JPH02192085A - ディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、上下ケースからなるディスクケース内に、デ
ィスクを回転自在に内蔵し、下ケースの内面とディスク
との間に合成樹脂繊維からなる不織布ライナを介装して
なるディスクカートリッジに関し、不織布ライナに設け
られる下ケースへの位置決め用の耳部の形状に改良を加
えたものである。

〔従来の技術〕

この種のディスクカートリッジに、例えば第６図に示す
ものがある（実公昭６３−４６９３４号公幸ＴＡ）　　
　。

そこでは、プラスチック製の上下ケース１ａ・１ｂを蓋
合わせ状に結合してなるディスクケース１に、ディスク
２を回転自在に内蔵し、上下ケース１ａ・１ｂの各内面
とディスク２との間に不織布ライナ３が介装されている
。下ケース１ｂの中央にはセントラルウインド４が開口
され、また上下ケース１ａ・１ｂにはセントラルウイン
ド４を中心としてその半径方向にそれぞれヘッドウィン
ド５が開口されている。ディスク２は、磁気シート２ａ
の中央にセントラルウインド４に臨むハブ２ｂを一体的
に備え、磁気シート２ａが上下の不織布ライナ３・３で
挟まれた状態でハブ２ｂを回転中心として回転する。不
織布ライナ３は、上下ケース１ａ・１ｂの各内面に熱溶
着等で固着されていて、ディスク２に付着の塵埃を拭き
取るためのものであり、前記セントラルウインド４およ
びヘッドウィンド５にそれぞれ対応するセントラルウイ
ンド用開口１１およびヘッドウィンド用開口６を有する
。

その不織布ライナ３は上下ケース１ａ・１ｂの各内面に
熱溶着等で固着するに先立って、そのセントラルウイン
ド用開口１１とヘッドウィンド用開口６がセントラルウ
インド４とヘッドウィンド５にそれぞれ一致するように
、上下ケース１ａ・１ｂの各内面に位置決めされる。こ
の位置決め手段としては、不織布ライナ３の円形外周縁
３ａの一部に位置決め用の耳部８を突設し、その耳部８
を上下ケース１ａ・１ｂの各内面に形成した凹部１０に
係合させるといった、手法が採られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかるに、上記不織布ライナ３は柔軟で薄くて撓みやす
く扱い難いうえに、位置決め用の耳部８がセントラルウ
インド用開口１１の直径りよりも小さい幅Ｗを有する角
形状に形成されている。

そのため、不織布ライナ３を上ケース１ａおよび下ケー
ス１ｂの各内面に組み込むとき、不織布ライナ３が変形
し易く、特にセントラルウインド用開口１１で変形し易
く、不織布ライナ３が適切に位置決めされずに組み込ま
れることがある。こうした組み込みにより、不織布ライ
ナ３にしわが発生し易く、しわの発生によってディスク
２の回転に過負荷が生じ、大きな回転トルクを要すると
いった、不具合な問題が生じることがあった。

また、耳部８の幅Ｗがセントラルウインド用開口１１の
直径りよりも小さく形成された従来形態では、耳部８の
左右側縁８ａ・８ｂの長さｌを十分に長くとることがで
きない。すなわち、不織布ライナ３の外径および上下ケ
ース１ａ・１ｂの各内法はディスク２の外径との関係で
一定寸法に決められているため、耳部８の幅Ｗが狭いと
必然的にその左右側縁８ａ・８ｂの長さβも短くなる。

耳部８の左右側縁８ａ・８ｂの長さβが短いと、耳部８
は凹部１０との係合保持力を欠き、不織布ライナ３を回
転方向に位置決めする機能が十分に発揮されず、組付ラ
インで僅かな振動を受けても位置ずれを起こし易い。

そこで本発明の目的は、不織布ライナの位置決め用耳部
の形状に工夫を凝らすことにより、不織布ライナの変形
防止を図り、また位置決め機能の確実性が図れるディス
クカートリッジを得るにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明のディスクカートリッジでは、例えば第１図に示
すように不織布ライナ３が、下ケース１ｂのセントラル
ウインド４とヘッドウィンド５にそれぞれ対応するセン
トラルウインド用開口１１とヘッドウィンド用開口６と
を有する形に形成されたものにおいて、不織布ライナ３
の円形外周縁３ａに、下ケース１ｂの内面に形成した凹
部１０に係合する位置決め用の耳部８を突設し、この耳
部８の幅Ｗをセントラルウインド用開口１１の直径りよ
りも大きく設定したものである。

〔作用〕

耳部８の幅Ｗをセントラルウインド用開口１１の直径り
よりも大きく設定したのは、組み込み時に不織布ライナ
３がとくにセントラルウインド用開口１１で変形するの
を抑止するためである。

耳部８の幅Ｗをセントラルウインド用開口１１の直径り
よりも大きく設定することにより、不織布ライナ３の外
径および上下ケース１ａ・１ｂの各内法を一定としたと
き、耳部８の左右側縁８ａ・８ｂの長さｌは、前記直径
りよりも小さい幅Ｗを有する従来の耳部８の左右側縁８
ａ・８ｂの長さβよりも長く形成することが可能となる
。

