JPH03164249A - 積層フィルムおよびその製造方法 - Google Patents

積層フィルムおよびその製造方法

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JPH03164249A
JPH03164249A JP1304423A JP30442389A JPH03164249A JP H03164249 A JPH03164249 A JP H03164249A JP 1304423 A JP1304423 A JP 1304423A JP 30442389 A JP30442389 A JP 30442389A JP H03164249 A JPH03164249 A JP H03164249A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、ガスバリア性に優れ、包装用フィルムとして
好適な積層フィルムおよびその製造方法に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題]包装用フ
ィルム、特に食品包装用フィルムには、内容物を保護す
るため、水蒸気や酸素ガス等に対する高いバリア性が要
求される。一方、越材フィルムjlj体では、一般に、
水蒸気、酸素ガス、香気等の全てに対するバリア性を確
保することが困難であるため、払{オフィルムに、ガス
バリア層を形成した包装用フィルムが広く使用されてい
る。
ところで、酸素ガスバリア性に優れた材料として、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体が知られている。しか
しながら、エチレン−ビニルアルコール共重合体は、吸
湿性を有し、水蒸気バリア性が十分でないばかりか、吸
湿に伴い酸素ガスバリア性も低下する。
上記の点に鑑み、エチレン−ビニルアルコール共重合体
の利点を生かしつつ、ガスバリア性に優れた包装用フィ
ルムを得るため、ドライラミネート法や共即出し法によ
り、エチレン−ビニルアルコール共重合体からなるフィ
ルム層の両面に、ポリエチレンやポリプロピレンからな
る層を積層した包装用フィルムが提案されている。
しかしながら、上記積層構造の包装用フィルムは、ドラ
イラミネート法や共押出し法により製造されているので
、各層を約10μm以下の厚みに形成するのが困難であ
り、フィルム全体の膜厚が必然的に大きくなる。またこ
のことに起因して、次のような種々の問題が坐じる。例
えば、(1)透明性が低下する;(2〉エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体が高価であるためコスト高となる
;(3)開封性を高めるため、乱打フィルムとして延伸
フィルムを用いても、引裂き強度が太き《なり、開封性
が低下するなどの問題が生じる。しかも、積層した各層
の厚みが大きいにも拘らず、水蒸気や酸素ガスに対する
バリア性が未だ十分でないという問題がある。
さらには、ドライラミネート法や共押出し法により、各
層をラミネートする必要があるので、装置が大型化し、
積層作業が煩雑化する。
従って、本発明の目的は、エチレン−ビニルアルコール
共重合体などをフィルムの{1カ成材料としながらも、
膜厚が薄く透明性に優れると共に、膜厚が薄いにも拘ら
ず、ガスバリア性に優れる安価な積層フィルムを堤供す
ることにある。
また本発明の他の目的は、延伸フィルムに適用した場合
に引製き性に優れる積層フィルムをla (Rすること
にある。
本発明のさらに他の目的は、上記の如き優れた特性を有
する積層フィルムを簡便かつ生産性よく製造できる積層
フィルムの製造方法を堤供することにある。
[発明の構成] 本発明者らは、上記目的を達成すべく、鋭意検討の桔果
、ポリビニルアルコール又はエチレンビニルアルコール
共重合体を含有する塗布岐により形成したコーティング
層と、塩化ビニリデン系重合体を含有する塗布液により
形成したコーティング層とを組合せることにより、塗膜
の厚みが小さくても、ガスバリア性に優れた積層フィル
ムが得られることを見出し、本発明を完威した。すなわ
ち、本発明は、基材フィルムの少なくとも一方の面に、
ポリビニルアルコール又はエチレン−ビニルアルコール
共重合体(以下、総称してエチレン−ビニルアルコール
共重合体という)を含有するコーティング層(以下、E
