JPH02164423A

JPH02164423A - 中空糸膜フィルタの洗浄方法

Info

Publication number: JPH02164423A
Application number: JP31958988A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Ito; 喜与志伊藤
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1988-12-20
Filing date: 1988-12-20
Publication date: 1990-06-25
Anticipated expiration: 2009-09-14
Also published as: JPH0671540B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は中空糸膜フィルタの洗浄方法に関するものであ
る。

（従来の技術）中空糸膜フィルタは、一般に単位容積当りの膜面積が大
きくとれるため、装置のコンパクト化が図れ、しかも除
去性能が優れていることから各種の濾過装置に広く用い
られている。しかし、中空糸膜フィルタは彼処理水中に
含まれるクラッド等の除去対象物が中空糸膜の外表面に
付着するため、濾過処理時間の経過に伴い除去対象物の
付着量が増加し、次第に濾過効率が低下する。そこで、
このような問題に対処するために、中空糸膜フィルタを
形成する中空糸膜の内側に加圧気体を導入して濾過液又
は洗浄水を中空糸膜の内側から外側へ噴出させるととも
に、前記中空糸膜フィルタの下方より多数の気泡を上方
へ向けて噴出させて中空糸膜の外表面に付着した付着物
を逆洗洗浄する方法が特開昭６０−１９００２号におい
て提案されている。

第２図は中空糸膜フィルタを用いた濾過装置の構成を示
すもので、中空糸膜フィルタ１を収容する容器本体２は
、処理液室２ａと濾過液室２ｂの２室から構成されてい
る。上記処理液室２ａには処理液室２ａ内に処理液を導
入する処理液供給管３が開閉弁４を介して接続されてい
るとともに、処理液室２ａ内にてオーバーフローした処
理液を系外へ排出するオーバーフロー管５が開閉弁６を
介して接続されている。また、処理液室２ａの下部には
処理液室２ａ内に加圧気体を供給する第１の加圧気体供
給管７が開閉弁８を介して接続されており、さらに処理
液室２ａの底部には処理液室２ａ内に貯溜された濃縮廃
液を排出する濃縮廃液排出管９が開閉弁１０を介して接
続されている。

一方、前記濾過液室２ｂには中空糸膜フィルタｌで濾過
された濾過液を系外へ排出する濾過液排出管１１が開閉
弁１２を介して接続されているとともに、濾過液室２ｂ
内に加圧気体を供給する第２の気体供給管１３が開閉弁
１４を介して接続されている。

上記のような構成において、処理液供給管３より供給さ
れる処理液を濾過処理する場合には、まず開閉弁４およ
び開閉弁１２を開とし、処理液供給管３より処理液を処
理液室２ａ内に導入する。

処理液室２ａ内に導入された処理液は中空糸膜フィルタ
１で濾過され、濾過液は濾過液室２ｂから濾過液排出管
１１を介して系外へ排出される。−方、処理液中の懸濁
物は中空糸膜フィルタ１の外側で捕捉され、中空糸膜フ
ィルタ１を形成する中空糸膜の外表面に付着する。ここ
で、中空糸膜の外表面に処理液中の懸濁物が付着すると
、処理液室２ａと濾過液室２ｂとの圧力差である濾過差
圧が上昇する。したがって、濾過差圧が中空糸膜フィル
タ１の種類、濾過処理装置の設計容量などによって定ま
る使用限界差圧に達した時点で開閉弁４および開閉弁１
２を閉とし、濾過処理運転を中止して後述する逆洗洗浄
を行う。

すなわち、まず開閉弁１４を開いて加圧気体を濾過液室
２ｂ内に導入し、濾過液室２ｂ内の濾過液と中空糸膜フ
イルタ１中の少量の濾過液を加圧気体によって濾過方向
と逆方向に押し出す。これと同時に、開閉弁８を開いて
気体供給管７より加圧気体を処理液室２ａに導入し、中
空糸膜フィルタ１の下方より多数の気泡を上方へ向けて
噴出させ、中空糸膜フィルタ１を激しく振動させる。そ
して、この操作を所定時間続けた後、開閉弁８゜１４を
閉として気体の供給を停止させ、次いで中空糸膜フィル
タ１より剥離除去された微粒子を含む濃縮廃液を開閉弁
１０を開いて濃縮廃液管９より排出する。

