JPH0221435Y2 - - Google Patents

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JPH0221435Y2
JPH0221435Y2 JP1986088114U JP8811486U JPH0221435Y2 JP H0221435 Y2 JPH0221435 Y2 JP H0221435Y2 JP 1986088114 U JP1986088114 U JP 1986088114U JP 8811486 U JP8811486 U JP 8811486U JP H0221435 Y2 JPH0221435 Y2 JP H0221435Y2
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【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、金属製屋根板を用いて形成された組
立式貯槽の屋根構造に関するものである。なお、
該組立式貯槽は、ビルなどの建物に対して、その
屋上や周辺などに設置されて、生活用水などを貯
えておくために用いられる。
(従来の技術) 第2図は、従来の組立式貯槽を概略して示す側
断面図である。該貯槽は、屋根1、側壁2及び底
板3の夫々が、正方形状をした単位板4及び長方
形状をした単位板5の複数を相互に連結させるこ
とによつて形成されている。前記単位板4や5
は、耐蝕性に優れたステンレスなどの金属板を素
材として形成されたものであつて、FRPなどを
素材とした樹脂製単位板(図示省略)に比して、
火災発生時等の延焼を防止したり、見栄えをよく
したりする等の利点を有していた。
ところで、前記単位板4,5のうち、屋根1に
対して専用されるもの(以下、屋根板と言う)に
は、その外形状が平担な板状に形成されたもので
あつた。そのため、該屋根板4,5相互を連結す
る部分(白抜き矢符参照)では、第3図に拡大し
て示す如く、各屋根板4,5の辺部4a,5a同
士を重ね合わせると共に、その重合部間に帯状パ
ツキン6を介設し、これら三者を、ボルト7及び
ナツト8によつて一体的に締結するようにしてあ
つた。なお、前記第2図中及び第3図中に示す符
号9は、C型チヤンネル鋼を用いた梁である。
(考案が解決しようとする課題) 屋根板4,5の板厚は、せいぜい、1〜2mm程
度であつた。そのため、各屋根板4や5を相互に
連結させる場合にあつて、ボルト7及びナツト8
を必要以上に強く締結すると、第4図に斜視図で
示す如く、屋根板4及び5が、帯状パツキン6の
弾性による局部的な圧縮及び反作用的膨隆を受け
て波打つようになつていた。そのため、貯槽内に
は、屋根1の波打ち変形を起こした部分から雨水
などが浸入するようになつていた。貯槽は、前述
した如く生活用水などを蓄えておくものであるか
ら、貯水に雨水等が混入することは、非常に嫌わ
れるものであつた。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、屋根板相互の連結によつて帯状パツ
キンが局部的圧縮及び反作用的膨隆を起こさない
ようにすることで、雨水などが貯槽内へ浸入する
のを防止できるようにした、組立式貯槽の新規な
屋根構造(以下、本案構造という)を提供するこ
とを目的とする。
「考案の構成」 (課題を解決するための手段) 本案構造の要旨とするところは、平板状をした
金属製屋根板を複数連結して成る組立式貯槽の屋
根構造において、前記屋根板の対向する二辺部は
それぞれ帯状パツキン用の重ね代が見込まれた平
面大きさに形成されており、そのうち一辺部の端
縁は跳ね上げ方向に傾斜して折曲されていると共
に他辺部の端縁は抑え込み方向に傾斜して折曲さ
れており、各屋根板相互が隣接して重ね合わせら
れる部分では跳上端縁寄りの板上面と抑込端縁寄
りの板下面とで帯状パツキンを肉厚方向に圧縮す
る如く締め付けられており、該帯状パツキンはそ
の長手方向の両側面が前記跳上端縁及び抑込端縁
の双方へ傾斜して圧接されている点にある。
(作用) 屋根板の辺部には、その素材金属板の折曲によ
つて跳上端縁及び抑込端縁が設けられているか
ら、該辺部の剛性は高くなり、ボルト及びナツト
によつて板面に直交する如く作用する締結力に対
