JPH053602Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH053602Y2
JPH053602Y2 JP17588487U JP17588487U JPH053602Y2 JP H053602 Y2 JPH053602 Y2 JP H053602Y2 JP 17588487 U JP17588487 U JP 17588487U JP 17588487 U JP17588487 U JP 17588487U JP H053602 Y2 JPH053602 Y2 JP H053602Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
joint element
elements
plate
joint elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP17588487U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0179703U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17588487U priority Critical patent/JPH053602Y2/ja
Publication of JPH0179703U publication Critical patent/JPH0179703U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH053602Y2 publication Critical patent/JPH053602Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は建築物の柱、梁、桁等の建材を接合
するための多方向継手に関する。
(従来の技術) 従来では、柱、梁、桁等を継手で接合するに際
し、接合される建材の一方側にほぞや凸部等を形
成し、他方側にほぞ穴や溝等を形成して各建材を
嵌め合い接合していた。
(考案が解決しようとする問題点) 上記継手接合手段の場合には両側建材の接合部
の断面積が両側建材共に縮小して接合部の剛性及
び接合強度が低減する問題点や、継手を形成する
ための手数が煩雑となる問題点や、接合方向数が
制限される問題点等があつた。
本考案の目的は上記問題点を解消して接合部の
構造的強度を増強し、かつ、作成手数を軽減しう
るとともに、接合方向数を増加しうる多方向継手
を提供することである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は板厚の2倍の板幅をもつ板材で形成さ
れた第1継手エレメントを板幅方向へN個乃至N
+n個重ね合わせた第1継手エレメント列が板厚
方向へ板厚と等しい間隔を隔ててN列並列されて
なる1組乃至2組の第1継手エレメント群と、板
厚の2倍の板幅をもつ板材で形成された第2継手
エレメントを板幅方向へN個乃至N+n個重ね合
わせた第2継手エレメント列が板厚方向へ板厚と
等しい間隔を隔ててN列並列されてなる1組の第
2継手エレメント群とを相互に直交させて組付け
た継手であつて、前記各第1継手エレメント及び
各第2継手エレメントには建材と接合させるため
に形成された接合部と、他の継手エレメントと交
差させるために形成された交差部とをそれぞれ長
手方向へ連設して前記各継手エレメント群には建
材と接合させるために前記接合部が並列された連
結部をそれぞれ形成し、水平方向へ延出された前
記各連結部の先端には先方に向つて下傾する傾斜
接合面をそれぞれ形成する一方、上方へ延出され
た前記連結部の上端には上方へほぼ逆V形状に突
出された凸接合面を形成しかつ下方へ延出された
前記連結部の下端には上方へほぼ逆V形状に凹欠
された凹接合面を形成した多方向継手を要旨とす
るものである。
(作用) 板厚の2倍の板幅をもつ第1継手エレメントの
交差部に凹設した嵌合凹部と、板厚の2倍の板幅
をもつ第2継手エレメントに形成した正四角柱状
の交差部とを相互に嵌合させて第1継手エレメン
トと第2継手エレメントとを1個ずつ順次直交さ
