JPH02196607A - 絞模様のコントラスト再生ないし付与方法 - Google Patents

絞模様のコントラスト再生ないし付与方法

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JPH02196607A
JPH02196607A JP1706089A JP1706089A JPH02196607A JP H02196607 A JPH02196607 A JP H02196607A JP 1706089 A JP1706089 A JP 1706089A JP 1706089 A JP1706089 A JP 1706089A JP H02196607 A JPH02196607 A JP H02196607A
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實 北野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、絞(しぼ)成形手段における絞模様のコン
トラスト再生ないし付与方法に関し、更に詳細には、自
動車等の内装材や家電製品の外装材その他建材用内装材
等に好適に使用される絞模様を有する樹脂表皮材を成形
するための電鋳金型や絞ロール等の絞成形手段において
、■該絞成形手段の成形面に付着した焼け屑や溶出物を
ブラスト除去するに伴い、絞模様の山部と谷部との表面
粗度も均一化されて失なわれる本皮調のコントラストを
良好に再生させたり、■該絞成形手段に転写された絞模
様の山部と谷部との表面粗度が略均−で本皮調のコント
ラストが得られない場合に、該コントラストを事後的に
付与する方法に関するものである。
従来技術 乗用車等のインストルメントパネルにおけるパッドやド
アトリム等の内装用表面材として、本皮調の絞模様を付
した合成樹脂の表皮材を使用する傾向が増加している。
この絞模様は、しわ状の起伏が不規則に連続する表面模
様であって、後述の如く、その山部と谷部との表面粗度
を大きく異ならせることにより、際立ったコントラスト
が得られて本皮の感触に近付くものである。そして、こ
のような絞模様を1合成樹脂表皮材の表面に付する手段
として、一般に次の如き方法が使用されている。
■pvc(ポリ塩化ビニル)やABS(アクリロニトリ
ルブタジェンスチレン)等の合成樹脂を、多数本の加熱
ロールを配列した圧延機に通過させることによりシート
を圧延加工するカレンダー成形法や、Tダイあるいはコ
ートハンガーダイから所要厚みのシートを押出して成形
する押出成形法を使用し、絞模様が転写成形されている
絞ロールを前記シートに圧接することにより、その絞模
様を該シートに転写する方法。
■所要形状のキャビティを備え、その成形面に絞模様を
転写した金型を使用し、この金型で公知のスラッシュ成
形や射出成形等を行なって、所要形状を備えた表皮材の
成形と同時に、該表皮材表面に絞模様を転写する方法。
但し、前記■の方法により絞模様の転写されたpvc等
のシートは、これを自動車等の各種内装材として使用す
るためには、更に真空成形等の加工に付して所望の立体
形状に成形する必要がある。
しかし、後工程としてこれらの加工を施すと、その際に
各種方向への大きな延伸力が該シートに加わるために、
シート成形時に好適に付与されていた初期の絞模様が崩
れたり、紋表面における山部と谷部との高低差が失なわ
れてしまう場合が多い。
従って近年では、車両等の内装用表皮材を得るには、前
記のに述べたスラッシュ成形等により、所望形状および
絞模様を同時に付与する方法が好まれている。
前記■および■の何れの方法を採用するにしても、内装
材用のシート乃至表皮材に本皮調の絞模様を付するには
、成形面に絞模様を予め転写した絞ロールや金型が使用
される。これらの絞ロールまたは金型に絞模様を転写す
るには、所定の絞模様を有する本皮または絞模様を人工
的に付した表皮材を木型等に貼付けておき、それを絞ロ
ールや金型の作成時に反転することによって、当該絞模
様を絞ロールや金型の成形面に付与する方法が好適に多
用されている。この本皮材や人工表皮材における絞模様
を、絞ロールや金型の作成時に反転する手段としては、
シリコン樹脂等を使用して転写する方法(特開昭61−
29529号)や、電鋳により転写する方法(特開昭6
0−201910号。
特開昭62−292409号)が一般的に知られている
。なお本明細書では、成形面に絞模様が転写された金型
や絞ロールを、包括的に「絞成形手段」と称することに
する。
前述した絞模様の内で1本皮調の外観、光沢。
