JPH02197272A - 大出力型振動波モータ - Google Patents

大出力型振動波モータ

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JPH02197272A
JPH02197272A JP1015675A JP1567589A JPH02197272A JP H02197272 A JPH02197272 A JP H02197272A JP 1015675 A JP1015675 A JP 1015675A JP 1567589 A JP1567589 A JP 1567589A JP H02197272 A JPH02197272 A JP H02197272A
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sliding
composite resin
wave motor
resin
thermoplastic resin
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JP1015675A
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Inventor
Takayuki Shirasaki
白崎 隆之
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • H02N2/16Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves
    • H02N2/163Motors with ring stator
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/0005Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing non-specific motion; Details common to machines covered by H02N2/02 - H02N2/16
    • H02N2/005Mechanical details, e.g. housings
    • H02N2/0065Friction interface
    • H02N2/007Materials

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は電気−機械エネルギ変換素子に電界を印加し、
振動体に生ずる振動波によって摺動体及び支持体から成
る移動体を摩擦駆動する犬出力型の摺動波モータに関す
る。
[従来の技術] 従来振動波モータは特開昭62−100178号に記載
されている(第4図参照)ように弾性材料にタングステ
ンカーバイド及びコバルトから成る超硬材料を溶射した
振動体2°と、振動体表面に加圧接触され、硬質アルマ
イト処理されたアルミ合金製の移動体3゛とを基本要素
とし、振動体2゛の他面に電気−機械エネルギ変換素子
1を配列固着し、これらに交流電圧を印加することによ
って振動体の周方向に表面波を発生させ、これにより振
動体2°の表面に加圧接触している移動体3°を摩擦駆
動して回転させるように構成している。
[発明が解決しようとしている騨題] しかしながら前記従来例の超硬材料膜を有する振動体2
°の表面に硬質アルマイト処理膜を有する移動体3゛を
加圧接触させた振動波モータは起動トルクが1 kgc
m程度の中出力型であり、起動トルク5 kgcm程度
の大出力を得ようとして振動体2゛と移動体3゛の間の
加圧力を犬にすると移動体3°の硬質アルマイト膜の摩
耗が急速に進み、膜が消耗した時点でトルク性能の低下
が顕著となり、大出力型振勤波モータの寿命がっぎると
いう問題があった。
こうした摺動面の摩耗に対する対策として振動体に対し
、可撓性を有する支持体に薄い合成樹脂の摺動体を固着
して移動体を構成する従来例(特開昭62−26209
2 )もある。
しかしこの薄い合成樹脂は金属材料とは異なり、−成約
に温度変化に対しその材料特性の変動が顕著である。例
えばトルクが4kg−cm、回転数が100γpm程度
の定格出力を有する大出力型の振動波モータの場合、入
力は15W程度で振動体の温度は100℃にもなるが、
摺動体の摺動面に加圧接触する摺動体の温度も摺動摩擦
に伴う発熱もあって少なくとも100 t:程度になる
