JPH0235939Y2 - - Google Patents

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JPH0235939Y2
JPH0235939Y2 JP18621483U JP18621483U JPH0235939Y2 JP H0235939 Y2 JPH0235939 Y2 JP H0235939Y2 JP 18621483 U JP18621483 U JP 18621483U JP 18621483 U JP18621483 U JP 18621483U JP H0235939 Y2 JPH0235939 Y2 JP H0235939Y2
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ridge
plate
roof
folded
side end
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JP18621483U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は金属製折版屋根に関するものである。
(従来例) 従来の金属製折版屋根は、例えば第1図に示す
ように、長尺に形成された一方の金属製折版屋根
本体aの棟側端部bと長尺に形成された他方の金
属製折版屋根本体cの棟側端部dとを対向させた
状態で梁e上に配置させ、この梁eの上面に固着
したパネル受けフレームf,fに前記折版屋根本
体a,cの棟側端部b,dを各々固着し、更にこ
れら棟側端部b,d間を被う棟押え板gを、前記
棟側端部b,dの上面にそれぞれビスh,hで固
着するというものであつた。
ところが、このような従来のものでは、双方の
折版屋根本体a,cが長尺の金属板であるので、
その温度変化により矢印P1方向へ大きな膨張を
起こしたり或いは矢印P2方向へ大きな収縮を起
こしたりする。また一方、棟押え板gも長尺金属
板に比べて極めて小巾の寸法ではあるが一般に金
属板よりなるので、その温度変化により、こん度
は前記矢印P1方向と反対方向の矢印Q1方向に膨
張を起こしたり或いは前記矢印P2方向と反対方
向の矢印Q2方向に収縮を起こしたりすることが
想定される。この場合、前記折版屋根本体a,c
は非常に大きく膨張収縮するのに加えて、前記棟
押え板gが前記折版屋根本体a,cの膨張収縮方
向と反対方向に膨張収縮するので、前記ビスh,
h止め部分には非常に大きなせん断力が働き、こ
のためそのビスh,hが簡単にせん断破壊されて
しまうという事故が起つていたのである。
(考案の目的) 本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは折版屋根本体更に
は棟押え板が温度変化により膨張収縮を起こして
も、これらを固着するビス等の破損を防止できる
金属製折版屋根を提供することにある。
(考案の構成) 本考案の金属製折版屋根は、かかる目的を達成
するため、長尺に形成された一方の金属製折版屋
根本体の棟側端部と長尺に形成された他方の金属
製折版屋根本体の棟側端部とを対向させた状態で
梁上に配設するとともに、これら折版屋根本体の
一方の棟側端部上面と他方の棟側端部上面とに亘
り該棟側端部間を被う棟押え板を当てがつてビス
等の止着具で前記両棟側端部に棟押え板の両側を
固着し、且つこの棟押え板の固着間には長手方向
に沿つて前記折版屋根本体の温度変化による膨張
収縮力を吸収する屈曲変形部を設けることを特徴
としているものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第2図〜第4図に基
づいて説明する。
図中1はI型鋼よりなる梁、2は両側に山部3
を有し中央に谷部4を有した長尺の金属板製より
なる折版屋根本体で、その山部3の両側部に形成
された馳締部5を介して折版屋根本体2…が波型
に敷設されている。折版屋根本体2…は棟側より
軒先まで一体成形された長尺材であり、その長さ
は20〜40m又はそれ以上の長さで通常現場で成型
される。
このような波型に敷設された折版屋根本体2…
は、第3図に示すように、各々梁1の両側に、そ
の一方の棟側端部2aと他方の棟側端部2bとが
対向された状態で配設されている。
なお、前記馳締部5は、第4図に示すように右
