JPH0219307Y2 -

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【考案の詳細な説明】＜産業上の利用分野＞本考案は、保護シート付自動車用床マツトに関
するものである。

＜従来技術＞従来の自動車用床マツトは、保護シートを有し
ていなかつたので、特に、じゆうたんマツト本体
が、運転中の靴のかかとによりいたみが生ずると
非常に見苦しくなる欠点があつた。

そこで、透明性合成樹脂製の保護シートをタフ
トンマツトの平面形状および立体的形状に沿うよ
う形成して、靴のかかとによるいたみを防止で
き、使用期間も永くすることができ、かつ、表面
をぬれ雑巾でふく程度で掃除できるように構成し
た技術が開示されている（実公昭43−17859号参
照）。

＜考案が解決しようとする問題点＞しかし、上記従来技術では、保護シートの周囲
は数ケ所で止具により止めているだけなので、強
度が弱く、使用中に保護シートがまくれたり、ま
た、複数の止具間で泥土あるいは水がシートとタ
フトンマツトとの間から入る可能性があり、マツ
トを汚すおそれがあつた。

本考案は、上記に鑑み、保護シートとマツト本
体との間に泥、水が入るのを防止でき、かつ、保
護シート不要時に容易に取除くことができる保護
シート付自動車用床マツトの提供を目的としてい
る。

＜実施例＞以下、本考案の一実施例を第１，２，３図に基
づいて説明すると、自動車用床マツトは、繊維製
じゆうたんマツト本体１と、その全表面を被うよ
うに重ねられた透明合成樹脂製保護シート２と、
これら両者の全周縁を止着する断面コ字形縁材３
とからなるものである。

なお、透明合成樹脂製の保護シート２は、20μ
〜１mmの厚さのもので、合成繊維製じゆうたんマ
ツト本体１の美しさは失なわれない。そして、下
面１ａが防水形のじゆうたんマツト本体１と保護
シート２との全周と、合成樹脂製の縁材３とは、
縫製（または高周波溶着）により止着されてい
る。

そして、第３図に示すように、保護シート２の
外周縁２ａより少し内側全周にミシン目２ｂが形
成され、ミシン目２ｂは縁材３で被われ、ミシン
目２ｂが外部から見えないよう隠されている。

上記構成においては、使用途中で保護シート２
が不要になつたとき、ミシン目２ｂあるから、そ
の保護シート２を強く引つ張れば、保護シート２
の切れ端を、外観上、マツト本体に残すことな
く、容易に取除くことができる。

また、保護シート２は、外周縁の全周を縁材３
で止着し、かつミシン目２ｂが縁材３で隠れてい
るから、泥土、水が、保護シート２の端面および
ミシン目２ｂから、保護シート２とマツト本体１
との間に入るのを完全に防止できる。

しかも、ミシン目が隠れているため、外観上か
らいつても優れている。

＜考案の効果＞以上の説明から明らかな通り、本考案では、じ
ゆうたんマツト本体の全表面を保護シートが被つ
ているので、靴のかかとによるじゆうたんマツト
本体のいたみを防止でき、使用期間も永くするこ
とができ、かつ保護シートの表面をぬれ雑巾でふ
く程度で自動車用床マツトを楽に掃除できる。

また、自動車用床マツトは販売展示時には、通
常、合成樹脂製袋に入られ包装されているが、本
考案では保護シートがあるので、この包装を廃止
でき、コストダウンが可能となる。

また、使用途中で保護シートが不要になつたと
き、ミシン目があるから、その保護シートを強く
引つ張れば、保護シートを容易に取除くことがで
き、また、その切れ端を外観上、マツト本体に残
すことなく取り除くので、取り除いた後の外観も
優れている。

また、保護シートは、外周縁の全周を縁材で止
着し、かつミシン目が縁材で隠れているから、泥
土、水が、保護シートの端面およびミシン目か
ら、保護シートとマツト本体との間に入るのを完
全に防止できる。

しかも、保護シートは、透明であり、かつミシ
ン目が隠れているため、保護シートをした状態で
もマツトの外観も良好である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
同断面図、第３図はミシン目を示す断面図であ
る。１：じゆうたんマツト本体、２：保護シート、
２ａ：外周縁、２ｂ：ミシン目、３：縁材、２
ａ：保護シートの外周縁。

【実用新案登録請求の範囲】