JPH03255139A - 積層フィルム - Google Patents

積層フィルム

Info

Publication number
JPH03255139A
JPH03255139A JP2054517A JP5451790A JPH03255139A JP H03255139 A JPH03255139 A JP H03255139A JP 2054517 A JP2054517 A JP 2054517A JP 5451790 A JP5451790 A JP 5451790A JP H03255139 A JPH03255139 A JP H03255139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
coating
polymer
polyester film
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2054517A
Other languages
English (en)
Inventor
Nariaki Okajima
業明 岡島
Naohiro Takeda
武田 直弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP2054517A priority Critical patent/JPH03255139A/ja
Publication of JPH03255139A publication Critical patent/JPH03255139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、帯電防止性、上塗り剤との接着性、透明性お
よび塗膜強度に優れたポリエステルフィルムに関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕二軸
延伸ポリエステルフィルムは、優れた特性を有すること
で広く用いられているものの、帯電しやすいという欠点
がある。
帯電防止方法としては、有機スルホン酸塩や有機リン酸
塩などのアニオン性化合物を練込む方法、金属化合物を
蒸着する方法、アニオン性化合物やカチオン性化合物あ
るいはいわゆる導電性粒子を塗布する方法などがある。
アニオン性化合物を練込む方法は、安価に製造できるも
のの、帯電防止効果において限界があると共に用いるこ
とができる化合物が低分子化合物であるため、ブルーミ
ングによってフィルムと積層した層との接着性が低下し
たり、耐水性がなく、また化合物が転着するなどの問題
がある。金属化合物を蒸着する方法は、帯電防止性が優
れ、近年は透明導電性フィルムとして用途が拡大してい
るものの、製造コストが高く、特定の用途には向いてい
るが、−1の帯電防止フィルムとしては利用し難い。導
電性カーボンや導電性金属粒子を塗布する方法は、帯電
防止効果が比較的良好であると共に比較的安価に製造で
きる利点があるものの、フィルムの透明性が悪化すると
いう欠点がある。
このようなことから、帯電防止剤としてアニオン性化合
物やカチオン性化合物を塗布する方法が二軸延伸ポリエ
ステルの帯電防止法として広くとられている。
塗布層を有する二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方
法として、塗布液を塗布後フィルムを延伸、熱処理する
塗布延伸法(インラインコーティング法)といわれる方
法がある。この方法は、二軸延伸後のポリエステルフィ
ルムに塗布液を塗布して塗布層を形成する方法と比較し
て、フィルムの製膜と塗布を同時に実施するため、幅広
の製品が比較的安価に得られるだけでなく、塗布層と基
体のポリエステルフィルムの密着性が良く、塗布層を薄
膜化できるだけでなく、塗布層の表面特性も特徴のある
ものが得られる。
しかしながら、塗布延伸により帯電防止ポリエステルフ
ィルムを製造する場合には、帯電防止剤が熱的に不安定
なため、通常の条件で塗布延伸を実施した場合には、延
伸、熱処理工程で揮散あるいは熱分解が生して、期待さ
れた帯電防止効果が発揮されない場合がある。
また、温度やフィルムの滞留時間などの熱処理条件を緩
和した状態では、帯電防止剤の揮散や分解がおさえられ
て帯電防止効果があるものの、フィルムの機械的強度や
寸法安定性などにおいて不満足なものしか得られない場
合が多い。
他方、ポリエステルフィルムは、印刷、塗布、蒸着、ラ
ミネーション等の方法により、高次加工製品である磁気
記録媒体、グラフィックアート、デイスプレィ、建材、
包装材料、電気絶縁や一般工業用途に使用されるが、用
途によっては上塗り剤(例えば印刷インク)との接着性
が悪いという欠点がある。
二軸延伸ポリエステルフィルムの接着性を改良する方法
としては、共重合ポリエステルをフィルム化する方法、
ポリエーテルなどのポリマーを配合する方法、フィルム
を溶剤などで処理する方法、コロナ放電処理、プラズマ
処理などの方法があるが、これらの方法では接着性改良
効果には限界があり、塗布処理により接着性のあるポリ
マーを積層する方法が有効である。
このように帯電防止性、接着性さらには透明性、塗膜強