せて組付け、第1継手エレメントを板幅方向へN
個乃至N+n個重ね合わせた第1継手エレメント
列が板厚方向へ板厚と等しい間隔を隔ててN列並
列した1組乃至2組の第1継手エレメント群と、
第2継手エレメントを板幅方向へN個乃至N+n
個重ね合わせた第2継手エレメント列が板厚方向
へ板厚と等しい間隔を隔ててN列並列した第2継
手エレメント群とを、相互に直交させて各第1継
手エレメント群の端部にそれぞれ連結部を形成
し、水平方向へ延出された各連結部を、この各連
結部の先端に対しそれぞれ先方に向つて下傾する
ように形成された傾斜接合面を介して水平方向へ
構築される建材と接合し、また、上方へ延出され
た上側の連結部と下方へ延出された下側の連結部
とを、この上下連結部の上端及び下端にそれぞれ
形成したほぼ逆V型状の凸接合面と凹接合面とを
介して直立状に構築される建材と接合する。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。
左右方向(X−X方向)と上下方向(Y−Y方
向)と前後方向(Z−Z方向)等、相互に直交す
る方向へ構築される各建材を接合するために適用
される継手Jにおいて、継手Jを構成する継手エ
レメントの基数Nは2,3,4,5……等の各整
数中から、要求される接合強度や建材の断面寸法
等に基づいて適宜選択され、また、nは建材の厚
さと幅との長さの比率に対応して0,1,2,
3,……等に設定され、さらに建材と接合するた
めに延出される継手Jの接合方向数は接合する建
材数に対応して3方向、4方向、5方向、6方向
等に設定されるが、本例では基本的な継手構造の
例としてN=2、n=0で、接合方向数が6方向
の継手Jについて第1図〜第3図に従つて説明す
る。
左右方向(X−X方向)と上下方向(Y−Y方
向)と前後方向(Z−Z方向)等、相互に直交す
る方向へ構築される各建材を接合するために適用
される継手Jを構成する第1継手エレメント1及
び第2継手エレメント2は板厚がTで板厚Tの2
倍の板幅2Tをもつ一定長さの板材でそれぞれ形
成されている。この板材としては木材、集成材、
単板積層材等の木質材が適用される。
2×2個の第1継手エレメント1を1組とする
第1継手エレメント群G1は第1継手エレメント
1を板幅方向へ2個重ね合わせた第1継手エレメ
ント列3が板厚方向へ板厚Tと等しい間隔11を
隔てて2列並列されてそれぞれ形成され、また、
2×2個の第2継手エレメント2を1組とする第
2継手エレメント群G2は2個の第2継手エレメ
ント2をそれぞれ板幅方向へ重ね合わせた第2継
手エレメント列4が板厚方向へ板厚Tと等しい間
隔11を隔てて2列並列されて形成され、継手J
は2組の第1継手エレメント群G1と、1組の第
2継手エレメント群G2とが相互に直交状態で組
付けられて形成され、継手Jには建材と接合させ
るためにそれぞれX−X方向、Y−Y方向、Z−
Z方向へそれぞれ延出された連結部J1,J2,
J3がそれぞれ形成されている。
各第1継手エレメント1はY−Y方向及びZ−
Z方向へそれぞれ配向された2組の第1継手エレ
メント群G1を構成し、各第1継手エレメント1
には建材と接合させるために長手方向の端部側に
それぞれ形成された1対の接合部5,5と、他の
継手エレメントと交差させるために両接合部5間
に形成された交差部6とがそれぞれ長手方向に連
設されている。各交差部6の板幅方向側の一端面
には幅及び深さがそれぞれ板厚Tと等しい2つの
嵌合凹部7がそれぞれ板幅方向へ凹設され、この
両嵌合凹部7は板厚Tと等しい間隔を隔てて長手
方向へ配列されている。交差部6の長さは板幅2
Tの2倍で接合部5の長さLは板厚Tの12〜30倍
の間の適宜長さに設定され、各第1継手エレメン
ト1の全長はそれぞれ2L+4Tとなつている。
各第2継手エレメント2はX−X方向へ配向さ
れた第2継手エレメント群G2を構成し、各第2
継手エレメント2には建材と接合させるために長
手方向の端部側にそれぞれ形成された1対の接合
部8,8と、第1継手エレメント1の嵌合凹部7
内に嵌合して第1継手エレメント1と交差させる
ために両接合部8間に形成された交差部9とがそ
れぞれ長手方向に連設されている。各交差部9の
