JPH02192401A - 酸化物超電導体および酸化物超電導線材の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導体および酸化物超電導線材の製造方法Info
- Publication number
- JPH02192401A JPH02192401A JP1012593A JP1259389A JPH02192401A JP H02192401 A JPH02192401 A JP H02192401A JP 1012593 A JP1012593 A JP 1012593A JP 1259389 A JP1259389 A JP 1259389A JP H02192401 A JPH02192401 A JP H02192401A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- oxide superconducting
- oxide
- sintering
- melting point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002887 superconductor Substances 0.000 title claims abstract description 23
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 17
- 239000000843 powder Substances 0.000 claims abstract description 59
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 claims abstract description 27
- 238000005245 sintering Methods 0.000 claims abstract description 22
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 21
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 21
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 21
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims abstract description 17
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims abstract description 17
- 239000004332 silver Substances 0.000 claims abstract description 17
- KDLHZDBZIXYQEI-UHFFFAOYSA-N Palladium Chemical compound [Pd] KDLHZDBZIXYQEI-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 14
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 14
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims abstract description 14
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 14
- 239000011812 mixed powder Substances 0.000 claims abstract description 9
- 229910052763 palladium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 claims abstract description 5
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 3
- 239000000956 alloy Substances 0.000 claims abstract description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 11
- 238000011049 filling Methods 0.000 claims description 2
