JPH0218155Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は溝蓋締着装置に関するもので、たと
えば、図示のように溝蓋を締着するものである。

従来の技術 従来、この種の溝蓋締着装置はボルトとナツト
で締着していた。

考案が解決しようとする問題点 上記した従来の技術ではボルトとナツトで溝蓋
を締着するため、ボルトのねじ部の損傷やサビ付
きなどの欠陥およびナツトを締め付ける手間など
による問題点があり、その改良の要があつた。

問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決する手段としてコイル状の
ばね部を主体とする締着部材を案出することで、
その要旨は側溝の上縁に垂設される締着用ピンの
上端には一対の係合鈎部を形成するとともに、前
記側溝の上部を覆蓋する溝蓋には前記締着用ピン
を挿入するための遊孔を貫設する一方、係合用の
直線部とコイル状のばね部よりなる締着部材を前
記締着用ピンに係合して前記溝蓋を締着すること
である。

作 用 側溝１の上縁２に垂設した締着用ピン３に対し
溝蓋５の遊孔６を挿通して前記側溝１の上部を覆
蓋してから締着部材９の直線部７をボツクススパ
ナでばね部８を圧縮しつつ若干回動して締着用ピ
ン３の係合鈎部４，４に係合すると、前記溝蓋５
が締着される。

実施例 以下、本考案の一実施例を図面にしたがつて説
明する。

始め、本例の要部をすると、側溝１の上縁２に
垂設される締着用ピン３の上端には一対の係合鈎
部４，４を形成するとともに、前記側溝１の上部
を覆蓋する溝蓋５には前記締着用ピン３を挿入す
るための遊孔６を貫設する一方、係合用の直線部
７とコイル状のばね部８よりなる締着部材９を前
記締着用ピン３に係合して前記溝蓋５を締着する
ものである。そして、上記した部材の実施態様を
具体的に詳記すると、本例では前記上縁２上には
断面アングル状の補強部材１０が固着され、その
水平片１０ａ上には溝蓋５の縁部５ａが載置され
るとともに、この縁部５ａには前記遊孔６が貫設
され、また、前記締着用ピン３は前記水平片１０
ａ上の適所に溶着されていて、前記溝蓋５の遊孔
６に挿入されるものであるが、第１図の実施例で
はゴム材などよりなるパツキン１１を前記水平片
１０ａと溝蓋５の縁部５ａの間に介装し、また、
第２図に示すように締着用ピン３上端の係合鈎部
３には締着部材９の直線部７を挿入するための案
内溝１２が凹設されている。なお、図示の案内溝
１２は丸孔の残部となる一対の円弧部１３，１３
と、両円弧部１３，１３の両側より外方へそれぞ
れ拡開されるテーパー部１４，１４よりなる。

１５は係合孔で、案内溝１２の底面部１２ａに
接し、かつ同溝１２に直交されていて、締着部材
９の直線部７が係入され、１６，１６は係合鈎部
３の鈎部で、第３図に示すように右肩部から斜状
の曲面で前記係合孔１５に至り、さらに同孔１５
の底部から水平状に欠除されてなる。このため、
前記締着部材９の直線部７を、ボツクススパナＢ
で前記鈎部１６の曲面に沿つて直線部７を約90度
回動すると、溝蓋５の縁部５ａを締着部材９で締
着することができる。

ばね部８を主体とする締着部材９の直線部７は
第４図に示すようにばね部８の直径上をとおり、
小曲部７ａで水平状に張架されている。さらに、
前記ボツクススパナＢは、第５図に示すようにボ
ツクス部１７の口縁部１７ａに凹設された切欠部
１８，１８により前記直線部７を係合して前記締
着部材９を回動することができる。

考案の効果 本考案は実用新案登録請求の範囲に記載された
構成を要旨とし、その構成により前記作用を示す
ことにより、溝蓋５を締着部材９で簡単に締着し
うる特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は溝蓋の締着状態を示す側断面図、第２
図は締着部材の係合鈎部を示す平面図、第３図は
その側面図、第４図は締着部材の側面図、第５図
は、その平面図、第６図はボツクススパナの斜視
図である。 ３は締着用ピン、４は係合鈎部、５は溝蓋、９
は締着部材、Ｂはボツクススパナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側溝１の上縁２に垂設される締着用ピン３の上
   端には一対の係合鈎部４，４を形成するととも
   に、前記側溝１の上部を覆蓋する溝蓋５には前記
   締着用ピン３を挿入するための遊孔６を貫設する
   一方、係合用の直線部７とコイル状のばね部８よ
   りなる締着部材９を前記締着用ピン３に係合して
   前記溝蓋５を締着する構成にしたことを特徴とす
   る溝蓋締着装置。