JPH0220867B2 - - Google Patents
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- JPH0220867B2 JPH0220867B2 JP61117061A JP11706186A JPH0220867B2 JP H0220867 B2 JPH0220867 B2 JP H0220867B2 JP 61117061 A JP61117061 A JP 61117061A JP 11706186 A JP11706186 A JP 11706186A JP H0220867 B2 JPH0220867 B2 JP H0220867B2
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- fixed
- shaft
- drive wheel
- movable
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- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、精密駆動X−Yテーブル等に用いら
れる回転・直線運動変換装置に関する。
れる回転・直線運動変換装置に関する。
(従来の技術)
一般に、精密駆動X−YテーブルはICのワイ
ヤボンデイング或はチツプ部品の装着のような位
置精度を要する作業に使用されている。このよう
な精密駆動X−Yテーブルに用いられる回転・直
線運動変換装置としては、従来、チエーン或は歯
車によつて駆動モータの回転運動を直線運動に変
換するものが供せられている。
ヤボンデイング或はチツプ部品の装着のような位
置精度を要する作業に使用されている。このよう
な精密駆動X−Yテーブルに用いられる回転・直
線運動変換装置としては、従来、チエーン或は歯
車によつて駆動モータの回転運動を直線運動に変
換するものが供せられている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、上記構成では、チエーン或は歯
車を使用しているので、所謂バツクラツシユが発
生することから精度を向上させることができない
という欠点があつた。
車を使用しているので、所謂バツクラツシユが発
生することから精度を向上させることができない
という欠点があつた。
このような欠点を解決するものとして、バツク
ラツシユの非常に少ない部品である例えばボール
ネジ或はハーモニツクドライブ方式の減速装置に
よつて駆動モータの回転運動を直線運動に変換す
るものがある。ところが、このものでは、上記部
品が高価なものであることから、コストが非常に
高くなるという問題がある。また、上記部品を使
用して組立てる場合には、高精度が要求されるこ
とから、特殊な機械及び高度な技術が必要になる
という問題もある。
ラツシユの非常に少ない部品である例えばボール
ネジ或はハーモニツクドライブ方式の減速装置に
よつて駆動モータの回転運動を直線運動に変換す
るものがある。ところが、このものでは、上記部
品が高価なものであることから、コストが非常に
高くなるという問題がある。また、上記部品を使
用して組立てる場合には、高精度が要求されるこ
とから、特殊な機械及び高度な技術が必要になる
という問題もある。
そこで、本発明の目的は、バツクラツシユのな
い高精度のものを低コストになし得ると共に、組
立時に特殊な機械及び高度な技術を不要にでき、
またワイヤの緩みをなくしてワイヤが各輪に対し
て滑ることを防止できる等の効果を奏する回転・
直線運動変換装置を提供するにある。
い高精度のものを低コストになし得ると共に、組
立時に特殊な機械及び高度な技術を不要にでき、
またワイヤの緩みをなくしてワイヤが各輪に対し
て滑ることを防止できる等の効果を奏する回転・
直線運動変換装置を提供するにある。
[発明の構成]
(問題点を解決するための手段)
本発明の回転・直線運動変換装置は、夫々自由
輪が回転自在に支持された2本の固定軸を互に所
