JPH0240175Y2 - - Google Patents

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JPH0240175Y2
JPH0240175Y2 JP1983104627U JP10462783U JPH0240175Y2 JP H0240175 Y2 JPH0240175 Y2 JP H0240175Y2 JP 1983104627 U JP1983104627 U JP 1983104627U JP 10462783 U JP10462783 U JP 10462783U JP H0240175 Y2 JPH0240175 Y2 JP H0240175Y2
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curved
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JP1983104627U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、温室、カーポート、庇の屋根板や、
その他の取付け場所に固定される面板の固定具に
関する。
(従来の技術) 面板、例えば合成樹脂製の波板を母屋材等に取
付ける場合、フツクボルトを用いるのが一般的で
あつた。しかし、フツクボルトを用いて面板を取
付けるには、該ボルトのナツト部を回転させるこ
とが必要で、施工に手間がかかり、また締付け具
合によつては緩すぎて外れたり、締めすぎて破損
を招くなどの不具合があるため、その調整が難か
しい。特に熱膨張係数が大きい合成樹脂製の波板
の場合、気温の変化による寸法変動は予想以上に
激しく、たとえ施工時においてフツクボルトの締
付け具合が最適であつても、気温の変化によつて
フツクボルトの取付部に異常に大きな力が作用
し、波板の破損を招いたりする。
そのため、上記欠点を解消する固定具が、例え
ば実開昭55−145616号公報に開示されている。こ
の固定具は一端が弧状に湾曲され、その湾曲部先
端を母屋材、例えば角形桟材の一側面下端縁から
当て込み、弾性を利用して湾曲部と角形桟を嵌合
固定させるものである。
(考案が解決しようとする課題) しかるに、上記の如き、単に湾曲部と角形桟と
の嵌合固定だけでは、台風などの折に面板の外面
に一時的な負圧が作用し、これが繰り返されると
固定具が桟から外れてしまうことがある。また、
前記湾曲部では角形桟の角部での点接触による把
持固定であるため、桟材と固定具の結合力が弱
く、そもそもが外れ易い上に、湾曲部先端が桟に
直交して水平に突出しているため、この先端に他
の物が引掛かり易く、引掛つ場合には下向きの力
がかかり、しかもこの力の方向は固定具が外れる
方向であるため、簡単に外れてしまう欠点があつ
た。
従つて、本考案の目的は施工が容易で、かつ面
板と角形桟の固定が確実な温度変化や台風などに
より、破損したり外れたりしない面板の固定具を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案はワツシヤ
と、角形桟に対して係合するばね材製の引掛けフ
ツクとからなり、該フツクは一端にワツシヤ係合
頭を有すると共に、該ワツシヤ係合頭から他端に
かけて順に、直線部、該直線部に直交する水平
部、該水平部の端部から前記直線部に平行に立ち
上がる立上り部及び該立上り部と前記直線部を含
む同一平面上に、前記立上り部から突出する突出
部を有しており、前記水平部は前記直線部と前記
立上り部と含む平面に直交する平面上で弧状に湾
曲しており、前記直線の一部、水平部及び立上り
部が角形桟の3側面に密着することを特徴とする
面板固定具を構成とし、上記課題の解決手段とす
る。
(作用) 台風時の負圧の変動は、面板の表面に対し垂直
方向の繰り返し荷重が作用する。このとき固定具
には引張り力と殆んど無荷重の状態が交互に働
く。また、気温の変化に基づく面板の膨張・収縮
は固定具に直交する全ての方向からの力が作用す
る。
ここで、固定具が何らの変形もせずに固定され
ていると、上記力が吸収されず、面板に反作用が
働いて、面板自体の変形をもたらす。これは面板
が波板の場合は、波の連続する方向に作用する力
は波の高さを変え、波に平行する方向に作用する
力は引張り変形か圧縮変形かのいずれかをもたら
す。
そして、これらの変形時の力は固定具との接触
部である面板の固定用孔に集中し堪しくはこの孔
の周辺に亀裂を生じてしまう。
上記構成からなる本考案の面板固定具によれ
ば、全体がばね材で製作され、しかも湾曲部の存
在のために突出部を角形桟の一角に当てて直線部
側から突出部に向けて押すだけで、直線部、湾曲
部及び立上り部が角形桟の3側面に嵌まり込み、
簡単に面板の取付けができる。
こうして取付けられた面板に、例えば気温変化
に伴なう膨張・収縮が生じたとき、固定具の湾曲
部により前記膨張・収縮による力が吸収・分散さ
れて面板の若干の水平移動を許容し、その破損を
防止すると共に、相変らず上記3部の強力な弾性
力により角形桟の握持が確保され、湾曲部の変形
によつても引掛け部が角形桟から外れることがな
い。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面について説明す
る。
第1図は本考案の代表的な実施例である固定具
の斜視図、第2図は同固定具による波板の固定状
態を示す一部断面正面図、第3図は同斜視図、第
4図は波板用ワツシヤの斜視図、第5図はパツキ
ンの斜視図である。
図において1はワツシヤ、2はばね材(太さ
0.5〜5mmφ程度のステンレスばね鋼等の線材)
製の引掛けフツク、3はパツキン、9は角形桟、
10は合成樹脂製の波形状の面板である。
ワツシヤ1は、面板10の波形状に沿うよう中
心孔から一直径方向に湾曲されている。
引掛フツク2は、角形桟9の係止側面に達する
長さに設定された直線部5の一端に頭部4を有
し、該直線部5に続いて弧状に屈曲された弾性湾
曲部6が形成され、該湾曲部6に続いて前記直線
部5に平行して頭部4方向に立ち上がる立上り部
7を形成する。しかも、前記湾曲部6により作ら
れる平面(X−Y)は直線部5と立上り部7を含
む平面(X−Z)に対し直交させてある。前記立
上り部7の先端には、更に湾曲しながら水平から
下方向に傾斜して外方に突出する突出部8が形成