板幅方向側の一端面には長さが板幅2Tの2倍で
深さが板厚Tと等しい切欠部10がそれぞれ板幅
方向へ凹設され、各交差部9は、この交差部9を
第1継手エレメント1の嵌合凹部7内に対し第1
継手エレメント1の板厚方向及び板幅方向から嵌
合させるために厚さ及び幅がそれぞれ板厚Tと等
しい正四角柱状に形成され、第1継手エレメント
1と第2継手エレメント2とを、両継手エレメン
ト1,2の板幅方向が直交した状態、若しくは、
両継手エレメント1,2の板幅方向が並行な状態
でそれぞれ組付けることができる。接合部8の長
さはそれぞれLに設定され、第2継手エレメント
2の全長はそれぞれ2L+4Tとなつている。
X−X方向へ配向された第2継手エレメント群
G2及びZ−Z方向へ配向された第1継手エレメ
ント群G1において、それぞれ水平方向へ延出さ
れた各水平連結部J3,J1の先端には先方に向
つて下傾する傾斜接合面12〜12がそれぞれ形
成されている。(本例では傾斜角度を45°にしてあ
る)。
また、Y−Y方向へ配向された第1継手エレメ
ント群G1において、上方へ延出された上側の連
結部J2の上端には上方へほぼ逆V形状に突出さ
れた凸接合面13が形成される一方、下方へ延出
された下側の連結部J2の下端には上方へほぼ逆
V形状に凹欠された凹接合面14が形成されてい
る(本例では両接合面13,14の頂角をそれぞ
れ90°にしてある。)。
上記各傾斜接合面12,凸接合面13、及び凹
接合面14は本例では各継手エレメント1,2を
組付けて固定した状態で各継手エレメント群G
1,G2の先端をそれぞれ切断加工して形成され
る。但し、予め先端を所定の形状に切断した継手
エレメントを所定の手順で組付けてもよい。
次に、各継手エレメント1,2を組付けて6方
向の継手Jを作成する手順を第3図イ〜チに従つ
て説明する。
まず、Y−Y方向へ配向させる1個の第1継手
エレメント1−Aの上側の嵌合凹部7内にX−X
方向へ配向させる1個の第2継手エレメント2−
Aの交差部9の端部を横方向から嵌合して第1継
手エレメント1−Aと第2継手エレメント2−A
とを、この両継手エレメント1−A,2−Aの板
幅方向が直交した+型状に組付ける(第3図イ参
照)。
次に、Z−Z方向へ配向させる第1継手エレメ
ント1−Bの前側の嵌合凹部7を、Y−Y方向へ
既に組付けた第2継手エレメント2−Aの交差部
9に下方から嵌合させて第1継手エレメント1−
BをZ−Z方向に組付け、第1継手エレメント1
−Bと第2継手エレメント2−Aとをこの両継手
エレメント1−B,2−Aの板厚方向が直交した
状態で組付ける(第3図ロ参照)。
次に、Y−Y方向へ配向させる第1継手エレメ
ント1−Cの上側の嵌合凹部7を前記第2継手エ
レメント2−Aの交差部9に後方から嵌合させて
第1継手エレメント1−CをY−Y方向に組付
け、2個の第1継手エレメント1−A,1−Cを
第1継手エレメント1−Bを隔てて板厚方向へ並
列させる(第3図ハ参照)。
さらに、Z−Z方向へ配向させる第1継手エレ
メント1−Bの前側の嵌合凹部7を、第2継手エ
レメント2−Aの交差部9の端部に下方から嵌合
させて第1継手エレメント1−BをZ−Z方向に
組付け、2個の第1継手エレメント1−B,1−
Dを第1継手エレメント1−Cを隔てて板厚方向
へ並列させる(第3図ニ参照)。
さらに、Z−Z方向へ配向させる第2継手エレ
メント2−Bの交差部9を既に組付けた両第1継
手エレメント1−B,1−Dの後側の嵌合凹部7
内に上方からそれぞれ嵌合して第2継手エレメン
ト2−Bを第2継手エレメント2Aの後方に対し
平行状に組付け、2個の第2継手エレメント2−
A,2−Bを間隔Tを隔てて板幅方向へ並列させ
る(第3図ホ参照)。
次に、X−X方向へ配向させる第2継手エレメ
ント2−Cの交差部9を、Y−Y方向へ既に組付
けた第1継手エレメント1−B,1−Dの下側の
嵌合凹部7内にそれぞれ前方から嵌合させて第2
継手エレメント2−Cを、X−X方向へ既に組付
けた前側の第2継手エレメント2−Aの下側に重
ね合わせ、また、X−X方向へ配向させる第2継
手エレメント2−Dを、X−X方向へ既に組付け
た後側の第2継手エレメント2−Bの下側に重ね