ところで、前述した従来の洗浄方法は中空糸膜フィルタ
１を加圧気体によって振動させながら逆洗洗浄を行うも
のであるが、処理液室２ａの処理液液面が一定レベルと
なっていたため、液面近くの中空糸膜フィルタ１が気泡
の消失効果によって洗浄されてしまい、その結果として
中空糸膜フイルタ全体が一様に洗浄されなかった。この
ため、逆洗が不完全な状態で濾過処理運転に移行し、初
期差圧の上昇率が大きくなって比較的早い時期に使用限
界差圧に達するため、中空糸膜フィルタの使用寿命が短
くなることからモジュールの交換頻度が多くなり、ラン
ニングコストが増大する問題があった。

なお、前述した洗浄方法以外にも処理液室２ａに薬品（
例えば過酸化水素）を注入して中空糸膜フィルタ１を洗
浄する方法もあるが、使用回数が増えると樹脂等の繊維
で構成された中空糸膜が劣化し、フィルタ機能を維持で
きなくなるという問題を有していた。

（発明が解決しようとする課題）上述した如く、従来においては処理液室２ａの処理液液
面が一定レベルとなっていたため、液面近くの中空糸膜
フィルタ１が気泡の消失効果によって洗浄されてしまい
、その結果として中空糸膜フイルタ全体が一様に洗浄さ
れないという問題があった。

本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は中空糸膜フイルタ全体を一様に洗浄する
ことができる中空糸膜フィルタの洗浄方法を提供しよう
とするものである。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）上記目的を達成するために本発明は、中空糸膜フィルタ
を形成する中空糸膜の内側に加圧気体を導入して濾過液
又は洗浄水を前記中空糸膜の内側から外側へ噴出させる
とともに、前記中空糸膜フィルタの下方より多数の気泡
を上方へ向けて噴出させて前記中空糸膜の外表面に付着
した付着物を逆洗洗浄する中空糸膜フィルタの洗浄方法
において、前記中空糸膜フィルタが収容された処理液室
の液面を徐々に下降させながら逆洗洗浄を行うことを特
徴とするものである。

また、本発明は中空糸膜フィルタに加圧気体の圧力脈動
を与えながら前記処理液室の液面を徐々に下降させるこ
とを特徴とするものである。さらに本発明は、前記処理
液室の液面下降を複数回繰り返して逆洗洗浄することを
特徴とするものである。

（作　用）本発明においては、中空糸膜フィルタが収容された処理
液室の液面を徐々に下降させながら逆洗洗浄を行うこと
により、気泡の消失効果によって中空糸膜フイルタ全体
を一様に洗浄することができる。

（実施例）第１図は本発明方法を説明するための中空糸膜フィルタ
を用いた濾過装置の構成を示すもので、第２図と同一部
分には同一符号を付し、その部分の説明は省略する。第
１図において、濾過液室２ｂ内に加圧気体を供給する気
体供給配管１３にはベント管１５が開閉弁１６を介して
接続されており、上記開閉弁１６および気体供給配管１
３の開閉弁１４は制御器１７によって交互に開閉制御さ
れる構成となっている。

