JPH0193326A - エンボス板又はエンボスロール及びこれらを用いて得られた装飾シート - Google Patents
エンボス板又はエンボスロール及びこれらを用いて得られた装飾シートInfo
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Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は新規な皮革絞模様を有するエンボス板又はエン
ボスロールに関するものであり、これらのエンボス板又
はエンボスロールを用いてエンボスした皮革絞模様を有
する装飾シートに関するものである。
ボスロールに関するものであり、これらのエンボス板又
はエンボスロールを用いてエンボスした皮革絞模様を有
する装飾シートに関するものである。
[従来の技術]
軟質塩化ビニル樹脂シート(以下「ビニルシート」とい
う)は家具貼り材、自動車用内装材9袋物等の素材とし
て古くから使用されて来ている。
う)は家具貼り材、自動車用内装材9袋物等の素材とし
て古くから使用されて来ている。
これらの用途では通常、美麗な印刷模様の他に、種々の
絞模様がエンボスされて用いられて来ている。絞模様は
大別して、織物調、皮革調2石目調。
絞模様がエンボスされて用いられて来ている。絞模様は
大別して、織物調、皮革調2石目調。
植物柄、砂壁調に分類されるが、前記の用途の場合、織
物調及び皮革調が重用されて来ている。
物調及び皮革調が重用されて来ている。
近年、自動車用内装材の高級化に伴い、本皮が座席用表
皮材として用いられるケースもあって、ビニルシートの
絞模様も、これまでの「皮革に似ている絞模様」から[
より本皮に近い絞模様」、更には[本皮調で木皮を超え
た絞模様]が要求されて来ている。「本皮調で本皮を超
えた絞模様」とはどういう事を意味するのであろうか。
皮材として用いられるケースもあって、ビニルシートの
絞模様も、これまでの「皮革に似ている絞模様」から[
より本皮に近い絞模様」、更には[本皮調で木皮を超え
た絞模様]が要求されて来ている。「本皮調で本皮を超
えた絞模様」とはどういう事を意味するのであろうか。
自動車の内装材の場合、その前提として「大量生産」が
可能な事が挙げられる。しかし乍ら、天然皮革の場合、
−枚一枚の皮革は個体差があり、その皮革の絞模様(実
際には皮革表面に生じた皺)は千変万化で繰返し単位が
存在しない。したがって、この様な本皮に基づく絞模様
を内装材のエンボス模様に用いる場合、繰り返し単位(
「リピートJという〉と、その継ぎ目の問題があった。
可能な事が挙げられる。しかし乍ら、天然皮革の場合、
−枚一枚の皮革は個体差があり、その皮革の絞模様(実
際には皮革表面に生じた皺)は千変万化で繰返し単位が
存在しない。したがって、この様な本皮に基づく絞模様
を内装材のエンボス模様に用いる場合、繰り返し単位(
「リピートJという〉と、その継ぎ目の問題があった。
内装材のエンボスは通常、エンボスロールによってビニ
ルシート表面に施される。したがってロールの一目毎に
、リピートが繰返されるが、これらのリピートは目立つ
ことなく、どの部分をとっても、不自然さがなく、まし
てその継ぎ目が判然と識別できるものであってはならな
いことは言うまでもない。したがって「本皮調で本皮を
超えた絞模様」とは換言すれば「エンボス模様が本皮調
でしかもその継ぎ目が全く目立たずエンボスロールで大
量生産が行える絞模様」ということが出来る。
ルシート表面に施される。したがってロールの一目毎に
、リピートが繰返されるが、これらのリピートは目立つ
ことなく、どの部分をとっても、不自然さがなく、まし
てその継ぎ目が判然と識別できるものであってはならな
いことは言うまでもない。したがって「本皮調で本皮を
超えた絞模様」とは換言すれば「エンボス模様が本皮調
でしかもその継ぎ目が全く目立たずエンボスロールで大
量生産が行える絞模様」ということが出来る。
[発明が解決しようとする問題点]
天然皮革は絞模様という観点で見た場合、単純な彫刻ロ
ールと較べて大きな差異を有する。その最も大きな差異
は天然皮革表面全体に分布する毛穴の存在である。牛皮
、カンガル−皮、馬皮、鹿皮を問わず、体毛を有する動
物の皮革表面には、体毛が生えていた毛穴が存在する。
ールと較べて大きな差異を有する。その最も大きな差異
は天然皮革表面全体に分布する毛穴の存在である。牛皮
、カンガル−皮、馬皮、鹿皮を問わず、体毛を有する動
