JP3240663B2 - ポジ型画像形成方法 - Google Patents

ポジ型画像形成方法

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茂樹 清水
慶一 弓木
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Konica Minolta Inc
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Mitsubishi Chemical Corp
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性樹脂を利用してカ
ラー画像を紙の上に形成する方法に関するものであって
Ink on Paper 画像を感光性樹脂を用いて
形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光性樹脂を利用したカラー画像形成法
は簡易プルーフとよばれ、校正刷りの代替法として広く
利用されることが期待されている。この傾向は欧米の印
刷業界において顕著であるが、日本の印刷業界に於いて
はまだ充分広く行き渡ってはいない。この最大の理由は
従来の簡易プルーフによる画像は、まだ印刷物の代替と
認めがたい欠点を有している為である。従来の簡易プル
ーフによるカラー画像は、受像紙上に色分解された網点
が転写されている点では印刷物と同じであるが、網点の
存在しない非画像部においても離型層である透明なポリ
マー層で被覆されている点が印刷物と異なっている。
【0003】すなわち従来の簡易プルーフは紙の全面が
ポリマーで被覆されているのに対し、実際の印刷物では
非画像部では紙の地肌が露出しており、結果として簡易
プルーフの画像は印刷物よりも光沢が強く写真に近い印
象を与えることになる。前記欠点の改善を目的として最
近は網点画像のみが受像紙に転写され、離型層は転写さ
れない、実際の印刷物により近い、Ink on Pa
per 方式のプルーフフィルムが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
簡易プルーフを用いた画像形成方法は、画像形成材料と
受像紙を加熱および加圧して形成した積層体温度が室温
に戻ってから基板を剥離して、離型層と画像を受像紙上
へ転写するという方法であったが、Ink onPap
er 方式のプルーフに従来の画像形成方法を適用して
も、好適な画像を形成することができず、転写前に網点
画像が欠落したり、あるいは転写処理によっても離型層
を設けた基板上に残存する部分が生じたりするという従
来技術の難点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる難
点を克服して優れたInk on Paper 方式の
ポジ型画像形成方法を得るべく鋭意検討の結果、離型層
と該離型層上に設けられた感光性樹脂層とのせん断応力
の温度変化に着目し、Ink on Paper 方式
の画像が好適に得られる条件が存在することを見い出
し、本発明に到達した。則ち、本発明の目的は、網点画
像欠落や離型層上の残存網点等の画像欠陥のないInk
on Paper 方式のポジ型画像形成方法を提供
することにある。しかして、かかる本発明の目的は、基
板上に離型層、ポジ型感光性樹脂層をこの順に積層して
なり、該離型層と該感光性樹脂層とのせん断応力が30
℃以下の雰囲気中では15g/mm2 以上である画像形
成材料を、露光して画像を形成させ、加熱および加圧下
で、該画像形成材料と受像紙を積層して積層体を形成
し、60℃以上の雰囲気で該せん断応力を7g/mm2
以下とし、60℃以上の雰囲気で該積層体から基板と離
型層を剥離して画像のみを受像紙上に転写するポジ型画
像形成方法によって、容易に達成される。以下、本発明
を詳細に説明する。
【0006】本発明はある種の感光性樹脂層と離型層と
の組合せに於て両者間の接着強度が温度を上げてゆくに
つれて低下する現象を利用したものである。本発明の感
光性樹脂層は30℃以下の室温では離型層にじゅうぶん
な強さで接着しており、露光、現像により離型層を設け
た基板上に高精度の網点画像を形成することが可能であ
り、かつ形成された網点画像がハンドリング時に欠落す
ることもない。次に加温加圧下で網点画像面と受像紙と
を積層後、該積層体温度が特定温度より高いときに離型
フィルムを受像紙より剥離すると、離型層との接着強度
