JPH02166264A - 加工性、塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

加工性、塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JPH02166264A
JPH02166264A JP32150088A JP32150088A JPH02166264A JP H02166264 A JPH02166264 A JP H02166264A JP 32150088 A JP32150088 A JP 32150088A JP 32150088 A JP32150088 A JP 32150088A JP H02166264 A JPH02166264 A JP H02166264A
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JP
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plating
steel sheet
less
hot
alloying
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JP32150088A
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English (en)
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Yasuhisa Tajiri
田尻 泰久
Soichi Shimada
島田 聰一
Michitaka Sakurai
理孝 櫻井
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動車や家電機器或は建材等に使用される
Fe−Zn合金めっき鋼板に関するものである。
[従来技術] 亜鉛めっき鋼板は安価で耐食性や強度に優れた材料とし
て広く使われており、なかでも自動車の内外板には耐食
性に加えて、加工性や塗装性を考慮したものか多量に使
われている。亜鉛めっき鋼板の量産法には、一般に電気
めっき法と溶融めっき法とがあるが、電気めっき法では
、低温で処理するので熱影響による相変化が無くめつき
皮膜の成分コントロールも容易であるが、めっき付着量
を多くするには処理時間を増さねばならない。これに対
して、溶融めっき法では処理時間を増すことなく簡単に
付着量を増すことか出来、めっき後熱処理を施すことに
より容易にFe−Zn合金を作ることが出来る。しかし
、めっき皮膜組成と生成される相のコントロールとに工
夫を要する。近年自動車用の鋼板ては、塩害への対処等
もあってより高度の耐食性が要求され、これに呼応して
、付着量が容易に確保出来且つ経済的な溶融亜鉛めっき
を主体に、めっき組成や相をコントロールし、高い耐食
性を確保しながらその上で加工性や塗装性を合わせ持た
せることが試みられている。
加工性で最も問題になるのが耐パウダリング性であり、
塗装性で問題になるのが耐クレータリング性である。パ
ウダリングとは、プレス成形の際にめっき皮膜が粉状に
なって脱落する現象であり、クレータリングとは、めっ
き皮膜に化成処理を施した後に行う電着塗装処理におい
て塗膜に目視できる凹凸(クレータ)が発生する現象で
ある。前者はめっき皮膜中に鉄含有率の高いr相(Fe
3 Zn+o+Fe2O・−28wt%)が生成され、
これが硬くて脆いなめに起こり、後者はめっき皮膜表面
の不均一さく表面形状、酸化膜、めっき皮膜相構造等)
に起因して発生すると考えられている。
従来、自動車用に使用されている合金化溶融亜鉛めっき
鋼板は、溶融めっき後金めっき皮膜平均の鉄含有率がl
0W1.%前後に達するまで合金化処理を施し、めっき
表面までFeを拡散させて耐食性、特に塗装後耐食性を
向上させたものである。
即ち、鋼板に連続的に前処理(熱処理を含む)を施して
素材を調整した後、亜鉛を溶融しためっき浴に浸漬して
めっきし、後続してこのめっき鋼板を合金化炉内て50
0 ’Cがら700°Cの温度に急速に昇温させ短時間
(10・−30秒)保持して、めっき皮膜の鉄含有率を
10%前後に合金化させなものである。しかし、このよ
うにして作られる合金化溶融亜鉛めっき鋼板は急速な昇
温によって高温に加熱されるので、皮膜と鋼素地との境
界に「相が生成成長し、又急速に冷却されるのでめっき
