JPH02167709A - ヒータ付き一体成形シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒータ付き一体威形シートに関し、更に詳細に
説明すると、表皮材を下型に配設し、該表皮材の内側に
発泡合成樹脂の原液を注入し、下型に上型を型合わせし
た状態で前記表皮材と一体にパッド材を発泡成形して形
成されるヒータ付き一体成形シートに関する。

〔従来の技術〕

従来より、車両等のシートには表皮材とパッド材との一
体成形シートが用いられている。この−体成形シートは
表皮材とパッド材とが、パッド材の発泡成形の際に一体
化されて形成されるようになされている。また表皮材と
パッド材とを別途形威し、この表皮材とパッド材との間
にヒータユニットを組付けるヒータ付きシートも存在す
る。例えば、特開昭６２−２２３８５号公報にはヒータ
ユニットを表皮とメインパッドとの間に装着し、ヒータ
ユニットの両端をメインパッドの吊り溝に埋設された係
止金具にクリップで係止させる車両用シートヒータが示
されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

然し乍ら、従来のヒータユニットをクリップ等により係
止金具に固定する場合には作業が煩雑となり、且つヒー
タユニットが位置ずれを起こすのを防止することができ
ず、また表皮材とバンド材とを一体成形する場合にこの
ヒータユニットを一体に組み込むことは行われておらず
、特に発泡合成樹脂の原液の注入及び発泡成形の際に、
発泡合成樹脂の原液がヒータユニットのカバ一体及び発
熱体に含浸し、ヒータユニットを硬化させる虞れを有し
、一体成形は困難なものであった。

本発明の目的は表皮材とパッド材との一体成形シートに
ヒータユニットを一体に組み込み、係止金具及びクリッ
プ等による固定作業を省略して著しく作業能率を向上さ
せることができ、且つ発泡合成樹脂の原液がヒータユニ
７）のカバ一体及び発熱体等に含浸する虞れがなく、経
済性に優れたヒータ付き一体成形シートを提供するもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上述せる課題に鑑みてなされたもので、表皮材
を下型に配設し、該表皮材の内側に発泡合成樹脂の原液
を注入し、下型に上型を型合わせした状態で前記表皮材
と一体にパッド材を発泡成形して形成される一体成形シ
ートにおいて、前記下型に上型を型合わせした状態で前
記表皮材と一体にパッド材を発泡成形して形成される一
体成形シートにおいて、前記下型に配設される表皮材の
裏面側にヒータユニットが取付けられ、前記ヒータユニ
ットの前記発泡合成樹脂の原液が注入される側に合成樹
脂フィルムが取付けられ、該合成樹脂フィルムとパッド
材とが一体に接合されていることを特徴とするヒータ付
き一体成形シートを特徴とする。

〔作用〕

本発明に依れば、表皮材の裏面側にヒータユニットが取
付けられ、このヒータユニットの発泡合成樹脂の原液が
注入される側に合成樹脂フィルムが取付けられているの
で、発泡合成樹脂の原液の注入時等に発泡合成樹脂の原
液がヒータユニットに含浸し、ヒータユニットを硬化さ
せるのを防止でき、且つパッド材の発泡成形によりパッ
ド材と合成樹脂フィルムが一体に接合され、表皮材と、
ヒータユニットと、合成樹脂フィルム及びパッド材が一
体に形成されたヒータ付き一体成形シートを得ることが
できるものである。

〔実施例〕

以下本発明に係るヒータ付き一体成形シートを図面を参
照して詳述する。

第１図には本発明に係るヒータ付き一体成形シートを車
両用シートのシートクツションに適用した場合の一実施
例の概略が示されており、この−体成形シー）１１は表
皮材１２と、該表皮材１２の裏面側に取付けられたヒー
タユニット１６と、該ヒータユニット１６の裏面側に取
付けられた合成樹脂フィルム１７、及びパッド材１８と
がら一体に形成されている。

前記一体成形シート１１の表皮材１２は表面側の表皮１
３と、該表皮１３の裏面側に接合されたウレタン等から
なるワディング１４とを備えている。尚表皮材１２は一
枚ものであってもよい。

また表皮材１２の裏面側に取付けられるヒータユニット
１６は、第２図ａ、ｂに概略的に示す如く、表裏両面の
カバ一体２１．．２２と、このカバ一体２１．２２の間
に挿入された発熱体２３とを備え、前記カバ一体２１．
２２は布材等の可撓性を有する表皮材より形成され、前
記発熱体２３は適宜の間隔を置いてカバ一体２１．２２
間に蛇行状に配設される。この発熱体２３にはコード２
４が接続され、このコード２４の先端に図示しないカー
バッテリー等に接続される接続プラグ２５が接続されて
いる。

