JPH0219169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、ゴーグルに対して着脱自在に備えら
れるフエイスガード装置に関する。

（従来技術と考案が解決しようとする問題点） 例えば、オートバイ用、特にモトクロス用のゴ
ーグルでは、フエイスガード装置が着脱自在に取
付けられて、該フエイスガード装置により、顔面
に飛散した泥水や障害物等から防護するようにす
ることがあり、又、スキー用ゴーグルにおいて
も、フエイスガード装置を取付けることにより、
競技時にボール等の障害物から顔面を防護した
り、あるいは、顔面の日焼けを防ぐようにするこ
とがある。ところで、従来のフエイスガード装置
においては、ゴーグルに対する取付構造が複雑で
あつたり、あるいは、フエイスガード装置のゴー
グルに対する着脱が困難であると言う問題があ
る。かつ、テイアオフレンズ２の取付においても
複雑な構造になつている。この点に関する改善が
従来より要望されていた。

（考案の目的） 本考案は、簡易な構造でもつて、ゴーグルに対
して容易に着脱できると共に、ゴーグルレンズ前
面を防護するテイアオフレンズも同時に取付ける
ことができるフエイスガード装置を提供すること
を目的とする。

（目的を達成するための手段） 上記目的を達成するために、本考案の特徴とす
る処は、ゴーグル枠４の両端部にゴーグルバンド
６の両端部が取付けられたゴーグル１に、フエイ
スガード装置３を着脱自在に備えたものにおい
て、フエイスガード装置３は、ゴーグル枠４の両
側部前面に着脱自在に装着される左右一対の取付
体１８と、各取付体１８間に取付けられたフエイ
スガード１９とを有し、取付体１８は、ゴーグル
枠４の各側部に外嵌状とされる中空状であつて、
その外側部に夫々バンド取付部２２を有し、各バ
ンド取付部２２に、ゴーグルバンド６の各端部が
挿通される挿通口２３を形成すると共に、各バン
ド取付部２２に、挿通口２３にゴーグルバンド６
の各端部に挿脱させるための着脱口２４を、挿通
口２３に連通状に切欠形成し、ゴーグルレンズ５
前面を防護するテイアオフレンズ２の両端部に嵌
合孔１６を設け、前記取付体１８に係合軸３４を
後方突設し、テイアオフレンズ２をゴーグルレン
ズ５の前面に係止するように、前記テイアオフレ
ンズ２の嵌合孔１６を前記係合軸３４に嵌合した
点にある。

（作用） 以下、本考案を図面に基づき説明すれば、第４
図および第５図において、１はゴーグル、２はテ
イアオフレンズ、３はフエイスガード装置であ
る。

第６図乃至第８図にも示すように、ゴーグル１
は、ゴーグル枠４と、ゴーグル枠４に嵌着された
有色又は無色透明な樹脂製ゴーグルレンズ５と、
ゴーグルバンド６と、左右一対のバンド保持体７
から成る。

ゴーグル枠４はビニール、ゴム等の軟質材から
形成されており、レンズ嵌入部８と、顔面座９
と、その両者を連結する周壁部１０とから構成さ
れている。顔面当座９には、顔面との密接度を良
好ならしめるため、スポンジ、モントプレーン等
の密接用材１１が貼着され、この密接用材１１を
介してゴーグル枠４が全周にわたつて顔面に密接
するように構成されている。周壁部１０の上下所
要個所には通気口１２が形成されると共に、該通
気口１２が、通気性を有する帯状覆被体１３によ
り覆被されている。

バンド保持体７は、硬質の樹脂材により形成さ
れており、各保持体７は、ゴーグル枠４の各側端
部に一端部が埋込状に固設されると共に、他端部
がゴーグル枠４の外側方に突出状とされ、該突出
部にバンド挿通口１４が貫通形成されている（第
１図、第５図、第８図）。