皮膜に熱歪が発生し、加工に際してパウダリングが発生
し易くなっている。
「相に関しては、FeとZnとの合金化をめっき浴成分
によって抑制しようとの試みがあり、例えば、特開昭6
2.−196364号では、溶融亜鉛めっき浴に少量の
Aβを添加しPbの含有量を制限することによって、熱
処理時に過剰に合金化が進むことを抑制している。
一方、合金化処理を一次二次の二工程に分けて処理する
方法が提案されている。例えば、特公昭59−1454
1号では、−次加熱において、めっき皮膜の平滑性を得
るためにZnめっき皮膜を再溶融させる急速昇温高温加
熱を行う。この加熱では鉄含有率を2.2〜5.5wt
%の低い範囲にとどめるので、この−次加熱の結果に応
じて、−次加熱を亜鉛の融点以下の低温で時間をかけて
行い、鉄含有率を6〜13wt%の範囲に納めるもので
ある。そしてこの方法によって、表面が平滑で外観が優
れ、且つ加工の際に剥離やパウダリングのない合金化溶
融亜鉛めっき皮膜か得られることを開示している。
他方、めっき皮膜表層のみの鉄含有率を高めて耐クレー
タリンク性を改善したものも提案されている。例えば、
特公昭58−15554号の提案は、耐食性金属層を内
層とし、その上に鉄含有率の高いFe−Zn合金被覆層
(鉄含有率60wt%以」−)を付してカチオン電着塗
装性を向上させなめっき鋼板である。この提案では、内
層である前記耐食性金属層として溶融亜鉛めっき後に熱
処理によりFe−Zn合金化しな合金化溶融亜鉛めっき
層か開示されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら上述した特開昭61−196364号ては
、「相は減少し耐パウダリング性の改善は見られるが未
だ十分てはなく、又耐クレータリンク性を改善するもの
ではない。
特公昭59−14541号もまた耐クレータリンク性を
満足するものてはない。即ち、めっき表面のFe含有率
は10wt%前後であり、耐タレタリンク性に関しては
、表面の鉄含有率が不十分である。又、耐パウダリング
性に関しても、溶融亜鉛めっき後急速昇温高温加熱によ
って合金化処理を行うが、鉄含有率が5.5wt%以下
では1合金化されない部分(η相)が残り、この部分と
合金化の進んだ部分とか混在して、場合によっては、い
わゆる焼けむらの現象を呈したりする。
このように、−次加熱が不均一になり易いので、−次加
熱の結果を基にした二次加熱条件が極めて複雑になり実
操業ではその実施に大きな困難を伴う。
特公昭58−15554号では、めっき表面の鉄濃度を
60wt%以上に高めるので、耐クレータリング性は改
善されるが、内層は従来の合金化溶融亜鉛めっき層で、
前述したように、熱歪を有しているのでパウダリングを
起こし易い。
このように、耐パウダリング性、耐クレータリング性を
溝なずへく工夫がなされてきたが、未だ両特性を共に満
足させる溶融亜鉛めっき鋼板は得られていない。
この問題を解決するために、この発明はなされたもので
、耐食性に加えて耐パウダリング性と耐クレータリング
性とを共に満たすめっき鋼板の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
[課題を解決するための手段及び作用]この目的を達成
するだめの手段は、次の二つの合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法である。
(1)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(イ)通常の前処理を施した鋼板をA、C0,05wt
%以10.3wt%以下、且つPb0.2wt%以下を
含有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30 g/
T112以上120g/m”以下のめっきを施す工程。
(ロ)前記めっきを施す工程に連続して合金化処理炉に
亜鉛めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜表面までF
eが拡散した時点まで合金化処理を行う工程、 (ハ)前記合金化処理された溶融亜鉛めっき鋼板の片面
又は両面にBを0.01wt%以上3wt%以下含有す
るFeめっきを0.5g/m2以上10g/m2以下の
付着量で施す工程、 そして(ニ)前記工程でめっきを施した鋼板を非酸化性
又は還元性雰囲気に維持した炉内で250℃以上亜鉛の