物の皮革表面には、体毛が生えていた毛穴が存在する。
この毛穴はこれまでの皮革調彫刻ロールでは全く表現す
ることが出来なかったし、また、内装材の要求自体、そ
こまでの本皮指向を示さなかった。しかし乍ら、乗用車
用内装の高級化に伴ない、特別型に本皮が用いられるに
及んで、本皮の持つ質感が改めて見直されるに至って、
この毛穴の持つ微妙な質感をなんとかビニルシートでも
得られないかという要求が生じてきた。
ることが出来なかったし、また、内装材の要求自体、そ
こまでの本皮指向を示さなかった。しかし乍ら、乗用車
用内装の高級化に伴ない、特別型に本皮が用いられるに
及んで、本皮の持つ質感が改めて見直されるに至って、
この毛穴の持つ微妙な質感をなんとかビニルシートでも
得られないかという要求が生じてきた。
本皮の有する第2の、差異は大きな皺はその皮革の個有
の絞模様を形成するが、その大きな皺の間の小区間に生
じる小さな小皺は実に複雑で、社工程、後揉み、あるい
は使用中の伸張・収縮で発生し、非常に微妙な表現を与
えている。これらをエンボスロールに表現することは正
に至難の事とされていた。
の絞模様を形成するが、その大きな皺の間の小区間に生
じる小さな小皺は実に複雑で、社工程、後揉み、あるい
は使用中の伸張・収縮で発生し、非常に微妙な表現を与
えている。これらをエンボスロールに表現することは正
に至難の事とされていた。
[問題点を解決する為の手段及び実施例]本発明はかか
る背景に鑑みてなされたもので、その手段及び実施の一
例を図面について説明すれば、人工的な皮革絞模様10
2から作成した凸盤107を用いて、その凸部108の
みを天然皮革1の表面に絞押して第1原版10を作成し
、これをその儘か、若しくは揉み加工その他の後加工を
施して第2原版とし、該第1原版若しくは第2原版を基
版として、電鋳加工3又は彫刻加工してなるエンボス板
20もしくはエンボスロール30であり、又これらのエ
ンボス板20又はエンボスロール30を用いて熱可塑性
合成樹脂シート11の表面に絞押し加工12、13.1
4を施してなる装飾シート40である。
る背景に鑑みてなされたもので、その手段及び実施の一
例を図面について説明すれば、人工的な皮革絞模様10
2から作成した凸盤107を用いて、その凸部108の
みを天然皮革1の表面に絞押して第1原版10を作成し
、これをその儘か、若しくは揉み加工その他の後加工を
施して第2原版とし、該第1原版若しくは第2原版を基
版として、電鋳加工3又は彫刻加工してなるエンボス板
20もしくはエンボスロール30であり、又これらのエ
ンボス板20又はエンボスロール30を用いて熱可塑性
合成樹脂シート11の表面に絞押し加工12、13.1
4を施してなる装飾シート40である。
これらエンボス板20又はエンボスロール30並びに装
飾シート40を得る工程を図面によって詳述する。まず
ビニルシート101の表面に従来の人工的皮革絞のエン
ボスロールにより継ぎ目の目立たぬ人工的皮革絞102
をエンボスする(第3図)。この皮革絞は本皮の持つ大
きな皺模様を擬したもので、毛穴も微妙な小皺もない単
純なもので良い。
飾シート40を得る工程を図面によって詳述する。まず
ビニルシート101の表面に従来の人工的皮革絞のエン
ボスロールにより継ぎ目の目立たぬ人工的皮革絞102
をエンボスする(第3図)。この皮革絞は本皮の持つ大
きな皺模様を擬したもので、毛穴も微妙な小皺もない単
純なもので良い。
この様なエンボスビニルシートは通常的な工程で得られ
る。エンボスビニルシート101の表面にリピート単位
が充分に確保される面積を囲った石膏流し込みの型枠1
03を設け、その内部に石11104を流し込む(第4
図)。この場合、石膏104には泡や異物による空隙の
発生がないよう充分配慮されるべきであり、且つ、エン
ボスビニルシートの細部に均一に流入するに充分な流動
性を持った状態で流し込まれるべきである。石膏104
が硬化後、これをエンボスビニルシート101から取り
はずすと、エンボスビニルシートの人工的皮革絞102
が転写され、凹凸絞105. 106が形成された石膏
型100が得られる(第5図)。この場合重要なのは5
絞105(エンボスビニルシートの凹絞部に相当する)
で、この5絞105が天然皮革のリピートを確保する。
る。エンボスビニルシート101の表面にリピート単位
が充分に確保される面積を囲った石膏流し込みの型枠1
03を設け、その内部に石11104を流し込む(第4
