JPH02189739A - 情報記録媒体およびその製造法 - Google Patents
情報記録媒体およびその製造法Info
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- JPH02189739A JPH02189739A JP1007617A JP761789A JPH02189739A JP H02189739 A JPH02189739 A JP H02189739A JP 1007617 A JP1007617 A JP 1007617A JP 761789 A JP761789 A JP 761789A JP H02189739 A JPH02189739 A JP H02189739A
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Landscapes
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- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は光または磁気もしくはその混合技術による情報
記録媒体およびその製造方法に関する。
記録媒体およびその製造方法に関する。
光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどの光ま
たは磁気もしくはそれらの混合技術による情報記録媒体
の一般的構成は、ディスク基板上に情報ピットや案内溝
を形成し、この上に各種の記録膜および保護膜などを積
層して形成されている。光デイスク基板としては、機械
的強度および耐久性の良好な、ガラス基板、プラスチッ
ク基板などが使用され、この上に2P(ホトポリマ)法
により案内溝などを形成するのが一般的な製造方法であ
る。光デイスク基板表面に、接着促進処理を施した後、
紫外線硬化樹脂を塗布し、金属またはプラスチック、例
えばポリメチルメタアクリレート(PMMA)からなり
、かつその表面に案内溝などのパターンが形成されてい
るスタンパに圧着し、光デイスク基板を介して紫外線を
照射して上記樹脂を硬化させる。その後、上記スタンパ
を取り除くことにより、情報ピットや案内溝付き光デイ
スク基板が形成される。そして、さらに記録膜、保護膜
などを積層する工程を経て、はじめて光ディスクが完成
されるものであり、このように多くの工程が必要であっ
た。
たは磁気もしくはそれらの混合技術による情報記録媒体
の一般的構成は、ディスク基板上に情報ピットや案内溝
を形成し、この上に各種の記録膜および保護膜などを積
層して形成されている。光デイスク基板としては、機械
的強度および耐久性の良好な、ガラス基板、プラスチッ
ク基板などが使用され、この上に2P(ホトポリマ)法
により案内溝などを形成するのが一般的な製造方法であ
る。光デイスク基板表面に、接着促進処理を施した後、
紫外線硬化樹脂を塗布し、金属またはプラスチック、例
えばポリメチルメタアクリレート(PMMA)からなり
、かつその表面に案内溝などのパターンが形成されてい
るスタンパに圧着し、光デイスク基板を介して紫外線を
照射して上記樹脂を硬化させる。その後、上記スタンパ
を取り除くことにより、情報ピットや案内溝付き光デイ
スク基板が形成される。そして、さらに記録膜、保護膜
などを積層する工程を経て、はじめて光ディスクが完成
されるものであり、このように多くの工程が必要であっ
た。
また、紫外線硬化樹脂を用いた一体成形法(ホトキャス
ティング法)により作製したディスク基板を用いる光デ
ィスクの製造方法がある。すなわち、紫外線硬化樹脂を
基板成形用の型の中に流し込んで、紫外線を照射して硬
化させた後離型する。
ティング法)により作製したディスク基板を用いる光デ
ィスクの製造方法がある。すなわち、紫外線硬化樹脂を
基板成形用の型の中に流し込んで、紫外線を照射して硬
化させた後離型する。
その後、上記2P法と同様に、記録膜、保護膜などの積
属工程を経て光ディスクを作製する。
属工程を経て光ディスクを作製する。
あるいは、加熱溶融したアクリル系樹脂を、光デイスク
基板の成形用の型内に流し込んだ後、加圧して、冷却し
、離型を行なう、いわゆる射出成型法(インジェクショ
ン法)により光デイスク基板を作製し、その後上記の2
P法と同様にして記録膜、保護膜などの積層工程を施す
ことにより光ディスクを作製する。
基板の成形用の型内に流し込んだ後、加圧して、冷却し
、離型を行なう、いわゆる射出成型法(インジェクショ
ン法)により光デイスク基板を作製し、その後上記の2
P法と同様にして記録膜、保護膜などの積層工程を施す
ことにより光ディスクを作製する。
このように、光ディスクの作製にあたって、多くの工程
が必要であり、技術的に煩雑で、しかも経済的にも多大
の経費を必要とする問題があった。
が必要であり、技術的に煩雑で、しかも経済的にも多大
の経費を必要とする問題があった。
一方、磁気ディスク基板は、一般的にAQ基板などの表
面に磁性粉を含むバインダ、フイラ、潤滑剤等の混合物
を塗布することによって作製されるが、塗布技術をはじ
め、基板作製およびディスク装置においても多くの高度
な技術が要求され、また情報の記録および位置決めを機
械的に行っているため、記録の高密度化にも限界があっ
た。さらに、磁気ディスク基板に案内溝を設けることは
本質的に困難であった。なお、上述した従来技術に関連
する公知技術として、例えば特開昭55−4793号公
報、特開昭55−160338号公報、特開昭62−8
0826号公報等が挙げられる。
面に磁性粉を含むバインダ、フイラ、潤滑剤等の混合物
を塗布することによって作製されるが、塗布技術をはじ
め、基板作製およびディスク装置においても多くの高度
な技術が要求され、また情報の記録および位置決めを機
械的に行っているため、記録の高密度化にも限界があっ
た。さらに、磁気ディスク基板に案内溝を設けることは
本質的に困難であった。なお、上述した従来技術に関連
する公知技術として、例えば特開昭55−4793号公
報、特開昭55−160338号公報、特開昭62−8