度に優れたフィルムが求められてきたが、塗布延伸によ
りこれらを満足させることは極めて難しい。すなわち、
塗布延伸に適した帯電防止剤が少ないことと、さらには
帯電防止性を期待して塗布層中の帯電防止剤量を増加さ
せてゆくと多くの場合帯電防止性が発揮される前に接着
力が低下する現象が起こる。帯電防止剤の種類によって
は、塗布層中50重量%以上添加しても帯電防止性が発
揮されず、結局、帯電防止性と接着性の両者とも発揮さ
れないことも稀ではない。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らは上記の問題点に鑑み鋭意検討した結果、あ
る特定の構造を有するポリマーが帯電防止性に優れ、か
つ該ポリマーとバインダーポリマーを組合わせることで
、帯電防止性と接着性を共に満足できることを見出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の要旨は、塗布延伸法により得られる、
塗布層を有する積層ポリエステルフィルムであり、該塗
布層が、 (a)主鎖にイオン化された窒素元素を有するポリマー
及び (b)バインダーポリマー を含有することを特徴とする積層フィルムに存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明におけるポリエステルフィルムのポリエステルと
は、その構成単位の80モル%以上がエチレンテレフタ
レートであるポリエチレンテレフタレート、あるいはそ
の構成単位の80モル%以上がエチレンナフタレートで
あるポリエチレンナフタレート、あるいはその構成単位
の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレン
テレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジ
メチレンテレフタレートである。
本発明のポリエステルフィルムは、必要に応して無機粒
子、有機粒子、有機系潤滑剤、安定剤、染料、顔料、有
機高分子を含有していてもよい。
ポリエステルフィルムに滑り性を付与するためには、フ
ィルム中に微粒子を含有させるが、使用される製品の滑
り性、透明性などの要求特性に応じて突起形成剤の種類
、大きさ、配合量は適宜、選択される。
本発明における主鎖にイオン化された窒素元素を有する
ポリマーとしては、例えばアイオネンボリ?−(Ion
ene  Polymer)が挙げられる。アイオネン
ボリマーに関しては、アラン・デイ・ウィルソン及びバ
ーバード・ジエ・ブロサー著“アイオネンポリマー2に
於ける発展”エルセピア・アプライド・サイエンス・パ
ブリッシャー発行、1986年、(ALAN  D、W
ILSON  and  HAVARD  J、PRO
3SEP (Ed、)   ”DEVELOPMENT
SIN  l0NICPOLYMER3−2”ELSE
VIERAPPLIED  5CIENCEPUBLI
SHER3,1986年)、第163頁〜第189頁の
第4章の“アイオネンボリマー;調製、性質及び応用°
“ (l0NENE  POLYMER3,PREPA
RATION、   PROPERTIES  AND
  A、PPLICATIONS”)に詳しく記載され
ており、例えばアイオネンボリマーの代表的な例のひと
つとして下記の構造が示されているが、これに限定され
るものではない。
アイオネンボリマーの合成法としては、前書に記載され
た下記の反応を適用することができるがこれらに限定さ
れるものではない。
+ x−fcHz+vx Br  CHzCHz+0CHzCHz−+T−Br 
 +■ χ、  y=1〜4 (6) −−m−→  コポリマー Br+ CHz→l−Br さらにアイオネンポリマーまたはその誘導体の例として
は、特公昭53−23377号公報、特公昭54−10
039号公報、特開昭47−34581号公報、特開昭
56−76451号公報、特開昭58−93710号公
報、特開昭61−18750号公報、特開昭63−68
687号公報等に記載されている化合物が挙げられるが
、これらに限定されるものではない。
本発明におけるバインダーポリマーとは、ノニオン系又
はカチオン系又は両性系の水溶液又は水分散体にできる
有機ポリマーであり、その具体例として、例えば、合成
水溶性ポリマーとして知られているポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリアルキレングリコール、
ポリアルキレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニル
ピロリドン等;半合成水溶性ポリマーとして知られてい
るメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等;
天然水溶性ポリマーとして知られているでんぷん類、I
i類、タンパク類等が挙げられる。また、ポリアクリレ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、塩素系ポリマー(
ここでは、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、塩素