図)。この場合、石膏104には泡や異物による空隙の
発生がないよう充分配慮されるべきであり、且つ、エン
ボスビニルシートの細部に均一に流入するに充分な流動
性を持った状態で流し込まれるべきである。石膏104
が硬化後、これをエンボスビニルシート101から取り
はずすと、エンボスビニルシートの人工的皮革絞102
が転写され、凹凸絞105. 106が形成された石膏
型100が得られる(第5図)。この場合重要なのは5
絞105(エンボスビニルシートの凹絞部に相当する)
で、この5絞105が天然皮革のリピートを確保する。
次いで石膏型100の5絞105の上端部にのみ、黒色
インキを施し、大皺模様の原型を得る(図示せず)。こ
の黒色インキを施した石膏型(原型)から写真製版法に
より、エツチング用原版を作成し、黒色部分を残して他
の部分はエツチング法で除去し、エツチング版すなわち
凸盤107を得る(第7図)。この場合、エツチング版
107の凸部108は凹部109に較べ1.5〜2.0
mの高さになるよう、高低差のあるエツチングとする必
要がある。これは、次工程における天然皮革に対するエ
ンボス工程(第7図)で、リピート単位の凹部110が
判然と付され、他方、その凹部110以外の部分はエツ
チング版107の凹部109に接触しないようにする為
で、本発明において重要な要件である。また、写真製版
法によりエツチング用原版を作る際、その製版倍率を縮
少又は拡大することにより用途に応じた大きさの人工的
皮革絞模様のエツチング版を得ることが出来る。したが
ってエツチング凸部108は、出来得る限り繊細で、且
つ微細な線として残るのが良く、このエツチング凸部の
成否はυ前型凸部105への黒色インキの塗布の仕方、
及び写真製版、エツチング方法に起因するので、これら
の一連の工程は注意深く、且つ正確に行われなければな
らない。エツチング版107の凸部108と凹部109
との高低差は1.5〜2.0fi程度が良いとしたが、
これはエツチング版の材質や、使用する天然皮革の厚さ
によっても変ってくるので、これらを勘案して任意に決
定されるべきで、要するに、天然皮革1にこのエツチン
グ版101を用いてエンボスする(第7図)場合に、天
然皮革1の厚さに対してエツチング版の凸部108が充
分深くエンボスされ、且つ、天然皮革の非エンボス部1
11がエツチング版の凹部109に接触しない範囲の高
低差であれば良い。
インキを施し、大皺模様の原型を得る(図示せず)。こ
の黒色インキを施した石膏型(原型)から写真製版法に
より、エツチング用原版を作成し、黒色部分を残して他
の部分はエツチング法で除去し、エツチング版すなわち
凸盤107を得る(第7図)。この場合、エツチング版
107の凸部108は凹部109に較べ1.5〜2.0
mの高さになるよう、高低差のあるエツチングとする必
要がある。これは、次工程における天然皮革に対するエ
ンボス工程(第7図)で、リピート単位の凹部110が
判然と付され、他方、その凹部110以外の部分はエツ
チング版107の凹部109に接触しないようにする為
で、本発明において重要な要件である。また、写真製版
法によりエツチング用原版を作る際、その製版倍率を縮
少又は拡大することにより用途に応じた大きさの人工的
皮革絞模様のエツチング版を得ることが出来る。したが
ってエツチング凸部108は、出来得る限り繊細で、且
つ微細な線として残るのが良く、このエツチング凸部の
成否はυ前型凸部105への黒色インキの塗布の仕方、
及び写真製版、エツチング方法に起因するので、これら
の一連の工程は注意深く、且つ正確に行われなければな
らない。エツチング版107の凸部108と凹部109
との高低差は1.5〜2.0fi程度が良いとしたが、
これはエツチング版の材質や、使用する天然皮革の厚さ
によっても変ってくるので、これらを勘案して任意に決
定されるべきで、要するに、天然皮革1にこのエツチン
グ版101を用いてエンボスする(第7図)場合に、天
然皮革1の厚さに対してエツチング版の凸部108が充
分深くエンボスされ、且つ、天然皮革の非エンボス部1
11がエツチング版の凹部109に接触しない範囲の高
低差であれば良い。
ここで用いる天然皮革1は社加工が施された加工皮の部
分から、自動車用内装材としてふされしく且つ、複雑な
皺模様を有する、換言するならば、従来の人工的皮革絞
ロールでは絶対に得ることの出来ぬ皺模様を有する部分