0826号公報等が挙げられる。
例えば、光ディスクの作製において、上述した従来技術
は、まず案内溝付き光デイスク基板を作製した後に、記
録膜、保護膜などを設ける必要があり、数多くの作製工
程が必要であった。そして。
は、まず案内溝付き光デイスク基板を作製した後に、記
録膜、保護膜などを設ける必要があり、数多くの作製工
程が必要であった。そして。
記録された情報を、半永久的に維持させるためには、記
録膜などには耐食性に優れ、かつ磁気光学特性の良好な
材料を必要とした。その上、上記光デイスク基板、特に
プラスチック製の基板との接着性の問題もあり、その材
料の選択を含めて光デイスク作製プロセスが極めて複雑
であり、光ディスクの低価格化および量産化には、これ
ら光デイスク作製工程の簡素化が必要不可欠の要件であ
った。
録膜などには耐食性に優れ、かつ磁気光学特性の良好な
材料を必要とした。その上、上記光デイスク基板、特に
プラスチック製の基板との接着性の問題もあり、その材
料の選択を含めて光デイスク作製プロセスが極めて複雑
であり、光ディスクの低価格化および量産化には、これ
ら光デイスク作製工程の簡素化が必要不可欠の要件であ
った。
一方、磁気ディスクにおいては、高密度化するために磁
気ヘッドと記録媒体との間のスペーシングを狭くする必
要があるが、その場合ヘッドと媒体との接触によるヘッ
ドクラッシュ等の問題がしばしば発生する。また、情報
の記録位置決めを機械的に行い、記録も磁気ヘッドのみ
で行っていることから、例えば記録磁区も幅2.5μm
、長さ0.55μm程度で、トラックピッチが荒く、磁
気ディスクの記録密度向上のために、小さな記録磁区の
形成が要求されていた。
気ヘッドと記録媒体との間のスペーシングを狭くする必
要があるが、その場合ヘッドと媒体との接触によるヘッ
ドクラッシュ等の問題がしばしば発生する。また、情報
の記録位置決めを機械的に行い、記録も磁気ヘッドのみ
で行っていることから、例えば記録磁区も幅2.5μm
、長さ0.55μm程度で、トラックピッチが荒く、磁
気ディスクの記録密度向上のために、小さな記録磁区の
形成が要求されていた。
本発明の目的は、上記従来技術における問題点を解消し
、情報記録材料を含む基板材料を用いて情報ピットや案
内溝を形成させるか、あるいはディスク基板の作製と同
時に情報記録層をも形成させるなどの簡素な工程で、情
報記録ディスクを得る手法を用いた、安価で高性能の信
頼性の高い情報記録媒体およびその製造方法を提供する
ことにある。
、情報記録材料を含む基板材料を用いて情報ピットや案
内溝を形成させるか、あるいはディスク基板の作製と同
時に情報記録層をも形成させるなどの簡素な工程で、情
報記録ディスクを得る手法を用いた、安価で高性能の信
頼性の高い情報記録媒体およびその製造方法を提供する
ことにある。
上述したように、例えば従来の光ディスクなどの情報記
録ディスクの作製においては、(1)射出成形法により
案内溝や情報ピットを有するディスク基板を作製した後
に、記録媒体(2〜4層)を形成して光ディスクを作製
したり、(2)ガラス円板上に、ホトポリマ法(2P法
)により凹凸の案内溝や情報ピットをスタンパから転写
して作製したディスク基板上に、磁性あるいは光応答性
を有する記録媒体を形成するなど、非常に多くの作製工
程を必要としていた。そのため、(1)製造プロセスが
煩雑となり生産コストが高くなる。
録ディスクの作製においては、(1)射出成形法により
案内溝や情報ピットを有するディスク基板を作製した後
に、記録媒体(2〜4層)を形成して光ディスクを作製
したり、(2)ガラス円板上に、ホトポリマ法(2P法
)により凹凸の案内溝や情報ピットをスタンパから転写
して作製したディスク基板上に、磁性あるいは光応答性
を有する記録媒体を形成するなど、非常に多くの作製工
程を必要としていた。そのため、(1)製造プロセスが
煩雑となり生産コストが高くなる。
(2)量産が困難といった課題があった。これを解決す
る一つの手法として、ディスク基板作製と同時に情報記
録層をも形成させて、情報記録媒体とすることを見い出
し本発明に至った。
る一つの手法として、ディスク基板作製と同時に情報記
録層をも形成させて、情報記録媒体とすることを見い出
し本発明に至った。
具体的には1例えばホトポリマ法により案内溝などをデ
ィスク基板に形成させる際に、用いる紫外線硬化樹脂、
例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂中に情報記録媒体を
分散させた材料を使用するか、あるいはホトキャスティ
ング法により基板を作製する際には、そのキャスティン
グ材料中に記録媒体を分散させた材料を用い、さらには
射出成形法により基板を形成する際には、そのインジェ
クション材料中に記録媒体を分散させた材料を用いて、
ディスク基板作製と同時に各種の記録層をも形成させる
という手法である。記録媒体としては磁性材料や相変化
型材料または色素などに代表される光応答性の材料等を
用い、光あるいは磁気および熱磁気、さらには磁気およ
び磁気光学的性質を利用して記録・再生あるいは消去を
行うすべての材料に対して適用することができる。すな
わち、具体的には磁性材料として、Co−Fe、OいC
o−Fe、O,、”fFe20.、Cry、、Ba−フ
ェライト、ガーネットおよびホイスラ合金などを用いる
ことができ、光磁気記録材料として、 Tb、 Gdな
どの希土類元素と遷移金属からなる合金、そして光記録
材料としては、In−3eTQ系、Ge−Te−3e系
などの相変化型光記録材料、またはPb−Te−8eに
代表される追記型光記録材料、さらにはスピロピラン、
ホトクロミック材料などの光応答性を有する材料などを
挙げることができる。つまり、通常の光記録・垂直磁気
記録や通常の磁気記録に対して適用できるこの手法を用
いると、基板作製と同時に情報の記録媒体の形成ができ
るので、(1)情報記録ディスク作製プロセスに要する
コストの低減、(2)情報ピットや案内溝付き情報記録
ディスクの量産化が可能という本発明の目的を達成する
