JPH02189359A - ポリエステル組成物、その製造方法およびそれからなるフィルム - Google Patents

ポリエステル組成物、その製造方法およびそれからなるフィルム

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JPH02189359A
JPH02189359A JP1075289A JP1075289A JPH02189359A JP H02189359 A JPH02189359 A JP H02189359A JP 1075289 A JP1075289 A JP 1075289A JP 1075289 A JP1075289 A JP 1075289A JP H02189359 A JPH02189359 A JP H02189359A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、平均粒径が0.01〜5μmの均一単分散架
橋高分子粒子を含有してなるポリエステル組成物および
その製造方法に関する。
[従来の技術] ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレートは、そ
の優れた物理的、化学的特性を有するため、繊維、フィ
ルム、その他成形品として広く使用されている。しかし
その優れた特性とは逆に、上記成形品を得る成形工程に
おける工程通過性、あるいは製品自体での取り扱いにお
ける滑−り性不良による作業性の悪化、製品価値の低下
といった好ましくないトラブルが発生することも知られ
ている。
これらの問題に対して、ポリエステル中の微粒子を含有
せしめて成形品の表面に適度の凹凸を付与し、成形品の
表面の滑り性を向上させる方法が数多く提案され、その
一部は実用化されている。例えば酸化ケイ素、二酸化チ
タン、炭酸カルシウム、タルり、カオリナイトなどの不
活性無機粒子、あるいはベンゾグアナミン・ホルムアル
デヒド樹脂、ポリテトラフルオルエチレン−ヘキサフル
オルプロピレン共重合体、ポリフェニルエステル樹脂な
どの有機高分子微粒子をポリエステル合成反応系に添加
する方法がある(例えば特開昭55−133431号公
報、特開昭57−125247号公報など)。
しかし、不活性無機粒子を添加する方法は、一般にポリ
エステルとの親和性が悪く、例えばフィルムにした場合
粒子周辺にボイドが生成する。また、往々にして粗大粒
子が混入し、これを除去するために粉砕、分級操作を行
なったとしてもなお粗大粒子の混入は避けきれない。こ
のようにボイドが生成したり、粗大粒子が存在すると、
例えば製版印刷用、マイクロフィルム用等の透明性が要
求されるフィルムにおいては透明性が著しく低下し、コ
ンデンサー用フィルムにおいては電気特性に悪影響を及
ぼす。ざらには磁気テープ用フィルムにおいては電磁変
換特性を低下させたり、ドロップアウトを引き起す原因
となりフィルム品質を損ねてしまう。
一方、有機高分子微粒子を添加する方法は、一般にポリ
エステルとの親和性が良好であるが、耐熱性が劣る。従
ってポリエステル重合時に粒子を添加した場合、軟化し
やすくこれに起因して凝集によるポリマー中の有酸高分
子粒子の分散性不良などの問題が生じる。さらに均一微
細な有機高分子粒子を得るために乳化重合のような方法
で直接骨る方法あるいは懸濁重合で一度数+μ〜数百μ
の大きな粒子をつくり、これを粉砕、分級することによ
って得る方法があるが、前者は粒子製造工程に用いる水
分或いは界面活性剤によって著しくポリエステル合成反
応が疎外され、合成時のハンドリング性が著しく悪い。
後者は粗大粒子の混入などの問題が生じる。
これに対して特公昭45−30213号公報などに開示
されている比較的熱履歴の少ない方法で、溶融状態にあ
るポリマーに粉末状の行別高分子粒子を混合する方法が
あるが、粗大粒子が存在し、分散性は著しく悪い。
近年、透明性の要求されるフィルム、コンデンサー用フ
ィルム、磁気テープ用フィルムなどでより高度な品質が
要求され、易滑性とともにフィルム表面が均一で、ポリ
エステルとの親和性に優れた粒子を含有するフィルムか
望まれている。
そこで、本発明者らは、上記従来使用されている粒子添
加方式の欠点を改良し、待に易滑性とフィルム表面の均
一性、透明性、耐摩耗性等に優れたポリエステルフィル
ムを得るために鋭意検討した結果、ポリエステル中に架
橋高分子粒子が均一単分散しているポリエステルを用い
ることによって本発明の目的を達成できることが判明し
た。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、架橋高分子粒子をポリエステルに容易