VOH層という)を介して、塩化ビニリデン系重合体を
含有するコーティング層(PVDC層という)が積層さ
れている積層フィルムにより、上記課題をVf決するも
のである。
また本発明は、基材フィルムの少なくとも一方の面に、
エチレン−ビニルアルコール共重合体を含有する塗布演
と、廖化ビニリデン系重合体を含何する塗布岐とを、順
次塗布する積層フィルムの製造方法により、上記課題を
解決するものである。
上記基材フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、エ
チレンーアクリル酸エチル共重合体、アイオノマー ポ
リプロピレン、エチレンープロピレン共重合体、ポリ−
4−メチルベンテン−1等のオレフィン系ポリマー;ボ
リ塩化ビニル;ボリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンー
塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデンーアクリロニトリ
ル共重含体等の塩化ビニリデン系ポリマー;ボリスチレ
ン、スチレンーアクリロニトリル共重合体、スチレンー
アクリロニトリルーブタジエン共重合体等のスチレン系
ポリマー;ポリエチレンテレフタレト、変性ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル;ナイロン6、ナイロン11、ナイロン66
等のナイロン又はポリアミド;ポリカーボネート;ポリ
イミド;ボリビニルアルコール;セロハン;アセチルセ
ルロース等のセルロース系ポリマー;塩酸ゴム等を素材
とする種々のフィルムが使川できる。これらの基材フィ
ルムのうち、透明性、機械的強度及び包装適性に優れる
フィルム、特に、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルムが好まし
い。
なお、ボリプロビレンフィルムは、水蒸気バリア性に優
れているものの、酸素ガスバリア性が十分でなく、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム及びナイロンフィルム
は、酸素ガスバリア性に優れているものの、水蒸気バリ
ア性が十分でない。
基材フィルムは、未延伸であってもよく、一輔又は二軸
延仲処理されていてもよい。一軸又は二軸延仲された基
材フィルムは、熱収縮性包装用フィルムとしてだけでは
なく、引裂き性に優れているので、易開封性包装用フィ
ルムとして好適である。基材フィルムの延伸には、例え
ば、ロール延伸、圧延延伸、ベルト延伸、テンター延伸
、チューブ延伸や、これらを組合せた延伸等の慣用の延
伸法が適用できる。延伸倍率は、所望するフィルムの特
性に応じて適宜設定でき、例えば1.5〜20倍、好ま
しくは2〜15倍程度である。延伸倍率が1.5倍未満
であると延伸効果が小さく、20倍を越えると過剰な延
伸となり生産性が低下する。
さらに、基材フィルムは、表面処理されていてもよい。
表面処理としては、慣用の表面処理、例えば、コロナ放
電処理、高周波処理、火炎処理、クロム酸処理、溶剤処
理等が例示される。これらの表面処理のうちコロナ放電
処理が好ましい。
址材フィルムは(1j.層フィルムであってもよく、二
種以上のフィルムが積層された複合フィルムであっても
よい。越材フィルムの厚みは、特に制限されず、通常、
5〜250μm1好ましくは10〜100μ程度である
上記基材フィルムの片面又は両面には、EVOH層を介
して、pVDC層が積層されている。
エチレン−ビニルアルコール共重合体は、溶媒可溶型の
共重合体であれば特に制限されないが、エチレン含4−
 ffiが0〜50モル%、好ましくは10〜45モル
%、さらに好ましくは25〜35モル%の共重合体であ
る。エチレン−ビニルアルコール共重合体は、通′1冫
(、例えば、分子量1〜10万、好ましくは分子量4〜
5万楳度、温度210℃、荷重2160gの条件でのM
FI(メルトフローインデックス)5〜10g/10分
程度、温度210℃、荷重50勿、1 mmφX 1 
0 mmのノズルでの見掛け溶融粘度5000〜150
00ポイズ、好ましくは7500〜12500ポイズ程
度、ケン化度99.5%以上である。このような共重合
体は、水や、水とアルコールとの混合溶媒に可溶であり
