JPH0221214Y2 - - Google Patents

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JPH0221214Y2
JPH0221214Y2 JP7912785U JP7912785U JPH0221214Y2 JP H0221214 Y2 JPH0221214 Y2 JP H0221214Y2 JP 7912785 U JP7912785 U JP 7912785U JP 7912785 U JP7912785 U JP 7912785U JP H0221214 Y2 JPH0221214 Y2 JP H0221214Y2
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JP
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main runner
cavity
reservoir
branch
runner part
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JP7912785U
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、主ランナ部の長手方向に配置された
複数のキヤビテイ及び各キヤビテイに連通する枝
ランナ部への樹脂の流入のタイミングが均一にな
るように構成されたトランスフア成形用金型に関
する。
[従来の技術] 熱硬化性樹脂は一度加熱すると軟化し、さらに
時間が経過すると重合反応して硬化するもので、
トランスフア成形はその性質を利用し、熱硬化性
樹脂を型外で加熱軟化させてポツト内へ投入し、
圧送させてキヤビテイのなかへ押し込んで硬化さ
せるものである。
このようなトランスフア成形法は、軟化した材
料が注入されるのでインサート部材をいためず、
多数個取りが容易であるなどの利点を有してお
り、半導体素子やコイル、リレー、センサ素子な
どの密閉型ケーシングその他に広く採用されてい
る。
このトランスフア成形用金型は、一般に、中央
にポツトが設けられた上型とその下面に対向する
下型とを備え、この上下型の突き合わせ面間に、
成形用キヤビテイと樹脂の流路であるランナ部と
が形成されて構成されている。そして、そのキヤ
ビテイ及びランナ部の平面的配置はキヤビテイの
大きさその他の条件により種々のものが考案され
実施されている。第4図及び第5図に示されるも
のはその例で、これらはポツトに接するカル溜6
から二方向に直線状に延びた主ランナ部7の両側
にキヤビテイ8……が適数配列され、この主ラン
ナ部7と各キヤビテイ8の間は枝ランナ部9によ
り連通されている。そしてこの枝ランナ部9は、
第4図のように樹脂の流入を容易にするため、流
線に沿つて主ランナ部7に順行する傾きを持つて
形成されているか、あるいは第5図のように加工
が容易なように主ランナ部7に直交して形成され
ている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら上記のような金型においては圧送
された樹脂が中途の枝ランナ部に流入しやすくな
つているので、いきおいカル溜に近い方のキヤビ
テイから順次充填されることになり、主ランナ部
の遠端側のキヤビテイの充填のタイミングとの間
に大きなずれを生じることになる。そのため、遠
端側のキヤビテイの充填が終わり、充填を促進す
るために加圧を行つても近端側のキヤビテイ内で
は硬化が進んでおり、粘性の高くなつた樹脂の流
れによりIC素子とリードフレーム間のボンデイ
ングワイヤがきれたり、あるいは加圧による効果
が薄くなつて成型品にピンホールが残つてしまう
ことがあつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記問題点を解決するために、上下の
金型の突き合わせ面間に、ポツト下端のカル溜か
ら延びる主ランナ部と、この主ランナ部の長手方
向に沿つて配置した複数のキヤビテイと、上記主
ランナ部と上記キヤビテイを結ぶ枝ランナ部とを
形成し、上記ポツトに貯留された熱硬化性樹脂を
上記キヤビテイに圧送して成形するトランスフア
成形用金型において、上記枝ランナ部を上記カル
溜に近いもの程、その傾きが上記主ランナ部に対
して逆行する方向に増えていくように形成したも
のである。
[作用] 主ランナ部を流走する樹脂が、流入の始まりが
早いカル溜に近い枝ランナ部には比較的流入しに
くくなつており、流入の開始が遅い遠い枝ランナ
部には流入しやすくなつているので、カル溜の近
端側のキヤビテイと遠端側のキヤビテイにおける
樹脂の充填のタイミングが平均化され、硬化の速
度も均一になつて加圧段階においても流動性を保
持する。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図
を参照して説明する。本例はIC素子が載置され
たリードフレームを内装し、そのケーシングを形
成するための金型である。
これらの図面において符号1は中央部にポツト
2が設けられた上金型、符号3はこの上金型1の
下側に対向して設けられた下金型であり、この上
下の金型1,3はその上下を上プレステーブル4
と下プレステーブル5に押さえられて型締めされ
るようになつている。
符号6はこの上下金型1,3の突き合わせ面間
にポツト2の下端に接して形成されたカル溜、符
号7はこのカル溜6から左右に直線状に延びた主
ランナ部、符号8はこの主ランナ部7の長手方向
に沿つて両側に等間隔に配置された複数のキヤビ
テイ、符号9は上記主ランナ部7と上記キヤビテ
イ8を結ぶ枝ランナ部である。
上記枝ランナ部9はその傾きがカル溜6に近い
程主ランナ部7と逆行する方向に増えていくよう
に形成されている。すなわち、第1図に示すよう
に主ランナ部7と枝ランナ部9……のそれぞれ樹
脂の流走方向がなす角度を主ランナ部7の遠端7
a側から順次θ1,θ2,……,θo(本例ではn=5)
とすると、次のような関係が成り立つている。