に添加することができ、しかも架橋高分子粒子が均一単
分散しているため従来技術では達し得なかった易滑性、
表面均一性、透明性および耐摩耗性に優れたポリエステ
ル組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記した本発明の目的は芳香族ジカルボン酸を主とする
二官能性酸成分と少なくとも一種のグリコール成分より
なるポリエステルが、平均粒径0.01〜5μmの均一
単分散架橋高分子粒子を含有してなるポリエステル組成
物によって達成される。
本発明のポリエステルの二官能性酸成分は、芳香族ジカ
ルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導体を主とする
ものでおり、具体的にはテレフタル酸、2,6−ナフタ
リンジカルボン酸1.2−ビス(クロロフェノキシ)エ
タン−4゜4−ジカルボン酸、そのエステル形成性誘導
体してテレフタル酸ジメチル、2,6−ナフタリンジカ
ルボン酸ジメチル、1,2−ビス(クロロフェノキシ)
エタン−4,4−ジカルボン酸ジメチルなどが挙げられ
、なかでもテレフタル酸もしくはテレフタル酸ジメチル
が好ましい。
また、グリコール成分としてはエチレングリコール、ブ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、1.4−シクロ
ヘキサンジメタツールなどが挙げられ、なかでもエチレ
ングリコールが好ましい。これらジカルボン酸もしくは
そのエステル形成性誘導体およびグリコール成分以外に
他の成分を共重合してもよく、その成分は例えば、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、ポリアルキレングリコール、p−キシリ
レングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタツール
、5−ナトリウムスルホレゾルシンなどのジオール成分
、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸イソフタル酸、2
,6−ナフタリンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸などのジカルボン酸成分、トリメリット酸
、ピロメリット酸などの多官能ジカルボン酸成分、p−
オキシエトキシ安息香酸などのオキシカルボン酸成分な
どが挙げられる。
ジカルボン酸成分がジカルボン酸の場合はグリコールと
エステル化反応後、またジカルボン酸エステルの場合は
グリコールとエステル交換反応後、高温、減圧下にて重
縮合せしめてポリエステルを得る。
また、プレポリマー自身を出発物質として重縮合させる
こともできる。
本発明に用いる架橋高分子粒子としては、−般に分子中
に唯一個の脂肪族の不飽和結合を有するモノビニル化合
物(A>と、架橋剤として分子中に2個以上の脂肪族の
不飽和結合を有する化合物(B)との共重合体が挙げら
れるが、これらに限定されるものではなく不溶、不融の
架橋高分子粒子であれば如何なるものでも良い。
化合物(A)の例としてはスチレン、α−メチルスチレ
ン、フルオロスチレン、ビニルピリンなどの芳香族モノ
ビニル化合物、アクリロニトリル、メタクリレートリル
などのシアン化ビニル化合物、ブチルアクリレート、2
−エチルへキシルアクリレート1、メチルアクリレート
、2−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアク
リレート、N、N’ −ジメチルアミノエチルアクリレ
ートなどのアクリル酸エステルモノマー、ブチルメタク
リレート、2−エチルへキシルメタクリレート、メチル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
、グリシジルメタクリレート、N、N−一ジメチルアミ
ノエチルメタクリレートなどのメタクリル酸エステルモ
ノマー、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタ
コン酸すどのモノまたはジカルボン酸およびジカルボン
酸の酸無水物、アクリルアミド、メタクリルアミドなど
のアミド爪上ツマ−を用いることができる。なかでもス
チレン、α−メチルスチレンおよびp−メチルスチレン
が好ましい。化合物(B)の例としてはジビニルベンゼ
ン化合物、あるいはトリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