合わせて両第2継手エレメント2−C,2−Dを
板幅方向へ並列させ、2個の第2継手エレメント
2−A,2−Cが板幅方向に重ね合わされた第2
継手エレメント列4と、2個の第2継手エレメン
ト2−B,2−Dが板幅方向に重ね合わされた第
2継手エレメント列4とを間隔Tを隔てて板厚方
向へ並列し、継手JのX−X方向の連結部J1,
J1を形成する(第3図ヘ参照)。
次に、Y−Y方向へ配向させる2つの第1継手
エレメント1−E,1−Fの各嵌合凹部7を、X
−X方向へ既に組付けた両第2継手エレメント2
−B,2−Dの交差部9に後方からそれぞれ嵌合
させて、両第1継手エレメント1−E,1−F
を、Y−Y方向へ既に組付けた両第1継手エレメ
ント1−A,1−Cの後側にそれぞれ重ね合わ
せ、2個の第1継手エレメント1−A,1−Eが
板幅方向へ重ね合わされた第1継手エレメント列
3と、2個の第1継手エレメント1−C,1−F
が板幅方向へ重ね合わされた第1継手エレメント
列3とを間隔Tを隔てて板厚方向へ並列し、継手
JのY−Y方向の連結部J2,J2を形成する
(第3図ト参照)。
さらに、Z−Z方向へ配向させる2つの第1継
手エレメント1−G,1−Hの各嵌合凹部7を、
X−X方向へ既に組付けた下側の両第2継手エレ
メント2−C,2−Dの両交差部9に下方からそ
れぞれ嵌合させて両第1継手エレメント1−G,
1−HをZ−Z方向へ既に組付けた両第1継手エ
レメント1−B,1−Dの下側にそれぞれ重ね合
わせ、2個の第1継手エレメント1−B,1−G
が板幅方向へ重ね合わされた第1継手エレメント
列3と、2個の第1継手エレメント1−D,1−
Hが板幅方向へ重ね合わされた第1継手エレメン
ト列3とを間隔Tを隔てて板厚方向へ並列させ、
継手JのZ−Z方向の連結部J3,J3を形成す
る(第3図チ参照)。
上記各第1継手エレメント1−A〜1−H,2
−A〜2−Dの組付けに際し、各第1継手エレメ
ント1−A〜1−H,2−A〜2−Dはその各嵌
合面及び重ね合せ面に接着剤がそれぞれ塗布され
た状態で組付けられてそれぞれ接着される。
そして、Z−Z方向へ配向された水平状の第1
継手エレメント群G1の両連結部J3の先端、及
びX−X方向へ配向された水平状の第2継手エレ
メント群G2の両連結部J1の先端をそれぞれ斜
めに切断加工してそれぞれ先方に向つて下傾する
傾斜接合面12を形成し、また、Y−Y方向へ配
向された直立状の第1継手エレメント群G1の両
連結部J2をそれぞれ逆V形状に切断加工して上
側の連結部J2には凸接合面13を形成し、下側
の連結部J2には凹接合面14を形成して継手J
を作成することができる。
継手Jに接合される建材Kにおいて、第7図に
示すように、水平状の各連結部J1,J3に接合
される各建材Kの先端部には継手エレメント列
3,4の断面形状と等しい断面形状をもつ1対の
長方形板状の突出部K1,K1が厚さTと等しい
間隔Tを隔てて並行状に突出形成されるととも
に、両突出部K1の側方にそれぞれ形成された凹
陥部の基端面には継手J側に向つて上傾し、接合
面12と等しい傾斜角度をもつ傾斜突合せ面K
4,K4が傾斜接合面12と突合せ状に接合させ
るためにそれぞれ形成されている。
また、上方へ延出された上側の連結部J2に接
合される建材Kの下端部には1対の前記突出部K
1,K1が並行状に突出形成されるとともに、両
突出部K1の側方にそれぞれ形成された凹陥部の
基端面には凸接合面13と突合わせるために凸接
合面13と等しい形状で上方へ凹陥された凹突合
せ面K2,K2が形成され、さらに、下方へ延出
された下側の連結部J2に接合される建材Kの上
端には1対の前記突出部K1,K1が並行状に突
出形成されるとともに、両突出部K1の側方にそ
れぞれ形成された凹陥部の基端面には凹接合面1
4と突合せるために凹接合面14と等しい形状で
上方へ突出された凸突合せ面K3,K3が形成さ
れている。
そして、継手Jと各建材Kとを、その接触面に
接着剤を塗布し、また、各連結部J1,J2,J
3と両突出部K1とをボルトによつて締結してそ
れぞれ連結することができる。
6方向の継手Jの外に、第4図イ,ロ,ハ,
ニ,第5図イ,ロ,第6図イ,ロ,ハにそれぞれ
示す3方向、4方向、5方向の継手Jを作成する