を選択する。この様な天然皮革は社加工皮革を数多く入
手した中から僅かに1〜2点得られるのみで極めて貴重
であり、勿論、刺傷や擦り傷のない部分を選択すべきで
ある。
分から、自動車用内装材としてふされしく且つ、複雑な
皺模様を有する、換言するならば、従来の人工的皮革絞
ロールでは絶対に得ることの出来ぬ皺模様を有する部分
を選択する。この様な天然皮革は社加工皮革を数多く入
手した中から僅かに1〜2点得られるのみで極めて貴重
であり、勿論、刺傷や擦り傷のない部分を選択すべきで
ある。
この様な加工皮は、一般に表面は銀面層といって、緻密
で強度の強い層が存在し、央部は網様層という嵩高な層
がある。この銀面層と網様層の厚さ構成比は概そ1:3
であり、前記の毛穴2は銀面層に残っている獣毛の抜は
痕であり、前記の皺は銀面層と網様層との社工程中での
収縮差による盛りあがりに起因する。したがってこの様
な皮革表面に前記エツチング版107の凸部108をプ
レス機により当接・加圧すると皮革は容易に変形し、凸
部108に相当する凹部110が形成される。この凹部
110は網様層の加圧による変形と銀面層の加圧による
変形とで形成されたもので、永久歪として刻印され加湿
、揉みなどの操作が加わっても容易に復元しない。なお
前記のプレスによる加圧時に天然皮革1を50〜100
℃程度の温度に加温しておくと、前記の凹部110の発
現はより鮮明となる。
で強度の強い層が存在し、央部は網様層という嵩高な層
がある。この銀面層と網様層の厚さ構成比は概そ1:3
であり、前記の毛穴2は銀面層に残っている獣毛の抜は
痕であり、前記の皺は銀面層と網様層との社工程中での
収縮差による盛りあがりに起因する。したがってこの様
な皮革表面に前記エツチング版107の凸部108をプ
レス機により当接・加圧すると皮革は容易に変形し、凸
部108に相当する凹部110が形成される。この凹部
110は網様層の加圧による変形と銀面層の加圧による
変形とで形成されたもので、永久歪として刻印され加湿
、揉みなどの操作が加わっても容易に復元しない。なお
前記のプレスによる加圧時に天然皮革1を50〜100
℃程度の温度に加温しておくと、前記の凹部110の発
現はより鮮明となる。
この場合、凹部部110以外の盛り上り部111には毛
穴2が多数存在するので、この毛穴2がエツチング版1
07の凹部109に接触して毛穴2が消失せぬ様に充分
注意する必要がある。この意味からエツチング版107
における凸部108と凹部109との大きい落差が必要
であり、且つこの落差の大きさは使用する皮革の厚さに
よって変更されるべきである。
穴2が多数存在するので、この毛穴2がエツチング版1
07の凹部109に接触して毛穴2が消失せぬ様に充分
注意する必要がある。この意味からエツチング版107
における凸部108と凹部109との大きい落差が必要
であり、且つこの落差の大きさは使用する皮革の厚さに
よって変更されるべきである。
この様にして得られた絞押し皮革10(第8図)は天然
皮革に特有の大小・複雑な皺模様と共に開離なリピート
単位を指示する凹部模様110を有するもので、毛穴2
を全面に残留する極めて独特の絞模様外観を有する。こ
の絞押し皮革10はその侭の状態で第1原版として使用
することが出来るが、エツチング版107による凹部模
様110が、やや画然としすぎる場合は、後処理を行な
い、この画然さを幾分ぼかす必要がある。この後処理の
方法としては ■水分を与え、加湿状態にして自然乾燥する。
皮革に特有の大小・複雑な皺模様と共に開離なリピート
単位を指示する凹部模様110を有するもので、毛穴2
を全面に残留する極めて独特の絞模様外観を有する。こ
の絞押し皮革10はその侭の状態で第1原版として使用
することが出来るが、エツチング版107による凹部模
様110が、やや画然としすぎる場合は、後処理を行な
い、この画然さを幾分ぼかす必要がある。この後処理の
方法としては ■水分を与え、加湿状態にして自然乾燥する。
■重曹5%の水溶液を霧吹きで皮革の上下面に吹きつけ
、やや湿った状態にして自然乾燥する。
、やや湿った状態にして自然乾燥する。
■■及び■の湿った状態の皮革を横型回転式の洗濯用乾
燥機に入れ回転させながら、風のみで乾燥させる(熱は
不要)。
燥機に入れ回転させながら、風のみで乾燥させる(熱は
不要)。
などがあり、この後加工により、エツチング版107に
よる画然たる凹部模様110がぼかされて天然皮革の皺
模様に似た絞模様となり、しかもリピート単位が保存さ