、上記基材フィルムに塗布することにより、薄膜を形戊
できる。
塩化ビニリデン系重合体は、ポリ塩化ビニリデン単独重
合体であってもよいが、耐熱安定性、耐候安定性及び皮
膜の柔軟性などの点から、塩化ビニリデンと、他の重合
性モノマーとの共重合体が好ましい。重合性モノマーと
しては、例えば、塩化ビニル;酢酸ビニル;クロトン酸
;アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロビルアクリレート、イソプロビルアクリレート
、プチルアクリレート、イソブチルアクリレート、te
rt−プチルアクリレート、ベンチルアクリレート、ヘ
キシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、オクチル
アクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、アク
リロニトリルなどのアクリル酸とその誘導体;メタクリ
ル酸、上記アクリレートに対応するメタクリレート、メ
タクリロニトリルなどのメタクリル酸とその誘導体など
が例示される。これらの重合性七ノマーは一種または二
種以上使用される。これらの」(重合体のうち、塩化ビ
ニリデンーアクリロニトリル共重合体、塩化ビニリデン
ー塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデンー酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニリデンーアクリル酸ノ(重合体、塩化
ビニリデンーメタクリル酸Jl<重合体、塩化ビニリデ
ンーアクリレート共重合体及び塩化ビニリデンーメタク
リレート」(重合体等の』(重合体が好ましい。これら
の塩化ビニリデン系重合体は少なくとも一種使用される
EVOH層の厚みは、一義的に定まるものではなく、P
VDC層の厚みとの関係で設定される。
EVOH層の厚みは、ガスバリア性や透明性等を損わな
い範囲で設定できるが、通常0.1〜10μm1奸まし
くは1〜7.5μmいさらに好ましくは1.5〜5μ重
程度である。
PVDC層の厚みは、通常、0.1〜10μm1好まし
くは0.5〜7.5μ重、さらに好まし《は1〜5μ1
程度である。EVOH層及びPVDC層の厚みが0.1
μm未満である場合には、酸素ガスバリア性を高めるの
が困難であり、10μmを越えると過剰な膜厚となり、
経済的でない。
EVOH層とPVDC層とからなる塗膜全体の厚みは、
通常、0.5〜15μの1好ましくは1〜10μ1、さ
らに好ましくは2〜8μm程度である。
EVOH層とPVDC層とからなる塗膜全体の厚みが1
μm未満であると、全体としてのガスバリア性が低下し
、15μmを越えると、過剰な膜厚となり経済的でない
ばかりか、場合によっては、基材フィルムの特性が損わ
れる場合がある。
なお、EVOH層は、接着層を介して基材フィルムに積
層されていてもよい。
前記基材フィルムは、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング
防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、桔晶核或長剤、熱
安定剤、粘着付与剤、可塑剤、充填剤等の種々の添加剤
を含有していてもよい。
またEVOH層及びPVDC層のうちいずれか一方の層
、特にPVDC層は、積層フィルムに滑り性や耐ブロッ
キング性を付与するため、ワックスや微粉末状滑剤なと
の滑剤を含有するのが好ましい。ワックスとしては、例
えば、炭化水素系ワックス;脂肪酸系ワックス;脂肪酸
アミド系ワックス;エステル系ワックス等の種々のワッ
クスが使用できる。上記ワックスは少なくとも一種使用
される。ワックスの含有量は、前記エチレン−ビニルア
ルコール共重合体又は塩基ビニリデン系重合体100f
fl!部に対して、通常、0.1〜10重量部、好まし
くは0.25〜5重量部、さらに好ましくは0.5〜2
,5重量部程度である。
微粉末状滑剤としては、例えば、シリカ系微粉末、アル
ミナ系微粉末、ポリエチレン系微粉末、アクリル系微粉
末等が例示される。微粉末状滑剤の粒径は、塗膜の透明
性やガスバリア性等を損わない範囲、例えば、5μm以
下であるのが好ましい。
微粉末状滑剤の含有量は、エチレン−ビニルアルコール
