JPH02196651A - 密着性の優れた金属被覆アクリル樹脂フィルム - Google Patents

密着性の優れた金属被覆アクリル樹脂フィルム

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JPH02196651A
JPH02196651A JP25114289A JP25114289A JPH02196651A JP H02196651 A JPH02196651 A JP H02196651A JP 25114289 A JP25114289 A JP 25114289A JP 25114289 A JP25114289 A JP 25114289A JP H02196651 A JPH02196651 A JP H02196651A
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Japan
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film
acrylic resin
metal
resin film
silver
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Application number
JP25114289A
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English (en)
Inventor
Takao Igarashi
孝雄 五十嵐
Kazuhiko Hazama
和彦 間
Hiromi Sakuma
広美 佐久間
Hiroshi Uehara
浩 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Gas Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、密着性の優れた金属被覆アクリル樹脂フィル
ムに関し、特に金属膜とアクリル樹脂フィルムとの密着
性が優れ、反射鏡、装飾品および光学関係部品用材料と
して有用な金属被覆アクリル樹脂フィルムに関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕従来
、銀などの貴金属薄膜は、反射率が大であったり、見る
人に高級感を与えたりなどして、他の金属薄膜とは替え
がたい風合いを有しており、透明な合成樹脂シートやフ
ィルム上に貴金属の薄膜を形成して、反射材料や装飾品
として用いたいという要望が強く出されていた。しかし
ながら、銀などの貴金属薄膜と合成樹脂シートやフィル
ムとの密着性が悪いため、金属薄膜側に接看剤を塗り壁
等に貼りつけたり他の材料とラミネートする際に、貴金
属薄膜と合成樹脂シートやフィルムとの間で剥離が生じ
る問題があり、実用化できない状況にあった。そのため
、合成樹脂シートやフィルム等と密着性が良好なアルミ
ニウムが主として使用され、合成樹脂ミラーや合成樹脂
製装飾材料などとして実用化されている。
したがって、上記問題を解決すべく、本発明は貴金属薄
膜が有する表面性や風合いを保持し、貴金属薄膜と合成
樹脂との密着性に優れた金属被覆合成樹脂材料を得るこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、銀等の貴金属薄膜と合成樹脂材料との密
着性について鋭意検討した結果、驚くべきことにアクリ
ル樹脂の中で特に延伸したアクリル樹脂フィルムに対し
ては銀等の貴金属薄膜が密着性よく形成できることを見
出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨とするところは、延伸アクリル
樹脂フィルム上に、第−層として貴金属の薄膜を設けて
なる密着性の優れた金属被覆アクリル樹脂フィルムであ
る。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明でいうアクリル樹脂とは、メタクリル酸メチル成
分を少なくとも45重量%含有するものであり、例えば
メタクリル酸メチル単位99〜85重量%及びアルキル
基の炭素数が1〜4であるアクリル酸アルキルエステル
単位1〜15重量%からなり、かつメルトフローインデ
ックス(ASTMD1238.1条件)が0.5〜12
g/10分、より好ましくは0.5〜4g/10分であ
る共重合体、あるいはメタクリル酸メチル単位92〜4
5重量%、好ましくは86〜50重量%、無水マレイン
酸単位3〜25重量%、好ましくは7〜25重量%およ
びスチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の
芳香族ビニル化合物単位5〜30重量%、好ましくは7
〜25重量%からなり、かつメルトフローインデックス
が0.5〜12g/10分である共重合体がフィルムの
品質水準を良好にするために望ましい。これらは、懸濁
重合、乳化重合、塊状重合により得られ、また必要に応
じて顔料、染料、紫外線吸収剤および帯電防止剤等の添
加剤を含有していてもよい。
本発明で用いる延伸アクリル樹脂フィルムとは、上記ア
クリル樹脂を押出成形、プレス成形などにより実質的に
未延伸のフィルムあるいはシート状物とし、これを延伸
可能な温度に加温の後、−軸延伸あるいは二軸延伸した
ものをいい、密着性の点で同時二輪延伸、逐次二輪延伸
などの二軸延伸したものがより好ましく用いられる。こ
のフィルムのオリエンテーションリリースストレス(A
ST?1D1504による)は、3〜30kg/−の範
囲にある必要があり、゛金属膜の密着耐久性を考慮する
と8〜25瞳/−1より望ましくは8〜20kg/−の
範囲にあることが好ましい。オリエンテーションリリー
スストレスが3 kg/cd未満では脆性改良や金属膜
密着性が不十分であり、一方30kg/−を超える場合
には、測定値に再現性がなく、加熱形状安定性の劣った
ものとなる。延伸倍率は1.2〜4倍、好ましくは1.