ことができる。
ィスク基板に形成させる際に、用いる紫外線硬化樹脂、
例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂中に情報記録媒体を
分散させた材料を使用するか、あるいはホトキャスティ
ング法により基板を作製する際には、そのキャスティン
グ材料中に記録媒体を分散させた材料を用い、さらには
射出成形法により基板を形成する際には、そのインジェ
クション材料中に記録媒体を分散させた材料を用いて、
ディスク基板作製と同時に各種の記録層をも形成させる
という手法である。記録媒体としては磁性材料や相変化
型材料または色素などに代表される光応答性の材料等を
用い、光あるいは磁気および熱磁気、さらには磁気およ
び磁気光学的性質を利用して記録・再生あるいは消去を
行うすべての材料に対して適用することができる。すな
わち、具体的には磁性材料として、Co−Fe、OいC
o−Fe、O,、”fFe20.、Cry、、Ba−フ
ェライト、ガーネットおよびホイスラ合金などを用いる
ことができ、光磁気記録材料として、 Tb、 Gdな
どの希土類元素と遷移金属からなる合金、そして光記録
材料としては、In−3eTQ系、Ge−Te−3e系
などの相変化型光記録材料、またはPb−Te−8eに
代表される追記型光記録材料、さらにはスピロピラン、
ホトクロミック材料などの光応答性を有する材料などを
挙げることができる。つまり、通常の光記録・垂直磁気
記録や通常の磁気記録に対して適用できるこの手法を用
いると、基板作製と同時に情報の記録媒体の形成ができ
るので、(1)情報記録ディスク作製プロセスに要する
コストの低減、(2)情報ピットや案内溝付き情報記録
ディスクの量産化が可能という本発明の目的を達成する
ことができる。
本発明の方法は、従来製造コストが高く、量産化が困難
であった光ディスクの製造などに適している。そして、
この光ディスクの記録媒体を含む基板表面上に、光の利
用効率向上のためにAQやCrなどからなる反射層を形
成させると、さらに再生出力の向上が期待できる。この
ようにして作製した光ディスクは、従来のプロセスで作
製した光ディスクに比較して、その性能上なんら相違は
みられなかった。さらに、上述の効果に加えて、以下に
示す効果も得られた。すなわち、例えば従来の磁気ディ
スクは平坦な基板上に記録媒体を形成したもので、高密
度化が困難であった。ところが、本発明の方法を用いて
記録媒体の作製と同時に案内溝などを形成した磁気ディ
スクは、光で情報の位置決めを行うと同時に記録媒体部
を加熱しておくと、小さな印加磁界で記録および再生が
可能となり、磁気ヘッドによる磁界のスイッチング速度
が増大するので転送レートが向上する。また。
であった光ディスクの製造などに適している。そして、
この光ディスクの記録媒体を含む基板表面上に、光の利
用効率向上のためにAQやCrなどからなる反射層を形
成させると、さらに再生出力の向上が期待できる。この
ようにして作製した光ディスクは、従来のプロセスで作
製した光ディスクに比較して、その性能上なんら相違は
みられなかった。さらに、上述の効果に加えて、以下に
示す効果も得られた。すなわち、例えば従来の磁気ディ
スクは平坦な基板上に記録媒体を形成したもので、高密
度化が困難であった。ところが、本発明の方法を用いて
記録媒体の作製と同時に案内溝などを形成した磁気ディ
スクは、光で情報の位置決めを行うと同時に記録媒体部
を加熱しておくと、小さな印加磁界で記録および再生が
可能となり、磁気ヘッドによる磁界のスイッチング速度
が増大するので転送レートが向上する。また。
本発明の手法を用いると従来の磁気ヘッドを用いて記録
ができなかった高保磁力の磁性材料からなる記録媒体で
あっても記録、再生が可能となり。
ができなかった高保磁力の磁性材料からなる記録媒体で
あっても記録、再生が可能となり。
記録した情報の保持に対する信頼性の向上がはがれる等
の効果がある。この他、レーザ光を照射して温度が上昇
した部分に小さな磁界を与えると微小な記録磁区が形成
できるので、同じ材料を用いた磁気ディスクであっても
記録密度の向上がはかれるといった効果も有する。
の効果がある。この他、レーザ光を照射して温度が上昇
した部分に小さな磁界を与えると微小な記録磁区が形成
できるので、同じ材料を用いた磁気ディスクであっても
記録密度の向上がはかれるといった効果も有する。
本発明の情報記録媒体の製造方法によると、作製された
基板がすでに磁性や光応答性を持ち合わせた情報記録媒
体であるため、従来、基板作製後に行っていた記録膜の
積層が不要となり、プロセスが大幅に簡素化される。又
、情報記録ディスクの欠陥として致命的な問題であった
、記録膜の腐食問題に対しても、樹脂中に含有させる磁
性を持った粉体として、例えば耐食性の金属または合金
もしくは酸化物系などの磁気特性の良好な磁性粉体を用
いることにより解決され、耐食性に優れた信頼性のある
情報記録ディスクが極めて容易に得られる。
基板がすでに磁性や光応答性を持ち合わせた情報記録媒
体であるため、従来、基板作製後に行っていた記録膜の
積層が不要となり、プロセスが大幅に簡素化される。又
、情報記録ディスクの欠陥として致命的な問題であった
、記録膜の腐食問題に対しても、樹脂中に含有させる磁
性を持った粉体として、例えば耐食性の金属または合金
もしくは酸化物系などの磁気特性の良好な磁性粉体を用
いることにより解決され、耐食性に優れた信頼性のある
情報記録ディスクが極めて容易に得られる。
以下に本発明の一実施例を挙げ、図面に基づいて、さら
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
(実施例1)
第1図に1本発明の磁性を有する案内溝付基板、すなわ
ち情報記録媒体を2P法によって製造する方法の一例を
示す。
ち情報記録媒体を2P法によって製造する方法の一例を
示す。
まず、アクリル系の紫外線硬化樹脂と所定組成の磁性粉
体を10%〜30%の割合で混合し、ボールミルで一昼
夜かけ、充分な撹拌を行い樹脂中に磁性粉体が均一に分
散させたものを用意しておく。
