JPH0217091Y2 - - Google Patents

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JPH0217091Y2
JPH0217091Y2 JP10858985U JP10858985U JPH0217091Y2 JP H0217091 Y2 JPH0217091 Y2 JP H0217091Y2 JP 10858985 U JP10858985 U JP 10858985U JP 10858985 U JP10858985 U JP 10858985U JP H0217091 Y2 JPH0217091 Y2 JP H0217091Y2
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JP
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wall
frame
iron
hanging
roof
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JP10858985U
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  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、茶室、離れ小部屋、物置などのよう
に、規模が小さく、組み立てた状態で運搬できる
ようにした可搬式小型家屋に関する。
従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来、茶室、離れ小部屋、物置などのような規
模の小さい家屋を建てる場合は、コストの低減及
び工期の短縮を図るために、予め工場で製造した
屋根、壁、床、建具などの各部材を現場へ運搬し
そこで組み立てるという方法が多く用いられてい
たが、かかる方法では、現場の条件や作業者の熟
練度によつては作業能率の低下による工期の延長
や品質の低下が生じる恐れがあつた。
目 的 本考案は叙上の点に鑑み成されたものであつ
て、あらかじめ運搬可能かつ略完全に組み立てた
状態で設置現場へ搬入することにより、現場にお
ける作業に要する期間と手間を著しく減少させ、
また、搬入前の組立てを工場内で一括して行なう
ことによりコストの低減及び品質の均一化を図る
ことを可能とした可搬式小型家屋を提供すること
を目的とするものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案は、土台枠
上に内壁と外壁からなる2重壁を立設し、該2重
壁上に桁枠を配置し、該桁枠に屋根を載せた小型
家屋の重心点を囲む前記2重壁の少なくとも3箇
所に、該2重壁内を通つて前記桁枠を貫通する鉄
棒を配置し、該鉄棒の下端を前記土台枠に結合す
るとともに、該鉄棒の上端に吊り具を着脱自由に
連結し、前記屋根の前記各鉄棒と対応する部分
に、前記吊り具が突出する開口を設け、前記吊り
具の取外し後に前記開口を屋根材片で閉塞する構
成とした。
作 用 本考案の可搬式小型家屋は、運搬用の吊り具を
突出させるために屋根に設けた開口を除き工場に
おいて完全に組み立てることによつてコストの低
減及び品質の均一化を図ることができ、工場から
現場へ運搬するために吊り具にワイヤを掛けてク
レーン等で吊り上げた場合、吊り具を連結した鉄
棒は、家屋の重心を囲むように3本以上配置され
ているため家屋が傾くことがないとともに、その
下端部が土台に結合され上端部が桁を貫通してい
るため家屋に破壊や変形を生じることがなく、ま
た、現場へ据え付けた後は、吊り具を取り外して
屋根の開口を閉塞するだけで作業が終了する。
実施例 以下、本考案の可搬式小型家屋を木構造の茶室
に適用した例を添付図面に基づいて説明する。
本実施例の茶室の軸組を示す第2図において1
は土台枠であつて、断面L字形の4本の鉄鋼材を
正方形状に溶接して成るアングルベース2の上
に、同じく正方形状に組み付けた4本の土台3
を、第3図に示すように、ボルト23及びナツト
24で固定することによつて形成されており、そ
の角隅部の上面に4本の柱4が立設され、柱4の
上面に、平行な一対の桁6,6の間に4本の梁7
を差し渡してなる方形の桁枠5が固設され、桁6
と対応する土台3の間には、各柱4の直近に沿う
位置に合計4本の細長い鉄棒9が起立姿勢で配置
されている。
この鉄棒9は、第3図に示すように、上下両端
部に夫々雄ねじ部9a,9bを形成したものであ
り、下端部の雄ねじ部9bが、土台3の貫通孔3
aとアングルベース2の取付孔2aを貫通して、
その僅かに突出した先端にナツト20が蝶着され
ているとともに、上端部の雄ねじ部9aが、桁6
の貫通孔6aを貫通して先端を長めに突出させて
おり、ここに座金22を介してナツト21が螺着
され、さらに、雄ねじ部9aのナツト21から上
方に突出した部分には、長尺の連結ナツト11の
下端部が螺合され、この連結ナツト11の上端部
には、雄ねじ部10bの上端に環形の引掛部10
aを形成してなる金属製の吊り具10が、その雄
ねじ部10bを螺入することによつて取り外し可
能に連結されている。
土台枠1と桁枠5及び柱4によつて囲まれた垂
直面には、出入用のくぐり31、図示しない窓と
ともに壁12が設けられ、この壁12は、第4図
及び第5図に示すように、下地材13aの屋内側
にモルタル仕上げを施した内壁13と、下地材1
4aの屋外側に同じくモルタル仕上げを施した外
壁14とからなる二重構造をなし、前記した4本
の鉄棒9は、この内壁13の下地材13aと外壁
14の下地材14aとの間の隙間15に位置して
いる。
桁枠5の上に載置された屋根16は、第4図に
示すように、垂木25の上に天井仕上材26、野
地板27、防水用のアスフアルトルーフイング2
8を順に重ねた上に、小片からなる多数の屋根材
29を部分的に重ね合せつつ張設した構造をな
し、各鉄棒9の上方に位置する部分には、天井仕
上材26、野地板27、アスフアルトルーフイン
グ28に夫々互いに整合する透孔を設けるととも
に、屋根材29の一片を張設せずにおくことによ
つて、上下方向に連通する開口30が形成されて
おり、この開口30には、鉄棒9の上端に連結さ
れた連結ナツト11が貫通され、吊り具10の引
掛部10aは屋根16の上方に突出した位置にあ
る。
茶室内においては、図示しない階下床が組まれ
ており、その上に畳32を敷くとともに炉33を