3〜3倍のものが選択される。1.2倍未満では、オリ
エンテーションリリースストレス値が3kg/−未満と
なり、また4倍を超えると延伸ムラが顕著となり、延伸
中の破断も頻発し好ましくない。
本発明のフィルムの厚みは、特に制限されるものではな
いが、生産性からO,OO3〜1fl、より好ましくは
0.01〜0.6鶴であり、さらに前記オリエンテーシ
ョンリリースストレス値の範囲で、かつ0.01〜0.
3 tmの場合に特に優れた金属膜密着性を有した金属
被覆アクリル樹脂フィルムを得ることができ望ましい。
本発明の貴金属とは、銀、金、白金またはこれらの金属
を主成分とする合金をいい、特に可視光領域での反射率
が大きく、反射光に着色がないなどの特徴を有する薄膜
を提供する銀が好ましい。
本発明の上記延伸アクリル樹脂フィルム上に設ける膜構
成としては、第−層として貴金属の薄膜を設けることが
必要であり、第−層の貴金属薄膜のみのものあるいは第
−層の貴金属膜上に更に金属薄膜を形成するものである
。第−層の変質防止を向上する目的で銀などの貴金属の
薄膜からなる第−層、その上に該第−層より化学的親和
力が大なる金属の薄膜からなる第二層、更に第二層の金
属より化学的親和力が大なる金属を化学的親和力の小さ
い順に少なくとも1層設けることができ、また最外層は
不4v1態被膜を形成するアルミニウムを配することが
できる。これらの膜の膜厚としては、第−層が500人
〜1500人、好ましくは700人〜1000人であり
、第二層目が100人〜2000人、好ましくは200
人〜1300人であり、第三層以上の層が100人〜1
500人、好ましくは300人〜1300人である。
ここでいうところの化学的親和力とは一つの元素が他の
元素または元素量との結びつきの傾向を示すものであり
、−例として化学的親和力の大なるより小なる方へとな
らべれば、Al、Cr、Z n SS n % Cu 
−、A g 1P t % A uのごとくである。
上記構成の膜物質の例としては、延伸アクリル樹脂フィ
ルム側から順に構成を書くと、Ag、Au、P t、、
Ag/Cr、Ag/Zn、Ag/Cu、Ag/Al、A
u/Cr5Au/Zn。
Au/Cu、Au/Al、pt/Cr、Pt/Zn、P
 t/Cu5P t/Al、Ag/Cu/Al!、Au
/Cu/Al、P t/Cu/AJ、Ag/Cu/S 
iO/A1等が挙げられ、Ag、Au、P tS Ag
/A1% Au/Aj!、Pt/A1)S Ag/Cu
/Al、Ag/Cu/Al。
P t / Cu / A Itが好ましく、Ag、A
g/Cu/Alが最も好ましいB*である。
以上のように本発明の金属被覆アクリル樹脂フィルムは
、延伸アクリル樹脂フィルム上に上記の如(第−層とし
て銀などの貴金属薄膜を設けるものであるから、銀など
の貴金属薄膜と延伸アクリル樹脂フィルムとの密着性に
優れたものとなる。
本発明の延伸アクリル樹脂フィルムに金属被覆する方法
としては、延伸アクリル樹脂フィルム上に上記膜構成お
よび膜厚で形成させることのできる方法であれば湿式プ
ロセス、乾式プロセスなどいかなる方法を用いてもよい
が、好ましくは乾式薄膜を形成する乾式プロセス、すな
わち真空蒸着、スパッタリング、イオンブレーティング
、イオンアシスト蒸着、CVDなどの方法を用い、より
好ましくは真空蒸着、スパッタリングを用いる方法であ
る。
本発明の金属被覆アクリル樹脂フィルムは以上の方法で
薄膜を形成でき、このままラミネートまたは接着剤での
貼付が可能であるが、アクリル樹脂フィルムおよび銀な
どの貴金属薄膜はティシュペーパーや布等で摩擦すると
キズが付きやすく商品価値を下げるための使用環境を考
