JPH0219459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はモザイクパーケツトに関するもので、施
工処理を簡単ならしめることを目的としたもので
ある。

従来、木材小片を市松模様に組み合わせてコン
クリート床、モルタル床等の表面や壁面に接着施
工するには数片の木材小片を並列して裏面にアル
ミワイヤーを連通しパネルを形成し２枚以上のパ
ネルを相互に実矧結合し一体化した基板を構成し
てこれを連続させるようにした出願人の考案（実
願昭57−146783号、実開昭59−51137号）もあり
非常に実用的な効果も認められるが、施工時の作
業をより簡単容易に行いうる様に基板の構成に改
良を加え本案を成立せしめたものである。

次に本案実施例を図面について説明する。

１は短冊状の木材小片で、複数片（例図では６
枚）を縦に並列して正方形のパネルイ（以下単に
甲パネルと略称する）を形成する。

上記甲パネルイの木材小片長手方向の一端には
実（突出部）２が設けられ、他の外周三方向には
コ字状に溝３が穿設される。又、甲パネルイの裏
面には木材小片１の両端にそつて小片と直交方向
に凹溝４を連設し溝底にアルミワイヤー５を連通
して各小片を接合させている。短冊状木材小片１
を複数片（例図では６枚）横に並列して正方形を
形成させたパネルロ（以下単に乙パネルと略称す
る）は木材小片長手方向にそつた一方の外側に溝
６が設けられ、他の外周三方向にはコ字状に実７
が突設される。この乙パネルロの裏面には木材小
片の両端部にそつて小片と直交方向に凹溝８を連
設し溝底にアルミワイヤー９を連通して各小片を
接合していることは前記甲パネルイと同様であ
る。更に別のパネルハ（以下単に丙パネルと略称
する）は上記の甲パネルイを縦方向に２分割して
各同数の木材小片（例図では３枚）を並列された
ものとする。

甲パネルイ及びパネルロはそれぞれ木材小片１
が直交方向に、且つ実（突出部）２，７が同一側
に連続して一線をなすように所望個数を実組して
当該結合パネルの両端には乙パネルロが配置され
るようにし、その両外側に甲パネルを２分割した
丙パネルハの各々を実組して一体となし基板Ａを
構成する。

基板Ａの裏面には両側の丙パネルハの木材小片
と直交方向に両端部にそつてそれぞれ一連の共通
溝１０を設け溝底にアルミワイヤー１１を連通し
て甲、乙、丙各パネルイ，ロ，ハ相互の連続接合
を保つものとする。

本案は上記の如く構成せるものであるから、
甲、乙、丙パネルイ，ロ，ハはそれぞれの裏面に
おいてアルミワイヤー５，９によつて各木材小片
１を相互に接合保持しており、上記各パネル相互
の結合は対向側にあつては実７と溝３との嵌合に
より所望個数のパネルが実矧結合して市松模様の
基板Ａが形成され、その裏面において一連の共通
溝１０に連通したアルミワイヤー１１を介して連
続接合の一体化が保たれるものである。而して各
基板Ａはパネル接合方向の両側における丙パネル
ハが甲パネルイを縦方向に２分割した各木材小片
の並列せるもので、外側面は平面状であるから、
基板を横（左右）方向へ延長接続させようとする
ときは実矧結合の手数をかけることなくして接合
させるだけでよい。即ち第２図Ａ１とＡ２又はＡ
３とＡ４に示す如く、両基板Ａ１とＡ２又はＡ３
とＡ４との接合により連続した市松模様が横（左
右）方向に展開されるようになる。而して横方向
に連続された基板Ａはすべて実２，７が同一端辺
に一線状に突出され、その反対側辺には溝３．６
が連通されることになるから、甲パネルイ、乙パ
ネルロを一枚ずらすだけで縦方向の基板接合のた
めの実矧結合による市松模様の展開施工が行いう
るものである。

上記の基板接合における丙パネルハの外側面は
平面状で実矧結合が行われなくても基板縦方向の
接合において実矧結合されることにより安定は保
ちうるものである。

かくの如く、本案は木材小片を複数枚並列して
正方形となし裏面に一連のアルミワイヤーを連通
して一枚のパネルを形成し、各パネルごとに木材
小片並列方向を交互に交叉させ、両外側に２分割
したパネルの平面部を配設して基板を構成するも
のであるから、基板相互の横方向の接合には平面
対接のみで実矧結合の手数を要せず、施工上簡便
容易な点は作業性の向上に寄与すること多大とさ
れ又基板の横方向の接合展開と縦方向の実矧結合
及び各基板裏面のワイヤー連設による安定保持な
どによつて下地への施工にも目違い、きしみ、
個々の木材小片の膨縮又は剥離なども互いに吸収
調整されて、展開面積全体の一体化を保ち、施工
上の仕上の美観をも加え、実用上の効果はきわめ
て大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は基板１枚の平面図、第２図は同上結合
展開状態の平面図、第３図は甲パネルイの斜視
図、第４図は乙パネルロの斜視図、第５図は乙パ
ネルロと丙パネルハとの実矧結合状態の斜視図で
ある。 １……木材小片、２……実（突出部）、３……
溝、４……凹溝、５……アルミワイヤー、６……
溝、７……実（突出部）、８……凹溝、９……ア
ルミワイヤー、１０……共通溝、１１……アルミ
ワイヤー、イ，ロ，ハ……パネル、Ａ……基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 短冊状の木材小片１を複数片縦に並列にして正
   方形としたパネルイの当該木材小片長手方向の一
   端に実（突出部）２を設け他の外周三方向にはコ
   字状に溝３を穿設し、上記パネルイの裏面に木材
   小片と直交方向に連設した凹溝４にアルミワイヤ
   ー５を連通して各小片を接合すべくなし、短冊状
   の木材小片１を複数片横に並列して正方形とした
   パネルロの木材小片長手方向にそつた一方の外側
   に溝６を設け他の外周三方向にはコ字状に実（突
   出部）７を突設し、当該パネルロ裏面に木材小片
   と直交方向に連設した凹溝８にアルミワイヤー９
   を連通して各小片を接合すべくなし、上記短冊状
   の縦に並列した複数木材小片からなるパネルイ及
   び短冊状の横に並列した複数木材小片からなるパ
   ネルロの木材小片が交互に直交し、且つ各パネル
   の実（突出部）２，７が連続一線をなすよう所望
   個数実組してその両端には上記横に並列した複数
   木材小片からなるパネルロが配設されるように
   し、更にその両外側に縦に並列した複数木材小片
   からなる前記パネルイを縦方向に２分割したパネ
   ルハのそれぞれを実組して一体化した基板Ａを構
   成し、基板裏面に設けた一連の共通溝１０にアル
   ミワイヤー１１を連通せしめてなることを特徴と
   するモザイクパーケツト。