- 229910000108 silver(I,III) oxide Inorganic materials 0.000 abstract description 8
- BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N Silver Chemical compound [Ag] BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 10
- 229910001316 Ag alloy Inorganic materials 0.000 description 5
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000001354 calcination Methods 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 2
- 239000000047 product Substances 0.000 description 2
- 238000010298 pulverizing process Methods 0.000 description 2
- NDVLTYZPCACLMA-UHFFFAOYSA-N silver oxide Chemical compound [O-2].[Ag+].[Ag+] NDVLTYZPCACLMA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910001252 Pd alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 1
- 239000011241 protective layer Substances 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 229910001923 silver oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005491 wire drawing Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、酸化物超電導体および酸化物超電導線材の
各製造方法に関するもので、特に、臨界電流密度を向上
させるための改良に関するものである。
各製造方法に関するもので、特に、臨界電流密度を向上
させるための改良に関するものである。
[従来の技術]
酸化物超電導材料に、金属粉末等、たとえばAg粉末ま
たはA g 20粉末を添加して、焼結することにより
、得られた焼結体の臨界電流密度が、そのような金属粉
末等を添加しない場合に比べて増加することが、たとえ
ば、Appl、Phys。
たはA g 20粉末を添加して、焼結することにより
、得られた焼結体の臨界電流密度が、そのような金属粉
末等を添加しない場合に比べて増加することが、たとえ
ば、Appl、Phys。
Le t t、52 (18)、1988年5月2日(
American In5titute ofPh
ysics)pp、1525−1527に示されている
。
American In5titute ofPh
ysics)pp、1525−1527に示されている
。
[発明が解決しようとする課題]
上述した従来技術では、酸化物超電導材料に添加される
粉末を構成する銀の融点(960℃)よりも低い950
℃までの焼結温度が採用されている。第3図には、この
従来技術により得られた酸化物超電導体の結晶構造が拡
大されて示されている。
粉末を構成する銀の融点(960℃)よりも低い950
℃までの焼結温度が採用されている。第3図には、この
従来技術により得られた酸化物超電導体の結晶構造が拡
大されて示されている。
第3図に示すように、上述したような焼結温度で焼結さ
れた酸化物超電導体には、溶融しなかった銀が、銀粒子
1として、酸化物超電導材料からなる結晶粒2の間に位
置しているにすぎない。そのため、銀粒子1および結晶
粒2相互間の密着性が悪く、かつ、結晶粒2相互間の隙
間、特に、モデル的に見たとき、3つの結晶粒2の間に
形成される隙間は、焼結後においても、比較的大きな空
孔3として残るため、焼結体すなわち酸化物超電導体の
緻密度を向上させ得す、したがって、臨界電流密度Jc
のなお一層の向上を図ることが困難であった。
れた酸化物超電導体には、溶融しなかった銀が、銀粒子
1として、酸化物超電導材料からなる結晶粒2の間に位
置しているにすぎない。そのため、銀粒子1および結晶
粒2相互間の密着性が悪く、かつ、結晶粒2相互間の隙