体を10%〜30%の割合で混合し、ボールミルで一昼
夜かけ、充分な撹拌を行い樹脂中に磁性粉体が均一に分
散させたものを用意しておく。
以下これを磁性粉体混合樹脂とする。なお、混合する磁
性粉体として本実施例ではCo−Fe、O,を用いた。
性粉体として本実施例ではCo−Fe、O,を用いた。
第1図において、ガラスよりなるディスク基板1の表面
に、紫外線硬化樹脂との接着促進効果を与えるUV10
.処理(紫外線照射オゾン処理)2を5分間行う〔第1
図(a))、次に、上記Uv10.処理2を終えたディ
スク基板1上に、上記磁性粉体混合樹脂3をディスク基
板1の表面の中周付近に均一に滴下した後〔第1図(b
)〕、金属またはPMMAからなる情報ピットおよび案
内溝付きのスタンパ4の上に、樹脂塗布面が下側になる
ようにディスク基板1を載置する〔第1図(C)〕。そ
の後、ディスク基板1を介して紫外線5を照射して紫外
線硬化性樹脂を硬化させて。
に、紫外線硬化樹脂との接着促進効果を与えるUV10
.処理(紫外線照射オゾン処理)2を5分間行う〔第1
図(a))、次に、上記Uv10.処理2を終えたディ
スク基板1上に、上記磁性粉体混合樹脂3をディスク基
板1の表面の中周付近に均一に滴下した後〔第1図(b
)〕、金属またはPMMAからなる情報ピットおよび案
内溝付きのスタンパ4の上に、樹脂塗布面が下側になる
ようにディスク基板1を載置する〔第1図(C)〕。そ
の後、ディスク基板1を介して紫外線5を照射して紫外
線硬化性樹脂を硬化させて。
スタンパ4からディスク基板1を剥離すると、均一に磁
性を有する情報ピットおよび案内溝付きディスク基板6
が得られる〔第1図(d)〕。また、磁性粉体混合樹脂
3を硬化する際に、磁界を印加した後に磁性粉体混合樹
脂3を硬化させると、磁性体が情報エリアに密集した構
造とすることができる。
性を有する情報ピットおよび案内溝付きディスク基板6
が得られる〔第1図(d)〕。また、磁性粉体混合樹脂
3を硬化する際に、磁界を印加した後に磁性粉体混合樹
脂3を硬化させると、磁性体が情報エリアに密集した構
造とすることができる。
上記のように作製した磁気ディスクを、以下に示す条件
で評価した。すなわち、回転数1800 r /min
、外部印加磁界4000e、45RIφ位置でIMHz
。
で評価した。すなわち、回転数1800 r /min
、外部印加磁界4000e、45RIφ位置でIMHz
。
デユティ(duty) 50%のパルスにて記録したと
きの再生出力のパワー依存性を調べた。その結果を第2
図に示す。図に示すごとく、第2高調波が最小となる位
置でのC/N比50d Bという優れた結果が得られた
。
きの再生出力のパワー依存性を調べた。その結果を第2
図に示す。図に示すごとく、第2高調波が最小となる位
置でのC/N比50d Bという優れた結果が得られた
。
本発明の情報記録媒体の基板材料としては、ガラスの他
にプラスチック、AflもしくはAQ合金などの金属が
挙げられる。なお、このような不透明な基板材料を用い
た場合、第1図(C)における紫外線露光は透明なスタ
ンパを介して行なう。
にプラスチック、AflもしくはAQ合金などの金属が
挙げられる。なお、このような不透明な基板材料を用い
た場合、第1図(C)における紫外線露光は透明なスタ
ンパを介して行なう。
また、基板表面に反射膜として金属膜(例えばAQ、C
rなど)を積層しても良い。
rなど)を積層しても良い。
紫外線硬化樹脂の中に混合する磁性粉体として、Go−
Fe、○、の他にCo−Fe2O,、CrO2、Ba−
フェライト、ガーネット等を好適に用いることができる
。
Fe、○、の他にCo−Fe2O,、CrO2、Ba−
フェライト、ガーネット等を好適に用いることができる
。
(実施例2)
第3図に、ホトキャスト法による本発明の情報記録媒体
の作製方法を示す。上記実施例1と同様の磁性粉体混合
樹脂3を、情報ピットおよび案内溝付きのスタンパ4と
透明なPMMA樹脂よりなる透明な平坦板7との間に注
入する。この時、情報ピットおよび案内溝付きのスタン
パ4と透明な平坦板7は作製されるディスク基板の厚み
分の間隔が保持されている。その後、紫外線5を照射し
て樹脂を硬化させ、離型すると、磁性を有する情報ピッ
トおよび案内溝付きディスク基板6が得られる。
の作製方法を示す。上記実施例1と同様の磁性粉体混合
樹脂3を、情報ピットおよび案内溝付きのスタンパ4と
透明なPMMA樹脂よりなる透明な平坦板7との間に注
入する。この時、情報ピットおよび案内溝付きのスタン
パ4と透明な平坦板7は作製されるディスク基板の厚み
分の間隔が保持されている。その後、紫外線5を照射し
て樹脂を硬化させ、離型すると、磁性を有する情報ピッ
トおよび案内溝付きディスク基板6が得られる。
上記のように作製した磁気ディスクについて、実施例1
と同様の方法で評価した結果、第2図に示す実施例1と
同様に、第2高調波が最小となる位置でのC/N比50
dBという優れた結果が得られた。
と同様の方法で評価した結果、第2図に示す実施例1と
同様に、第2高調波が最小となる位置でのC/N比50
dBという優れた結果が得られた。
(実施例3)
第4図は、インジェクション法による本発明の情報記録
媒体の作製方法を示す。粒状のアクリル樹脂と磁性粉体
とを実施例1と同様の方法で混合した磁性粉体混合アク
リル樹脂8を射出成形機の加熱シリンダ9に溶融させた
後、情報ピットおよび案内溝付きのスタンパ4が設けで
ある基板成形用型15内に流し込み冷却、硬化させて離
型を行うと、磁性を有する情報ピットおよび案内溝付き
ディスク基板6が得られる。
媒体の作製方法を示す。粒状のアクリル樹脂と磁性粉体
とを実施例1と同様の方法で混合した磁性粉体混合アク
リル樹脂8を射出成形機の加熱シリンダ9に溶融させた
後、情報ピットおよび案内溝付きのスタンパ4が設けで
ある基板成形用型15内に流し込み冷却、硬化させて離
型を行うと、磁性を有する情報ピットおよび案内溝付き
ディスク基板6が得られる。
上記のように作製した磁気ディスクを実施例1と同様に
して評価した結果、実施例1と同様の良好な性能を有す