共重合体又は塩化ビニリデン系重合体100重量部に対
して、通常、0.01〜5重ユ部、好ましくは0.05
〜2.5重量部である。
前記EVOH層及びPVDC層は、他のポリマ、例えば
、オレフィン系ポリマー アクリル系ボリマー スチレ
ン系ポリマー ポリエステル、ポリアセクール、エチレ
ンー酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、ボリアミド、
ポリウレタン、ポリカーボネート、塩素化ポリオレフィ
ン、セルロース系ボリマー等を含有していてもよい。ま
たEVOH層及びPVDC層は、帯電防止剤、酸化防1
1二剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、粘着付与剤、可塑剤
、充填剤、染顔料等の種々の添加剤を含有していてもよ
い。
さらに、本発明の積層フィルムには、必要に応じて、ヒ
ートシール層が形或されていてもよい。
また基材フィルムの一方の面に、EVOH層及びpVD
C層が積層されている場合には、他方に面に滑性層や耐
ブロッキング層が形成されていてもよい。
本発明の積層フィルムは、基材フィルムに、エチレン−
ビニルアルコール共重合体を含有する塗布岐を塗布する
第1の塗布工程と、塩化ビニリデン系重合体を含有する
塗布液を塗布する第2の塗布工程と、乾燥工程とを経る
ことにより製造できる。なお、乾燥工程は、各塗布工程
の後にそれぞれ行なってもよく、第2の塗布工程とを経
た後、一度に行なってもよい。
エチレン−ビニルアルコール共重合体を含有する塗布液
は、通1話、水及びアルコールの混合溶媒を用いて調製
できる。上記アルコールとしては、例えば、メタノール
、エタノール、プロパノール、インプロパノール、シク
ロヘキサノールなどが例示される。該塗布液中のエチレ
ンービニルアルコル共重合体の濃度は、塗布性を妨げな
い範囲で設定できるが、通常2.5〜25重量%、好ま
しくは5〜15重量%程度である。エチレン−ビニルア
ルコール共重合体の濃度が2.5fflm%未満である
場合には、塗布回数が増加する場合があり、25重量%
を越える場合には、粘度が高く、塗布性が低下し易い。
また塩化ビニリデン系重合体を含有する塗布液は、溶液
又は分散液のいずれの形態であってもよい。溶波状塗布
液の溶媒としては、塩化ビニリデン系重合体のFfi類
に応じて適宜選択でき、例えば、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素;アセトン、メチルエチル
ケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジオキサン
、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル類やこれらの混合溶媒が例示できる。なお、溶液状塗
布液においては、塗布液の安定性を損わない範囲で、ア
ルコールや脂肪族炭化水素等の貧溶媒を併用することに
より、塩化ビニリデン系重合体の結晶化度を調整しても
よい。また分散液は、0/W型、W/0型エマルジョン
のいずれであってもよいが、通常0/W型エマルジョン
の形態で市販されている。
また上記各塗布液は、塗布性を高めるため、慣用の添加
剤、例えば消泡剤、粘度調整剤等を含有していてもよい
各塗布液は、乾燥後の膜厚が、前記EVOH層及びPV
DC層の膜厚となるように塗布される。
塗布手段は、特に制限されず、従来慣用の手段、例えば
、デップコーター ロールコーター グラビアコーター
 エアーナイフコーター スプレー等が使用できる。
なお、包装用フィルムの引裂き性を高める場合には、一
軸又は二軸延仲フィルムに前記各塗布液を順次塗布して
もよく、未延伸の基材フィルムに各塗布液を順次塗布し
た後、延伸してもよい。さらには、一軸延伸した基材フ
ィルムにエチレン−ビニルアルコール共重合体を含有す
る塗布液を塗布した後、又は塩化ビニリデン系重合体を
含有する塗布波を塗布した後、既延伸方向と直交する方
向に延伸してもよく、一軸延仲しtこ基材フィルムにエ
チレン−ビニルアルコール共重合体を含有する塗布液を
塗布した後、既延伸方向と直交する方向に延仲し、塩化
ビニリデン系重合体を含有する塗布液を塗布してもよい
また乾燥工程では、各塗布液の溶媒の種類などに応じた
適宜の温度で塗膜を乾燥させることができる。