化ポリオレフィン、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ク
ロロプレン等を意味する)、ポリアミド、スチレン−ブ
タジェン−ラバー、ポリオレフィン等のカチオン、ノニ
オン又は両性系水分散体も好適である。中でもポリアク
リレート、ポリウレタン、ポリエステル、塩素系ポリマ
ーの水分散体を使用すると、印刷インク、磁性塗料、U
V硬化塗料、PPC(Plane  Paper  C
opy)用トナー等の接着性が一段と優れる。これらの
ポリマーは、そのモノマーの一成分としてノニオン、カ
チオン又は両性系の親水性成分を共重合することで親水
性を付与し、水に分散させることができる。あるいは、
ノニオン、カチオン又は両性系の界面活性剤を用いて、
いわゆる強制乳化させることにより水分散させたり、ノ
ニオン、カチオン又は両性系の界面活性剤を用いて乳化
重合させ水分散体を得ることもできる。また、これらの
ポリマーは共重合体でも使用でき、ランダム共重合体、
ブロック共重合体、グラフト共重合体のいずれでもよく
、異種ポリマーの結合体でもよい。例えば、ポリウレタ
ン又はポリエステルの水溶液又は水分散体存在下でアク
リル系モノマーを乳化重合させて得られるポリウレタン
−グラフト−ポリアクリレート、又はポリエステル−グ
ラフト−ポリアクリレートが挙げられるが、これに限定
されるものではない。
本発明においては架橋剤を併用するのが好ましく、その
具体例としてはメチロール化あるいはアルキロール化し
た尿素系、メラミン系、グアナミン系、アクリルアミド
系、ポリアミド系などの化合物、エポキシ化合物、アジ
リジン化合物、ブロックイソシアネート、シランカップ
リング剤、チタンカップリング剤、熱反応性又は過酸化
物と反応性又は光反応性のビニル化合物や感光性樹脂が
挙げられる。これらの架橋性成分は、バインダーポリマ
ーと予め結合していてもよい。例えば、バインダーポリ
マーのモノマーの少なくとも1種中に上記架橋性成分の
少なくとも1種が含まれている場合、あるいはバインダ
ーポリマー中の官能基と上記架橋剤とを予め反応させる
場合である。架橋剤を添加することにより、塗布層の固
着性(ブロッキング性)、耐水性、耐溶剤性、機械的強
度が改良される。この結果、上塗り層塗布後、上塗り層
上でも帯電防止性が発揮される。またさらに上塗り層と
の接着性の改良に加え、驚くべきことに帯電防止性も改
良される。
本発明における塗布液には、固着性や滑り性の改良のた
め無機系粒子としてシリカ、シリカゾル、アルミナ、ア
ルミナゾル、ジルコニウムゾル、カオリン、タルク、炭
酸カルシウム、酸イヒチタン、バリウム塩、カーボンブ
ラック、硫化モリブデン、酸化アンチモンゾルなどを含
有していてもよく、更に必要に応じて清洗剤、塗布性改
良剤、増粘剤、有機系潤滑剤、有機系高分子粒子、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料などを含有してい
てもよい。また、本発明の塗布液には、本発明における
ポリマー以外のポリマーを塗布液あるいは塗布層の特性
改良のため含有していてもよい。
上述した塗布液をポリエステルフィルムに塗布する方法
としては原崎勇次著、槙書店、1979年発行、「コー
ティング方式」に示されるリバースロールコータ−、グ
ラビアコーター、ロッドコーター、エアドクタコーター
あるいはこれら以外の塗布装置を用いてポリエステル未
延伸フィルム塗布液を塗布し、逐次あるいは同時に二輪
延伸する方法、−軸延伸されたポリエステルフィルムに
塗布し、さらに先の一軸延伸方向と直角の方向に延伸す
る方法、あるいは二軸延伸ポリエステルフィルムに塗布
し、さらに横および/または縦方向に延伸する方法など
がある。
上述の延伸工程は、好ましくは60〜130°Cで行わ
れ、延伸倍率は、面積倍率で少なくとも4倍以上、好ま
しくは6〜20倍である。延伸されたフィルムは150
〜250°Cで熱処理される。
更に、熱処理の最高温度ゾーン及び/又は熱処理出口の
クーリングゾーンにて縦方向及び横方向に0.2〜20
%弛緩するのが好ましい。
特に、60〜130°Cでロール延伸法により2〜6倍
に延伸された一軸延伸ポリエステルフィルムに塗布液を
塗布し、適当な乾燥を行ない、あるいは乾燥を施さずポ
リエステル−軸延伸フィルムをただちに先の延伸方向と
は直角方向に80〜130’Cで2〜6倍に延伸し、1
50〜250°Cで1〜600秒間熱処理を行なう方法
が好ましい。
本方法によるならば、延伸と同時に塗布層の乾燥が可能
になると共に塗布層の厚さを延伸倍率に応じて薄くする
ことができ、ポリエステルフィルム基材として好適なフ
ィルムを比較的に安価に製造できる。
本発明における塗布液は、ポリエステルフィルムの片面
だけに塗布してもよいし、両面に塗布してもよい。片面
にのみ塗布した場合、その反対面には本発明における塗
布液以外の塗布層を必要に応じて形成し、本発明のポリ
エステルフィルムに他の特性を付与することもできる。
なお、塗布剤のフィルムへの塗布性、接着性を改良する
ため、塗布前にフィルムに化学処理や放電処理を施して
