JPH0217901Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は書類等を整理して綴じ込むためのフア
イルに関する。

（従来の技術） 従来、この種のフアイルとして、例えば背部の
左右に折曲部を介して延長した主板の内面側に、
前記折曲部を除く三周縁に沿つて互いに嵌合関係
にある枠片を夫々立設せしめ、更に一方の主板内
面の枠片寄りに、紙挟み具を取付けた構造の綴込
具は実開昭50−11641号公報などによつて公知と
なつている。

（考案が解決しようとする問題点） 然しながら、この構造のものは紙挟め具が背板
に直接且つ内向きに止着される構成となつている
のでこれに銜止した紙片を枠片の外側に捲り返す
などの用法を行うときにはこの捲り返しの方向が
紙片の銜込方向と逆の状態に保持されるので使い
勝手が悪いのみならず一旦捲り返した紙葉が反転
して旧状に戻り易く、また紙挟み具の背板への取
付作業自体もこれを枠片寄りの個所で行う関係で
必ずしも簡易ではないという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は所要幅の背表紙体を挟んで表表紙体と
裏表紙体が擺動自在に連設され、表表紙体及び裏
表紙体の夫々の内面側の側縁部及び上下縁部に沿
つて枠壁が立設され、表表紙体若しくは裏表紙体
の側縁部の枠壁の下辺部には被フアイル体の綴込
装置を備えた支持板がヒンジを介して起伏自在に
連設されて成るフアイル提供することによつてこ
のような問題点を解決しようとするものである。

（実施例） 図は本考案の実施例を示すもので、本体はまず
合成樹脂製もしくは紙製の薄板が第４図の展開図
の如く裁断される。ここで一点鎖線は筋押し線か
ら成る折曲線９を示す。折曲線９の折り込みによ
つて表表紙体２及び裏表紙体３の外縁部に枠壁４
が薄板を２枚重合した構造として起立され糊代１
０が表表紙体２及び裏表紙体３に高周波溶着され
て固定される。両側辺部の枠壁４の上下辺に突設
された舌片１１は表表紙体２及び裏表紙体３の上
下辺部の枠壁４の重合部の間に差し込まれる。表
表紙体２の側辺に位置する枠壁４ａには糊代１０
の更に外方にヒンジ７を介して支持板６が延設さ
れこの支持板６には綴込装置５の取付孔１２が設
けられている。綴込装置としては図示したような
レター式の綴込具の他にあらゆる形式の綴込具を
用いることもできる。例えば簡単な綴紐から綴ピ
ン、押し板式クリツプ、更にフアスナー等も可能
であり、その他公知のパイプ式フアイリング装置
やＺ式フアイリング装置等も採用可能である。支
持板６のヒンジ７には折曲しやすくするように所
要間隔ごとに透孔１３が設けられている。

（考案の作用及び効果） 本考案は叙上の通りであるので綴込装置に紙葉
等をフアイルし全体を閉じてケース状としこれを
収納若しくは携帯するなどの用法に供することが
できるは勿論であるが、特に本考案においては綴
込装置を表表紙体若しくは裏表紙体の側辺部の枠
壁の下辺部にヒンジを介して起伏自在に連設した
支持板に止着するようにしたので、これにフアイ
ルした紙葉などを枠壁の外側に捲り返すような場
合は支持板が綴込装置と共に上傾してこの捲り返
し作業に何等の抵抗感をも与えることがないのみ
ならず一旦捲り返された紙葉はこれによつて旧状
に捲り戻るなどの傾向を完全に解消されるもので
あり、更に上記の綴込装置は本体の第４図に示す
ような展開時にこれをその支持板に取付けるとい
う工程をとることによつてその表表紙体若しくは
裏表紙体内面の枠壁寄りの個所への止着を簡単に
行うことができるものであつてこれらによつて本
考案は前記の目的を充分に達成することができる
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すもので、第１図は本
体開展状態の斜視図、第２図は第１図状態に於け
る横断面図、第３図は本体閉合状態の斜視図、第
４図は本体の展開図である。 １……背表紙体、２……表表紙体、３……裏表
紙体、４……枠壁、４ａ……表表紙体側縁部の枠
壁、５……綴込装置、６……支持板、７……ヒン
ジ、８……フアイル、９……折曲線、１０……糊
代、１１……舌片、１２……取付孔、１３……透
孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要幅の背表紙体を挟んで表表紙体と裏表紙体
   が擺動自在に連設され、表表紙体及び裏表紙体の
   夫々の内面側の側縁部及び上下縁部に沿つて枠壁
   が立設され、表表紙体若しくは裏表紙体の側縁部
   の枠壁の下辺部には被フアイル体の綴込装置を備
   えた支持板がヒンジを介して起伏自在に連設され
   て成るフアイル。