場合には、第8図に示すように、第1継手エレメ
ント1の片側の接合部5を切除した短縮第1継手
エレメント1′若しくは第2継手エレメント2の
片側の接合部8を切除した短縮第2継手エレメン
ト2′をそれぞれ1組とする短縮継手エレメント
群を1組乃至2組使用し、第3図イ〜チと同様の
手順で不要な方向には連結部が延出されない継手
Jを作成することができる。
また、第5図ハ,ニに示すように+形状に組付
けられた継手Jは1組の第1継手エレメント群G
1と、1組の第2継手エレメント群G2とを使用
し、第1継手エレメント1と第2継手エレメント
2とを交互に組付けて作成することができる。
また、第4図ハ、ニに示すT形状の継手Jは1
組の第1継手エレメント群G1乃至短縮継手エレ
メント群G2と、1組の前記短縮継手エレメント
群とを使用して作成することができる。
継手エレメント基数Nを3とした場合には第9
図に示すように第1継手エレメント1には3個の
嵌合凹部7がそれぞれ凹設され、また、第2継手
エレメント2には6Tの長さの切欠部10がそれ
ぞれ凹設され、各組の継手エレメント群G1,G
2中の継手エレメント数は3×3個、6方向の継
手Jの継手エレメント総数は3×3×3=27個と
なる。
N=3とした6方向の継手Jを作成する場合に
は、まず、各3個の第1継手エレメント1をそれ
ぞれ板厚方向へ並列させてY=Y方向及びZ−Z
方向へそれぞれ組付け、かつ、3個の第2継手エ
レメント2を板厚方向へ並列させてX−X方向へ
組付ける。次に、既にY−Y方向及びZ−Z方向
へ組付けた各3個の第1継手エレメント1に対し
各1個の第1継手エレメント1をそれぞれ板幅方
向へ重ね合わせて各3個の第1継手エレメント1
をY−Y方向凹陥Z−Z方向へそれぞれ組付け、
かつ、既にX−X方向へ組付けた3個の第2継手
エレメント2に対し各1個の第2継手エレメント
2をそれぞれ板幅方向へ重ね合わせて3個の第2
継手エレメント2をX−X方向へ組付ける。さら
に、2段目に組付けた各3個の第1継手エレメン
ト1に対し各1個の第1継手エレメント1をそれ
ぞれ板幅方向へ重ね合わせてY−Y方向及びZ−
Z方向へ組付け、かつ2段目に組付けた3個の第
2継手エレメント2に対し各1個の第2継手エレ
メント2をそれぞれ板幅方向へ重ね合わせて3個
の第2継手エレメント2をZ−Z方向へ組付け、
それぞれ3×3個の第1継手エレメント1を並列
した2組の第1継手エレメント群G1、及び3×
3個の第2継手エレメント2を並列した第2継手
エレメント群G2が相互に直交して組付けられた
継手Jを作成することができ、N=4,5……の
場合についても同様の手順で継手Jを作成するこ
とができる。
なお、継手Jを厚さと幅との長さの比率が異な
る梁等の建材に接合する場合には第1継手エレメ
ント1を板幅方向へN+n個(例えばN=2,n
=1で3個)重ね合せた第1継手エレメント列3
を板厚方向へN列(例えば2個)並列した第1継
手エレメント群G1をZ−Z方向へ配向し、かつ
第2継手エレメント2を板幅方向へN+n個(例
えば3個)重ね合わせた第2継手エレメント列4
を板厚方向へN列(例えば2列)並列した第2継
手エレメント群G2をX−X方向へ配向させて継
手Jを形成することができる。この場合にはZ−
Z方向へ配向する第1継手エレメント1の嵌合溝
7の個数はN+n個(3個)で、X−X方向へ配
向する第2継手エレメント2の切欠部10の長さ
は板幅のN+n倍(3倍)となる。
続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効
果について説明する。
さて、本例では2組の第1継手エレメント群G
1と、第2継手エレメント群2とを相互に直交さ
せて組付けた継手Jにそれぞれ形成された連結部
J1,J2,J3において、水平方向へ延出され
た前記各連結部J1,J3の先端には先方には向
つて下傾する傾斜接合面12をそれぞれ形成する
一方、上方へ延出された連結部J2の上端には上
方へほぼ逆V形状に突出された凸接合面13を形
成しかつ下方へ延出された前記連結部J2の下端
には上方へほぼ逆V形状に凹欠された凹接合面1
4を形成してある。
このため、各継手エレメント1,2を順次組付