もよい。また、本発明の二輪延伸ポリエステルフィルム
の塗布層への接着性、塗布性などを改良するため、塗布
層形成後に塗布層に放電処理を施してもよい。
上述のようにして得られる本発明の塗布液を塗布された
ポリエステルフィルムは、ポリエステルフィルムの厚さ
が3〜500μmの範囲であることが好ましく、塗布層
の厚さは、0.01〜5μmの範囲が好ましく、さらに
好ましくは0.02〜1μmの範囲である。塗布層の厚
さが0.01μm未満では均一な塗布層が得にくいため
製品に塗布むらが生しやすく、5μmより厚い場合は、
滑り性が低下してフィルムの取扱いが困難になり好まし
くない。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はそ
の要旨を越えない限り以下の実施例によって限定されな
い。
なお、実施例における評価方法は、次に述べる方法に従
った。
(1)表面固有抵抗:横滑・ヒユーレット・パラカード
社の内側電極50am径、外側電極701m径の同心型
電極である16008A(商品名)を23°C,50%
RHの雰囲気下で試料に設置し、100■の電圧を印加
し、同社の高抵抗針である4329A(商品名)で試料
の表面固有抵抗を測定し、固有抵抗値によって、下記表
1に示す判定をした。
表 (2)透明性:JIS−に6714に準じ日本重色工業
社製、分球式濁度計NDH−20Dによりフィルムの濁
度を測定し、これにより評価した。
(3)UV硬化インキとの接着性:東洋インキ製造■製
、スクリーンインク“’FDSS21 391藍゛′と
゛レジューサーP”′を10=1で混合し、これを、3
00メツシユのシルクスクリーンを用いて約10μmの
厚さにフィルム表面に塗布した。これを、ウシオ電機■
UV照射装置“’UVC−402/I HN : 30
2/IMH”に通し、水銀灯出力160W/cm、ライ
ンスピード5 m /win 、ランプルフィルム間隔
100閣にてインクを硬化させ、硬化後、直ちに以下の
セロテープ剥離試験にかけてインクの接着力を評価した
。すなわち該フィルムのインキ塗布面にニチバン■製セ
ロテープ(18閣巾)を気泡の入らぬよう7C11の長
さに貼り、この上を3Uの手動式荷重ロールで一定の荷
重を与え、フィルムを固定し、セロハンテープの一端を
500gの錘に接続し、錘が45C111の距離を自然
落下後に、180°方向の剥離試験が開始する方法で評
価した。接着性は、次の5段階の基準で評価した。
評価5:セロハンテープ面にインキが全く剥離しない。
評価4:10%未満しかインキがセロハンテープ面に剥
離しない。
評価3:10〜50%の部分のインキがセロハンテープ
側に剥離する。
評価2:50%以上の部分のインキがセロハンテープ側
に剥離する。
評価1:完全にインキがセロハンテープ側に剥離する。
(4)UV硬化ハードコート剤との接着性二東亜合成■
製、UV硬化ハードコート剤“アロニックスUV−37
00°゛のトルエン/メチルエチルケトン(50150
重量比)混合溶媒による50重量%溶液を、4番のバー
コーターによりフィルム表面に塗布し、これを90”C
で1分間乾燥させた後、前項のrUV硬化インキとの接
着性」で示した方法でUV照射しセロテープ剥離試験に
かけてハードコート層とポリエステルフィルムとの接着
力を評価した。
(5)PPC用トナーとの接着性:FUJI  XER
OX■製コピー機” 4790 ”に同社のトナ″B2
28”を用いて、フィルムに画像を印刷し、印刷の黒ベ
タの部分を用いて、トナー層のセロテープ剥離試験を行
なって接着性を評価した。セロテープ剥離方法は、前項
と同一方法に従った。
(6)感熱転写インクとの耐水接着性:シャープ■製感
熱転写カラーコピー機“CX−5000”に同社のイン
クドナーフィルム“CX−501R2”を用いて、フィ
ルムに画像を印刷し、印刷物を水中に入れ指先で20回
こすりインクの残存状態から耐水接着性を次の5段階で
評価した。
評価5:インクが全く剥離しない。
評価4:インクがやや剥離する(10%未満剥離する。
)。
評価3:インクが剥離する(10〜50%のインクが剥
離する。)。
評価2:インクがかなり剥離する)50%以上のインク
が剥離する。)。
評価l:インクが完全に剥離する。
(7)  I性層との接着性:磁性層となる磁性塗料の
組成は、ポリウレタン50部、ニトロセルロース20部
、塩ビー酢ビ樹脂30部、インシアネート化合物7.5
部、カーボンブラック12部、レシチン4部、r  F
fllz(h 460部をメチルエチルケトン、トルエ
ン、メチルイソブチルケトンを等量混合した溶剤900
部に分散したものである。フィルム表面に磁性塗料を塗
布し、80°Cで1分間乾燥し、その後80°Cで24
時間エージングして約5μの磁性層を持った磁気記録媒
体を得、磁性層とフィルムとの接着力を以下の方法によ
り測定した。
厚さ1肛のステンレス板の上に、両面接着テープを貼り
つけ、その上に磁気記録媒体の磁性層面が粘着テープに
接するように磁気記録体を貼り合わせ、しかるのちに、
ポリエステルフィルムを磁性層より180°の角度で剥
離させる際の剥離抵抗力を引張試験機により500m+