あるいはポリエチレングリコールジアクリレート、ポリ
エチレングリコールジメタクリレート、1.3−ブチレ
ングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコ
ールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
トなどの多価アクリレートおよびメタクリレートが挙げ
られる。
以上のうち、特にジどニルベンゼン、エチレングリコー
ルジメタクリレートまたはトリメチロールプロパントリ
メタクリレートを用いることが好ましい。これら化合物
(A)、(B)はそれぞれ2種以上を混合して用いるこ
ともできる。
本発明の架橋高分子粒子の組成として好ましいものを例
示すると、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル−ジビニルベンゼン共重合体、
スチレン−メチルメタクリレート−ジビニルベンゼン共
重合体などが挙げられる。なかでもスチレン−ジビニル
ベンゼン共重合体は耐熱性の点で特に好ましい。
本発明に用いる架橋高分子粒子は易滑性、表面均一性、
透明性などの点から粒子形状が球形状で均一な粒度分布
のものが好ましい。
すなわち、体積形状係数が0.35〜0.52のものが
好ましく、さらには0.45以上のものが好ましい。[
ただし、体積形状係数fは次式で表わされる。f=V/
D”、ここで、■は粒子体積(μm3)、Dは粒子の投
影面にあける最大径(μm)] 本発明の架橋高分子粒子は公知の製造方法によって得ら
れるものを用いることができる。公知の製造方法として
は、以下のような例えば乳化重合による方法がある。
(1)  ソープフリー重合法、すなわち乳化剤を使用
しないか、あるいは極めて少量の乳化剤を用いて重合す
る方法。
(2)  乳化重合に先だって重合系内へ重合体粒子を
添加しておいて乳化重合させるシード重合法。
(3)  単量体成分の一部を乳化重合させ、その重合
系内で残りの単量体を重合させるコアーシェル重合方法
(4)特開昭54−97582号公報、および特開昭5
4−126288号公報に示されているニーゲルスタッ
ト等による重合方法。
<5>  <4>の方法において膨潤助剤を用いない重
合方法。
上記のうち、特に(3)および(4)の方法が均一な粒
度分布を持つ球形状架橋高分子粒子を冑ることができる
ので好ましい。
本発明においてポリエステル中に分散含有させる架橋高
分子粒子の平均粒径は0.01〜5μmとする必要があ
り、より好ましくは0.05〜2μmである。平均粒径
が0.01μm未満ではフィルムした場合滑り性が低下
する。また平均粒径5μmを越えると粗大突起に起因す
るフィルム表面散乱の増加等による透明性の悪化、或い
は耐摩耗性が不良になる。
また、架橋高分子粒子のポリエステルに対する添加量は
好ましくは0.0001〜20重星%であり、より好ま
しくは0.001〜10重量%で、さらに好ましくは0
.01〜5重■%である。
本発明では架橋高分子粒子をポリエステル中に単分散さ
せる必要がおる。本発明でいう単分散とは二次凝集粒子
がほとんどなく、−次粒子としてポリマー中に分散され
ている状態をいう。
すなわち、ポリマーを透過型電子顕微鏡により観察し、
0.01順2の視野当り二次凝集粒子の数が20個以下
が好ましい。より好ましくは15個以下で、さらに好ま
しくは10個以下である。
このようなポリマー中に均一単分散された架橋高分子粒
子を得るには、ベント式成形機においてポリエステルに
架橋高分子粒子の水および/又は沸点150℃以下の有
機化合物スラリーを添加し、加熱減圧下で水および/又
は沸点150’C以下の有機化合物を除去し、溶融混練
することにより得られる。ベント式成形機は少なくとも
1つのベント孔を設けた溶融成形機で、例えば押出成形
機であっても射出成形機であってもよい。水および/又
は沸点150℃以下の有機化合物を除去するためのベン
ト孔の少なくとも1つは減圧下に保持する必要がある。
また、ベント孔の減圧度は100Torr以下に保持す
ることが好ましく、501’−orr以下がより好まし
く、30Horr以下がざらに好ましい。
一方、架橋高分子粒子は水および/又は沸点150℃以
下の有機化合物スラリーとしてポリエステルに添加する
ことが必要である。沸点150°C以下の有機化合物の
例としてはメタノール、エタノールなどのアルコール類
、ベンゼン、トルエンなどの炭化水素化合物、その他と
してエステル類、ケトン類、アミン類などが挙げられる
が、特に制限されない。中でもハンドリング性、除去性