慮して、フィルムまたは金属薄膜を保護するため合成樹
脂塗料、耐擦傷性塗料による保護膜を形成してのち、ラ
ミネートしたり、金属薄膜側に接着剤を塗布したのち壁
等に貼りつけることもできる。
〔実施例〕
以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 単量体の組成が、メタクリル酸メチル92重量%、アク
リル酸メチル8重景%からなり、かつメルトフローイン
デックス(ASTM  D1238、■条件)が7g/
10分である共重合体樹脂を引張り延伸法により2軸延
伸し、各軸方向のオリエンテーションリリースストレス
(八STM 01504に準拠)が6kg/dである厚
さ0.0” 9 vsの二輪延伸アクリル樹脂フィルム
(以下アクリルフィルムG−1と称す)を、先づフロン
R−1)3により超音波洗浄を3分間行ない次に蒸気洗
浄を1分間行なった。このアクリルフィルムG−1をア
クリル樹脂キャスト板(厚さ3M)上に置き、周囲をセ
ロハンテープで貼りつけ固定した。次にこのフィルムを
固定したアクリル板を真空蒸着装置(日本真空技術■製
5RC−10D)の真空槽内のプラネタリ−にクリップ
でとり付け、油回転ポンプと油拡散ポンプで真空槽内を
約30分かけて4.5×10−’ Torrまで排気し
た。銀は純度99.99%のlφワイヤーを約10mm
に切断し、あらかじめ真空槽内のタンタル製ボード上に
のせてあり、真空槽内の圧力が4.5 X l O−’
 Torrになったらタンタル製ボートに通電し、抵抗
加熱法により蒸発させた。堆積速度は2〜10人/se
eであり膜厚は750人であった。成膜後5〜7分間真
空槽内で放冷した後、真空槽内に大気を導入し、真空を
やぶリフィルムをとり出した。このようにして金属被覆
アクリル樹脂フィルムを得た。この金属被覆アクリル樹
脂フィルの外観は、極めて美しく良好であった。銀薄膜
の5度正反射率を日立製作所製自記分光光度計U−34
00型で測定したところ、リファレンスのアルミニウム
鏡の反射率を波長=550nmで91%と仮定すると波
長−550nmで98%の反射率であることがわかった
アクリルフィルムG−1と銀薄膜の密着性は、銀薄膜側
にカッターナイフによって約1−面積中に100ケの基
盤目を形成し、セロテープ剥離テストによって評価した
。カッターナイフの交差する部分にわずかに点状に剥離
する程度で密着性は良好であった。室内放置(23〜2
5℃、50〜80%RH)7日後に上記の方法で密着性
テストをしたが、密着性は良好であった。結果を第1表
に示した。
実施例2 実施例1で用いたのと同じアクリルフィルムG−1を用
い、真空蒸着法で先づ銀(純度99.99%)を蒸着し
、次いで銅(純度99.99%)を蒸着し、さらにその
上にアルミニウム(純度99.99%)を蒸着すること
以外は実施例1と同様の方法により金属被覆アクリル樹
脂フィルムを得た。外観は、極めて良好なものであった
。3層膜の成膜条件は、真空蒸着装置二日本真空技術■
製5RC−100成膜中圧カニ 銀−・5〜5.5 X
 10−’ Torr、銅−4〜5 X 10−’ T
orr、アルミニウム・・・4〜5 X 10−’ T
orr、蒸発方法:3物質とも抵抗加熱法、銀・・・タ
ンタル製ボート使用 銅、アルミニウム・・・タングス
テン製フィラメント使用 堆積速度:銀・・・2〜IO人/sec、銅・・・5〜
10人/SeC、アルミニウム・・・4〜12人/se
c膜厚:銀・・・750人、銅・・・300人、アルミ
ニウム・・・500人 であった。
実施例1と同様の密着性テストを行なったが、成膜直後
、室内放置7日後共に密着性は良好であった。結果を第
1表に示した。