しては変形し難くなつている。そのため、貯槽の
屋根において隣接関係におかれる屋根板相互の上
下重合部間へ帯状パツキンを介設し、これら三者
をボルト及びナツトにより締結すると、該帯状パ
ツキンは、その上下面が全長にわたつて略々均一
に挾持されて、肉厚方向へ圧縮されるように変形
する。しかも、該帯状パツキンは、上記の如き圧
縮変形の反作用を受けて、その長手方向に沿つた
両側面が互いに相反した外方へ膨らむようにも変
形する。従つて、該帯状パツキンの両側面は、そ
の下側配置となる屋根板の跳上端縁と、上側配置
となる屋根板の抑込端縁との双方に対して傾斜状
に圧接されるようになる。すなわち、帯状パツキ
ンは、その肉厚方向が圧縮されるのと同時に、屋
根板の跳上端縁及び抑込端縁に対する圧接力を
徐々に高めるようになつているので、この圧接力
が各辺部などに対するバツクアツプとして作用
し、該辺部相互における連結部分はその剛性が
益々高められて、波打ち変形を起こすようなこと
はなくなる。
(実施例) 以下、本考案を、その実施例を示す図面に基づ
いて説明すると次の通りである。
第1図は、本案構造の主要部を示す断面図であ
る。本案構造では、屋根板11,12の各辺部1
1a,12aを重ね合わせた連結部分にあつて、
その両者間に介設された帯状パツキン14の下側
配置となる屋根板11側に跳上端縁13が折曲形
成されており、帯状パツキン14の上側配置とな
る屋根板12側に抑込端縁15が折曲形成されて
いる。
屋根板11及び12は、略々同形状をしたもの
であつて、前記した跳上端縁13及び抑込端縁1
5は、双方の屋根板11,12が備えている。す
なわち、屋根板11の平面上において、前記跳上
端縁13が設けられた一辺部11aとは対向した
位置付けを有する他辺部(図示省略)には、抑込
端縁(同略)が設けられるようになつている。ま
た、屋根板12の平面上において、前記抑込端縁
15が設けられた一辺部12aとは対向した位置
付けを有する他辺部(図示省略)には、跳上端縁
(同略)が設けられるようになつている。
屋根板11及び12は、全体的には平板状をし
たものであつて、その平面大きさには、前記跳上
端縁13や抑込端縁15寄りの辺部11a,12
aに帯状パツキン14を重ね合わせられるだけの
広さが見込まれている。
前記跳上端縁13や抑込端縁15は、屋根板1
1や12の素材となる金属板を直接的に折曲する
ことで形成されている。本実施例では、屋根板1
1及び12の板面に対して、前記跳上端縁13や
抑込端縁15が略々45゜の角度をもつて傾斜する
ようにした。このようにしておくと、ボルト7及
びナツト8による三者締結時に、帯状パツキン1
4の両側面が跳上端縁13や抑込端縁15によつ
て圧縮され易いようになる。また、貯槽の屋根1
0上に溜つた雨水などを低い方へスムーズに導
き、該雨水が貯槽内に浸み込もうとするものを防
止するのにも便利となる。
本案構造で用いられる帯状パツキン14は、屋
根板11,12の板面に対する跳上端縁13や抑
込端縁15の折り曲げ高さよりも分厚くなるよう
にしておくことが好ましい。これは、帯状パツキ
ン14が圧縮変形の反作用として膨隆する場合
に、その両側面が跳上端縁13や抑込端縁15に
対して確実に圧接されるようにするための措置で
ある。
このようにして成る本案構造では、屋根板11
の辺部11aや屋根板12の辺部12aが、跳上
端縁13及び抑込端縁15の形成によつて高い剛
性を有するようになつている。従つて、屋根板1
1、帯状パツキン14、屋根板12を重ね合わ
せ、この三者をボルト7及びナツト8で締結した
場合は、帯状パツキン14が、その全長にわたつ
て略々均一に挾持されるようになり、肉厚一定の
まま圧縮変形を起こすものとなる。しかも、該帯
状パツキン14は、上記の如き圧縮変形の反作用
を受けて、その長手方向に沿つた両側面が互いに
相反した外方へ膨らむようにも変形する。従つ
て、該帯状パツキン14の両側面は、その下側配
置となる屋根板11の跳上端縁13と、上側配置
となる屋根板12の抑込端縁15との双方に対し
て傾斜状に圧接されるようになる。すなわち、帯
状パツキン14は、その肉厚方向が圧縮されるの
と同時に、屋根板11の跳上端縁13及び屋根板
12の抑込端縁15に対する圧接力を徐々に高め
るようになつている。そのため、この圧接力が、
