JPS6028635Y2 - バインダ−ノ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は書簡、伝票、パンフレット、写真などの書類や
資料を保管する収納部を備えたバインダーノートの改良
に関する。

従来のバインダーノートは厚紙の表紙の間に多数の紙葉
を挾んだ構成であるため、書簡、伝票、パンフレット、
写真などの書類や資料を携帯する場合には、書類や資料
を唯単に紙葉間に挾むか、別途のカバン、紙袋などに収
容するかしていた。

したがって、バインダーノートに書類や資料を挾んで携
帯する場合には、書類や資料が抜は落ちてしまう恐れが
あり、携帯に細心の注意が必要である。

また、カバン、紙袋などに書類や資料を直接収納して携
帯する場合には書類や資料が折れ曲ってしまう欠点があ
った。

本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、書簡、伝票
、パンフレット、写真などの書類や資料を携帯する際、
これらを紛失させたり、折り曲げてしまうことなく、確
実に保管するようにした収納部を表紙に一体に備えると
共に、この収納部を備えた表紙を一枚の矩形状の基紙よ
り形成するようにして材料の節減を計るようにしたバイ
ンダーノートを提供するもので、その要旨とするところ
は背部形成部の左右両側に連設された表紙形成部と、こ
の表紙形成部および背部形成部の上下端に連設された台
形状の収納部形成部とよりなり、この上下の収納部形成
部はこれを折り曲げて前記表紙形成部に重ねることによ
り、該表紙形成部の縦方向をほぼ覆う大きさに形成され
、かつ前記収納部形成部を折り曲げて前記背部形成部に
対応する位置に紙葉の綴じ具を固着することにより収納
部形成部と表紙形成部の裏面との間に収納部を形成した
ことを特徴とするバインダーノートにある。

以下、本考案を図面を参照して詳細に説明する。

第１図は本考案のバインダーノートを形成するための基
紙の平面図、第２図は本考案のバインダーノートの綴じ
具を取り外した展開図、第３図は収納部を示すために一
方の蓋片を展開した状態を示す正面図である。

第１図乃至第３図において、１はバインダーノートにし
て、これは背部２の左右両側に表紙３および表紙４を連
設すると共に、この背部２の裏面に紙葉５を綴じ込む綴
じ具６を固着したもので、表紙３，４の裏面には書簡、
伝票、パンフレット、写真などの書類や資料を収納する
収納部７、この収納部７を閉じる蓋片８およびこの蓋片
８を係合するスリット９が、それぞれ形成されている。

しかして、前記バインダーノート１は第１図に示す矩形
状の基紙１１を第２図に示すように切断したバインダー
ノート用紙を折り曲げて形成するものである。

そのために、前記基紙１１はその一方の対角線上のほぼ
中央に背部形成部１２を配設し、この背部形成部１２の
左右両側に表紙形成部１３．１４を形成部この表紙形成
部１３，１４の外側、すなわち他方の対角線の両コーナ
部分を利用して蓋片形成部１８．１８を形成し、また前
記背部形成部１２と表紙形成部１３，１４の上下部分、
すなわち一方の対角線方向に台形状の収納部形成部１７
，１７を形成する。

なお、この一方の対角線の両コーナ１９，１９および収
納部形成部１７，１７と蓋片形成部１８．１８とに挾ま
れた三角形部２０は切り落し部分である。

そして、前記基紙１１は両コーナ１９および三角形部２
０を第２図に示すように切断すると共に、背部形成部１
２の左右両側の表紙形成部１３，１４との連設部分に折
り曲げ線２１を、背部形成部１２および表紙形成部１３
，１４の上下端と収納部形成部１７，１７との連設部分
に折り曲げ線２２を、また表紙形成部１３，１４と蓋片
形成部１８との連設部分に折り曲げ線２３をそれぞれ施
し、さらに収納部形成部１７，１７にスリット９を穿設
することによりバインダーノート用紙として形成される
ことになる。

しかして、このバインダーノート用紙は収納部形成部１
７，１７を折り曲げ線２２より折り曲げて背部形成部１
２と表紙形成部１３，１４との上に重ね、背部形成部１
２に対応した位置の収納部形成部１７．１７に綴じ具６
を固着することにより表紙形成部１３，１４の縦方向に
収納部形成部１７．１７が重なって結合されることにな
って収納部７が形成でき、またこの収納部７上に蓋片形
成部１８を折り曲げ線２３より折り返すことにより蓋片
８が形成できるので、材料の無駄のないバインダーノー
ト１を極めて簡易に組立てることができる。

以上述べたとおり、本考案のバインダーノートは一方の
表紙形成部と他方の表紙形成部とを背部形成部を介して
一体に連設させると共に、これら各形成部の上下端に一
体に収納部形成部を連設して形成された基紙を切断し、
折り曲げ、かつ収納部形成部と背部形成部とを綴じ具に
よって結合させて収納部を形成することにより極めて簡
易に組立ができ、しかも基紙よりバインダーノー・ト用
紙を形成するための材料取りに無駄のないものである。

また、このバインダーノートの収納部に書類や資料を収
納することによってこれらを紛失させたり、折り曲げて
しまう々ことなく、確実に保管できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のバインダーノートを形成するための基
紙の平面図、第２図は本考案のバインダーノートより綴
じ具を取り外して示す展開図、第３図は本考案のバイン
ダーノートの一実施例を正面図である。 １：バインダーノート、６：綴じ具、７：収納部、１２
：背部形成部、１３，１４：表紙形成部、１７：収納部
形成部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背部形成部の左右両側に連設された表紙形成部と、この
   表紙形成部および背部形成部の上下端に連設された台形
   状の収納部形成部とよりなり、この上下の収納部形成部
   はこれを折り曲げて前記表紙形成部に重ねることにより
   、該表紙形成部の縦方向をほぼ覆う大きさに形成され、
   かつ前記収納部形成部を折り曲げて前記背部形成部に対
   応する位置に紙葉の綴じ具を固着することにより収納部
   形成部と表紙形成部の裏面との間に収納部を形成したこ
   とを特徴とするバインダーノート。