定距離を有するように設け、自由輪が回転自在に
支持された可動軸を前記固定軸間に位置して両固
定軸方向へ往復直線移動可能な可動部材に設け、
駆動モータにより往復回転される駆動輪を前記2
本の固定軸の何れかの近傍に位置して設け、加え
て、両端部が固定された1条のワイヤを、その1
端部側部分を前記一方の固定軸の自由輪と可動軸
の自由輪との間を複数回往復するように掛け渡
し、その他端部側部分を前記他方の固定軸の自由
輪と可動軸の自由輪との間を複数回往復するよう
に掛け渡し、更に、その中間部分を前記駆動輪と
これの近傍に位置した前記固定軸の自由輪との間
に掛け渡すように構成し、そして、前記ワイヤの
端部と固定箇所との間にワイヤに張力を与える張
力付与部材を設けたところに特徴を有する。
輪が回転自在に支持された2本の固定軸を互に所
定距離を有するように設け、自由輪が回転自在に
支持された可動軸を前記固定軸間に位置して両固
定軸方向へ往復直線移動可能な可動部材に設け、
駆動モータにより往復回転される駆動輪を前記2
本の固定軸の何れかの近傍に位置して設け、加え
て、両端部が固定された1条のワイヤを、その1
端部側部分を前記一方の固定軸の自由輪と可動軸
の自由輪との間を複数回往復するように掛け渡
し、その他端部側部分を前記他方の固定軸の自由
輪と可動軸の自由輪との間を複数回往復するよう
に掛け渡し、更に、その中間部分を前記駆動輪と
これの近傍に位置した前記固定軸の自由輪との間
に掛け渡すように構成し、そして、前記ワイヤの
端部と固定箇所との間にワイヤに張力を与える張
力付与部材を設けたところに特徴を有する。
(作用)
駆動モータにより駆動輪が一方向に回転する
と、この駆動輪にワイヤの一端部側部分が巻取ら
れ同時にその駆動輪からワイヤの他端部側部分が
巻戻されるからこれに応じて可動軸及び一方の固
定軸に支持された各自由輪間に掛け渡されたワイ
ヤの長さが減少し、且つ可動軸及び他方の固定軸
に支持された各自由輪間に掛け渡されたワイヤの
長さが増加する。このときワイヤの両端が固定さ
れているので、自由端を支持する可動軸が一方の
固定軸方向に直線移動する。また、駆動輪がその
反対方向に回転すると、これに応じて上述と逆方
向に上記ワイヤが巻取及び巻戻されるので、可動
軸が他方の固定軸方向に直線移動する。従つて、
駆動モータの回転運動が可動軸即ち可動部材の直
線運動に変換されるが、この場合、駆動輪によつ
て巻取られるワイヤの長さと巻戻されるワイヤの
長さが一致しているので、駆動輪の回転が反転し
たときにバツクラツシユが発生することがなくな
り、回転・直線運動変換の精度が向上する。しか
も、安価な駆動輪、自由輪及びワイヤを使用する
と共に、駆動輪及び自由輪にワイヤを掛け渡すと
いう簡単な構成により上記変換の精度を得ること
ができる。また、経時的変化によりワイヤに延び
が生じた場合においても、張力付与部材によつて
ワイヤに張力が与えられるから、一方の固定軸の
自由輪と可動軸の自由輪との間、他方の固定軸の
自由輪と可動軸の自由輪との間、並びに駆動輪と
これの近傍に位置した固定軸の自由輪との間にそ
れぞれ掛け渡されたワイヤが緩むことがなく、ワ
イヤが各輪に対して滑ることを防止できる。ま
た、可動軸の直線移動距離と駆動輪の回転角度と
の関係は、ワイヤの両端部を固定しているから、
動滑車の原理により、一方の固定軸の自由輪及び
他方の固定軸の自由輪と可動輪の自由輪との各間
に掛け渡されたワイヤの往復回数によつて決定さ
れる。このワイヤの往復回数を適宜設定すること
により、例えば往復回数を多くすれば、駆動輪の
1回転に対する可動軸の直線移動距離の変位を小
さくすることができ、これにより、分解能を高く
できる。しかも、この場合、駆動輪を回転させる
力が小さくても、可動軸を直線移動させる力とし
ては大きな力を得ることができる。
と、この駆動輪にワイヤの一端部側部分が巻取ら
れ同時にその駆動輪からワイヤの他端部側部分が
巻戻されるからこれに応じて可動軸及び一方の固
定軸に支持された各自由輪間に掛け渡されたワイ
ヤの長さが減少し、且つ可動軸及び他方の固定軸