ことが確認されている。
今摺動体材料に結晶性の熱可塑性樹脂の中で汎用エンヂ
ニアリング・プラスチックスに属する66ボリアミド樹
脂(以下ナイロン66と称す)を採用するとナイロン6
6の融点は260℃と高いが、ガラス転移点が65℃程
度のため物性の低下が顕著で、例えば100℃での縦弾
性係数は30%以下にもなる。
第2図は振動体と摺動体の摺動面接触状態を示すもので
、第2図(a)は金属振動体2とナイロン66摺動体3
bの駆動開始時(室温)の接触状態を示しており、振動
体2の波頭に対し摺動体3bは一定の加圧力によってや
や沈み込んだ状態にある。
駆動を開始し一定時間を経て振動体の温度が例えば10
0℃程度の定常状態に達すると、ナイロン66摺動体の
曲げ弾性率は小さくなる。
第2図(b)は例えば100℃の定常状態での金属振動
体2とナイロン66摺動体3bの接触状態を示すもので
、ナイロン摺動体3bが金属振動体2から受ける応力は
変わらず、ナイロン66摺勅体3bの曲げ弾性率のみが
小さくなるので金属摺動体2に対するナイロン66摺動
体3bの沈み込み量は大になっている。
第2図(b)の接触状態では凝着を切り離すせん断力は
ナイロン66摺動体3bの曲げ弾性率が小さくなるため
やはり小さくなっているが、摺動面面積は顕著に大きく
なっているので金属振動体2とナイロン66摺動体3b
の間の摩擦係数は大ぎくなっており、結果的に摩擦駆動
力は大きくなる。
第3図はナイロン66摺動体3bを用いた振動波モータ
の振動体2の振幅量を制御回路により一定とし、回転数
も例えば100γpmに固定したときのトルクの時間変
動を示すもので、駆動開始時のトルクが時間の経過と共
に大きくなり(八T)一定時間後の20数分後に平衡状
態を示すが、平衡状態の中で突然急激なトルクダウンD
を発生することを示している。
コラシタトルク変動或は急激なトルクダウンの現象はナ
イロン66のようにガラス転移点が摺動3bの定常状態
温度(例えば100℃)以下の熱可塑性樹脂摺動体で見
られ、曲げ弾性率等の材料物性の温度依存性が大きいと
駆動開始時と定常状態でのトルク変動が大きく摺動体材
料として望ましくはない。
又曲げ弾性率がさらに低下し振動体2に対する摺動体3
bの沈み込み量が増加して振動体2の波動波の2分の1
に達するまで沈み込むようになると摩擦駆動力は不安定
となり突然急激なトルクダウン現象を発生しモータにと
って致命的な問題となる。このトルクダウンの現象を防
止するために摺動面接触の加圧力を減少することも出来
るが、加圧力を減少すると高トルク領域での回転数の低
下という重要なモータ性能の低下になる。
尚融点力筒00℃以下であると材料の溶融がおこるので
こうした融点か低い材料が摺動体材料として採用出来な
いのは勿論である。
合成樹脂摺動体を振動波千−夕に採用する際の重要視す
る物性としては耐熱性の他に摺動特性、熱伝導性、耐疲
労性及び耐クリープ性等がある。
摺動体材料としての合成樹脂材の摺動特性は摺動面性状
の安定性という点から耐摩耗性が重要であり、又モータ
性能の点て摩擦係数値も重要特性となる。
又摺動体材料としての合成樹脂の熱伝導性は金属よりは
るかに小さいので摺動部の局部的な発熱を放散し、樹脂
材の温度分布を均一にして且つ低下させるよう特性の改
善が必要である。
更に摺動体材料としての合成樹脂の耐疲労性及び耐クリ
ープ性は摺動部材の寿命及び性能の安定化の点で十分考
慮する必要がある。
[課題を解決するための手段コ 本発明は弾性材料の振動体に対し、アルミ合金等のよう
に熱伝導性の良い弾性材料から成る支持体にガラス転移
点が100 を以上の熱可塑性樹脂に充填材を配合した
複合樹脂から成る摺動体を固着して8動体としたものを
大出力型振勤波モータの基本構成としたものである。
又前記熱可塑性樹脂の複合樹脂が少なくとも重量比で1
0%〜30%の炭素繊維を充填したもの或はさらに重量
比で5%程度のフッ素樹脂を充填した複合樹脂とし、又
少なくとも重量比で30%以下の炭素繊維と10%以下
のチタン酸カリウムウィスカを充填したもの或はさらに
重量比で5%程度のフッ素樹脂を充填した複合樹脂とす
る。又前記複合樹脂が重量比で5%程度のフッ素樹脂を
充填した複合樹脂とし、更に前記複合樹脂をガラス転移
点が100℃以上の接着材により支持体に固着するもの
である。
先ず大出力型振勤波モータの摺動体としてガラス転移点
が100℃以上の熱可塑性樹脂を採用することで曲げ弾