次に、第３図及び第４図を参照して本発明に係るヒータ
付き一体成形シート１１の製造工程を説明する。

第３図に示す如く、発泡成形型３１の下型３２に表皮材
１２を配設する。この表皮材１２のワディング１４側に
はヒータユニット１６が取付けられている。前記ヒータ
ユニット１６の裏面側、即ち発泡合成樹脂の原液１８ａ
が注入される側に合成樹脂フィルム１７が接合等により
取付けられている。ヒータユニット１６は表皮材１２と
合成樹脂フィルム１７により挾持され、ヒータユニット
１６の外周縁１６ａは合成樹脂フィルム１７により被覆
されて密封状態となされている。尚前記合成樹脂フィル
ム１７はウレタンフィルム、ポレオレフイン系フィルム
等から形成されている。また合成樹脂フィルム１７の端
末１７ａを表皮材１２に接合させることによりヒータユ
ニット１６の裏面側に非接合状態で取付けることもでき
る。更に、ヒータユニット１６全体を合成樹脂フィルム
で被覆させることもできる。

次いで上型３３を下型３２に型合わせし、上型３３に形
成された注入口３３ａより発泡合成樹脂の原液１８ａを
注入する。向上型３３の型合わせ前に発泡合成樹脂の原
液１８ａを注入し、その後上型３３を型合わせしてもよ
い。

前記発泡合成樹脂の原１１８ａの発泡成形により、第４
図に示す如くパッド材１８が形成され、このパッド材１
８は前記ヒータユニット１６を被覆する合成樹脂フィル
ム１７と接合され、且つ合成樹脂フィルム１７の取付け
られていない部分では表皮材１２と一体に接合されでヒ
ータ付き一体成形シート１１が得られる。

尚本実施例ではヒータユニット１６が下型３２の底面３
２ａに配設される表皮材１２の一部分に取付けられる大
きさのものが示されているが、下型３２の側面３２ｂに
配設される表皮材１２の部分に延びるものであってもよ
く、更には複数に分割されたヒータユニット１６を取付
けるものであってもよい。またヒータユニット１６のコ
ード２４は下型３２と上型３３との型合わせ部より発泡
成形型３１の外部に導出させておくことができる。

〔発明の効果〕

以上が本発明に係るヒータ付き一体成形シートの一実施
例の構成であるが、斯る構成に依れば、表皮材の裏面側
にヒータユニットが取付けられ、前記ヒータユニットの
裏面側に合成樹脂フィルムが取付けられ、発泡合成樹脂
の原液の注入時等に発泡合成樹脂の原液がヒータユニッ
トに含浸する虞れがなく、ヒータユニットを硬化させる
ことなくパッド材を一体に発泡成形することができ、表
皮材とパッド材との間にヒータユニットを固着させる作
業を行うことなく、簡易迅速にヒータユニットを一体に
組付けることができ、作業能率を著しく向上させること
ができ、更にヒータユニットが取付けられた表皮材に発
泡合成樹脂の原液が含浸せず、感触の優れたヒータ付き
一体成形シートを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明に係るヒータ付き一体成形シ
ートの一実施例の概略を夫々示すもので、第１図はヒー
タ付き一体成形シートの断面図、第２図ａ及びｂはヒー
タユニットの斜視図及び一部断面図、第３図及び第４図
は製造工程を夫々示す発泡成形型の一部断面図である。 図中、１１・・・ヒータ付き一体成形シート、１２・・
・表皮材、１３・・・表皮、１４・・・ワディング、１
６・・・ヒータユニット、１７・・・合成樹脂フィルム
、１８・・・パッド材、１８ａ・・・発泡合成樹脂の原
液、２１゜２２・・・カバ一体、２３・・・発熱体、３
１・・・発泡成形型、３２・・・下型、３３・・・上型
。 （ａ） 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）表皮材を下型に配設し、該表皮材の内側に発泡合
   成樹脂の原液を注入し、下型に上型を型合わせした状態
   で前記表皮材と一体にパッド材を発泡成形して形成され
   る一体成形シートにおいて、前記下型に配設される表皮
   材の裏面側にヒータユニットが取付けられ、前記ヒータ
   ユニットの前記発泡合成樹脂の原液が注入される側に合
   成樹脂フィルムが取付けられ、該合成樹脂フィルムとパ
   ッド材とが一体に接合されていることを特徴とするヒー
   タ付き一体成形シート。