各辺部11a,12a並びに跳上端縁13及び抑
込端縁15に対してバツクアツプとして作用する
ようになり、屋根板11及び12の各辺部11
a,12aはその剛性が益々高められて、波打ち
変形を起こすようなことはなくなる。
(別態様の検討) 跳上端縁13や抑込端縁15は、屋根板11や
12に対する傾斜角度が限定されるものではな
く、また、折曲後における外郭寸法に高い精度を
持たせる必要もない。従つて、これら跳上端縁1
3や抑込端縁15は、貯槽の組立現場で折曲して
設けるようにしてもよい。このように、本案構造
の構成及び形状は、実施の態様に応じて適宜変更
可能である。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案に係る組
立式貯槽の屋根構造によれば、屋根板の辺部は、
跳上端縁や抑込端縁の形成によつて剛性が高めら
れ、しかも、該辺部は、ボルト及びナツトの締結
時において帯状パツキンによるバツクアツプを受
けるようになるから、その締結によつて波打ち変
形を起こすようなことはない。従つて、貯槽内へ
雨水などが浸入することはないので、該貯槽内に
貯えられた生活用水などが汚される心配もない。
また、跳上端縁や抑込端縁は、重ね合わされる相
手側の屋根板へ向かつて折曲されたものであるか
ら、屋根板及び帯状パツキンをボルトとナツトと
により締結する過程で、各端縁と相手側屋根板と
が当接するか否かを締込量の目安とすることがで
き、その締め込み過ぎを防止できる。そのため、
帯状パツキンが必要以上に圧縮されることはな
く、各屋根板相互をきつちりと締結した後であつ
ても、前記帯状パツキンに弾性を残留保持させて
おくことができる。従つて、帯状パツキンの材質
劣化を抑制することができるようになる。また、
このように帯状パツキンには、弾性が残留保持さ
れるようになるので、屋根板相互間に、ある程度
の震動吸収性能を持たせておくことができ、貯槽
の屋根全体として、地震や突風などの外力に対す
る強度を向上させることができる。更に、跳上端
縁や抑込端縁の形成には、溶接やビス締めなどの
作業を要するものではないから、その形成作業に
よつて屋根板の製造能率が阻害されるものでもな
い等、幾多の優れた利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案構造の要部を拡大して示す断面
図、第2図は従来の組立式貯槽を示す側断面図、
第3図は従来の単位板連結構造を拡大して示す断
面図、第4図は波打ち変形が起こつた従来の単位
板を示す斜視図である。 10……屋根、11,12……屋根板、14…
…帯状パツキン、11a,12a……辺部、13
……跳上端縁、15……抑込端縁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平板状をした金属製屋根板を複数連結して成る
    組立式貯槽の屋根構造において、前記屋根板の対
    向する二辺部はそれぞれ帯状パツキン用の重ね代
    が見込まれた平面大きさに形成されており、その
    うち一辺部の端縁は跳ね上げ方向に傾斜して折曲
    されていると共に他辺部の端縁は抑え込み方向に
    傾斜して折曲されており、各屋根板相互が隣接し
    て重ね合わせられる部分では跳上端縁寄りの板上
    面と抑込端縁寄りの板下面とで帯状パツキンを肉
    厚方向に圧縮する如く締め付けられており、該帯
    状パツキンはその長手方向の両側面が前記跳上端
    縁及び抑込端縁の双方へ傾斜して圧接されている
    ことを特徴とする組立式貯槽の屋根構造。
JP1986088114U 1986-06-10 1986-06-10 Expired JPH0221435Y2 (ja)

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JPS6311391U JPS6311391U (ja) 1988-01-25
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JPS5536115B2 (ja) * 1977-07-25 1980-09-18

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