本発明の製造方法では、基材フィルムに塗布液を塗布し
、乾燥するだけで、積層フィルムを11tることができ
る。その際、EVOH層及びpVDC層の厚みを小さく
できるので、透明性や引裂き性が損なわれることがない
。特にEVOH層及びPVDC層の厚みが小さくても、
高いガスバリア性を付与できるので、1回の塗布作業で
積層フィルムを製造できる。さらに、従来のラミネート
法等とは異なり、各塗布液の塗布量を調整しつつ、均一
な薄膜を高速下で連続的に形戊できる。
なお、本発明の好ましい態様は次の通りである。
(1)基材フィルムが一軸又は二軸延仲されている積層
フィルム。
(2)基材フィルムが、ポリプロピレンフィルム、ポリ
エチレンテレフタレート、又はナイロンフィルムである
積層フィルム。
(3)エチレン−ビニルアルコール共重合体が、エチレ
ン含有量0〜50モル%である積層フィルム。
(4)EVOH層及びPVDC層の厚ミカ、ソレソれ、
0.1〜10μ麿であり、しかもEVOH層及びPVD
C層からなる塗膜全体の厚みが、0,5〜15μである
積層フィルム。
[発明の効果] 以上のように、本発明の積層フィルムは、桂材フィルム
に、EVOH層を介して、PVDC層が積層されている
ので、膜厚が小さく、透明性に優れ、安価であると共に
、膜厚が小さくてもがスハリア性に優れる。また本発明
の積層フィルムは、延伸フィルムに適用した場合に引裂
き性に優れる。
また本発明の積層フィルムの製逍方峡は、話材フィルム
に、エチレン−ビニルアルコール共重合体を含有する塗
布液と、塩化ビニリデン系重合体を含有する塗布液とを
、順次塗布するので、上記の如き優れた特性を有する積
層フィルムを簡便かつ生産性よく製造できる。
[実施例コ 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する
実施例1 水とイソプロバノールとの混合溶媒(混合重量比1:1
)に、エチレン−ビニルアルコール共重合体(日本合成
化学■製、商品名ソアノール、エチレン含有m29モル
%)を添加し、加熱して溶解し、エチレン−ビニルアル
コール共重合体含有量10重量%のEVOH層用塗布液
を調製した。
また塩化ビニリデンーアクリル酸エステル共重合体10
0重量部、融点78℃のワックス1重量部、平均粒径3
μmのシリカ微粉末0.1重量部を、テトラヒド口フラ
ン/トルエン−70/30 (重量比)の混合溶媒に混
合し、PVDC層用塗布液を調製した。
そして、厚み20μmの二輔延仲ポリプロピレンフィル
ム(ダイセル化学工業■製、商品名セネシPOP,OP
P)の一方の面に、ロールコーターを用いて、EVOH
層用塗布液とPVDC層用塗布液とを順次塗布し、乾燥
することにより塗膜を形威した。得られた積層フィルム
の摺成は、OPP/EVOH層/PVDC層−20μm
/2.5μll/1、3μmである。
比較例1 実施例1のエチレン−ビニルアルコール共重合体(EV
OH)と、ポリプロピレンCO P P)とを后融して
Tダイから押出し、ドライラミネート法により、膜厚1
6μmのポリエチレンフィルム(P E)とラミネート
した。得られた積層フィルムノ構或は、OPP/EVO
H層/PE層−18μm/ 1 7卵/ 1 6μff
iテアル。
比較例2 低密度ポリエチレン(住友化学工業■製、商品名スミ力
センL705、LDPE)と、変性低密度ポリエチレン
(三菱浦化■製、商品名MODIC  L400H,変
性LDPE)と、実施例1のエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体(EVOH)とを用い、共押出し法により、
LDPE層/変性LDPE層/EVOH層/変性LDP
E層/LDPE層−30μfit/10μ市/20μf
fl/10μm/30μ偏の構成からなる未延伸の積層
フィルムを得た。
比較例3 実施例1の二輔延伸ポリプロピレンフィルムに、実施例
1で調製したEVOH層用塗布液を塗布し、乾燥するこ
とにより、OPP/EVOH層−20μ/2.  51
#の構成からなる積層フィルムを作製した。
比較例4 実施例1の二輔延仲ボリブロビレンフィルムに、実施例
1で調製したPVDC層用塗布液を塗布し、乾燥すルコ
とニヨり、OPP/PVDC層−20μm/i..3μ
mの構或からなる積層フィルムを作製した。
上記実施例1及び各比較例で得られた積層フィルムの酸