設け、図示しない床の間を設けるなどの内装が施
されている。
上記した構造は茶室を現場へ運搬する前の状態
であつて、その組立てが工場で一括して行なわ
れ、コストの低減及び品質の均一化が図られてお
り、発注に応じて現場へ運搬される。
運搬の際には、第1図に示すように、吊り具1
0の屋根から突出した引掛部10aにワイヤAを
掛け渡し、これをクレーンBで吊り上げることに
よつて、運搬車両への積み込み及び現場への運び
降しが行なわれるが、このときに、吊り具10が
連結された鉄棒9は、その下端部が土台枠1に固
定されているから、茶室は、その重さが土台枠1
を介して下から支えられることとなつて吊り上げ
られたときに損壊したり分解することはなく、同
じく鉄棒9の上端部が桁6を貫通することにより
遊動不能となつているため、連結された吊り具1
0が動いて屋根16に設けられた開口30の周縁
を損傷するのが防止され、また、4本の鉄棒9の
位置は、茶室の重心を囲む矩形の頂点となつてい
るから、茶室は傾倒することなく安定した姿勢の
ままで吊り上げられる。
現場に運搬された茶室は、予め据付け位置に構
成された図示しない基礎の上に載置固定され、吊
り具10からワイヤAを外した後は、吊り具10
及び連結ナツト11を夫々鉄棒9の上端部から取
り外し、屋根材29の一片を、第5図に示すよう
に、開口30の周囲の屋根材29に部分的に重ね
合わせるように装着してその重なる部分にコーキ
ング処理35を施すことにより開口30が閉塞さ
れて現場での作業が終了し、茶室は使用できる状
態となる。
吊り具10と連結ナツト11が取り外された鉄
棒9は、茶室の据付け後もそのまま残されるが、
土台3と桁6の間の部分は内壁13と外壁14の
間に狭まれているため外部へ露出しておらず、桁
6の上方に突出した上端部は、第5図に示すよう
に、屋外側からは屋根16によつて、屋内側から
は桁6の上面に立設された見付け板34によつて
夫々目隠しされているから外観の風情のある趣き
が損なわれることがない。
なお、本実施例において、4本の鉄棒9は、そ
の両端が夫々桁6と土台3に固定されているから
家屋の強度を増す補強材として役立つという利点
がある。
また、本考案の可搬式小型家屋は、本実施例の
ような木構造の茶室に限らず、他の材料、構法を
用いた離れ用小部屋や物置などの他の小型家屋に
も適用することができる。
考案の効果 上記実施例によつて具体的に説明したように、
本考案の可搬式小型家屋は、運搬用の吊り具を突
出させるために屋根に設けた開口を除く組立てを
工場内において完了することによつて、コストの
低減及び品質の均一化を図ることができるととも
に、現場での作業に要する手間と時間を著しく減
少させることができ、吊り具を連結するために家
屋の重心点を囲むように配置された3本以上の鉄
棒は、下端が土台枠に結合され上端が桁枠を貫通
しているから、家屋を吊り上げたときに傾倒させ
たり損壊させることなく安全かつ確実に運搬する
ことができ、同じく鉄棒は二重壁の中を通つてい
るから、家屋を据え付けた後に取り外さなくても
家屋の外観の美しさを損なうことがないという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の外観を示す一部切
欠斜視図、第2図はその軸組及び鉄棒の配置を示
す一部切欠斜視図、第3図は第2図の一部を拡大
して示す一部切欠斜視図、第4図は鉄棒の上端部
に吊り具を連結した状態を示す断面図、第5図は
第4図において吊り具を取り外し開口を閉塞した
状態を示す断面図である。 1:土台枠、5:桁枠、9:鉄棒、10:吊り
具、12:壁、13:内壁、14:外壁、16:
屋根、29:屋根材、30:開口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 土台枠上に内壁と外壁からなる2重壁を立設
    し、該2重壁上に桁枠を配置し、該桁枠に屋根を
    載せた小型家屋の重心点を囲む前記2重壁の少な
    くとも3箇所に、該2重壁内を通つて前記桁枠を
    貫通する鉄棒を配置し、該鉄棒の下端を前記土台
    枠に結合するとともに、該鉄棒の上端に吊り具を
    着脱自由に連結し、前記屋根の前記各鉄棒と対応
    する部分に、前記吊り具が突出する開口を設け、
    前記吊り具の取外し後に前記開口を屋根材片で閉
    塞する構成としたことを特徴とする可搬式小型家
    屋。
JP10858985U 1985-07-16 1985-07-16 Expired JPH0217091Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10858985U JPH0217091Y2 (ja) 1985-07-16 1985-07-16

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10858985U JPH0217091Y2 (ja) 1985-07-16 1985-07-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6216642U JPS6216642U (ja) 1987-01-31
JPH0217091Y2 true JPH0217091Y2 (ja) 1990-05-11

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ID=30985922

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10858985U Expired JPH0217091Y2 (ja) 1985-07-16 1985-07-16

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2746040B2 (ja) * 1993-02-04 1998-04-28 株式会社イナックス 工場用衛生設備の移動方法
JP2736616B2 (ja) * 1995-04-11 1998-04-02 岩村産業株式会社 建物ユニット

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JPS6216642U (ja) 1987-01-31

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