JPH02208883A - カセット用透明滑りシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分ｌＲ） 本発明は帯′亀防止性を有し且つ低ｓｇ性であるカセッ
ト用透明滑りシートに関するものである。

（従来の技術） オーディオカセットにおいては、カセット本体と該本体
内部でリールに巻かれ次磁気テープとの間に滑りシート
を配、直せしめ、テープ走行時における本体内壁面とテ
ープ端面のＭ擦を低減させることにより、テープ走行の
安定が計られている。

また、この滑りシートにおいては、牽擦によって生ずる
静電気に起因するヒスノイズ等の防止のため、帯電防止
処理も施される。

そして、近年、オーディオカセットは透明品が主流とな
り、それに従って、滑りシートにも透明性が要求さｎる
ようＩｃなっている。

従来、かような＃’＊防止性を有し且つ低摩擦性の透明
滑りシートとしては１例えば透明なグラスチックフィル
ムとにシリコーン；ＭＩｌ’ｆｔと＃１１Ｊｔ防止剤の
混合物から成る塗膜を設けたもの、或いはグラスチック
フィルム上に帯電防止剤Ｉ―およびシリコーン樹脂ｉ脂
ＪＷｔｌを順次設けたものが知られている（特開昭５８
−１４６０６５号公報）６ （発明が解決しようとする問題点） しかしながら、前者の滑ｔ）’／−）はシリコーン樹脂
Ｂ脂と帯電防止剤の相醪性が悪く、経日により帯電防止
剤がブルーリングし、ベトッキを生ずるという問題があ
った。

また、ｆ＆者の滑りシートに帯電防止剤ｊ−がシリコー
ン樹脂１１１１で覆われるため、帯電防止性の発揮に不
利があつ友、 従って、本発明は帯電防止剤のプルーミング現象を生ず
ることがなく、帯′成防止性と低摩擦性の共に優ｆＬ７
’？透明滑りシートを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明者は１記目的を達成するため１種々検討の結果、
導電性ポリマーと特定粒径以下の微粒子を組み合わせる
ことにより、帯電防止性と低摩擦性を共に高レベルとし
得ることを見出し１本発明を完成するに至ったものであ
る。

即ち１本発明に係るカセット用滑りシートは。

透明なプラスチックフィルムの少なくとも片面に。

導電性を有するポリマーと平均粒径４Ｌ）０ミリミクロ
ン以Ｆの微粒子を主成分とする薄ノーが設けられて成る
ものである。

本発明において、滑りシートの基材として用いられるプ
ラスチックフィルムは熱可塑性樹脂から成り且つ透明で
あれば材質は特に限定されず種々のものかに用でき１例
えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート等のポリエステル　ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリアクリル　ポリエーテルスルホン　フッ素樹脂
等をその興体例として挙げることができる。

本発明においては、上記し比如きプラスチックフィルム
の片面ま几は両面に、導磁性をＭするポリマー（以Ｆ、
導電性ポリマーと称す）と平均粒径４ｏｏミリミクロン
以下の微粒子を主成分とする薄１−が設けら１しる。

導電性ポリマーは滑り７−トに帯電防止性を付与するた
めのものである。そして、オーディオカセット用滑りシ
ートは帯域防止性能を実用レベルとするため０表面抵抗
率が約ｌＸｌ０１２Ωよりも小さいことが要求される。

従って、導電性ポリマーとしＣは滑りシート基材として
のプラスチックフィルム表面に薄ＪｈＪ形成したとき、
該薄ｊ−の表面抵抗率が約ｌＸ１ｔ）　　Ωよりも小さ
くなるようなものを用いる。

かような導電性ポリマーの具体例としては、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、ポリスチレンスルホン酸等の
酸性高分子塩（す）　ＩＪウム塩ま之はカリウム塩）、
ポリビニルピリジン、ジアルキルアミノアルキルアクリ
レート、シアル牛ルアミノアルキルメタクリレート、ジ
アルキルアミノアル中ルアクリルアミド、ジアルキルア
ミノアルキルメタクリルアミド、アクリルアミド、メタ
クリルアミド等の塩基性高分子塩（塩酸塩、硫酸塩。

６ｆ［塩）、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリビニ
ルフェニレン等のイオン導電性高分子、ポリビニルアル
コール、ポリヒドロキシアル中ルアクト、ポリビニルピ
ロリドン等の水溶性高分子を挙げることができる。