間、特に、モデル的に見たとき、3つの結晶粒2の間に
形成される隙間は、焼結後においても、比較的大きな空
孔3として残るため、焼結体すなわち酸化物超電導体の
緻密度を向上させ得す、したがって、臨界電流密度Jc
のなお一層の向上を図ることが困難であった。
また、従来、酸化物超電導体の製品の製造は、主に粉末
焼結によって行なわれており、プレス成形した後に焼結
したり、あるいはHIF成形すること等により、所望の
形状を得ていた。したがって、現状では、バルク焼結体
しか製造されておらず、このような酸化物超電導体を、
特に線状の製品すなわち線材として、実用的な電気伝送
媒体に用いる試みは、はとんど行なわれていない。
焼結によって行なわれており、プレス成形した後に焼結
したり、あるいはHIF成形すること等により、所望の
形状を得ていた。したがって、現状では、バルク焼結体
しか製造されておらず、このような酸化物超電導体を、
特に線状の製品すなわち線材として、実用的な電気伝送
媒体に用いる試みは、はとんど行なわれていない。
そこで、この発明の目的は、緻密度の高い焼結体を得る
ことにより、高い臨界電流密度Jcを有する超電導体お
よび超電導線材の各製造方法を提供することである。
ことにより、高い臨界電流密度Jcを有する超電導体お
よび超電導線材の各製造方法を提供することである。
[課題を解決するための手段]
この発明にかかる酸化物超電導体の製造方法は、超電導
性を与える酸化物超電導材料からなる第1の粉末および
この第1の粉末と直接反応しない金属またはその化合物
からなる第2の粉末を含む混合粉末を、第2の粉末の融
点以上の温度で焼結することを特徴とするものである。
性を与える酸化物超電導材料からなる第1の粉末および
この第1の粉末と直接反応しない金属またはその化合物
からなる第2の粉末を含む混合粉末を、第2の粉末の融
点以上の温度で焼結することを特徴とするものである。
また、この発明にかかる超電導線材の製造方法は、上述
の第1の粉末と第2の粉末とを含む混合粉末を、第2の
粉末より高い融点を有する金属シースに充填するステッ
プと、混合粉末を充填した状態で金属シースを長尺化す
るステップと、長尺化された金属シース内の混合粉末を
、第2の粉末の融点以上かつ金属シースの融点未満の温
度で焼結するステップとを備えることを特徴とするもの
である。
の第1の粉末と第2の粉末とを含む混合粉末を、第2の
粉末より高い融点を有する金属シースに充填するステッ
プと、混合粉末を充填した状態で金属シースを長尺化す
るステップと、長尺化された金属シース内の混合粉末を
、第2の粉末の融点以上かつ金属シースの融点未満の温
度で焼結するステップとを備えることを特徴とするもの
である。
好ましい実施例では、第2の粉末として、AgまたはA
g2Oの粉末が用いられる。また、AgまたはAg2O
は、酸化物超電導材料1モルに対して、Ag原子にして
0.5〜2.0モル添加されることが好ましい。さらに
、焼結するステップは、酸素雰囲気中960℃〜110
0℃または大気中960℃〜1000℃の条件下で好ま
しくは実施される。
g2Oの粉末が用いられる。また、AgまたはAg2O
は、酸化物超電導材料1モルに対して、Ag原子にして
0.5〜2.0モル添加されることが好ましい。さらに
、焼結するステップは、酸素雰囲気中960℃〜110
0℃または大気中960℃〜1000℃の条件下で好ま
しくは実施される。
特に、この発明にかかる酸化物超電導線材の製造方法に
おいて用いられる金属シースは、好ましくは、銀にパラ
ジウムを3〜20wt%添加した合金から構成される。
おいて用いられる金属シースは、好ましくは、銀にパラ
ジウムを3〜20wt%添加した合金から構成される。
[作用]
上述したこの発明にかかる酸化物超電導体および酸化物
超電導線材の各製造方法において、焼結は、第2の粉末
の融点以上の温度で行なわれるため、この第2の粉末は
、焼結の際、溶融し、酸化物超電導材料からなる結晶粒
相互間の間隙を埋めるように分布する。したがって、緻
密度の高い焼結体が得られる。
超電導線材の各製造方法において、焼結は、第2の粉末
の融点以上の温度で行なわれるため、この第2の粉末は
、焼結の際、溶融し、酸化物超電導材料からなる結晶粒
相互間の間隙を埋めるように分布する。したがって、緻
密度の高い焼結体が得られる。
上述の状態を図示すると、第1図に示すごとくである。
第2の粉末として、AgまたはA g 20の粉末を用
いた場合を例にとり説明すると、焼結によって、酸化物
超電導材料からなる結晶粒11が相互に接した状態で形
成されるが、これら結晶粒11の間には、銀12が埋ま
るように分布される。
いた場合を例にとり説明すると、焼結によって、酸化物