る情報記録媒体が得られた。
して評価した結果、実施例1と同様の良好な性能を有す
る情報記録媒体が得られた。
(実施例4)
上記実施例1または2,3と同様にして磁性を有する情
報ピットおよび案内溝付きディスク基板6を作製し、さ
らに上記媒体の表面に、アクリル系の紫外線硬化樹脂を
用いてスピン塗布法により保護コート層10を積層し、
第5図に示す磁性を有する情報ピットおよび案内溝付き
ディスク基板6を作製した。
報ピットおよび案内溝付きディスク基板6を作製し、さ
らに上記媒体の表面に、アクリル系の紫外線硬化樹脂を
用いてスピン塗布法により保護コート層10を積層し、
第5図に示す磁性を有する情報ピットおよび案内溝付き
ディスク基板6を作製した。
上記のように作製した磁性を有する情報ピットおよび案
内溝付きディスク基板6を以下に示す条件で評価した。
内溝付きディスク基板6を以下に示す条件で評価した。
なお、用いた記録装置の構成を第5図に示す、記録方式
として浮上型の磁気へラド11を用いた。ディスク回転
数180Orpm、連続照射のレーザ光12のパワーを
6mW、45mmφ位置に周波数4MHzで記録したと
きの再生出力の磁界依存性を調べた。その結果を、第6
図に示す。印加磁界2000 e以上で、キャリアレベ
ルおよびノイズレベル共に一定となった。そしてC/N
比は56dBと従来の手法により作製したディスクと記
録感度および特性ともに何ら相違しなかった。
として浮上型の磁気へラド11を用いた。ディスク回転
数180Orpm、連続照射のレーザ光12のパワーを
6mW、45mmφ位置に周波数4MHzで記録したと
きの再生出力の磁界依存性を調べた。その結果を、第6
図に示す。印加磁界2000 e以上で、キャリアレベ
ルおよびノイズレベル共に一定となった。そしてC/N
比は56dBと従来の手法により作製したディスクと記
録感度および特性ともに何ら相違しなかった。
(実施例5)
実施例1または2,3と同様にして、第7図(a)、(
b)に示すごとく、磁性を有する情報ピットおよび案内
溝付きディスク基板6を作製し、さらに上記媒体表面に
潤滑層13を設けE、混合する磁性粉体として、基板と
平行方向に磁化容易軸を持つγ−Fe、O,を用いた。
b)に示すごとく、磁性を有する情報ピットおよび案内
溝付きディスク基板6を作製し、さらに上記媒体表面に
潤滑層13を設けE、混合する磁性粉体として、基板と
平行方向に磁化容易軸を持つγ−Fe、O,を用いた。
このディスクにギャップ長0.1μmの通常の磁気ヘッ
ド14を用いて記録および再生を行った。なお、磁気デ
ィスク周辺の記録装置の概略の構成を第7図(a)およ
び(b)に示す。本実施例においては、AQやガラスな
どの基板上に、上記の磁気記録媒体層を形成させると同
時に、磁性を有する情報ピットおよび案内溝付きディス
ク基板6を形成した。情報の位置決めは、絞り込んだレ
ーザ光12にて行った。レーザ光12は連続光を基板を
通して、あるいは記録面に直接照射することにより記録
層を温めておき、情報の記録時に磁気ヘッド14に電流
を流して磁界を印加し、磁化の向きを変えることにより
情報の記録を行なった。このようにして記録を行うと、
保磁力の大きな磁性材料を用いることもできるので、記
録した情報の安定性も確保できることになる。さらに、
同一の磁性材料であっても記録媒体の温度が高いので、
小さな磁界であっても十分に記録することができること
から、磁界のスイッチング速度を上げることができ、高
転送レートを確保することができる。また、記録媒体と
磁気ヘッドとの距離を大きくすることができるので、ヘ
ッドクラッシュの機会が少なくなり、さらに磁気ヘッド
14の小型化を果たすことができる。レーザ光12は基
板側〔第7図(a))、および記録膜側〔第7図(b)
〕のいずれの方向から照射しても良い。このようにして
作製したディスクを用いて記録および再生を行ったとこ
ろ再生出力20d Bが得られ、従来の磁気ディスクと
信号的な差異は見られなかった。磁性材料としては高保
磁力の磁性材料でも使用できるので、従来使えなかった
磁性材料、例えばホイスラー合金やガーネット等の保磁
力の大きな磁気記録材料であっても記録材料として有効
に用いることが可能となる。
ド14を用いて記録および再生を行った。なお、磁気デ
ィスク周辺の記録装置の概略の構成を第7図(a)およ
び(b)に示す。本実施例においては、AQやガラスな
どの基板上に、上記の磁気記録媒体層を形成させると同
時に、磁性を有する情報ピットおよび案内溝付きディス
ク基板6を形成した。情報の位置決めは、絞り込んだレ
ーザ光12にて行った。レーザ光12は連続光を基板を
通して、あるいは記録面に直接照射することにより記録
層を温めておき、情報の記録時に磁気ヘッド14に電流
を流して磁界を印加し、磁化の向きを変えることにより
情報の記録を行なった。このようにして記録を行うと、
保磁力の大きな磁性材料を用いることもできるので、記
録した情報の安定性も確保できることになる。さらに、
同一の磁性材料であっても記録媒体の温度が高いので、
小さな磁界であっても十分に記録することができること
から、磁界のスイッチング速度を上げることができ、高
転送レートを確保することができる。また、記録媒体と
磁気ヘッドとの距離を大きくすることができるので、ヘ
ッドクラッシュの機会が少なくなり、さらに磁気ヘッド
14の小型化を果たすことができる。レーザ光12は基
板側〔第7図(a))、および記録膜側〔第7図(b)
〕のいずれの方向から照射しても良い。このようにして
作製したディスクを用いて記録および再生を行ったとこ
ろ再生出力20d Bが得られ、従来の磁気ディスクと
信号的な差異は見られなかった。磁性材料としては高保
磁力の磁性材料でも使用できるので、従来使えなかった
磁性材料、例えばホイスラー合金やガーネット等の保磁
力の大きな磁気記録材料であっても記録材料として有効
に用いることが可能となる。
本実施例においては、基板面と平行方向に磁化容易軸を
有する。いわゆる面内磁化膜を形成した場合であるが、
Ba−フェライトなどの垂直磁気異方性を有する材料を