に支持された各自由輪間に掛け渡されたワイヤの
長さが増加する。このときワイヤの両端が固定さ
れているので、自由端を支持する可動軸が一方の
固定軸方向に直線移動する。また、駆動輪がその
反対方向に回転すると、これに応じて上述と逆方
向に上記ワイヤが巻取及び巻戻されるので、可動
軸が他方の固定軸方向に直線移動する。従つて、
駆動モータの回転運動が可動軸即ち可動部材の直
線運動に変換されるが、この場合、駆動輪によつ
て巻取られるワイヤの長さと巻戻されるワイヤの
長さが一致しているので、駆動輪の回転が反転し
たときにバツクラツシユが発生することがなくな
り、回転・直線運動変換の精度が向上する。しか
も、安価な駆動輪、自由輪及びワイヤを使用する
と共に、駆動輪及び自由輪にワイヤを掛け渡すと
いう簡単な構成により上記変換の精度を得ること
ができる。また、経時的変化によりワイヤに延び
が生じた場合においても、張力付与部材によつて
ワイヤに張力が与えられるから、一方の固定軸の
自由輪と可動軸の自由輪との間、他方の固定軸の
自由輪と可動軸の自由輪との間、並びに駆動輪と
これの近傍に位置した固定軸の自由輪との間にそ
れぞれ掛け渡されたワイヤが緩むことがなく、ワ
イヤが各輪に対して滑ることを防止できる。ま
た、可動軸の直線移動距離と駆動輪の回転角度と
の関係は、ワイヤの両端部を固定しているから、
動滑車の原理により、一方の固定軸の自由輪及び
他方の固定軸の自由輪と可動輪の自由輪との各間
に掛け渡されたワイヤの往復回数によつて決定さ
れる。このワイヤの往復回数を適宜設定すること
により、例えば往復回数を多くすれば、駆動輪の
1回転に対する可動軸の直線移動距離の変位を小
さくすることができ、これにより、分解能を高く
できる。しかも、この場合、駆動輪を回転させる
力が小さくても、可動軸を直線移動させる力とし
ては大きな力を得ることができる。
(実施例)
以下、本発明の第1の実施例につき第1図乃至
第3図を参照しながら説明する。
第3図を参照しながら説明する。
第1図において、1及び2は互に所定距離を有
するように基台3の上面に上方に向けて突設され
た固定軸であり、これら固定軸1及び2には上下
3段に自由輪たる例えばプーリー4,5,6及び
7,8,9が各々回転自在に支持されている。1
0は可動部材たる例えば可動テーブルで、これ
は、上記2本の固定軸1及び2間に位置すると共
に、図示しない案内レール或は案内溝等によつて
案内されて、両固定軸1及び2方向へ往復直線移
動可能に構成されている。11は可動テーブルの
下面に下方に向けて突設された可動軸であり、こ
れには上下3段に自由輪たる例えばプーリー1
2,13,14が夫々回転自在に支持されてい
る。15は固定軸2の近傍に位置して設けられた
駆動輪で、これは基台3に固定された駆動モータ
16の駆動軸17に直結されて往復回転可能とさ
れるようになつている。
するように基台3の上面に上方に向けて突設され
た固定軸であり、これら固定軸1及び2には上下
3段に自由輪たる例えばプーリー4,5,6及び
7,8,9が各々回転自在に支持されている。1
0は可動部材たる例えば可動テーブルで、これ
は、上記2本の固定軸1及び2間に位置すると共
に、図示しない案内レール或は案内溝等によつて
案内されて、両固定軸1及び2方向へ往復直線移
動可能に構成されている。11は可動テーブルの
下面に下方に向けて突設された可動軸であり、こ
れには上下3段に自由輪たる例えばプーリー1
2,13,14が夫々回転自在に支持されてい
る。15は固定軸2の近傍に位置して設けられた
駆動輪で、これは基台3に固定された駆動モータ
16の駆動軸17に直結されて往復回転可能とさ
れるようになつている。
さて、18は例えば金属線からなる1条のワイ
ヤであり、これはその一端部が固定箇所である固
定点Aに固定されると共に、他端部が張力付与部
材である引張りコイルばね19を介して固定箇所
である固定点Bに固定されている。ここで、ワイ
ヤ18を上記各プーリー4〜9,12〜14及び
駆動輪15に掛け渡す場合の掛け渡し方につい