れている第2原版が得られる。
よる画然たる凹部模様110がぼかされて天然皮革の皺
模様に似た絞模様となり、しかもリピート単位が保存さ
れている第2原版が得られる。
この場合、後処理によってリピート単位が若干ズレるこ
とがあるが、このズレは極めて僅差で、この修正は極め
て容易であり実用上全く問題がない。
とがあるが、このズレは極めて僅差で、この修正は極め
て容易であり実用上全く問題がない。
この様にして得られた絞押しく又は後処理済み)天然皮
革10を第1原版もしくは第2原版とし、この原版を基
板として、この基板から電鋳法又は彫刻加工法によりエ
ンボス板20もしくはエンボスロール30を得る。第9
図では図示の関係から第1原版又は第2原版10すなわ
ち基板に直接、電鋳3を行っていることを示しているが
、実際には、天然皮革よりなる第1又は第2原版10に
シリコーン樹脂など低粘度、流動性の反応硬化性樹脂を
注型して第1又は、第2原版の雌型を作り、その雌型を
基にして、ここに金属粉末などを混入した導電性エポキ
シ樹脂を注型して、電鋳用母型を作り、その電鋳用母型
に電鋳3を行う。この電鋳用母型を作った段階で、種々
の修正2手直しを行うことが出来る。′ai鋳用鋳型母
型る際、前記の場合は金属粉末を混入した導電性エポキ
シ樹脂を用いたが、この注型用樹脂は導電性エポキシ樹
脂に限定されるものではなく、通常の非導電性液状反応
性樹脂も使用できる。これらの樹脂の例としては一般の
=液硬化型エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂などがあり、これらはいずれも電鋳用母型
を作るのに適している。但し、これらの樹脂は非導電性
樹脂なので、この侭では電鋳用母型として使用すること
は出来ない。したがってこれらの非導電性樹脂を電鋳用
母型として使用するにはこれらの樹脂の注型によって得
られた鋳型の表面にスプレー法などで、導電性被膜を設
けてやるか、真空蒸着法によって金属蒸着膜を設けてや
る必要がある。
革10を第1原版もしくは第2原版とし、この原版を基
板として、この基板から電鋳法又は彫刻加工法によりエ
ンボス板20もしくはエンボスロール30を得る。第9
図では図示の関係から第1原版又は第2原版10すなわ
ち基板に直接、電鋳3を行っていることを示しているが
、実際には、天然皮革よりなる第1又は第2原版10に
シリコーン樹脂など低粘度、流動性の反応硬化性樹脂を
注型して第1又は、第2原版の雌型を作り、その雌型を
基にして、ここに金属粉末などを混入した導電性エポキ
シ樹脂を注型して、電鋳用母型を作り、その電鋳用母型
に電鋳3を行う。この電鋳用母型を作った段階で、種々
の修正2手直しを行うことが出来る。′ai鋳用鋳型母
型る際、前記の場合は金属粉末を混入した導電性エポキ
シ樹脂を用いたが、この注型用樹脂は導電性エポキシ樹
脂に限定されるものではなく、通常の非導電性液状反応
性樹脂も使用できる。これらの樹脂の例としては一般の
=液硬化型エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂などがあり、これらはいずれも電鋳用母型
を作るのに適している。但し、これらの樹脂は非導電性
樹脂なので、この侭では電鋳用母型として使用すること
は出来ない。したがってこれらの非導電性樹脂を電鋳用
母型として使用するにはこれらの樹脂の注型によって得
られた鋳型の表面にスプレー法などで、導電性被膜を設
けてやるか、真空蒸着法によって金属蒸着膜を設けてや
る必要がある。
また同様の手段で電鋳法によるエンボスロール30を作
ることが出来る。この場合第1原版又は第2原版の絞模
様面を内側にし、リピート模様を合わせてエンボスロー
ル寸法の円筒状に丸め、真円状に成形した後、その内面
に接する補強用紙管又は本円柱を挿入し、その状態で外
周囲を木枠又は大径円筒で囲い、円筒状原版と外周囲の
木枠間に石膏を流し込んで外周囲を膨出や形削れのない
様に固める。次いで内部の補強用紙管又は本円柱を取除
き、その円筒内部に肉厚が15〜20.になるような小
径の紙管又は本円柱を中心部に挿入し、原版内面と小径
紙管との間隙部に前記と同様の液状樹脂を注入し、円筒
状の雌型を得る。この円筒状雌型を基にして上記と同様
の方法で液状樹脂を注入して電鋳用母型を作り、(原版
と同じ絞模様の雄型となる)、その母型面に電鋳を施す
と電鋳金属製の円筒状雌型が得られる。この円筒状雌型