感触を呈するものは、殊に乗用車等の内装材として使用
すると、立体的な感触と共に豪華な印象を与えることが
できて好適である。二の本皮調を呈する絞模様の特徴と
しては、絞における山部が艶を有し、谷部が艶消し状態
となっていることが挙げられる。すなわち絞模様は、こ
れを拡大的に観察すると、第1図に示す如く、山部10
と谷部12とが不規則に連続する起伏で構成され、その
高低差dは通常150〜250μ程度である。そして、
山部10の粗さが小さく(艶有状態)谷部12の粗さが
比較的に大きい(艶消状態)場合に。
両者間のコントラストが際立つ結果として、先に述べた
本皮調の外観、光沢、感触を呈するに至るものである。
例えば、スラッシュ成形には電鋳金型が使用されるが、
この電鋳金型の成形面における絞模様の山部と谷部との
表面粗度(艶)を相対的に変化させることにより、成形
品に転写された絞模様にも艶のコントラストを生じて、
本皮調の立体感や感触が得られる。このような本皮調の
絞模様を電鋳金型の成形面に得るためには、該金型の電
鋳工程中で、本皮の如く艶のコントラストが大きい素材
をモデルの表面に貼り込み、これを忠実に電鋳金型に転
写することによって再現している。なおこのことは、カ
レンダー成形に使用される絞ロールの成形面に絞模様を
転写する場合にも同様に妥当するものであって、艶のコ
ントラストが大きい絞模様を有する素材をモデルの表面
に貼り込む必要がある。
発明が解決しようとする課題 前記の如く、電鋳金型や絞ロール等の絞成形手段に1本
皮調のコントラストを呈する絞模様が転写されている場
合において、この絞成形手段によるシートへの絞模様の
転写を頻繁に行なっていると、該絞成形手段の成形面に
pvc樹脂等の焼け屑や溶出物が経時的に蓄積して、所
謂型汚れを生ずる。このような場合には、これら焼け屑
や溶出物を絞成形手段の成形面から除去するために、金
属や植物系非繊維質、その他鉱物等の粗粒子(グリット
)を高圧空気と共に吹付けるグリットブラストが一般に
使用されている。しかし、このグリット掃射に伴う研磨
効果によって、絞成形手段に転写されている絞模様の山
部と谷部とが均一な表面粗度に調整されてしまい、初期
に得られていた本皮調のコントラストは以後失なわれて
しまう重大な欠点がある。
また、絞成形手段に本皮調の絞模様を転写するには、先
に述べた如く、電鋳金型等の絞成形手段を製作する工程
で1本皮をモデルの表面に貼り込んで、これを忠実に再
現するようになっている。
しかし、本・皮は一般に高価であると共に、本皮素材の
艶コントラストにむらがあると使用し得ない難点がある
。また、絞模様を転写すべき成形面が大きい絞成形手段
では1寸法的にそのように幅広の本皮は容易に得られな
い難点もある。そこでこのような場合、コストを低置に
抑え、かつ任意の大きさの絞模様を得るために、一般に
入手し易い人工皮革の使用がなされている。しかるに人
工皮革により絞成形手段に転写される絞模様には、本皮
素材にみられる如き際立った艶コントラストは得られず
、単調で立体感に乏しいものとなる。従って、この絞成
形手段を使用してシートや内装材の成形を行なっても、
得られる絞模様はコントラストのない単調で立体感に乏
しいものとなり、本皮調の豪華な感じには到底及ばない
ものとなる欠点がある。
売可の目的 この発明は、先に述べた課題に鑑み、これを好適に解決
するべく提案されたものであって、絞模様を有する樹脂
シートや表皮材を成形する金型や絞ロール等の絞成形手
段において、当該絞成形手段に付着した焼け屑や溶出物
をブラスト除去するに際し、これにより失なわれる本皮
調のコントラストを良好に再生させたり、また絞成形手
段への絞模様の転写を人工皮革等により行なったために
本皮調のコントラストが得られない場合に、該コントラ
ストを事後的に付与したりする方法を提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段 前記a題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、
本発明に係る絞模様のコントラスト再生方法は、電鋳金
型や絞ロールの如く成形面に絞模様が転写され、使用に
伴い成形材料の焼け屑や溶出物等が該成形面に付着して
絞模様の成形精度が低下した絞成形手段において、 前記絞模様の全体にグリットブラストを施すことにより
、前記成形材料の焼け屑や溶出物を除去すると共に絞模
様全体を一定の表面粗度に調整し、前記絞模様に硬化性
でかつ溶剤に可溶性のゾルを塗布した後に、該ゾルを硬
化させて絞模様全体に硬質のコーティングを施し、 前記絞模様における山の部分のコーティングを溶剤で除