上記導電性ポリマーは本発明ＩＣ５ｐいて、平均粒径４
ｏｏ　ミ！Ｊ　ｉクロン以下の微粒子と混合して用いら
れる。このように導電性ポリマーと微粒子を主成分とす
る組成物によってプラスチックフィルム表面に薄１ｍを
形成すると、ｆ＃、粒子が粗面化物質として機能し、薄
／ｍ１１表面が微小な凹凸状となる。従って、この薄層
表面を磁気テープが走行し友場合薄ｌ−表面の微小凹凸
ｖｃよりテープ端面との接触面積は小さなものとなり、
摩擦係数も小さなものとなる。

かような微粒子とし−（、シリカ、アルミナ、二酸化チ
タン、カオリン、タルク、グラファイト。

炭酸カルシウム、長石、二硫化モリブデン、カーボンブ
ラック、硫酸バリウム等の無機質粒子、ポリスチレン　
ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレート共重
合体、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンフ
ロライド、ポリアクリロニトリル　ベンゾグアナミン、
ポリフェニレンサルファイド等の有機質粒子をその具体
例として挙げることができる。

本発明においては、上記微粒子として平均粒径４００ミ
リミクロン以下のものを用いる。、微粒子の粒径が大さ
過ぎると滑りシートの透明性の低下を生ずるので好１し
くない。

また、導磁性ポリマーと微粒子の混合割合は。

微粒子の粒径等に応じて変わり得るが１通常、ポリマー
ｌＯＯ重量部に対し微粒子０．１〜５０重量部であり、
好ましくは１〜２０重量部である。微粒子の割合が少な
過ぎると、薄ｔｍ表面の粗面化効果が不充分で摩擦係数
を小さくできず、微粒子が多過ぎると薄１ｍｌにクラッ
クが生じたり、薄層とプラスチックフィルムとの密着力
の低下傾向を生ずる。

なお、プラスチックフィルムの表面に形成される′＃４
ノーの重置は、導電性ポリマーの種拳１ｗＬ粒子の粒径
等に応じて決定するが１通常約０．０１〜２ｇ／イ好ま
しくは０．０２〜０．５１１／ｒｌでめるつ本発明にお
ける薄層は上記した如く、導電性ポリマーと微粒子から
成るが、所望により他の成分。

例えば帯区防止剤等を配合することもできる。これら成
分を配合しても、４１１注ポリマーとのｌ！ｌ浴性は比
較的良好であり、ブルーミング現象を生ずるようなこと
はない。

と記の如き本発明の滑９クートは、ｆＩＩえば導電性ポ
リマーを水ま友は有機溶媒に纏解した＃Ｉ液と。

微粒子を水または有機溶媒に分散ぜしめｔ分散液を用意
し、これら両液を所定の割合で混合し、この混合液をグ
ラスチックフィルムの片面または両面に塗布、乾燥する
方法により得ることができる。

ただし、この方法に有機溶媒を用いる場合は、プラスチ
ックフィルムを溶解しないものを選択開用する。

なｐ、プラスチックフィルムとその表面に形成される薄
層の接着力向上のため、フィルム表面にコロナ放電処理
、プラズマ放電処理、スパッタエツチング処理等の公知
の接着処理を為こすことができる。

また、薄層の強度向との友め導電性ポリマーを架橋する
こともできる。該ポリマーの架橋は化学栗僑、放射線架
橋、紫外線架橋等によって４成できる。

（実施例） 以ｆ、実施例により本発明を史に詳細に説明する。

実施例１ ポリアクリル酸ナトリウム（東亜合成化学工業社製、商
品名アロン）１００重量部を水２０００重量部に溶解す
る。

一万、こ几とは別に平均粒径１２０　ミ！Ｊ　ミクロン
のコロイダルシリカを３０ｉ盪％含有する水分赦液を用
意する。

次に、上記ポリアクリル酸ナトリウム水浴液全量にコロ
イダルシリカ水分散液ＩＬ）改置部を混合する。

その後、厚さ５０μ惰の透明なポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの片面に、上記混合液ヲロールコーター法
によＶ塗布し、９０℃で５分間乾燥し、該フィルムの片
面にポリアクリル酸ナトリウムとコロイダルシリカから
吠る薄ｊ薗が形成されｔ透明滑りシートを得比。

この滑りシートにおける博ｌ１ｉ１の重置は０．１２　
ｇ／Ｉであった、ま之、この滑りシートの薄１−表面を
顕微鏡（倍率２０００倍）で観察したところ、無数の微
小凹凸の存在が確認され友。

実施例２ 実施例１におけるコロイダルシリカに代えて平均粒径０
．２ミリミクロンのアルミナ粉末を用いること、水分散
液中のアルミナ粉末含量を１０東量％とすること、およ
びポリアクリル酸ナトリウム水溶液全量に対するアルミ
ナ水分散液の混合量を３０眞量部とすること以外は実施
例１と同様に作業して透明滑りシート（薄Ｉ−の重量０
．１３，９／ぜ）を得比。