される。該突出部8は前記直線部5と立上り部7
を含む平面(X−Z)と同一の平面上にある。
かかる構成において、本考案の面板固定具は、
角形桟9上に置かれた波形状の面板10を、該面
板10上に引掛けフツク2の直線部5の上端頭部
4、ワツシヤ1、パツキン3を位置させ、引掛け
フツク2の突出部8を角形桟9の下部一角部に当
て、直線部5を突出部8の方向に押し、直線部5
を角形桟9の一側面に当接させると、角形桟9の
下面には湾曲部6が密着すると共に、角形桟9の
他側面に立上り部7が密着し、固定されることに
なる。この場合、面板10にはフツク2が通る孔
が突設されており、この孔には面板10の上面か
らワツシヤ1、パツキン3を装着したフツク2が
挿入され、該孔をパツキン3で塞ぎ、その上をワ
ツシヤ1、頭部4で押圧している。なお、角形桟
9としては、C型チヤンネル材、溝型鋼あるいは
角形パイプ材等が用いられる。
上記湾曲部6はその弾力により固定具を角形桟
9の下面及び側面に強力に弾性係合させる作用を
有する。また更に、前記弾性湾曲部6の存在は、
記温の変化に伴なう面板10の膨張・収縮に基づ
いて生じる各方向の力を吸収するため、面板10
の変形をある程度許容し、面板の破損を防止する
と共に直線部5及び立上り部8の存在と相挨つて
固定具が角形桟9から外れることを防ぐ。例え
ば、第2図、第3図において波板10が気温等の
変化で熱膨張・収縮すると、固定部の直線部5に
矢印A′方向の力や紙面に直交する方向の力が作
用する。この力を受けると、固定具は湾曲部6が
弾性的に変形すると共に、立上り部7の軸線φを
中心に矢部A方向に回動し、波板10の変形に伴
なう矢印A′,A″方向の移動を許容する。勿論こ
のときも、直線部5、湾曲部6及び立上り部7は
角形桟9に弾性的に強力に密着しており、固定具
が角形桟9より外れることがない。
また上記突出部8に他の物が上方から引掛つて
も突出部8が下方に湾曲して傾いているため滑り
落ちて、固定具を角形桟9から外すような大きな
力がかからないようになつており、また該突出部
8に下方から物が引掛つても、下方からの力は固
定具を角形桟9に係止する方向であるため何ら問
題とはならない。しかも直線部5、湾曲部6及び
立上り部7は側面からみると形状となつている
ため、角形桟9との接触面が増えて安定よく係止
させることができる。なお、図面では面板10は
波形板であるため、ワツシヤ及びパツキンは波形
に沿つて湾曲状になつているが、面板10が平板
の場合はワツシヤ、パツキンも平板状である。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案の固定具によれ
ば、直線部と湾曲部と立上り部をもつて角形桟の
3側面に密着させ、かつ弾性的に係止させるの
で、桟に強力に弾性係合して、他の物が引掛つた
程度では該引掛け部が桟から外れる虞れは全くな
く、また面板外面に負圧や膨張・収縮に伴なう外
力が作用しても、湾曲部でこれを弾性的に吸収す
るので、面板を破損させることなく、かつ固定具
が外れるようなことも殆んどない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す面板固定具の斜
視図、第2図は同固定具による波板の固定状態を
示す一部断面正面図、第3図は同斜視図、第4図
は同面板固定具の構成部分であるワツシヤの斜視
図、第5図はパツキンの斜視図である。 図の主要部分の説明、1…ワツシヤ、2…引掛
けフツク、4…頭部、5…直線部、6…湾曲部、
7…立上り部、8…突出部、9…角形桟、10…
面板(波板)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ワツシヤと、角形桟に対して係合するばね材製
    の引掛けフツクとからなり、該フツクは一端にワ
    ツシヤ係合頭を有すると共に、該ワツシヤ係合頭
    から他端にかけて順に、直線部、該直線部に直交
    する水平部、該水平部の端部から前記直線部に平
    行に立ち上がる立上り部及び該立上り部と前記直
    線部を含む同一平面上に、前記立上り部から突出
    する突出部を有しており、前記水平部は前記直線
    部と前記立上り部を含む平面に直交する平面上で
    弧状に湾曲しており、前記直線部の一部、水平部
    及び立上り部が角形桟の3側面に密着することを
    特徴とする面板固定具。
JP10462783U 1983-07-07 1983-07-07 面板固定具 Granted JPS6014025U (ja)

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JP10462783U JPS6014025U (ja) 1983-07-07 1983-07-07 面板固定具

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JP10462783U JPS6014025U (ja) 1983-07-07 1983-07-07 面板固定具

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JPS6014025U JPS6014025U (ja) 1985-01-30
JPH0240175Y2 true JPH0240175Y2 (ja) 1990-10-26

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58104626A (ja) * 1981-12-16 1983-06-22 Momotani Jiyuntenkan:Kk 高分子複合体による油性物質の可溶化法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55145616U (ja) * 1979-04-09 1980-10-20

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JPS58104626A (ja) * 1981-12-16 1983-06-22 Momotani Jiyuntenkan:Kk 高分子複合体による油性物質の可溶化法

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