JPH02215844A - 難燃性架橋ポリオレフイン連続気泡体の製造方法 - Google Patents

難燃性架橋ポリオレフイン連続気泡体の製造方法

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JPH02215844A
JPH02215844A JP3638689A JP3638689A JPH02215844A JP H02215844 A JPH02215844 A JP H02215844A JP 3638689 A JP3638689 A JP 3638689A JP 3638689 A JP3638689 A JP 3638689A JP H02215844 A JPH02215844 A JP H02215844A
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梶 加名子
Iwao Yoshizawa
巌 吉澤
Choji Obara
長二 小原
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Sanwa Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、難燃性架橋ポリオレフィン連続気泡体の製造
方法に関する。
〔従来の技術〕
近年開発された架橋ポリオレフィン連続気泡体は、安価
にして、クツション性、吸音性等の物性に優れているの
で、クツション材、バッキング材フィルター、塗布材、
吸音材等の各種の用途に広く利用されている。
従来、架橋ポリオレフィン連続気泡体の製造方法として
は、密閉全型中加圧下で発泡性架橋性ポリオレフィン組
成物中の発泡剤と架橋剤を部分的に分解させ、常圧下で
残存する発泡剤と架橋剤を分解させて独立気泡体を得、
次いで得られた独立気泡体を圧縮して独立気泡を破壊す
る方法が提案されていた(参照:特公昭59−2354
5号公報及び特開昭56−146732号公報)。また
本出願人は、発泡性架橋性ボリオレフイン組成物を所望
の形状に加熱成形した後、常圧下にて加熱して架橋剤及
び発泡剤を同時進行的に分解させて気泡体を生成させ、
次いで機械的変形を加えて気泡を連通化させる方法を開
発している(参照:特公昭62−19294号公報及び
特開昭56−121739号公報)。
しかし、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン樹脂は、極めて燃え易く、また燃焼熱が高いため、
ポリオレフィン連続気泡体を床材、壁材、航空機内の材
料などの用途に用いることができなかった。
一方、従来から行われている難燃性発泡体の製造方法と
しては、ポリオレフィン樹脂に無機系充填剤を添加した
ものを加熱発泡する方法(参照:特公昭60−2650
0号公報)、あるいはリン系またはハロゲン系等の難燃
剤を添加したものを加熱発泡する方法(参照:特公昭4
8−9587号公報、特公昭48−29857号公報及
び特公昭58−5930号公報)等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、前記の無機系充填剤またはリン系、ハロ
ゲン系等の難燃剤を添加したものを加熱発泡する方法は
、独立気泡体に関するものであり、連続気泡体に適用す
ることは困難である。なぜなら、連続気泡は独立気泡に
比較して燃焼を助長する空気の供給が多いので、独立気
泡体に対する添加量と同じ割合で無機系充填剤または難
燃剤を連続気泡体に添加したとしても、充分な難燃性を
付与できず、難燃性の連続気泡体を得ることができない
。一方、多量の無機系充填剤または難燃剤を添加すると
、連続気泡体は発泡条件が厳しいため、満足な気泡体が
得られない。
本出願人は先に、前記のような従来法の欠点を解消し、
永久的に難燃性を有する架橋ポリオレフィン連続気泡体
を提供すべく、ポリオレフィン連続気泡体にビニルフォ
スフォネート化合物を含浸させ、次いで電子線を照射し
、該気泡体の内面および表面に不溶性の重合物を生ぜし
めることを特徴とするポリオレフィン連続気泡体の改質
方法を開発し、既に特許出願して(する(参照:特願昭
63−172496号)。
しかしながら、この方法によれば難燃性のポリオレフィ