超電導材料からなる結晶粒11が相互に接した状態で形
成されるが、これら結晶粒11の間には、銀12が埋ま
るように分布される。
[発明の効果]
この発明にかかる酸化物超電導体の製造方法によれば、
上述のように、焼結によって得られた酸化物超電導体が
、溶融した金属によってその空孔を埋められるので、緻
密度を高めることができ、それに応じて、臨界電流密度
を高めることができる。特に、磁場下での臨界電流密度
を高めることができる。
上述のように、焼結によって得られた酸化物超電導体が
、溶融した金属によってその空孔を埋められるので、緻
密度を高めることができ、それに応じて、臨界電流密度
を高めることができる。特に、磁場下での臨界電流密度
を高めることができる。
また、この発明にかかる酸化物超電導線材の製造方法に
よれば、上述した効果を保有しながら、有利に長尺の酸
化物超電導線材を製造することができる。したがって、
超電導体の強電分野でのマグネットおよび送電用の線材
としての用途に有望である。
よれば、上述した効果を保有しながら、有利に長尺の酸
化物超電導線材を製造することができる。したがって、
超電導体の強電分野でのマグネットおよび送電用の線材
としての用途に有望である。
この発明において、好ましくは、前述したように、第2
の粉末としてAgまたはA g 20の粉末が用いられ
る。このような銀または酸化銀は、焼結の際、酸化物超
電導材料と反応し難く、かつ、自身が酸化することによ
る酸化物超電導材料の酸素を奪う反応も起こりにくく、
酸化物超電導材料の超電導特性を損ねることがない。ま
た、銀は、酸素を透過しやすいため、特にY−Ba−C
u−0系の酸化物超電導材料を用いる場合、酸化物超電
導材料の結晶粒間に分布する銀の経路を介して酸素が拡
散することができるため、得られた超電導体または超電
導線材の内部まで一様に超電導特性を向上させることに
有効である。
の粉末としてAgまたはA g 20の粉末が用いられ
る。このような銀または酸化銀は、焼結の際、酸化物超
電導材料と反応し難く、かつ、自身が酸化することによ
る酸化物超電導材料の酸素を奪う反応も起こりにくく、
酸化物超電導材料の超電導特性を損ねることがない。ま
た、銀は、酸素を透過しやすいため、特にY−Ba−C
u−0系の酸化物超電導材料を用いる場合、酸化物超電
導材料の結晶粒間に分布する銀の経路を介して酸素が拡
散することができるため、得られた超電導体または超電
導線材の内部まで一様に超電導特性を向上させることに
有効である。
上述したように、第2の粉末として、AgまたはA g
20の粉末を用いる場合、その量は、酸化物超電導材
料1モルに対して、Ag原子にして0゜5〜2.0モル
とされることが好ましい。この範囲内において、特に臨
界電流密度を向上させる効果があるからである。
20の粉末を用いる場合、その量は、酸化物超電導材
料1モルに対して、Ag原子にして0゜5〜2.0モル
とされることが好ましい。この範囲内において、特に臨
界電流密度を向上させる効果があるからである。
また、A2gまたはA g 20からなる第2の粉末を
用いる場合、焼結するステップは、酸素雰囲気中960
℃〜1100℃または大気中960℃〜1000℃の条
件下で実施されることが好ましい。
用いる場合、焼結するステップは、酸素雰囲気中960
℃〜1100℃または大気中960℃〜1000℃の条
件下で実施されることが好ましい。
いずれの雰囲気中であっても、960℃以上に選んだの
は、銀の溶融を可能にするためである。また、酸素雰囲
気中1100℃以下または大気中1000℃以下の条件
を選んだのは、これらの条件を越えると、酸化物超電導
材料の溶融が生じ、そのため結晶粒の成長が起こり、超
電導性が極端に劣化したり消失したりするからである。
は、銀の溶融を可能にするためである。また、酸素雰囲
気中1100℃以下または大気中1000℃以下の条件
を選んだのは、これらの条件を越えると、酸化物超電導
材料の溶融が生じ、そのため結晶粒の成長が起こり、超
電導性が極端に劣化したり消失したりするからである。
また、この発明にかかる酸化物超電導線材の製造方法に
おいて、金属シースとして、銀合金、特に、銀にパラジ
ウムを3〜20wt%添加した合金を用いると、次の点
で有利である。このうな銀合金は、電気抵抗が低く、熱
伝導性に優れていることから、線材を形成した場合の安
定化材および内部の超電導体の保護層として有利に機能
させることができる。また、パラジウムは、銀に対して
全率固溶するため、銀単独の場合に比べて、融点を上昇
させる効果を持っている。したがって、このような銀−
パラジウム合金からなる金属シースを用いた場合、焼結