不織布ライナ３を得るに際し、第４図に示すようにライ
ナ半製品７が耳部８を介して直列状につながるライナ連
続体９を使用し、耳部８を切断分離して不織布ライナ３
の完成品を得るようにすることが、不織布ライナ３の形
成と不織布ライナ３のディスクケース１への組み込みと
を一貫した作業で生産できて有利である。かかる不織布
ライナ３の製造方法を採る場合も、前記耳部８の幅Ｗが
セントラルウインド用開口１１の直径りよりも大きく設
定されていると、ライナ連続体９にその長手方向に一直
線状に連続する領域部分Ｆを得ることができ、ライナ連
続体９をその長手方向に引っ張る際に、その引張力を前
記連続領域部分Ｆで分担するので、セントラルウインド
用開口１１の部分で変形したり、破損するようなことが
無くなる。

〔実施例〕

第１図ないし第３図に基づき、本発明に係るディスクカ
ートリッジの一実施例を説明する。

これの全体の基本構成、すなわちプラスチック製の上下
ケース１ａ・１ｂからなるディスクケース１の内部にデ
ィスク２を回転自在に内蔵している点、上下ケース１ａ
・１ｂにヘッドウィンド５を開口し、下ケース１ｂには
更にセントラルウインド４を開口している点、および上
下ケース１ａ・１ｂの各内面とディスク２との間に不織
布ライナ３を介装している点などは、前述した従来例と
ほぼ同様である。

また、不織布ライナ３もレーヨン、ポリプロピレン、ポ
リエステルなどの合成樹脂繊維からなり、従来と同様に
下ケース１ｂのヘッドウィンド５に対応するヘッドウィ
ンド用開口６と、下ケース１ｂのセントラルウインド４
に対応するセントラルウインド用開口１１とを有する。

但し、そのヘッドウィンド用開口６は、不織布ライナ３
の外周縁３ａからセントラルウインド用開口１１にわた
って連通ずる形に形成し、これにて不織布ライナ３これ
全体の形状がＣ字形状を呈するものとなっている。そし
て、不織布ライナ３の円形外周縁３ａには、前方のヘッ
ドウィンド用開口６より左右にそれぞれずれた位置に、
セントラルウインド用開口１１の直径りよりも大きい幅
Ｗを有する耳部８が一体に突設されている点に特徴を有
する。

この不織布ライナ３は下ケース１ｂの凹部１０を有する
内面にスポット熱溶着等で一体的に固着される。この固
着に先立って、不織布ライナ３は前記耳部８を凹部１０
に係合させることにより、セントラルウインド用開口１
１とセントラルウインド４とが、またヘッドウィンド用
開口６とヘッドウィンド５とがそれぞれ正確に一致する
ように、下ケース１ｂの内面上に位置決めされる。なお
、耳部８は不織布ライナ３の円形外周縁３ａのへ・ノド
ウィンド用開口６より左右のいずれか一方にずれた位置
にのみ設けても同様に位置決め機能を発揮する。

このように広い幅Ｗの耳部８を有する不織布ライナ３は
、セントラルウインド用開口１１の部分で変形すること
なく、下ケース１ｂの内面に組み込まれる。また、耳部
８の幅Ｗをセントラルウインド用開口１１の直径りより
も大きく設定することにより、その左右側縁８ａ・８ｂ
の長さｌを可及的に長く形成することができることにな
り、凹部１０に対して該耳部８が確実に回り止め状に係
合する。

次に、上記不織布ライナ３の製造方法、およびそのディ
スクケースｌへの組み込み方法の一例について説明する
。

まず、第４図に示すようにレーヨン、ポリプロピレン、
ポリエステルなどの合成樹脂繊維からなる不織布素材を
打抜き加工して、セントラルウインド用開口１１を有す
る円環状のライナ半製品７どうしが耳部８を介して直列
状につながるライナ連続体９をつくる。

その耳部８の幅Ｗはセントラルウインド用開口１１の直
径りよりも大きく設定するため、ライナ連続体９にその
長手方向に一直線状に連続する部分Ｆを得ることができ
る。従ってライナ連続体９の長手方向に引張力が作用し
た場合も、この引張力を前記連続領域部分Ｆにて分担す
るため、耳部８の幅Ｗがセントラルウインド用開口１１
の直径りよりも小さく設定される場合に生じるごときラ
イナ連続体９の不正な伸張や変形を防止できて、ライナ
連続体９の寸法、形状の安定性を図ることができる。

このライナ連続体９は、ディスクカートリッジの組付ラ
インの近くで、図外のリールにロール巻きしておいて順
次繰り出しながら先頭のライナ半製品７とこれに続くラ
イナ半製品７との中間を切断すると同時に、加熱したニ
クロム線または加熱したトムソン刃で前記ライナ半製品
７の環状一部（図上、符号Ｈで示す部分）を溶断して、
第５図に示すようなヘッドウィンド用開口６を有するＣ
字形状の不織布ライナ３の完成品を得る。