て、第2図及び第3図も参照して述べる。まず、
固定点Aに固定されたワイヤ18の一端部側部分
は、可動軸11のプーリー12に巻回されてから
一方の固定軸1のプーリー4に巻回され、以下順
次可動軸11のプーリー13、固定軸1のプーリ
ー5、可動軸11のプーリー14、固定軸1のプ
ーリー6に巻回されるように掛け渡されている。
これにより、ワイヤ18は、プーリー4,5,6
とプーリー12,13,14との間を複数回往復
するように掛け渡されている。また、固定点Bに
固定されたワイヤ18の他端部側部分は、可動軸
11のプーリー12に巻回されてから他方の固定
軸2のプーリー7に巻回され、以下順次可動軸1
1のプーリー13、固定軸2のプーリー8、可動
軸11のプーリー14、固定軸2のプーリー9に
巻回されるように掛け渡されている。これによ
り、ワイヤ18は、プーリー7,8,9とプーリ
ー12,13,14との間を複数回往復するよう
に掛け渡されている。そして、ワイヤ18の中間
部分は、その一端部側部分から延びる部分が固定
軸1のプーリー6からまず他方の固定軸2のプー
リー9に約1/8周程度巻回され、続いて第2図及
び第3図に示すように、駆動輪15に巻回され、
以下順次固定軸2のプーリー9と駆動輪15との
間に例えば8の字状に2回巻回されてから、他端
部側部分に延びるように可動軸11のプーリー1
4に巻回されるように掛け渡されている。尚、引
張りコイルばね19は、ワイヤ18が各プーリー
4〜9,12〜14及び駆動輪15との間で弛ま
ず且つ夫々に対して滑らないように該ワイヤ18
に適度な張力を与えるように設定されている。ま
た、第1図において、ワイヤ18を各プーリー4
〜9,12〜14及び駆動輪15に巻回させたと
き、例えばプーリー6においてワイヤ18が角度
θをなすように図示されているが、これはワイヤ
18の掛け渡し方を明確にするために強調して図
示したものであり、実際には、この角度θはほと
んど0゜に設定されている。これにより、各プーリ
ー4〜9,12〜14及び駆動輪15が夫々回転
したときにワイヤ18が各プーリー4〜9,12
〜14及び駆動輪15上で第1図中上下方向に移
動することがほとんどないようになつている。
ヤであり、これはその一端部が固定箇所である固
定点Aに固定されると共に、他端部が張力付与部
材である引張りコイルばね19を介して固定箇所
である固定点Bに固定されている。ここで、ワイ
ヤ18を上記各プーリー4〜9,12〜14及び
駆動輪15に掛け渡す場合の掛け渡し方につい
て、第2図及び第3図も参照して述べる。まず、
固定点Aに固定されたワイヤ18の一端部側部分
は、可動軸11のプーリー12に巻回されてから
一方の固定軸1のプーリー4に巻回され、以下順
次可動軸11のプーリー13、固定軸1のプーリ
ー5、可動軸11のプーリー14、固定軸1のプ
ーリー6に巻回されるように掛け渡されている。
これにより、ワイヤ18は、プーリー4,5,6
とプーリー12,13,14との間を複数回往復
するように掛け渡されている。また、固定点Bに
固定されたワイヤ18の他端部側部分は、可動軸
11のプーリー12に巻回されてから他方の固定
軸2のプーリー7に巻回され、以下順次可動軸1
1のプーリー13、固定軸2のプーリー8、可動
軸11のプーリー14、固定軸2のプーリー9に
巻回されるように掛け渡されている。これによ
り、ワイヤ18は、プーリー7,8,9とプーリ
ー12,13,14との間を複数回往復するよう
に掛け渡されている。そして、ワイヤ18の中間
部分は、その一端部側部分から延びる部分が固定
軸1のプーリー6からまず他方の固定軸2のプー
リー9に約1/8周程度巻回され、続いて第2図及
び第3図に示すように、駆動輪15に巻回され、
以下順次固定軸2のプーリー9と駆動輪15との
間に例えば8の字状に2回巻回されてから、他端
部側部分に延びるように可動軸11のプーリー1
4に巻回されるように掛け渡されている。尚、引
張りコイルばね19は、ワイヤ18が各プーリー
4〜9,12〜14及び駆動輪15との間で弛ま
