JPH0215477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は人体の局部又は全身に液体圧力により
按摩を施す装置に関する。

（従来の技術） 従来の按摩器は大体ゴムやプラスチツクの固形
物にボール、ローラー又は粒子などを配置し、機
械的な操作によつて体に按摩を施している。

（考案が解決すべき問題点） 斯かる従来装置の欠点は体の形に応じて適当に
按摩出来ないばかりか、機械的な作動按摩は或る
部位においては過激過ぎて痛みを感ずる場合があ
り又、別の位置においてはパワーが足らない感じ
がある場合もある。本考案は上記の欠点を改善す
る為になされたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は沐溶用シヤワーの激流による按摩の効
果からヒントを得たもので若し四方に噴射する激
流を一本にしぼつて水柱を形成させ、更に按摩袋
によつて適当にコントロールすれば、立派な按摩
装置になるものである。しかも柔軟性のある按摩
袋は複雑な体形に適応するので按摩の効果は最高
であると言えよう。本考案に係る液体の噴出圧力
による按摩装置は主に液圧システムと、配管と、
ノーズルと、按摩袋とで構成される。配管は按摩
袋の内部に配設された複数の液体導入管を有し、
該配管の一端は液圧システムに接続し、別の一端
はノーズルに接続されている。ノーズルは軟質強
靭な薄に按摩袋に接続される。

（作用） 液圧システムから任意に設定された圧力で配管
内に液体を導入し、ノーズルで集中されて按摩袋
内で表層に向けて噴射される。按摩袋の表層は噴
射された液体の当る位置に突起を生じ、その突起
でもつて人体を按摩するのである。使用した液体
は再び液圧システムに戻り、再使用される。

（実施例） 次に第１図を参照して説明すれば、本考案に係
る按摩装置に採用されている液圧システムはモー
タ１、ポンプ２、濾過器３、蓄圧袋４、液圧調整
バルブ５及び分流バルブ６で構成されている。分
流バルブ６には必要に応じて液体導入ホースを何
本も接続することが出来る。図示実施例では５本
のホースが接続され、ホースP₁，P₂，P₃，P₄，
P₅はそれぞれ５つのノーズルに液体を運ぶ役目
を果す。ホースP₁，P₂，P₃が接続された３つの
ノーズルはやや大きい按摩袋８の中に配設されて
いる。

按摩袋８のノーズルに対向する面部分は安楽椅
子の軟質表層７を構成し、軟質で薄い強靭な材料
で作られている。使用の際にはノーズルを安楽椅
子に座つている人の頚部、背中部及び臀部などの
所謂ツボと呼ばれる部位に向かつて液体を噴射し
て圧力按摩を施すのである。噴射し終つた液体は
大按摩袋８の底部に自然に集中し、液圧システム
の液槽９に戻つて再び使用される。ホースP₁，
P₂，P₃が接続された３つのノーズルは、予め設
けられた適当な軌道に沿つて移動させつつ液体を
噴射することが出来る。或いは、ノーズルの数を
増加して固定的に取り付け、全身按摩の機能を持
たせることも出来る。ホースP₄は手持型液圧按
摩器内のノーズルに接続されているもので、必要
に応じて延ばすことが出来る。これは体のその他
の部位を按摩する時に使われる。ホースP₅は足
載せ台に取り付けられている液圧按摩器内のノー
ズルに接続されて足の底のツボを圧力摩擦する時
に用いられる。これらの液体導入ホースP₄とP₅
は該ホースP₄，P₅とその先端のノーズルとを囲
繞する廻流管１２の中に取り付けられている。モ
ータが始動すると電動ポンプ２はその吸入側から
液槽９の液体を濾過器を汲み上げ、その吐出側か
ら蓄圧袋４に抽送し、液体は適当な液圧で分流バ
ルブ６へ送り込まれる。分流バルブ６は使用者の
任意の操作により各ノーズルから液体を同時に噴
射させるか又はいずれかのノーズルから選択的に
噴射させるかをコントロールし、人体の必要な部
位に圧力按摩を仕掛ける。液体導入ホースP₁，
P₂，P₃から噴射された液体P₁，P₂，P₃は、大型
按摩袋８の内面を伝わつて、又、ホースP₄，P₅
から噴射された液体は廻流管１２の中を流れて液
槽９に戻り再び使用される。蓄圧袋４とポンプ２
との間には液圧調整バルブ５が設けられ、液圧シ
ステムの必要な液圧を使用者の任意に設定するこ
とが出来る。僅かな噴流液体を使用した場合、余
分な液体と液圧は液圧調整バルブ５を経て液槽９
に戻される。液圧が不足した場合は液圧制御バル
ブ５を締めて圧力を増やす様にする。噴射用の液
圧を適当にコントロールすれば快適な按摩を楽し
むことが出来る。

（考案の効果） 以上から明らかなように、本考案に係る按摩装
置は、柔軟性のある按摩袋内にノーズルで液体を
集中的に噴射し、噴射液体の当る位置に生じた突
起で人体に按摩を施すものであるため、人体の各
部位の形に合わせて適度なパワーで快適な按摩を
施すことができ、人間の健康促進に顕著な効果を
有する。また使用済液体を液圧システムに帰還せ
しめて再使用するため、省エネルギーにも資する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る按摩装置の側断面図、第
２図は同斜視図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 液槽を備え、該液槽内の液体に圧力を加えつ
   つこれを供給自在な液圧システムと、複数の液
   体噴射ノーズルと、該液圧システムと液体噴射
   ノーズルとを連通する配管と、該液体噴射ノー
   ズルと配管とを内部に有しノーズルに対向する
   部分が軟質で薄い強靭な材料で作られた按摩袋
   から構成された液圧按摩装置。 (2) 前記液圧システムは液体供給用ポンプと該ポ
   ンプを駆動するモータとを備える実用新案登録
   請求の範囲第１項記載の液圧按摩装置。 (3) 前記液圧システムは更に前記ポンプの吸入側
   に接続された濾過器と、該ポンプの吐出側に接
   続された蓄圧袋及び分流バルブを備える実用新
   案登録請求の範囲第２項記載の液圧按摩装置。 (4) 前記按摩袋の内部は前記液槽と連通している
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の液圧按摩
   装置。 (5) 前記配管は液体導入ホースからなる実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の液圧按摩装置。 (6) 前記複数の液体噴射ノーズルはその一部が前
   記按摩袋の外部に配設され、該按摩袋の外部に
   配設されたノーズルと前記液圧システムとを連
   通する前記配管は、前記液体導入ホースと、該
   液体導入ホース及び前記按摩袋の外部に配設さ
   れたノーズルを囲繞する廻流管とからなる実用
   新案登録請求の範囲第５項記載の液圧按摩装
   置。 (7) 前記廻流管の内部は前記液槽と連通している
   実用新案登録請求の範囲第６項記載の液圧按摩
   装置。