けて継手Jを容易に作成することができ、継手J
の作成手数を軽減しうるとともに、各方向に構築
される建材を1つの継手Jで的確かつ簡単に接合
しうる効果がある。
また、継手Jの接合方向数を従来の継手に比し
て増加することができ、継手Jと建材との継手接
合部の自由度を拡大しうる効果がある。
さらに、多数個の継手エレメント1,2を並列
させ、かつ個々に交差させて継手Jを組付けるた
め、接合面の総面積を増大させて継手J自体の構
造的強度を著しく増強しうるとともに、建材との
接合強度を増強することができ、従来の継手構造
では不能となつていた継手接合部の強度計算が可
能となる効果がある。
とくに、継手Jの各連結部J1〜J3の先端に
傾斜接合面12、凸接合面13、凹接合面14を
それぞれ形成してあるため、継手Jを建材Kに対
し容易に仮組みして継手Jと建材Kとの連結作業
を簡易化し、継手と建材との接合部の施工を簡便
化しうるとともに、建材間の接合部の寸法誤差を
容易に修正しうる効果がある。
(考案の効果) すなわち、本考案は板厚の2倍の板幅をもつ板
材で形成された第1継手エレメントを板幅方向へ
N個乃至N+n個重ね合わせた第1継手エレメン
ト列が板厚方向へ板厚と等しい間隔を隔ててN列
並列されてなる1組乃至2組の第1継手エレメン
ト群と、板厚の2倍の板幅をもつ板材で形成され
た第2継手エレメントを板幅方向へN個乃至N+
n個重ね合わせた第2継手エレメント列が板厚方
向へ板厚と等しい間隔を隔ててN列並列されてな
る1組の第2継手エレメント群とを相互に直交さ
せて組付けた継手であつて、前記各第1継手エレ
メント及び各第2継手エレメントには建材と接合
させるために形成された接合部と、他の継手エレ
メントと交差させるために形成された交差部とを
それぞれ長手方向へ連設して前記各継手エレメン
ト群には建材と接合させるために前記接合部が並
列された連結部をそれぞれ形成し、水平方向へ延
出された前記各連結部の先端には先方に向つて下
傾する傾斜接合面をそれぞれ形成する一方、上方
へ延出された前記連結部の上端には上方へほぼ逆
V形状に突出された凸接合面を形成しかつ下方へ
延出された前記連結部の下端には上方へほぼ逆V
形状に凹欠された凹接合面を形成したことによつ
て継手の作成手数を軽減しかつ継手の接合方向数
を増加しうるとともに、継手接合部の構造的強度
を著しく増強し、また、継手と建材との接合部の
施工を簡便化しうる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は継手の斜視図、第2図イ,ロはそれぞれ第1継
手エレメント及び第2継手エレメントの斜視図、
第3図イ〜チは継手の組付け手順を順に示す斜視
図、第4図イ,ロ,ニはそれぞれ3方向継手の接
合方向を説明する斜視図、第5図イ,ロ,ハ,ニ
はそれぞれ4方向継手の接合方向を説明する斜視
図、第6図イ,ロ,ハは5方向継手の接合方向を
説明する斜視図、第7図は継手と建材との接合態
様を説明する分解斜視図、第8図イ,ロはそれぞ
れ短縮第1継手エレメント及び短縮第2継手エレ
メントの斜視図、第9図イ,ロはNを3とした場
合の第1継手エレメント及び第2継手エレメント
をそれぞれ示す斜視図である。 1……第1継手エレメント、2……第2継手エ
レメント、3,4……継手エレメント列、5,8
……接合部、6,9……交差部、7……嵌合凹
部、10……切欠部、12……傾斜接合面、13
……凸接合面、14……凹接合面、G1……第1
継手エレメント群、G2……第2継手エレメント
群、N……継手エレメント基数、T……板厚、J
……継手、J1〜J3……連結部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板厚の2倍の板幅をもつ板材で形成された第1
    継手エレメントを板幅方向へN個乃至N+n個重
    ね合わせた第1継手エレメント列が板厚方向へ板
    厚と等しい間隔を隔ててN列並列されてなる1組
    乃至2組の第1継手エレメント群と、板厚の2倍
    の板幅をもつ板材で形成された第2継手エレメン
    トを板幅方向へN個乃至N+n個重ね合わせた第
    2継手エレメント列が板厚方向へ板厚と等しい間