上記のような構成において、濾過処理運転中に中空糸膜
フィルタ１の濾過差圧が予め定められた設定値を越えた
場合には、まず開閉弁４および開閉弁１２を閉として濾
過処理運転を中止し、次のような逆洗洗浄を行う。まず
開閉弁１４および開閉弁６を開とし、気体供給管１３よ
り加圧気体を濾過液室２ｂに導入する。これと同時に、
開閉弁８を開いて加圧気体を処理液室２ａに導入し、中
空糸膜フィルタ１の下方より多数の気泡を上方へ向けて
噴出させ、中空糸膜フィルタ１を振動させながら逆洗を
行う。次に、この逆洗を所定時間続けた後、制御器１７
により開閉弁１４および開閉弁１６を交互に開閉させ、
中空糸膜フィルタ１に圧力脈動を与える。また、このと
き開閉弁１０を開いて処理液室２ａに貯溜された処理液
の液面を徐々に下降させる。そして、この操作を複数回
繰り返す。

このように本方法においては、中空糸膜フィルタ１が収
容された処理液室２ａの液面を徐々に下降させながら逆
洗洗浄を行うようにしたので、気泡の消失効果によって
中空糸膜フイルタ全体を一様に洗浄することができる。

また、このとき制御器１７により開閉弁１４および開閉
弁１６を交互に開閉させ、中空糸膜フィルタ１に圧力脈
動を与えることにより、より効果的に中空糸膜フイルタ
全体を一様に洗浄することができ、しかも処理液室２ａ
の液面下降及び上昇を複数回繰り返すことにより、さら
に効果的に中空糸膜フイルタ全体を一様に洗浄すること
ができる。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではない。

例えば、上記実施例では中空糸膜フイルタ全体をより効
果的に洗浄するために、中空糸膜フィルタ１に加圧気体
の圧力脈動を与えながら処理液室２ａの液面を下降させ
たが、必ずしも中空糸膜フィルタ１に加圧気体の圧力脈
動を与える必要はなく、中空糸膜フィルタ１の濾過差圧
に応じて適宜行えばよい。

［発明の効果コ以上説明したように本発明は、中空糸膜フィルタを形成
する中空糸膜の内側に加圧気体を導入して濾過液又は洗
浄水を前記中空糸膜の内側から外側へ噴出させるととも
に、前記中空糸膜フィル夕の下方より多数の気泡を上方
へ向けて噴出させて前記中空糸膜の外表面に付着した付
着物を逆洗洗浄する中空糸膜フィルタの洗浄方法におい
て、前記中空糸膜フィルタが収容された処理液室の液面
を徐々に下降させながら逆洗洗浄を行うものである。し
たがって、気泡の消失効果によって中空糸膜フイルタ全
体を一様に洗浄することができ、中空糸膜フィルタの耐
用寿命を大幅に延ばすことができるので、ランニングコ
ストの低減等を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を説明するための中空糸膜フィルタ
を用いた濾過装置の構成図、第２図は従来の洗浄方法を
説明するための濾過装置の構成図である。１・・・中空糸膜フィルタ、２・・・容器本体、２ａ・
・・処理液室、２ｂ・・・濾過液室、３・・・濾過液供
給管、５・・・オーバーフロー管、７・・・気体供給管
、９・・・濃縮廃液供給管、１１・・・濾過液排出管、
１３・・・気体供給管、１５・・・ベント管、１７・・
・制御器。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）中空糸膜フィルタを形成する中空糸膜の内側に加
圧気体を導入して濾過液又は洗浄水を前記中空糸膜の内
側から外側へ噴出させるとともに、前記中空糸膜フィル
タの下方より多数の気泡を上方へ向けて噴出させて前記
中空糸膜の外表面に付着した付着物を逆洗洗浄する中空
糸膜フィルタの洗浄方法において、前記中空糸膜フィル
タが収容された処理液室の液面を徐々に下降させながら
逆洗洗浄を行うことを特徴とする中空糸膜フィルタの洗
浄方法。
（２）請求項１項記載の中空糸膜フィルタの洗浄方法に
おいて、前記中空糸膜フィルタに加圧気体の圧力脈動を
与えながら前記処理液室の液面を徐々に下降させること
を特徴とする中空糸膜フィルタの洗浄方法。
（３）前記処理液室の液面下降を複数回繰り返して逆洗
洗浄することを特徴とする請求項１又は２項記載の中空
糸膜フィルタの洗浄方法。