ず且つ夫々に対して滑らないように該ワイヤ18
に適度な張力を与えるように設定されている。ま
た、第1図において、ワイヤ18を各プーリー4
〜9,12〜14及び駆動輪15に巻回させたと
き、例えばプーリー6においてワイヤ18が角度
θをなすように図示されているが、これはワイヤ
18の掛け渡し方を明確にするために強調して図
示したものであり、実際には、この角度θはほと
んど0゜に設定されている。これにより、各プーリ
ー4〜9,12〜14及び駆動輪15が夫々回転
したときにワイヤ18が各プーリー4〜9,12
〜14及び駆動輪15上で第1図中上下方向に移
動することがほとんどないようになつている。
次に上記構成の作用について説明する。第1図
において、まず、駆動輪15が一方向たる矢印2
0方向へ回転すると、ワイヤ18はその各部分が
複数の矢印21にて示す各方向へ夫々移動され、
一方の固定軸1及び可動軸11に夫々支持された
プーリー4〜6及び12〜14に掛け渡されたワ
イヤ18の一端部側が駆動輪15に巻取られて長
さが減少し、同時に他方の固定軸2及び可動軸1
1に夫々支持されたプーリー7〜9及び12〜1
4に掛け渡されたワイヤ18の他端部側が巻戻さ
れて長さが増加する。この結果、固定軸1と可動
軸11との間の距離が小さくなると共に、固定軸
2と可動軸11との間の距離が大きくなるように
なり、以て、可動軸11が矢印22方向へ移動す
る。即ち、駆動輪15の矢印20方向の回転運動
が可動軸11の矢印22方向への直線移動に変換
される。また、駆動モータ16が反転することに
より、駆動輪15が他方向たる反矢印20方向へ
回転すると、ワイヤ18は複数の矢印21にて示
す方向と反対方向へ移動され、ワイヤ18の他端
部側が駆動輪15に巻取られて長さが減少し、同
時にワイヤ18の一端部側が駆動輪15から巻戻
されて長さが増加する。この結果、固定軸1と可
動軸11との間の距離が大きくなると共に、固定
軸2と可動軸11との間の距離が小さくなるよう
になり、以て、可動軸11が反矢印22方向へ移
動する。即ち、駆動輪15の反矢印20方向の回
転運動が可動軸11の反矢印22方向への直線移
動に変換される。このような状態において、可動
軸11は、固定点A及び固定軸1に対して6本の
ワイヤ部分18a〜18fにより支えられると共
に、固定点B及び固定軸2に対して6本のワイヤ
部分18g〜18lにより支えられることから、
両固定軸1及び2方向(矢印22及び反矢印22
方向)についての各張力が等しく釣合う。従つ
て、駆動輪15が矢印20方向から反矢印20方
向へ反転する場合においても、ワイヤ18が駆動
輪15及びプーリー4〜9,12〜14に対して
滑ることがなくなり、バツクラツシユの発生が防
止され、以て、駆動輪15の回転運動を可動軸1
1即ち可動テーブル10の直線移動に変換する精
度を向上できる。
において、まず、駆動輪15が一方向たる矢印2
0方向へ回転すると、ワイヤ18はその各部分が
複数の矢印21にて示す各方向へ夫々移動され、
一方の固定軸1及び可動軸11に夫々支持された
プーリー4〜6及び12〜14に掛け渡されたワ
イヤ18の一端部側が駆動輪15に巻取られて長
さが減少し、同時に他方の固定軸2及び可動軸1
1に夫々支持されたプーリー7〜9及び12〜1
4に掛け渡されたワイヤ18の他端部側が巻戻さ
れて長さが増加する。この結果、固定軸1と可動
軸11との間の距離が小さくなると共に、固定軸
2と可動軸11との間の距離が大きくなるように
なり、以て、可動軸11が矢印22方向へ移動す
る。即ち、駆動輪15の矢印20方向の回転運動
が可動軸11の矢印22方向への直線移動に変換
される。また、駆動モータ16が反転することに
より、駆動輪15が他方向たる反矢印20方向へ
回転すると、ワイヤ18は複数の矢印21にて示
す方向と反対方向へ移動され、ワイヤ18の他端
部側が駆動輪15に巻取られて長さが減少し、同
時にワイヤ18の一端部側が駆動輪15から巻戻
されて長さが増加する。この結果、固定軸1と可