性率等の樹脂物性の温度依存性を小さくしモータの摺動
体温度が室温の駆動開始時から例えば100℃の定常状
態になる時間経過の中て金属振動体と樹脂摺動体の間の
摺動面沈み込み量を一定とし、摩擦係数の変動を小さく
し、モータトルク変動を極力少なくすると共にトルクダ
ウンの現象を防止するものである。
又前記熱可塑性樹脂に炭素繊維を充填して耐摩耗性と複
合樹脂摺動体の熱伝導性の向上を計る。又微細繊維であ
るチタン酸カリウムウィスカを少量付加し、摺動面性状
の安定化を計りモータ性能の面から所定の摩擦係数を得
る。
又必要であるならはPTFE等のフッ素樹脂を付加して
摺動面の潤滑性の向上をとろうとする。
上記は摺動材の相手部材が例えば振動体摺動面にタング
ステンカーバイド及びコバルトから成る超硬材料を溶射
した硬質部材であり、例えは熱処理されていない軟質の
ステンレスの場合はガラス転移点が100℃の熱可塑性
樹脂にフッ素樹脂を充填するものである。
[実施例コ 第1図(a)及び(b)は大出力振動波モータの主要部
分の断面図及び正面図で1は薄いリング状の複数個に分
極された電気−機械エネルギ変換素子例えば圧電素子て
、リング状で且っ可撓性を有する例えはステンレスの金
属振動体2に耐熱性のエポキシ系接着剤で同心的に固着
している。
振動体2は図示されていない振動波モータの筐体に中心
部近辺で固定され、圧電素子1が固着された面に対し、
反対の面である摺動面には振動振幅を大きくとるための
クシ歯状の複数個の溝が軸心を中心に向かって放射状に
設けられている。
3aはアルミ合金等の熱伝導性の高い金属から成るリン
グ状支持体で熱可塑性樹脂の複合材から成るリング状の
摺動体3bをガラス転移点が100℃以上の耐熱性のエ
ポキシ系接着材で同心的に固着して、移動体3を形成し
、振動体2の摺動面に対し摺動体3bの摺動面がやはり
図示されていない手段により同心的に例えば9kgの荷
重で加圧接触している。
第1図において交互に厚み方向に分極処理された電極1
a及び1bに互いに位相が90・異なる周波電圧を印加
すると振動体2の摺動面周方向に振動波が発生し、この
撮動波により振動体2の表面に加圧接触している移動体
3は振動体2と摺動体3bの摺動面の摩擦力により回転
駆動される。
振動体2の材料は特に熱膨張係数の小さい36%ニッケ
ル合金(インバー)や比較的熱膨張係数が小さく、内部
損失の小さいマルテンサイト系ステンレス等の弾性材料
であり、相手の摺動体が強化された複合樹脂であると摺
動面に例えばタングステンカーバイド及びコバルトから
成る超硬材料を溶射したり或は熱処理を行って摺動面の
硬化処理が行われる。
摺動体3bの材料はガラス転移点が100 ’e以上の
熱可塑性樹脂或はその複合樹脂であり具体的にはポリエ
ーテルスルホン(PES) 、ボリアリレート(PAR
) 、ポリエーテルイミド(PH1) 、ポリスルホン
(PSF) 、ポリカーボネイト(pc)及び変性ポリ
フェニレンオキシド(変性ppo)等の非品性樹脂とポ
リエーテルエーテルケトン(PEEに)ポリフェニレン
スルフィド(pps)及び特殊ポリアミド(PA)等の
結晶性樹脂のナチュラル材とこれに例えばPTFF等の
フッ素樹脂を潤滑剤として充填した非強化型の摺動体材
料と上記の非晶性及び結晶性樹脂に炭素繊維及びチタン
酸カリウムウィスカ或はPTFEを充填した強化型の摺
動体材料とにわかれる。
第1表は大出力型振勤波モータの摺動体材料として検討
した熱可塑性樹脂及びその複合樹脂とその熱特性を示し
たものである。
参考例と実施例1及び2はナチュラル材であり、3は非
品性のポリエーテルスルホン(PES)に潤滑剤として
フッ素樹脂(PTFE)を充填した複合樹脂である。
又実施例の4〜9は強化型の複合樹脂で、熱可塑性樹脂
としては非品性のポリエーテルスルホン(PES) と
結晶性のポリエーテルエーテルケトン(PEEに)及び
耐熱性の特殊ポリアミド樹脂の3種類を採用し、これに
強化繊維として炭素繊維及びチタン酸カリウムウィスカ
を又潤滑剤としてフッ素樹脂(PTFE)を用いた。
強化材の充填は先ず樹脂材の耐摩耗性の向上のためであ
り、そのための充填量は多いほうが望ましい。しかし射
出成形を首尾よく達成せしめるには熱可塑性樹脂に対す
る強化材の充填量は重量比で30%程度が上限である。
従って実施例4〜9での強化繊維の充填量も単独の繊維
で重量比30%、炭素繊維とチタン酸カリウムウィスカ
の混合物で40%とした。
