にアート紙上に鮮明な青色画像を得
た。
実施例 3 実施例1で用いた感剤塗料中の2―ヒドロキシ
―3―ナフトエ酸カルシウム塩を2―ヒドロキシ
―1―ナフトエ酸カルシウム及びアセトアセトア
ミノサリチル酸カルシウム塩に変更した感剤塗料
をそれぞれ作成し、それぞれの感剤塗料を用いて
感熱記録材料を作成した。得られたそれぞれの感
熱記録材料及び実施例1の感熱記録材料に画像を
形成した後、実施例2の手続に従つて転写を繰り
返すことによりアート紙上に3種の画像が転写さ
れ、しかも各画像の重なり部分において混色の効
果を有し、即ち、赤、青、黄、緑、橙、紫、赤味
のある黒色の7色の色彩からなる画像が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感熱記録材料の断面図、第2
図は受像シートの断面図、第3図は本発明の感熱
記録材料を用いて記録する様子を示す断面図、第
4図は第1図示の感熱記録材料と第2図示の受像
シートとを重ねて転写する様子を示す断面図、第
5図及び第6図は本発明の感熱記録材料の他の実
施例を示す断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基材の表面に均一に剥離層及び下記〜の
    いずれかの組成からなる感熱記録層を順次形成し
    てなる感熱記録材料。 無色又は淡色の染料前駆体及び酸性顕色剤 ジアゾニウム塩、カツプリング剤及びアルカ
    リ発生剤 ジアゾスルホネート及びカツプリング剤。 2 基材の表面に剥離層及び感熱記録層を順次形
    成してなる感熱記録材料に熱記録を行なう工程
    と、受像シートの表面に接着剤層を形成する工程
    とを行なつた後、接着剤層と感熱記録層とが接す
    るようにして感熱記録材料と受像シートとを重ね
    合わせて加熱及び/若しくは加圧し、しかる後、
    感熱記録材料の基材を剥離することを特徴とする
    記録方法。 3 別体の基材に剥離層及び接着剤層を順次形成
    してなる感熱接着剤シートを用いて受像シートの
    表面に接着剤層を形成することを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の記録方法。
JP57126005A 1982-07-20 1982-07-20 感熱記録材料及び記録方法 Granted JPS5916783A (ja)

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