などの観点から水が好ましい。もちろん水および/又は
有機化合物は二種以上の混合溶媒でもよく、その場合水
リッチ系の混合溶媒が好ましい。
また、架橋高分子粒子のスラリー中には、粒子製法上必
要なドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸ナトリウムなどのアニオン系界面活性剤、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリ
コールモノステアレートなどのノニオン系界面活性剤、
ポリビニルアルコール ース 点から好ましい。
ざらに、架橋高分子粒子の水および/又は沸点150℃
以下の有機化合物スラリー濃度は特に制限されないが、
ポリマーに対する水および/又は沸点150’C以下の
有機化合物の添加量は5重量%以上30重量%以下が好
ましい。より好ましくは2重足%以上20重量%以下で
ある。1重量%以下ではポリマー中の分散性が悪化する
傾向にあるので好ましくない。30重量%を越えるとポ
リマーの極限粘度が低下する傾向にあり、好ましくない
本発明の方法を用いればポリエステルに架橋高分子粒子
を高濃度に含有させることができる。
従って架橋高分子粒子を高濃度に含有したポリエステル
を製造し、実質的に粒子を含まないポリエステルで希釈
して使用することもできる。
本発明では、架橋高分子粒子を水および/又は沸点15
0℃以下の有機化合物スラリーの状態でポリエステルに
添加、混合することが可能である。従ってポリエステル
合成反応時添加の場合の問題である水分或いは界面活性
剤の悪影響を回避でき、作業性が良好となる。ざらに、
比較的耐熱性の悪い架橋高分子粒子でもポリエステルに
混合できる。得られたポリマー中の架橋高分子粒子は均
一単分散しており、従って延伸フィルムにした場合には
均一な凹凸表面が得られ、架橋高分子粒子はポリエステ
ルとの親和性が良いので、易滑性、透明性および耐摩耗
性を兼備したフィルムが得られる。
さらに、本発明のポリエステルにはポリエステルの製造
時に通常用いられるリチウム、ナトリウム、カルシウム
、マグネシウム、マンガン、亜鉛、アンチモン、ゲルマ
ニウム、チタン等の化合物の金属化合物触媒、着色防止
剤としてのリン化合物、架橋高分子粒子以外の不活性粒
子等を含んでいてもよい。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明の詳細な説明する。なお、
得られたポリエステルの各特性値測定は次の方法に従っ
て行なった。
(A)  粒子の粒径 平均粒径は粒子の電子顕微鏡写真によって測定した50
体積%の点にあたる粒子等両法直径により求めた。等両
法直径とは粒子と同じ体積を有する球の直径である。
(B>  ポリマーの極限粘度 O−クロロフェノールを溶媒として25℃にて測定した
(C)  ポリマー中の粒子分散状態 ポリマーを超薄膜作成装置によって0゜3μ前後の超薄
切片にしたのち、透過型電子顕微鏡によりポリマー中の
粒子の分散状態を観察し、0.01m2の視野当りの二
次凝集粒子の数をカウントした。
(D)  フィルム特性 (1)  表面粗さRa(μm) J l5−8−0601に隼じて、触針式表面粗さ計を
用いて測定した(カットオフ値0.08m、測定長4 
try )。
(2)  滑り性(μにおよびμs、μd)(a)μに フィルムを1/2インチにスリット し、テープ走行性試験機TBT−30 0型((株)横浜システム研究新製) を使用し、20℃、60%RH雰囲気 で走行させ、初期のμkを下記の式よ り求めた。
μに=0.73.310(1(TI/T2)ここでT2
は入側張力、T1は出側 張力である。ガイド径は6順φでおり、ガイド材質は5
US27 (表面粗度0゜2S)、巻き付は角は180
°、走行 速度は3.3ca1秒である。
上記μkが0.35以下であるもの が滑り性良好である。ここで、μkが 0.35はフィルム加工時または、製 品としたときの滑り性が極端に悪くな るかどうかの臨界の値でおる。
(b)μS、μd ASTM−D−1894B−63に 従い、スリップテスターを用いて静摩 擦係数(μS)ならびに動摩擦係数 (μd)を測定した。
(2)  フィルムへイズ As丁M−Dl 003−52に従 って測定した。
尚、滑り性(μs):0.8以下 でかつフィルムへイズ二0.6%以 下が本発明の目的を達成する値であ る。
(3)  耐摩耗性 テープ走行性試験機T B T −300((株)横浜
システム研究新製) を使用し、25℃、50RHの雰囲 気で1000回繰り返し走行させた 後、ガイド部に付着した白色の削れ 粉(白rA>を目視にて判定する。