θ1<θ2<……<θo ここでθ1,θ2,……,θoの絶対値は流入のタイ
ミングが均等になるような値に設定されるが、例
のようにθ1を鋭角に、θ5を鈍角にして流入の容易
さを大きく変えてもよく、また全部を鋭角に、あ
るいは全部を鈍角にしてもよい。これらは、樹脂
の粘性や主ランナ部7の長さその他が考慮されて
決められるが、特に、実験的に求めるようにする
のがよい。
また、上記主ランナ部7及び枝ランナ部9は下
金型3に刻設され、第2図に示すように主ランナ
部7は枝ランナ部8よりも深く形成され、その断
面積も大きく形成されている。
上記キヤビテイ8は第2図に示すように上下の
金型1,3に角皿状に刻設され、その縁部にリー
ドフレームを挟むための溝が形成されている。
上記のように構成された金型により、トランス
フア成形を行う場合には、加熱されて軟化した熱
硬化性樹脂をポツト2に装入し、プランジヤ10
をポツト2に押し込んで圧入する。樹脂はカル溜
6から主ランナ部7に流入し、枝ランナ部9がカ
ル溜6に近い程主ランナ部7に対し逆行する角度
が大きく、またその断面積が主ランナ部7より小
さくなるように設けられているので、各枝ランナ
部9……に流入する量が均等になる。
従つて、キヤビテイ8への樹脂の充填はカル溜
6に近い側も遠い側もタイミングが大きくずれず
に行なわれ、充填が終わつた後加圧されるときに
硬化が特に進んでいる部分がないので、加圧によ
るIC素子のボンデイングワイヤの断線や、成型
品のピンホール発生が起きにくい。
[考案の効果] 本考案は、上下の金型の突き合わせ面間に、ポ
ツト下端のカル溜から延びる主ランナ部と、この
主ランナ部の長手方向に沿つて配置された複数の
キヤビテイと、上記主ランナ部と上記キヤビテイ
を結ぶ枝ランナ部とを形成し、上記ポツトに貯留
された熱硬化性樹脂を上記キヤビテイに圧送して
成形するトランスフア成形用金型において、上記
枝ランナ部を上記カル溜に近いもの程、その傾き
が上記主ランナ部に対して逆行する方向に増えて
いくように形成したので、主ランナ部を流走する
樹脂が、流入の始まりが早いカル溜に近い枝ラン
ナ部には比較的流入しにくく、流入の開始が遅い
遠い枝ランナ部には流入しやすくなつており、カ
ル溜の近端側のキヤビテイと遠端側のキヤビテイ
における樹脂の充填のタイミングが平均化され、
硬化の速度も均一になつて加圧段階においても流
動性を保持するカル溜の近端側のキヤビテイと遠
端側のキヤビテイにおける樹脂の充填のタイミン
グが平均化され、硬化の速度も均一になつて加圧
段階においても流動性を保持し、加圧時にインサ
ート部材を傷めたり、ピンホールが発生したりす
ることが防がれるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の金型の平面図、第
2図は第1図の−矢視図、第3図は第1図の
−矢視図、第4図及び第5図は従来の金型の
平面図である。 1……上金型、2……ポツト、3……下金型、
6……カル溜、7……主ランナ部、8……キヤビ
テイ、9……枝ランナ部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下の金型1,3の突き合わせ面間に、ポツ
    ト2下端のカル溜6から延びる主ランナ部7
    と、この主ランナ部7の長手方向に沿つて配置
    された複数のキヤビテイ8と、上記主ランナ部
    7と上記キヤビテイ8を結ぶ枝ランナ部9とが
    形成され、上記ポツト2に貯留された熱硬化性
    樹脂を上記キヤビテイ8に圧送して成形するト
    ランスフア成形用金型において、上記枝ランナ
    部9は上記カル溜6に近いもの程、その傾きが
    上記主ランナ部7に対して逆行する方向に増え
    ていくように形成されていることを特徴とする
    トランスフア成形用金型。 (2) 上記枝ランナ部9は、その断面積が上記主ラ
    ンナ部7より小さく形成されていることを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のト
    ランスフア成形用金型。
JP7912785U 1985-05-27 1985-05-27 Expired JPH0221214Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7912785U JPH0221214Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7912785U JPH0221214Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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Publication Number Publication Date
JPS61196009U JPS61196009U (ja) 1986-12-06
JPH0221214Y2 true JPH0221214Y2 (ja) 1990-06-08

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ID=30623747

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JP7912785U Expired JPH0221214Y2 (ja) 1985-05-27 1985-05-27

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2587986Y2 (ja) * 1990-03-15 1998-12-24 三菱マテリアル株式会社 射出成形用金型

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JPS61196009U (ja) 1986-12-06

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