去することにより、当該中の部分を露出させ、 先に施したグリットブラストに使用したプリントより大
きな粒度または小さな粒度のグリットを、前記谷の部分
に施されているコーティングは除去されない程度に前記
絞模様全体にブラストすることによって、前記表面の露
出した山の部分の粗度を谷の部分の粗度に比して向上ま
たは低下させ、次いで前記谷の部分に施されているコー
ティングを溶剤で除去することにより、絞模様における
山の部分と谷の部分との表面粗度を異ならせて、際立っ
たコントラストを再生することを特徴とする。
また、本願の別の発明に係る絞模様のコントラスト付与
方法は、成形面に絞模様が転写された電鋳金型や絞ロー
ル等の絞成形手段において、前記絞模様の全体にグリッ
トブラストを施すことにより絞模様全体を一定の表面粗
度に調整し。
前記絞模様に硬化性でかつ溶剤に可溶性のゾルを塗布し
た後に、該ゾルを硬化させて絞模様全体に硬質のコーテ
ィングを施し、 前記絞模様における山の部分のコーティングを溶剤で除
去することにより、当該中の部分を露出させ、 先に施したグリットブラストで使用したグリットより大
きな粒度または小さな粒度のグリットを、前記谷の部分
に施されているコーティングは除去されない程度に前記
絞模様全体にブラストすることによって、前記表面の露
出した山の部分の粗度を谷の部分の粗度に比して向上ま
たは低下させ。
次いで前記谷の部分に施されているコーティングを溶剤
で除去することにより、絞模様における山の部分と谷の
部分との表面粗度を異ならせて、際立ったコントラスト
を付与することを特徴とする。
実施例 次に1本発明に係る絞成形手段における絞模様のコント
ラスト再生ないし付与方法につき、好適な実施例を挙げ
て以下説明する。
(1)絞成形手段における絞模様のコントラスト再生方
法について。
本実施例に係る絞成形手段は、予めその成形面に、艶コ
ントラストの大きな本皮調の絞模様が転写されているも
のとする。このような絞成形手段では、該手段を前述の
カレンダー成形やスラッシュ成形等に使用することによ
り、成形されるシートや表皮材等の表面には1本皮調の
絞模様が転写されるものである。しかるに該絞成形手段
を頻繁に使用すると、これに伴いPvC樹脂やABS樹
脂等の焼け肩や溶出物が該成形面に付着し、絞模様の転
写精度が低下するに至る。
そこで、先ず第2図(a)に示すように、絞成形手段1
4における絞模様の全体(山部10と谷部12とを全て
含む)に、グリットブラストを施して前記pvc樹脂等
の焼け屑や溶出物16を除去する。このグリットブラス
トには、例えばグリットとして1粒径100〜1000
メツシュのガラスピーズおよび粒径100〜600メツ
シユのセラミックビーズを任意割合に混合して使用した
。また空気圧は、 0 、5 kg/cm” 〜5 k
g/cm”の範囲に調整して使用した。このグリットブ
ラストにより、前記pvc樹脂等の焼け屑や溶出物16
は絞成形手段14から完全に除去されると共に、絞模様
の山部10と谷部12との表面粗度は均一にならされ全
体として一様となる。すなわち絞成形手段14に転写さ
れている絞模様には、最初は大きな艶コントラストが得
られていたが、このグリットブラストにより前記の艶コ
ントラストは失なわれる。
従って、以後この絞成形手段14を使用してシートや表
皮材の成形を行なっても、成形品に転写される絞模様か
らは本皮調の立体感や感触は得られない。
次に、例えば熱によって硬化可能でかつ溶剤に可溶性の
PvCゾルを刷毛に含ませ、これを第2図(b)に示す
如く、絞成形手段14における絞模様の全体(山部10
と谷部12)に、厚みが50〜200μ程度になるよう
に塗布する。そして、この皮膜を100〜200℃で焼
付乾燥させることによって、絞模様の全体に硬質フィル
ムのコーティング18を形成させる。このとき、絞模様
の山部10と谷部12との高低差は、前述の如く、高さ
150〜250μであるため、塗布されるゾルは絞模様
の谷部12を略埋めるように塗布される。
そして、その後の乾燥焼付けにより、谷部12中のゾル
は体積収縮を生じ、その表面が僅かに凹む状態でコーテ
ィング18が形成される。この塗布に際し、山部10上
に施されるコーティング18の厚さが、略均−となるよ
うにするのが好ましいことは勿論である。なお前記のP
vCゾルとしては、pvc樹脂(21%)、DOP(ジ
オクチルフタレート)、DBP(ジブチルフタレート)
等の可塑剤および安定剤(7%)、シンナー等の溶剤(
72%)の組成からなる剥離可能なエナメル塗料を、酢