を芯金上に被覆した後、芯金との間隙を詰めエンボスロ
ール30とする。
ることが出来る。この場合第1原版又は第2原版の絞模
様面を内側にし、リピート模様を合わせてエンボスロー
ル寸法の円筒状に丸め、真円状に成形した後、その内面
に接する補強用紙管又は本円柱を挿入し、その状態で外
周囲を木枠又は大径円筒で囲い、円筒状原版と外周囲の
木枠間に石膏を流し込んで外周囲を膨出や形削れのない
様に固める。次いで内部の補強用紙管又は本円柱を取除
き、その円筒内部に肉厚が15〜20.になるような小
径の紙管又は本円柱を中心部に挿入し、原版内面と小径
紙管との間隙部に前記と同様の液状樹脂を注入し、円筒
状の雌型を得る。この円筒状雌型を基にして上記と同様
の方法で液状樹脂を注入して電鋳用母型を作り、(原版
と同じ絞模様の雄型となる)、その母型面に電鋳を施す
と電鋳金属製の円筒状雌型が得られる。この円筒状雌型
を芯金上に被覆した後、芯金との間隙を詰めエンボスロ
ール30とする。
彫刻法でエンボス板又はエンボスロール30を作る場合
も前記と同様、第1原版又は第2原版10からシリコー
ン樹脂等でfs型を作り、この雌型に前記液状反応性樹
脂を注型して彫刻用母型を作り、この母型を基にしてミ
ル加工を行う。
も前記と同様、第1原版又は第2原版10からシリコー
ン樹脂等でfs型を作り、この雌型に前記液状反応性樹
脂を注型して彫刻用母型を作り、この母型を基にしてミ
ル加工を行う。
電鋳法の具体的態様については、日刊工業新聞社用(昭
和61年9月20日)「めっき教本」273頁−278
頁、彫刻法の具体的態様については共立出版四社刊(昭
和38年7月1日)[平板及び凹版製版印刷技術」16
8頁−186頁にその詳細が記載されている。
和61年9月20日)「めっき教本」273頁−278
頁、彫刻法の具体的態様については共立出版四社刊(昭
和38年7月1日)[平板及び凹版製版印刷技術」16
8頁−186頁にその詳細が記載されている。
この様にして得られた電鋳層3は補強裏打板4により補
強され、エンボス板20となる(第1図)。
強され、エンボス板20となる(第1図)。
エンボス板20の表面には第1原版の凹部110に相当
する凸部5.第1原版の盛り上り部111に相当する凹
部6とが形成され、更に天然皮革の毛穴2に相当する細
かい凸起7が形成されている。この形状は彫刻法による
エンボスロール30でも同様である。
する凸部5.第1原版の盛り上り部111に相当する凹
部6とが形成され、更に天然皮革の毛穴2に相当する細
かい凸起7が形成されている。この形状は彫刻法による
エンボスロール30でも同様である。
この様なエンボス板20又はエンボスロール30を用い
加熱軟化されている熱可塑性合成樹脂シート11上に加
圧してエンボスすると、リピート単位を明確に表現した
凹部模様12と同時に天然皮革本来の凹凸皺模様が表現
されて盛り上り部13及びその盛り上り部に天然皮革特
有の毛穴14が忠実に表現された極めて美麗な装飾シー
ト40が得られる。
加熱軟化されている熱可塑性合成樹脂シート11上に加
圧してエンボスすると、リピート単位を明確に表現した
凹部模様12と同時に天然皮革本来の凹凸皺模様が表現
されて盛り上り部13及びその盛り上り部に天然皮革特
有の毛穴14が忠実に表現された極めて美麗な装飾シー
ト40が得られる。
[発明の特徴]
本発明の第1の特徴はリピート単位が取りにくい天然皮
革に、リピート単位が明確な人工的な皮革絞模様による
凹凸絞模様を付した絞押し天然皮革を原版としているの
で、全体としては天然皮革特有の凹凸皺模様や毛穴がそ
の侭表現され、しかも、リピート単位がはっきり付され
て連続加工が可能なエンボス板又はエンボスロールが得
られる。
革に、リピート単位が明確な人工的な皮革絞模様による
凹凸絞模様を付した絞押し天然皮革を原版としているの
で、全体としては天然皮革特有の凹凸皺模様や毛穴がそ
の侭表現され、しかも、リピート単位がはっきり付され
て連続加工が可能なエンボス板又はエンボスロールが得
られる。
本発明の第2の特徴は、天然皮革に人工的皮革絞模様の
リピート単位を絞押しする場合、その凹部部は明確にエ
ツチング版すなわち凸盤の凸部のみによって絞押しされ
るので、他の部分はエツチング版に接触することなく、
その侭盛り上り部を形成した第1原版となり、天然皮革
特有の凹凸皺模様及び毛穴が保存されるので、それら第
1原版又は第2原版から得られるエンボス板又はエンボ