ン連続気泡体を得ることはできるが、非常に高価なビニ
ルフォスフォネート化合物を多量に使用しなければなら
ないので、経済性に欠けることが問題であった。
したがって、本発明の目的は、前記のような欠点を解消
し、永久的に難燃性を有する架橋ポリオレフィン連続気
泡体を安価に製造する方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の難燃性架橋ポリオレフィン連続気泡体の製造方
法は、ポリオレフィンに/10ゲン系難燃剤を配合した
発泡性架橋性組成物を発泡させて気泡体を生成させ、次
いで機械的変形を加えて気泡を連通化させて架橋ポリオ
レフィン連続気泡体を得る工程と、得られた架橋ポリオ
レフィン連続気泡体にリン系難燃剤を含浸させ、次いで
電子線を照射し、該連続気泡体の内部および表面に不溶
性の重合物を生ぜしめる工程とからなることを特徴とす
る。
〔発明の作用及び態様〕
すなわち、本発明の方法は、ハロゲン系難燃剤とリン系
難燃剤を併用することによって、高価なリン系難燃剤の
使用量を減らし、製造コストを低減し、かつ、気泡膜中
に存在するハロゲン系難燃剤と気泡膜表面及び気泡体表
面に結合付着しているリン系難燃剤の2種類の難燃剤の
相乗効果によって、優れた難燃性を付与できるものであ
る。すなわち、気泡膜表面及び気泡体表面に存在するリ
ン系難燃剤によるポリオレフィンの着火燃焼防止及び自
己消火性と気泡膜中に存在するハロゲン系難燃剤による
燃焼防止及び自己消火性の両効果が相乗的に奏され、優
れた難燃性を付与できるものである。
本発明においてポリオレフィンとしては、例えばポリエ
チレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリビ
ニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリビニ
リデンフルオライド、テトラフルオロエチレン・エチレ
ン共重合体を挙げることができ、気泡体の回復性、クツ
ション性等の物性上、エチレン−酢酸ビニル共重合体が
特に好ましい。
本発明においてハロゲン系難燃剤としては、臭素系と塩
素系があるが、難燃性が高く、かつ有害なガスを発生し
ないことから、臭素系難燃剤が好ましい。臭素系難燃剤
としては、無機系難燃剤、または鎖状炭化水素系、環状
炭化水素系、りん系の有機系難燃剤が使用でき、例えば
1、臭化アンモニウム、クロロテトラブロモブタン、臭
化ビニル、テトラブロモビスフェノールA1テトラブロ
モ無水フタル酸、ヘキサブロモベンゼン、ヘキサブロモ
シクロドデカン、ビス(ブロモエチルエーテル)テトラ
ブロモビスフェノールA1トリス(ジブロモプロピル)
ホスフェート等を例示できる。
ハロゲン系難燃剤の添加量は、樹脂100重量部に対し
て10〜30iiIffi部であり、好ましくは14〜
25重量部である。添加量が少なすぎると十分な難燃性
が付与できず、りん系難燃剤の使用量を減らすことがで
きない。逆に多すぎると発泡に悪影響を及ぼすので好ま
しくない。
上記ポリオレフィン及びハロゲン系難燃剤を用いて架橋
ポリオレフィン連続気泡体を得る方法としては、ポリオ
レフィンにハロゲン系難燃剤を配合した発泡性架橋性組
成物を発泡させて気泡体を生成させ、次いで機械的変形
を加えて気泡を連通化させて架橋ポリオレフィン連続気
泡体を得る方法であれば、従来公知の方法が適用でき、
特に限定されない。
このような方法の内、特に特公昭62−19294号公
報及び特開昭56−121739号公報に記載されてい
るように、発泡性架橋性組成物を所望の形状に加熱整形
した後、常圧下にて加熱して架橋剤及び発泡剤を同時進
行的に分解させて気泡体を生成させ、次いで機械的変形
を加えて気泡を連通化させる方法において、本発明の効
果は特に顕著である。
以下、本発明に係る連続気泡体の製造方法について具体
的に説明する。
まず、ポリオレフィンに発泡剤、架橋剤、必要に応じて
発泡助剤、充填剤、顔料を添加し、これを加熱したミキ
シングロール等によって練和する。次いで、得られた組
成物を金型に仕込み、プレスにて加圧下で樹脂及び架橋
剤の種類に応じて115〜155℃、好ましくは120
〜140℃において加熱整形する。この加熱整形工程に