ここで、ガイド径は8簡φであり、 ガイド材質は5US27 (表面粗度 0.2S)、巻き付は角は180゜ テープ走行速度は3.3cm/秒であ る。評価基準は次のとおりである。
◎:白粉発生量が非常に少なく、目 的を達成する。
Q:白粉発生量が少なく、目的を達 成する。
△:白粉発生量がやや多く、目的を 達成しない。
X:白粉発生量が非常に多く、目的 を達成しない。
実施例1 水分0.4fflffi%を含有する極限粘度0.61
5の未乾燥ポリエチレンテレフタレートチップをベント
タイプ2軸押出機を使用して該ポリマーデツプを溶融状
態とし、最終的なポリマー中の含有量を0.5@ffi
%となるように平均粒径0.3μmのスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体粒子(体積形状係数0.51)の水
スラリー(対ポリマー分率2型但%)を添7JOLだ。
ベントロを10TOr rの真空度に保持し樹脂1[2
80°Cで溶融押出してスチレン−ジビニルベンゼン共
重合体粒子含有ポリエチレンテレフタレートを得た。得
られたポリマーの極限粘度は0.600で極限粘度の低
下が著しく少ないポリマーが得られた。ポリマーを透過
型電子顕微鏡によって観察した結果、0.01m2の視
野当り二次凝集の数が5個でほぼ単分散状態で存在した
該ポリマーを290 ’Cで溶融押し出しし、静電印加
キャスト法を用いて表面温度30℃のキャスティングド
ラムに巻き付けて冷却固化し、厚さ約150μmの未延
伸フィルムを得た。この未延伸フィルムを90℃で縦方
向に3.4倍、100℃で横方向に3.6倍延伸した。
その後、210℃で熱固定し、厚さ15μmの二軸延伸
フィルムを得た。該フィルム特性を評価した結果、平担
性、滑り性、耐削れ性ともに良好であった(表1)。
実施例2〜4、比較実施例1 含有する架橋高分子粒子くいずれも体積形状係数が0.
51)の粒子組成、平均粒径を変えて実施例1と同様に
ベント式押出機を用いてポリエチレンテレフタレートを
得た。ポリマー中の粒子分散状態は二次凝集が少なく、
はぼ単分散状態で存在した。該ポリマーを実施例1と同
様に二軸配向フィルムとした。含有する架橋高分子粒子
の粒子組成、平均粒径が本願発明の範囲内であるものは
フィルムにした場合、平担性、滑り性、耐削れ性ともに
優れていた(実施例2〜4)。
しかし架橋高分子粒子の平均粒径が本願発明外である場
合はフィルムにした場合、平担性、滑り性、耐削れ性を
ともに満足させることはできなかった(比較実施例1)
比較実施例2 テレフタル酸ジメチル100’lZi部とエチレングリ
コール70@量部から酢酸カルシウム0゜09重量部を
触媒として常法により、エステル交換反応を行なった。
生成物に三酸化アンチモン0.03重量部、リン酸トリ
メチル0.3ffl量部、乳化重合により製造した平均
粒径0.3μmのスチレン−ジビニルベンゼン共重合体
粒子の水−エチレングリコールスラリ−(5重塁%a度
)を添加した。しかしながら添加時の発泡のため粒子と
して0.5重量部添加することはできなかった。
比較実施例3 比較実施例2と同様に、エステル交換反応を行ない、生
成物に三酸化アンチモン0.03ffl伍部、リン酸ト
リメチル0.3@1部および平均粒径0.3μmのスチ
レン−ジビニルベンゼン共重合体粒子粉末0.51Jn
部を加えて常法により重合して極限粘度0.613、軟
化点260.1℃のポリエチレンテレフタレー1〜を得
た。ポリマー中の粒子分散状態は非常に悪く、はとんど
の粒子が凝集していた。得られたポリマーを実施例1と
同じ方法で二軸配向フィルムとした。得られたフィルム
の表面は粗大突起が多く、滑り性、耐削れ性ともに満足
することはできなかった。
実施例5 ベント押出機を用い、実施例1と同じ方法で平均粒径0
.6μmのスチレン−ジビニルベンゼン共重合体粒子を
2重量%含有するポリエチレンテレフタレートを得た。
ポリマーを透過型電子顕微鏡によって観察した結果、0
.01mnfの視野当り二次凝集の数が10個でほぼ単
分散状態で存在した。得られたポリマーをスチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体粒子が0.05重量%含有する
ように粒子を含有していないポリマーを用いて調整し、
該ポリマーから実施例1と同様にして二軸配向フィルム
を得た。該フィルム特性を評価した結果、透明性、滑り
性ともに優れていた。
実施例6.7 比較実施例4 含有する架橋高分子粒子(いずれも体積形状係数が0.