スロールは天然皮革の外観を適確に表現したものである
。
リピート単位を絞押しする場合、その凹部部は明確にエ
ツチング版すなわち凸盤の凸部のみによって絞押しされ
るので、他の部分はエツチング版に接触することなく、
その侭盛り上り部を形成した第1原版となり、天然皮革
特有の凹凸皺模様及び毛穴が保存されるので、それら第
1原版又は第2原版から得られるエンボス板又はエンボ
スロールは天然皮革の外観を適確に表現したものである
。
本発明の第3の特徴は、天然皮革に人工的皮革絞模様の
リピート単位を示す凹部を絞押して第1原版を作成した
後、その凹部部をぼかすために加湿→乾燥、アルカリ水
収縮→乾燥、更にはこれらの工程を揉み加工中に行うな
どの後加工を施して、人工的な皮革絞のリピート単位を
天然皮革の風合いに近づける第2原版を用いることによ
って、得られたエンボス板又はエンボスロールは、より
一層天然皮革の外観に類似した絞模様を得るのに適した
エンボス板又はエンボスロールが得られる。
リピート単位を示す凹部を絞押して第1原版を作成した
後、その凹部部をぼかすために加湿→乾燥、アルカリ水
収縮→乾燥、更にはこれらの工程を揉み加工中に行うな
どの後加工を施して、人工的な皮革絞のリピート単位を
天然皮革の風合いに近づける第2原版を用いることによ
って、得られたエンボス板又はエンボスロールは、より
一層天然皮革の外観に類似した絞模様を得るのに適した
エンボス板又はエンボスロールが得られる。
本発明の第4の特徴は前記第1〜第3の特徴を有するエ
ンボス板又はエンボスロールを用いて熱可塑性合成樹脂
シートにエンボスしたから、得られたシートは天然皮革
と同様の凹凸皺模様及び毛穴を有する装飾シートとなり
、内装材として使用時にどこを裁断しても不自然な継ぎ
部は皆無で、かかる装飾シートを座席用カバー、ドアー
トリム等に使用した場合、従来の方法では得られなかつ
た内装・装飾効果が得られる。
ンボス板又はエンボスロールを用いて熱可塑性合成樹脂
シートにエンボスしたから、得られたシートは天然皮革
と同様の凹凸皺模様及び毛穴を有する装飾シートとなり
、内装材として使用時にどこを裁断しても不自然な継ぎ
部は皆無で、かかる装飾シートを座席用カバー、ドアー
トリム等に使用した場合、従来の方法では得られなかつ
た内装・装飾効果が得られる。
本発明の第5の特徴は、人工的な皮革絞模様から凸盤を
作成する場合に、該模様が写真製版することによって、
任意に縮少、拡大できる。これにより自動車内装の際、
他の部位の内装材との絞模様のバランスを図ることが出
来るし、また真空成型などの後加工を伴う場合には真空
成形に伴う絞り模様の伸びを予め見込んだ絞模様の設計
が可能となる。これらの点はこれまで全く解決法のなか
った技術的要件であった。
作成する場合に、該模様が写真製版することによって、
任意に縮少、拡大できる。これにより自動車内装の際、
他の部位の内装材との絞模様のバランスを図ることが出
来るし、また真空成型などの後加工を伴う場合には真空
成形に伴う絞り模様の伸びを予め見込んだ絞模様の設計
が可能となる。これらの点はこれまで全く解決法のなか
った技術的要件であった。
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はエンボ
ス板の断面図、第2図はこのエンボス板を用いて得た装
飾シートの断面図、第3図乃至第9図は前記エンボス板
を製造する工程所面図、第10図はエンボスロールの断
面図であり、図中1は天然皮革、3は電鋳層、10は基
版(第1原版又は第2原版)、11は熱可塑性合成樹脂
シート、12゜13、14は絞押し加工による絞、20
はエンボス板、30はエンボスロール、40は装飾シー
ト、102は人工的な皮革絞模様、107は凸盤(エツ
チング版)、108はその凸部、110は凹部である。
ス板の断面図、第2図はこのエンボス板を用いて得た装
飾シートの断面図、第3図乃至第9図は前記エンボス板
を製造する工程所面図、第10図はエンボスロールの断
面図であり、図中1は天然皮革、3は電鋳層、10は基
版(第1原版又は第2原版)、11は熱可塑性合成樹脂
シート、12゜13、14は絞押し加工による絞、20
はエンボス板、30はエンボスロール、40は装飾シー
ト、102は人工的な皮革絞模様、107は凸盤(エツ
チング版)、108はその凸部、110は凹部である。
Claims (2)
- (1)人工的な皮革絞模様から作成した凸盤を用いて、
