JPH02166265A - 加工性、塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

加工性、塗装性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JPH02166265A
JPH02166265A JP32150188A JP32150188A JPH02166265A JP H02166265 A JPH02166265 A JP H02166265A JP 32150188 A JP32150188 A JP 32150188A JP 32150188 A JP32150188 A JP 32150188A JP H02166265 A JPH02166265 A JP H02166265A
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JP
Japan
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plating
steel sheet
less
dip galvanized
alloying
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Application number
JP32150188A
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English (en)
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Yasuhisa Tajiri
田尻 泰久
Soichi Shimada
島田 聰一
Michitaka Sakurai
理孝 櫻井
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、自動車や家電機器或は建材等に使用される
Fe−Zn合金めっき鋼板に関するものである。
[従来技術] 亜鉛めっき鋼板は安価て耐食性や強度に優れた材料とし
て広く使われており、なかても自動車の内外板には耐食
性に加えて、加工性や塗装性を考慮したものが多量に使
われている。亜鉛めっき鋼板の量産法には、一般に電気
めっき法と溶融めっき法とかあるが、電気めっき法では
、低温て処理するのて熱影響による相変化が無くめっき
皮膜の成分コントロールも容易であるが、めっき付着量
を多くするには処理時間を増さねばならない。これに対
して、溶融めっき法では処理時間を増すことなく簡単に
付着量を増すことか出来、めっき後熱処理を施すことに
より容易にFe−Zn合金を作ることが出来る。しかし
、めっき皮膜組成と生成される相のコン1〜ロールとに
工夫を要する。近年自動車用の鋼板では、塩害への対処
等もあってより高度の耐食性が要求され、これに呼応し
て、付着量が容易に確保出来、且つ経済的な溶融亜鉛め
っきを主体に、めっき皮膜の組成や相をコントロールし
、高い耐食性を確保しながらその上で加工性や塗装性を
合わせ持たせることが試みられている。
加工性で最も問題になるのが耐パウダリング性てあり、
塗装性で問題になるのが耐クレータリング性である。パ
ウダリングとは、プレス成形の際にめっき皮膜が粉状に
なって脱落する現象てあり、クレータリングとは、めっ
き皮膜に化成処理を施した後に行う電着塗装処理におい
て塗膜に目視できる凹凸(クレータ)が発生する現象で
ある。前者はめっき皮膜中に鉄含有率の高い「相(Fe
3 Zn’+o+ Fe 20−−28wt%)が生成
され、これが硬くて脆いなめに起こり、後者はめっき皮
膜表面の不均一さ(表面形状、酸化膜、めっき皮膜相構
造等)に起因して発生すると考えられている。
従来、自動車用に使用されている合金化溶融亜鉛めっき
鋼板は、溶融めっき後金めっき皮膜平均の鉄含有率が1
0wt%前後に達するまで合金化処理を施し、めっき表
面までFeを拡散させて耐食性、特に塗装後耐食性を向
上させたものである。
即ち、鋼板に連続的に前処理(熱処理を含む)を施して
素材を調整した後、亜鉛を溶融した浴に浸漬してめっき
し、後続してこのめっき鋼板を合金化炉内で500℃か
ら700℃の温度に急速に昇温させ短時間(10〜30
秒)保持して、めっき皮膜の鉄含有率を10%前後に合
金化させたものである。しかし、このようにして作られ
る合金化溶融亜鉛めっき鋼板は急速な昇温によって高温
に加熱されるので、皮膜と鋼素地との境界に「相が生成
成長し、又急速に冷却されるのでめっき皮膜に熱歪が発