用いて垂直磁気記録を行っても、上記と同様の効果が得
られることは言うまでもない。また、本実施例において
は、光と熱磁気的性質を利用して記録を行うので、微小
の記録磁区形成が容易であり、従来の磁気ディスクでは
困難とされてきた高密度記録化も容易に達成することが
できた。
有する。いわゆる面内磁化膜を形成した場合であるが、
Ba−フェライトなどの垂直磁気異方性を有する材料を
用いて垂直磁気記録を行っても、上記と同様の効果が得
られることは言うまでもない。また、本実施例において
は、光と熱磁気的性質を利用して記録を行うので、微小
の記録磁区形成が容易であり、従来の磁気ディスクでは
困難とされてきた高密度記録化も容易に達成することが
できた。
(実施例6)
本実施例においては、光記録材料として、光応答性を有
する色素を用いた場合の一例を示す。色素としては、ス
ピロピランを用いた。すなわち、ポリカーボネート樹脂
中に、上記の色素を均一に分散させて、通常用いられる
射出成型機(第4図に示す)にて、記録媒体の表面に、
案内溝および情報ピットを有する光記録材料と一体にな
ったディスク基板を作製した。このディスク基板の射出
成形は、樹脂および色素の酸化劣化を防ぐために窒素雰
囲気中にて行った。このように作製した光ディスクを、
以下の条件にて評価した。すなわち、回転数900 r
/ win、45膿φ位置でIMHz、デユティ50
%パルスで記録したときの再生出力のパワー依存性を調
べた。その結果を第8図に示す。図に示すごとく、第2
高調波が最小となる位置でのC/N比48d Bが得ら
れた。さらに、光の利用率をあげるために光デイスク表
面に300人程0のA息の反射層を設けると、記録感度
は1mWはど低下するが、C/N比は50d Bと好結
果が得られた。
する色素を用いた場合の一例を示す。色素としては、ス
ピロピランを用いた。すなわち、ポリカーボネート樹脂
中に、上記の色素を均一に分散させて、通常用いられる
射出成型機(第4図に示す)にて、記録媒体の表面に、
案内溝および情報ピットを有する光記録材料と一体にな
ったディスク基板を作製した。このディスク基板の射出
成形は、樹脂および色素の酸化劣化を防ぐために窒素雰
囲気中にて行った。このように作製した光ディスクを、
以下の条件にて評価した。すなわち、回転数900 r
/ win、45膿φ位置でIMHz、デユティ50
%パルスで記録したときの再生出力のパワー依存性を調
べた。その結果を第8図に示す。図に示すごとく、第2
高調波が最小となる位置でのC/N比48d Bが得ら
れた。さらに、光の利用率をあげるために光デイスク表
面に300人程0のA息の反射層を設けると、記録感度
は1mWはど低下するが、C/N比は50d Bと好結
果が得られた。
本実施例においては、射出成型法を用いた場合であるが
、上記実施例1〜5と同じように紫外線硬化型樹脂中に
色素を分散させて、ガラス基板やAQ等の基板上にホト
ポリマ法(2P法)またはホトキャスティング法により
、案内溝や情報ピットを形成しても1本実施例と同様の
効果が得られた。また、色素はスピロピランに限定され
ず、他のフォトクロミック材料などを用いても良いこと
は言うまでもない。
、上記実施例1〜5と同じように紫外線硬化型樹脂中に
色素を分散させて、ガラス基板やAQ等の基板上にホト
ポリマ法(2P法)またはホトキャスティング法により
、案内溝や情報ピットを形成しても1本実施例と同様の
効果が得られた。また、色素はスピロピランに限定され
ず、他のフォトクロミック材料などを用いても良いこと
は言うまでもない。
(実施例7)
本実施例は、情報の記録材料として結晶/非晶質問に代
表される相変化を利用して記録を行う光記録材料を用い
て光ディスクを作製した場合の一例を示す。In−8e
−TQ系あるいはGa−Te−8e系の微粉末を常圧で
化学気相成長(CVD)法により作製し、これをアクリ
ル系の紫外線硬化樹脂中に均一に分散させた。この相変
化型の記録材料を分散させた樹脂組成物を用いて、ガラ
ス円板上に凹凸の案内溝と記録材料とが一体化した記録
媒体を形成し、さらにその表面にAQからなる反射膜を
積層して光ディスクとした。
表される相変化を利用して記録を行う光記録材料を用い
て光ディスクを作製した場合の一例を示す。In−8e
−TQ系あるいはGa−Te−8e系の微粉末を常圧で
化学気相成長(CVD)法により作製し、これをアクリ
ル系の紫外線硬化樹脂中に均一に分散させた。この相変
化型の記録材料を分散させた樹脂組成物を用いて、ガラ
ス円板上に凹凸の案内溝と記録材料とが一体化した記録
媒体を形成し、さらにその表面にAQからなる反射膜を
積層して光ディスクとした。
この光ディスクを用い、IMHz、デユティ比50%に
て光ディスクの中周付近(45mφ)に記録したところ
、キャリア対ノイズ比(C/N) 55dBが得られ、
通常の光記録膜を保護膜で挾み込んだ三層構造の光ディ
スクと性能的になんら違いが生じなかった。
て光ディスクの中周付近(45mφ)に記録したところ
、キャリア対ノイズ比(C/N) 55dBが得られ、
通常の光記録膜を保護膜で挾み込んだ三層構造の光ディ
スクと性能的になんら違いが生じなかった。
本実施例においては、相変化型の光記録材料を用いた場
合の一例を挙げたが、Pb−Te−8eに代表される追
記型光記録材料を用いても本実施例と同様の効果がある
ことを確認している。この場合、加熱により急激に膨張
する材料、例えばニトロセルロース等を添加した材料を
用いると、さらに記録感度、C/N比等の光記録特性を
向上させることができる。
合の一例を挙げたが、Pb−Te−8eに代表される追
記型光記録材料を用いても本実施例と同様の効果がある
ことを確認している。この場合、加熱により急激に膨張
する材料、例えばニトロセルロース等を添加した材料を
用いると、さらに記録感度、C/N比等の光記録特性を
向上させることができる。
以上詳細に説明したごとく、本発明によると、基板の作
製と同時に情報記録媒体の形成が可能となるので、(1
)情報記録ディスク作製プロセスが極めて簡素化される
