JPH02180716A - 高温超伝導薄膜の製造方法 - Google Patents

高温超伝導薄膜の製造方法

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JPH02180716A
JPH02180716A JP1080723A JP8072389A JPH02180716A JP H02180716 A JPH02180716 A JP H02180716A JP 1080723 A JP1080723 A JP 1080723A JP 8072389 A JP8072389 A JP 8072389A JP H02180716 A JPH02180716 A JP H02180716A
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superconducting thin
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Toshimasa Umezawa
俊匡 梅沢
Yasushi Tono
靖 東野
Katsuo Mizobuchi
溝渕 勝男
Takahiro Takahashi
孝弘 高橋
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はTl<タリウム)系超伝導薄膜の製造方法の改
善に関するものである。
〈従来の技術〉 Tl、Ba、Ca、Cu、0から構成されるTl系化合
物は現在確認されている安定した酸化物超伝導体の中で
は超伝導臨界温度が絶対温度125にと最も高いことが
知られている。
従来は上記化合物をターゲット材として用い。
スパッタによりMgOの基板上に薄膜を形成し。
その基板を高温熱処理(以下、アニールという)するこ
とにより超伝導性を得ている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、Tfは非常に毒性が高く、Tlを含むタ
ーゲット材をスパッタにより着膜した場合、スパッタ装
置内(真空室や排気系等)が汚染され1作業上危険を伴
うという問題があった。また、スパッタしたままの状態
では結晶構造が乱れているので超伝導性を有していない
、結晶構造を整えるためにはアニールをする必要がある
が、アニールするために基板を900℃程度に加熱する
とTlが蒸発してしまい、十分な超伝導性を得るのは離
しいという問題があった。
本発明は上記従来技術の課題を解決するために成された
もので、スパッタによる薄膜形成はTlを含まない化合
物で行い、アニールをTl蒸気中で行うことによりスパ
ッタによる装置内部の汚染を防止すると共に十分な超伝
導性を有する高温超伝導薄膜の製造方法を提供すること
を目的とする。
く課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための本発明の構成は、Tlを含ま
ないBa、Ca、Cu、Oからなる化合物のターゲット
材を用いて単結晶基板上に薄膜を形成し、前記薄膜を形
成した単結晶基板をTll雰囲気中で熱処理することに
より、前記薄膜中にTlを拡散させたことを特徴とする
ものであり、単結晶基板としてM g O(100) 
、 S r T i O3(100) 、 S r T
 I O3(110)を用いた事を特徴とするものであ
る。
〈実施例〉 本発明の一実施例について説明する。
本実施例ではマグネトロンスパッタ法によりTlを含ま
ない化合物を基板へ着膜した。
スパッタ条件は次の通りである。
容器中のA r / 02ガス分圧比 ;2/1スパツ
タガス圧力 ;30mTOll ターゲット材   ・ Ba2 Ca2 Cu30x 基板材質  :単結晶MgO(100);単結晶SrT
iO3(100) :単結晶5rTiO:+  (110)RF電力   
   ;200W 基板加熱     1200〜300℃スパッタ時間 
  ;1時間 次に薄膜をスパッタした基板を第1図に断面図で示す熱
処理装置を用いてアニールを行った4図において、1は
石英管であり、2は石英管を巻き回して形成された加熱
装置である。3a、3bはアルミナからなるボートであ
り、第2図の斜視図に示すように上下に分割され9重ね
た状態で縁部に形成された溝等により内部との気体の流
通が行われるように形成されている(流通溝は図では省
略)、4は薄膜が形成されたMgO基板、5は金属71
Fまたは酸化Tlであり、これらはアルミナボートの中
に配置される。6は石英管の中に配置されたアルミナか
らなるキャップであり、気体の流通が可能なように形成
されている。なお、このキャップはアルミナボートの上
流側および下流側の2箇所に設けても良い、矢印は02
の流通方向を示している。
アニールはMgO(100)の基板については第3図に
示す条件により行った。即ち、120分で905℃まで
昇温し、10分間保持後、180分で300℃まで降温
して徐冷する。上記アニールによりアルミナボート中の
Tlが蒸発し、その蒸発したTlが基板表面に形成され
た薄膜中に拡散する。アニールは酸素流量0.2mf/
minの雰囲気中で行った。なお、キャップ6は蒸発し
たTlをより長く石英管1内に滞留させてTlの雰囲気
を高めるために寄与する。
上記の様なアニール装置はスパッタ装置の様にクリーン
ルームに配置する必要がなく、毒性のあるTl蒸気の処
理も比較的容易である。
第4図は上記方法により作製した超伝導薄膜の温度と抵
抗の関係を示すものである0図によれば臨界温度は10
8にであり、液体窒素温度(77K)を31に上回って
いることが分る。なお、臨界温度の測定は超伝導薄膜に
銀ペーストを用いて電極を取出し液体ヘリウム中に配置
して4端子法により温度−抵抗測定を行った。また1本
発明の製造方法により複数回同様の超伝導薄膜を作製し
温度−抵抗測定を行ったが臨界温度の再現性は良好であ
った。
第5図は作製した超伝導薄膜のX線回折データを示すも
のである0図によればBa2Ca2 Cu30xの薄膜