動軸11との間の距離が大きくなると共に、固定
軸2と可動軸11との間の距離が小さくなるよう
になり、以て、可動軸11が反矢印22方向へ移
動する。即ち、駆動輪15の反矢印20方向の回
転運動が可動軸11の反矢印22方向への直線移
動に変換される。このような状態において、可動
軸11は、固定点A及び固定軸1に対して6本の
ワイヤ部分18a〜18fにより支えられると共
に、固定点B及び固定軸2に対して6本のワイヤ
部分18g〜18lにより支えられることから、
両固定軸1及び2方向(矢印22及び反矢印22
方向)についての各張力が等しく釣合う。従つ
て、駆動輪15が矢印20方向から反矢印20方
向へ反転する場合においても、ワイヤ18が駆動
輪15及びプーリー4〜9,12〜14に対して
滑ることがなくなり、バツクラツシユの発生が防
止され、以て、駆動輪15の回転運動を可動軸1
1即ち可動テーブル10の直線移動に変換する精
度を向上できる。
また、上記構成によれば、ワイヤ18を各プー
リー4〜9,12〜14及び駆動輪15間に掛け
渡す構成により、駆動輪15の回転運動を可動テ
ーブル10の直線移動に変換するようにしたの
で、構成が簡単であるにもかかわらずバツクラツ
シユのない高精度のものが得られ、従来とは異な
り特殊な機械或は高度な技術が不要になり、コス
トを安くし得る。しかも、この場合、構成を簡単
且つ軽量化できるので、可動テーブル10が直線
移動する際に発生する雑音及び振動の発生を抑止
でき、運動変換精度をより一層向上し得る。ま
た、経時的変化によりワイヤ18に延びが生じた
場合においても、引張りコイルばね19によつて
ワイヤ18が引張られて該ワイヤ18に張力が与
えられるから、一方の固定軸1のプーリー4,
5,6と可動軸11のプーリー12,13,14
との間、他方の固定軸2のプーリー7,8,9と
可動軸11のプーリー12,13,14との間、
並びに駆動輪15とこれの近傍に位置した固定軸
2のプーリー9との間にそれぞれ掛け渡されたワ
イヤ18が緩むことがなく、ワイヤ18が各プー
リー、駆動輪15に対して滑ることを防止でき
る。
リー4〜9,12〜14及び駆動輪15間に掛け
渡す構成により、駆動輪15の回転運動を可動テ
ーブル10の直線移動に変換するようにしたの
で、構成が簡単であるにもかかわらずバツクラツ
シユのない高精度のものが得られ、従来とは異な
り特殊な機械或は高度な技術が不要になり、コス
トを安くし得る。しかも、この場合、構成を簡単
且つ軽量化できるので、可動テーブル10が直線
移動する際に発生する雑音及び振動の発生を抑止
でき、運動変換精度をより一層向上し得る。ま
た、経時的変化によりワイヤ18に延びが生じた
場合においても、引張りコイルばね19によつて
ワイヤ18が引張られて該ワイヤ18に張力が与
えられるから、一方の固定軸1のプーリー4,
5,6と可動軸11のプーリー12,13,14
との間、他方の固定軸2のプーリー7,8,9と
可動軸11のプーリー12,13,14との間、
並びに駆動輪15とこれの近傍に位置した固定軸
2のプーリー9との間にそれぞれ掛け渡されたワ
イヤ18が緩むことがなく、ワイヤ18が各プー
リー、駆動輪15に対して滑ることを防止でき
る。
更に、本実施例では、ワイヤ18を各プーリー
4〜9,12〜14及び駆動輪15間に掛け渡す
回数を適宜設定することにより、駆動輪15の回
転角度と可動テーブル10の直線移動距離と間の
関係を任意に設定できるので、駆動輪15の1回
転に対する可動テーブル10の直線移動距離の変
位を小さくすることにより分解能を高くできる。
しかもこの場合、駆動輪15を回転させる力が小
さくても、可動テーブル10を直線移動させる力
としては大きな力を得ることができ、可動テーブ
ル10の移動をスムーズにし得る。
4〜9,12〜14及び駆動輪15間に掛け渡す
回数を適宜設定することにより、駆動輪15の回
転角度と可動テーブル10の直線移動距離と間の
関係を任意に設定できるので、駆動輪15の1回
転に対する可動テーブル10の直線移動距離の変