生し、加工に際してパウダリングが発生し易くなってい
る。
「相に関しては、FeとZnとの合金化をめっき浴成分
によって抑制しようとの試みがあり、例えば、特開昭6
2−19636.4号では、溶融亜鉛めっき浴に少量の
A々を添加しpbの含有量を制限することによって、熱
処理時に過剰に合金化が進むことを抑制している。
一方、合金化処理を一次二次の二工程に分けて処理する
方法が提案されている。例えば、特公昭59−1454
1号ては、−次加熱において、めっき皮膜の平滑性を得
るためにZnめっき皮膜を再溶融させる急速昇温高温加
熱を行う。この加熱では鉄含有率を2.2〜5.5wt
%の低い範囲にとどめるので、この−次加熱の結果に応
じて、次加熱を亜鉛の融点以下の低温で時間をかけて行
い、鉄含有率を6〜13wt%の範囲に納めるものであ
る。そしてこの方法によって、表面が平滑で外観が優れ
、且つ加工の際に剥離やパウダリンクのない合金化溶融
亜鉛めっき皮膜か得られることを開示している。
他方、めっき皮膜表層のみの鉄含有率を高めて耐クレー
タリング性を改善したものも提案されている。例えば、
特公昭58−15554号の提案は、耐食性金属層を内
層とし、その上に鉄含有率の高いFe−Zn合金被覆層
(鉄含有率60wt%以上)を付してカチオン電着塗装
性を向上させためっき鋼板である。この提案ては、内層
である前記耐食性金属層として溶融亜鉛めっき後に熱処
理によりFe−Zn合金化した合金化溶融亜鉛めっき層
が開示されている。
[発明か解決しようとする課題] しかしながら上述した特開昭62−196364号では
、「相は減少し耐パウダリング性の改善は見られるか未
な十分てはなく、ス耐クレータリンク性を改善するもの
てはない。
特公昭59−14541号もまた耐クレータリング性を
満足するものてはない。即ち、めっき表面のFe含有率
は10wt%前後であり、耐パウダリング性に関しては
、表面の鉄含有率が不十分である。又、耐パウダリング
性に関しても、溶融亜鉛めっき後急速昇温高温加熱によ
って合金化処理を行うが、鉄含有率が5.5wt%以下
ては、合金化されない部分(72相)が残り、この部分
と合金化の進んだ部分とが混在して、場合によっては、
いわゆる焼けむらの現象を呈したりする。このように、
−次加熱が不均一になり易いので、次加熱の結果に応じ
た二次加熱条件が極めて複雑になり実操業ではその実施
に大きな困難を伴う。
特公昭58−15554号では、めっき表面の鉄濃度を
60wt;%以上に高〆)るのて、耐クレータリンク性
は改善されるが、内層は従来の合金化溶融亜鉛めっき層
で、前述したように、熱歪を有しているのでパウダリン
グを起こし易い。
このように、耐パウダリング性、耐クレータリング性を
満たすべく工夫がなされてきたが、未だ両特性を共に満
足させる溶融亜鉛めっき鋼板は得られていない。
この問題を解決するために、この発明はなされたもので
、耐食性に加えて耐パウダリング性と耐クレータリング
性とを共に満たすめっき鋼板の製造方法を提供すること
を目的とするものである。
[課題を解決するための手段及び作用]この目的を達成
するための手段は、次の二つの合金化溶融亜鉛めっき鋼
板の製造方法である。
(1)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(イ)通常の前処理を施した鋼板をAρ・0.05wt
%以上0.3wt%以下、且っPb;0.2wt%以下
を含有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30g7
m2以上120 g/rn”以下のめっきを施す工程、 (ロ)前記めっきを施す工程に連続して合金化処理炉に
亜鉛めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜表面までF
eが拡散した時点まで合金化処理を行う工程、 (ハ)前記合金化処理された溶融亜鉛めっき鋼板の片面
又は両面にFeめっきを施すが、このときCu、Co、
Mo、Nj、Sn、V、Wがら選ばれた一種又は二種以
上を0.01wt%以上5wt%以下含有さぜ、0.5
g/m”以上10 g/m2以下の付着量で施す工程、 そして(ニ)前記工程でめっきを施した鋼板を非酸化性
又は還元性雰囲気に維持した炉内で25’0℃以上亜鉛
の融点以下の温度範囲て2o秒以上5時間以下加熱する
工程。
(2)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