その凸部のみを天然皮革の表面に絞押して、凹絞を付し
た第1原版を作成し、これをその儘か、若しくは揉み加
工、その他の後加工を施して第2原版とし、該第1原版
若しくは第2原版を基版として電鋳加工又は彫刻加工し
てなるエンボス板又はエンボスロール。 - (2)人工的な皮革絞模様から作成した凸盤を用いて、
その凸部のみを天然皮革の表面に絞押して、凹絞を付し
た第1原版を作成し、これをその儘か、若しくは揉み加
工、その他の後加工を施して第2原版とし、該第1原版
若しくは第2原版を基版として電鋳加工又は彫刻加工に
より得られたエンボス板又はエンボスロールを用い、熱
可塑性合成樹脂シート表面に絞押し加工を施してなる装
飾シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25196287A JPH07344B2 (ja) | 1987-10-05 | 1987-10-05 | エンボス板又はエンボスロール及びこれらを用いて得られた装飾シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25196287A JPH07344B2 (ja) | 1987-10-05 | 1987-10-05 | エンボス板又はエンボスロール及びこれらを用いて得られた装飾シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0193326A true JPH0193326A (ja) | 1989-04-12 |
JPH07344B2 JPH07344B2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=17230576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25196287A Expired - Lifetime JPH07344B2 (ja) | 1987-10-05 | 1987-10-05 | エンボス板又はエンボスロール及びこれらを用いて得られた装飾シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07344B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206963A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Goldwin Technical Center:Kk | エンボス加工型と繊維製品の加工方法 |
JP2009286008A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Tokyo Institute Of Technology | ナノインプリント用モールド |
CN113880403A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-01-04 | 常州亚玛顿股份有限公司 | 提高压花辊凹纹压延深度的压花装置、压花玻璃压延方法 |
-
1987
- 1987-10-05 JP JP25196287A patent/JPH07344B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005206963A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Goldwin Technical Center:Kk | エンボス加工型と繊維製品の加工方法 |
JP2009286008A (ja) * | 2008-05-29 | 2009-12-10 | Tokyo Institute Of Technology | ナノインプリント用モールド |
CN113880403A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-01-04 | 常州亚玛顿股份有限公司 | 提高压花辊凹纹压延深度的压花装置、压花玻璃压延方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07344B2 (ja) | 1995-01-11 |
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