JPH0215660Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はフアイルのリーフに関する。フアイ
ルのリーフの通常透明プラスチツクの袋体の中に
厚紙等の中仕切を挿入したものが多いが、従来の
リーフではこの袋体も中仕切も同じ高さで、フア
イルの高さと同じになつているものが多い。しか
しこれでは、袋体の中に一杯になる大きさの書類
はよいが、小さいメモ用紙などは袋体の底にあ
り、取り出す場合に困難を感ずることがある。そ
こで袋体の高さを低くし、中仕切のみフアイルと
同じにすることも考えられるが、今度は中仕切が
抜けやすくなるという欠点がある。

そこでこの考案では中仕切の下端に突出部を設
けると共に、袋体の下端隅角部に切落部をあけ、
中仕切の突出部を係止し、袋体の高さより中仕切
の高さの方が高くても中仕切が袋体から抜け出さ
ないようにしたものであつて、書類の挿脱が容易
なリーフを得たものである。

図について説明すれば、第１図は従来のフアイ
ルを示し、１はおもて表紙、２は背表紙、３はう
ら表紙、１０は背表紙に溶着してあるリーフであ
つて、リーフ１０は通常透明プラスチツクの袋体
４と、その中に挿入した厚紙等の中仕切５からな
つている。したがつて、袋の高さと殆ど等しい高
さを有するような書類の挿脱は上方の開口４１か
ら自由に行なえるが、メモ用紙などの小紙片の場
合は、袋の底に入つてしまい、開口４１から手を
入れて取り出すのに不便を感ずることがある。

そこで第２図に示す如く袋体４の高さを低く
し、中仕切５が突出するようなリーフ２０にすれ
ば、開口４１から底までの距離が短いのでメモ用
紙等の小紙片でも取り出し易くなる利点はある
が、中仕切５が袋体４から抜けてしまう惧が生ず
る。

そこでこの考案のリーフは第３図に示す如くリ
ーフ３０を形成する袋体４は下端の隅角部に切落
部４２をあけられており、中仕切５は下端に突出
部５２を残して、たて方向の切欠５１が設けられ
ている。しかして袋体４の巾は中仕切の切り欠か
れた部分の巾と略等しくし、袋体の高さは切欠５
１の上端附近までとする。そして突出部５２は切
落部４２に係合させ、中仕切５が上方に抜けない
ようになつている。第４図は袋体４のみを取り出
し、又第５図は中仕切５のみを取り出して示した
説明図であつて、袋体４は上部に開口４１、下端
の隅角部に切落部４２がある。そして袋体４の高
さＨは中仕切５の切欠部５１の上端までの高さｈ
と略等しくしてあり、又、袋体４の巾Ｌは中仕切
５の切欠のある部分の巾ｌに略等しくしてある。

第６図はこの考案のリーフをフアイルに取りつ
けた場合の一例を示し、１はおもて表紙、２は背
表紙、３はうら表紙であつて、リーフ３０が複数
枚背表紙２に溶着されている。４３は溶着線を示
している。

この考案のリーフはこのような構成であつて、
中仕切に比して、袋体の高さが低いので、袋の底
部にあるメモ用紙等の小紙片でも取り出し易く、
かつ中仕切の下端が袋体の下端隅角部にある切落
部に係止されているので、中仕切が抜け出す惧も
ないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリーフフアイルの説明図、第２
図は袋体の高さを低くしたリーフを示す図、第３
図はこの考案のリーフの説明図、第４図は袋体の
みを取り出して示した図、第５図は中仕切のみを
取り出して示した図、第６図はこの考案のリーフ
を応用したフアイルの一例を示す図である。 符号の説明、１……おもて表紙、２……背表
紙、３……うら表紙、４……袋体、５……中仕
切、１０，２０，３０……リーフ、４１……開
口、４２……切落部、４３……溶着線、５１……
切欠、５２……突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中仕切５の高さより透明シートよりなる袋体部
   ４の高さの方が低いようになつているようなリー
   フにおいて、中仕切５の一側縁に、下端に突出部
   ５２を残してたて方向の切欠５１を設けるととも
   に、袋体部の下方隅角に切落部４２をあけ、中仕
   切５の下端の突出部５２をその切落部４２に係止
   してあることを特徴とするフアイルのリーフ。