融点以下の温度範囲で20秒以上5時間以下加熱する工
程。
(2)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(イ)通常の前処理を施した鋼板をA、O0.05wt
%以上0.3wt%以下、且っPb0.2wt、%以下
を含有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30g/
m”以上120 g/m”以下の下層めっきを施す工程
、 (ロ)前記下層めっき皮膜が溶融状態であるうちに鋼板
の片面又は両面にBを0.01wt%以上3wt%以下
を含有するFeパウダーを吹き付けて付着量0.5g/
ni2以上10g/m2以下の上層めっきを施す工程、 (ハ)上層めっき工程に連続して合金化処理炉に下層及
び上層めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜中にη相
が残らない時点まで合金化処理を行う工程、 (ニ)合金化後スキンパス処理を行い溶融亜鉛めっき皮
膜の表面を平滑化する工程、 そして(ホ)前記工程で平滑化しためっき皮膜を有する
鋼板を非酸化性又は還元性雰囲気に維持した炉内で25
0℃以上亜鉛の融点以下の温度範囲で20秒以上5時間
以下加熱する工程。
以上の手段について、以下にその作用も含め、詳しく述
べる。
先ず、めっき用の鋼板は冷延鋼板でも熱延鋼板でもよく
、通常の前処理として表面調整とともに焼鈍処理を施し
てもよい。
溶融亜鉛めっき浴には通常、Fe−Zn合金反応の抑制
やめっき面の平滑化等のためAρが02%前後添加され
ており、スパングル調整のためpbが含まれている。こ
のうちAρは合金化抑制効果を持つので、0.05wt
%以上添加し、溶融亜鉛めっき浴浸漬後のFe−Zn合
金が部分的且つ不均一に生成することを防ぐ。この工程
て不均一にFe−Zn合金を生成させないことは重要な
ことであり、−旦不均−化すると後の工程で修正するこ
とが出来ない。八ρの添加量が多過ぎて0.3wt%を
超えると合金化の抑制効果が過剰となり、必要な塗装後
耐食性を確保するための合金化処理に際して不適切にな
る。pbは合金化反応には直接関与しないが、多量のp
bは耐パウダリング性を低下させるので、0.2wt%
以下に制限しなければならない。
ここで付着される下層めっき層は、後に付着される薄い
上層めっき層と一体構造となったときめっき皮膜の大半
を占める皮膜内層となるが、耐食性と耐パウダリング性
の殆どがこの層によって決まってしまう。下層めっき層
の付着量は、高耐食性を発揮するために30 g/m”
以上が必要である。しかし、120 g/m2を超えて
付着させても過剰品質となるばかりか、後の工程の低温
で行う再加熱処理において長時間を要し生産性を低下さ
せる。又、一般にめっき皮膜が厚くなると加工時に皮膜
の破壊や剥離が起こることがあり、合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の場合ではパウダリングが起こり易くなる。
Fe−Zn合金めっき鋼板の場合、めっき付着量の他に
皮膜中の鉄含有率が耐食性特に塗装後耐食性に大きく影
響する。このなめ、めっき付着工程に連続して合金化処
理を行う。この処理は炉内にめっき付着鋼板を通ずこと
によって鋼板を昇温し、鋼素地から亜鉛めっき層中にF
eを・拡散させることによって行うが、この際、合金化
はめっき皮膜表面までFeが拡散した時点まで行う。即
ち、塗装後耐食性を確保するため、この下層めっき層を
δ1相(、、F e Z n 7)或はζ相(FeZn
+z)に合金化する必要がある。このときη相(純Zn
’)を残すと合金化が不均一になり、焼けむらを生じた
つすることもあるので、η相が消滅するまで合金化する
が、めっき層表面までFeを拡散させればη相は消滅す
る。一方、合金化が進行し過ぎると脆いr相が発生し成
長するおそれもあるので、合金化過剰にならぬよう、F
eが表面まで拡散した時点までとする。
この合金化処理後にスキンパスを行いめっき皮膜表面を
平滑化することは、上層めっき皮膜の被覆率や鮮映性を
効率的に向上させるので、必要な場合には施すとよい。
このように合金化処理された溶融亜鉛めっき鋼板の上に
Bを001ないし3wt%含有するFeめっきを上層め
っきとして施すが、これはめっき皮膜表層に耐クレータ
リング性を付与するためである。自動車用には、合金化
溶融亜鉛めっき鋼板は、めっき面に燐酸塩処理を施した