酸エチル等の溶剤で約1.5〜3倍に希釈したものが好
適に使用される。
次いで、酢酸エチルやアセトン等の脂肪族溶剤。
芳香族溶剤を刷毛、布等の掃具に含ませ、この掃具で前
記山部10の部分をマスキングしているコーティング1
8を掃引することにより、第2図(Q)に示す如く、該
コーティング18を溶出除去して、前記絞模様の山部1
0の部分だけを露出させる。
なお絞模様の谷部12の部分は、依然として前記コーテ
ィング18によるマスキングが施されている。
そこで、第2図(d)に示すように、絞成形手段14の
絞模様に対して、第2回目のグリットブラストを施せば
、掃射されたグリットは、コーティング16が除去され
露出している絞模様の山部10に衝突して、この部分で
の表面粗度を調整することになる。従って、この第2回
のグリットブラストに使用されるグリットの粒度を、最
初のグリットブラストに使用したグリットの粒度と異な
らせることにより、山部10と谷部12との表面粗度(
艶)に相違をもたせて、異なる艶コントラストを付与す
ることが可能となる。
ここでは、第1回のグリットブラストに使用したグリッ
トよりも粒度がやや大きいセラミックビーズ(粒径10
0〜600メツシユ)をグリットに使用し、かつ谷部】
、2をマスキングしているコーティング18が剥離ない
し除去されない程度に掃射時の空気圧を調節した。これ
により、露出した山部10の表面粗度は、谷部12(コ
ーティング18が施されている)の表面粗度よりも大き
くなって、所謂艶消し状態となっている。
最後に、第2図(6)に示すように、谷部12をマスキ
ングしているコーティング18を、前述の溶剤で掃引し
て完全除去することにより、絞成形手段14の絞模様に
おいて、その山部10の表面粗度が谷部12の表面粗度
よりも大きくなった状態が得られる。すなわち、絞成形
手段14の絞模様における山部10は艶消し状態かつ谷
部12は艶有り状態となって、際立ったコントラストが
得られている。従って、この加工を施した後の絞成形手
段1例えば電鋳金型を使用してスラッシュ成形を行なえ
ば、前述の絞模様における表面粗度(艶)が成形された
表皮材の表面にそのまま転写されることとなる。つまり
シートや内装用表皮材等の表面に逆転写された絞模様は
、その谷部が艶消し状態で山部が艶有り状態となり、本
皮に酷似した艶コントラストおよび感触が得られる。
なお、第2図(d)に関連して、第2回のグリットブラ
ストに使用されるグリットの粒度を、先とは逆に第1回
のグリットブラストに使用したグリットよりも粒度が小
さいものを使用すれば、露出した山部10の表面粗度は
、谷部12の表面粗度よりも小さくなって所謂艶有り状
態となる。従って、必要に応じ実施例の場合とは逆の状
態での際立ったコントラストを得ることも簡単にできる
(2)絞成形手段における絞模様のコントラスト付与方
法について。
本実施例に係る絞成形手段は、成形面に絞模様が転写さ
九てはいるが、前述した如く、その転写に例えば人工皮
革を使用したために、本皮素材にみられる如き際立った
艶コントラストは得られず、単調で立体感に乏しいもの
となっているものとする。このような絞成形手段では、
該手段を前述のカレンダー成形やスラッシュ成形等に使
用しても、成形されるシートや=A皮材等の表面には1
本皮調の絞模様は再現されない。
そこで、先にコントラスト再生方法の項において、第2
図(a)〜第2図(s)に関連して述べたと同じ工程の
処理を施す、すなわち、 ■絞成形手段における絞模様の全体にグリットブラスト
を施すことにより絞模様全体を一定の表面粗度に調整す
る。
■前記絞模様に硬化性でかつ溶剤に可溶性のゾルを塗布
した後に、該ゾルを硬化させて絞模様全体に硬質のコー
ティングを施す。
■前記絞模様における山の部分のコーティングを溶剤で
除去することにより、当該山の部分を露出させる。
■先に施したグリットブラストで使用したグリットより
大きな粒度または小さな粒度のグリットを、前記谷の部
分に施されているコーティングは除去されない程度に前
記絞模様全体にブラストする。
これにより、前記表面の露出した山の部分の粗度を、谷
の部分の粗度に比して向上または低下させる。
■次いで、前記谷の部分に施されているコーティングを
溶剤で除去する。
このような処理を行なうことにより、最初にコントラス
トがなかった絞成形手段の絞模様であっても、事後的に
絞模様における山の部分と谷の部分との表面粗度を異な
らせて、際立ったコントラストを付与することができる
なお、前記のコントラスト再生またはコントラスト付与
の何れの方法にあっても、その絞成形手段における絞模