実施例3 単量体の組成が、メタクリル酸メチル92重量%、アク
リル酸メチル8重量%からなり、かつメルトフローイン
デックス(ASTM  D1238、■条件)が、7g
/10分である共重合体樹脂を引張り延伸法により2軸
延伸し、各軸方向のオリエンテーションリリースストレ
ス(ASTM  D1504準拠)が12kg/cr1
である厚さ0.09 vmの二軸延伸アクリル樹脂フィ
ルム(以下アクリルフィルムG−2と称す)上に、実施
例1と同様の方法で!1!薄膜を形成し、金属被覆アク
リル樹脂フィルムを得た。外観は極めて良好であった。
実施例1と同様の密着性テストを行なったが、成膜直後
、室内放置7日後共に密着性は良好であった。
結果を第1表に示した。
実施例4 実施例3と同じ二輪延伸アクリル樹脂フィルム上に実施
例2で述べた金属膜構成つまりフィルム側から銀7w4
/アルミニウムの3層膜を実施例2と同様の方法で成膜
して、金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外観は極
めて良好であった。実施例1と同様の密着性テストを行
なったが、成膜直後、室内放置7日後共に密着性は良好
であった。
結果を第1表に示した。
実施例5 単量体の組成が、メタクリル酸メチル76重量%、無水
マレイン酸10重量%およびスチレン14重量%からな
り、かつメルトフローインデックス(ASTM  D1
23B、!条件)が、1.8g/10分である共重合体
樹脂を引張り延伸法により2軸延伸し、各軸方向のオリ
エンテーションリリースストレス(ASTM  D15
04準拠)が6kg/−である厚さ0.12鶴の二輪延
伸アクリル樹脂フィルム(以下アクリルフィルムH−1
と称す)上に、実施例1と同様の方法で銀薄膜を形成し
、金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外観は極めて
良好であった。実施例1と同様の密着性テストを行なっ
たところ、成膜直後、室内放置7日後共に密着性は良好
であった。結果を第1表に示した。
実施例6 実施例5と同じ二輪延伸アクリル樹脂フィルム上にフィ
ルム側から銀/銅/アルミニウムの3層膜を実施例2と
同様の方法で成膜して、金属被覆アクリル樹脂フィルム
を得た。外観は極めて良好であった。実施例1と同様の
密着性テスI・を行なったところ、成膜直後、室内放置
7日後共に密着性は良好であった。結果を第1表に示し
た。
実施例7 単量体の組成が、メタクリル酸メチル76重量%、無水
マレイン酸10重量%およびスチレン14重量%からな
り、かつメルトフローインデックス(ASTM  D1
23B、1条件)が、1.8g/10分である共重合体
樹脂を引張り延伸法により2軸延伸し、各軸方向のオリ
エンテーションリリースストレス(ASTM  D15
04D準拠)が12kg/cJである厚さ0.12Mの
二軸延伸アクリル樹脂フィルム(以下アクリルフィルム
H−2と称す)上に、実施例1と同様の方法で銀薄膜を
形成し、金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外観は
極めて良好であった。実施例1と同様の密着性テストを
行なったところ、成膜直後、室内放置7日後共に密着性
は良好であった。結果を第1表に示した。
実施例8 実施例7と同じ二輪延伸アクリル樹脂フィルム上にフィ
ルム側から銀7w4/アルミニウムの3層膜を実施例2
と同様の方法で成膜して、金属被覆アクリル樹脂フィル
ムを得た。外観は極めて良好であった。実施例1と同様
の密着性テストを行なったところ、成膜直後、室内放置
7日後共に密着性は良好であった。結果を第1表に示し
た。