位を小さくすることにより分解能を高くできる。
しかもこの場合、駆動輪15を回転させる力が小
さくても、可動テーブル10を直線移動させる力
としては大きな力を得ることができ、可動テーブ
ル10の移動をスムーズにし得る。
第4図は本発明の第2の実施例を示すもので、
第1の実施例と異なるところは、ワイヤ18の中
間部分を、固定軸2のプーリー9と駆動輪15と
の間に8の字状に巻回する代わりに、長円形状に
巻回して構成した点にある。この第2の実施例に
おいては、プーリー9及び駆動輪15に対するワ
イヤ18の接触長さが若干減少するが、第1の実
施例と略同様な作用効果を得ることができる。
第1の実施例と異なるところは、ワイヤ18の中
間部分を、固定軸2のプーリー9と駆動輪15と
の間に8の字状に巻回する代わりに、長円形状に
巻回して構成した点にある。この第2の実施例に
おいては、プーリー9及び駆動輪15に対するワ
イヤ18の接触長さが若干減少するが、第1の実
施例と略同様な作用効果を得ることができる。
尚、上記各実施例では、ワイヤ18として、金
属線を用いるようにしたが、代わりに繊維質のワ
イヤを用いるようにしても良い。
属線を用いるようにしたが、代わりに繊維質のワ
イヤを用いるようにしても良い。
[発明の効果]
本発明は以上の説明から明らかなように、夫々
自由輪が回転自在に支持された2本の固定軸を互
に所定距離を有するように設け、自由輪が回転自
在に支持された可動軸を前記固定軸間に位置して
両固定軸方向へ往復直線移動可能な可動部材に設
け、駆動モータにより往復回転される駆動輪を前
記2本の固定軸の何れかの近傍に位置して設け、
加えて、両端部が固定された1条のワイヤを、そ
の一端部側部分を前記一方の固定軸の自由輪と可
動軸の自由輪との間ばを複数回往復するように掛
け渡し、その他端部側部分を前記他方の固定軸の
自由輪と可動軸の自由輪との間を複数回往復する
ように掛け渡し、更に、その中間部分を前記駆動
輪とこれの近傍に位置した前記固定軸の自由輪と
の間に掛け渡すように構成し、そして、前記ワイ
ヤの端部と固定箇所との間にワイヤに張力を与え
る張力付与部材を設けたので、バツクラツシユの
ない高精度のものを低コストになし得ると共に、
組立時に特殊な機械及び高度な技術を不要にで
き、またワイヤの緩みをなくしてワイヤが各輪に
対して滑ることを防止でき、しかも分解能を高く
できるという優れた効果を奏する。
自由輪が回転自在に支持された2本の固定軸を互
に所定距離を有するように設け、自由輪が回転自
在に支持された可動軸を前記固定軸間に位置して
両固定軸方向へ往復直線移動可能な可動部材に設
け、駆動モータにより往復回転される駆動輪を前
記2本の固定軸の何れかの近傍に位置して設け、
加えて、両端部が固定された1条のワイヤを、そ
の一端部側部分を前記一方の固定軸の自由輪と可
動軸の自由輪との間ばを複数回往復するように掛
け渡し、その他端部側部分を前記他方の固定軸の
自由輪と可動軸の自由輪との間を複数回往復する
ように掛け渡し、更に、その中間部分を前記駆動
輪とこれの近傍に位置した前記固定軸の自由輪と
の間に掛け渡すように構成し、そして、前記ワイ
ヤの端部と固定箇所との間にワイヤに張力を与え
る張力付与部材を設けたので、バツクラツシユの
ない高精度のものを低コストになし得ると共に、
組立時に特殊な機械及び高度な技術を不要にで
き、またワイヤの緩みをなくしてワイヤが各輪に
対して滑ることを防止でき、しかも分解能を高く
できるという優れた効果を奏する。
第1図乃至第3図は本発明の第1の実施例を示
すもので、第1図は一部破断側面図、第2図は第
1図中−線に沿う断面図、第3図は第1図中
−線に沿う断面図である。また、第4図は本
発明の第2の実施例を示す第3図相当図である。 図面中、1,2は固定軸、4〜9、12〜14
はプーリー(自由輪)、10は可動テーブル(可
動部材)、11は可動軸、15は駆動輪、16は
駆動モータ、17は駆動軸、18はワイヤ、19
は引張りコイルばね(張力付与部材)を示す。
すもので、第1図は一部破断側面図、第2図は第