    隔を隔ててN列並列されてなる1組の第2継手エ
    レメント群とを相互に直交させて組付けた継手で
    あつて、前記各第1継手エレメント及び各第2継
    手エレメントには建材と接合させるために形成さ
    れた接合部と、他の継手エレメントと交差させる
    ために形成された交差部とをそれぞれ長手方向へ
    連設して前記各継手エレメント群には建材と接合
    させるために前記接合部が並列された連結部をそ
    れぞれ形成し、水平方向へ延出された前記各連結
    部の先端には先方に向つて下傾する傾斜接合面を
    それぞれ形成する一方、上方へ延出された前記連
    結部の上端には上方へほぼ逆V形状に突出された
    凸接合面を形成しかつ下方へ延出された前記連結
    部の下端には上方へほぼ逆V形状に凹欠された凹
    接合面を形成したことを特徴とする多方向継手。
JP17588487U 1987-11-18 1987-11-18 Expired - Lifetime JPH053602Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17588487U JPH053602Y2 (ja) 1987-11-18 1987-11-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17588487U JPH053602Y2 (ja) 1987-11-18 1987-11-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0179703U JPH0179703U (ja) 1989-05-29
JPH053602Y2 true JPH053602Y2 (ja) 1993-01-28

Family

ID=31467659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17588487U Expired - Lifetime JPH053602Y2 (ja) 1987-11-18 1987-11-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053602Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0179703U (ja) 1989-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5044137A (en) Joining method and structure in a wooden building
JPS62172983A (ja) 組立おもちゃ用パネル製造用の基片
JPH053602Y2 (ja)
JPH0635726B2 (ja) 多方向継手
JPH0657978B2 (ja) 多方向継手
JPH066505U (ja) 構造用集成材の剛接合構造
JPH0216237A (ja) 門型状耐力壁
JP2807524B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JPH0542477U (ja) 組み立て床
JPH0219459Y2 (ja)
JPS582810Y2 (ja) 屋根
EP1473417A1 (en) Building structure
JP4037073B2 (ja) 接合金具
JPS6223948Y2 (ja)
JPH065121Y2 (ja) スカ−フ状にした構造縦継ぎ用フィンガ−ジョイント
JP2595044Y2 (ja) 柱の出ほぞ
JPS6124588Y2 (ja)
JPH0333843Y2 (ja)
JPH039810B2 (ja)
JPH04366251A (ja) 建築部材用継手装置
JPS6220563Y2 (ja)
JP2502415B2 (ja) パネル工法建物用パネルの枠組みフレ―ムの組立連結構造
JPH04136345A (ja) パネル相互の連結構造
JPH047923Y2 (ja)
JPS62129432A (ja) 建築工法及びその壁用集成部材