実施例9 基体フィルムとして、厚さ0.2鶴の延伸メタクリル樹
脂板(旭化成工業株式会社製コスマックス)を用いた。
このフィルム上に実施例1と同様の方法でiI!薄膜を
形成し、金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外観は
極めて良好であった。実施例1と同様の密着性テストを
行なったところ、成膜直後、室内放置7日後共に膜剥離
が認められた。
結果を第1表に示した。
実施例10 アクリル樹脂(FIA和ガス化学工業株式会社製パラペ
ッ)EH)を一定幅引張り延伸法により二輪延伸し、各
軸方向のオリエンテーションリリースストレス(以下O
R3値と略す)が7.9kg/cdで肉厚0,23鶴の
二軸延伸アクリルフィルム(以下アクリルフィルムE−
1と略す)を得た。このアクリルフィルムE−1上に実
施例1と同様の方法で銀薄膜を形成して、金属被覆アク
リル樹脂フィルムを得た。この金属被覆アクリル樹脂フ
ィルムの外観は極めて美しく良好であった。銀薄膜の5
度正反射率を日立製作所製自記分光光度計U−3400
型で測定したところ、リファレンスのアルミニウム鏡の
反射率を550nm波長で91%と仮定すると550n
m波長で98%の反射率であった。アクリルフィルムE
−1とSl薄膜の密着性は、銀薄膜側にカッターナイフ
によって約1−面積中に100ケの基盤目を形成しセロ
ハンテープ剥離テストによって評価した。カッターナイ
フによる線の交差する部分にわずかに点状に金属膜が剥
離する程度で密着性は良好であった。室内放置(23〜
25℃、50〜80%RH>3ケ月経過後も、成膜直後
と同様に点状剥離がわずかにある程度で密着性は優秀で
あった。結果を第2表及び第1図に示した。
実施例1) 実施例10で用いたのと同じアクリルフィルムE−1を
用い、実施例2で述べた金属膜構成つまりフィルム側か
ら銀/銅/アルミニウムの3層膜を実施例2と同様の方
法で成膜して金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外
観は極めて良好であった。
実施例1と同様の密着性テストを行なったところ、成膜
直後、室内放置3ケ月経過後共に膜剥離はみられず密着
性は優秀であった。結果を第2表及び第2図に示した。
実施例12 実施例10で用いたのと同じアクリル樹脂(パラペット
EH)を一定幅引張り延伸法により二輪延伸し、各軸方
向のOR3値が1).0 kg/clで肉ff0.13
1mの二輪延伸アクリルフィルム(以下アクリルフィル
ムE−2と略す)を得た。このアクリルフィルムE−2
に実施例1と同様の方法で銀薄膜を成膜し、金属被覆ア
クリル樹脂フィルムを得た。外観は極めて良好であった
。実施例1と同様に密着性テストを行なったところ成膜
直後、室内放置3ケ月経過後共に膜剥離はみられず密着
性は優秀であった。結果を第2表及び第1図に示した。
実施例13 実施例12と同様のアクリルフィルムE−2を用い、実
施例2と同様の方法で恨/銅/アルミニウム薄膜を成膜
し金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外観は極めて
良好であった。実施例1と同様に密着性テストを行なっ
たところ成膜直後、室内放置3ケ月経過後共に膜剥離は
みられず密着性は優秀であった。結果を第2表及び第2
図に示した。
実施例14〜18 実施例10で用いたのと同じアクリル樹脂(バラペラ)
EH)を一定幅引張り延伸法により一軸延伸し、延伸方
向のOR3値とフィルムの肉厚がそれぞれ18.03 
kg/c+Jで0.23tm、 15.36kg/dで
0.26mm、13.5ksr/ajでQ、2m、 9