その不織布ライナ３は、引き続いて組付ライン上の下ケ
ース１ａの内面上に載せられる。その際、不織布ライナ
３は耳部８が下ケース１ｂの内面に形成してある凹部１
０に係合するよう載せることにより、セントラルウイン
ド用開口１１とセントラルウインド４とが、またヘッド
ウィンド用開口６とヘッドウィンド５とがそれぞれ正確
に一致することになる。このように下ケース１ｂの内面
に位置決めされた不織布ライナ３は点在状にスポット熱
溶断して固着される。

最後に、下ケースｌｂ内の不織布ライナ３の上にディス
ク２を載せ、不織布ライナ３を内面に固着した上ケース
１ａをディスク２の上に被せて下ケース１ｂと一体的に
結合する。

このように、ライナ連続体９を繰り出しながら先頭のラ
イナ半製品７を切断してＣ字形状の不織布ライナ３の完
成品を形成し、この不織布ライナ３を順次組付ライン上
の下ケース１ｂに供給することにより、不織布ライナ３
の下ケース１ｂへの自動供給を可能とし、生産管理およ
び組付作業性を飛躍的に向上させることができた。

なお、ライナ半製品７にヘッドウィンド用開口６を形成
する加工は、上記実施例ではライナ連続体９からライナ
半製品７を切断分離する加工と同時に行うようにしたが
、これに代えてその切断分離加工に相前後して行っても
よい。

その他、図示例では３．５インチ型のディスクカートリ
ッジを例示したが、３インチ型、あるいはその他のディ
スクカートリッジにも本発明は有効に実施できる。

〔発明の効果〕

本発明のディスクカートリッジによれば、不織布ライナ
３の耳部８の幅Ｗをセントラルウインド用開口１１の直
径りよりも大きく設定したので、この不織布ライナ３は
セントラルウインド用開口１１で変形するのを抑制でき
て下ケース１ｂの内面に対し適切に位置決めすることが
できる。また、そのように不織布ライナ３の変形を防止
したので、これにしわが発生することも無くなり、しわ
発生に伴うディスク２の回転トルクの過負荷発生を防止
できてディスク２を円滑に回転させることができる。さ
らに、耳部８の左右側縁８ａ・８ｂの長さｌを可及的に
長く形成することが可能となり、凹部１０との係合保持
力を高め、確実な位置決め機能を発揮する。

また、不織布ライナ３を得るに際し、ライナ半製品７が
耳部８を介して直列状につながるライナ連続体９を使用
し、耳部８を切断分離して不織布ライナ３の完成品を得
る場合も、ライナ連続体９をその長手方向に引っ張ると
きその引張力がライす連続体９にかかってもセントラル
ウインド用開口１１で破損、変形することを防止でき、
ライナ連続体９の寸法、形状の安定性を確保できて有利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示しており、 第１図はディスクカートリッジの内部の平面図、第２図
はディスクカートリッジの外観平面図、第３図は第２図
におけるｌ［−Ｉ線拡大断面図、第４図は不織布ライナ
の製造工程途中での平面図、第５図は不織布ライナの平
面図である。 第６図は従来例のディスクカートリッジを一部切欠き状
態で示す平面図である。 ■・・・・ディスクケース、 １ａ・・・上ケース、 ■ｂ・・・下ケース、 ２・・・・ディスク、 ３・・・・不織布ライナ、 ４・・・・セントラルウインド、 発 ・ヘッドウィンド、 ・ヘッドウィンド用開口、 ・耳部、 ・凹部、 ・セントラルウインド用開口。 者 土　　　居 増　　　井 広 七ノＶラルワインド 耳部 第 す 図 ３不織布う・１す

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ヘッドウインド（５）とセントラルウインド（４）
   を有する下ケース（１ｂ）と、この下ケース（１ｂ）に
   蓋合わせ状に結合される上ケース（１ａ）とからなるデ
   ィスクケース（１）内に、ディスク（２）を回転自在に
   内蔵してあり、 下ケース（１ｂ）の内面とディスク（２）との間に合成
   樹脂繊維からなる不織布ライナ（３）を介装してあるデ
   ィスクカートリッジにおいて、 不織布ライナ（３）は、下ケース（１ｂ）のセントラル
   ウインド（４）と対応する部分にセントラルウインド用
   開口（１１）を、下ケース（１ｂ）のヘッドウインド（
   ５）と対応する部分にヘッドウインド用開口（６）をそ
   れぞれ形成してあり、 不織布ライナ（３）の円形外周縁（３ａ）に、セントラ
   ルウインド用開口（１１）の直径（Ｄ）より大きい幅（
   Ｗ）を有する耳部（８）を径方向外方へ突出形成してあ
   り、 この耳部（８）を下ケース（１ｂ）の内面に形成した凹
   部（１０）に係合させることにより、下ケース（１ｂ）
   に不織布ライナ（３）を位置決めしていることを特徴と
   するディスクカートリッジ。