をTl!雰囲気中でアニールすることによりTit B
a2 Cal Cu20x結晶が形成されていることが
分る(図中の002.004などは結晶格子の指数を表
わしている。また、Tl系高温超伝導物質ではこのよう
にC軸が30A前後のものはT12 Ba2 Ca、C
u20x結晶が形成されていると報告されている・・・
例えば1988年6月13日発行フィジカルレピューレ
ターズ。
Vol、60  No、24  IBM  リサーチセ
ンター 3.3.p、Parkin他、なお、この結晶
は基板面に対しa軸が垂直に配向しており、a軸の長さ
は29.3A、a、b軸の長さは5.4人であった。
第6図は基板としてS r T 5. Os  (10
0)および5rTiOコ (110)を用い、上記と同
様の装置とスパッタ条件でTlを含まないBa、Ca、
Cu、Oからなるターゲット材をスパッタした後のアニ
ール条件を示すものである。即ち、昇温および保持時間
は同様であるが905℃から300℃までの降温条件を
60分とMgOの場合の3倍の早さとしている。
第7図は上記条件で製造したSrTiO3(100)の
、第8図はS r T i O3(110)の基板表面
のX線解析データを示すものである。第7図は弱い(1
10)ピークと強い(220)ピークが現れており、こ
の事はa軸が基板面に平行に配向し結晶格子が<110
>方向に配向してしている事を示している。また、第8
図では弱い(0010)ピークと強い(200>ピーク
が現れており、このことはa、C軸配向となり、しかも
a軸の方がa軸より多く配向している事を示している。
更にC軸配向のみを第5図のMgo基板の場合と第8図
のものを比較すると001 <1=2゜4.6等を指す
)のピークの数が少なくなっている事からC軸配向成分
が少なくなっている事が推測される。この様に<110
>方向に配向させたり、a軸の方がa軸より多く配向さ
せる事により臨界電流(JC)を小さくしたり局所的に
粒界の数を減らしたり1粒と粒との結合状態を変える事
が出来る。この事は1例えばこの薄膜を用いてスクイド
(SQUID)等で粒界ジョセフソン結合を作成する様
な場合に適している。
なお、SrTiO3<too)の場合のTcは98 K
 、 S r T L O3(110)の場合のTcは
90にであった。
なお1本実施例においては薄膜をマグネトロンスパッタ
法を用いて作製したが、薄膜形成装置の種類は任意であ
る。また、アニールの条件を具体的数値で示したが本実
施例に限るものではなく。
より良好な値を得るために適宜変更可能である。
また、酸化化合物の構成はBa2 Ca2 Cu、0×
に限ることなく他の組成でも良い。
また1本実施例ではゴ!を含まない薄膜を形成後T f
拡散を行う工程をそれぞれ一工程で終了したが、この場
合]゛!は表面の掻く浅い部分にしか拡散しない、用途
に応じてTl!拡散を行った基板の上に更にTlを含ま
ない薄膜をスパッタし、その上に更にTlを拡散するこ
とも可能である。この場合、基板にはすでにTlが含ま
れているがTlは300℃程度では蒸発しないので汚染
の危険性はない。
〈発明の効果〉 以上、実施例とともに具体的に説明したよ、うに本発明
によれば、スパッタによる薄膜形成はTlを含まない化
合物で行い、アニールをTl蒸気中で行うことによりT
lをBa−Ca−Cu−0薄膜に拡散させる様にしたの
でスパッタによる装置内部の汚染を防止すると共に十分
な超伝導性を有する高温超伝導薄膜を得ることが出来る
。また。
基板の種類を変える事により種々の配向性向を持つ薄膜
を形成する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図はアニール装置の一実施例を示す図、第2図は基
板とTlを収納するボートを示す斜視図。 第3図、第6図はアニールの温度条件を示す図。 第4図は薄膜の温度と抵抗の関係を示す図、第5図、第
7図、第8図は超伝導薄膜のX線回折データを示す図で
ある。 J・・・石英管、2・・・加熱装置、3a、3b・・・
アルミナボート、4・・・基板、5・・・Tl金金属た
は酸化第 図 第 図 ×Rの人身1角(2e) 第 図 第 図 (2θ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Tlを含まないBa、Ca、Cu、Oからなる化
    合物のターゲット材を用いて単結晶基板上に薄膜を形成
    し、前記薄膜を形成した単結晶基板をTl雰囲気中で熱
    処理することにより、前記薄膜中にTlを拡散させたこ
    とを特徴とする高温超伝導薄膜の製造方法。
  2. (2)前記単結晶基板としてMgO(100)を用いた
    事を特徴とする請求項(1)記載の高温超伝導薄膜の製
    造方法。
  3. (3)前記単結晶基板としてSrTiO_3(100)
    またはSrTiO_3(110)を用いたことを特徴と
    する請求項(1)記載の高温超伝導薄膜の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5306698A (en) * 1991-10-10 1994-04-26 International Business Machines Corporation Methods for producing Tl2 Ca2 Ba2 Cu3 oxide superconductors

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
FORMAION OF TL-CA-BA-CU-O FILMS BY DIFFUSION OF TI INTO RF-SPUTTERD CA-BA-CU-O=1988 *
SUPERCONDUCTING TL-BA-CA-CU-O FILMS BY SPUTTERING=1988 *

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