するステップにおいて、第2の粉末の融点以上かつ金属
シースの融点未満の温度条件を選ぶことが容易になる。
おいて、金属シースとして、銀合金、特に、銀にパラジ
ウムを3〜20wt%添加した合金を用いると、次の点
で有利である。このうな銀合金は、電気抵抗が低く、熱
伝導性に優れていることから、線材を形成した場合の安
定化材および内部の超電導体の保護層として有利に機能
させることができる。また、パラジウムは、銀に対して
全率固溶するため、銀単独の場合に比べて、融点を上昇
させる効果を持っている。したがって、このような銀−
パラジウム合金からなる金属シースを用いた場合、焼結
するステップにおいて、第2の粉末の融点以上かつ金属
シースの融点未満の温度条件を選ぶことが容易になる。
なお、パラジウムの添加量に関して、3wt%未満では
、融点の上昇率が低く、20wt%を越える場合には、
パラジウムと酸化物超電導材料との反応が起こりやすく
なる。
、融点の上昇率が低く、20wt%を越える場合には、
パラジウムと酸化物超電導材料との反応が起こりやすく
なる。
[実施例]
実施例1
市販のY2O3粉末、B a C03粉末、CuO粉末
を、1:4:6の割合で混合し、900℃で12時間の
仮焼および粉砕を2回繰返した後、Ag2O粉末を、A
g原子のY B a 2 Cu a O7−aに対する
モル比が1の割合で添加した後、980℃で12時間、
大気中で焼結し、引き続き、700℃で12時間、酸素
気流中で熱処理を施して、試料を得た。この試料の、種
々の磁場下における臨界電流密度を、Ag2O粉末を添
加しない場合の試料の臨界電流密度とともに、第2図に
示す。
を、1:4:6の割合で混合し、900℃で12時間の
仮焼および粉砕を2回繰返した後、Ag2O粉末を、A
g原子のY B a 2 Cu a O7−aに対する
モル比が1の割合で添加した後、980℃で12時間、
大気中で焼結し、引き続き、700℃で12時間、酸素
気流中で熱処理を施して、試料を得た。この試料の、種
々の磁場下における臨界電流密度を、Ag2O粉末を添
加しない場合の試料の臨界電流密度とともに、第2図に
示す。
第2図において、縦軸は%JC/JCOを表わしており
、ここで、Jcoは、磁場が零のときの臨界電流密度で
ある。
、ここで、Jcoは、磁場が零のときの臨界電流密度で
ある。
第2図かられかるように、銀の添加により、零磁場およ
び磁場下でのJcの向上が図られるとともに、特に磁場
を強くした場合であっても、Jcはそれほど低下してい
ない。
び磁場下でのJcの向上が図られるとともに、特に磁場
を強くした場合であっても、Jcはそれほど低下してい
ない。
実施例2
実施例1と同様、Y2O3粉末、B a COs粉末、
CuO粉末を、1:4:6の割合で混合し、900℃で
12時間の仮焼および粉砕を2回繰返した。次に、以下
の表に示すように、Ag添加モル比0〜2.1の範囲内
で、A g 20粉末を添加し、次いで、955℃〜1
005℃の範囲の温度で12時間、大気中で焼結し、7
00℃で12時間、酸素気流中で熱処理を施した種々の
試料を得た。これら試料の77.3にでの臨界電流密度
JCの測定値が、以下の表に併せて示されている。
CuO粉末を、1:4:6の割合で混合し、900℃で
12時間の仮焼および粉砕を2回繰返した。次に、以下
の表に示すように、Ag添加モル比0〜2.1の範囲内
で、A g 20粉末を添加し、次いで、955℃〜1
005℃の範囲の温度で12時間、大気中で焼結し、7
00℃で12時間、酸素気流中で熱処理を施した種々の
試料を得た。これら試料の77.3にでの臨界電流密度
JCの測定値が、以下の表に併せて示されている。
(以下余白)
上の表かられかるように、Ag添加モル比0゜5〜2.
0、かつ965℃〜995℃の大気中での焼結により、
それ以外の条件のものに比べて、臨界電流密度Jcの向
上が図られている。
0、かつ965℃〜995℃の大気中での焼結により、
それ以外の条件のものに比べて、臨界電流密度Jcの向
上が図られている。
実施例3
実施例1と同様、Y2O3粉末、B a C03粉末、
CuO粉末を、1:4:6の割合で混合し、900℃で
12時間の仮焼および粉砕を2回繰返した後、YBa2
Cu30.、に対するAg原子のモル比が1となるよう
に、Ag2O粉末を添加し混合し、次いで、980℃で
12時間、大気中で焼結した後、700℃で12時間、
酸素気流中で熱処理を施し、焼結体を得た。この焼結体
を粉砕し、混合粉末を得た。次に、この混合粉末を、P
d5wt%−Ag95wt%の銀合金バイブ(外径12
mm、内径8mm)に充填した。次に、このような複合
材に、スェージ、伸線、平ロール圧延を施し、厚さ0.