素ガス透過串、水蒸気透過率、引裂き性及び透明性を調
べたところ、表に示す結果を得た。
なお、酸素ガス透過率は、温度20℃、相対湿度80%
、1気圧の条件で測定し、水蒸気透過率は、温度40℃
、相対湿度90%、1気圧の条件で測定した。
また引裂き性は、1枚の積層フィルムのMD方向での引
裂き強度を測定することにより評価した。
透明性は、口視により、以下の基準で評価した。
優 :基材フィルムの透明性と殆ど同じ。
不可:透明性が著しく劣る。
表より明らかなように、EVOH層とPVDC層とを組
合せて積層することにより、引裂き性及び透明性に優れ
、フィルム全体の厚みが小さくてもガスバリア性に優れ
た積層フィルムが得られる。
特に、EVOH層のみを積層した比較例3、PVDC層
のみを積層した比較例4の積層フィルムと比較して、E
VOH層とPVDC層とを組合せて積層した実施例の積
層フィルムは、ガスバリア性、特に酸素ガスバリア性が
著しく優れている。
実施例2〜実施例5 水とイソプロバノールとの混合溶媒(混合重量比1:1
)に、実施例1のエチレン−ビニルアルコール共重合体
5〜20重量%を添加し、加熱して溶解し、エチレン−
ビニルアルコール共重合体の濃度の衣なるEVOH層用
塗布波を調製した。
そして、EVOH層用塗布液を、厚み20μmの二輔延
仲ポリプロピレンフィルムの一方の而に、ロールコータ
ーを用いて、乾燥後の塗布ffi0.2〜6 g / 
m2(膜厚0.17〜5μm)の範囲となるように塗布
、乾燥することにより、EVOH層を形成した。次いで
、実施例1で調製したPVDC層用塗布波を、乾燥後の
塗布量が0.5.6g/m’(膜厚0.37μm1実施
例2) 、0.96g/m’(膜厚0.64μm1実施
例3) 、1.8g/m2(膜厚1.2μm、実施例4
)及び3.5g/m2(膜厚2.3μ像、実施例5)と
なるように塗布し、乾燥することにより、PVDC層を
形威した。
そして、前記と同様にして、酸素ガス透過率を測定した
ところ、第1図に示す結果を得た。
実施例6〜実施例9 実施例1の二輔延仲ポリプロピレンフイルムに代えて、
二軸延仲ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いる
以外、実施例2と同様にして、EVO}1層及びPVD
C層を形或した。なお、PvDC層用塗布液は、乾燥後
の塗布量が0.56g/m2(膜厚0.37μm1実施
例6)  1.og/m2(膜厚0.67μm1実施例
7)  1.9g/m(膜厚1.3μm1実施例8)及
び3.1g/m(膜厚2.1μm1実施例9)となるよ
うに塗布し、乾燥することにより、PVDC層を形或し
た。
比較例5 実施例6の二輔延仲ポリエチレンテレフタレートフィル
ムに、実施例1で調製したEVOH層用塗布液を、乾燥
後の塗布量約0.25〜4.5g/m2(膜厚0.21
〜3.7μIl)の範囲で塗布し、乾燥することにより
、EVOH層を形威した。
そして、前記と同様にして、丈施例6〜9及び比較例5
で11られた積層フィルムの水蒸気透過串をaN定した
ところ、第2図に示す結果を得た。
第1図及び第2図より、実施例2〜5及び丈施例6〜9
の積層フィルムは、EVOH層及びPVDC層の厚みが
小さくても、ガスバリア性に優れていることが判明した
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2〜5における結果を示すグラフ、第2
図は実施例6〜9及び比較例5における結果を示すグラ
フである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基材フィルムの少なくとも一方の面に、ポリビニル
    アルコール又はエチレン−ビニルアルコール共重合体を
    含有するコーティング層を介して、塩化ビニリデン系重
    合体を含有するコーティング層が積層されていることを
    特徴とする積層フィルム。 2、基材フィルムの少なくとも一方の面に、ポリビニル
    アルコール又はエチレン−ビニルアルコール共重合体を
    含有する塗布液と、塩化ビニリデン系重合体を含有する
    塗布液とを、順次塗布することを特徴とする積層フィル
    ムの製造方法。
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