(イ)通常の前処理を施した鋼板をAffl−0,05
wt%以上0.3wt%以下、且つPb;0.2wL%
以下を含有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30
 g7m2以上120 g/rn2以下の下層めっきを
施す工程、 (ロ)前記下層めっき皮膜が溶融状態であるうちに鋼板
の片面又は両面にFeめっきを施すか、このときCu 
 Co1Mo、Ni、Sn−’V、Wから選はれた一種
又は二種以上を0.01wt、%以上5wt、%以下を
含有するFeパウダーを吹き付けて、付着量0.5g/
rn’以上10g/m”以下の上層めっきを施す工程、 (ハ)上層めっき工程に連続して合金化処理炉に下層及
び上層めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜中にη相
が残らない時点式で合金化処理を行う工程、 (ニ)合金化後スキンパス処理を行い溶融亜鉛めっき皮
膜の表面を平滑化する工程、 そして(ホ′)前記工程で平滑化しためっき皮膜を有す
る鋼板を非酸化性又は還元性雰囲気に維持した炉内で2
50℃以上亜鉛の融点以下の温度範囲で20秒以上5時
間以下加熱する工程。
以上の手段について、以下にその作用も含め、詳しく述
べる。
先ず、めっき用の鋼板は冷延鋼板ても熱延鋼板でもよく
、通常の前処理として表面調整とともに焼鈍処理を施し
てもよい。
溶融亜鉛めっき浴には通常、Fe−Zn合金反応の抑制
やめっき面の平滑1ヒ等のためA々か02%前後添加さ
れており、スパングル調整のためPbが含まれている。
このう4A、c’は合金化抑制効果を持つので、0.0
5wt、%以上添加し、溶融亜鉛めっき浴浸漬後のFe
−Z’n合金が部分的且つ不均一に生成することを防ぐ
。この工程で不均一にFe”−Zn合金を生成させない
ことは重要なことであり、−旦不均−化すると後の工程
て修正することが出来ない。Afflの添加量が多過ぎ
て0.3wL%を超えると合金化の抑制効果が過剰とな
り、必要な塗装後回食性を確保するための合金化処理に
際して不適切になる。pbは合金化反応には直接関与し
ないが、多量のpbは耐パウダリンク性を低下させるの
で、0.2wt%以下に制眼しなければならない。
ここで付着される下層めっき層は、後に付着される薄い
上層めっき層と一体構造となったときめっき皮膜の大半
を占める皮膜内層となるが、耐食性と耐パウダリンク性
の殆どがこの層によって決まってしまう。下層めっき層
の付着量は、高耐食性を発揮するために30 g/m2
以上が必要である。
しかし、120 g/+n”を超えて付着させても過剰
品質となるばかりか、後の工程の低温で行う再加熱処理
において長時間を要し生産性を低下させる。
又、一般にめっき皮膜が厚くなると加工時に皮膜の破壊
や剥離が起こることがあり、合金化溶融亜鉛めっき鋼板
の場合ではパウダリングが起こり易くなる。
Fe−Zn合金めっき鋼板の場合、めっき付着量の他に
皮膜中の鉄含有率が耐食性特に塗装後回食性に大きく影
響する。このため、めっき付着工程に連続して合金化処
理を行う。この処理は合金化処理炉内にめっきした鋼板
を通すことによって鋼板を昇温し、鋼素地から亜鉛めっ
き層中にFeを拡散させることによって行うが、この際
、合金化はめっき皮膜表面までF eが拡散した時点ま
で行う。即ち、塗装後回食性を確保するため、この下層
めっき層をδ1相(Fe−Zn7)或はζ相(、FeZ
11+s)に合金化する必要がある。このとき、η相(
純Zn)を残すと合金化が不均一になり、焼けむらを生
しなりすることもあるので、η相が消滅するまで合金化
するが、めっき層表面までFeを拡散させればη相は消
滅する。一方、合金化が進行し過ぎると脆いF相が発生
し成長するおそれもあるので、合金化過剰にならぬよう
、Feが表面まで拡散した時点までとする。
この合金化処理後にスキンパスを行いめっき皮膜表面を
平滑化することは、上層めっき皮膜の被覆率や鮮映性を
効率的に向上させる−ので、必要な場合には施すとよい
このように合金化処理された溶融亜鉛めっき鋼板の上に
Cu、Co、Mo、Ni、Sn、V。
Wから選はれた一種又は二種辺上の添加元素を0.01
ないし5wt%含有するFeめっきを上層めっきとして
施すか、これはめっき皮膜表層に耐クレータリング性を
付与するためである。自動車用には、合金化溶融亜鉛め
っき鋼板は、めっき面に燐酸塩処理を施した後カチオン
電着塗装が施されるが、この化成処理によって生成され
る燐酸塩結晶に、Feを含むホスボフィライ1〜[Zn