後カチオン電着塗装が施されるが、この化成処理によっ
て生成される燐酸塩結晶に、Feを含むホスホフィライ
) [Z n2 F e (PO4>24H20コと称
する粒状で緻密な結晶とFeを含まないホパイト[Z 
n 3(P Oa)2・、4 H20]と称する粗大な
針状結晶とがある。そしてクレータ発生原因の一つに化
成処理皮膜欠陥部への局所的な電流集中が考えられるが
、ホスホフィライトで形成される皮膜はポパイトのそれ
より緻密て欠陥部が少ない。したがって、ホスホフィラ
イトか生成し易いようにめっき面上で十分なFeを供給
してやれば、クレータは生しにくくなる。更にこのとき
Bが少量であっても存在するとFeのめつき面からの溶
出を促進し、Feの供給を容易にする。このBの効果は
Bの含有率か0.01tvt%程度で得られ、燐酸塩処
理液や処理条件のバラツキを考慮しても3wt%を超え
る濃度は必要ない。
この上層めっきの付着量はQ 、 5 gem”から1
0g / mzであることか必要である。0.5g/m
”未満てはめっき面全体にわたって十分にFeを供給す
ることが出来ないし、又、10g/m2を超えて付着し
た場合にはその効果が飽和し、コス1へ的に不利になる
ばかりでなく、塗装後耐食性においても赤錆が発生し易
くなる。
上記上層めっきの処理方法は、亜鉛の融点より低い温度
で処理する方法てあれば、電気めっき、蒸着めっき、溶
射等どのような方法でもよい。この上層めっき処理を合
金パラター吹き付けで行うときは、先の溶融亜鉛めっき
層が溶融状態のうちに行う。しかし、この場合上層めっ
き後表面の平滑性は十分でない場合もあるので、スキン
パス処理によって平滑化する必要がある。このスキンパ
ス処理は伸長率0.3%以上で行うとめつき面は平滑と
なるが、伸長率が大き過ぎて5%を超えると、一般の薄
板用鋼板では加工性に影響するおそれがある。
又、用途によっては片面はクレータ等外観を問題にしな
いこともあり、このような場合片面にはこの上層めっき
皮膜がなくてもよく、又他のめっき皮膜を付してもよい
最後の工程ではめっき鋼板を再度加熱し、合金化処理の
際に生した熱歪みを除去する。この再加熱処理の条件は
、250°C以上亜鉛の融点以下の温度範囲で20秒か
ら5時間である。250°C未満ては熱歪を除くのに時
間か掛かり過ぎ工業的でない。加熱温度を亜鉛の融点(
41,95℃〉よりも高くすると、Fe原子の拡散か部
分的に促されることがあり、合金化が急速に進む箇所が
現れ却って不均一さや熱歪みを助長しかねなく又P相生
成のおそれもある。第1図は上記の温度範囲で、パウダ
リングとクレータリングの両者が共に発生しない条件を
調へたもので、横軸は加熱時間縦軸は加熱温度である。
図で、点a、b、c、、dを結ぶ線で囲まれた範囲が、
パウダリンク及びクレータリングを発生させない実操業
上好ましい条件範囲で、加熱時間については、a点の時
間座標から0点の時間座標まで、即ち20秒以上5時間
以下となる。以上の加熱条件で熱処理を行うと、めっき
層中の原子はより安定した状態に徐々に移行し、めっき
層に内在していた歪が除かれ、上層と下層との間も各成
分原子の拡散によって組成が連続し、一体構造化した極
めて安定なめっき皮膜が得られる。これによってめっき
皮膜は@械的性質や化学的性質が隣接した7部分で極端
に異なることが無くなるので、表層と内層との密着も完
全となり同時に加工性及び耐食性においても優れたもの
となる。又、この条件で処理されためつき皮膜ては、た
とえ−次加熱で僅かな「相が生成してもそれ以上発達せ
ず、δ1相とζ相とを主体とする皮膜となり、鉄含有率
も5wt%から20wL%の範囲に収まる。しかし、実
操業時に起こりがちな条件のバラツキ等を考えると特に
好ましいのは、加熱温度が250℃から400℃まで、
加熱時間か1分から3時間までであり、この場合めっき
皮膜内層の鉄含有率は8wt%から13wt%の範囲に
収まる。この加熱処理は、非酸化性又は還元性雰囲気に
維持した炉内で行うが、非酸化性又は還元性雰囲気で行
うのは表面の酸化を防き、塗装前の化成処理において化
成皮膜結晶が不均一になることを避けるためである。又
、処理炉については、短時間で処理する場合は連続炉を
用い、長時間掛けて処理する場合はバッチ式焼鈍炉を用
いる、とよい。
[実施例] 一種類の鋼板を使用し、下層の溶融亜鉛めっき条件及び
上層めっき条件を変えて処理した17例(実施例)の合
金化溶融亜鉛めっき鋼板について、めっき皮膜内層のF