側の折版屋根本体2に形成された略円弧状の馳締
部片5aを、左側の折版屋根本体2に形成された
略円弧状の馳締部片5bに外嵌させ、且つこの状
態から外側の馳締部片5aを包持状に巻き締める
ことにより接合されているものである。
また、このような馳締部5は、その棟側端部2
a,2bにおいて、第5図に示すように、梁1上
に溶着されたパネル受けフレーム6に固着されて
いる。
すなわち、この棟側端部2a,2bにおける馳
締部5は、その馳締部片5a,5b間に内在させ
た吊子7の下端部を、隣接するパネル受けフレー
ム6,6の垂下片部6a,6a間に介在させ、且
つこれらをボルト・ナツト8,9で一体的に締付
けることにより固着されているものである。
10は前記折版屋根本体2の谷部4から室内に
雨水等が侵入しないように防止する例えば亜鉛鉄
板製よりなる水上面戸である。この水上面戸10
は、前記谷部4を閉塞する平板部10aと、上部
両側に前記馳締部5をはさみ込む状態で当接する
切欠10c,10cを有した肩部10b,10b
と、両側辺に前記谷部4の外側面と当接するフラ
ンジ部10d,10dと、底辺に前記谷部4の底
部内面と当接するフランジ部10eとを備えた略
逆台形型のもので、折版屋根本体2,2の棟側端
部2a,2bに固着されている。
11は前記水上面戸10の役割を補足的に果し
且つ折版屋根本体2に後述する棟押え板12をか
ぶせた場合に出来る谷部4の〓間を体裁よく被う
ための例えば亜鉛鉄板製よりなるエプロンであ
る。このエプロン11は、前記谷部4を閉塞する
平板部11aと、上部両側に前記馳締部5をはさ
み込む状態で当接する切欠11c,11cを有し
た肩部11b,11bと、この肩部11b,11
bの下縁より90度折曲げて折版屋根本体2の山部
3上面に当接するようにした折曲板部11d,1
1dと、上辺に前記折曲板部11d,11dと反
対方向に折曲げて前記山部3の上方に位置するよ
うにした棟押え板用受け板部11eと、底辺に前
記谷部4の底部外面に当接するフランジ部11f
とを備えた略逆台形型のもので、棟側端部2a,
2bにおける水上面戸10,10より少し軒先側
に位置せしめて、前記折曲板部11d,11dを
折版屋根本体2の山部3にリベツト等の止着具で
止め付けて固着されている。
12は前記折版屋根本体2,2の棟側端部2
a,2b間を被う棟押え板である。この棟押え板
12は、中央部に長手方向に沿つてその全長に亘
つて上方へ隆起させた断面略三角形状の屈曲変形
部13と、両側部に180度折り返して形成した係
止片部14,14とを有するもので、一枚の鋼板
材より成形されている。そして、この棟押え板は
第3図に示すように、各係止片部14,14を一
方側のエプロン11の受け板部11eに係入させ
ると同時に他方側のエプロン11の受け板部11
eにも係入させ、更にこれらにビス或いはドリル
スクリユーなどの止着具15…を螺入させて折版
屋根本体2,2の馳締部5,5に締付けることに
より固着されている。
したがつて、このような構成であれば、対向す
る一方側と他方側の長尺の折版屋根本体2,2が
温度変化により矢印P1,P2方向へ膨張、収縮を
起こしても、又これに加えて棟押え板12が矢印
Q1,Q2方向へ膨張、収縮を起こしても、棟押え
板12の屈曲変形部13がこの膨張、収縮量に追
随変形し、この膨張収縮力を吸収してくれるの
で、棟押え板12を折版屋根本体2,2に固着し
ているビス等15…が前記膨張収縮力によりせん
断破壊されるようなことは有効に軽減されて防止
できる。このため、前記ビス等の止着具15…の
破損に伴う棟押え板12の剥れも防止されるの
で、室内への雨水の侵入やガタツキに伴う振動、
騒音の問題も解消されるものである。
なお、前記実施例では、いわゆるハゼ締めタイ
プの金属製折版屋根(つまり各折版屋根本体2…
をボルトなしで接合して行くタイプの折版屋根)
について説明したが、本考案は上記の馳締め構造
タイプの長尺折版屋根には極めて効果的であるが
必ずしもこのようなタイプの金属製折版屋根に限
られないのは勿論であり、例えばカワラボウタイ
プの金属製折版屋根や、或いは第6図のような隣
接する金属板製折版屋根本体2の側端部を互いに
重合させ、そこにパネル受けフレーム6′の上部
に固定した剣先ボルト16を貫通させて、その貫
通端をナツト17で締付けることにより、折版屋