ので製造コストの低減をはかることができ、(2)案内
溝付きディスクの量産化が可能となる。さらに、従来の
ディスクの欠陥として致命的な問題であった記録膜の腐
食といった問題に対しても、樹脂中に含有させる磁性を
持った粉体として、耐食性に優れた金属あるいは酸化物
系の記録材料を用いることにより解決され、耐食性に優
れた信頼性の高い情報記録ディスクを極めて容易に得る
ことができる。
製と同時に情報記録媒体の形成が可能となるので、(1
)情報記録ディスク作製プロセスが極めて簡素化される
ので製造コストの低減をはかることができ、(2)案内
溝付きディスクの量産化が可能となる。さらに、従来の
ディスクの欠陥として致命的な問題であった記録膜の腐
食といった問題に対しても、樹脂中に含有させる磁性を
持った粉体として、耐食性に優れた金属あるいは酸化物
系の記録材料を用いることにより解決され、耐食性に優
れた信頼性の高い情報記録ディスクを極めて容易に得る
ことができる。
また、磁気ディスクにおいては、従来の磁気ヘッドを用
いて記録が不可能であった高保磁力の磁性材料であって
も記録することが可能となり、記録した情報の保持に対
する信頼性の向上がはかられる。また、位置決めにレー
ザ光を用いることにより、微少の記録磁区形成が容易と
なり、困難とされてきた高密度化への対応も容易に達成
されるなどの優れた効果を有するものである。
いて記録が不可能であった高保磁力の磁性材料であって
も記録することが可能となり、記録した情報の保持に対
する信頼性の向上がはかられる。また、位置決めにレー
ザ光を用いることにより、微少の記録磁区形成が容易と
なり、困難とされてきた高密度化への対応も容易に達成
されるなどの優れた効果を有するものである。
第1図(a)、(b)、(c)、(d)は本発明の実施
例1において例示した2P法による情報記録媒体の作製
プロセスを示す説明図、第2図は実施例1において例示
した情報記録媒体の再生出力のパワー依存性を示すグラ
フ、第3図は実施例2において例示したホトキャスト法
による情報記録媒体の作製プロセスを示す説明図、第4
図は実施例3において例示したインジエクシ目ン法によ
る情報記録媒体の作製方法を示す説明図、第5図は実施
例4において例示した情報記録媒体の磁界変調方式によ
る記録方法を示す模式図、第6図は実施例4において例
示した情報記録媒体の再生出力の磁界依存性を示すグラ
フ、第7図(a)、(b)は実施例5において例示した
情報記録媒体の記録方式の構成を示す模式図、第8図は
実施例6において例示した情報記録媒体の再生出力のパ
ワー依存性を示すグラフである。 1・・・ディスク基板 2・・・UV/○、処理3
・・・磁性粉体混合樹脂 4・・・スタンパ5・・・紫
外線 6・・・磁性を有する情報ピットおよび案内溝付きデス
ク基板 7・・・透明な平坦板 8・・・磁性粉体混合アクリル樹脂 9・・・加熱シリンダ 10・・・保護コート層1
1・・・浮上型の磁気ヘッド
例1において例示した2P法による情報記録媒体の作製
プロセスを示す説明図、第2図は実施例1において例示
した情報記録媒体の再生出力のパワー依存性を示すグラ
フ、第3図は実施例2において例示したホトキャスト法
による情報記録媒体の作製プロセスを示す説明図、第4
図は実施例3において例示したインジエクシ目ン法によ
る情報記録媒体の作製方法を示す説明図、第5図は実施
例4において例示した情報記録媒体の磁界変調方式によ
る記録方法を示す模式図、第6図は実施例4において例
示した情報記録媒体の再生出力の磁界依存性を示すグラ
フ、第7図(a)、(b)は実施例5において例示した
情報記録媒体の記録方式の構成を示す模式図、第8図は
実施例6において例示した情報記録媒体の再生出力のパ
ワー依存性を示すグラフである。 1・・・ディスク基板 2・・・UV/○、処理3
・・・磁性粉体混合樹脂 4・・・スタンパ5・・・紫
外線 6・・・磁性を有する情報ピットおよび案内溝付きデス
ク基板 7・・・透明な平坦板 8・・・磁性粉体混合アクリル樹脂 9・・・加熱シリンダ 10・・・保護コート層1
1・・・浮上型の磁気ヘッド
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、光または磁気もしくはこれらの混合技術を用いて情
報の記録再生および位置決めを行う情報記録媒体におい
て、情報記録媒体の基板上に形成する情報ピットおよび
案内溝のうちの一方もしくは両方を、設定の情報記録材
料をほぼ均一に分散させて混合した樹脂組成物によって
構成したことを特徴とする情報記録媒体。 2、特許請求の範囲第1項記載の情報記録媒体において
、情報記録材料を混合した樹脂組成物が磁気記録再生が
可能な磁性材料と樹脂との混合組成物よりなることを特
徴とする情報記録媒体。 3、特許請求の範囲第1項記載の情報記録媒体において
、情報記録材料を混合した樹脂組成物が光磁気記録再生
が可能な光磁気記録材料と樹脂との混合組成物よりなる
ことを特徴とする情報記録媒体。 4、特許請求の範囲第1項記載の情報記録媒体において
、情報記録材料を混合した樹脂組成物が、光応答性を有
する光記録材料と樹脂との混合組成物よりなることを特
徴とする情報記録媒体。 5、特許請求の範囲第1項、第3項または第4項記載の
情報記録媒体において、情報記録材料と樹脂との混合組
成物によって形成した情報ピットおよび案内溝のうちの
いずれか一方もしくは両方を有する基板上に、光反射層
を設けたことを特徴とする情報記録媒体。 6、特許請求の範囲第1項、第2項、第3項または第4
項記載の情報記録媒体において、情報記録材料と樹脂と
の混合組成物によって形成した情報ピットおよび案内溝
のうちのいずれか一方もしくは両方を有する基板上に、
保護膜層または潤滑剤層、もしくは保護膜層と潤滑剤層
を設けたことを特徴とする情報記録媒体。 7、所定の基板上に、情報ピットおよび案内溝のうちの
一方もしくは両方を、設定の情報記録材料と樹脂との混
合組成物によって形成し、光または磁気もしくはこれら
の混合技術を用いて情報の記録再生を行う情報記録媒体
の製造方法であって、上記基板上に、上記情報記録材料