おいて、発泡性架橋性組成物をゲル分率ゼロの状態に維
持して整形することが、連続気泡率100%又は100
%に近い連続気泡体を得る条件である。なお、この加熱
整形工程において、非常に微量の発泡剤が初期分解を生
じ、整形品を金型から取り出した場合に2倍程度まで彫
版することがあるが、これは発泡という概念からは程遠
く、本発明にとって何ら差し支えない。
上記のようにして整形された発泡性架橋性組成物は、次
いで常圧下にて加熱することによって、架橋剤及び発泡
剤の分解を同時進行的に行なわしめられる。この発泡・
架橋工程は、例えば整形されたポリオレフィン組成物を
所望の断面形状、寸法を有する気密でない、即ち密閉さ
れていない金型中に入れ、該金型の金属板を外部から加
熱することによって上記組成物を間接的に加熱せしめる
。間接的に加熱せしめる方法としては、例えば金属板外
表面にヒーターを密着させて加熱するか、あるいは金属
板に熱媒の流路を設け、ジャケット方式で蒸気、加熱オ
イル等によって加熱する方法がある。
あるいは、整形されたポリオレフィン組成物を気密でな
い開閉式の金型に入れ、ローゼ合金、ウッド合金等を用
いるメタルバスやオイルバス中、硝酸ナトリウム、硝酸
カリウム、亜硝酸カリウム等の塩の1種又は2種以上の
溶融塩を用いる塩浴中、もしくは窒素気流中で、あるい
は伸長(ないし拡張)可能な鉄板等により覆われた状態
で直接加熱せしめる。所定時間加熱した後、冷却して気
泡体を得る。
加熱温度は、使用するポリオレフィンの種類に応じて1
40〜210℃、好ましくは160〜190℃の範囲に
設定する。加熱時間は、好ましくは10〜90分、さら
に好ましくは20〜70分である。
このようにして、機械的変形を与えることによって容易
に破壊しうる気泡膜を有し、かつ従来の気泡体と同程度
の架橋度(ゲル分率95%程度まで)を有する気泡体が
得られる。
また、本発明では、上記発泡・架橋工程における加熱を
二段階に分けて行なうことができ、これにより発泡架橋
条件が緩慢となり、架橋剤及び発泡剤の分解を2段階で
より同時進行的に行なうことができる。すなわち、発泡
性架橋性組成物の均質加熱が行なわれ、上記組成物の厚
さ方向における加熱の不均質性がなくなり、これによっ
て、部分的な発泡ムラの出現やガス抜は現象等を効果的
に防止できる。このように発泡・架橋工程における加熱
を二段階で行なう場合には、第二段階の加熱温度が第一
段階の加熱温度よりも高くなるように設定するのが効果
的であり、例えば第一段加熱を145〜180℃、第二
段加熱を170〜210℃の範囲で行なう。
以上のようにして得られた気泡体(いわゆる独立気泡体
)は、次いで例えば等速二本ロール等により圧縮変形を
加えることによって気泡膜は破壊され、気泡が連通化さ
れて連続気泡体が得られる。等速二本ロールの表面に無
数の小さい針を設けるか、又は等速二本ロールの前及び
/又は後に無数の小さい針を設けたロールを配置して、
該気泡体の表面に無数の小孔を開けることによって、気
泡の連通化を促進させることができる。
この方法によって、Remington Parlse
r法(ASTM  D1940−62T)に基づいて測
定した連続気泡率で100%又は100%に近い連続気
泡体が得られる。
上記のような連続気泡体の製造方法に好適に用いられる
架橋剤としては、ポリオレフィン系樹脂の流動開始温度
以上の分解温度を有するものであって、加熱により分解
され、遊離ラジカルを発生してその分子間もしくは分子
内に架橋結合を生せしめるラジカル発生剤であるところ
の有機過酸化物、例えばジクミルパーオキサイド、1,
1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3゜3.5−1−リメ
チルシクロヘキサン、2.5−ジメチル−2,5−ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサン、2.5−ジメチル−2
,5−ジーを一ブチルパーオキシヘキシン、α、α′−
ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン
、t−ブチルパーオキシケトン、t−ブチルパーオキシ
ベンゾエートなどがあり、また発泡剤としてはポリオレ