が低下している為に、Ink on Paper方式の
網点画像のみが受像紙に転写される。本発明の第1の構
成要素は離型層を設けた基板である。基板としてはポリ
エステルフィルムが最も望ましく、フィルムの厚さは5
0から150μmが好適である。離型層としては熱可塑
性のポリマー層をこの基板フィルム上に5から50μm
の厚さに施したものが望ましい。
【0007】熱可塑性のポリマーのなかでも塗布溶媒に
溶解しにくいポリオレフィン系の樹脂が望ましい。この
ような離型層の上に感光性樹脂層を塗布する場合、離型
層が溶解しないことが、網点画像を完全に受像紙に転写
させる為に必要である。望ましい熱可塑性樹脂としては
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−アルキルメタクリレート共重合
体、エチレン−アルキルアクリレート共重合体、各種ア
イオノマーなどが挙げられる。これらの樹脂での主要成
分はポリオレフィンが好ましく、その他の共重合成分の
モル比は30%以下が望ましい。30%以上になると感
光層が塗布溶媒に侵されやすくなり、満足すべき網点転
写性が得られなくなることがある。これらの樹脂はいず
れも一般の塗布溶媒には難溶性であり、これらの樹脂層
をポリエステル基板フィルム上に付与するにはラミネー
ト法が最も好適である。
【0008】本発明の第2の構成要素は離型層を設けた
基板上に設ける感光性樹脂層である。ポジ型感光性樹脂
層はポジ型感光体とバインダーポリマーと着色色素が主
要構成成分である。感光体としてはナフトキノンジアジ
ドスルホン酸エステルが望ましい。バインダーとしては
転写時のラミネーターの加温条件で離型処理層とのせん
断応力による接着強度が減少するような樹脂が必要であ
る。特に紙への接着性に優れていることが重要で、例え
ば酢酸ビニルポリマー、酢酸ビニルとアルキルアクリレ
ートの共重合体、酢酸ビニルとアルキルメタクリレート
の共重合体、酢酸ビニルと高級脂肪酸ビニルとの共重合
体、等が望ましい。これらの酢酸ビニル共重合体に於け
る酢酸ビニルのモル比は50%以上が望ましい。50%
以下だと昇温時の離型層との接着力の減少と受像紙への
良好な接着性を両立させるのが困難となることがある。
【0009】着色色素は限定されないが公知の色素を添
加してイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の
プルーフフィルムとして使用できる。本発明の感光層を
離型層上に形成するには、溶媒に上記感光層成分を溶解
させた感光液を作成しホワラー、ロールコーター、ダイ
コーター、カーテンコーターなどの公知の方法で塗布す
ることができる。溶媒としては限定はされないがエチル
セロソルブ、セロソルブアセテートなどのセロソルブ系
溶媒、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸
メチル、乳酸エチルなどの乳酸エステル類、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、アル
コール類、などを用いることが出来る。感光層の厚みは
0.5μm以上5μm以下となるように塗布するのが望
ましい。このような離型層と着色感光性樹脂層とを積層
したときには30℃以下の室温では着色感光層は充分な
接着強度で離型層に保持されている。露光、現像処理を
行っても網点画像が離型層を設けたフィルムから欠落す
ることは無い。このときの離型層と着色感光層とのせん
断応力による接着強度は図1のような方法に従いフィル
ムサンプルを熱機械分析装置(以下TMAと略す)にか
けて引っ張り荷重法にて測定することにより得られる。
TMAは30℃以下の室温では15g/mm2 以上であ
ることが望ましい。
【0010】このようにして得られた感光性プルーフフ
ィルムは透明ネガ原図を通して超高圧水銀灯、メタルハ
ライド灯、キセノン灯などで露光されたのちアルカリ性
の現像液により現像処理され、離型層を設けたフィルム
上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の網点画
像を形成することが出来る。次に網点画像面と受像紙と
を加温した圧着ゴムローラーにて密着積層し、直ちに離
型層を設けたフィルムを剥離する。受像紙としては限定
はされないが一般に印刷に使用される各種の用紙が適用
可能である。例えばコート紙、アート紙、上質紙、新聞
紙、カートン紙などが挙げられる。圧着ゴムローラーの