.7 kg/−で0.21m及び4.2kg/cdで0
.2鶴の一軸延伸アクリルフィルム(以下、アクリルフ
ィルムE−3、アクリルフィルムE−4、アクリルフィ
ルムE−5、アクリルフィルムE−6及びアクリルフィ
ルムE−7と略す。)を得た。これらのアクリルフィル
ムに実施例1と同様の方法で銀薄膜を形成し金属被覆ア
クリル樹脂フィルムを得た。これらの外観は、すべて良
好であった。実施例1と同様に密着性テストを行なった
ところ成膜直後、室内放置3ケ月経過後共に膜剥離はみ
られず密着性は優秀であった。結果を第2表及び第1図
に示した。
実施例19〜23 実施例10で用いたのと同じアクリル樹脂(パラペット
EH)を一定幅引張り延伸法により一軸延伸し、延伸方
向のOR3値とフィルムの肉厚がそれぞれ20.3kg
/aaで0.43m、19.8kg/cdで0.57 
n、 1).3 kgloAで0.4 am、1).5
9 kg/−で 0.32m及び3.2kg/cdで0
.3nの一軸延伸アクリルフィルム(以下アクリルフィ
ルムE−8、アクリルフィルムE−9、アクリルフィル
ムE−10、アクリルフィルムE−1)及びアクリルフ
ィルムE−12と略す)を得た。これらのアクリルフィ
ルムに実施例1と同様の方法で銀薄膜を形成し、金属被
覆アクリル樹脂フィルムを得た。
これらの外観はすべて良好であった。実施例1と同様に
密着性テストを行なったところいずれも成膜直後は膜剥
離なく密着性良好であった。室内数1.3ケ月後では、
サンプルの一部に若干の点剥離が観察される程度で経時
密着性も良好であった。
結果を第2表及び第1図に示した。
実施例24〜27 実施例14.15.16.17で用いたアクリルフィル
ムE−3、アクリルフィルムE−4、アクリルフィルム
E−5及びアクリルフィルムE6を実施例2と同様の方
法で銀/銅/アルミニウム薄膜を成膜し、金属被覆アク
リル樹脂フィルムを得た。外観は極めて良好であった。
実施例1と同様に密着性テストを行なったところ、成膜
直後、室内放置3ケ月経過後共に膜剥離はみられず密着
性は優秀であった。結果を第2表及び第2図に示した。
実施例28〜29 実施例19.20で用いたアクリルフィルムE−8及び
アクリルフィルムE−9を実施例2と同様の方法で銀/
銅/アルミニウム薄膜を成膜し金属被覆アクリル樹脂フ
ィルムを得た。外観は極めて良好であった。実施例1と
同様に密着性テストを行なったところ、いずれも成膜直
後は、膜剥離はなく密着性良好であった。室内放置3ケ
月後では、サンプルの一部に点剥離が観察されたが経時
密着性は良好であった。結果を第2表及び第2図に示し
た。
比較例1〜3 2fi板厚のアクリル樹脂注型板(協和ガス化学工業株
式会社製パラグラス)(以下PC−2tと称す)とアク
リル樹脂押出板(協和ガス化学工業株式会社製コモグラ
ス)(以下CG−2tと称す)とシリコーン系硬化膜処
理したアクリル樹脂板(協和ガス化学工業株式会社製パ
ラグラスKHA)(以下KHA−2tと称す)の表面に
実施例1と同様の方法で銀薄膜を形成した。外観は極め
て良好であった。実施例1と同様の方法で銀薄膜の密着
性を調べたところ、CG−2tでは、成膜直後、室内放
置7日後共に部分剥離が認められた、PG−2tでは、
成膜直後は部分剥離であったが、室内放置7日後には完
全剥離した。KHA−2tでは、成膜直後において完全
剥離し、密着性不良であった。結果を第1表に示した。
比較例4〜6 比較例1〜3と同様のアクリル樹脂板上に、板側からi
l/銅/アルミニウムの3層膜を実施例2と同様の方法
で成膜して金属被覆アクリル樹脂板を得た。外観は極め
て良好であった。実施例1と同様の密着性テストを行な
ったところ、CG−2tでは、成膜直後、部分剥離であ