/sinの速度で測定した。接着強度はポリエチレンテ
レフタレートホモポリマーから得られたフィルムの接着
強度に対する相対比として表わした。
(8)塗膜強度:スコッチ社製”Tape  Clea
ntng  Fabric”をシリコンゴムに巻きつけ
、これを太平理化工業■“Rubbing  Te5t
er”に取りつけ”TapeCleaning  Fa
bric”にて塗膜を10往復摩擦し、塗膜の剥離の程
度を目視判定した。摩擦時にかかる荷重は350 g 
/C1l”とし、評価は以下の5段階評価により行った
評価5:塗膜が全く剥離しない。
評価4:塗膜がやや剥離する(10%未満剥離する。)
評価3:塗膜が剥離する(10〜50%の塗膜が剥離す
る。)。
評価2:塗膜がかなり剥離する(50%以上の塗膜が剥
離する。)。
評価1:塗膜が完全に剥離する。
(9)耐溶剤性:無塵コツトンに溶剤を10滴滴下し、
これを塗布層の上に置き、この無塵コツトン上に100
gの重りを載せ、直ちに80mm/secで該コツトン
を引っばり塗膜をこすり、こすった後の塗膜の剥離の程
度を以下の5段階で評価した。
評価5:塗膜が全く剥離しない。
評価4:塗膜がやや剥離する(10%未満剥離する。)
評価3:塗膜が剥離する(10〜50%の塗膜が剥離す
る。)。
評価2:塗膜がかなり剥離する(50%以上の塗膜が剥
離する。)。
評価1:塗膜が完全に剥離する。
比較例1 固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレートを28
0°C〜300℃の温度で溶融押出し、静電密着法を併
用しながら冷却ドラム上にキャストし、厚さ820μm
の無定形フィルムを得た。このフィルムを95°Cで縦
方向に3.3倍延伸し、さらに110°Cで横方向に3
.3倍延伸し、210°Cで熱処理して、厚さ75μm
の二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られたフィ
ルムの表面固有抵抗は、10I5Ω/口以上であり、評
価は×であった。
比較例2 表2の比較例2の塗布剤組成の塗布液を、比較例1の縦
延伸後、横延伸前のポリエステルフィルムに塗布して、
その後比較例1と同様にして基体ポリエステルフィルム
の厚さが75μm、を布層の厚さが0.15μmである
フィルムを得た。なお、表2中の塗布剤略記の内容は、
表3の通りである。
比較例3 表2の比較例3の塗布剤組成の塗布液を、比較例1の縦
延伸後、横延伸前のポリエステルフィルムに塗布して、
その後比較例1と同様にして基体ポリエステルフィルム
の厚さが75μm、塗布層の厚さが0.05μmである
フィルムを得た。
実施例1 表2の実施例1の塗布剤組成の塗布液を、比較例1の縦
延伸後、横延伸前のポリエステルフィルムに塗布して、
その後比較例1と同様にして基体ポリエステルフィルム
の厚さが75μm、塗布層の厚さが0.05μmである
フィルムを得た。
実施例1、比較例2〜3の特性を表4に示す。
比較例2のフィルムの塗布層は、感熱転写インクが部分
的にしか転写しないものであった。また耐水接着性も劣
るものであった。比較例3は、横延伸〜熱処理工程にて
帯電防止剤が熱分解しアくン臭を生じ、その結果、帯電
防止性も悪かった。比較例4は帯電防止性は良好である
が接着性が不良であった。
実施例2〜5 表2の実施例2〜5の塗布剤組成のそれぞれの塗布液を
、比較例1の縦延伸後、横延伸前のポリエステルフィル
ムに塗布して、その後比較例1と同様にしてそれぞれ基
体ポリエステルフィルムの厚さが75μm、塗布層の厚
さが0.15μmであるフィルムを得た。得られたフィ
ルムの特性を表5に示す。いずれも帯電防止性と磁性層
及びPPC用トナーとの接着性に優れるものであり、ま
た、フィルムの曇価も7%以下であり実用上問題ない透
明性であった。
実施例6〜12 表2の実施例6〜12の塗布剤組成のそれぞれの塗布液
を、比較例1の縦延伸後、横延伸前のポリエステルフィ
ルムに塗布して、その後比較例1と同様にしてそれぞれ
基体ポリエステルフィルムの厚さが75μm、塗布層の
厚さが0.15μmであるフィルムを得た。得られたフ
ィルムの特性を表6に示す。いずれも帯電防止性とUV
硬化インク接着性に優れるものであった。
実施例13〜15 表2の実施例13〜15の塗布剤組成のそれぞれの塗布
液を、比較例1の縦延伸後、横延伸前のポリエステルフ
ィルムに塗布して、その後比較例1と同様にしてそれぞ
れ基体ポリエステルフィルムの厚さが75μm、塗布層
の厚さが0.15μmであるフィルムを得た。フィルム
の特性を表7に示す。架橋剤を添加することにより、帯
電防止性、UVハードコート剤との接着性、塗膜強度、
耐溶剤性(耐水性、耐メチルエチルケトン性)が向上し
ており、またUV硬化ハードコート層上でも帯電防止性
が発揮され、かつハードコート層上をスチールウールで
10回こすってもいずれのハードコート層も傷が入らな
かった。
表 3 表 ( 続 き ) 表 3 ( 続 き ) 表 〔発明の効果〕 以上述べた通り、主鎖にイオン性の窒素元素を有するポ
リマーであるアイオネンボリマーは塗布延伸工程におけ