ゴーグルバンド６はゴムバンド等からなり、各
端部が保持体７の挿通口１４に挿通され、且つ折
返されることで、重合部が形成されると共に、該
重合部が縫着されることで、バンド６各端部に
は、挿通口１４に挿通された環状挿通部１５が形
成されている（第１図、第５図、第７図、第８
図）。

テイアオフレンズ２はゴーグルレンズ５を泥水
等から防護するもので、軟質樹脂材により透明な
薄板状に形成されており、ゴーグルレンズ５前面
側で複数枚重合状に装着されている。第５図及び
第９図にも示すように、テイアオフレンズ２の両
側端部には、上下一対の嵌合孔１６が側端から切
欠形成されて、該嵌合孔１６の内部側が外部側よ
り拡大されている。又、テイアオフレンズ２の一
側には、下端縁又は上端縁からゴーグル１外方に
突出する突片部１７が備えられ、テイアオフレン
ズ２が汚れた際には、突片部１７を引張ることに
より、テイアオフレンズ２が取除かれる。

フエイスガード装置３はゴーグル１に着脱自在
に備えられるもので、取付体１８とフエイスガー
ド１９とを硬質樹脂材により一体形成して成る。

取付体１８はゴーグル枠４と対応する中空枠状
とされて、ゴーグル枠４前面に装着されるもの
で、その上縁部側がゴーグル枠４のレンズ嵌込部
８の上縁部前面および上面に沿設状に接当する断
面Ｌ形状とされているが、その幅方向中央部は断
面コ型の嵌合部２０とされてレンズ嵌込部８に嵌
合されている。又、取付体１８の下縁部側はレン
ズ嵌込部８の下縁部前面に沿設状に接当状とされ
ているが、その幅方向中央部には、レンズ嵌込部
８に嵌合される嵌合部２１が形成されている。そ
して、上記両嵌合部２０，２１のゴーグルレンズ
５側端部と、ゴーグルレンズ５とによりテイアオ
フレンズ２の幅方向中央部が挟持されている。
又、第１０図にも示すように、取付体１８の各側
端部は内面側に直角に屈曲されて、各保持体７外
方に位置するバンド取付部２２とされている。バ
ンド取付部２２には、バンド６の挿通部１５が挿
通されるバンド挿通口２３が貫通形成されている
が、該取付部２２の外側端部の上下方向中央部に
は、挿通口２３と外部とを連通状として挿通部１
５を挿通口２３に対して挿脱自在とする着脱口２
４が切欠形成されており、バンド６の各挿通部１
５を各取付部２２の挿通口２３に挿通することに
より、フエイスガード装置３はゴーグル１に着脱
自在に備えられる。又、取付体１８の各側部前面
側は凹設状とされて固定部２５とされ、該固定部
２５には上下一対の係合孔２６が貫通形成される
と共に、取付体１８の各固定部２５外側には挿通
口２７が貫通形成されている。２８は左右一対の
挟持体で、ポリプロピレン等の硬質樹脂材から成
り、挿入部２９と挟持部３０とをヒンジ部３１で
連結して構成されている。挿入部２９は挿着口２
７に挿脱自在に挿着されるもので、その先端側の
上下端部には、上方又は下方に突出する上下一対
の係止部３２が形成され、該係止部３２が取付体
１８内面側に係止されることで、挿入部２９が抜
止めされる。又、挿入部２９の先端側の上下方向
中途部には、挿入部２９の挿着口２７に対する挿
脱時に、各係止部３２を下方又は上方に弾性変形
させるための切欠部３３が形成されている。挟持
部３０は、ヒンジ部３１により挿入部２９に対し
て屈曲自在とされ、固定部２５と協働してテイア
オフレンズ２の各側端部を挟持状とするもので、
挟持部３０には、上下一対の係合軸３４が突設さ
れ、該係合軸３４が固定部２５の係合孔２６に挿
脱自在に挿通される。係合軸３４先端部には、固
定部２５内面側に弾性変形を介して係脱自在に係
止される係止部３５が形成されている。各係合軸
３４には、各テイアオフレンズ２の対応する嵌合
孔１６が嵌脱自在に嵌合されている。