実施例３ ポリアクリル酸ナトリウムに代えポリビニルピロリドン
（ＢＡＳＦ社（西独）社製、部品名コラクラル）を用い
る以外は全て実施例１と同様に作業し、透明滑りシート
を得た。

実施例４ ポリアクリル酸ナトリウムに代えポリビニルアルコール
（分子ｆｉ１２Ｌ）０）を用いる以外は全て実施例１と
同様に作業し、透明滑りシートを得た。

実施例５ Ｎ−メチルピロリドンｉｏｏ　直４部に対し、ポリアニ
リン２直ｉｔｓを分散させ、更にコロイダルンこの混合
液を用いる以外は全て実施例１と同様に作業して、透明
滑りシートを得た。

実施例６〜ｌＯ ポリアクリル酸ナトリウムに代え下記第１表に示す導電
性ポリマーを用いる以外は全て実施例１と同燵に作業し
て、透明滑り７−トを得友。

第１表 実施例１１ 平均粒径４００ミリミクロンのコロイダルシリカを用い
ること以外は全て実施例１と同様に作業して、透明滑り
シートを得次。

比較例１ 平均粒径６００＃リミクロンのコロイダルシリカを用い
ること以外は実施例１と同様に作業して。

透明滑９シートを得次。

比較例２ シリコーン樹脂５００重量部、触媒５直盪部２よび帯電
防止剤にューファインケミカル社製、闇品名ＯＲ−１０
００）　２５Ｕｔ）直置部をトルエン−ブタノール混合
液（混合重量比３　：　２　）　２０ｔ）０屯慮邪に溶
解させる。

次に、このｍ液を透明なポリエチレンテレフタレートフ
ィルム（厚さ５０μ講）の片面にロールコータ−法によ
り塗布し、１２０℃で３分間乾燥し。

フィルムの片面にシリコーン樹脂と帯電防止剤から成る
薄層の形成せしめられた透明滑りシートを得た。

比較例３ 帯電防止剤（比較例２のものと同じ）　２５０Ｏｆｆｉ
量部置部ルエンープタノール混合液（混合重量比５　：
　２　）　２０００ｉｉ量部に溶解するう一方、これと
は別にシリコーン樹脂５００重量部をトルエン−ブタノ
ール混合液（混合重量比３：２　）　２０００重量部に
溶解する。

次に、透明なポリエチレンテレフタレートフィルム（厚
さ５０μ講）の片面に帯電防止剤ｍ液をロールコータ−
法でｌ！！！布し、１２０℃で３分間乾燥し帯電防止剤
層を形成する。

その後、この帯電防止剤層上にシリコーン樹脂ｍ液をロ
ールコータ−法により塗布し、１２０℃で３分間乾燥し
、フィルム片面上に帯′成防止剤ｊ−およびシリコーン
樹脂層が順次形成された透明滑りシートを得次。

ｋ、記実施例および比較例によって得らｔ′Ｌ友滑りシ
ートについて全元嶽透過率、摩擦係数１表面抵抗率を測
定すると共にブルーミング試験を下記要領で行ない得ら
れた結果を第２表に示す。

Ａ全光線透過率 ＪＩＳ−に−６７１４に定める方法に準する。

Ｂ摩擦係数 バウデン・レーベン型摩際試験機（東洋ボールドウィン
社製、型式ＥＦＭ−４）　１＆：用い、相手材ポリエチ
レンテレフタレートフィルム、ｎＡｔｍｙＭ度１５０絹
／ｍｉｎ、荷＠　２００　ｇ、　／１１５２５℃の柔性
で測定した。

Ｃ表面抵抗率 ＪＩＳ−に−２３１８に定める方法に準する。

Ｄブルーミング試験 滑りシートを＠度８０℃、温度９５％Ｒｆ（の調温多湿
雰囲気に７日間放置し、薄層表面にその形成成分がプル
ーミングしてくるか否かを目視により蟻察した。

以ド余白 （発明の効果） 本発明は上記のＬうに構成さ几ており、フィルム表面に
導電性ポリマーと微粒子から成る薄ｊ−を設けたので、
帯電防止性に優ル且つ４際係数も小さく、また従来品の
ようなブルーミング現象も生じない利点がある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 透明なプラスチックフィルムの少なくとも片面に、導電
   性を有するポリマーと平均粒径４００ミリミクロン以下
   の微粒子を主成分とする薄層が設けられて成るカセット
   用透明滑りシート。