1図中−線に沿う断面図、第3図は第1図中
−線に沿う断面図である。また、第4図は本
発明の第2の実施例を示す第3図相当図である。 図面中、1,2は固定軸、4〜9、12〜14
はプーリー(自由輪)、10は可動テーブル(可
動部材)、11は可動軸、15は駆動輪、16は
駆動モータ、17は駆動軸、18はワイヤ、19
は引張りコイルばね(張力付与部材)を示す。
Claims (1)
- 1 互に所定距離を有し且つ夫々自由輪が回転自
在に支持された2本の固定軸と、これら固定軸間
に位置して両固定軸方向へ往復直線移動可能な可
動部材に設けられ自由輪が回転自在に支持された
可動軸と、前記2本の固定軸の何れかの近傍に位
置して設けられ駆動モータにより往復回転される
駆動輪と、両端部が固定された1条のワイヤとを
備え、前記ワイヤを、その一端部側部分を前記一
方の固定軸の自由輪と前記可動軸の自由輪との間
を複数回往復するように掛け渡すと共に、他端部
側部分を前記他方の固定軸の自由輪と前記可動軸
の自由輪との間を複数回往復するように掛け渡
し、更に、中間部分を前記駆動輪とこれの近傍に
位置した前記固定軸の自由輪との間に掛け渡すよ
うに構成し、前記ワイヤの端部と固定箇所との間
に前記ワイヤに張力を与える張力付与部材を設け
たことを特徴とする回転・直線運動変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11706186A JPS62274150A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 回転・直線運動変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11706186A JPS62274150A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 回転・直線運動変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62274150A JPS62274150A (ja) | 1987-11-28 |
JPH0220867B2 true JPH0220867B2 (ja) | 1990-05-10 |
Family
ID=14702456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11706186A Granted JPS62274150A (ja) | 1986-05-21 | 1986-05-21 | 回転・直線運動変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62274150A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100927200B1 (ko) * | 2009-03-11 | 2009-11-18 | 대흥정밀공업 주식회사 | 봉제기계의 본체 전후이동장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5161322A (ja) * | 1974-10-02 | 1976-05-27 | Hewlett Packard Yokogawa |
-
1986
- 1986-05-21 JP JP11706186A patent/JPS62274150A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5161322A (ja) * | 1974-10-02 | 1976-05-27 | Hewlett Packard Yokogawa |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62274150A (ja) | 1987-11-28 |
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