る熱安定性に優れ、該ポリマーとバインダーポリマーを
塗布層に含有する本発明のポリエステルフィルムは、帯
電防止性及び上塗り剤との接着性に優れたフィルムであ
る。また、塗膜強度、透明性にも優れている。
本発明の帯電防止性に有するポリエステルフィルムは、
その帯電防止性塗布層上あるいは帯電防止性塗布層を有
しない面上に対する塗布、蒸着、印刷、ラミネート等の
積層工程での作業性が良いばかりでなく、積層製品の帯
電防止性を改良したものであり、磁気記録媒体、グラフ
ィックアート、デイスプレー、包材、建材、情報被記録
材、カードなど多くの用途において有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塗布延伸法により得られる、塗布層を有する積層
    ポリエステルフィルムであり、該塗布層が、 (a)主鎖にイオン化された窒素元素を有するポリマー
    及び (b)バインダーポリマー を含有することを特徴とする積層フィルム。
JP2054517A 1990-03-06 1990-03-06 積層フィルム Pending JPH03255139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2054517A JPH03255139A (ja) 1990-03-06 1990-03-06 積層フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2054517A JPH03255139A (ja) 1990-03-06 1990-03-06 積層フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03255139A true JPH03255139A (ja) 1991-11-14

Family

ID=12972843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2054517A Pending JPH03255139A (ja) 1990-03-06 1990-03-06 積層フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03255139A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103368A (en) * 1996-07-12 2000-08-15 Teijin Ltd. Antistatic polyester film and antistatic film laminate
US6254996B1 (en) 1998-06-05 2001-07-03 Teijin Limited Antistatic polyester film and process for producing the same
JP2004114665A (ja) * 2002-09-20 2004-04-15 Trekion Co Ltd 制電性を有する,接着剤又は塗料及びそれらを含む積層体
US7211309B2 (en) 2003-03-25 2007-05-01 Teijin Dupont Films Japan Limited Antistatic laminated polyester film
JP2007513813A (ja) * 2003-12-12 2007-05-31 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 積層ガラスグレージング構築物でのポリアリルアミン・コーティングで下塗りされたpetフィルムの使用
JP2015160910A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 広栄化学工業株式会社 ウレタン共重合体及びそれを含有する帯電防止剤
WO2019116160A1 (en) * 2017-12-12 2019-06-20 International Business Machines Corporation Polymers with antimicrobial functionalities
US10595527B2 (en) 2017-12-12 2020-03-24 International Business Machines Corporation Antimicrobial polymers capable of supramolecular assembly
US10667514B2 (en) 2017-12-12 2020-06-02 International Business Machines Corporation Antimicrobial ionene compositions with a variety of functional groups
US10687530B2 (en) 2017-12-12 2020-06-23 International Business Machines Corporation Hydrophilic polymers with antimicrobial functionalities