e含有率及び表層のFe及びB含有率を調べ、パウダリ
ング試験及びクレータリング試験を行って評価した。な
お比較のために、この発明の範囲外の条件で処理した7
例(比較例)及び従来技術による3例(従来例)につい
ても同様に調べな。条件の詳細は以下の通りである。
用いた鋼板は板厚0.8開の冷延鋼板で、汎用されてい
る薄板用低炭素A、&キルト(素材A)及び高加工用で
パウダリンクを起こし易いと言われている超低炭チタン
含有鋼(素材B)とである。
各々の成分を第1表に示す。
第 1 表        (重量%)下層の溶融亜鉛
めっきは、無酸化炉、還元加熱炉を備えた連続式めっき
設備で行い、めっき浴面後に設けられた気体絞り装置に
よって付着量の調整を行った後、実施例N0.10を除
き、連続して合金化処理を行った。めっき層が冷却後伸
長率15%でスキンパスを行い表面を平滑にし、この上
にBを含むFeの上層めっきを付した。実施例No、 
10ては、亜鉛めっき直後にBを含むFeパウダーをス
プレィすることにより上層めっきを施しその後合金化処
理し冷却後スンパス処理を行った。再加熱処理は、実施
例N016及び比較例No、 6では連続炉を用い、他
の例ではバッチ炉を用いた。上層めっきには、電気めっ
き、プラズマ溶射又はパウダースプレィの方法を用いた
が、これらは各々次の条件で処理した。
(1)電気めっき F e S 04(N H4)2 S 04−6 H2
0(HCO’H)2(C00口)2 (NH4)2 B4074H20 380g# 0.4g# 1〜100g/ρ 60 ℃ 1  0A/drn”  H 浴温 陰極電流密度 (2)プラズマ溶射 プラズマガス            Ar溶射入熱 
          2’ OK W溶射距離    
       100 mm平均粉末粒径      
   約5μm粉末供給速度5 g/ I11!+1 
dIn’″(3)パラダルスプレィ 平均粉末粒径         約5μm粉末供給速度
        3 g/min dm”めっき皮膜中
のFe或はBの含有率は、オジエ電子分光分析及びグリ
ムグロー放電発光分光分析によって、それぞれめっき皮
膜表層及び内層とについて調べた。
耐パウダリング性は、曲率半径2開で90度に曲げた後
、曲げの内側に粘着テープを貼り付け、これを剥して、
パウダーがこの粘着テープに付着した状況を目視観察し
、点数を付けて評価した。
評点の基準は、1.全く付着無し、2.極くわずかに付
着、3;わずかに付着、4.少し付着、5;かなり付着
、の五段階である。
耐クレータリング性は、めっき面に化成処理を施し、次
いで電着塗装を行い、このとき発生したクレータの数で
評価した。化成処理には市販されている浸漬型のa酸塩
系処理剤を用いた。電着塗装にはやはり市販されている
カチオン電着塗料を用いたが、調合後−週間攪拌し、極
間距離4 cmで電着電圧300vを瞬時に印加して電
着した。
これらの例の各々の処理条件と調査結果を第2表に示す
実施例では、素材Bでも耐パウダリング性に劣るものは
なく、パウダーが極くわずかに認められたか或は全く認
められないものばがりであり、非常に良い成績であった
。耐クレータリング性では、上層めっきの下限付着量で
ある陽、13で1個乃至2個の小さなりレータが発見さ
れたが、実用上は問題ない。このように、実施例では全
ての合金化溶融亜鉛めっき鋼板が耐パウダリング性と耐
クレータリング性とを兼ね備えている。又、内層の鉄含
有率も8wt%から13wt%の範囲内にあり、塗装後
耐食性を十分に確保するものである。
比較例は、各々−No、 1は溶融亜鉛めっき洛中にA
 、Qが添加されていないなめ、インライン加熱処理で
合金化が不均一になったものて、耐パウダリング性に問
題がある。No、 2はAfflの添加量が過剰でイン
ライン合金化処理温度を高めさるを得なくこのため熱歪
の大きかったちのて、同しく耐パウダリング性に問題が
ある。N0.3は浴中pbの多ずぎなもの、No、 4
はめっき付着量の多ずぎたもので、共に耐パウダリング
性に問題があり。No、 5は、再加熱熱処理によって
熱歪は除かれているので耐パウダリング性は良いが、上
層めっきを施してないので耐クレータリンク性に劣って
いる。NO。
6は再加熱温度が高過ぎたもの、及びNo、 7は再加
熱処理を施さなかったものて、耐パウダリング性に劣る
従来例では、Na 1は急速昇温高温加熱のみにより合
金化したもので両特性に問題があり、 N0.2は急速