又フッ素樹脂の充填は摺動の潤滑性を向上するためであ
り、充填量を多くする必要はないので重量比で5%とし
この程度で充分である。
第2表は第1表の参考例及び実施例1〜9の熱可塑性樹
脂或はその複合樹脂で第1図で示す厚さ1mmのリング
摺動体を形成し、加圧力を9kgとしたときの大出力型
振勤波モータを撮動振幅量を一定にして駆動したときの
一定時間(24時間)後の摩耗量とモータ駆動後のトル
クの時間変動とトルクムラ及びトルクダウンを相対比較
したものである。
先ず低負荷(300g−cm)での摺動体の摩耗を見る
と実施例1及び2のナチュラル材はいずれも摩耗量が大
きく高負荷でのテストが不可能のため中止した。
又参考例のPへ86と実施例3及び9は中程度の摩耗量
を示し、他の実施例の強化型の複合樹脂摺動体ではほと
んど摩耗が見られなかった。
次に高負荷2.5kg−cmでのトルク変動を調べた。
参考例のPA66は前述の通り駆動時の時間変動が明ら
かにあり、中程度のトルクムラ(短時間のトルクバラツ
キ)がありトルクダウンの現象も見られた。
実施例3では時間変動、トルクムラが小さくトルクダウ
ンも見られなかったが出力がかなり小さかった。これは
潤滑剤としてPTFEを充填して耐摩耗性の向上をはか
ったが、摩擦係数が小さく又非強化のため弾性率が小さ
かったためである。
実施例4〜9の強化型の中で非品性の熱可塑性樹脂で耐
クリープ特性が優れているポリエーチルスルホン(PE
S)を用いた。実施例3及び7では時間変動、トルクム
ラのいずれもが小さくこれはポリエーテルスルホンのガ
ラス転移点が225℃と高く、従って曲げ弾性率や硬度
等の物性の温度依存性が小さいためである。
即ちモータ駆動開始から摺動体温度が例えば100℃の
定常温度になる時間経過の中で樹脂摺動体3bの曲げ弾
性率は低下せず、従って振動体2の振動波に対する摺動
体3bの沈み込み量は大きくならず、又硬度の低下もな
いので摩擦係数の変動がなく結果的に大きな温度上昇中
も摩擦駆動力の変動がないことになる。
次に結晶性の熱可塑性樹脂で耐疲労特性が優れているポ
リエーテルエーテルケトン(PEEK)を用いた実施例
4.5及び6では時間変動、トルクムラ共比較的小さく
トルクダウンの現象も見られず、耐熱性樹脂としての効
果が著しかった。充填剤として使われた炭素繊維及びチ
タン酸カリウムウィスカは強度や曲げ弾性率等の物性を
強化し耐摩耗性の面での効果が顕著であった。充填剤と
しての炭素繊維は耐疲労性或は耐クリープ性の改善効果
が期待されているが他に熱伝導性が良いため熱放散の効
果が見られた。
実施例6のチタン酸カリウムウィスカは炭素繊維と同様
に耐疲労性或は耐クリープ性の改善効果が期待される他
に、より微細繊維で配向性が小さいことがら摺動面が平
滑で均一に補強されるため摩擦係数のバラツキも小さい
のでトルクムラが小さいという結果が得られた。
実施例8及び9は特に耐熱性の優れた安価な特殊ポリア
ミド(芳香族ポリアミド)に炭素繊維とチタン酸カリウ
ムウィスカを充填した材料であるがトルクムラ、トルク
ダウンは非常に少なかったが、実施例6にも見らたが起
動時トルクの減少の傾向が見られた。又チタン酸カリウ
ムウィスカを充填した実施例6,8及び9ではモータ部
の発熱が大きく効率が低いという結果になったがこれは
チタン酸カリウムウィスカの熱伝導性が低いためで入力
による発熱及び摺動摩擦熱の熱放散が悪いことが分かり
そこでチタン酸カリウムウィスカは微細繊維のため摩擦
係数のバラツキが小さいという点で有効な充填剤である
ので30%以下の炭素繊維に少量を混合して用いたり、
或は黒鉛等の熱伝導性の高い潤滑剤を併用すると良い結
果が期待されることがわかった。
尚上記の検討において使用した振動体2はマルテンサイ
ト系ステンレス製で摺動面はタングステンカーバイド及
びコバルトから成る超硬材料を溶射してあり、その摺動
面硬度はヴイカース硬度で1200程度であり、又その
面粗さは0.45程度である。
上記のマルテンサイト系ステンレスを熱処理するとヴイ
カース硬度は600程度となるが、この熱処理したステ
ンレス製振動体を用いれば、第2表の摩耗量は一般的に
減少するはずであり、少なくとも実施例の充填剤を用い
た3〜9の摺動体材料は全て使用可能である。
上記の通りガラス転移点が100℃以上の熱可塑性樹脂
を用いることで、トルクの時間変動が低減し又トルクダ
ウンの現象も回避された。
又炭素繊維を射出成型が可能な上限の重量比で30%充