5mm5幅3mmのテープ状線材を得た。次に、このテ
ープ状線材に対して、980℃で12時間の大気中焼結
と、700℃で12時間の酸素気流中熱処理を施した。
CuO粉末を、1:4:6の割合で混合し、900℃で
12時間の仮焼および粉砕を2回繰返した後、YBa2
Cu30.、に対するAg原子のモル比が1となるよう
に、Ag2O粉末を添加し混合し、次いで、980℃で
12時間、大気中で焼結した後、700℃で12時間、
酸素気流中で熱処理を施し、焼結体を得た。この焼結体
を粉砕し、混合粉末を得た。次に、この混合粉末を、P
d5wt%−Ag95wt%の銀合金バイブ(外径12
mm、内径8mm)に充填した。次に、このような複合
材に、スェージ、伸線、平ロール圧延を施し、厚さ0.
5mm5幅3mmのテープ状線材を得た。次に、このテ
ープ状線材に対して、980℃で12時間の大気中焼結
と、700℃で12時間の酸素気流中熱処理を施した。
このようにして得られた超電導線材の液体窒素温度にお
ける臨界電流密度Jcを測定したところ、300OA/
cm2 (零磁場)と高い値を示した。
ける臨界電流密度Jcを測定したところ、300OA/
cm2 (零磁場)と高い値を示した。
比較例として、Ag2O粉末を添加していない粉末を用
いて、上と同じ条件で、加工および焼結したところ、液
体窒素温度では超電導性を示さなかった。さらに、この
A g 20粉末を添加していない粉末を、上と同じ条
件で、銀合金バイブに充填し、塑性加工し、熱処理を施
した場合には、超電導性を示したが、臨界電流密度Jc
が100OA/cm2であった。
いて、上と同じ条件で、加工および焼結したところ、液
体窒素温度では超電導性を示さなかった。さらに、この
A g 20粉末を添加していない粉末を、上と同じ条
件で、銀合金バイブに充填し、塑性加工し、熱処理を施
した場合には、超電導性を示したが、臨界電流密度Jc
が100OA/cm2であった。
第1図は、この発明にかかる方法を実施して得られた超
電導体の拡大図である。第2図は、この発明の実施例1
によって得られた試料の種々の磁場下における臨界電流
密度を比較例とともに示す図である。第3図は、従来の
方法によって得られた酸化物超電導体の拡大図である。 図において、11は結晶粒、12は銀である。
電導体の拡大図である。第2図は、この発明の実施例1
によって得られた試料の種々の磁場下における臨界電流
密度を比較例とともに示す図である。第3図は、従来の
方法によって得られた酸化物超電導体の拡大図である。 図において、11は結晶粒、12は銀である。
Claims (8)
- (1)超電導性を与える酸化物超電導材料からなる第1
の粉末および前記第1の粉末と直接反応しない金属また
はその化合物からなる第2の粉末を含む混合粉末を、前
記第2の粉末の融点以上の温度で焼結することを特徴と
する、酸化物超電導体の製造方法。 - (2)前記第2の粉末は、AgまたはAg_2Oからな
る、請求項1記載の酸化物超電導体の製造方法。 - (3)前記AgまたはAg_2Oは、前記酸化物超電導
材料1モルに対して、Ag原子にして0.5〜2.0モ
ル添加される、請求項2記載の酸化物超電導体の製造方
法。 - (4)前記焼結するステップは、酸素雰囲気中960℃
〜1100℃または大気中960℃〜1000℃の条件
下で実施される、請求項2または3記載の酸化物超電導
体の製造方法。 - (5)超電導性を与える酸化物超電導材料からなる第1
の粉末および前記第1の粉末と直接反応しない金属また
はその化合物からなる第2の粉末を含む混合粉末を、前
記第2の粉末より高い融点を有する金属シースに充填す
るステップと、前記混合粉末を充填した状態で前記金属
シースを長尺化するステップと、 前記長尺化された金属シース内の前記混合粉末を、前記
第2の粉末の融点以上かつ前記金属シースの融点未満の
温度で焼結するステップと、を備えることを特徴とする
、酸化物超電導線材の製造方法。 - (6)前記第2の粉末は、AgまたはAg_2Oからな
る、請求項5記載の酸化物超電導線材の製造方法。 - (7)前記金属シースは、銀にパラジウムを3〜20w
t%添加した合金からなる、請求項6記載の酸化物超電
導線材の製造方法。 - (8)前記焼結するステップは、酸素雰囲気中960℃
〜1100℃または大気中960℃〜1000℃の条件
下で実施される、請求項7記載の酸化物超電導線材の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1012593A JPH02192401A (ja) | 1989-01-21 | 1989-01-21 | 酸化物超電導体および酸化物超電導線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1012593A JPH02192401A (ja) | 1989-01-21 | 1989-01-21 | 酸化物超電導体および酸化物超電導線材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02192401A true JPH02192401A (ja) | 1990-07-30 |
Family