2 Fe (PO4)2 4H20]と称する粒状で緻
密な結晶とFeを含まないホパイト[Z n3(P’0
4)2 4H20]と称する粗大な針状結晶とがある。
そしてクレータ発生原因の−っに化成処理皮膜欠陥部へ
の局所的な電流集中が考えられるが、ホスホフィライト
で形成される皮膜はポパイトのそれより緻密で欠陥部が
少ない。したがって、ホスホフィライトが生成し易いよ
うにめっき面上て十分なFeを供給してやれば、クレー
タは生しにくくなる。更にこのときCuCo、Mo、N
j、Sn、V、Wがら選ばれた一種又は二種以上の添加
元素が少量であっても存在するとFeのめっき面がちの
溶出を促進し、Feの供給を容易にする。(以下、Cu
 Co、M’。
Ni、Sn、V、W等を溶解促進元素と称す。)これら
溶解促進元素はそれらの合計で001wL%程度含有し
ていれば溶出促進効果が得られ、燐酸塩処理液や処理条
件のバラツキを考慮しても5wt、%を超える濃度は必
要ない。
この上層めっきの付着量は05g7m”から10g /
 In2であることが必要である。0 、5 g/m2
未満ではめっき面全体にわたって十分にFeを供給する
ことか出来ないし、又、10g/m”を超えて付着した
場合にはその効果が飽和し、コスト的に不利になるばか
りでなく、塗装後耐食性においても赤錆か発生し易くな
る。
上記上層めっきの処理方法は、亜鉛の融点より低い温度
で処理する方法であれは、電気めっき蒸着めっき、溶射
等とのような方法でもよい。この上層めっき処理を合金
パウダー吹き付けで行うときは、先の溶融亜鉛めっき層
が溶融状態のうちに行う。しかし、この場合上層めっき
後表面の平滑性は十分てない場合もあるのて、スキンパ
ス処理によって平滑化する必要がある。このスキンパス
処理は伸長率03%以上で行うとめっき面は平滑となる
が、伸長率が大き過ぎて5%を超えると、一般の薄板用
鋼板では加工性に影響するおそれがある。
又、用途によっては片面はクレータ等外観を問題にしな
いこともあり、このような場合片面にはこの上層めっき
皮膜がなくてもよく、又他のめっき皮膜を付してもよい
最後の工程ではめっき鋼板を再度加熱し、合金化処理の
際に生じた熱歪みを除去する。この再加熱処理の条件は
、250℃以上亜鉛の融点以下の温度範囲て20秒から
5時間である。250’C未満ては熱歪を除くのに時間
が掛がり過ぎ工業的でない。加熱温度を亜鉛の融点(4
19,5℃)よりも高くすると、Fe原子の拡散が部分
的に促されることがあり、合金化が急速に進む箇所が現
れ却って不均一さや熱歪みを助長しがねなく又「相生成
のおそれもある。第1図は上記の温度範囲て、パウダリ
ンクとクレータリングの両者が共に発生しない条件を調
べたもので、横軸は加熱時間縦軸は加熱温度である。図
で、点a、b、c、dを結ぶ線で囲まれた範囲が、パウ
ダリンク及びクレータリングを発生させない実操業上好
ましい条件範囲て、加熱時間については、a点の時間座
標から0点の時間座標まで、即ち20秒以上5時間以下
となる。以上の加熱条件で熱処理を行うと、めっき層中
の原子はより安定した状態に徐々に移行し、めっき層に
内在していた歪が除かれ、上層と下層との間も各成分原
子の拡散によって組成か連続し、一体構造化した極めて
安定なめっき皮膜が得られる。これに、よってめっき皮
膜は機械的性質や化学的性質が隣接した部分□で極端に
異なることが無くなるので、表層と内層との密着も完全
となり同時に加工性及び耐食性においても優れたものと
なる。又、この条件で処理されためっき皮膜では、たと
え−次加熱て僅がなF相が生成してもそれ以上発達せず
、δ1相とζ相とを主体とする皮膜となり、鉄含有率も
5wt%から20wL%、の範囲に収まる。しかし、実
操業時に起こり′・がちな条件のバラツキ等を考えると
特に好ましいのは、加熱温度が250℃から400℃ま
で、加熱時間が1分から3時間までであり、この場合め
っき皮膜内層の鉄含有率は8wt%から13wt%の範
囲に収まる。この加熱処理は、非酸化性又は還元性雰囲
気に維持した炉内で行うが、非酸化性又は還元性雰囲気
で行うのは表面の酸化を防ぎ、塗装前の化成処理におい
て化成皮膜結晶が不均一になることを避けるためである
。又、処理炉については、短時間で処理する場合は連続
炉を用い、長時間掛けて処理する場合はバッチ式焼鈍炉
を用いるとよい。
[実施例] 二種類の鋼板を使用し、下層の溶融亜鉛めっき条件及び
上層めっき条件を変えて処理した25例(実施例)の合
金化溶融亜鉛めっき鋼板について、めっき皮膜内層のF