51)の粒子組成、平均粒径を変えて実施例5と同様に
2重量%含有するポリエチレンテレフタレートを得た。
ポリマー中の粒子分散状態は二次凝集が少なく、はぼ単
分散状態で存在した。該ポリマーから実施例5と同様に
して二軸配向フィルムを得た。含有する架橋高分子粒子
の粒子組成、平均粒径が本発明の範囲内であるものはフ
ィルムにした場合、透明性、滑り性ともに優れていた(
実施例6.7)。
しかし架橋高分子粒子の平均粒径が本発明外である場合
はフィルムにした場合、透明性、滑り性をともに満足さ
せることはできなかった(比較実施例4)。
比較実施例5 架橋高分子粒子として平均粒径0.6μmのスチレン−
ジビニルベンゼン共重合体粒子を用いた以外は比較実施
例3と同様の方法で2小川%含有したポリエチレンテレ
フタレートを1qた。
ポリマー中の粒子分散状態は非常に悪く、はとんどの粒
子が凝集していた。得られたポリマーを実施例5と同じ
方法で二軸配向フィルムとした。フィルム特性を評価し
た結果、透明性、滑り性ともに満足することはできなか
った。
比較実施例6 極限粘度0.620のポリエチレンテレフタレートを減
圧下180℃の温度で乾燥した。該チップと平均粒径0
.8μmのスチレン−ジビニルベンゼン共重合体粒子粉
末をエクストルーダを用いて2重量%配合し、スチレン
−ジビニルベンゼン共重合体粒子含有ポリエチレンテレ
フタレートを得た。ポリマー中の粒子分散状態は非常に
悪く、はとんどの粒子が凝集していた。
得られたポリマーを実施例5と同じ方法で二軸配向フィ
ルムとした。得られたフィルムの表面は粗大粒子が多く
、透明性、滑り性をともに満足させることはできなかっ
た。
(以下余白) [発明の効果J 本発明のポリエステル組成物はポリマー中で均一単分散
の架橋高分子粒子を含有しているので次のような優れた
効果が発揮される。
(1)  本発明では架橋高分子粒子を水および/又は
沸点150℃以下の有機化合物スラリーの状態でポリエ
ステルに添加混合することが可能で、均一単分散の架橋
高分子含有ポリエステルが容易に得られる。従って、ポ
リエステル合成反応時に添加した際の水分或いは界面活
性剤等の悪影響を回避でき、作業性が著しく良好となる
。ざらにフィルムとする場合、溶融成形過程でフィルタ
ーの目詰りがなく、かつ粗大粒子によるフィルターの膜
破れがない。
(2)  本発明では架橋高分子粒子がポリエステル中
で均一単分散しているため、延伸フィルムにした場合、
均一な凹凸表面が得られ、また架橋高分子粒子はポリエ
ステルとの親和性が良いので、易滑性、透明性、耐摩耗
性に優れている。かかるフィルムは磁気テープ用途、写
真、製版用途、コンデンサー用途等に好適である。
特許出願人 東 し 株 式 会 社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族ジカルボン酸を主とする二官能性酸成分と
    少なくとも一種のグリコール成分よりなるポリエステル
    が、平均粒径0.01〜5μmの均一単分散架橋高分子
    粒子を含有してなるポリエステル組成物。
  2. (2)ベント式成形機において、ポリエステルに架橋高
    分子粒子の水および/又は沸点150℃以下の有機化合
    物スラリーを添加することを特徴とするポリエステル組
    成物の製造方法。
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