ID=11809648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1012593A Pending JPH02192401A (ja) | 1989-01-21 | 1989-01-21 | 酸化物超電導体および酸化物超電導線材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02192401A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5413981A (en) * | 1991-01-31 | 1995-05-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Oxide superconductor and a method for manufacturing an oxide superconductor |
US5470821A (en) * | 1992-03-02 | 1995-11-28 | The University Of Kansas | Superconductors having continuous ceramic and elemental metal matrices |
EP0742595A1 (en) * | 1995-05-11 | 1996-11-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Metal impregnated superconductor and method of making the same |
-
1989
- 1989-01-21 JP JP1012593A patent/JPH02192401A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5413981A (en) * | 1991-01-31 | 1995-05-09 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Oxide superconductor and a method for manufacturing an oxide superconductor |
US5470821A (en) * | 1992-03-02 | 1995-11-28 | The University Of Kansas | Superconductors having continuous ceramic and elemental metal matrices |
EP0742595A1 (en) * | 1995-05-11 | 1996-11-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Metal impregnated superconductor and method of making the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0440289B2 (ja) | ||
JPH04292819A (ja) | 酸化物超電導線材の製造方法 | |
JP2821794B2 (ja) | 酸化物超電導体およびその製造方法 | |
JPH02192401A (ja) | 酸化物超電導体および酸化物超電導線材の製造方法 | |
JPH0577602B2 (ja) | ||
JP2610033B2 (ja) | 酸化物系超電導成形体の製造方法 | |
JP3049314B1 (ja) | 酸化物超伝導複合線材の製造方法 | |
JPS63279523A (ja) | 化合物超電導線の製造方法 | |
JP2727565B2 (ja) | 超電導体の製造方法 | |
JP3538620B2 (ja) | 結晶配向性の高いタリウム系超伝導銀系シース線材の製造方法及びその方法により得られたタリウム系超伝導銀系シース線材 | |
JP3590567B2 (ja) | 酸化物超電導線材の製造方法及び酸化物超電導線材 | |
US5346883A (en) | Method of manufacturing superconductive products | |
JPH01241708A (ja) | 酸化物系超電導線の製造方法 | |
JPH04253115A (ja) | 酸化物超電導線材の製法 | |
JPH0656426A (ja) | 酸化物超伝導線材の熱処理方法 | |
JPS63292530A (ja) | 化合物超電導線の製造方法 | |
JPH11322341A (ja) | 酸化物超電導材の製造方法および酸化物超電導材 | |
JP2004296253A (ja) | ビスマス系酸化物超電導線材の製造方法 | |
JPH02278616A (ja) | 多芯型酸化物超電導導体の製造方法 | |
JPH01204314A (ja) | 酸化物超電導体の製造方法 | |
JPH04124057A (ja) | セラミックス超電導々体の製造方法 | |
JPH0465343A (ja) | 酸化物超伝導線材の製造方法 | |
JPH04292452A (ja) | 酸化物超電導体及び線材の製法 | |
JPH05234437A (ja) | 酸化物超伝導線材の製造方法 | |
JPH03290307A (ja) | 酸化物超電導体厚膜テープ材料の製造方法 |