フィン系樹脂の溶融温度以上の分解温度を有する化学発
泡剤であり、例えばアゾ系化合物のアゾジカルボンアミ
ド、バリウムアゾジカルボキシレート等;ニトロソ系化
合物のジニトロソペンタメチレンテトラミン、トリニト
ロソトリメチルトリアミン等;ヒドラジッド系化合物の
p、p’ −オキシどスベンゼンスルホニルヒドラジッ
ト等;スルホニルセミカルバジット系化合物のp、p’
 −オキシビスベンゼンスルホニルセミカルバジッド、
トルエンスルホニルセミカルバジッド等、などが好適に
使用できるが、これらに限定されるものではない。また
、発泡助剤を発泡剤の種類に応じて添加することができ
る。発泡助剤としては、尿素を主成分とした化合物、塩
基性炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化鉛等の金属酸化物、サリ
チル酸、ステアリン酸等を主成分とする化合物、即ち高
級脂肪酸あるいは高級脂肪酸の金属化合物などがある。
さらに、使用する組成物の物性の改良あるいは価格の低
下を目的として、架橋結合に著しい悪影響を与えない配
合剤(充填剤)、例えばカーボンブラック、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化
ケイ素等の金属酸化物、炭酸マグネシウム、炭酸力ルシ
ラム等の炭酸塩、あるいはバルブ等の繊維物質、または
各種染料、顔料並びに螢光物質、その他常用のゴム配合
剤等を必要に応じて添加することができる。
本発明において、リン系難燃剤を含浸させる連続気泡体
の連続気泡率は、好ましくは80%以上、特に好ましく
は90%以上のものが良い。
連続気泡率が80%以下であると、リン系難燃剤、例え
ばビニルフォスフォネート化合物を含浸させることが困
難となるので好ましくない。
本発明の次工程において、連続気泡体に含浸させるリン
系難燃剤としては、非ハロゲンリン酸エステル、含ハロ
ゲンリン酸エステル、特殊リン酸エステル、含リンポリ
オール等が使用できるが、中でもビニルフォスフォネー
ト化合物が難燃効果に優れ、特に好ましい。
ビニルフオスフォネート化合物は、下記一般式 %式%) (但し、Xおよびy≧1)で表わされる化合物が好まし
い。上式の化合物においてリンPが難燃元素であり、重
量基準で約2285%含有されている。
本発明でポリオレフィン連続気泡体にビニルフォスフォ
ネート化合物を含浸させる方法としては、まずビニルフ
ォスフォネート化合物を濃度が10〜100重量%、好
ましくは15〜75mfjk%になるように後述の溶媒
に溶解せしめる。
この場合、15%より低いと自己消火性の気泡体が得ら
れず、一方、75%を越えると溶液の粘性が高く、含浸
の効率が悪いので好ましくない。
次いで、上記溶液中に架橋ポリオレフィン連続気泡体を
浸漬するか、又は上記溶液を該連続気泡体に噴霧機によ
って吹き付ける等の方法によって、上記溶液を含浸させ
る。
次に、上記溶液を含浸させた連続気泡体を取出し、余分
な溶液を絞り取っ、た後、充分に風乾または減圧乾燥し
、溶媒を蒸発させる。含浸率は、上記溶液の濃度と含浸
後の絞り方により調節することができる。
ここで用いる溶媒としては、例えば、水、アセトン、エ
タノール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン
、テトラヒドロフランなどを挙げることができる。
乾燥後、上記気泡体に不活性ガス雰囲気下あるいは真空
下で電離性放射線を照射する。電離性放射線としては、
Co60よりのγ線、加速器よりの電子線が便利に用い
られる。例えば、上記気泡体に好ましくは10〜50℃
で、1.0〜1.0XIO’ rad /秒の線量率で
1〜20M radの線量を照射することにより、上記
気泡体の内部および表面に不溶性の重合物を生ぜしめる
。その結果、耐久性の難燃化を達成することができる。
このようにして得られる気泡体の重量増加率は、りん系
難燃剤を含浸する前の気泡体の重量基準で5%以上が好
ましく、特に好ましくは10%以上であると本発明の効
果が顕著である。重量増加率の上限は、作用面では特に
制限されないが、経済性の面から60%以下が好ま、シ
、い。
本発明の方法によって得られる連続気泡体は、難燃性に
優れ、米国印刷局の発行するCFR(Code of 