フエイスガード１９は顔面を防護するもので、
その下部側には多数の通気口３６が形成されると
共に、フエイスガード１９の通気口３６内面側に
は、フイルター３７が装着されている。

フエイスガード装置３をゴーグル１に取付ける
際には、取付体１８をゴーグル枠４に前方側から
装着すると共に、取付体１８各側の取付部２２の
挿通口２３に、バンド６の挿通部１５を挿通すれ
ば、容易な操作で、フエイスガード装置３をゴー
グル１に取付けることができると共に、フエイス
ガード装置３のゴーグル１からの取外しも容易に
行える。

第１図乃至第３図においては、フエイスガード
装置３が左右一対の取付体１８と、その取付体１
８とは別体とされたフエイスガード１９とから構
成されている。取付体１８はゴーグル枠４各側部
に外嵌状とされる中空枠状とされて、ゴーグル枠
４の両側部前面に装着されるもので、内側部側が
保持体７の内側端部に係止されると共に、取付体
１８の外側部側はバンド取付部２２とされてい
る。

バンド取付部２２には、バンド６の挿通部１５
が挿通されるバンド挿通口２３が貫通形成されて
いるが、該取付部２２の外側端部には、挿通口２
３と外部とを連通状として挿通部１５を挿通口２
３に対して挿脱自在とする着脱口２４が切欠形成
されており、バンド６の各挿通部１５を各取付部
２２の挿通口２３に挿通することにより、取付体
１８はゴーグル１に着脱自在に備えられる。

また、各取付体１８には、上下一対の係合軸３
４が突設され、係合軸３４の先端部には係止部３
５が形成されている。各係合軸３４は、各テイア
オフレンズ２の対応する嵌合孔１４に嵌脱自在に
嵌合され、係止部３５はテイアオフレンズ２の内
面側に弾性変形を介して係脱自在に係止され、こ
れによりテイアオフレンズ２はゴーグルレンズ５
の前面に係止されている。又、取付体１８の前部
側には、下方に開口する取付口３９が形成されて
いる。取付口３９は内部が段付状とされて、その
段付面が係止面４０とされている。フエイスガー
ド１９両側部には、取付口３９に挿脱自在に挿入
される左右一対の挿入部４１が形成されている。
挿入部１４先端部には、弾性変形可能な一対の係
止部４２が形成されており、該係止部４２が弾性
変形を介して係止面４０に係脱自在に係止される
ことで、挿入部４１の取付口３９からの抜止めが
なされ、フエイスガード１９の各側部が各取付体
１８に取付けられる。

フエイスガード１９は顔面を防護するもので、
その下部側には多数の通気口３６が形成されると
共に、フエイスガード１９の通気口３６内面側に
は、フイルターが装着されている。また、フエイ
スガード１９上端の幅方向中央部には、レンズ嵌
込部８に嵌合される嵌合部２１が形成されてい
る。そして、嵌合部２１とゴーグルレンズ５とに
よりテイアオフレンズ２の幅方向中央部が挟持さ
れている。

ゴーグル１にフエイスガード装置を取付ける場
合、左右一対の取付体１８をゴーグル枠４の各側
部に外嵌すると共に、その外側部のバンド取付部
２２の挿通口２３に、着脱口２４を利用してゴー
グルバンド６の各端部を挿通する簡単な操作で左
右一対の取付体１８を取付する。この取付体１８
の取付口３９に、フエイスガード１９の挿入部４
１を挿入し、係止部４２を取付体１８の段部係止
面４０に係合させてフエイスガード１９が容易確
実に取付けできる。そして、テイアオフレンズ２
をゴーグル１に装着する場合、ゴーグルレンズ５
前面にテイアオフレンズ２を配置すると共に、取
付体１８の係合軸３４を嵌合孔１６に嵌合すれば
よく、取付体１８を利用してテイアオフレンズ２
を簡単に装着し得る。