様に塗布されるr硬化性でかつ溶剤に可溶性のゾル」と
しては、前述のPvCゾル以外に、下記のものが好適に
使用可能である。
(1)ゴムラテックス。
これはゴム揮(ガソリン等の混合有機溶剤)で各種ゴム
を希釈したものであって、有機溶剤を揮散させると共に
焼付けることにより、ゴム皮膜が形成される。
(2)ABS樹脂、耐衝撃性スチレン樹脂(スチレン樹
脂にブタジェン等のゴム成分を混合またはグラフト重合
させたもの)等のスチレン系樹脂。
これはシンナー、メチルエチルケトン、アセトン。
トルエン、酢酸エチル等で溶解可能である。
(3)その他、有機溶剤で可溶なプラスチックであれば
使用可能である。
発明の効果 以上に説明した如く、本発明に係る方法によれば、絞成
形手段の絞模様における山部と谷部との表面粗度(艶)
を異ならせることが容易にできるため、■該絞成形手段
の成形面に付着した焼け屑や溶出物をブラスト除去する
に伴い、絞模様の山部と谷部との表面粗度も均一化され
て失なわれる本皮調のコントラストを良好に再生させた
り、■該絞成形手段に転写された絞模様の山部と谷部と
の表面粗度が略均−で本皮調のコントラストが得られな
い場合に、該コントラストを事後的に付与することがで
きる。従って、高価な絞成形手段を再活用し得ると共に
、絞模様を絞成形手段の成形面に転写する手段として、
高価で寸法的に限られた本皮を使用する必要もなくなる
1等の有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、絞成形手段における絞模様を拡大的にwt察
した断面図、第2図(a)〜第2図(e)は本発明に係
る絞模様のコントラスト再生ないし付与方法を実施する
際の手順を概略的に示す説明図である。 10・・・山部 12・・・谷部 14・・・絞成形手段 16・・・焼け屑、溶出物 18・・・コーティング

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕電鋳金型や絞ロールの如く成形面に絞模様が転写
    され、使用に伴い成形材料の焼け屑や溶出物等が該成形
    面に付着して絞模様の成形精度が低下した絞成形手段に
    おいて、 前記絞模様の全体にグリットブラストを施すことにより
    、前記成形材料の焼け屑や溶出物を除去すると共に絞模
    様全体を一定の表面粗度に調整し、前記絞模様に硬化性
    でかつ溶剤に可溶性のゾルを塗布した後に、該ゾルを硬
    化させて絞模様全体に硬質のコーティングを施し、 前記絞模様における山の部分のコーティングを溶剤で除
    去することにより、当該山の部分を露出させ、 先に施したグリットブラストに使用したグリットより大
    きな粒度または小さな粒度のグリットを、前記谷の部分
    に施されているコーティングは除去されない程度に前記
    絞模様全体にブラストすることによって、前記表面の露
    出した山の部分の粗度を谷の部分の粗度に比して向上ま
    たは低下させ。 次いで前記谷の部分に施されているコーティングを溶剤
    で除去することにより、絞模様における山の部分と谷の
    部分との表面粗度を異ならせて、際立ったコントラスト
    を再生する ことを特徴とする絞成形手段における絞模様のコントラ
    スト再生方法。 〔2〕成形面に絞模様が転写された電鋳金型や絞ロール
    等の絞成形手段において、 前記絞模様の全体にグリットブラストを施すことにより
    絞模様全体を一定の表面粗度に調整し、前記絞模様に硬
    化性でかつ溶剤に可溶性のゾルを塗布した後に、該ゾル
    を硬化させて絞模様全体に硬質のコーティングを施し、 前記絞模様における山の部分のコーティングを溶剤で除
    去することにより、当該山の部分を露出させ、 先に施したグリットブラストで使用したグリットより大
    きな粒度または小さな粒度のグリットを、前記谷の部分
    に施されているコーティングは除去されない程度に前記
    絞模様全体にブラストすることによって、前記表面の露
    出した山の部分の粗度を谷の部分の粗度に比して向上ま
    たは低下させ、次いで前記谷の部分に施されているコー
    ティングを溶剤で除去することにより、絞模様における
    山の部分と谷の部分との表面粗度を異ならせて、際立っ
    たコントラストを付与する ことを特徴とする絞成形手段における絞模様のコントラ
    スト付与方法。
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