填したことで所期目的以上の耐摩耗性を得ることが可能
となった。
炭素繊維の充填は耐摩耗性の向上、弾性率の向上による
高トルク化或は熱伝導性の向上環のために用いられるが
、別の熱硬化性樹脂で充填量を重量比で30%から20
%、10%と少なくしても摩耗量の増加は微少であるこ
とが確認されている。従って例えば前記の熱処理したス
テンレス製振動体を相手の摺動材とすれば使用可能であ
ることがわかった。
又重量比で30%以下の炭素繊維とやはり重量比で10
゛%以下の微細繊維であるチタン酸カリウムウィスカの
混合物を充填した複合樹脂ではやや熱放散の点で問題は
あるがトルクムラの減少或は高トルク領域での性能向上
の点で有効であることがわかった。
さらに重量比で5%程度の微少のフッ素樹脂の付加充填
は相手摺動面にフッ素樹脂のフィルム状膜を形成し潤滑
性の向上が期待出来ることも判明した。
一方熱可塑性樹脂に5%程度のフッ素樹脂を充填した複
合樹脂は高トルク領域での性能低下はあるが、トルクム
ラが小さいことで有効であり、例えばりん青銅材或は非
熱処理のステンレス材のような軟質材をオ目手摺動材に
用いれば使用可能であることもわかった。
[発明の効果] 以上説明したように摺動体をガラス転位点が100℃以
上の熱可塑性樹脂の複合樹脂としたことで、振動波モー
タは駆動開始時から摺動体温度が定常状態になる時間経
過の間で、摺動体の曲げ弾性率の低下は無視することが
出来る程度に少ないので振動体の振動波に対する摺動体
の沈み込み量は変らず、摩擦係数の変動もないので、駆
動開始後の摩擦駆動力の変動がなく従フてモータトルク
の時間変動もない。又平衡状態後の急激なトルクダウン
の現象も見られずトルク特性の安定した信頼性のある振
動波モータが得られた。又ガラス転穆点が100℃以上
の熱可塑性樹脂に炭素繊維或はチタン酸カリウムウィス
カを強化材として単独に或は混合して充填し更にフッ素
樹脂を潤滑剤として付加した複合樹脂の摺動体は耐摩耗
性の面で改善された特性が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)及び(b)は本発明の大出力型振勤波モー
タの主要部分の断面図と正面図、第2図(a)及び(b
)は振動体振動面と摺動体摺動面との間の接触状態を説
明する説明図、第3図は従来例のトルク変動を説明する
トルク特性図、第4図(a)及び(b)は従来例の大出
力型振勤波モータの主要部分の断面図と正面図である。 1・・・圧電素子     2・・・振動体3a・・・
支持体     3b・・・摺動体。 ? Lま 0 乱

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1電気―機械エネルギ変換素子に電界を印加し、電気―
    機械エネルギ変換素子と接合する振動休に生ずる振動波
    によって振動体に加圧接触する摺動体及び該摺動体を固
    着する支持体から成る移動体を摩擦駆動する大出力型振
    勤波モータにおいて、上記摺勤体をガラス転移点が10
    0℃以上の熱可塑性樹脂に充填材を配合した複合樹脂で
    形成したことを特徴とする大出力型振動波モータ。 2前記熱可塑性樹脂の複合樹脂が少なくとも重量比で1
    0%〜30%の炭素繊維を充填した複合樹脂であること
    を特徴とする請求項1記載の大出力型振動波モータ。 3前記熱可塑性樹脂の複合樹脂が少なくとも重量比で3
    0%以下の炭素繊維と10%のチタン酸カリウムウイス
    カの混合物を充填した複合樹脂であることを特徴とする
    請求項1記載の大出力型振動波モータ。 4前記熱可塑性樹脂の複合樹脂が重量比で5%程度のフ
    ッ素樹脂を充填した複合樹脂であることを特徴とする特
    許請求範囲2或は3記載の大出力型振動波モータ。 5前記熱可塑性樹脂の複合樹脂が重量比で5%程度のフ
    ッ素樹脂を充填した複合樹脂であることを特徴とする請
    求項1記載の大出力型振動波モータ。 6前記熱可塑性樹脂の複合樹脂をガラス転位点が100
    ℃以上の接着剤により支持体に固着したことを特徴とす
    る請求項1記載の大出力型振動波モータ。
JP1015675A 1980-01-25 1989-01-25 大出力型振動波モータ Pending JPH02197272A (ja)

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