e含有率及び表層のFe及び添加元素含有率を調べ、パ
ウダリング試験及びクレータリング試験を行って評価し
た。なお比較のなめに、この発明の範囲外の条件で処理
した7例(比較例)及び従来技術による3例(従来例)
についても同様に調べた。条件の詳細は以下の通りであ
る。
用いた鋼板は板厚0.8n++nの冷延鋼板て、汎用さ
れている薄板用低炭素Aρキルト(素材A)及び高加工
用てパウダリングを起こし易いと言われている超低炭チ
タン含有鋼〈素材B)とである。
各々の成分を第1表に示す。
第 1 表        (重量%)下層の溶融亜鉛
めっきは、無酸化炉、還元加熱炉を備えた連続式めっき
設備で行い、めっき沿直後に設けられた気体絞り装置に
よって付着量の調整を行った後、実施例N010を除き
、連続して合金化処理を行った。めっき層が冷却後伸長
率15%でスキンパスを行い表面を平滑にし、この」二
に溶出促進元素を含むFeの上層めっきを付した。
実施例Na 10では、亜鉛めっき直後に溶出促進元素
を含むFeパウダーをスプレィすることにより上層めっ
きを施しその後合金化処理し冷却後スンパス処理を行っ
た。再加熱処理は、実施例N0.16及び比較例N[L
6では連続炉を用い、他の例ではバッチ炉を用いた。上
層めっきには電気めっき、プラズマ溶射又はパウダース
プレィの方法を用いたが、これらは各々次の条件で処理
した。
(1)電気めっき F e 5O4(NH4)2 SO46H2CL・・3
50g/i1MeS ○4  7 H200,5〜5g
/、C(但し、Meは溶出促進元素〉 C○ ON )I 4  ・・  20g/A’・・・
 2 、2 ・・ 50 ℃ −50A/dm” CH5 p、H 浴温 陰極電流密度 (2)プラズマ溶射 プラズマガス 溶射入熱 溶射距離 ・・ A  I− 0KW 1 0 0 mm 平均粉末粒径   ・約5μm 粉末供給速度   ・5 g/min 6m2(3)パ
ウダースプレィ 平均粉末粒径    約5μn〕 粉末供給速度   −3g/min 6m2めっき皮膜
中のFe或は溶出促進元素の含有率は、オージェ電子分
光分析及びグリノ\グロー放電発光分光分析によって、
それぞれめっき皮膜表層及び内層とについて調べた。
耐パウダリング性は、曲率半径2 mmで90度に曲げ
た後、曲けの内側に粘着テープを貼り付け、これを剥し
て、パウダーがこの粘着テープに付着した状況を目視観
察し、点数を付けて評価した。
評点の基準は、1.全く付着無し、2;極くわずかに付
着、3;わずかに付着、4;少し付着、5;かなり付着
、の五段階である。
耐クレータリング性は、めっき面に化成処理を施し、次
いで電着塗装を行い、このとき発生したクレータの数で
評価した。化成処理には市販されている浸漬型の9A酸
塩系処理剤を用いた。電着塗装にはやはり市販されてい
るカチオン電着塗料を用いたが、調合後−週間攪拌し、
極間距離4 cmで電着電圧300■を瞬時に印加して
電着した。
これらの例の各々の処理条件と調査結果を第2及び第3
表に示す。
実施例では、素材溶出促進元素でも耐パウダリンク性に
劣るものはなく、パウダーが極くわすかに認められたか
或は全く認められないものばかりであり、非常に良い成
績てあった。耐クレータリング性では、上層めっきの下
限付着量である慮13て1個乃至2個の小さなりレータ
が発見されたが、実用上は問題ない。このように、実施
例では全ての合金化溶融亜鉛めっき鋼板が耐パウダリン
グ性と耐クレータリンク性とを兼ね備えている。又、内
層の鉄含有率も8wt%がら13wt%の範囲内にあり
、塗装後耐食性を十分に確保するものである。
一方、比較例では、No、1は溶融亜鉛めっき洛中にA
ρが添加されていないため、インライン加熱処理で合金
化が不均一になったもので、耐パウダリング性に問題か
ある。No、 2はAρの添加量が過剰でインライン合
金化処理温度を高めざるを得なくこのため熱歪の大きか
ったもので、同じく耐パウダリング性に問題がある。N
o、 3は洛中pbの多すぎたもの、N014はめっき
付着量の多すぎたもので、共に耐パウダリング性に問題
かあり。N[+、 5は再加熱処理によって熱歪は除か
れているのて耐パウダリング性は良いが、上層めっきを
施してないので耐クレータリング性に劣っている。Na
 6は再加熱温度が高過ぎたもの、及びNo、 7は再
加熱処理を施さなかったものて、耐パウダリング性に劣
る。
従来□例では、N[L 1は急速昇温高温加熱のみによ
り合金化したもので両特性に問題があり、 NO,2は
急速昇温高温加熱の後低温で合金化調整したもので耐ク