Federal Regulations )のタイト
ルNo、14 (航空及び宇宙) 、Part25.8
53(b)に定められた床材、シートのクツション材等
に適用される燃焼試験に合格するものである。したがっ
て、得られる難燃性気泡体は、従来の建築分野だけでな
く航空産業及び宇宙産業にも適用できる。
〔実 施 例〕
以下に実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説
明するが、本発明は下記実施例により何ら限定されるも
のではない。
実  施  例  1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(商品名ユカロンEVA
−41H,酢酸ビニル含有率16重量%、三菱油化株式
会社製)・100重量部、アゾジカルボンアミド18重
量部、活性亜鉛華0.05重量部、ジクミルパーオキサ
イド068重量部、臭素化芳香族化合物(商品名ピロガ
ード5R−60OA、第−工業製薬株式会社製)16重
量部からなる組成物を85℃のミキシングロールにて練
和し、120℃に加熱されたプレス内の金型(195X
380X28龍)に上記練和物を充填し、40分間加圧
下で加熱し、発泡性架橋性シートを整形した。該発泡性
架橋性シートのゲル分率は0であった。次いで、得られ
た発泡性架橋性シートを、既に170℃に加熱されてい
る気密でない開閉式の金型(1001000X500X
100に入れ、ジャケット方式により170℃の蒸気で
60分間加熱し、冷却後取り出し、発泡体を得た。
得られた発泡体をロール間隔20 amに設定した等速
二本ロールの間を5回通過させて気泡膜を破壊させ、気
泡の連通化を行なった。得られた連続気泡体は、見掛は
密度0.03g/aJ、連続気泡率100%、気泡径的
2■■であった。
得られた連続気泡体を380 X 80 X 10 a
mの大面気泡体のシートに裁断し、裁断したシートを、
ビニルフォスフォネート化合物(米国アクゾケミカルズ
(A K Z OChemicals)株式会社製ファ
イロール(Pyrol ) 76)の25%メタノール
溶液に浸漬し、該溶液を含浸させた後、該気泡体を取り
出してメタノールを風乾除去した。充分に乾燥させた気
泡体をポリエチレンの袋に入れ、窒素を10分間通した
後、密閉した。
これをコンベアの上に乗せ、室温で変圧器整流型電子線
加速器により、800 Kev s 61@A%2、 
 I X 10’ rad/秒の電子線を10 Mra
d照射した。
照射後、該気泡体の重量増加率は、原気泡体の重量基準
で40.0%であった。処理気泡体について前記CFH
の燃焼試験を行なった結果、すべての要求を満たし合格
した。
実  施  例  2 実施例1におけるビニルフォスフォネート化合物のメタ
ノール溶液の濃度を33重量%に変えた以外は、全て実
施例1と同一条件で全く同様にして気泡体を成形し、ビ
ニルフォスフォネート化合物を含浸処理した。処理後の
気泡体の重量増加率は56.5%であり、前記CFRの
燃焼試験に合格するものであった。
比  較  例  1 実施flJ 1と同一条件で連続気泡体を成形し、ビニ
ルフォスフォネート化合物を含浸させることなく前記C
FRの燃焼試験を実施したが、不合格であった。
実  施  例  3 実施例1における臭素化芳香族化合物(商品名ピロガー
ド5R600−A)の配合部数を2゜ffi量部に、ま
たビニルフォスフォネート化合物のメタノール溶液の濃
度を15重量%に変えた以外は、全て実施例1と同一条
件で全く同様にして処理した。処理後の気泡体の重量増
加率は20.8%であり、前記CFRの燃焼試験に合格
した。
実  施  例  4 実施例1における臭素化芳香族化合物の配合部数を20
重量部に変えた以外は、全て実施例1と同一条件で全く
同様にして処理した。処理後の気泡体の重量増加率は4
5.2%であり、前記CFHの燃焼試験に合格した。
実  施  例  5 実施例1における臭素化芳香族化合物の配合部数を20
重量部に、またビニルフォスフォネート化合物のメタノ
ール溶液の濃度を33重量%に変えた以外は、全て実施
例1と同一条件で全く同様にして処理した。処理後の気
泡体の重量増加率は59.3%であり、前記CFHの燃