US10687528B2 (en) 2017-12-12 2020-06-23 International Business Machines Corporation Antimicrobial polymers with enhanced functionalities
US10743537B2 (en) 2017-12-12 2020-08-18 International Business Machines Corporation Monomer compositions with antimicrobial functionality
US10836864B2 (en) 2017-12-12 2020-11-17 International Business Machines Corporation Chemical compositions with antimicrobial functionality

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01232610A (ja) * 1988-03-11 1989-09-18 Teijin Ltd 導電性フイルム
JPH0273833A (ja) * 1988-09-08 1990-03-13 Diafoil Co Ltd 帯電防止ポリエステルフィルム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01232610A (ja) * 1988-03-11 1989-09-18 Teijin Ltd 導電性フイルム
JPH0273833A (ja) * 1988-09-08 1990-03-13 Diafoil Co Ltd 帯電防止ポリエステルフィルム

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6103368A (en) * 1996-07-12 2000-08-15 Teijin Ltd. Antistatic polyester film and antistatic film laminate
US6254996B1 (en) 1998-06-05 2001-07-03 Teijin Limited Antistatic polyester film and process for producing the same
JP2004114665A (ja) * 2002-09-20 2004-04-15 Trekion Co Ltd 制電性を有する,接着剤又は塗料及びそれらを含む積層体
US7211309B2 (en) 2003-03-25 2007-05-01 Teijin Dupont Films Japan Limited Antistatic laminated polyester film
JP2007513813A (ja) * 2003-12-12 2007-05-31 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 積層ガラスグレージング構築物でのポリアリルアミン・コーティングで下塗りされたpetフィルムの使用
JP2015160910A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 広栄化学工業株式会社 ウレタン共重合体及びそれを含有する帯電防止剤
WO2019116160A1 (en) * 2017-12-12 2019-06-20 International Business Machines Corporation Polymers with antimicrobial functionalities
US10595527B2 (en) 2017-12-12 2020-03-24 International Business Machines Corporation Antimicrobial polymers capable of supramolecular assembly
US10653142B2 (en) 2017-12-12 2020-05-19 International Business Machines Corporation Polymers with antimicrobial functionalities
US10667514B2 (en) 2017-12-12 2020-06-02 International Business Machines Corporation Antimicrobial ionene compositions with a variety of functional groups
US10687530B2 (en) 2017-12-12 2020-06-23 International Business Machines Corporation Hydrophilic polymers with antimicrobial functionalities