根本体2を波型に敷設して行くタイプ(通常ボル
ト締めタイプともいう)の金属製折版屋根であつ
ても屋根本体が長尺であつてその膨張、収縮力が
大きな剪断力として止着具に作用する構造であれ
ば当然本考案は適用できるものである。なお、第
6図中、10′は水上面戸、11′はエプロンを示
している。
また、本考案に係る棟押え板は、前記実施例の
棟押え板12に限られないのは勿論であり、例え
ば第7図イ〜ホに示すような棟押え板であつても
よい。
すなわち、第7図中イは中央部に円弧状の屈曲
変形部21を形成した棟押え板20、ロは中央部
上面を平らにした状態でその両側に内方へ下向き
に傾斜する屈曲変形部31,31を形成した棟押
え板30、ハは中央部を大形の二等辺三角形状に
してその両側に内方へ下向きに傾斜する屈曲変形
部41,41を形成した棟押え板40、ニは中央
部に隆起状の屈曲変形部51を両側部に段状の屈
曲変形部52,52を形成した棟押え板50、ホ
は両側部に略階段状の屈曲変形部61…を形成し
た棟押え板60である。このような棟押え板2
0,30,40,50,60であつても前記実施
例同様、その屈曲変形部21,31,41,5
1,52,61が折版屋根本体2更に棟押え板2
0,30,40,50,60の膨張収縮力を効果
的に吸収するので、棟押え板を折版屋根本体2に
固着するビス等が破損するようなことは防止され
る。特に、前記第7図のニ,ホのように、複数の
屈曲変形部51,52,61…を形成しておけば
より一層効果的に前記膨張収縮力を吸収できるも
のである。
(考案の効果) 以上の説明からも容易に理解されるように、本
考案の金属製折版屋根は、長尺の金属製折版屋根
本体の温度変化による膨張収縮力を吸収する屈曲
変形部を設けた棟押え板を、対向された前記折版
屋根本体の棟側端部上面にビス等の止着具で固着
するようにしたので、折版屋根が温度変化により
大きく膨張収縮しても、この膨張収縮力を棟押え
板の屈曲変形部が変形しつつ吸収してくれ、前記
ビス等の止着具に前記膨張収縮力による大きなせ
ん断力が作用することがない。そのため、このビ
ス等の止着具は従来のようなせん断破壊から有効
に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す縦断面図、第2図〜第5
図は本考案の一実施例を示すもので、第2図は分
解斜視図、第3図は第2図の−線に沿う縦断
面図、第4図は第3図のAの部分を拡大して示す
縦断面図、第5図は第3図の−線に沿う縦断
面図であり、第6図は他の実施例を示す縦断面
図、第7図イ〜ホは夫々棟押え板の他の実施例を
示す概略図である。 1……梁、2……金属板製折版屋根本体、2
a,2b……棟側端部、12,20,30,4
0,50,60……棟押え板、13,21,3
1,41,51,52,61……屈曲変形部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 長尺に形成された一方の金属製折版屋根本体の
    棟側端部と長尺に形成された他方の金属製折版屋
    根本体の棟側端部とを対向させた状態で梁上に配
    設するとともに、これら折版屋根本体の一方の棟
    側端部上面と他方の棟側端部上面とに亘り該棟側
    端部間を被う棟押え板を当てがつてビス等の止着
    具で前記両棟側端部に棟押え板の両側を固着し、
    且つこの棟押え板の前記固着間には長手方向に沿
    つて前記折版屋根本体の温度変化による膨張収縮
    力を吸収する屈曲変形部を設けることを特徴とす
    る金属製折版屋根。
JP18621483U 1983-11-30 1983-11-30 金属製折版屋根 Granted JPS6091732U (ja)

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JP18621483U JPS6091732U (ja) 1983-11-30 1983-11-30 金属製折版屋根

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JPS6091732U JPS6091732U (ja) 1985-06-22
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