焼試験に合格した。
比  較  例  2 実施例1における臭素化芳香族化合物の配合部数を20
重量部に変えた以外は、全て実施例1と同一条件で全く
同様にして連続気泡体を成形し、ビニルフォスフォネー
ト化合物を含浸することなく前記CFHの燃焼試験を実
施したところ不合格であった。
比  較  例  3 実施例1における臭素化芳香族化合物を添加せず、ビニ
ルフォスフォネート化合物のメタノール溶液の濃度を3
33重丸に変えた以外は、全て実施例1と同一条件で全
く同様に処理した。
処理後の気泡体の重量増加率は53.3%であり、前記
CFHの燃焼試験を実施したところ、不合格であった。
比  較  例  4 実施例1における臭素化芳香族化合物を添加せず、ビニ
ルフォスフォネート化合物のメタノール溶液の濃度を7
5重量%に変えた以外は、全て実施例1と同一条件で全
く同様に処理した。
処理後の気泡体の重量増加率は80,9%であり、前記
CFHの燃焼試験に合格した。処理後の気泡体は難燃性
に優れているが、ビニルフォスフォネート化合物の消費
量が多く、経済上の問題があった。
比  較  例  5 実施例1における臭素化芳香族化合物16重量部に変え
、赤りん(商品名ノーバレット#120、燐化学工業株
式会社製)16重量部添加した以外は、全て実施例1と
同一条件で全く同様にして連続気泡体を成形した。得ら
れた連続気泡体を、ビニルフォスフォネート化合物を含
浸させることなく、前記CFRの燃焼試験を実施したが
、不合格であった。
実  施  例  6〜10 実施例1において、ハロゲン系難燃剤としてサイチック
 インク、  (S A I T E CHInc、)
社製のサイテックス(SAYTEX)BT−93を使用
し、そのポリオレフィン組成物への配合部数を下記表−
1のように変え、かつ得られた連続気泡体へのビニルフ
ォスフォネートの含浸割合(重合し乾燥した後の気泡体
の重量増加率で表示)を表−1に示すように変える以外
は、全て実施例1と同一条件で全く同様にして難燃性連
続気泡体を製造した。
表−1 得られた各難燃性連続気泡体について前記CFHの燃焼
試験を行なった結果、全ての要求を満たし、合格した。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の方法によれば、ハロゲン系難燃
剤を添加した架橋ポリオレフィン連続気泡体を得、次い
でこれにリン系難燃剤を含浸、重合させて難燃化処理す
るため、気泡膜中に存在するハロゲン系難燃剤と気泡膜
表面及び気泡体表面に結合付着しているリン系難燃剤の
211類の難燃剤の相乗効果によって、優れた難燃性を
付与でき、さらに、ハロゲン系難燃剤とリン系難燃剤を
併用することによって、高価なリン系難燃剤の使用量を
減らし、製造コストを低減できる。したがって、本発明
の方法によれば、難燃性に優れた架橋ポリオレフィン連
続気泡体を安価に製造できる。本発明の方法によって製
造された難燃性架橋ポリオレフィン連続気泡体は、安価
であり、航空機内の材料、床材、壁材等、その他各種の
分野において、クツション材、吸着材、エアーフィルタ
ー等の素材等として極めて有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィンにハロゲン系難燃剤を配合した発
    泡性架橋性組成物を発泡させて気泡体を生成させ、次い
    で機械的変形を加えて気泡を連通化させて架橋ポリオレ
    フィン連続気泡体を得る工程と、得られた架橋ポレオレ
    フィン連続気泡体にリン系難燃剤を含浸させ、次いで電
    子線を照射し、該連続気泡体の内部および表面に不溶性
    の重合物を生ぜしめる工程とからなる難燃性架橋ポリオ
    レフィン連続気泡体の製造方法。
  2. (2)ポリオレフィン100重量部に対しハロゲン系難
    燃剤10〜30重量部を配合した発泡性架橋性組成物を
    用いる請求項1記載の方法。
  3. (3)ハロゲン系難燃剤が臭素系難燃剤である請求項1
    又は2記載の方法。
  4. (4)リン系難燃剤がビニルフォスフォネート化合物で
    ある請求項1記載の方法。
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