圧力は0.5−5kg/cmの範囲が望ましく、ローラ
ーの加温条件としては60℃から120℃の範囲が望ま
しい。離型処理フィルムを剥離する温度条件はできるだ
け積層温度に近いことが望ましく、積層温度より20℃
以上低下しないことが望ましい。TMAは60℃以上の
雰囲気中で、7g/mm2 以下であることが望ましく、
前記TMA値となるよう、前記離型層と前記感光性樹脂
層の組み合せは適宜調整することができる。以下、本発
明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は
その要旨を超えない限り、これらの実施例に限定される
ものではない。
【0011】
【実施例1】75μmのポリエステルフィルムにエチレ
ン−エチルアクリレート共重合体(モル比91:9)を
30μmの厚さでラミネートし、離型層を設けたフィル
ムを作成した。次に下記組成の感光液を調合し、ワイヤ
ーバーにて離型層を設けたフィルム上に塗布し、1.2
μmの厚さの着色感光層を形成させた。
【0012】
【表1】 コーポニール9484(酢酸ビニルポリマー、日本合成化学社製)100重量 部 p−クレゾール/フォルマリン樹脂のキノンジアジドエステル 18重量部 顔料(東洋インキFG7330) 10重量部 乳酸エチル 1200重量部 かくして得られた感光性プルーフフィルムに網点とベタ
部とが混在したテストフィルムを密着させて水銀ランプ
にて250ミリジュール/cm2 の露光を行った後、ア
ルカリ現像液(SDR−1、コニカ社製)にて処理した
ところ175線にて2%から95%までの網点が再現さ
れており、かつベタ部の画像濃度も満足すべきものであ
った。
【0013】次に印刷用紙(特菱アート社製)とプルー
フフィルムの網点画像面を80℃に加熱されたゴムロー
ラーにて1kg/cmの加圧下でラミネートし、60℃
以上の条件でフィルムと受像紙を剥離したところ、カラ
ープルーフフィルム上の画像は全て欠落なく受像紙に転
写していた。一方ラミネート後、25℃まで冷却してか
らフィルムを剥離すると網点画像、ベタ画像とも過半数
が離型層を設けたフィルム上に残り、受像紙上の画像は
全く不満足なものであった。
【0014】
【実施例2】実施例1で作成した感光性プルーフフィル
ムを露光することなく、そのまま実施例1と同様な現像
処理を行い、全面ベタ画像を離型フィルム上に形成させ
た。次にベタ画像層と受像紙とを図1のようなサンドイ
ッチ状の形状に貼あわせ、実施例1と同様な条件にてラ
ミネートしたのち、TMA測定装置(デユポン2940
型)にて感光層と離型フィルムが剥離する際の荷重を測
定し、この荷重より離型層と画像層とのせん断応力によ
る接着強度を算出した。得られた接着強度は30℃では
20g/mm2 、80℃では5g/mm2 であった。
【0015】
【発明の効果】本発明のネガ型画像形成方法は、網点画
像欠落や離型層上の残存網点などの画像欠陥のないIn
k on Paper 方式のポジ型画像の形成を可能
にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 離型層を設けたフィルムと感光性樹脂層と
の、引っ張り荷重法による、せん断応力の測定方法の態
様を模式的に示す構成説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−279956(JP,A) 特開 平4−141486(JP,A) 特開 平4−131277(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/40 G03F 3/10 G03F 7/004 G03F 7/34 B41M 5/26

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に離型層、ポジ型感光性樹脂層
    をこの順に積層してなり、該離型層と該感光性樹脂層と
    のせん断応力が30℃以下の雰囲気中では15g/mm
    2 以上である画像形成材料を、露光して画像を形成さ
    せ、加熱および加圧下で、該画像形成材料と受像紙を積
    層して積層体を形成し、60℃以上の雰囲気中で該せん
    断応力を7g/mm2 以下とし、60℃以上の雰囲気中
    で該積層体から基板と離型層を剥離して画像のみを受像
    紙上に転写するポジ型画像形成方法。
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