（考案の効果） 本考案によれば、フエイスガード１９が取付け
られる左右一対の取付体１８は、ゴーグル枠４の
外側部に外嵌状とされる中空状であつて、その外
側部に夫々バンド取付部２２を有し、各バンド取
付部２２に、ゴーグルバンド６の各端部が挿通さ
れる挿通口２３を形成すると共に、各バンド取付
部２２に、挿通口２３にゴーグルバンド６の各端
部を挿脱させるための着脱口２４を、挿通口２３
に連通状に切欠形成しているので、取付体１８を
ゴーグル枠４とゴーグルバンド６に簡単かつ確実
に取付けることができて、この一対の取付体１８
を介してフエイスガード装置をゴーグルバンド６
両端部に簡易な構造でもつて容易に着脱できると
共に、ゴーグル自体には、フエイスガード装置を
取付けるための手段を何等備える必要がなく、従
つて、フエイスガード装置を取付けるゴーグルと
して専用のものを用いる必要はなく、普通の市販
品を使用することも可能である。

また、ゴーグルレンズ５前面を防護するテイア
オフレンズ２の両端部に嵌合孔１６を設け、前記
取付体１８に係合軸３４を後方突設し、該係合軸
３４を、テイアオフレンズ２をゴーグルレンズ５
の前面に係止するように、前記テイアオフレンズ
２の嵌合孔１６に嵌脱自在に嵌合したので、フエ
イスガード装置３、特に取付体１８を有効に利用
して、ゴーグルレンズ５前面を防護するテイアオ
フレンズ２を簡単かつ確実に取付けることがで
き、しかも取付体１８をテイアオフレンズ２取付
用に兼用できて、テイアオフレンズ２取付用の特
別の部材をゴーグルに設ける必要がなく、それだ
け全体の構成も簡単化することができ、その実用
的効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解斜視図、第２図および第３図の各
図は各要部の断面図である。第４図は全体斜視
図、第５図は同分解斜視図、第６図は一部断面と
した斜視図、第７図は要部の平面図、第８図は同
断面図、第９図はフエイスガード装置の側部側の
分解斜視図、第１０図は同側部側の斜視図であ
る。 １……ゴーグル、２……テイアオフレンズ、３
……フエイスガード装置、４……ゴーグル枠、５
……ゴーグルレンズ、６……ゴーグルバンド、１
６……嵌合孔、１８……取付体、１９……フエイ
スガード、２２……バンド取付部、２３……挿通
口、２４……着脱口、３４……係合軸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ゴーグル枠４の両端部にゴーグルバンド６の両
   端部が取付けられたゴーグル１に、フエイスガー
   ド装置３を着脱自在に備えたものにおいて、 フエイスガード装置３は、ゴーグル枠４の両側
   部前面に着脱自在に装着される左右一対の取付体
   １８と、各取付体１８間に取付けられたフエイス
   ガード１９とを有し、取付体１８は、ゴーグル枠
   ４の各側部に外嵌状とされる中空状であつて、そ
   の外側部に夫々バンド取付部２２を有し、各バン
   ド取付部２２に、ゴーグルバンド６の各端部が挿
   通される挿通口２３を形成すると共に、各バンド
   取付部２２に、挿通口２３にゴーグルバンド６の
   各端部に挿脱させるための着脱口２４を、挿通口
   ２３に連通状に切欠形成し、ゴーグルレンズ５前
   面を防護するテイアオフレンズ２の両端部に嵌合
   孔１６を設け、前記取付体１８に係合軸３４を後
   方突設し、テイアオフレンズ２をゴーグルレンズ
   ５の前面に係止するように、前記テイアオフレン
   ズ２の嵌合孔１６を前記係合軸３４に嵌合したこ
   とを特徴とするフエイスガード装置。