US10687528B2 (en) 2017-12-12 2020-06-23 International Business Machines Corporation Antimicrobial polymers with enhanced functionalities
US10743537B2 (en) 2017-12-12 2020-08-18 International Business Machines Corporation Monomer compositions with antimicrobial functionality
GB2583304A (en) * 2017-12-12 2020-10-21 Ibm Polymers with antimicrobial functionalities
US10836864B2 (en) 2017-12-12 2020-11-17 International Business Machines Corporation Chemical compositions with antimicrobial functionality
US11006628B2 (en) 2017-12-12 2021-05-18 International Business Machines Corporation Antimicrobial polymers capable of supramolecular assembly
US11058110B2 (en) 2017-12-12 2021-07-13 International Business Machines Corporation Polymers with antimicrobial functionalities
GB2583304B (en) * 2017-12-12 2022-07-20 Ibm Polymers with antimicrobial functionalities
US11525036B2 (en) 2017-12-12 2022-12-13 International Business Machines Corporation Chemical compositions with antimicrobial functionality
US11617367B2 (en) 2017-12-12 2023-04-04 International Business Machines Corporation Antimicrobial polymers capable of supramolecular assembly
US11723363B2 (en) 2017-12-12 2023-08-15 International Business Machines Corporation Polymers with antimicrobial functionalities

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3357678B2 (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JPH03255139A (ja) 積層フィルム
JPH11286559A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの表面処理方法
KR960016057B1 (ko) 감열 전사용 상 수용 쉬트
JP3449485B2 (ja) 積層フィルム
EP0445744B1 (en) Laminated polyester film
JP6467947B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法
US4233354A (en) Printed polyester films
JPH10286922A (ja) 離型フィルム
JP2000108286A (ja) 帯電防止性易接着ポリエステルフィルム
JP2007045953A (ja) 帯電防止性粗面化離型用ポリエステルフィルム
JP2001129940A (ja) フッ素樹脂コートポリエステルフィルム
JPH0273833A (ja) 帯電防止ポリエステルフィルム
JP2003147105A (ja) 帯電防止性積層ポリエステルフィルム
JP2010208059A (ja) 帯電防止性白色ポリエステルフィルム
JP4403479B2 (ja) 積層ポリエステル系フィルム
JP2003246023A (ja) 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JPS62179535A (ja) 包装材の製造法
JP3279974B2 (ja) 帯電防止性ポリエステルフィルム
JPH10235778A (ja) 高バリア性積層フィルム
JP2003089169A (ja) 剥離性フィルム
JP3502477B2 (ja) 易接着性白色ポリエステルフィルム
JPH07103260B2 (ja) 塗布層を有するポリエステルフィルム
JPH03293127A (ja) 易接着性ポリエステルフイルム及びその製造方法
KR100820784B1 (ko) 대전방지 특성이 우수한 실리콘 이형 플라스틱필름