ったが、室内放置7日後には完全剥離となった。PG−
2t。
KHA−2tでは、成膜直後において完全剥離し、密着
性が悪かった。結果を第1表に示した。
比較例7 実施例10で用いたのと同じアクリル樹脂(パラペット
EH)をシリンダー径20mの押出機で押出し、厚さ0
.5鶴の未延伸シート(未延伸シートEと称す)を作成
した。このシートに実施例1と同様の方法で銀薄膜を成
膜し、金属被覆アクリル樹脂フィルムを得た。外観は極
めて良好であった。実施例1と同様に密着性テストを行
なったところ成膜直後で銀薄膜が完全剥離し密着不良で
あった。結果を第2表及び第1図に示した。
比較例8 比較例7で用いた未延伸シートEに実施例2と同様の方
法で銀/銅/アルミニウム薄膜を成膜し、金属被覆アク
リル樹脂フィルムを得た。外観は極めて良好であった。
実施例1と同様に密着性テストを行なったところ、成膜
直後で銀薄膜が完全剥離し、密着不良であった。結果を
第2表及び第2図に示した。
〔発明の効果〕
本発明は以上述べたように、延伸アクリル樹脂フィルム
上に第−層として貴金属の薄膜を設けた金属被覆アクリ
ル樹脂フィルムであるから、貴金属薄膜と延伸アクリル
樹脂フィルムとの密着性に優れたものとなるので、ラミ
ネートおよび貼付等の加工ができる反射鏡、装飾品およ
び光学部品用の材料として有用であり、また反射率が大
きく、独自の風合いが出せるので高性能・高級品質感を
兼ね備えたものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は銀蒸着フィルムの密着性、第2図は銀/銅/ア
ルミニウム蒸着フィルムの密着性を、OR5値とフィル
ム厚みとの関係においてそれぞれ図示したものである。 特許出願人  協和ガス化学工業株式会社第 図 フィルムの厚み (mm) 第 2図 フィルムの厚み (mm)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)延伸アクリル樹脂フィルム上に、第一層として貴
    金属の薄膜を設けてなることを特徴とする密着性の優れ
    た金属被膜アクリル樹脂フィルム。
  2. (2)延伸アクリル樹脂フィルムのオリエンテーション
    リリースストレスが3〜30kg/cm^2である請求
    項1記載の金属被覆アクリル樹脂フィルム。
  3. (3)延伸アクリル樹脂フィルムの厚みが0.01〜0
    .3mmである請求項1または請求項2記載の金属被覆
    アクリル樹脂フィルム。
  4. (4)貴金属の薄膜が銀の薄膜である請求項1乃至請求
    項3記載の金属被覆アクリル樹脂フィルム。
  5. (5)貴金属の薄膜が乾式薄膜である請求項1乃至請求
    項4記載の金属被覆アクリル樹脂フィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5714367A (en) * 1995-05-03 1998-02-03 Signgold Corporation Genuine gold three dimensional sign making blank for computer aided router engraving sign making systems
JP4646254B2 (ja) * 2004-05-05 2011-03-09 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高い耐候性を有する成形体のための成形材料

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