昇温高温加熱の後低温で合金化調整したもので耐クレー
タリング性が劣り、No、 3は急速昇温高温加熱によ
って合金化しその上に鉄含有率の高いめっき層を付した
もので、耐パウダリング性に劣る。
このように、比較例及び従来例では両特性が同時には満
足されていない。
[発明の効果] この発明によれば、下層に高耐食性をもつ合金化亜鉛め
っき層を、上層に化成処理性の良いBを少量含んだ鉄め
っきを付し、低温での再加熱処理によって熱歪を除去し
ながら、これら両層を一体構造としているので、高耐食
性に加えて耐パウダリング性と耐クレータリング性とを
兼ね備えた合金化溶融亜鉛めっき鋼板が製造される。こ
のような優れた製品を簡明な工程で容易に製造し得るこ
の発明の産業上の効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の主要部を8説明するための熱処理条
件と特性適正との関係を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
    性に優れた合金化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法。 (イ)通常の前処理を施した鋼板をAl0.05wt%
    以上0.3wt%以下、且つPb0.2wt%以下を含
    有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30g/m^
    2以上120g/m^2以下のめっきを施す工程、 (ロ)前記めっきを施す工程に連続して合金化処理炉に
    亜鉛めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜表面までF
    eが拡散した時点まで合金化処理を行う工程、 (ハ)前記合金化処理された溶融亜鉛めっき鋼板の片面
    又は両面にBを0.01wt%以上3wt%以下を含有
    するFeめっきを0.5g/m^2以上10g/m^2
    以下の付着量で施す工程、 そして (ニ)前記工程でめっきを施した鋼板を非酸化性又は還
    元性雰囲気に維持した炉内で250℃以上亜鉛の融点以
    下の温度範囲で20秒以上5時間以下加熱する工程。
  2. (2)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
    性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 (イ)通常の前処理を施した鋼板をAl0.05wt%
    以上0.3wt%以下、且つPb0.2wt%以下を含
    有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30g/m^
    2以上120g/m^2以下の下層めっきを施す工程、 (ロ)前記下層めっき皮膜が溶融状態であるうちに鋼板
    の片面又は両面にBを0.01wt%以上3wt%以下
    含有するFeパウダーを吹き付けて付着量0.5g/m
    ^2以上10g/m^2以下の上層めっきを施す工程、 (ハ)上層めっき工程に連続して合金化処理炉に下層及
    び上層めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜中にη相
    が残らない時点まで合金化処理を行う工程、 (ニ)合金化後スキンパス処理を行い溶融亜鉛めっき皮
    膜の表面を平滑化する工程、 そして (ホ)前記工程で平滑化しためっき皮膜を有する鋼板を
    非酸化性又は還元性雰囲気に維持した炉内で250℃以
    上亜鉛の融点以下の温度範囲で20秒以上5時間以下加
    熱する工程。
JP32150088A 1988-12-20 1988-12-20 加工性、塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 Pending JPH02166264A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112030091A (zh) * 2020-09-11 2020-12-04 霸州市青朗环保科技有限公司 一种在金属制品表面制备复合镀层的方法

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