レータリング性か劣り、 NO,3は急速昇温高温加熱
によって合金化しその上に鉄含有率の高いめっき層を付
したもので、耐パウダリング性に劣る。
このように、比較例及び従来例では両特性が同時には満
足されていない。
[発明の効果] この発明によれば、下層に高耐食性をもつ合金化溶融亜
鉛めっき層を、上層に溶出促進元素を少量含んだ鉄めっ
きを付して良好な化成処理性を確保し、低温での再加熱
処理によって熱歪を除去しながら、これら両層を一体構
造としているので、高耐食性に加えて耐パウダリング性
と耐クレータリング性とを兼ね備えた合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が製造される。このような優れた製品を簡明な
工程て容易に製造し得るこの発明の産業上の効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の詳細な説明するための熱処理条件と
特性適正との関係を示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
    性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 (イ)通常の前処理を施した鋼板をAl:0.05wt
    %以上0.3wt%以下、且つPb:0.2wt%以下
    を含有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30g/
    m^2以上120g/m^2以下のめっきを施す工程、 (ロ)前記めっきを施す工程に連続して合金化処理炉に
    亜鉛めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜表面までF
    eが拡散した時点まで合金化処理を行う工程、 (ハ)前記合金化処理された溶融亜鉛めっき鋼板の片面
    又は両面にCu、Co、Mo、Ni、Sn、V、Wから
    選ばれた一種又は二種以上を0.01wt%以上5wt
    %以下を含有するFeめっきを0.5g/m^2以上1
    0g/m^2以下の付着量で施す工程、そして (ニ)前記工程でめっきを施した鋼板を非酸化性又は還
    元性雰囲気に維持した炉内で250℃以上亜鉛の融点以
    下の温度範囲で20秒以上5時間以下加熱する工程。
  2. (2)以下の工程を含むことを特徴とする加工性、塗装
    性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。 (イ)通常の前処理を施した鋼板をAl:0.05wt
    %以上0.3wt%以下、且つPb:0.2wt%以下
    を含有する溶融亜鉛めっき浴に浸漬して付着量30g/
    m^2以上120g/m^2以下の下層めっきを施す工
    程、 (ロ)前記下層めっき皮膜が溶融状態であるうちに鋼板
    の片面又は両面にCu、Co、Mo、Ni、Sn、V、
    Wから選ばれた一種又は二種以上を0.01wt%以上
    5wt%以下含有するFeパウダーを吹き付けて付着量
    0.5g/m^2以上10g/m^2以下の上層めっき
    を施す工程、 (ハ)上層めっき工程に連続して合金化処理炉に下層及
    び上層めっきされた鋼板を導入してめっき皮膜中にη相
    が残らない時点まで合金化処理を行う工程、 (ニ)合金化後スキンパス処理を行い溶融亜鉛めっき皮
    膜の表面を平滑化する工程、 そして (ホ)前記工程で平滑化しためっき皮膜を有する鋼板を
    非酸化性又は還元性雰囲気に維持した炉内で250℃以
    上亜鉛の融点以下の温度範囲で20秒以上5時間以下加
    熱する工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478725B1 (ko) * 1997-11-21 2005-08-29 주식회사 포스코 도금부착성및합금화처리성이우수한고강도합금화용융아연도금강판의제조방법

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KR100478725B1 (ko) * 1997-11-21 2005-08-29 주식회사 포스코 도금부착성및합금화처리성이우수한고강도합금화용융아연도금강판의제조방법

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