を所定の樹脂組成物中にほぼ均一に分散させて混合した
記録材料混合樹脂組成物の塗料を塗布して未硬化の記録
材料混合樹脂塗膜を形成し、情報ピットおよび案内溝の
うちのいずれか一方または両方のパターンが設けられて
いるスタンパを用いて、上記未硬化の樹脂塗膜面を圧着
して、上記未硬化の樹脂塗膜を硬化処理した後、上記ス
タンパを取り除き、基板上に、設定の情報記録材料によ
って構成される情報ピットおよび案内溝のうちのいずれ
か一方もしくは両方のパターンを転写するホトポリマ法
の工程を含むことを特徴とする情報記録媒体の製造法。 8、特許請求の範囲第7項記載の情報記録媒体の製造法
において、基板上に設定の情報記録材料と樹脂との混合
組成物からなる情報ピットおよび案内溝のうちのいずれ
か一方もしくは両方のパターンを設ける手段が、上記情
報記録材料と樹脂とをほぼ均一に混合した記録材料混合
樹脂組成物を、上記情報ピットおよび案内溝のうちのい
ずれか一方または両方のパターンが設けられている基板
成形用型内に注入して、上記記録材料混合樹脂組成物を
硬化処理した後、離型するホトキャスティング法による
工程を含むことを特徴とする情報記録媒体の製造法。 9、特許請求の範囲第7項記載の情報記録媒体の製造方
法において、基板上に設定の情報記録材料と樹脂との混
合組成物からなる情報ピットおよび案内溝のうちのいず
れか一方もしくは両方のパターンを設ける手段が、上記
情報記録材料と樹脂とをほぼ均一に混合した記録材料混
合樹脂組成物を加熱溶融して、上記情報ピットおよび案
内溝のうちのいずれか一方もしくは両方のパターンが設
けられている基板成形用型内に注入して、上記記録材料
混合樹脂組成物を冷却硬化した後、離型するインジェク
ション法による工程を含むことを特徴とする情報記録媒
体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1007617A JPH02189739A (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 情報記録媒体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1007617A JPH02189739A (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 情報記録媒体およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02189739A true JPH02189739A (ja) | 1990-07-25 |
Family
ID=11670772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1007617A Pending JPH02189739A (ja) | 1989-01-18 | 1989-01-18 | 情報記録媒体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02189739A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0325734A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-04 | Sharp Corp | 光メモリ素子 |
WO2008111387A1 (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Konica Minolta Opto, Inc. | 記録媒体用基板、及び記録媒体用基板の製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53119017A (en) * | 1977-03-28 | 1978-10-18 | Victor Co Of Japan Ltd | Capacity conversion type information recording medium |
JPS56155229A (en) * | 1980-04-30 | 1981-12-01 | Ishikawa Takashi | Manufacture of polyisocyanurate foam |
JPS62246784A (ja) * | 1986-04-21 | 1987-10-27 | Canon Inc | 光記録媒体 |
-
1989
- 1989-01-18 JP JP1007617A patent/JPH02189739A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53119017A (en) * | 1977-03-28 | 1978-10-18 | Victor Co Of Japan Ltd | Capacity conversion type information recording medium |
JPS56155229A (en) * | 1980-04-30 | 1981-12-01 | Ishikawa Takashi | Manufacture of polyisocyanurate foam |
JPS62246784A (ja) * | 1986-04-21 | 1987-10-27 | Canon Inc | 光記録媒体 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0325734A (ja) * | 1989-06-22 | 1991-02-04 | Sharp Corp | 光メモリ素子 |
WO2008111387A1 (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Konica Minolta Opto, Inc. | 記録媒体用基板、及び記録媒体用基板の製造方法 |
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